JPH0653169B2 - 血液浄化用吸着剤 - Google Patents

血液浄化用吸着剤

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JPH0653169B2
JPH0653169B2 JP61096021A JP9602186A JPH0653169B2 JP H0653169 B2 JPH0653169 B2 JP H0653169B2 JP 61096021 A JP61096021 A JP 61096021A JP 9602186 A JP9602186 A JP 9602186A JP H0653169 B2 JPH0653169 B2 JP H0653169B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、血液浄化用吸着剤、とくに血液中の免疫抑制
因子、B型肝炎抗原等を吸着除去する血液浄化用吸着剤
に関する。
(従来の技術) 従来から、患者の血液を遠心分離または膜過により血
球と血漿に分離し、得られた血漿をさらに分離膜または
吸着剤で処理して血漿中の有害物質を除去する方法(そ
れぞれ二重膜過法、血漿吸着法と呼ばれている)はよ
く知られている(特開昭56-110625号、特公昭55-22107
号)。血液中に存在する病因物質は数多くあり、従来か
ら種々の分離膜、吸着剤を用いてこれらの除去が、試み
られている。例えば、ガン患者においては、α−フエト
プロテイン(AFP)、ガン胎児性抗原(CEA)、α
1−アンチトリプシン(α1−AT)、α1−酸性糖蛋白質
(α1−AGP)、免疫抑制性酸性蛋白質(IAP)、
免疫複合体などの免疫抑制因子がガンに対する免疫機能
を阻害しているといわれており、これらの免疫抑制因子
を除去することが、免疫機能の正常化のために求められ
ているが、このために上記の二重膜過法により免疫抑
制因子を除去し、アルブミンなどの比較的低分子量の有
用な蛋白質を患者に返そうとする試みがある。また、同
じ目的で抗IAP抗体をセルロース、デキストラン、ヒ
ドロキシアパタイトなどの各種の担体に担持させた吸着
剤を用いて、血液中の免疫抑制因子だけを除去すること
も知られている(特公昭57-35978号)。
また、B型肝炎患者を治療するための方法として、血液
(血漿)中に放出されているB型肝炎抗原(HB抗原)
を除去することが有効であると言われており、除去方法
として膜による方法(人工臓器、14巻、1762−1765
頁、1985年)、表面に抗体を固定した吸着剤を用い、抗
原抗体反応を利用する方法(人工臓器、14巻、608
−611頁、1985年)などが知られている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、膜分離により免疫抑制因子を除去しよう
とすると、AFP(分子量7万)、α1−AT(分子量
5.4万)、α1−AGP(分子量4.4万)、IAP
(分子量5万)などの低分子量の免疫抑制因子を除去す
ることができないという問題があり、また、膜分離によ
りB型肝炎抗原を除去しようとすると、血漿中のフイブ
リノーゲン、 IgMなどの大分子量物質の損失を伴うとい
う問題があつた。
さらにまた、免疫抑制因子やB型肝炎抗原を、抗体を固
定化した吸着剤で除去しようとすると、特殊な抗体が多
量に必要となり、かかる抗体の入手が困難であるので、
かかる抗体を用いる方法は実用的なものとはなりにく
い。このような抗体を固定化した吸着剤ではなく、多孔
性の吸着剤で上記の免疫抑制因子、B型肝炎抗原を除去
することが考えられるが、このような吸着剤はいまだ知
られていない。
したがつて、本発明が解決しようとする問題点は、免疫
抑制因子、B型肝炎抗原などの有害物質を選択的に除去
すると共に、アルブミン、免疫グロブリンなどの有用物
質を除去しない、実用的な血液浄化用吸着剤を得ること
である。
(問題点を解決するための手段) 上記の問題点は、Ca/P比が1.50〜1.75の範囲
にあるリン酸カルシウムを主成分とする多孔体であつ
て、10〜70nmの孔径範囲にある細孔の容積が0.
2cc/g以上であり、かつ全細孔容積の80%以上をし
める多孔体からなる血液浄化用吸着剤を用いて血液浄化
を行うことにより解決される。
本発明においては、前記のようにCa/P比が1.50〜
1.75の範囲にあるリン酸カルシウムが用いられる
が、かかるリン酸カルシウムとしてはヒドロキシアパタ
イト〔Ca(OH)2・3Ca3(PO4)2〕(Ca/P原子比1.6
7)、第三リン酸カルシウム〔Ca3(PO4)2〕(Ca/P原
子比1.5)またはこれらの混合物があげられる。Ca/
P比が上記の範囲外であると、本発明の目的とする血液
中の免疫抑制因子、B型肝炎抗原などの吸着能が著しく
低下する。本発明において、Ca/P比は好ましくは、
1.60〜1.75である。
本発明の血液浄化剤は、上記の如きリン酸カルシウムを
主成分とする多孔体であつて、かかる多孔体は10−7
0nmの孔径範囲にある細孔の容積が0.2cc/g以上
(好ましくは、0.3cc/g以上)であり、かつ全細孔
容積の80%以上をしめる構造を有している。孔径は水
銀ポロシメーターを用いて得られる値であり、全細孔容
積は直径2μm以下の細孔について求められるものであ
る。上記孔径範囲にある細孔の容積が0.2cc/g以下
では、免疫抑制因子、B型肝炎抗原等の除去すべき物質
の効果的な除去が行われず、また、上記孔径範囲にある
細孔の容積が全細孔容積の80%以下では、孔径分布が
広すぎて、除去すべき物質の選択的吸着が行われにくく
なる。
本発明において用いられるリ酸カルシウム多孔体は、い
ずれの製法で得られたものでもよいがなかでもカルシウ
ムイオンとホスフエートイオン(例えば、水酸化カルシ
ウムとリン酸、硝酸カルシウムとリン酸水素アンモニウ
ム)とを水性媒質中約10〜12のpHで反応させて、
Ca/P比が1.50〜1.75の範囲にあるリン酸カル
シウムのゼラチン状沈殿物を生成させ、この沈殿物を溶
液から分離し、乾燥後400〜900℃で数時間焼成す
ることにより得られたものが好ましい。
かかるリン酸カルシウム多孔体の製法は Hayek等により
インオルガニツク シンセシス(Inorganic Syntheses
,63(1963)に開示されている。この方法におい
て、1.50〜1.75のCa/P比が高いほどまた、焼
成温度が低温である程、孔径の小さいものが得られ、Ca
/P比が小さくなる程、また、焼成温度が900℃の如
き高温である程孔径の大きいものが得られる。この方法
により得られた多孔体は、直径10〜100nmの一次
粒子が結合したもので、細孔は結合した一次粒子の間隙
に形成されている。かかる多孔体の構造の一例(Ca/P
比1.66)を第1図に示す。また、第1図に示された
構造の多孔体について、水銀ポロシメーターで測定した
孔径分布図を第2図に示した〔中心孔径(最大ピークを
示す孔径)24nm10〜70nmの孔径範囲にある細
孔の容積0.45cc/g〕。第2図に示されている如く、上
記の方法により得られた多孔体の孔径分布は非常にシヤ
ープであり、10〜70nmの孔径範囲にある細孔の容
積が全細孔容積の80%以上をしめることは勿論、多孔
体の細孔の中心孔径をDとするとき0.5D〜1.5D
の範囲にある細孔の容積の割合が通常全細孔容積の80
%以上を占めている。それゆえ、上記の方法により得ら
れた多孔体は本発明の血液浄化用吸着剤のための多孔体
として特に好ましい。
本発明において用いられる多孔体は通常大きさ0.1〜
1.0mmの粒子状として用いられる。前述のホスフエー
トイオンとカルシウムイオンとを反応させて得られるゼ
ラチン状沈殿物を一旦乾燥させ、これをラバープレス法
等により成形した上粉砕し、これを焼成することによ
り、また、ゼラチン状沈殿物を一体塊のまま乾燥後焼成
し、焼成後粉砕することにより得られる。
血液(または血漿)が多孔体に直結接触することから、
血球を損傷したり、血液中に多孔体微粉が混入したりし
ないように、粒状物にはとがつた角がないようにしてお
くことが望ましく、そのために、粉砕後粒状物を回転体
中に入れ共摺りによる研摩等の処理を行なつて使用する
のが好ましい。
以上のようにして得られたリン酸カルシウム多孔体に血
液を直接接触させるか、遠心分離または膜過により分
離された血漿を接触させることにより、血液中のAF
P、CEA、α1−AT、α1−AGPおよびIAPなど
の免疫抑制因子、HBs抗原〔約2.0nmの大きさを有
する球状粒子、球状粒子と球状粒子が融合した管状粒子
および直径27nmの芯を有する直径42nmの大形球
状粒子(Dane粒子)の3種類があるといわれている〕、
HBe抗原〔分子量数十万を有する)等のB型肝炎抗原等
の有害物質は吸着されるが、アルブミン、グロブリン等
の有用物質はほとんど吸着されない。本発明において血
液浄化なる用語は、血液から直接これら有害物質を除去
するだけでなく、血漿・血清などから血液中の有害物質
を除去することも包含する用語として用いられている。
本発明のリン酸カルシウム多孔体からなる血液浄化用吸
着剤で血液を処理する具体的方法としては、従来から活
性炭、多孔質ガラス等の吸着剤による血液浄化法(体外
血液循環法)がそのまま用いられる。かかる方法は、前
述の特公昭55−22107号の他特公昭57-27090号、特開
昭60-241450号等に開示されている。通常、粒状のリン
酸カルシウム多孔体はカラムに充填されて使用される。
カラムは、多孔体層の両側に血液回路と容易に接続し得
る形状の入口部と出口部を有する本体と、多孔体層と出
入口部との間に血液または血漿は通過するが多孔体は通
過しない80〜180メツシユの網目を持つフイルター
を備えているものが好ましいが、他の形状であつても実
質的に同様の機能を持つカラムであれば本目的に使用し
得る。カラムの材質はガラス、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリメチル
メタクリレート等が使用できるがオートクレーブ滅菌が
可能なポリプロピレンやポリカーボネート等が特に好ま
しい。フイルターは生理学的に不活性で強度の高いもの
であれば良いが、特にポリエステル製のものが好ましく
は使用される。第3図は多孔体を充填したカラム1の一
例についての断面図であり、血液または血漿は入口2よ
り導入され、多孔体5で処理された後出口3より導出さ
れる。多孔体はフイルター4によりカラム内に保持され
ている。
ガン患者、B型肝炎患者から取り出された血液は通常血
球成分と血漿成分に分離され、分離された血漿成分が上
記カラムに導入され、処理が行われる。そして、処理さ
れた血漿成分は、カラム出口から取り出され、血球成分
と混合されて、患者に戻される。その一例を第4図に示
した。血液はカテーテル7により患者から採取され、ポ
ンプ8を通つて、血漿分離装置6へ供給され、血球と血
漿に分離される。分離された血漿はポンプ9を通つて本
発明の吸着剤を充填したカラム1に供給され、吸着処理
された後血漿・血球混合装置10で血球と混合されて血
液導出口11より患者にもどされる。
(実施例) 実施例1および比較例1 i) リン酸カルシウム多孔体の作成 硝酸カルシウム(Ca(NO3)2・4H2O)250gを水1に
溶解し、28%アンモニア水790mlを加えて混合し
た。これにリン酸−水素アンモニウム((NH4)2HPO4)8
3.2gと水2と28%アンモニア水480mlの混合
溶液を500 rpmで撹拌しながら20分かけて室温(1
2〜20℃)で滴下した。滴下完了後500 rpmで20
分撹拌、さらにマントルヒーターで加温して20分還流
した。加熱を止め、20分撹拌後室温で一夜放置、遠心
脱水し、水で洗浄、乾燥した。同様の反応において硝酸
カルシウムの量を一定にし、リン酸−水素アンモニウム
の量を変化させることによりCa/P比の異なる反応生成
物を得た。
これらの反応生成物を電気炉にて400℃〜900℃で3時間
熱処理した後、粉砕することにより粒径150〜500
μmの無定形のリン酸カルシウム多孔体を得た。得られ
た多孔体はいずれも第1図に示すような一次粒子の結合
したものであり、細孔は粒子間の間隙に形成されてい
た。
ii) ガン患者血漿中のα1−AGPおよびIAPの吸着▲すい
▼ガン患者患者血漿(二重過プラズマフエレーシス二
次フイルターの液0.5mlとリン酸カルシウム多孔体
0.1gを混合、37℃、120cpmで3時間振とうした。
上清中のα1−AGP残存濃度をネフエロメトリーで、
IAPを免疫拡散法で、それぞれ測定し、多孔体を加え
ない対照との濃度差からα1−AGP及びIAPの吸着
率を求めた。
(注1) リン酸カルシウム多孔体の中心孔径は、水銀ポ
ロシメーター法によつて求めた孔径分布図において最大
ピークを示す孔径を意味し、全細孔容積は孔径2μm以
下の細孔の容積を意味する。
以下の測定においても同じ。
(注2) (B)は中心孔径をDとするとき、0.5D〜1.5Dの範
囲にある細孔容積を意味する。以下の表においても同
じ。
iii) ガン患者血漿中のα1−AGPの吸着 種々のガン患者血漿0.5mlと、リン酸カルシウム多孔
体〔Ca/P1.68、中心孔径(D)23nm、直10〜70nm
の細孔容積(A)0.48cc/g、(A)の全細孔容積との比
89%、0.5D〜1.5Dの細孔容積/全細孔容積8
5%〕0.1gをそれぞれ混合し、37℃、120 cpmで
3時間振とうした。上清中のα1−AGP濃度を測定し、吸
着率を求めた(実施例1-4)。
結果を第2表に示した。
比較の為にCa/P1.78、中心孔径(D)13nm、直径1
0〜70nmの細孔容積(A)0.35cc/g、(A)の全細
孔容積との比82%、0.5D〜1.5Dの細孔容積/
全細孔容積87%の多孔体を用いて同様の実験を行なつ
た(比較例1〜2)が、α1−AGPはいずれの血漿でも全
く吸着されなかつた。
iV) ガン患者血清中のα1−AGPおよびIgGの吸着乳ガン
及び直腸ガン患者数名の血清を混合し、血清0.5mlの
リン酸カルシウム多孔体0.1gを加え、37℃で3時
間振とうし、α1−AGP及びIgGの吸着率を測定した。第
3表に結果を示す。
V) ガン血漿2次液中のIAPの吸着とリンパ球幼若
化反応 ガン患者血漿(二重過プラズマフエレーシスの二次フ
イルター液)1mlにリン酸カルシウム多孔体0.2g
を加え、37℃で1時間振とうし、その上清をリンパ球
幼若化反応(PHA反応)液に添加して、リンパ球で増
殖抑制率を測定した。即ち、健康ヒト末梢血リンパ球を
牛胎児血清加RPMI1640培地に浮遊し、上記処理血漿
を培地の15%になるように加え、マイクロタイタープ
レートに分注し、各ウエルに1%のフイトヘマグルチニ
ン(PHA)を添加、37℃、5%CO2で2日間培養
し、1μCi/ウエルの3H−サイミジンを加え、さらに
1日培養、3H−サイミジンの取込み量を測定した。リ
ンパ球増殖抑制率は次式で定義した。
また上記リン酸カルシウム多孔体処理血漿中のIAP濃
度をSRID法で測定した。第4表に結果を示す。
Vi) α1-AGP、α1-AT、アルブミンおよび総蛋白質の吸
着性の比較 ガン患者血清数例を混合し、0.5ml/0.1gの割合
でリン酸カルシウム多孔体を加え、37℃で3時間振と
うして、上清中のα1-AGP及びα1−ATをネフエロメト
リーで、アルブミン及び総蛋白質を比色法でそれぞれ測
定し、吸着率を求めた。結果を第5表に示す。
Vii) 孔径分布の広い多孔体のα1−AGP、アルブミ
ンおよび総蛋白質の吸着 ガン患者血清数例を混合し、0.5ml/0.1gの割合
でリン酸カルシウム多孔体(いずれもCa/P1.66
7)を加え、37℃、120 cpmで3時間振とうして、
上清中のα1−AGPをネフエロメトリーで、アルブミ
ン及び総蛋白質を比色法でそれぞれ測定し、吸着率を求
めた。結果を第6表に示す。
直径10〜70nmの細孔容積(A)が小さいものではα
1−AGPの吸着率が低く、(A)が大きくても分布が広
いものではα1−AGPの吸着は起るがアルブミンの吸
着も起り、選択性が低いことがわかる。
実施例2 HBs抗原値48.7、HBe抗原値4.7、A/G値1.4
0、アルブミン濃度4.25g/dlおよびグロブリン濃
度3.10g/dlの血清3mlに、実施例1と同様の方法
により作成した種々のリン酸カルシウム多孔体1gをそ
れぞれ添加して24時間室温で放置した。その後、遠心
分離して上清を採取し、上清のHBs抗原値、HBe抗原値、
A/G値、アルブミン濃度およびグロブリン濃度を測定
した。結果を第7表に示した。なお、HBs抗原値およびH
Be抗原値はいずれも放射同位体イミユノアツセイ(RI
A)法によつて測定した値(titer)であり、A/G値
は和光純薬(株)製アルブビン・グロブリン比測定用「A
/GB−Test WAKO」を用いて、アルブミン量はブ
ロムクレゾールグリーン法、総蛋白量はビユーレツト法
により測定し、下記により算出した。
(発明の効果) 本発明のリン酸カルシウム多孔体からなる血液浄化用吸
着剤により、血液中のアルブミン、グロブリン等の有用
成分を除去することなく免疫抑制因子、B型肝炎抗原等
を吸着除去することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の血液浄化用吸着剤の粒子構造の一例を
示す電子顕微鏡写真(倍率;36000倍)である。第2図
は本発明の血液浄化用吸着剤の孔径分布の一例を示す図
である。第3図は本発明の血液浄化用吸着剤が充填され
たカラムの一例を示す断面図である。第4図は本発明の
血液浄化用吸着剤を用いて血液浄化を行うフローシート
を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷原 正夫 岡山県倉敷市酒津1625 (72)発明者 黒川 圭一 岡山県倉敷市酒津1652

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Ca/P比が1.50〜1.75の範囲にあ
    るリン酸カルシウムを主成分とする多孔体であつて、10
    〜70nmの孔径範囲にある細孔の容積が0.2cc/g
    以上であり、かつ全細孔容積の80%以上をしめる多孔
    体からなる血液浄化用吸着剤。
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