JPH0652611U - はね上げ機構 - Google Patents

はね上げ機構

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JPH0652611U
JPH0652611U JP8933392U JP8933392U JPH0652611U JP H0652611 U JPH0652611 U JP H0652611U JP 8933392 U JP8933392 U JP 8933392U JP 8933392 U JP8933392 U JP 8933392U JP H0652611 U JPH0652611 U JP H0652611U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】異なる付勢力を容易に設定することができるは
ね上げ機構を提供する。 【構成】はね上げ機構10は、棒状のねじれ部30a,
ねじれ部30aの一端を屈曲させて成り固定軸14に貫
設された孔14bに挿入される第一屈曲部30b,ねじ
れ部30aの他端に連なりコイル状に形成されて爪付カ
ラー32に外挿されるコイル部30c,及びコイル部3
0cの端を屈曲させて成り着座部16の側部16aに固
定される第二屈曲部30d,を備えて着座部16を付勢
するためのばね部30と、固定軸14を挿通可能な筒状
の両端で径方向外側に向かって突設された二つの爪の夫
々がコイル部30cの両端部分にそれぞれ係合可能とさ
れた爪付カラー32と、固定軸14の径方向に貫設され
た孔14aに圧入されることにより一端を固定軸14か
ら突出させたピン34と、から構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、映画館、劇場等に設置される椅子において、着座部が略水平となっ て使用者が腰掛けることができる着座位置から、固定軸回りに着座部が回転して その先端が上方に向いた格納位置まで、着座部を自動的にはね上げるためのはね 上げ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、椅子の着座部を自動的にはね上げるためのはね上げ機構として、例えば 実開昭54年100819号公報、実公昭55年52860号公報、又は実公昭 57年19030号公報に開示されているように、はね上げ機構の中枢を成す付 勢手段にトーションばねを用いたものがあった。
【0003】 それら従来例においてトーションばねを用いていたのは、コイルばねを用いた 場合に生じるばねの共振によるびびり音や、はね上げ時に付勢力の強弱に比例し て生じる軸と軸受けとの摩擦による摩擦音を、抑制するためであった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記従来例のようにはね上げ機構の付勢手段としてトーションばねを 用いた場合、その付勢力はトーションばねの剛性等といった、その属性に依存す るため、静粛さの要求される劇場用、静粛さは要求されないけれども強い付勢力 が要求される屋外球場用等々、様々な特性が要求される各種の椅子に応じ適切な 付勢力を設定することは容易でなかった。
【0005】 そこで、本考案は、異なる付勢力を容易に設定することができるはね上げ機構 の提供を目的として生み出された。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本考案にかかるはね上げ機構の構成は、 床部に立設された二つのフレームと、該二つのフレームの間に差し渡され且つ 該二つのフレームの夫々に両端の各々が固定された固定軸と、該固定軸によって 軸支され着座位置及び格納位置の間で回動可能とされた着座部と、を有する椅子 に設けられ、前記着座部を着座位置から格納位置に向かって自動的にはね上げる ためのはね上げ機構であって、 両端の夫々において径方向外側に向かって突設された爪を有する筒状に形成さ れ、前記固定軸回りに回動可能として前記固定軸に外挿されたカラーと、 ねじれにより反力を蓄える棒状に形成されたねじれ部、該ねじれ部の一端に連 なりコイル状に形成されたコイル部、並びに、該コイル部の先端及び前記ねじれ 部の他端のそれぞれを前記ねじれ部に対し垂直方向に屈曲させた第一及び第二屈 曲部から成り、該コイル部を前記カラーに外挿して該コイル部の両端の夫々から 前記爪を突出させ、前記固定軸に形成した孔に該第一屈曲部を差し込んで前記固 定軸回りに不動とし、更に該第二屈曲部を前記着座部に取り付けて前記固定軸回 りに前記着座部と連動可能として、前記着座部を着座位置から格納位置に向かっ て付勢するばね部材と、 前記固定軸に突設され、前記着座部が格納位置にあるとき前記ねじれ部と係合 することにより前記固定軸回りの前記着座部の回動を規制する突出部と、 を備えたことを特徴とする。
【0007】
【作用及び考案の効果】
本考案にかかるはね上げ機構では、外部から着座部に何らの力も加わっていな い場合、着座位置から格納位置へ固定軸回りに回転する方向で着座部に対するは ね上げ機構の付勢力が働くように、第一屈曲部を差し込むため固定軸に形成され た孔の位置や、コイル部の両端におけるねじれ部と第二屈曲部との相対的な位置 関係等が設定され、着座部に対する第二屈曲部の取り付け等が行われる。
【0008】 そして、外部から着座部に力が加わっていない場合、着座部が格納位置にある ときに、ばね部材のねじれ部と固定軸に突設された突出部とが係合することによ り、着座位置から格納位置に向かう固定軸回りの着座部の回転が阻止されており 、着座部は静止している。
【0009】 格納位置で静止している着座部に力を加え、着座位置に向かって回転させると き、ばね部材のコイル部と第二屈曲部との接続部分がカラーの一端の爪に係合し 、カラーを固定軸回りに回転させる。 すると、カラーの回転により、カラーの他端の爪がコイル部とねじれ部との接 続部分に係合し、その接続部分を固定軸回りに回転させる。
【0010】 そのため、着座部が着座位置に近づくにつれ、第一屈曲部は固定軸回りに不動 とされている一方で、第二屈曲部が着座部と連動して固定軸回りに回転し、それ に伴ってコイル部及びカラーも固定軸回りに回転するため、ねじれ部が大きくね じれ、はね上げ機構により着座部を着座位置から格納位置に向かって付勢する付 勢力が大きくなってゆく。
【0011】 そして、着座部が着座位置にある状態で、着座部に加わっていた外力を除くと 、即ち例えば着座部に腰を掛けていた使用者が立ち上がると、ねじれ部のねじれ に基づきはね上げ機構に蓄えられていた付勢力が作用して、着座部は格納位置側 へ自動的にはね上げられる。
【0012】 このような本考案では、両端に二つの爪を形成したカラーを固定軸回りに回動 可能として配設し、着座部と連動する第二屈曲部の固定軸回りの回転を、第二屈 曲部と係合する爪及びもう一方の爪を介してねじれ部とコイル部との接続部分に 伝え、固定軸回りに回転不能とされた第一屈曲部との間でねじれ部がねじれるこ とにより、そのねじれによってねじれ部に蓄えられた付勢力に基づき、着座部を 着座位置から格納位置側へとはね上げている。
【0013】 そのため、本考案では、カラー両端の二つの爪の相対的位置関係等を変えるだ けで、着座部に対するはね上げ機構のはね上げ力を容易に変えることができる。 すなわち本考案によれば、たとえ同一のばね部材を使用した場合であっても、 例えば軸寸法長さが異なるカラーや、カラーの外周回りにおける二つの爪の形成 位置が異なるカラー等を用いることにより、はね上げ機構のはね上げ力を調整す ることができるので、種々の椅子に要求される種々の特性に応じ、異なるはね上 げ力を備えたはね上げ機構を容易に得ることができる。
【0014】
【実施例】
図面に基づき本考案の実施例を説明する。但し、本考案は以下に詳述する実施 例に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲で当業者が想到し 得る全ての実施例を含む。
【0015】 図1に本実施例にかかるはね上げ機構10を着座部に組み付けた様子を示し、 図2にはね上げ機構10を分解した様子を示し、図3に固定軸14を固定する手 順を示し、図4に着座部の回動に際してのはね上げ機構10の作動を示し、図5 に格納位置(o)にある着座部16が着座位置(p)へ回転した様子及び背もた れ8側(q)へ回転した様子を示す。
【0016】 図1に示すように、はね上げ機構10は、設置箇所の床部に立設された二つの 側壁12、12間に差し渡されて両端の夫々が側壁12、12の夫々に回動不能 として固定された固定軸14と、軸受け15を介し回動可能として固定軸14に 軸支された着座部16と、の間に配設され、着座部16を着座位置から格納位置 に向かって付勢することにより、着座部16に腰を掛けていた使用者が立ち上が ったときなど着座位置にある着座部16に加わっていた外力が除かれたときに、 着座部16を格納位置側へ自動的にはね上げるための機構である。
【0017】 なお、ここで固定軸14は、取付金具18を介して側壁12に取り付けられて いる。取付金具18は、板状の取付部18aから円柱状の突出部18bが突設さ れて成り、突出部18bには固定軸14を落し込むため外周の一部から中心に向 かって切り欠かれた落し溝18cと外周の他部分から中心に向かって穿設された 螺子穴18d(図3参照)とが設けられている。
【0018】 取付金具18は、取付部18aがボルト20により側壁12に取り付けられ、 落し溝18cに落し込まれた固定軸14は、螺子穴18d内に螺入されたボルト にて取付金具18に固定されている。また、そのようにして固定軸14が固定さ れた突出部18bの外面は、樹脂製のカバー22で覆われている。
【0019】 このカバー22は、突出部18b外面を略すっぽりと覆う有底円筒状に形成さ れ、落し溝18cに対応させて外周面から底部中央に向かって切り欠いた切欠部 24が設けられており、開口側内周面には、突出部18bの基端において環状に 形成された係合溝26に係合可能な係合突起28が設けられている。このカバー 22を、図3に示すように、取付金具18に被せて、切欠部24と落とし溝18 cとを位置合わせする。その状態で、落とし溝18cに固定軸14を落とし込み (図3(A)(B))、カバー22を回転させて切欠部24から螺子穴18dを 露出させ、工具19を用いて螺子穴18dに螺入したボルトを締め付ける。その ようにしてボルトを締め付けることにより、落とし溝18cの内壁に固定軸14 を押圧し、固定軸14を取付金具18に固定した後、カバー22を回転させて螺 子穴18dを覆い隠し、簡素な構造で美観を損なわないようにして固定軸14を 取付金具18に取り付けている。
【0020】 また、筒状に形成されて固定軸14が挿通されることにより、固定軸14回り に回動可能とされた軸受け15は、その外周面が、着座部16の側部16aに貫 設された貫通孔16bに嵌合されている。さらに、その嵌合を補強するため、軸 受け15を取り付けた側部16aの外方から、板材に固定軸14挿通用の孔17 aを貫設して成る補強金具17を被せてボルト17bで側部16aに固設してい る。
【0021】 はね上げ機構10は、着座部16を付勢するためのばね部30と、固定軸14 を挿通して固定軸14回りに回動することによってばね部30のねじれを助長す る筒状の爪付カラー32と、固定軸14の径方向に貫設された孔14aに圧入さ れることにより一端が固定軸14から突出してばね部30の固定軸14回りの回 動を格納位置にて阻止するピン34と、から構成されている。
【0022】 ばね部30は、トーションばねの機能を有する棒状のねじれ部30aと、ねじ れ部30aの一端を屈曲させて成り固定軸14の径方向に貫設された孔14bに 差し込まれて固定軸14回りに回動不能とされた第一屈曲部30bと、ねじれ部 30aの他端にて棒材をコイル状に形成し爪付カラー32を内挿したコイル部3 0cと、コイル部30cの先端を屈曲させて成り着座部16の側部16aに固定 された第二屈曲部30dと、から構成されている。
【0023】 第二屈曲部30dは、貫通孔16bを通して側部16aの外側に取り出し、そ の外側へ取り出した部分を、側部16aの外側面上において貫通孔16bから径 方向外側に延びるように形成された条溝16cに収納されている。その条溝16 cに収納された第二屈曲部30dは、側部16aと、側部16aの外側からボル ト17aで側部16aに螺子止めした補強金具17とで挟持されている。
【0024】 その第二屈曲部30d及びコイル部30cの連接部30eは、軸受け15の外 周面上で軸方向に形成された係合溝15aと係合することにより、キー溝にキー が係合した場合と同様に機能し、固定軸14回りに着座部16が回動するに際し て、第二屈曲部30d及び軸受け15を着座部16に連動させている。
【0025】 爪付カラー32は、固定軸14を挿通可能に形成され、コイル部30cの軸寸 法よりも長い軸寸法の筒状部材において、その両端の対向する位置に、径方向外 側へ突出した二つの爪32aを備えている。二つの爪32aは、筒状部材に切削 加工を施して側壁の一部を両端で軸方向に突出形成した後、それら軸方向に突出 する部分を径方向に屈曲させて成る。なお、その屈曲は、その筒状部材にコイル 部30cを外挿した後に行い、その屈曲前に、コイル部30cをその巻方向にや や絞り、その絞りに対する反力をコイル部30cが蓄えた状態で二つの爪32a を屈曲形成して、二つの爪32aの対極する側でねじれ部30aの端部30g及 び連接部30eを、二つの爪32aのそれぞれと係合させている(図4参照)。
【0026】 また固定軸14に貫設された孔14aの位置は、ねじれ部30aが少しねじれ て、はね上げ機構10が着座部16を着座位置から格納位置に向かって付勢する 付勢力を少しだけ保有した状態で、孔14aに圧入され固定軸14から突出した ピン34の端部が、ねじれ部30aの端部30gに当接することにより着座部1 6が静止するような位置とされている。
【0027】 以上のようにして固定軸14と着座部16との間に配設されたはね上げ機構1 0は、着座部16に外力が加わっていないとき、ねじれ部30aが少しねじれて 着座部16を格納位置側へ付勢する付勢力を少しだけ保有した状態で、ねじれ部 30aの端部30gが、固定軸14から突出したピン34に当接しており(図4 (B)参照)、その当接によって着座部16はそれ以上背もたれ8側へ回転する ことができず、格納位置にて静止している(図5(o)参照)。
【0028】 そして、例えば使用者が着座部16に腰掛けるなどといった、着座位置側へ着 座部16を回転させるための外力が加わるとき、着座部16に固定された第二屈 曲部30dが着座部16と共に回転し、その回転に伴い連接部30eと係合する 爪32aを介してカラー32も回転し、カラー32の回転により他方の爪32a を介してこれと係合するねじれ部30aの端部30gも固定軸14回りに着座位 置側へと移動する。そのように端部30gが移動するにもかかわらず、ねじれ部 30aの他端に連なった第一屈曲部30bは固定軸14の孔14bに挿入される ことによって固定軸14回りに回動不能とされているので、着座部16が着座位 置に近づくにつれて、ねじれ部30aは徐々に大きくねじれてゆき、そのねじれ 量に応じた大きさの付勢力を蓄えてゆく(図4(C)参照)。
【0029】 そのようにして着座部16が格納位置から着座位置に向かって回転してゆき、 着座部16がほぼ水平となった着座位置において、その後部16dが、二つの側 壁12で挟まれて更に他のフレーム部材等(図示せず)にて支持された背もたれ 8の底部8aに当接することにより、それ以上、着座部16は回転することがで きなくなる(図5(p)参照)。
【0030】 着座位置にある着座部16から、それまで加わっていた外力が除かれると、即 ち例えば、それまで着座部16に腰掛けていた使用者が立ち上がったりすると、 ねじれ部30aのねじれに基づく付勢力が着座部16に作用して、着座部16は 着座位置から格納位置側へと回転し、着座部16が格納位置に至ったとき、ねじ れ部30aの端部30gがピン34に当接することによって、それ以上固定軸1 4回りに回転し得なくなった着座部16は静止する。
【0031】 また、格納位置において、着座部16に外力を加え、その先端を背もたれ側へ 押圧すると、ねじれ部30aの端部30gがピン34に当接した状態のまま、着 座部16に固定された第二屈曲部30dは着座部16と共に背もたれ8側へ固定 軸14回りに回転するため、コイル部30cは巻方向にねじれて着座部16を格 納位置へ向かって付勢する付勢力を蓄える(図4(A)及び図5(q)参照)。
【0032】 そのため、外力によって格納位置より背もたれ8側へと固定軸14回りに回転 した着座部16から、外力を除くと、着座部16は、コイル部30cに蓄えられ ていた付勢力の作用によって背もたれ8側から格納位置へと固定軸14回りに回 転し、しばらく格納位置近傍で振動した後、格納位置にて静止する。
【0033】 このようなはね上げ機構10では、カラー32の両端に二つの爪32aを設け ており、着座部16と連動する第二屈曲部30dの固定軸14回りの回転を、第 二屈曲部30dと係合する爪32a及びもう一方の爪32aを介してねじれ部3 0aの端部30gに伝えているため、固定軸14回りに回転不能とされた第一屈 曲部30bとの間において、ねじれ部30aがねじれて、そのねじれに基づく付 勢力により、はね上げ機構10が着座部16を着座位置から格納位置側へとはね 上げている。
【0034】 そのため、はね上げ機構10では、カラー32両端の二つの爪32aの相対的 位置関係等を変えるだけで、着座部16が着座位置にあるときにおける、ねじれ 部30aのねじれ量を変化させることができ、それによって着座部16に対する はね上げ機構10のはね上げ力を容易に変えることができる。
【0035】 例えば、上述した実施例よりも軸寸法が長いカラー32を用いた場合、着座部 16が固定軸回りに着座位置まで回転するとき、ねじれ部30aの端部30gが 固定軸14回りに移動する量は上述の実施例と異ならないにもかかわらず、カラ ー32の軸寸法が長くなった分だけ、爪32aに係合するねじれ部30aの端部 30gと第一屈曲部30bとの間でねじれるねじれ部30aの長さが短くなる。 従ってその場合、着座部16が着座位置にあるときにおける、ねじれ部30aの 単位長さ当りのねじれ量は、上述の実施例に比べて大きくなり、その単位長さ当 りのねじれ量に比例して、はね上げ機構10が着座部16を付勢する付勢力も大 きくなるため、はね上げ機構10のはね上げ力は、上記実施例の場合よりも大き くなる。
【0036】 また例えば、上記実施例では、カラー32の両端において対向する位置に二つ の爪32aを設けていたが、カラー32の外周回りにおける二つの爪32aの相 対的な形成位置を変化させた場合にも、はね上げ機構10のはね上げ力を変化さ せることができる。
【0037】 このように、はね上げ機構10では、たとえ同一のばね部30を用いた場合で あっても、軸寸法長さが異なるカラー32や、カラー32の外周回りにおける二 つの爪32aの形成位置が異なるカラー32等を用いることによって、着座部1 6に対するはね上げ力を調整することができるので、種々の椅子に要求される種 々の特性に応じ、異なるはね上げ力を備えたはね上げ機構10を容易に得ること ができる。
【0038】 また、はね上げ機構10では、棒状のねじれ部30a及びコイル状のコイル部 30cを設けているので、着座位置から格納位置に着座部16をはね上げるとき には、ねじれ部30aに蓄えられていた付勢力を利用する一方、背もたれ8側か ら格納位置へと着座部16を戻すときには、コイル部30cに蓄えられていた付 勢力を利用することができ、二つの異なる部分に蓄えられた二種類の付勢力を、 着座部16の異なる回転に応じ選択して利用しているため、単なる棒状のトーシ ョンばねを用いた従来のものに比べ、ばね部30の各部の疲労度が少なく、ばね 部30の経時劣化が小さくなって、より長期間にわたり所期の作動をするはね上 げ機構10を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例にかかるはね上げ機構10を固定軸1
4と着座部16との間に組付けた様子を表す断面図であ
る。
【図2】はね上げ機構10を分解した様子を表す斜視図
である。
【図3】固定軸14を取付金具18に固定する手順を表
す工程図である。
【図4】固定軸14回りにおけるはね上げ機構10の作
動を表す説明図である。
【図5】格納位置(o)にある着座部16が着座位置
(p)へ回転した様子及び背もたれ8側(q)へ回転し
た様子を表す外観図である。
【符号の説明】
10…はね上げ機構、 12…側壁、 1
4…固定軸、15…軸受け、 16…着座
部、 16a…側部、17…補強金具、
18…取付金具、 22…カバー、30…ばね
部、 30b…第一屈曲部、 30c…コイ
ル部、30d…第二屈曲部、 32…爪付カラー、
32a…爪、34…ピン、

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床部に立設された二つのフレームと、該
    二つのフレームの間に差し渡され且つ該二つのフレーム
    の夫々に両端の各々が固定された固定軸と、該固定軸に
    よって軸支され着座位置及び格納位置の間で回動可能と
    された着座部と、を有する椅子に設けられ、前記着座部
    を着座位置から格納位置に向かって自動的にはね上げる
    ためのはね上げ機構であって、 両端の夫々において径方向外側に向かって突設された爪
    を有する筒状に形成され、前記固定軸回りに回動可能と
    して前記固定軸に外挿されたカラーと、 棒状に形成されねじれることによって反力を蓄えるねじ
    れ部、該ねじれ部の一端に連なりコイル状に形成された
    コイル部、並びに、該コイル部の先端及び前記ねじれ部
    の他端のそれぞれを前記ねじれ部に対し垂直方向に屈曲
    させた第一及び第二屈曲部から成り、該コイル部を前記
    カラーに外挿して該コイル部の両端の夫々から前記爪を
    突出させ、前記固定軸に形成した孔に該第一屈曲部を差
    し込んで前記固定軸回りに不動とし、更に該第二屈曲部
    を前記着座部に取り付けて前記固定軸回りに前記着座部
    と連動可能として、前記着座部を着座位置から格納位置
    に向かって付勢するばね部材と、 前記固定軸に突設され、前記着座部が格納位置にあると
    き前記ねじれ部と係合することにより前記固定軸回りの
    前記着座部の回動を規制する突出部と、 を備えたことを特徴とするはね上げ機構。
JP8933392U 1992-12-28 1992-12-28 はね上げ機構 Expired - Lifetime JPH0741398Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9378892B2 (en) 2010-01-25 2016-06-28 Epcos Ag Ceramic multilayer capacitor

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US9378892B2 (en) 2010-01-25 2016-06-28 Epcos Ag Ceramic multilayer capacitor

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