JPH0741398Y2 - はね上げ機構 - Google Patents

はね上げ機構

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JPH0741398Y2
JPH0741398Y2 JP8933392U JP8933392U JPH0741398Y2 JP H0741398 Y2 JPH0741398 Y2 JP H0741398Y2 JP 8933392 U JP8933392 U JP 8933392U JP 8933392 U JP8933392 U JP 8933392U JP H0741398 Y2 JPH0741398 Y2 JP H0741398Y2
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JP
Japan
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fixed shaft
seating
twisted
bent
seat
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正一 玉置
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Aichi Corp
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  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、映画館、劇場等に設置
される椅子において、着座部が略水平となって使用者が
腰掛けることができる着座位置から、固定軸回りに着座
部が回転してその先端が上方に向いた格納位置まで、着
座部を自動的にはね上げるためのはね上げ機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、椅子の着座部を自動的にはね上げ
るためのはね上げ機構として、例えば実開昭54年10
0819号公報、実公昭55年52860号公報、又は
実公昭57年19030号公報に開示されているよう
に、はね上げ機構の中枢を成す付勢手段にトーションば
ねを用いたものがあった。
【0003】それら従来例においてトーションばねを用
いていたのは、コイルばねを用いた場合に生じるばねの
共振によるびびり音や、はね上げ時に付勢力の強弱に比
例して生じる軸と軸受けとの摩擦による摩擦音を、抑制
するためであった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記従来例の
ようにはね上げ機構の付勢手段としてトーションばねを
用いた場合、その付勢力はトーションばねの剛性等とい
った、その属性に依存するため、静粛さの要求される劇
場用、静粛さは要求されないけれども強い付勢力が要求
される屋外球場用等々、様々な特性が要求される各種の
椅子に応じ適切な付勢力を設定することは容易でなかっ
た。
【0005】そこで、本考案は、異なる付勢力を容易に
設定することができるはね上げ機構の提供を目的として
生み出された。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案にかかるはね上げ
機構の構成は、床部に立設された二つのフレームと、該
二つのフレームの間に差し渡され且つ該二つのフレーム
の夫々に両端の各々が固定された固定軸と、該固定軸に
よって軸支され着座位置及び格納位置の間で回動可能と
された着座部と、を有する椅子に設けられ、前記着座部
を着座位置から格納位置に向かって自動的にはね上げる
ためのはね上げ機構であって、両端の夫々において径方
向外側に向かって突設された爪を有する筒状に形成さ
れ、前記固定軸回りに回動可能として前記固定軸に外挿
されたカラーと、ねじれにより反力を蓄える棒状に形成
されたねじれ部、該ねじれ部の一端に連なりコイル状に
形成されたコイル部、並びに、該コイル部の先端及び前
記ねじれ部の他端のそれぞれを前記ねじれ部に対し垂直
方向に屈曲させた第一及び第二屈曲部から成り、該コイ
ル部を前記カラーに外挿して該コイル部の両端の夫々か
ら前記爪を突出させ、前記固定軸に形成した孔に該第一
屈曲部を差し込んで前記固定軸回りに不動とし、更に該
第二屈曲部を前記着座部に取り付けて前記固定軸回りに
前記着座部と連動可能として、前記着座部を着座位置か
ら格納位置に向かって付勢するばね部材と、前記固定軸
に突設され、前記着座部が格納位置にあるとき前記ねじ
れ部と係合することにより前記固定軸回りの前記着座部
の回動を規制する突出部と、を備えたことを特徴とす
る。
【0007】
【作用及び考案の効果】本考案にかかるはね上げ機構で
は、外部から着座部に何らの力も加わっていない場合、
着座位置から格納位置へ固定軸回りに回転する方向で着
座部に対するはね上げ機構の付勢力が働くように、第一
屈曲部を差し込むため固定軸に形成された孔の位置や、
コイル部の両端におけるねじれ部と第二屈曲部との相対
的な位置関係等が設定され、着座部に対する第二屈曲部
の取り付け等が行われる。
【0008】そして、外部から着座部に力が加わってい
ない場合、着座部が格納位置にあるときに、ばね部材の
ねじれ部と固定軸に突設された突出部とが係合すること
により、着座位置から格納位置に向かう固定軸回りの着
座部の回転が阻止されており、着座部は静止している。
【0009】格納位置で静止している着座部に力を加
え、着座位置に向かって回転させるとき、ばね部材のコ
イル部と第二屈曲部との接続部分がカラーの一端の爪に
係合し、カラーを固定軸回りに回転させる。すると、カ
ラーの回転により、カラーの他端の爪がコイル部とねじ
れ部との接続部分に係合し、その接続部分を固定軸回り
に回転させる。
【0010】そのため、着座部が着座位置に近づくにつ
れ、第一屈曲部は固定軸回りに不動とされている一方
で、第二屈曲部が着座部と連動して固定軸回りに回転
し、それに伴ってコイル部及びカラーも固定軸回りに回
転するため、ねじれ部が大きくねじれ、はね上げ機構に
より着座部を着座位置から格納位置に向かって付勢する
付勢力が大きくなってゆく。
【0011】そして、着座部が着座位置にある状態で、
着座部に加わっていた外力を除くと、即ち例えば着座部
に腰を掛けていた使用者が立ち上がると、ねじれ部のね
じれに基づきはね上げ機構に蓄えられていた付勢力が作
用して、着座部は格納位置側へ自動的にはね上げられ
る。
【0012】このような本考案では、両端に二つの爪を
形成したカラーを固定軸回りに回動可能として配設し、
着座部と連動する第二屈曲部の固定軸回りの回転を、第
二屈曲部と係合する爪及びもう一方の爪を介してねじれ
部とコイル部との接続部分に伝え、固定軸回りに回転不
能とされた第一屈曲部との間でねじれ部がねじれること
により、そのねじれによってねじれ部に蓄えられた付勢
力に基づき、着座部を着座位置から格納位置側へとはね
上げている。
【0013】そのため、本考案では、カラー両端の二つ
の爪の相対的位置関係等を変えるだけで、着座部に対す
るはね上げ機構のはね上げ力を容易に変えることができ
る。すなわち本考案によれば、たとえ同一のばね部材を
使用した場合であっても、例えば軸寸法長さが異なるカ
ラーや、カラーの外周回りにおける二つの爪の形成位置
が異なるカラー等を用いることにより、はね上げ機構の
はね上げ力を調整することができるので、種々の椅子に
要求される種々の特性に応じ、異なるはね上げ力を備え
たはね上げ機構を容易に得ることができる。
【0014】
【実施例】図面に基づき本考案の実施例を説明する。但
し、本考案は以下に詳述する実施例に限定されるもので
はなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲で当業者が想到
し得る全ての実施例を含む。
【0015】図1に本実施例にかかるはね上げ機構10
を着座部に組み付けた様子を示し、図2にはね上げ機構
10を分解した様子を示し、図3に固定軸14を固定す
る手順を示し、図4に着座部の回動に際してのはね上げ
機構10の作動を示し、図5に格納位置(o)にある着
座部16が着座位置(p)へ回転した様子及び背もたれ
8側(q)へ回転した様子を示す。
【0016】図1に示すように、はね上げ機構10は、
設置箇所の床部に立設された二つの側壁12、12間に
差し渡されて両端の夫々が側壁12、12の夫々に回動
不能として固定された固定軸14と、軸受け15を介し
回動可能として固定軸14に軸支された着座部16と、
の間に配設され、着座部16を着座位置から格納位置に
向かって付勢することにより、着座部16に腰を掛けて
いた使用者が立ち上がったときなど着座位置にある着座
部16に加わっていた外力が除かれたときに、着座部1
6を格納位置側へ自動的にはね上げるための機構であ
る。
【0017】なお、ここで固定軸14は、取付金具18
を介して側壁12に取り付けられている。取付金具18
は、板状の取付部18aから円柱状の突出部18bが突
設されて成り、突出部18bには固定軸14を落し込む
ため外周の一部から中心に向かって切り欠かれた落し溝
18cと外周の他部分から中心に向かって穿設された螺
子穴18d(図3参照)とが設けられている。
【0018】取付金具18は、取付部18aがボルト2
0により側壁12に取り付けられ、落し溝18cに落し
込まれた固定軸14は、螺子穴18d内に螺入されたボ
ルトにて取付金具18に固定されている。また、そのよ
うにして固定軸14が固定された突出部18bの外面
は、樹脂製のカバー22で覆われている。
【0019】このカバー22は、突出部18b外面を略
すっぽりと覆う有底円筒状に形成され、落し溝18cに
対応させて外周面から底部中央に向かって切り欠いた切
欠部24が設けられており、開口側内周面には、突出部
18bの基端において環状に形成された係合溝26に係
合可能な係合突起28が設けられている。このカバー2
2を、図3に示すように、取付金具18に被せて、切欠
部24と落とし溝18cとを位置合わせする。その状態
で、落とし溝18cに固定軸14を落とし込み(図3
(A)(B))、カバー22を回転させて切欠部24か
ら螺子穴18dを露出させ、工具19を用いて螺子穴1
8dに螺入したボルトを締め付ける。そのようにしてボ
ルトを締め付けることにより、落とし溝18cの内壁に
固定軸14を押圧し、固定軸14を取付金具18に固定
した後、カバー22を回転させて螺子穴18dを覆い隠
し、簡素な構造で美観を損なわないようにして固定軸1
4を取付金具18に取り付けている。
【0020】また、筒状に形成されて固定軸14が挿通
されることにより、固定軸14回りに回動可能とされた
軸受け15は、その外周面が、着座部16の側部16a
に貫設された貫通孔16bに嵌合されている。さらに、
その嵌合を補強するため、軸受け15を取り付けた側部
16aの外方から、板材に固定軸14挿通用の孔17a
を貫設して成る補強金具17を被せてボルト17bで側
部16aに固設している。
【0021】はね上げ機構10は、着座部16を付勢す
るためのばね部30と、固定軸14を挿通して固定軸1
4回りに回動することによってばね部30のねじれを助
長する筒状の爪付カラー32と、固定軸14の径方向に
貫設された孔14aに圧入されることにより一端が固定
軸14から突出してばね部30の固定軸14回りの回動
を格納位置にて阻止するピン34と、から構成されてい
る。
【0022】ばね部30は、トーションばねの機能を有
する棒状のねじれ部30aと、ねじれ部30aの一端を
屈曲させて成り固定軸14の径方向に貫設された孔14
bに差し込まれて固定軸14回りに回動不能とされた第
一屈曲部30bと、ねじれ部30aの他端にて棒材をコ
イル状に形成し爪付カラー32を内挿したコイル部30
cと、コイル部30cの先端を屈曲させて成り着座部1
6の側部16aに固定された第二屈曲部30dと、から
構成されている。
【0023】第二屈曲部30dは、貫通孔16bを通し
て側部16aの外側に取り出し、その外側へ取り出した
部分を、側部16aの外側面上において貫通孔16bか
ら径方向外側に延びるように形成された条溝16cに収
納されている。その条溝16cに収納された第二屈曲部
30dは、側部16aと、側部16aの外側からボルト
17aで側部16aに螺子止めした補強金具17とで挟
持されている。
【0024】その第二屈曲部30d及びコイル部30c
の連接部30eは、軸受け15の外周面上で軸方向に形
成された係合溝15aと係合することにより、キー溝に
キーが係合した場合と同様に機能し、固定軸14回りに
着座部16が回動するに際して、第二屈曲部30d及び
軸受け15を着座部16に連動させている。
【0025】爪付カラー32は、固定軸14を挿通可能
に形成され、コイル部30cの軸寸法よりも長い軸寸法
の筒状部材において、その両端の対向する位置に、径方
向外側へ突出した二つの爪32aを備えている。二つの
爪32aは、筒状部材に切削加工を施して側壁の一部を
両端で軸方向に突出形成した後、それら軸方向に突出す
る部分を径方向に屈曲させて成る。なお、その屈曲は、
その筒状部材にコイル部30cを外挿した後に行い、そ
の屈曲前に、コイル部30cをその巻方向にやや絞り、
その絞りに対する反力をコイル部30cが蓄えた状態で
二つの爪32aを屈曲形成して、二つの爪32aの対極
する側でねじれ部30aの端部30g及び連接部30e
を、二つの爪32aのそれぞれと係合させている(図4
参照)。
【0026】また固定軸14に貫設された孔14aの位
置は、ねじれ部30aが少しねじれて、はね上げ機構1
0が着座部16を着座位置から格納位置に向かって付勢
する付勢力を少しだけ保有した状態で、孔14aに圧入
され固定軸14から突出したピン34の端部が、ねじれ
部30aの端部30gに当接することにより着座部16
が静止するような位置とされている。
【0027】以上のようにして固定軸14と着座部16
との間に配設されたはね上げ機構10は、着座部16に
外力が加わっていないとき、ねじれ部30aが少しねじ
れて着座部16を格納位置側へ付勢する付勢力を少しだ
け保有した状態で、ねじれ部30aの端部30gが、固
定軸14から突出したピン34に当接しており(図4
(B)参照)、その当接によって着座部16はそれ以上
背もたれ8側へ回転することができず、格納位置にて静
止している(図5(o)参照)。
【0028】そして、例えば使用者が着座部16に腰掛
けるなどといった、着座位置側へ着座部16を回転させ
るための外力が加わるとき、着座部16に固定された第
二屈曲部30dが着座部16と共に回転し、その回転に
伴い連接部30eと係合する爪32aを介してカラー3
2も回転し、カラー32の回転により他方の爪32aを
介してこれと係合するねじれ部30aの端部30gも固
定軸14回りに着座位置側へと移動する。そのように端
部30gが移動するにもかかわらず、ねじれ部30aの
他端に連なった第一屈曲部30bは固定軸14の孔14
bに挿入されることによって固定軸14回りに回動不能
とされているので、着座部16が着座位置に近づくにつ
れて、ねじれ部30aは徐々に大きくねじれてゆき、そ
のねじれ量に応じた大きさの付勢力を蓄えてゆく(図4
(C)参照)。
【0029】そのようにして着座部16が格納位置から
着座位置に向かって回転してゆき、着座部16がほぼ水
平となった着座位置において、その後部16dが、二つ
の側壁12で挟まれて更に他のフレーム部材等(図示せ
ず)にて支持された背もたれ8の底部8aに当接するこ
とにより、それ以上、着座部16は回転することができ
なくなる(図5(p)参照)。
【0030】着座位置にある着座部16から、それまで
加わっていた外力が除かれると、即ち例えば、それまで
着座部16に腰掛けていた使用者が立ち上がったりする
と、ねじれ部30aのねじれに基づく付勢力が着座部1
6に作用して、着座部16は着座位置から格納位置側へ
と回転し、着座部16が格納位置に至ったとき、ねじれ
部30aの端部30gがピン34に当接することによっ
て、それ以上固定軸14回りに回転し得なくなった着座
部16は静止する。
【0031】また、格納位置において、着座部16に外
力を加え、その先端を背もたれ側へ押圧すると、ねじれ
部30aの端部30gがピン34に当接した状態のま
ま、着座部16に固定された第二屈曲部30dは着座部
16と共に背もたれ8側へ固定軸14回りに回転するた
め、コイル部30cは巻方向にねじれて着座部16を格
納位置へ向かって付勢する付勢力を蓄える(図4(A)
及び図5(q)参照)。
【0032】そのため、外力によって格納位置より背も
たれ8側へと固定軸14回りに回転した着座部16か
ら、外力を除くと、着座部16は、コイル部30cに蓄
えられていた付勢力の作用によって背もたれ8側から格
納位置へと固定軸14回りに回転し、しばらく格納位置
近傍で振動した後、格納位置にて静止する。
【0033】このようなはね上げ機構10では、カラー
32の両端に二つの爪32aを設けており、着座部16
と連動する第二屈曲部30dの固定軸14回りの回転
を、第二屈曲部30dと係合する爪32a及びもう一方
の爪32aを介してねじれ部30aの端部30gに伝え
ているため、固定軸14回りに回転不能とされた第一屈
曲部30bとの間において、ねじれ部30aがねじれ
て、そのねじれに基づく付勢力により、はね上げ機構1
0が着座部16を着座位置から格納位置側へとはね上げ
ている。
【0034】そのため、はね上げ機構10では、カラー
32両端の二つの爪32aの相対的位置関係等を変える
だけで、着座部16が着座位置にあるときにおける、ね
じれ部30aのねじれ量を変化させることができ、それ
によって着座部16に対するはね上げ機構10のはね上
げ力を容易に変えることができる。
【0035】例えば、上述した実施例よりも軸寸法が長
いカラー32を用いた場合、着座部16が固定軸回りに
着座位置まで回転するとき、ねじれ部30aの端部30
gが固定軸14回りに移動する量は上述の実施例と異な
らないにもかかわらず、カラー32の軸寸法が長くなっ
た分だけ、爪32aに係合するねじれ部30aの端部3
0gと第一屈曲部30bとの間でねじれるねじれ部30
aの長さが短くなる。従ってその場合、着座部16が着
座位置にあるときにおける、ねじれ部30aの単位長さ
当りのねじれ量は、上述の実施例に比べて大きくなり、
その単位長さ当りのねじれ量に比例して、はね上げ機構
10が着座部16を付勢する付勢力も大きくなるため、
はね上げ機構10のはね上げ力は、上記実施例の場合よ
りも大きくなる。
【0036】また例えば、上記実施例では、カラー32
の両端において対向する位置に二つの爪32aを設けて
いたが、カラー32の外周回りにおける二つの爪32a
の相対的な形成位置を変化させた場合にも、はね上げ機
構10のはね上げ力を変化させることができる。
【0037】このように、はね上げ機構10では、たと
え同一のばね部30を用いた場合であっても、軸寸法長
さが異なるカラー32や、カラー32の外周回りにおけ
る二つの爪32aの形成位置が異なるカラー32等を用
いることによって、着座部16に対するはね上げ力を調
整することができるので、種々の椅子に要求される種々
の特性に応じ、異なるはね上げ力を備えたはね上げ機構
10を容易に得ることができる。
【0038】また、はね上げ機構10では、棒状のねじ
れ部30a及びコイル状のコイル部30cを設けている
ので、着座位置から格納位置に着座部16をはね上げる
ときには、ねじれ部30aに蓄えられていた付勢力を利
用する一方、背もたれ8側から格納位置へと着座部16
を戻すときには、コイル部30cに蓄えられていた付勢
力を利用することができ、二つの異なる部分に蓄えられ
た二種類の付勢力を、着座部16の異なる回転に応じ選
択して利用しているため、単なる棒状のトーションばね
を用いた従来のものに比べ、ばね部30の各部の疲労度
が少なく、ばね部30の経時劣化が小さくなって、より
長期間にわたり所期の作動をするはね上げ機構10を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例にかかるはね上げ機構10を固定軸1
4と着座部16との間に組付けた様子を表す断面図であ
る。
【図2】はね上げ機構10を分解した様子を表す斜視図
である。
【図3】固定軸14を取付金具18に固定する手順を表
す工程図である。
【図4】固定軸14回りにおけるはね上げ機構10の作
動を表す説明図である。
【図5】格納位置(o)にある着座部16が着座位置
(p)へ回転した様子及び背もたれ8側(q)へ回転し
た様子を表す外観図である。
【符号の説明】
10…はね上げ機構、 12…側壁、 1
4…固定軸、15…軸受け、 16…着座
部、 16a…側部、17…補強金具、
18…取付金具、 22…カバー、30…ばね
部、 30b…第一屈曲部、 30c…コイ
ル部、30d…第二屈曲部、 32…爪付カラー、
32a…爪、34…ピン、

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床部に立設された二つのフレームと、該
    二つのフレームの間に差し渡され且つ該二つのフレーム
    の夫々に両端の各々が固定された固定軸と、該固定軸に
    よって軸支され着座位置及び格納位置の間で回動可能と
    された着座部と、を有する椅子に設けられ、前記着座部
    を着座位置から格納位置に向かって自動的にはね上げる
    ためのはね上げ機構であって、 両端の夫々において径方向外側に向かって突設された爪
    を有する筒状に形成され、前記固定軸回りに回動可能と
    して前記固定軸に外挿されたカラーと、 棒状に形成されねじれることによって反力を蓄えるねじ
    れ部、該ねじれ部の一端に連なりコイル状に形成された
    コイル部、並びに、該コイル部の先端及び前記ねじれ部
    の他端のそれぞれを前記ねじれ部に対し垂直方向に屈曲
    させた第一及び第二屈曲部から成り、該コイル部を前記
    カラーに外挿して該コイル部の両端の夫々から前記爪を
    突出させ、前記固定軸に形成した孔に該第一屈曲部を差
    し込んで前記固定軸回りに不動とし、更に該第二屈曲部
    を前記着座部に取り付けて前記固定軸回りに前記着座部
    と連動可能として、前記着座部を着座位置から格納位置
    に向かって付勢するばね部材と、 前記固定軸に突設され、前記着座部が格納位置にあると
    き前記ねじれ部と係合することにより前記固定軸回りの
    前記着座部の回動を規制する突出部と、 を備えたことを特徴とするはね上げ機構。
JP8933392U 1992-12-28 1992-12-28 はね上げ機構 Expired - Lifetime JPH0741398Y2 (ja)

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JP8933392U JPH0741398Y2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 はね上げ機構

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Publication Number Publication Date
JPH0652611U JPH0652611U (ja) 1994-07-19
JPH0741398Y2 true JPH0741398Y2 (ja) 1995-09-27

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102010021455B4 (de) 2010-01-25 2011-10-06 Epcos Ag Keramischer Vielschichtkondensator

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