JPH0652446B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0652446B2
JPH0652446B2 JP59276681A JP27668184A JPH0652446B2 JP H0652446 B2 JPH0652446 B2 JP H0652446B2 JP 59276681 A JP59276681 A JP 59276681A JP 27668184 A JP27668184 A JP 27668184A JP H0652446 B2 JPH0652446 B2 JP H0652446B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、カラー画像を有する原稿(カラー原稿)から
所望の色の画像を選択して画像形成することができる画
像形成装置に関する。
従来の技術 複数の回転する感光体と、該感光体の個々に付設され、
感光体を帯電する帯電手段、前記感光体の帯電部分に色
分解された静電潜像を形成する静電潜像形成手段、前記
感光体に形成された静電潜像を顕像化する現像手段、お
よび前記感光体の転写位置で顕像を転写材に転写する転
写手段と、前記転写材を各感光体の転写位置を通過する
ように搬送し、転写時にその転写材を感光体に接触させ
る転写ベルトとを有する画像形成装置は、知られてお
り、例えば、カラー複写機である。この種のカラー複写
機等の画像形成装置は、カラー原稿のカラー画像をその
ままの状態でカラー複写機として複製している。
ところで、印刷機の版を作るとき等において、カラー原
稿画像のうちの所望の色成分だけを選択した画像が必要
とする場合がある。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、従来のカラー複写機によって、カラー原
稿画像のうちの所望の色成分だけを選択した画像を要望
しても得ることができかった。すなわち、上記した従来
のカラー複写機では感光体に色分解された静電潜像を形
成していても、これらの像を重ね合わせしてしまうた
め、所望の色成分の画像のみ得ることができなかった。
本発明は、上記した従来の問題を解消し、カラー原稿画
像のうちの所望の色成分だけを選択した画像が得られる
画像形成装置を提供することを目的としている。
課題を解決するための手段 この目的を達成するため、本発明は複数の回転する感光
体と、該感光体の個々に付設され、感光体を帯電する帯
電手段、前記感光体の帯電部分に色分解された静電潜像
を形成する静電潜像形成手段、前記感光体に形成された
静電潜像を顕像化する現像手段、および前記感光体の転
写位置で顕像を転写材に転写する転写手段と、前記転写
材を各感光体の転写位置を通過するように搬送し、転写
時にその転写材を感光体に接触させる転写ベルトとを有
する画像形成装置において、感光体の転写位置に対応す
る部分の前記転写ベルトを、前記転写材が前記感光体に
接触する方向に移動するベルト接離装置と、前記帯電手
段をオン・オフするオン,オフ調節装置とを有し、個々
の感光体に対して前記ベルト接離装置と前記オン・オフ
調節装置との何れか一方の装置が備えられていることを
特徴としている。
作 用 上記構成によれば、個々の感光体に対してベルト接離装
置とオン・オフ調節装置との何れか一方の装置が備えら
れているので、これらベルト接離装置とオン・オフ調節
装置の作動を選択することで、所望の色成分の画像が形
成される感光体の顕像だけを転写材に転写することがで
き、所望の色成分の画像が得られる。
実施例 以下、本発明をその実施例を示す図面を用いて詳細に説
明する。
第1図は本発明の一実施例である複写機の側断面図であ
る。まず、この複写機を用いてカラー原稿の全ての色を
選択して複写を行なう場合、すなわち、いわゆるフルカ
ラー複写を行なう場合を例に採つて、複写機全般の動作
を説明する。
図において、カラー画像を有する原稿1は透明な原稿台
2の上に画像面を下に向けて載置されている。複写作業
を行なわない通常の待機状態において原稿台2は実線で
示す待機位置Wに待機しており、複写作業の開始ととも
に矢印Aの如く図の左方向へ移動して鎖線Sで示すスタ
ート位置へ移行する。スタート位置へ移行した原稿台2
は、次いで矢印Bの如く図の右方向へ移動し、鎖線Rで
示すリターン位置に達した後、移動方向をA方向へ転
じ、最終的に上記の待機位置Wへ戻る。尚、図ではわか
り易くするためにスタート位置S及びリターン位置Rを
実際の原稿台2の移動路の上方に示してある。
原稿台2の移動路の下方には、互いに間隔をおいて左か
ら順に第1感光体3a、第2感光体3b、そして第3感
光体3cが配置されており、更にそれらの各感光体と原
稿台2の移動路との間には静電潜像形成手段としての第
1露光装置4a、第2露光装置4b、そして第3露光装
置4cが配置されている。第1〜第3感光体3a〜3c
はいずれもドラム状に形成されており、又各ドラム軸間
距離はドラム周長の半分になつている。各露光装置4a
〜4cはそれぞれランプ5a,5b,5c及び集束性光
伝送体6を備えており、第1露光装置のランプ5aはレ
ツド光を生じ、第2露光装置のランプ5bはグリーン光
を生じ、そして第3露光装置のランプ5cはブルー光を
生ずるようになつている。
原稿台2がスタート位置SからB方向へ移動する間、そ
の原稿台上の原稿1は順次に第1ランプ5a〜第3ラン
プ5cで照明され、その時の原稿1からの反射光はそれ
ぞれの露光装置4a〜4cに設けられている集束性光伝
送体アレイ6を通して個々の感光体に照射され、この照
射光により各感光体が露光される。この場合、第1・第
2・第3の各ランプはそれぞれレツド、グリーン、そし
てブルーに発光するから、原稿1からの反射光はそれぞ
れの色成分に分解されている。従つて、各感光体は各色
成分に分解された光像、いわゆる色分解光像によつて露
光されることになる。
集束性光伝送体アレイ6によつて感光体3a〜3cに結
像される像は、原稿台2の上の原稿1の画像に対して鏡
像の関係、すなわち原稿の移動方向(B方向)に関して
は像が反転しない関係にあるので、各感光体3a〜3c
上に正常に連続する像を結像するためには、それらの感
光体のうち露光位置にある部分が原稿と同方向に移動し
なければならない。従つて、第1図において各感光体3
a〜3cはいずれも正時計方向に回転駆動されることに
なる。
正時計方向に回転する感光体3a〜3cは、図におい
て、露光装置4a〜4cによつて色分解光像の露光を受
けるに先立つて、露光位置の上流側(図の左側)に配置
された帯電手段としての帯電チャージャ11a,11
b,11cによつて一様に帯電される。こうして帯電し
た感光体3a〜3cが露光装置4a〜4cによる画像露
光を受けると該部に静電潜像が形成され、その潜像は感
光体3a〜3cの正時計回転に従つて移動して現像手段
としての現像装置12a,12b,12cに対向する位
置まで運ばれる。これらの現像装置のうち、レツド光で
露光される第1感光体3aに対応する現像装置12aに
はレツド光と補色関係にあるシアン色の現像剤13aが
収容され、グリーン光で露光される第2感光体3bに対
応する現像装置12bにはグリーン光と補色関係にある
マゼンタ色の現像剤13bが収容され、そしてブルー光
で露光される第3感光体3cに対応する現像装置12c
にはブルー光と補色関係にあるイエロー色の現像剤13
cが収容されている。従つて、各現像装置12a〜12
cを通過する静電潜像はシアン、マゼンタ、イエローの
各色で個別に現像され、その結果、第1感光体3a上に
は原稿画像のうちのシアン色成分の顕像が形成され、第
2感光体3b上にはマゼンタ色成分の顕像が形成され、
そして第3感光体3c上にはイエロー色成分の顕像が形
成される。
以上の説明では個々の感光体3a〜3cについての帯電
・露光・現像の各作業の流れを述べたが、各感光体にお
けるこれらの作業は同一のタイミングで行なわれるもの
ではない。すなわち、露光装置4a〜4cによる各感光
体3a〜3cへの画像露光は、原稿1が各露光装置の照
明位置La,Lb,Lcに達した時点で行なわれるので
あるから、各感光体3a〜3cへの画像露光は原稿2の
移動方向(B方向)に関して上流側に配置されている感
光体、すなわち第1感光体3aから順々に行なわれる。
又、その場合の露光タイミングの遅れ時間は、原稿が位
置Laから位置Lbへ移動するのに要する時間及び位置
Lbから位置Lcへと移動するのに要する時間に等し
い。このような各感光体間での露光タイミングの遅れに
応じて帯電、現像等の他の作業のタイミングも各感光体
間で違つてくる。
本実施例では、予め各照明位置La,Lb,Lc間の距
離を感光体3a〜3cの軸間距離と同様に、感光体周長
の半分にしてある。従つて、原稿2が第1照明位置La
に達して第1感光体3aに対して露光が行なわれた後、
原稿2が更に第2照明位置Lbへ移動して第2感光体3
bに対する露光が始まつた時、第1感光体3a上の潜像
の先端は既に半回転し、その際、現像装置12aによる
現像が行なわれて潜像は顕像となつている。同様にし
て、原稿2が第2照明位置Lbから第3照明位置Lcま
で移動して第3感光体3cに対し露光が始まる時には、
第1感光体3a上の顕像の先端は既に1回転を終わり、
第2感光体3b上の顕像の先端は既に半回転している。
この結果、第1感光体3a、第2感光体3b、そして第
3感光体3cにはこの順番で且つ感光体半周長分だけ遅
れたタイミングで静電潜像が形成され、同様に遅れたタ
イミングで顕像が形成されることになる。
各感光体3a〜3cの下方には、ポリエステルフイルム
等の薄板材から成る転写ベルト14が配置されている。
この転写ベルト14は、右側の駆動ローラ15及び左側
の従動ローラ16の間に張設され、矢印Cの方向に移動
する。転写ベルト14の右側に配置された給紙カセツト
18内に収容された転写材としての転写紙19は、給紙
ローラ20及びレジストローラ21によつて転写ベルト
14上に送り出された後、転写ベルト14のC方向移動
に従つて同方向へ移動する。この移動の間、転写紙は第
3感光体3c、第2感光体3b、そして第1観光体3a
の順にそれぞれの感光体と重ね合わされ、その都度、転
写手段としての転写チャージャ22c、22b、そして
22aの作用の下に各感光体上に形成された顕像が転写
紙上に重ねて転写される。
感光体の回転方向に関し、各転写チヤージヤ22c〜2
2aの上流位置に配置されている転写前除電ランプ24
c、24b、24aは、転写に先立ち各感光体の電位を
下げるものである。又、各転写チヤージヤ22c〜22
aの下流位置に配置されている除電ランプ25c,25
b,25aは転写後の各感光体の残留電位を除去して、
後続するクリーニング作業に備えるためのものである。
本実施例におけるクリーニング作業は、現像装置12c
〜12a内の現像スリーブ26c,26b,26aのバ
イアス電圧を現像時のバイアス電圧から切替えることに
よつて行なつている。
第1感光体3aからの像転写を終えた転写紙は、従動ロ
ーラ16の曲率の作用により、いわゆる曲率分離の状態
で転写ベルト14から分離し、定着ローラ対31へ送ら
れる。定着ローラ対31によつて定着作業を受けること
により転写紙上に所望のカラー複写像が定着される。そ
の後、その転写紙は排紙ローラ23によつて機外へ排出
される。
レジストローラ21は、給紙ローラ20によつて送り出
された転写紙を一時停止させておき、その後、第3感光
体3c上に形成される静電潜像とのタイミングを見図ら
つて、第3感光体3c上に作られる顕像の先端が転写紙
の所望先端位置に合致するように転写紙を転写ベルト1
4の方向へ送り出す。これにより、第3感光体3cの転
写位置(転写チヤージヤ22cによる転写が行なわれる
位置)におい転写紙の所望位置に像が転写される。
前述した通り、各感光体3a〜3cには第1感光体3a
から順に感光体の半周長分だけ遅れて静電潜像が形成さ
れるから、各現像装置12a〜12cによつて得られる
顕像も同様の遅れを持つている。この場合、このような
各感光体相互間の顕像の遅れを第3感光体3cから第2
感光体3b、そして第1感光体3aの順に見ると、この
遅れは取りも直さず各顕像が感光体の半周長分だけ進ん
でいることに他ならない。しかも、各感光体の転写位置
間の距離も感光体半周長分に保たれているので、各感光
体3c〜3aからの転写像はズレること無く正確に重ね
合わされる。
以上の説明から明らかなように、第1感光体3aは露光位
置4aによつて静電潜像が形成された後、第3感光体3
c及び第2感光体3bについての転写作業が終つて第1
感光体3aについての転写順番が来るまで、静電潜像
(顕像化されたものも含む)を保持して回転を続ける。
又、第2感光体3bは第3感光体3cについての転写作
業が終わるまで静電潜像を保持して回転を続けなければ
ならない。このように静電潜像を保持して回転する感光
体が転写ベルト14に接触するようでは都合が悪い。よ
つて、転写ベルト14のうち少なくとも第1感光体3a
と第2感光体3bに接触する部分を上下に昇降可能な構
造とし、転写を行なう時は上昇させて接触状態を保持
し、それ以外の時は下降させて非接触状態を維持できる
ようにするの望ましい。
本発明は、転写ベルト14を上述のように昇降させるた
めのベルト接離装置が第1感光体3a及び第2感光体3
bに対して備えられており、第2図はその一例である。
第2図において、第1感光体3aに対するベルト接離装
置は転写チャージャ22a及び転写ベルト14を支持す
る従動ローラ16を、複写機の機枠(図示せず)に固定
した軸28のまわりに回動可能なアーム29を有してい
る。このベルト接離装置は、アーム29を第1図の反時
計方向にわずかに回動すれば、第2図の実線で示すよう
に第1感光体3aと転写ベルト14とを非接触の状態に
保持できる。又、第2感光体3bに対するベルト接離装
置は転写チャージャ22bの左側に上下に移動可能な軸
30を有している。このベルト接離装置は、転写時に軸
30を上位置に置くことによってベルトと感光体との接
触を保持し、それ以外の時にはこの軸30を鎖線の下位
置に置くことにより鎖線Dの如くして第2感光体3bと
転写ベルト14とを非接触の状態に保持するようにして
いる。
このように第1感光体3a及び第2感光体3bに関して
は、回動アーム29あるいは軸30を移動することによ
つて、転写ベルト14によつて搬送される転写紙19を
感光体3aあるいは3bから離間させることができる。
後で詳しく説明するが、回動アーム29あるいは軸30
によつて転写紙19が接離可能となつている上記の感光
体、すなわち第1感光体3a及び第2感光体3b以外の
感光体、すなわち第3感光体3cに付設される帯電チヤ
ージヤ11cは、オン・オフ調節装置(図示せず)を設
けており、該オン・オフ調節装置により、オペレータに
よつて選択される色モード如何によつて、複写プロセス
の際中に通常の通りオンとなつたり、あるいは複写プロ
セスが始まつてもオフ状態のままであつたりといつた如
くにオン・オフ調節される。これ以外の帯電チヤージヤ
11a,11bは、どの色モードが選択されるかにかか
わらず、各感光体における複写プロセスの開始にともな
つて所定のタイミングでオンとなり、そして所定のタイ
ミングでオフとなる。
以上、フルカラー複写を行なう場合の動作を説明した
が、本実施例によれば、転写ベルト14による転写紙1
9の第1及び第2感光体3a,3bに対する接離動作及
び搬送される転写紙と常に接触するようになつている第
3感光体3cに付設された帯電タヤージヤ11cのオン
・オフ調節を適宜に選択することにより、カラー原稿の
うちの所望の色の画像を選択して複写することができ
る。以下に、その選択複写の詳細を説明する。
まず、第3感光体3cについてのみ正規の複写プロセス
を実行し、これにより、カラー原稿からイエロー成分を
抜き出して複写する場合を説明する。この場合、回動ア
ーム29及び軸30は常時下位置、すなわち転写紙19
を各感光体3aあるいは3bから離間させる位置にあり
(第2図の鎖線D)、この状態は第1及び第2感光体3
a及び3bについての複写プロセスの間中、一貫して継
続される。従つて、各感光体3a〜3cに関して順々に
帯電、露光、そして現像が行なわれ、その後、第3感光
体3cから順に転写が開始された時、第3感光体3cで
は正常の通り転写が行なわれるものの、第2感光体3b
及び第1感光体3aでは転写紙19とそれらの感光体が
接触しないので転写は行なわれない。よつて、最終的に
得られる複写物は、カラー原稿をブルー光で照明した時
に第3感光体3cに形成された潜像をイエロー現像材で
現像して得られた像を有することになる。このような複
写物は印刷機の版として利用できる。
第2感光体3bについて正規の複写プロセスを行なつて
マゼンタ成分の像を得る場合には、回動アーム29を下
位置に置き、軸30を上位置に置く。これにより、転写
紙19は第2感光体3bに接触するが、第1感光体3a
には接触しない。よつて、この場合に第1感光体3aに
関して転写が行なわれないのは上記の場合と同じであ
る。第3感光体3cに対応する位置の転写ベルトは昇降
可能な構造となつておらず、よつて第3感光体3cにつ
いて転写が行なわれないようにするために、複写プロセ
スが始まつても帯電チヤージヤ11cがオンとならない
ようにしてある。これにより第3感光体3cは露光前に
帯電されないので、静電潜像が形成されず、従つて転写
が行なわれない。かくして、第3感光体3cから第1感
光体3aへと搬送される転写紙にはマゼンタ像のみが転
写されることになる。
第1感光体3aについてのみ正規の複写プロセスを行な
つてシアン成分のみの像を得る場合には、回動アーム2
9を上位置に、軸30を下位置に、そして第3感光体チ
ヤージヤ11cを常時オフとなるように設定しておけば
良い。
以上の説明は、いずれも1色成分の像を得る場合、すな
わち単色モードの複写を希望する場合の動作であるが、
これら各単色モードにおける設定条件のうち任意の2通
りを組み合わせた設定を行なえば、2色成分の像が得ら
れることは容易に理解される。
又、上記の実施例では各現像装置12a,12b,12
cにレッド光、グリーン光、そしてブルー光のそれぞれ
と補色関係にあるシアン、アゼンタ、イエローの各色の
現像剤を収容したので、原稿のシアン成分画像はシアン
色で、マゼンタ成分画像はマゼンタ色で、そしてイエロ
ー成分画像はイエロー色で複製されることになる。これ
に対し、各照明光の色にかかわりなく全ての現像装置1
2a〜12cに1色の現像剤、例えば黒色現像剤を入れ
ておけば、各色成分の原稿画像を全て黒色で複製するこ
ともできる。
更に、上記の実施例ではランプ5a,5b,5cが特定
の色に発光するので、単色モードあるいは2色モード時
において得られる像は、カラー原稿画像のうちの上記の
特定色を除いた色成分の画像となる。従つて、カラー原
稿画像の全体を特定の単色あるいは2色で複製しようと
する場合には、第1図に示した装置以外の装置が必要で
ある。
例えば、第3図に示すようにランプ5a〜5cを通常
光、すなわちカラー原稿の全体成分に反射する光を発す
るランプで構成し、感光体3a〜3cに色分解光像を照
射する場合には、集束性光伝送体アレイ6を出た光像を
レツド、グリーン、ブルー等の各色フイルタ50を通す
ことによつて色分解光像とした後に、感光体に照射す
る。フイルタ50は、図示の通り光路を遮ぎらない位置
(退避位置)に回動することができる。よつて、原稿画
像(カラー原稿であると、黒白原稿であるとを問わな
い)の全体を特定色で複写したい場合には、所望の色の
現像剤を収容した現像装置12a〜12cに対応する感
光体3a〜3cのフイルタ50を上記の退避位置に置
き、その感光体上に原稿画像の全体の静電潜像を形成
し、その潜像を特定色の現像剤で現像した後、転写紙上
に転写する。この場合、当該感光体以外の感光体につい
ては転写作業は行なわない。
尚、上記の実施例では第1感光体3a及び第2感光体3
bについて転写紙19の接離を可能とし、第3感光体3
cについて帯電チヤージヤ11cのオン・オフ調節を可
能とした。しかし、転写紙の接離を可能とする感光体と
帯電チヤージヤのオン・オフ調節を可能とする感光体と
の組み合わせは任意に行なうことができる。又、転写紙
に上記の接離動作をもたらす機構も実施例における回動
アーム29及び軸30に限られない。
効 果 以上のように本発明によれば、個々の感光体に対して設
けたベルト接離装置かオン・オフ調節装置の作動を選択
することで、所望の色成分の画像が形成される感光体の
顕像だけを転写材に転写して、所望の色成分の画像を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す側断面図、第2図は第
1図の実施例における転写ベルトの動作説明図、第3図
は本発明の他の実施例の要部を示す図である。 3a,3b,3c……感光体 19……転写紙(転写材) 14……転写ベルト 11a,11b,11c……帯電チヤージヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堺 良博 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭59−159148(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の回転する感光体と、該感光体の個々
    に付設され、感光体を帯電する帯電手段、前記感光体の
    帯電部分に色分離された静電潜像を形成する静電潜像形
    成手段、前記感光体に形成された静電潜像を顕像化する
    現像手段、および前記感光体の転写位置で顕像を転写材
    に転写する転写手段と、前記転写材を各感光体の転写位
    置を通過するように搬送し、転写時にその転写材を感光
    体に接触させる転写ベルトとを有する画像形成装置にお
    いて、 前記複数の感光体は、転写位置に対応する部分の前記転
    写ベルトを、前記転写材が前記感光体に接離する方向に
    移動するベルト接離装置が設けられている感光体と、前
    記帯電手段をオンオフするオン・オフ調節装置が設けら
    れている感光体とからなり、前記ベルト接離装置は当該
    装置が設けられている感光体に対してのみ転写材を接離
    する方向に前記転写ベルトを移動することを特徴とする
    画像形成装置。
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