JPH0651858B2 - インクジエツト捺染用インクおよび染色方法 - Google Patents

インクジエツト捺染用インクおよび染色方法

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JPH0651858B2
JPH0651858B2 JP61012715A JP1271586A JPH0651858B2 JP H0651858 B2 JPH0651858 B2 JP H0651858B2 JP 61012715 A JP61012715 A JP 61012715A JP 1271586 A JP1271586 A JP 1271586A JP H0651858 B2 JPH0651858 B2 JP H0651858B2
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ink
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進 長嶋
美明 加藤
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三菱化成株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、反応性染料のインクジエツト捺染用インク及
び該インクを用いた染色方法に関する。
さらに詳しくは特定の非イオン界面活性剤もしくは陰イ
オン界面活性剤とリン酸塩を使用する反応性染料のイン
クジエツト捺染用インク及び該インクを用いた染色方法
に関する。
従来の技術 従来から、インク液滴を微小の吐出オリフイスから飛翔
させて記録を行う所謂、インクジエツト記録方法が知ら
れている。
また、分散染料を溶解し得る有機溶媒、水および水溶性
樹脂からなり、40dyne/cm以上の表面張力を有する溶
液に分散染料を溶解させ、ポリエステル布をインクジエ
ツト捺染するインクが提案されている(特開昭50−5
9108号公報)。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、セルローズ繊維をインクジエツト捺染す
ることは、まだ解決されていない。
本発明は反応性染料と特定の界面活性剤およびリン酸塩
を用いて、セルローズ繊維をインクジエツトで印捺し、
引続く固着工程でアルカリを特に使用しなくとも良好に
染色し得るインクジエツト捺染用インクを提供すること
をその目的とするものである。
問題点を解決するための手段 本発明は、一般式〔I〕 (式中、R1およびR2は水素原子、メチル基、メトキシ
基またはスルホン酸基を表わす)で示される基を有する
反応性染料1〜30重量%および非イオン界面活性剤と
陰イオン界面活性剤との混合物0.3〜20重量%を含
有し、かつ、リン酸塩を用いてpH4.5〜7.5に調
整されたインクジエツト捺染用インクおよび該インクを
用いて、弱酸性乃至中性条件下にセルロース含有繊維類
を染色することを特徴とする染色方法を要旨とするもの
である。
本発明に使用する上記一般式〔I〕で表わされる基を有
する反応性染料としては、アゾ系、ジスアゾ系、トリス
アゾ系、アントラキノン系、銅フタロシアニン系、ホル
マザン系、ジオキサジン系、金属錯体アゾ系などを挙げ
ることができる。また、これらの三原色をインクジエツ
ト捺染することにより、またさらに、これら三原色から
得られる黒色とあわせて四色とし所謂、天然色フルカラ
ーを捺染することができる。
本発明のインク中の反応性染料の使用量としては1〜3
0重量%の範囲を挙げることができ、好ましくは3〜1
5重量%の範囲を挙げることができる。
本発明の非イオン界面活性剤としては、下記一般式〔I
I〕または〔III〕で示される化合物が挙げられる。
(式中、R3およびR4は水素原子またはα−メチルベン
ジル基を表わし、R5は水素原子またはメチル基を表わ
し、R6は水素原子、メチル基またはα−メチルベンジ
ル基を表わし、R3、R4およびR6のいずれか一つはα
−メチルベンジル基を示し、そして、nは7〜150の
整数を示す) CH3OCH2CH2OmH……〔III〕 (式中、mは6〜30を表わす) 上記一般式〔II〕で示される非イオン界面活性剤は、た
とえば公知の方法により、メタおよびパラクレゾールの
混合物またはフエノールとスチレン、エチレンオキサイ
ド等とを反応させることにより容易に製造される。ま
た、一般式〔III〕で示される非イオン界面活性剤は、
メタノールとエチレンオキサイド等とを反応させること
により容易に製造される。
また、本発明の一般式〔II〕におけるエチレンオキサイ
ド付加モル数nは7〜150の範囲で挙げることがで
き、好ましくは10〜100の範囲を挙げることができ
る。更に、その使用量としては0.1〜15重量%の範
囲を挙げることができ、好ましくは0.2〜10重量%
の範囲を挙げることができる。また、一般式〔III〕に
おけるエチレンオキサイド付加モル数nは6〜30の範
囲で挙げることができ、好ましくは7〜10の範囲を挙
げることができる。更に、その使用量としては0.1〜
15重量%の範囲を挙げることができ、好ましくは0.
2〜10重量%の範囲を挙げることができる。
本発明の陰イオン界面活性剤としては、下記一般式〔I
V〕で示される化合物が挙げられる。
(式中、Mはナトリウム、カリウムまたはアンモニウム
塩を表わす) 上記一般式〔IV〕で示される陰イオン界面活性剤は、た
とえば公知の方法より、ナフタリンスルホン酸とホルム
アルデヒドを縮合反応させることによつて容易に製造さ
れる。更に、その使用量としては0.1〜15重量%の
範囲を挙げることができ、好ましくは0.2〜10重量
%の範囲を挙げることができる。
以上の非イオン界面活性剤と陰イオン界面活性剤の混合
物の全使用量は0.3〜20重量%の範囲を挙げること
ができ、好ましくは0.6〜15重量%の範囲を挙げる
ことができる。
また、リン酸塩としては、酸性ピロリン酸、ヘキサメタ
リン酸およびペンタポリリン酸のナトリウムまたはカリ
ウム塩を挙げることができる。
また、本発明のリン酸塩でのpH調整は4.5〜7.5
の範囲が挙げられ、好ましくは6.2〜7.2の範囲を
挙げることができる。
本発明のインクは、上記反応性染料と一般式〔II〕およ
び〔III〕で示される非イオン界面活性剤および一般式
〔IV〕で示される陰イオン界面活性剤およびリン酸塩と
を水中に溶解させることにより得られる。その際、該反
応性染料を逆浸透膜にて無機塩、たとえば塩化ナトリウ
ムなどを除去することによつてより一層良好なインクを
製造することができる。
上記水の使用量としては50重量%以上、好ましくは7
0〜85重量%の範囲を挙げることができる。
また、本発明のインクには10重量%以下の乾燥防止
剤、消泡剤、ヒドロトロープ剤などを添加しても差支え
ない。
本発明のインクは、直径10〜100μと言う微細ノズ
ルを通過させるため、製造後粗大粒子の除去を目的とし
たフイルター過の工程を行うことによつて一層良好な
結果を得ることができる。
作用及び効果 本発明のインクジエツト捺染用インクを用いれば、セル
ローズ含有繊維を特にアルカリ固着しなくとも、弱酸性
乃至中性近辺、好ましくは、pH6.2〜7.2で直接
にインクジエツト捺染をすることが可能になつた。加え
て、セルローズ/ポリエステル混紡繊維を本発明の反応
性染料インクとインクジエツト捺染用の分散染料インク
とを並用してインクジエツト捺染する場合、本発明の反
応性染料ではアルカリ固着工程が省略できることによつ
て、分散染料のアルカリ分解が無くなる。従つて、広い
範囲で分散染料を選択することができ、変化に富んだ実
用色を出すことが可能になる。また、色調、濃度などの
染色再現性が非常に向上するという利点がある。
特に、本発明の特定な反応性基を有する反応性染料を使
用することによつて、従来のアルカリ固着を必要とする
反応性染料と比較し、遜色ない濃色性を得ることができ
た。
また、本発明のインク組成物を使用することによつて、
インクの長期品質安定性(低温での貯蔵安定性とか流動
性、また反応性基の長期安定性など)やノズルの目詰
り、ノズル先端周辺部への乾燥付着そして捺染布の滲み
などが抑制される。
実施例 次に本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本
発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、実施例における各種評価方法は以下の通りであ
る。
(1) 粘 度 株式会社東京計器製造のBL型粘度計を用いてインクの
粘度を下記条件で測定した。
測定温度:25℃ 使用ローター:No.1 ローター回転数:60rpm (2)安定性 インクを用いて下記の試験をした。
(a)加熱安定性及び冷却安定性 インクを下記の温度条件下で恒温槽に1時間保持した後
の流動性を観察した。
加熱温度:40℃ 冷却温度:−15℃ 下記の通り評価した。
(b) 経時安定性 インクを180日間室温で静置保存し、染料結晶の沈降
性の有無を観察し、下記のとおり評価した。
(3) インクジエツト捺染方法 (a) セルローズ繊維のアルカリ固着をしない捺染 インクを市販のオン・デマンド型インクジエツト捺染装
置を用いてセルローズブロード布上に作画し、100℃
で30秒間乾燥した。
次にこれを高温常圧スチーミング固着法(140℃×5
分)で処理したのち、洗剤2g/の浴で10分間煮沸
洗浄を行ない捺染布を得た。
(b)セルローズ繊維のアルカリ固着をする捺染 インクを市販のオン・デマンド型インクジエツト捺染装
置を用いてセルローズブロード布上に作画し、次に重曹
2重量%のインクを先の作画上に重ね打ちした後、10
0℃で30秒間乾燥した。
次にこれを高温常圧スチーミング固着法(140℃×5
分)で処理したのち、洗剤2g/の浴で10分間煮沸
洗浄を行ない捺染布を得た。
なお、(2)の(a)と(b)で処理されたインクについても同
様に実施した。
(4) 捺染布の滲みの評価方法および濃色性測定法 (a)捺染布の滲みの評価方法 前記(3)の(a)及び(b)で得られた捺染布の輪郭を100
倍率の顕微鏡下で観察し、滲みの程度を下記のとおり評
価した。
(b)濃色性測定法 前記(3)の(a)及び(b)で得られた捺染布の表面反射率を
色差計(日本電色工業株式会社製造)により測定し、前
記(3)の(a)で得られた捺染布を standard として評価し
た。
(5) ノズルの目詰り及びノズル先端の周辺への乾燥付
着の評価方法 インクを用いて下記の評価をした。
(a) ノズルの目詰りの評価方法 口径100μのノズルに、インクを3.5ml/hrの速度
で送り込み、ノズル先端からの吐出状況から観察した。
1時間吐出を行なつた後、1時間停止し、再び吐出を行
ない、この時の吐出応答時間を測定した。
最初の1時間の吐出速度の変化と、1時間停止後の再吐
出速度の変化から吐出安定性をみた。
上述の吐出応答時間と吐出安定性からノズルの目詰りを
評価した。
(b)ノズル先端の周辺への乾燥付着の評価方法 上記(5)の(a)法に従い1時間吐出及び1時間停止後1時
間再吐出を行つた後、ノズル先端の周辺を100倍率の
顕微鏡下で観察し、乾燥付着量を下記のとおり評価し
た。
実施例1〜8 下記組成 の混合物を室温下で撹拌混合し、溶解した後、次いで
過処理しインクを調製した。
反応型分散染料: 上記で得られたインクを用いて前記(1)〜(5)に記載の方
法に従つて、インクの各種物性、捺染布の滲みおよび濃
色性そしてノズルの目詰りとノズル先端の周辺への乾燥
付着性について調べた。その結果は第1表に示すとおり
いずれも良好であつた。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式〔I〕 (式中、R1およびR2は水素原子、メチル基、メトキシ
    基またはスルホン酸基を表わす)で示される基を有する
    反応性染料1〜30重量%および非イオン界面活性剤と
    陰イオン界面活性剤との混合物0.3〜20重量%を含
    有し、かつ、リン酸塩を用いてpH4.5〜7.5に調
    整されたインクジエツト捺染用インク。
  2. 【請求項2】非イオン界面活性剤が一般式〔II〕 (式中、R3およびR4は水素原子またはα−メチルベン
    ジル基を表わし、R5は水素原子またはメチル基を表わ
    し、R6は水素原子、メチル基またはα−メチルベンジル
    基を表わし、R3、R4およびR6のいずれか一つはα−
    メチルベンジル基を示し、そして、nは7〜150の整
    数を示す)または一般式〔III〕 CH3OCH2CH2OmH……〔III〕 (式中、mは6〜30を表わす)で示される特許請求の
    範囲第1項記載のインクジエツト捺染用インク。
  3. 【請求項3】陰イオン界面活性剤が、一般式〔IV〕 (式中、Mはナトリウム、カリウムまたはアンモニウム
    塩を表わす)で示される特許請求の範囲第1項記載のイ
    ンクジエツト捺染用インク。
  4. 【請求項4】リン酸塩が、酸性ピロリン酸、ヘキサメタ
    リン酸もしくはペンタポリリン酸のナトリウム塩または
    カリウム塩である特許請求の範囲第1項記載のインクジ
    エツト捺染用インク。
  5. 【請求項5】pHが6.2〜7.2の範囲で示される特
    許請求の範囲第1項記載のインクジエツト捺染用イン
    ク。
  6. 【請求項6】一般式〔I〕 (式中、R1およびR2は水素原子、メチル基、メトキシ
    基またはスルホン酸基を表わす)で示される基を有する
    反応性染料1〜30重量%および非イオン界面活性剤と
    陰イオン界面活性剤との混合物0.3〜20重量%を含
    有し、かつ、リン酸塩を用いてpH4.5〜7.5に調
    整されたインクジエツト捺染用インクを用いて、弱酸性
    乃至中性条件下にセルロース含有繊維類を染色すること
    を特徴とする染色方法。
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JP3666895B2 (ja) 1993-01-13 2005-06-29 キヤノン株式会社 インクジェット捺染インク、かかるインクを用いた捺染方法、機器および得られる捺染物
JP7192250B2 (ja) * 2017-07-31 2022-12-20 セイコーエプソン株式会社 インクジェット捺染用インク及びインクジェット捺染用インクセット

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