JPH0651857B2 - インクジエツト捺染用インク - Google Patents

インクジエツト捺染用インク

Info

Publication number
JPH0651857B2
JPH0651857B2 JP61012714A JP1271486A JPH0651857B2 JP H0651857 B2 JPH0651857 B2 JP H0651857B2 JP 61012714 A JP61012714 A JP 61012714A JP 1271486 A JP1271486 A JP 1271486A JP H0651857 B2 JPH0651857 B2 JP H0651857B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
group
formula
jet printing
general formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61012714A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62172073A (ja
Inventor
進 長嶋
修一 前田
Original Assignee
三菱化成株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三菱化成株式会社 filed Critical 三菱化成株式会社
Priority to JP61012714A priority Critical patent/JPH0651857B2/ja
Publication of JPS62172073A publication Critical patent/JPS62172073A/ja
Publication of JPH0651857B2 publication Critical patent/JPH0651857B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、紫外線に感応する分散染料を用いたインクジ
エツト捺染用インクに関する。
さらに詳しくは特定の非イオン界面活性剤もしくは陰イ
オン界面活性剤を使用する紫外線に感応するインクジエ
ツト捺染用インクに関する。
従来の技術 従来から、インク液滴を微小の吐出オリフイスから飛翔
させて記録を行う所謂、インクジエツト記録方法が知ら
れている。
また、分散染料を溶解し得る有機溶媒、水および水溶性
樹脂からなり、40dyne/cm以上の表面張力を有する溶
液に分散染料を溶解させ、ポリエステル布をインクジエ
ツト捺染するインクが提案されている(特開昭50−5
9108号公報)。
発明が解決しようとする問題点 本発明は紫外線に感応する分散染料と特定の界面活性剤
を用いて、ポリエステル繊維とセルローズ繊維およびそ
れらの混紡繊維をインクジエツト捺染し、そのフオトク
ロミツク性を生かして特異なフアツシヨンを創造するこ
とができるインクジエツト捺染用インクを提供すること
をその目的とするものである。
問題点を解決するための手段 本発明は、一般式〔I〕 (式中、R1は非置換または置換アルキル基を示し、R2,R
3,R6,R7は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アル
コキシ基またはアルコキシカルボニル基を表わし、R4
びR5はアルキル基を示す。)で示される水に不溶または
難溶性の紫外線に感応する分散染料0.5〜15重量%
および非イオン界面活性剤と陰イオン界面活性剤との混
合物0.3〜20重量%を含有してなるインクジエツト
捺染用インク(以下、単にインクと略記する)を要旨と
するものである。
本発明のインク中の分散染料の使用量としては0.5〜
15重量%の範囲を挙げることができ、好ましくは1.
5〜10重量%の範囲を挙げることができる。
上記非イオン界面活性剤としては、下記一般式〔II〕又
は〔III〕で示される化合物が挙げられる。
(式中、R8およびR9は水素原子またはα−メチルベンジ
ル基を表わし、R10は水素原子またはメチル基を表わ
し、R11は水素原子、メチル基またはα−メチルベンジ
ル基を表わし、R8,R9およびR11のいずれか一つはα−
メチルベンジル基を示し、そして、nは7〜150の整
数を示す) CH3OCH2CH2OmH……〔III〕 (式中、mは6〜30を表わす) 上記一般式〔II〕で示される非イオン界面活性剤は、た
とえば公知の方法により、メタおよびパラクレゾールの
混合物またはフエノールとスチレン、エチレンオキサイ
ド等とを反応させることにより容易に製造される。ま
た、上記一般式〔III〕で示される非イオン界面活性剤
は、メタノールとエチレンオキサイド等とを反応させる
ことにより容易に製造される。
また、本発明の一般式〔II〕におけるエチレンオキサイ
ド付加モル数nは7〜150の範囲で挙げることがで
き、好ましくは10〜100の範囲を挙げることができ
る。更に、その使用量としては0.1〜15重量%の範
囲を挙げることができ、好ましくは0.2〜10重量%
の範囲を挙げることができる。また、一般式〔III〕に
おけるエチレンオキサイド付加モル数mは6〜30の範
囲で挙げることができ、好ましくは7〜10の範囲を挙
げることができる。更に、その使用量としては0.1〜
15重量%の範囲を挙げることができ、好ましくは0.
2〜10重量%の範囲を挙げることができる。
また、陰イオン界面活性剤としては、下記一般式〔IV〕 (式中、Mはナトリウム、カリウムまたはアンモニウム
塩を表わす)で示される化合物が挙げられる。
上記一般式〔IV〕で示される陰イオン界面活性剤は、た
とえば公知の方法より、ナフタリンスルホン酸とホルム
アルデヒドを縮合反応させることによつて容易に製造さ
れる。更に、その使用量としては0.1〜15重量%の
範囲を挙げることができ、好ましくは0.2〜10重量
%の範囲を挙げることができる。
以上の非イオン界面活性剤と陰イオン界面活性剤の混合
物の全使用量は0.3〜20重量%の範囲を挙げること
ができ、好ましくは0.6〜15重量%の範囲を挙げる
ことができる。
さらに、本発明のインクは、上記分散染料と一般式〔I
I〕または〔III〕で示される非イオン界面活性剤および
一般式〔IV〕で示される陰イオン界面活性剤を水に分散
および/または溶解することによつて得られるが、上記
水の使用量としては30重量%以上、好ましくは50〜
85重量%の範囲を挙げることができる。
また、本発明のインクには50重量%以下の乾燥防止
剤、消泡剤、ヒドロトロープ剤などを添加しても差支え
ない。
本発明のインクは、直径10〜100μと言う微細ノズ
ルを通過させるため、製造後粗大粒子の除去を目的とし
たフイルター過の工程を行うことによつて一層良好な
結果を得ることができる。
例えば、本発明のインクは、微細に粉砕された水に不溶
または難溶性の分散染料と一般式〔II〕または〔III〕
で示される非イオン界面活性剤および一般式〔IV〕で示
される陰イオン界面活性剤そしてポリリン酸塩さらに必
要に応じて乾燥防止剤、消泡剤、ヒドロトロープ剤など
を水に加え、サンドグラインダー、ペイントコンデイシ
ヨナーなどの微粉砕機を使用して染料を0.005〜1
0μ、好ましくは0.005〜1μの粒子に粉砕、分散
させることにより得ることができる。
作用及び効果 本発明の一般式〔I〕で示される分散染料の特異な構造
により紫外線照射によつて染色布が瞬時に発色するとい
うフオトクロミツク性をセルローズ繊維とポリエステル
繊維およびそれらの混紡繊維に付与することができる。
また、紫外線照射を遮へいすれば元の無色の状態に戻る
という可逆性を有する。
特に、本発明では、一般式〔III〕で示される非イオン
界面活性剤が繊維浸透剤として作用し、セルローズ繊維
への染着性を促進する。
また、本発明の一般式〔II〕で示される非イオン界面活
性剤および〔IV〕で示される陰イオン界面活性剤を用い
ることによつて、染料の微粒子化が効率よく行なわれ長
期分散安定なインクを作ることができ、更に、ノズルの
目詰り、ノズル先端周辺部への乾燥付着そして捺染布の
滲みが抑制されるインクジエツト捺染用インクが得られ
たものと考えられる。
実施例 次に本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本
発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、実施例における各種評価方法は以下の通りであ
る。
(1) 粘 度 株式会社東京計器製造のBL型粘度計を用いてインクの
粘度を下記条件で測定した。
測定温度:25℃ 使用ローター:No.1 ローター回転数:60rpm (2) 粒 度 東洋紙株式会社製造の粘稠用紙No.60を用いてイ
ンクを過処理した後、下記の装置を用いて、粒度を測
定した。
粒度測定装置:サブミクロン粒子アナライザーN−4
(コールター社製造) 測定粒度範囲:0.003〜3μ (3) 分散率 インクを100mlメスシリンダーに移し、7日間室温で
静置した後、各々上部より10mlと下部より10mlを抜
き取る。
この抜き取つたインク0.5gを水で希釈して100ml
染料水溶液とし、この染料水溶液1mlを採り、80%ア
セトン水溶液(0.1%酢酸酸性)で希釈して100ml
とする。この溶液の最大吸収波長λmax における吸光度
を測定する。そして、下記の計算式で分散率を算出し
た。
(4) 安定性 インクを用いて下記の試験をした。
(a) 加熱安定性及び冷却安定性 インクを下記の温度条件下で恒温槽に1時間保持した後
の流動性及び粒子安定性を観察した。
加熱温度:60℃ 冷却温度:−15℃ 下記の通り評価した。
(b) 経時安定性 インクを180日間室温で静置保存し、染料粒子の沈降
性の有無を観察し、下記のとおり評価した。
(5) インクジエツト捺染方法、捺染布の滲みの評価方
法及び濃色測定法 (a) インクジエツト捺染方法 インクを市販のオン・デマンド型インクジエツト捺染装
置を用いてポリエステル/セルローズ(65/35重量
%)混紡ブロード布上に作画した後、100℃で30秒
間乾燥した。
次にこれを高温常圧スチーミング固着法(185℃×7
分)で処理したのちアルカリ洗浄を行ない捺染布を得
た。
(b) 捺染布の滲みの評価方法 前記(5)の(a)法で得られた捺染布に紫外線を照射しなが
ら画像の輪郭を100倍率の顕微鏡下で観察し、滲みの
程度を下記のとおり評価した。
(c) 濃色性測定法 前記(5)の(a)法で得られたポリエステル/セルローズ混
紡捺染布を紫外線に照射20秒後、直ちに表面反射率を
色差計(日本電色社製造)により測定した。
更に、混紡捺染布の片側を次の方法で溶解し、不溶残布
の表面反射率も同様に測定した。
ポリエステル側の溶解 ヘキサフロロイソプロパノールに浸漬し、 室温×4時間処理する。
セルローズ側の溶解 97%硫酸55:45水(容積比)の水溶液に浸漬し、 室温×12時間処理する。
(6) ノズルの目詰り及びノズル先端の周辺への乾燥付
着の評価方法 インクを用いて下記の評価をした。
(a) ノズルの目詰りの評価方法 口径100μのノズルに、インクを3.5ml/hrの速度
で送り込み、ノズル先端からの吐出状況から観察した。
1時間吐出を行なつた後、1時間停止し、再び吐出を行
ない、この時の吐出応答時間を測定した。
最初の1時間の吐出速度の変化と、1時間停止後の再吐
出速度の変化から吐出安定性をみた。
上述の吐出応答時間と吐出安定性からノズルの目詰りを
評価した。
(b) ノズル先端の周辺への乾燥付着の評価方法 上記(6)の(a)法に従い1時間吐出及び1時間停止後1時
間再吐出を行つた後、ノズル先端の周辺を100倍率の
顕微鏡下で観察し、乾燥付着量を下記のとおり評価し
た。
実施例1〜4 下記組成 の混合物を室温下、サンドグラインダー中で粉砕しイン
クを調製した。
分散染料: 上記で得られたインクを用いて前記(1)〜(6)の方法に従
つて、インクの各種物性、捺染布の滲みおよび濃色性、
そしてノズルの目詰りとノズル先端の周辺への乾燥付着
について調べた結果、第1表に示すとおりいずれも良好
であつた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式〔I〕 (式中、R1は非置換または置換アルキル基を示し、R2
    R3,R6,及びR7は水素原子、ハロゲン原子、アルキル
    基、アルコキシ基またはアルコキシカルボニル基を示
    し、R4及びR5はアルキル基を示す。) で示される水に不溶または難溶性の紫外線に感応する分
    散染料0.5〜15重量%および非イオン界面活性剤と
    陰イオン界面活性剤との混合物0.3〜20重量%を含
    有してなるインクジエツト捺染用インク。
  2. 【請求項2】非イオン界面活性剤が一般式〔II〕 (式中、R8およびR9は水素原子またはα−メチルベンジ
    ル基を表わし、R10は水素原子またはメチル基を表わ
    し、R11は水素原子、メチル基またはα−メチルベンジ
    ル基を表わし、R8,R9およびR11のいずれか一つはα−
    メチルベンジル基を示し、そして、nは7〜150の整
    数を示す)または一般式〔III〕 CH3OCH2CH2OmH……〔III〕 (式中、mは6〜30を表わす)で示される化合物であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のインク
    ジエツト捺染用インク。
  3. 【請求項3】陰イオン界面活性剤が、一般式〔IV〕 (式中、Mはナトリウム、カリウムまたはアンモニウム
    塩を表わす)で示される化合物であることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載のインクジエツト捺染用イン
    ク。
JP61012714A 1986-01-23 1986-01-23 インクジエツト捺染用インク Expired - Lifetime JPH0651857B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61012714A JPH0651857B2 (ja) 1986-01-23 1986-01-23 インクジエツト捺染用インク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61012714A JPH0651857B2 (ja) 1986-01-23 1986-01-23 インクジエツト捺染用インク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62172073A JPS62172073A (ja) 1987-07-29
JPH0651857B2 true JPH0651857B2 (ja) 1994-07-06

Family

ID=11813095

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61012714A Expired - Lifetime JPH0651857B2 (ja) 1986-01-23 1986-01-23 インクジエツト捺染用インク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0651857B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1989005335A1 (en) * 1987-12-02 1989-06-15 Japan Capsular Products Inc Microencapsulated photochromic material, process for its preparation, and water-base ink composition prepared therefrom

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62172073A (ja) 1987-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0924335B1 (de) Verfahren zum Bedrucken von textilen Fasermaterialien nach dem Tintenstrahldruck-Verfahren
JPS58189259A (ja) 水不溶性ないし水難溶性染料の水性染料調合物
JPH08176971A (ja) インクジェット捺染用インク、インクジェット捺染方法、転写捺染方法、捺染物、記録ユニット、インクカートリッジ、インクジェット記録装置、及び加工品
JPH04103675A (ja) インクジェット用インク及びそれを用いたインクジェット記録方法
JPS63108087A (ja) 不溶性染料コンプレックスを含むインクジェット組成物
JPH0417989B2 (ja)
JPH0651855B2 (ja) インクジエツト捺染用インク
JPH0535741B2 (ja)
JPH0651857B2 (ja) インクジエツト捺染用インク
JPH0651856B2 (ja) インクジエツト捺染用インク
US20030193554A1 (en) Aqueous colorant preparation for inkjet printing
JPH075854B2 (ja) インクジエツト染色用インク
JP2001525443A (ja) 染料調製物
CA1074956A (en) Transfer printing on textile material
EP1013721A2 (de) Feste Phthalocyaninpräparationen
JPH0527667B2 (ja)
JPS63159484A (ja) インクジエツト捺染用インクの製造方法
JPH0655916B2 (ja) インクジエツト捺染用インク
JPH09221616A (ja) インクジェット用記録液およびその製造方法
JPH0651858B2 (ja) インクジエツト捺染用インクおよび染色方法
DE2841562A1 (de) Nicht-migrierende, hochkonzentrierte, dispergiermittelarme, feindisperse, fliessfaehige, stabile waessrige farbstoff- oder pigmentpraeparate
JPH11116869A (ja) インクジェット記録用インク
JPS60133076A (ja) インクジエツト捺染用インク
JPH0535740B2 (ja)
JPS60229969A (ja) ジエツト捺染用インク

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term