JPH06511031A - 高い曲げ弾性率を有する強靱なポリ(メタ−キシレンアジパミド) - Google Patents

高い曲げ弾性率を有する強靱なポリ(メタ−キシレンアジパミド)

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JPH06511031A
JPH06511031A JP5506249A JP50624993A JPH06511031A JP H06511031 A JPH06511031 A JP H06511031A JP 5506249 A JP5506249 A JP 5506249A JP 50624993 A JP50624993 A JP 50624993A JP H06511031 A JPH06511031 A JP H06511031A
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チャン,クリフォード,シェン−ショウ
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イー・アイ・デュポン・ドゥ・ヌムール・アンド・カンパニー
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    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 高い曲げ弾性率を有する強靭なポリ (メタ−キシレンアジパミド) 発明の背景 この発明は、たいへん強靭で、低感湿性を持ち、さらに優れた曲げ弾性率を保持 する改善されたポリアミド組成物に関する。
なお、本明細書の記述は本件出願の優先権の基礎たる米国特許出願筒07/76 5.883号(1991年9月26日出願)の明細書の記載に基づ(ものであっ て、当該米国特許出願の番号を参照することによって当該米国特許出願の明細書 の記載内容が本明細書の一部分を構成するものとする。
ポリアミドはよ(知られた産業用ポリマーであり、紡織繊維、成形用樹脂、フィ ルム、および複合材料等として多様な分野に数多く適用されている。実用上もっ とも重要なポリアミドは、ナイロン66としても知られているポリ(ヘキサメチ レンアジパミド)である。また、次に重要な商品化されたポリアミドはナイロン 6として知られているポリ(ε−カプロラクタム)である。より最近になって実 用化された他のポリアミドは、日本の三菱瓦斯化学株式会社から商標rRENY jとして販売されているポリ(m−キシレンアジパミド)(以下、ポリ=MXD eとも呼ぶ)である。ニスティン(1−stein)の米国特許第4.174. 358号に記載されているように、ナイロン66およびナイロン6がともにある 種のゴム材を加えることによってたいへん強靭なものとなる一方で、い(ふん感 湿性を帯び、かつ適度の曲げ弾性率を有するものとなる。しかし、ポリ(m−キ シレンアジパミド)は乾燥条件下でナイロン66よりも約50%高い曲げ弾性率 を有する。また、それはナイロン66よりも感湿性が顕著に低い。いまだ、ポリ −MXD6はいくつかの欠点、例えば破断の際の伸びの程度がたいへん低くいこ と(3%未満)、およびたいへんもろいこと(ノツチ付アイゾツト衝撃強さの値 は20〜25J/m)を有する。そのため、米国においてポリMXD6は工業的 にさほど受けいられていない。添加物、例えば無水マレイン酸をグラフトしたE PDMゴム(EPDMG) またはエチレン/ブチルアクリレート/グリシデル メタクリレート(E/BA/GMA)三元共重合体が、25%重量またはそれ以 下存在しても劇的な改善は望めず、強化ポリMXD6は脆性破損する。
適当に固相化した後、ポリMXI)6をEPDMGと混合することによって、あ る場合においてはポリイミドのノツチ付アイゾツト衝撃強さの値が改善される。
固相化(solid phasing)は、ポリイミドの融解温度とガラス転移 温度との間の温度に維持された不活性気体、例えば窒素を樹脂ペレットに通すこ とによってポリアミドの分子量を増加させる方法である。適当な固相化は、ポリ MXD6の融解粘度を増大させてゴム/ポリMXD6混合物の靭性を改善し、ゴ ムとポリアミドとの間のより良い粘性の適合によってゴム分散が改善される。し かし、−貫して500J/mを上回るノツチ付アイゾツト衝撃の強さの値が達成 可能なゴム強化ポリMXD6がめられている。なぜなら、衝撃に対して非脆性破 損をもたらすからである。EPDMG強化ポリMXD6に対するこのような目標 は、固相化を用いることによってはいまだ達成されていない。このことは、アミ ン末端基濃度の固相化によって部分的に顕著な還元によってアミノ基と無水物基 との相互作用が減少するためであろう。
したがって、衝撃に対する脆性破損を示さないようにポリMXD6の靭性を増大 させることによってポリMXD6を改善することがめられている。
本発明の要約 本発明は、強靭なポリ(m−キシレンアジパミド)組成物を提供する。該組成物 は、ASTM D−790にもとづいて測定した場合少なくとも2MPaの曲げ 弾性率を有し、また少な(とも500J/mのノツチ付アイゾツト衝撃強度を有 する。この組成物は約0.2〜5%の無水マレイン酸によってグラフト(gra ft)された補足的量からなる5〜25%EPDMゴムが結合した約50〜90 %のポリ(m−キシレンアジパミド)と約5〜25%のE/X/Yターポリマー との配合物からなる。上記Eはエチレン:上記Xはアルキルアクリレートまたは メタクリレート;そしてYはグリシジルアクリレートまたはグリシジルメタクリ レートを表し、さらにそれぞれのモノマーの百分率は、重量パーセントで表すと 約40〜90%、10〜40%、および0.5〜20%であり、それらの合計は 、常に100%である。
そのような配合物は、非化合物化ポリMXD6と比較して非常に改善されたノツ チ付アイゾツト衝撃強度を示し、またナイロン66または同程度に強化されたナ イロン6よりも高い曲げ弾性率が高い。さらに、上記配合物はポリMXD6の低 感湿性を保持する。
本発明の詳細な説明 ポリMXD6は、すでに示したように、三菱瓦斯化学株式会社によって製造され た工業製品である。異なる等級のものを入手することが可能であるが、下記の実 施例に報告した実験では、特定の等級「レニイ(RENY) J6001を用い た。定量分析によれば、このポリマーはアミン末端基(S度が106gあたり約 40当量で、またカルボキシル基?震度が108gあたり約80当量であった。
ポリアミドの相対粘度は約19であった。
無水マレイン酸または無水マレイン酸の前駆体をグラフトしたEPDMゴムは、 ケイウッド(Caywood)の米国特許第3.884.882号に開示された 方法にもとづいて合成することが可能である。用語「無水マレイン酸前駆体」は 、EPDMゴム上にグラフト可能で、少なくとも部分的に無水マレイン酸に変換 、または無水コハク酸ユニットをグラフトした後に形成する能力を有するグラフ ト条件下で変換可能な他の未飽和化合物である。典型的なそのような前駆体とし て、マレイン酸、フマル酸、マレイン酸およびフマル酸の低級アキルモジエステ ル、例えばモノエステルマレート、モノメチルマレート、モノエチルフマレート 、およびモノメチルフマレートである。EPDMゴムは、たった一つの末端二重 結合を有するジエンおよび一つまたは二つのエチレン的に未飽和のモノマーを持 つエチレンのターポリマーまたはテトラポリマーとして当業者によく知られてい る。
本発明に好適なE/X/Yターポリマーもよ(知られている。該ポリマーは、遊 離ラジカルイニシェータの存在下、高温度、好ましくは約100〜270 ’C 特に130〜230℃で、かつ高圧力下、好ましく少なくとも70MPa 、そ して特に140〜350MPaの圧力下で他の2つのモノマーとエチレンとの共 重合によって作られる。
このことは、連続的プロセスにおいて好適に行われ、コポリマーの異なる相対的 重合活性を考慮する一方でターポリマーの最終コモノマー組成物にもとづいたモ ノマー比を合わせる。エチレン的に未飽和のコポリマーによってエチレンのター ポリマーを作るための一般的な方法はよ(知られており、例えばアーミテージ( Armitage)の米国特許第4,351,931号;ナットソン(Knut son)らの米国筒3.658.741号;およびパードル(BertlJらの 米国特許第3,115,485号がある。E/X/Yターポリマーでの好ましい コモノマー重量比は、約55〜83:15〜35:2〜lO1特に好ましくは5 7〜77:20〜35:3〜8である。典型的なE/X/Yターポリマーはエチ レン/n−ブチルアクリレート/グリシジルメタクリレート、エチレン/イソブ チルアクリレート/グリシジルメタクリレート、エチレン/メチルメタクリレー ト/グリシジルアクリレートターポリマーである。
E/X/YターポリマーヘゲラフトしたEPDMゴムの好ましい重量比は、1: 4から4=1、特に好ましくは1:1から2=1である。グラフトしたEPDM ゴムとE/X/Yターポリマーとの和に対するポリMXD6の好適な重量比は、 1:1から9=1、特に好ましくは3:1から4:1である。
本発明の改善された組成物の他の2つの成分とポリMXD6との混合は、標準的 な設備、好ましくは高い剪断作用(high 5hear)および3種類のポリ マーすべでが溶解する高い温度で達成される。典型的なそのような装置は、シン グルスクリユーおよびツウインスクリュー押出機、ゴム用ロール機、バンバリー ミキサ−である。
本発明の組成物は、さらに本発明の操作性を減することのない追加の組成物を少 量混合することができる。該組成物は追加のプラスチック用樹脂、弾性樹脂、抗 酸化剤、安定剤、色素、可塑剤、および溶解補助剤等であり、これらは化合物ポ リマーに関する分野において一般に知られかつ実用されている。
本発明を好適な実施態様についての以下の実施例によって説明するが、すべての 部、比率、およびパーセンテージは特に示さないかぎり、それぞれ重量部、重量 比、および重量%である。
実施例1〜9 用いたポリNXD6、「レーニイJ 6001は、三菱瓦斯化学株式会社からの ものでるが、もちろんこれに限定されるものではない。実施例4および5では、 最初に、190℃、24時間、窒素流中で固体権化した。実施例7では、最初に 、窒素流中で180℃、3時間、固体権化した。EPDMGゴムは、米国特許第 3.884.882号の教示にもとづいて作られたエチレン/プロピレン/1. −へキサジエン70:24:6ターポリマーの主鎖上の1.5〜2.0%無水マ レイン酸からなるグラフトである。
E/X/Yターポリマーは、66.7 : 28 : 5.3エチレン/n−ブ チルアクリレート/グリシジルメタクリレート(E/A/GMA)ターポリマー である。
これらのポリマーをワーナー・アンド・フレイダ−(Werner k Pfl eiderer)ツイン・スクリュ一式押出機によって270〜290℃融解温 度でもって約30秒間配合した。各場合において、配合物をベレット状に押出し 成形し、かつ射出成形して試料とした。下記に示すようにこの試料の機械的特性 の基準決定を行った。すなわち、引張り強さ、ASTM D−638−5&T  、破断点伸び、ASTM D−638−58T 、曲げ弾性率、ASTM D− 790−587、ノツチ式アイゾツト衝撃強度、ASTM D−256−56゜ SI単位で得られなかった試験データを、すべてSI単位に変換した。
これらの実験結果を下記の第1表に示す。
*丸かっこ内のデータは相対湿度50%で得たものである。
上記実施例1および2の結果から、全含有量が配合物重量の25%までの化合ゴ ムとともに、EPDMG単独またはEPDMとEPDMGとの組み合わせを用い ることによって強化ポリMXD6は衝撃に対する脆性破損をいまだ示す。一方、 実施例3 ノ30 : 70 EPDMG :ポリMXD配合物は衝撃に対して 非脆性破損を示した。このことは、ポリアミドの独特な高曲げ弾性率を著しく犠 牲にすることによって達成された。それとは対照的に、典型的なナイロン6また はナイロン66は通常、たった20%以下のEPDMGが存在することによって 衝撃に対する脆性破損を示すであろう。
実施例4または5によれば、窒素流中24時間、190℃でのポリMXD6固相 化では、ゴム/ポリアミド配合物の強度が改善されない。このことは、同相化が ポリMXD6の相対粘度を19から50以上へ増加させるという事実に関わらな い。このような条件下で、アミン末端濃度は106gあたり約40から約10当 量減少する。実施例7は、180℃、3時間、窒素流中でポリMXD6の固相化 を行うことによってゴム/ポリアミド配合物の強度が改善されたが、衝撃に対す る脆性破損が認められる。
実施例6および8は、本発明にもとづくグラフトEPDMゴムおよびE/X/タ ーポリマーの組み合わせによって得られたノツチ付アイゾツト衝撃強度の例外的 な改善を示す。
実施例9は、E/BA/GMAターポリマーとポリMXD6単独との20:80 配合物が破断点伸びが優れている一方でノツチ付アイゾツト衝撃強度がたいへん 貧弱である。
国際調査報告

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.ASTMD−790−58Tにもとづいて測定した場合、少なくとも2MP aの曲げ弾性率と、ASTMD−256−56にもとづいて測定した場合、少な くとも500J/mのノッチ付アイゾッド衝撃強さとを有するポリ(m−キシレ ンアジパミド)組成物であって、 約0.2〜5%の無水マレイン酸によってグラフトされた補足的量からなる5〜 25%EPDMゴムが結合した約50〜90%のポリ(m−キシレンアジパミド )と約5〜25%のE/X/Yターポリマーとの配合物からなり、前記Eはエチ レン;前記Xはアルキルアクリレートまたはメタクリレート;そしてYはグリシ ジルアクリレートまたはクリシジルメタクリレートを表し、さらにそれぞれのモ ノマーの百分率は、重量パーセントで表すと約40〜90%、10〜40%、お よび0.5〜20%であり、かつそれらの合計は常に100%であることを特徴 とするポリー(メタ−キシレンアジパミド)組成物。
  2. 2.請求の範囲第1項に記載の組成物であって、前記E/X/Yターポリマーは エチレン/n−ブチルアタリレート/クリシジルメタクリレートターポリマーで あることを特徴とするポリー(メタ−キシレンアジパミド)組成物。
  3. 3.請求の範囲第1項に記載の組成物であって、前記E/X/Yターポリマーは エチレン/イソブチリルアクリレート/グリシジルメタクリレートターポリマー であることを特徴とするポリー(メタ−キシレンアジパミド)組成物。
  4. 4.請求の範囲第1項に記載の組成物において、前記E/X/Yターポリマーは エチレン/チルメタクリレート/グリシジルメタクリレートターポリマーである ことを特徴とするポリー(メタ−キシレンアジパミド)組成物。
  5. 5.請求の範囲第1項に記載の組成物において、前記E/X/Yターポリマーで の前記それぞれのコモノマーの百分率は、55〜83:15〜35:2〜10で あることを特徴とするポリー(メタ−キシレンアジパミド)組成物。
  6. 6.請求の範囲第5項に記載の組成物において、前記E/X/Yターポリマーで の前記それぞれのコモノマーの百分率は、57〜77:20〜35:3〜8であ ることを特徴とするポリー(メタ−キシレンアジパミド)組成物。
  7. 7.請求の範囲第1項に記載の組成物において、前記E/X/Yターポリマーヘ グラフトされたEPDMゴムの比率は1:4〜4:1であることを特徴とするポ リー(メターキシレンアジパミド)組成物。
  8. 8.請求の範囲第7項に記載の組成物において、前記E/X/Yターポリマーヘ グラフトされたEPDMゴムの比率は1:1〜2:1であることを特徴とするポ リー(メターキシレンアジパミド)組成物。
  9. 9.請求の範囲第8項に記載の組成物において、ポリー(メタ−キシレンアジパ ミド)と、前記グラフトEPDMゴムとE/X/Yターポリマーとの合計との重 量比は、1:1から9:1であることを特徴とするポリー(メタ−キシレンアジ パミド)組成物。
  10. 10.請求の範囲第9項に記載の組成物において、ポリー(メタ−キシレンアジ パミド)と、前記グラフトEPDMゴムとE/X/Yターポリマーとの合計との 重量比は、3:1から4:1であることを特徴とするポリー(メタ−キシレンア ジパミド)組成物。
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