JPH0650879Y2 - 車載用ラジオ付き記録媒体演奏装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車載用ラジオ付き記録媒体演奏装置に係り、テ
ープ等の記録媒体演奏中でも常に基準レベル以上の電波
を受信するようにした車載用ラジオ付き記録媒体演奏装
置に関する。

車載用オーデイオ機器などに用いられる車載用ラジオ付
き記録媒体演奏装置は、テープレコーダ等の記録媒体演
奏装置とラジオが同一の筐体内でアンプやスピーカを共
用しておりながら、テープレコーダ等の記録媒体演奏装
置とラジオとの切換スイツチを操作すると、夫々に固有
の回路のうち電源に接続された方の回路のみが作動状態
とされる。このため、例えばテープレコーダからラジオ
に切換えたあとニユース放送時間にニユースを聞きたく
なつたような場合、希望の局が選局されるまで選局動作
を行なわなければならず、その間ニユースを聞くことが
できなかつたりする欠点があり、又ラジオがプリセツト
釦により希望局を予めプリセツトしておくことができる
ようになつていたとしても、走行中の地域がプリセツト
した局の電波受信範囲外にあれば、プリセツト釦が役に
立たず、このためラジオに切換えたときには同様に希望
局が見つかるまで選局操作を行なわなければならない等
の欠点があつた。

本考案は上記従来の欠点を除去したものであり、テープ
レコーダ等の記録媒体演奏装置によるテープ再生中でも
同調回路は動作状態としておき、必要なときにはいつで
も基準レベル以上の局の電波をラジオから聞けるように
した車載用ラジオ付き記録媒体演奏装置を提供すること
を目的とする。

以下本考案の一実施例につき図面を参照して説明する。
図は本考案になる車載用ラジオ付き記録媒体演奏装置の
一実施例の回路構成図を示す。

図中、ラジオ付きテープレコーダ１は、ラジオがテープ
レコーダについており、連動する２個の接片2a,2bをも
つ切換スイツチ２によりラジオとテープレコーダのいず
れか一方が選択される。切換スイツチ２の一方の接片2a
は、電源＋Ｂに、又他方の接片2bはスピーカ駆動用アン
プ３に接続されており、切換スイツチ２をテープレコー
ダ側Ｔに切換えると、再生回路４が接片2aを介して電源
＋Ｂに接続され、再生回路４の再生信号が接片2bを介し
てアンプ３、さらにスピーカ５に供給される。

ラジオはFMとAMが聞けるようになつており、夫々のフロ
ントエンド6,7で同調受信された電波は、対応するIF回
路6a,7aで中間周波増幅されるとともに検波され、プリ
アンプ８を通してアンプ３に供給される。勿論、実際に
ラジオを聞くには、切換スイツチ２をラジオ側Ｒに切換
え、かつFMかAMかの選択釦（図示せず）により聞きたい
放送を指定することが必要である。

本例では、希望局の選択のため、オートチユーニング
（自動選局）用として、サーチスイツチ９が閉成されて
いる間作動し、各フロントエンド6,7が所定レベル以上
の電波を同調受信するまで受信周波数を変化させるPLL
回路付きの電子同調式コントローラ10が設けてある。6
b,7bは、コントローラ10の出力信号中の高域成分を除く
それぞれのローパスフイルタである。

ここで、IF回路6a,7aには、切換スイツチ２がテープレ
コーダ側Ｔに切換えられたときに電源＋Ｂに接続されて
作動し、受信電波のレベルを検出するレベル検出回路11
が接続してある。このレベル検出回路11は、受信電波の
レベルが前記所定レベルより小となつた場合に、次段の
遅延回路12に信号を出力する。遅延回路12は、レベル検
出回路11の出力信号を一定時間遅延することにより、そ
の遅延時間中に生じた単なる一時的な検出レベルの低下
が次段の微分回路13を作動させないようにするものであ
る。従つて、微分回路13は、遅延回路12の遅延時間中に
検出レベルが一定レベル以上に回復しない場合に、遅延
回路12から供給された信号を立下りで微分しパルスを出
力する。

微分回路13からの出力は、前述したコントローラ10に対
しサーチスイツチ９と並列に接続したスイツチングトラ
ンジスタ14に供給され、スイツチングトランジスタ14の
導通とともにコントローラ10を動作させるようになつて
いる。

これらのレベル検出回路11、遅延回路12、微分回路13及
びスイツチングトランジスタ14は、テープレコーダの作
動期間中、人間に代つて必要なときにコントローラ10を
作動させるオートサーチ回路15を構成する。

従つて、例えばテープレコーダを作動させる前に聞いて
いたラジオの局がテープレコーダの作動中に車の移動等
が原因で、受信不能になつたとしても、オートサーチ回
路15が常に基準レベル以上の局の周波数に同調回路を制
御するので、ラジオに切換えたときには、同調ダイヤル
を回したりサーチスイツチ９を閉成したりすることな
く、ただちに最良の局の放送を聞くことができる。

以上説明したように、本考案による車載用ラジオ付き記
録媒体演奏装置によれば、記録媒体再生中に作動し、現
在同調受信中の受信電波のレベルが所定時間以上所定レ
ベルより小となるとサーチ開始信号を出力するオートサ
ーチ回路を備え、記録媒体再生中は所定レベル以上の局
が常時同調受信状態となるように上記オートサーチ動作
を繰り返し可能にしたので、テープレコーダ等の記録媒
体演奏状態に切換えたあと、たとえ車の移動と共に電波
状況がどんどん変化していったとしても、記録媒体演奏
状態からラジオに切換えたときには所定レベル以上の受
信局がある限り、直ちに良好なラジオ放送を確実に聞く
ことができると共に、聞けないときには所定レベル以上
の受信局がないことがすぐわかり、このために受信局を
切り換えて良好な受信状況の放送局を捜す手間と時間が
省け、運転者が操作する場合が多い車載用ラジオ付き記
録媒体演奏装置にとってきわめて有用な優れた効果を奏
する。

【図面の簡単な説明】

図は本考案になる車載用ラジオ付き記録媒体演奏装置の
一実施例の回路構成図である。 １……ラジオ付きテープレコーダ、２……切換スイツ
チ、４……再生回路、５……スピーカ、6,7……フロン
トエンド、6a,7a……IF回路、９……サーチスイツチ、1
0……コントローラ、11……レベル検出回路、12……遅
延回路、13……微分回路、14……スイツチングトランジ
スタ、15……オートサーチ回路。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭56−130359（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】電子同調式ラジオと記録媒体演奏装置とが
   組み合された車載用ラジオ付き記録媒体演奏装置におい
   て、該記録媒体演奏装置による記録媒体再生中も常時動
   作状態となるラジオの同調回路と、記録媒体再生中に作
   動し、現在同調受信中の受信電波のレベルが所定時間以
   上所定レベルより小となるとサーチ開始信号を出力する
   オートサーチ回路と、該サーチ開始信号を受けて所定レ
   ベル以上の電波を同調受信するまで受信周波数を変化さ
   せるように制御するPLL回路付きの電子同調式コントロ
   ーラとを備え、記録媒体再生中は所定レベル以上の局が
   常時同調受信状態となるように上記オートサーチ動作を
   繰り返し可能にしたことを特徴とする車載用ラジオ付き
   記録媒体演奏装置。