JPH06507799A - 再締結自在の締結装置の多層雌部品およびその製造法 - Google Patents

Abstract

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Description

【発明の詳細な説明】 再締結自在の締結装置の多層雌部品およびその製造法発明の分野 本発明は機械的再締結自在の締結装置の雌部品；こ関するものである。さらに詳 しくは、本発明はこのような締結装置の低コスト多層雌部品、およびこのような 雌部品の製造法に関するものである。

発明の背景 フック型およびループ型の再締結自在の締結装置は現在多くの場所で広（使用さ れている。このような再締結自在の締結装置は衣類、使い捨て製品、安全ベルト などの各種の製品において使用されている。２つのまた番よ２つ以上の製品の間 において、または同一製品の相異なる面の間において再締結自在の結合を生じる 事力く望ましく１場合にこのような装置が使用される。一部の用途１こお０ては 、これらの再締結自在の締結装置は通常のツク・ツクル、ジッパ−、ボタン、ス ナップ、タイファスナーおよび縫合の代わりに使用されている。

再締結自在の結合を生じるために機械的からみ合（Ｘを利用し広く使用されてい る一般的型の機械的ファスナーは商標「ベルクロ（ＶＥＬＣＲＯ）Ｊで市販され て−）る。

このベルクロ締結装置は米国特許第２．７１７，４３７号、米国特許第３，００ ９，２３５号、米国特許第３゜２６６．１１３号、米国特許’！３，５５０，８ ３７号、米国特許第４．１６９，３０３号および米国特許第４゜９８４．３３９ 号に詳細に記載されている。

ベルクロ・ファスナーは２つの部品、すなわち雄部品と雌部品とを使用する。雄 部品と雌部品はしばしば、それぞれフック部品およびループ部品と呼ばれる。フ ック部品は、複数の弾性の直立フック状要素を含むファブリックから成る。雌部 品は、表面上に複数の直立ループを含むファブリックから成る。フック部品とル ープ部品が締結装置を閉鎖するために相互に対向して圧着される時、フックがル ープにからみ合って、それぞれのフックとループとの間に複数の機械的結合を形 成する。このような結合が形成された時、通常の条件では両方の部品は一般に相 互に離脱されない。これはすべてのフックを同時に離脱させる事によって部品を 分離する事が非常に困難だからである。しかしこれらの部品に対して徐々に引き 離し力を加えると、離脱は容易に実施される。引き離し力を受けると、フックは 弾性材料から成るので、容易に開いてループを解除する。

この型の締結装置は、特に使い捨て衣類、使い捨てオシメ、使い捨てパッケージ 、カートンなどの使い捨て製品において特に有効である事が発見された。このよ うな締結装置は確実な閉鎖手段を成す。しかし使い捨て製品上のこの型の現存の 締結装置の使用は、これらの締結装置が比較的高価な故に制限されている。この ような締結装置が高い主な理由は、その製造コストが高い事にある。

このような高い製造コストはフック部品とループ部品とに関連している。

通常のフック部品とループ部品は代表的には、裏あて層から外側に延在する複数 の織成ループを備えたファブリックを製造する事によって形成される。これらの ループは、ループを形成するための余分の糸を含むベースファブリックを織成す る事により、またはループをファブリックの中に編み込む事によって備えられる 。その他のフック部品およびループ部品においては、ループはプリーツ形成、ま たは波形化工程によって形成される。このような締結装置のフック部品は代表的 には、形成されたループを切断する事によって形成される。切断されたループが フック部品のフックとして役立つ。

これらの方法は一般に、比較的遅いのでフック／ループ締結材料が高価になる。

このような締結装置のフック部品とループ部品は同一の比較的高価な材料から製 造されるのが通常である。このフック部品に使用される材料は、締結装置が開か れる時にフックがループ部品から離脱されるように弾性とする必要があるので、 比較的高価である。一般に、通常のループ締結材料は同一の材料によって全部形 成される。この材料は、締結装置に対して力が加えられた時に、係合したフック を保持する程度に強い必要があるので比較的高価である。

締結装置用の他の型の雌部品を製造する試みが成された。しかしこのような試み は一般に多くの欠点を伴う。

このような１つの試みが米国特許第３，７０８゜８３３号に記載されている。こ のリビッチ特許は、裏あて層に対して網状ウレタンフオームを固着して成る雌部 品を有する再締結自在の締結装置を開示している。しかしこのりピッチ特許の雌 部品は、ウレタンフオームが通常のフック部品のフックが進入するのに十分な開 口を有していない欠点がある。また網状フオームは締結装置に対して力が加えら れた時にこのようなフックを保持するのに十分な強さを有しない。さらに網状フ オームの製造は比較的コスト高のプロセスである。

プルムリックの米国特許８３．９０５，０７１号は「押し通し型自己把持装置」 を開示している。この装置は、弾性フックを有する通常の対応のフック部品を使 用する再締結自在の締結装置において使用するのに適当とは思われない。この特 許に開示された締結装置は、把持部材および受け部材の間に単数または複数のシ ート材料を固定するために使用されるものである。このプルムリック特許に開示 の把持部材は、把持要素として剛性のこわい針状要素を有する。このような把持 状要素は、特に使い捨て吸収性製品においてこの締結装置を使用するために不適 当である。従ってプルムリックの特許の開示は、数枚のシートの中に挿通されて 受け部材の中に保持されるための把持要素を使用する装置に限定されるものと思 われる。

従って使い捨て製品用の低コスト締結装置の必要がある。特に、高価な市販の締 結装置と同様に作動するこの種の低コスト締結装置の必要がある。

本発明の目的は、締結装置用の改良型低コスト雌部品を提供するにある。

本発明の他の目的は、弾性フックを有する市販のフック部品および現在使用され ているものよりもさらに脆いフックを有する安価なフック部品と共に使用する事 のできる締結装置用雌部品を提供するにある。

本発明のさらに他の目的は現存の締結装置よりも材料を有効に使用する事ができ またより小量の高価な材料を使用する低コスト雌部品を提供するにある。

本発明のさらに他の目的は、対応のフック部品のフックにからみ合って係合する 所望の特性を有する材料を相互に重ね合わせる事によって、再締結自在の締結装 置用低コスト雌部品を形成するにある。

本発明のさらに他の目的は、このような雌部品を製造するための低コスト改良法 を提供するにある。

以下、本発明を図面に示す実施例について説明するが本発明はこれらの実施例に 限定されるものではない。

発明の概要 本発明は、再締結自在の締結装置において補形のフック部品と係合する多層（ま たは多区域）雌部品を提供するにある。本発明の雌部品は、鈍角ヘッドを有する それぞれのフック部品を備えたフック部品と係合する事ができる。この雌部品は 通常型のループを使用する必要はない。代表的には、それぞれのフックは、比較 的平坦な外側面を有する雌部品の複数要素によって係合される。

雌部品は少なくとも２層の、好ましくは３層の層または区域を含む。各区域は対 応のフック部品のフックにからみ合って保持するために所望の特性を有する。こ れらの区域は第１区域（「からみ合い」区域）、第２区域（「離間」区域）およ び裏あてを含む。からみ合い区域は、織布、不織布、またはフック部品のフック とからみ合うために繊維、ストランドなどを有するその他の型の材料とする事が できる。フック部品のフックを受け入れるのに十分なスペースがこれらのファイ バの間になければならない。離間区域は、フックがからみ合い区域によって受け 入れられた後に占めるスペースを生じる任意適当な材料とする事ができる。離間 区域は、からみ合い区域と同−型の材料または全く相異なる材料から成る事がで きる。例えば１つの実施態様において離間区域は緩い粒子を含む事ができる。ま た離間区域はフックのステムおよびヘッドの十分なスペースを生じる事ができる ように「ハイロフト」　（ハイキャリパ−）とする好ましい。

裏あては離間区域に隣接する。裏あてはからみ合い区域と離間区域の基礎を成す 。

本発明の好ましい実施態様においては、からみ合い区′−域は、約２乃至約６デ ニールを有する繊維から成り、約７乃至約１５ｇ／ｙｄ２　（約８．５乃至約１ ８　ｇ／ｍ２　）の範囲内の坪量を有する東１不織布ウェブと、約６乃至約１５ デニールを有する繊維から成り、約７乃至約３０ｇ／ｙｄ２　（約８．５乃至約 ３６　ｇ／ｍ２　）の範囲内の坪量を有する第２不織布ウエブとを含み、前記離 間区域が前記からみ合い区域と前記裏当てとの間に配置されるように、からみ合 い区域と離間区域とが前記裏当てに対して配置保持される。

この層構造は低コストの雌部品を生じる。雌部品全体について同一の比較的高価 な原材料を使用する代わりに、離間区域の中に比較的安価な材料を使用する事が できる。

また雌部品は、通常の織成、編成、プリーツ形成または波形処理工程ではなく、 低コストのラミネーティング工程によって製造する事ができる。

前記の雌部品の好ましい実施態様は、 （ａ）約２乃至約６デニールを有する繊維から成り、約７乃至約１５ｇ／ｙｄ２ 　（約８．５乃至約１８　ｇ／ｍ２）の範囲内の坪量を有する第１材料を提供す る段階と、（ｂ）約６乃至約１５デニールを有する繊維から成り、約７乃至約３ ０ｇ／ｙｄ２　（約８．５乃至約３６ｇ／ｍ２）の範囲内の坪量を有する第２材 料を提供する段階と、（ｃ）裏当て材料を提供する段階と、 （ｄ）前記第２材料が前記第１材料と前記裏当て材料との間に配置されるように 、少なくとも前記第１材料を前記裏当て材料に固着する段階とを含む方法によっ て形成される。

また本発明はフック締結部品と雌部品とを有する締結装置に関するものである。

雌部品は本発明の多層雌複合体を含む。フック締結部品は、ベースと前記ベース から延在する多数の個別のフックとを有するフック締結部品を含む。これらの多 層雌部品および相補形フック締結部品が、使用中に加えられる力に抵抗する強固 な再締結自在の閉鎖手段を提供する。

また本発明は、このような改良型締結装置を有する使い捨て製品、特に使い捨て オシメに関するものである。

図面の簡単な説明 以下、本発明を図面に示す実施例について詳細に説明するが本発明はこれに限定 されるものではない。

付図において 第１図は本発明の再締結自在の締結装置の斜視図であ第２図は使い捨てオシメの テープ締結システム（その一部のみを示す）と共に使用される場合の本発明の多 層雌部品の一部破断側面図である。

第３図は第１図の締結装置の側面図である。

第３Ａ図はフック部品のそれぞれのフックの平面図である。

第３Ｂ図は第３Ａ図のフックの側面図である。

第４Ａ図と第４Ｂ図は、からみ合い区域と離間区域において同一デニールの直径 の繊維が使用される本発明による雌部品の他の実施態様の一部破断側面図および 平面図である。

東４０図は第４Ａ図および第４Ｂ図の雌部品の区域間結合状態を示す略示的側面 図である。

第５図はからみ合い区域が織布である本発明の多層雌部品の他の実施態様の側面 図である。

第６図と東７図は離間区域が緩いベレット状材料を含む本発明の雌部品の他の実 施態様の側面図である。

第８図および第９図は、離間区域が隣接層に対して加熱／加圧結合によって結合 されたスクリーンを含む雌部品の他の実施態様の側面図である。

３Ｈ２Ｏ図と第１１図は、離間区域が隣接層に対して接合材によって結合された スクリーンを含む雌部品の他の実施態様の側面図である。

第１２図乃至第１７図はラミネートを形成しこのラミネートをそれ自体折り畳む 事によって形成された雌部品の他の実施態様の側面図である。

第１８図乃至第２３図は、からみ合い区域と裏あてについて同一型の材料が使用 された雌部品の他の実施態様の側面図である。

＄２４図は本発明の締結装置を含む使い捨てオシメの部分破断斜視図である。

第２５図は本発明の多層雌部品の製造工程を示す斜視図である。

第２６図は本発明の雌部品を製造する他の方法の側面図である。

第２７図は第１２図乃至東１７図に示す多層雌部品を形成するために材料ウェブ を折り畳むオプション手段を示す図である。

第２８図は第２５図および第２６図に図示の方法において使用される１つの型の バタン付きロールの正面図である（パタンのサイズは図示のために拡大しである ）。

発明の詳細な説明 １、再締結自在の締結装置の全体特性 本発明による再締結自在の締結装置の好ましい実施態様、締結装置２０を第１図 に示す。

図示の締結装置２０は本発明の多層雌部品２２と相補形フック締結部品２４とを 含む。

装置の雄部分、フック締結部品（または簡単に「フック部品」）はファブリック ２６などのベースを含み、このベースは第１面２７と第２面２９とを有する。フ ァブリック２６は第１面２７から延在する複数の直立からみ合い要素または「フ ック」２８を含む。フック２８はそれぞれヘッド３８を有する。これらのヘッド ３８は、第１面２７から延在するシャンクまたはステム４０の上端にある。

本発明の装置の雌部分、すなわち多層雌部品（または簡単に「雌部品」）２２は フック部品２４のフック２８を受けてからみ合う。第１図の雌部品２２は外向き 第１面３１と内向き箪２面３３とを有する。

雌部品２２は３層または３区域を含む。すなわち篤１層またはからみ合い区域３ ０、第２層または離間区域３２、および裏当て層３４゜からみ合い区域３０は複 数の構造部品または構造要素としての繊維要素（または単に「繊維」）３６を含 む。繊維３６はフック部品２４のフック２８とからみ合う。離間区域３２はから み合い区域３０を裏当て３４から離間する。裏当て３４は他の区域に対する基礎 を成す。

雌部品２２の各区域の配置を第１図に示す。からみ合い区域３０は離間区域３２ と裏当て３４との上に配置される。からみ合い区域３０は、全体的に外側に向い て雌部品２２の第１面３１を成す雌部品２２の部分である。

すなわち、からみ合い区域３０は、フック部品２４のフック３８とからみ合うよ うに露出されている。離間区域３２はからみ合い区域３０と裏当て３４との間に 配置される。裏当て３４は内向きに配向されているので、雌部品３２を取付ける 製品部分に隣接し一般にこの部分に結合される。

本発明の締結装置は下記のように作動する。雌部品２２とフック部品２４が相互 に対向圧着される時に締結装置２０が閉鎖される。その場合フック２８が雌部品 ２２の構造要素（さらに詳しくは、からみ合い区域３０の繊維３６）によってか らみ合われる。締結装置２０が閉鎖される時、離間区域３２が、さらに詳しくは フック２８のヘッド３８が入るスペースを成す。裏当て３４は他の区域または層 の支持基礎を成す。フック２８が繊維３６に機械的にからみ合いまたは「フック 」された時、（第１図の締結装置２０の右側部分に図示される）、雄部品と雌部 品との連結締結装置２０に加えられる力に抵抗する。

フック部品２４を雌部品２２から（または雌部品２２をフック部品２４から）引 き離す事によって締結装置２０が開かれる。フック部品２４が弾性フックを有す る場合、この引き離し作用がフック２８を曲げさせるので、これらのフックはか らみ合い区域３０の繊維３６との機械的からみ合いから解除される。他の場合（ 特にフック２８が比較的不可撓性の場合）、フック２８は雌部品２２の繊維を破 断する事によって離脱される。いずれの場合にも、フック２８が離脱されて、フ ック部品２４が雌部品２２から完全に離脱される。次に締結装置は前記のように して再締結される事ができる。

再締結自在の締結装置２０の各部品について下記にさらに詳細に説明する。多層 雌部品２２は下記の第２章に説明される。フック部品２４は第３章に説明される 。第４章はこの再締結自在の締結装置２０の使用例を示す。

２、多層雌部品 第１図−第３図に図示の多層雌部品２２は、本発明の締結装置２０の雌部品の好 ましい実施態様である。

これらの第１図−第３図に続く付図において他の二、三の実施態様を示す。これ らの付図の多くにおいて、雌部品２２の各区域は簡単に略示しである。実際の製 品において、雌部品２２の各区域および区域間結合構造は第４Ｃ図に図示のもの に類似している。

本発明の理解を助けるため、まず二、三の用語の定義を示す。

用語「多層」とは、多数の区域または多数の層の中に配置されたサブ部品から成 る構造をいう。（好ましくはこれらの多数区域は一般に平行な区域とする）この 明細書において「多層」は「多区域」と同義語である。また「層」は「区域」と 同義語とする。

従って、２層の間に挟持された緩い材料の区域から成る雌部品は「多層」雌部品 と見なされるであろう。これ以外の区域構造および層構造も本発明の主旨の範囲 内にある。従って本明細書による「層」は実際上ストリップ、緩いまたは結合さ れた粒子または繊維ラミネート、または下記に述べるような型の数枚のシートま たはウェブなどの材料のその他の組合わせを含むものとする。従って「多層」は 、複数の層またはシートから成る部品を有する構造には限定されない。

雌部品２２の各区域の配置を説明するために、「大体に平行」と言う用語が使用 されている。この文脈において使用される「大体に平行」とは、平坦で平行な複 数の層または区域から成る構造のみならず、結合前においては大体に平行であっ たが結合後は第４Ｃ図に図示のようになる構造を含む。

用語「ループ部品」とは、対応のフック部品のフックと係合するように設計され たフック／ループ型締結装置の部分を言う。本発明の多層雌部品２２はループ部 品の変形と考えられよう。しかし一般に、多層雌部品２２は、そのループが特に 対応のフック部品のフックと係合するように形成される事を必要としない。代表 的には、からみ合い区域３０を成す個々の構造要素３６（例えば織布または不織 布の繊維）は、これらの構造要素が必ずしも「ループ」を成していなくてもフッ ク２８とからみ合う事ができる。

多層雌部品２２は裏あてから外側に延在するループを形成する必要はない（すな わち、本発明の目的から、雌部品２２は「ループレス」と見なす事ができる）。

この明細書における用語「ループ」は、フックを挿入する事のできる閉鎖湾曲を 成すように湾曲されまたは二重に成された繊維材料を言う。またこの明細書にお ける「ループ」は、繊維が閉じた湾曲部または部分的に開いた湾曲部に形成され ていてもいなくても、ループを形成するように繊維材料を個々にまたは集合的に 操作する任意の方法によって作られた材料を含む。しかし「ループ」は、ウェブ またはファブリック中の別個に操作されないように配置された繊維要素を含まな い。

本発明の多層雌部品２２は二、三の特徴を有しなければならない。

多層雌部品２２は、フック部品のフックの係合が別々の数機能を含むと言う原理 に基づいて作動する。これらの機能とは、フックをからみ合わせる機能およびか らみ合い後にフックを「貯蔵する」スペースを提供する機能を含む。多層雌部品 ２２はそれぞれフックを受ける機能、からみ合わせる機能および保持する機能の 少なくとも１つを有する複数の区域を含む。

各層を形成する個々の繊維は、裏あて部材から外側に突出した多数のループを有 する通常のループ部品の面と比較して比較的平坦な外側面３１を有する雌部品２ ２を構成する。「平坦」とは第１図−第３図に図示のような単純な比較的平坦な 面に配置された表面に限定される事なく、第４Ｃ図に図示のような段階的に湾曲 した表面をも意味するものとする。

多層雌部品２２は、そのからみ合い区域３０と離間区域３２とを成す構造要素の 間に十分にスペースを有しなければならない。「構造要素」とはこれらの各区域 を形成するそれぞれの繊維、糸、ストランド、緩い粒子およびウェブ、ファブリ ック、スクリーンなどを言う。あるいは、これらの構造要素は対応のフック要素 ２４のフック２８を収容するための開いたスペースを作るように広がりまたは移 動する事のできるものでなければならない。

雌部品２２の各区域を成す材料は、その構造要素の間に一定量のスペースを生じ る「事ができる」と言われる。

この定義は、最初から開いた特定のスペースを有する材料、このようなスペース を成すために移動する構造要素を有する材料、およびこれらの両方の態様でスペ ースを成す材料を含むものとする。スペースを成すための構造要素の運動は特に 離間区域３２の場合に見られる。

例えば離間区域３２は、最初に相互に接触した緩い粒子から成る事ができる。そ の結果として、粒子間において本質的にスペースを有しない部分がありうる。こ れらの緩い粒子は、対応のフック要素２４のフック２８を収容するためのスペー スを作るために、相互に離間され、または下方に押され（裏あて３４に向かって 押され）、または移動できるものでなければならない。従って前記の雌部品２２ の構造要素間のスペースは、雌要素がその構造要素間に複数の開口を有しまたは このような開口を生じうる事を意味する。

雌部品２２はからみ合い区域３０および離間区域３２を成す繊維その他の構造要 素の間の開口（スペースまたは間隙）の中に対応フック部品２４のフック２８を 容易に入らせるようなものでなければならない。フック２８はこれらの繊維また はその他の構造要素を刺し通す事なく入る事ができなければならない。フック２ ８は繊維またはその他の構造要素の中に入り、また必要があればこれを押し退け る事ができなければならない。しかし力を加えるとしても比較的小さな力を必要 とするものでなければならない。（例えば、前記のプルムリック特許に記載のよ うな「押し通し」装置を使用する場合に必要な力と比較して小さい力）。

雌部品２２がその構造要素の間にこのようなスペースを備えている場合、この雌 部品は通常の市販のフック材料と共に作動する。しかし本発明の雌部品２２は可 撓性の弾性フックを有する通常のフック材料と共に使用される場合に限定されな い。本発明の雌部品は比較的安価な、脆いフックを有するフック材料と共に使用 する事ができる。また本発明の雌部品２２は、全体として丸いまた／あるいは鈍 角のヘッドを有するフック備えたフック要素と共に使用するにも適している。本 発明の雌部品は特殊の剛性の鋭いフックを使用する事を必要としない。しかし本 発明の雌部品と共に鋭いフックを使用する事もできる。

従って、本発明の雌部品２２がある種の型のフックを有するフック部品に係合「 できる」と言う場合、これは前記の型のフックが使用される事を意味する。しか し雌部品２２は一般にこのようなフック部品の使用に限定されるものでなく、他 の型のフック部品を雌部品と共に使用する事ができる。

からみ合い区域３０と離間区域３２の構造要素の中に必要とされるスペースの量 はフック部品２４のフック２８のサイズに依存している。−例としてのフック２ ８の各部分のサイズを第３Ａ図と第３Ｂ図に示す。これらの図に示すフック２８ は全体高さｈを有し、そのヘッド３８は一定の長さ、幅および高さ、それぞれｌ 、ｗおよびｈｌを有する。

この場合フック「ヘッド」は、フックのステム４０から横方向（または放射方向 ）に一方向または致方向に突出した部分を言う。多くの場合フックのステム４０ の終わる部分とヘッド３８の始まる部分との間に区画線が存在しない。本発明の 目的から、フックヘッド３８は第３Ｂ図において４３で示すステム部分から始ま ると見なされる。このステム部分は、ヘッド３８の最下点４５と同一垂直距離だ け、裏あて３６から離間している。ヘッドの最下点４５は、フック部品２４のベ ース２６から最小垂直距離離間したヘッド部分である。

ヘッド３８の長さ１および幅Ｗは、からみ合い区域３０と離間区域３２の構造要 素間のスペース量を決定する際に最も重要である。さらに詳しくは、このスペー ス量は一般にフック２８のヘッド３８の投影面積のサイズ（「投影面積」）によ って決定される。この面積は第３ＡＩｆｆｌにおいてＡｈで示されている。これ は、フック２８の表面が雌部品２２と最初に接触する面積である。

従って、このスペースはヘッド３８の投影面積サイズより少し大きく、または構 造要素がこのサイズまで相互に離間する事ができなければならない。従って、大 型のフック２８が使用される場合（すなわち比較的大きな投影面積Ａｈを有する フックが使用される場合）、比較的小さいフック２８が使用される場合よりも大 きなスペースがなければならない。

多層雌部品の構造要素間のスペース量を決定する二、三のファクタがある。その １つのファクタはからみ合い区域および離間区域３０．３２の中に使用される構 造の型である。これらの区域が織布であるか、不織布であるかまたはその他の型 の材料であるかに従って、スペース量が相違する。

′　もしからみ合い区域３０と離間区域３２がいずれも不織布から成れば、この ような不織布を構成するファイバは、織布の糸（またはスクリーンのストランド など）よりも簡単に、力を加える事なく開いてフック２８を収容する事ができる 。これは、織布の場合、各層が他の糸と交わる点が繊維を広げようとする力に対 して相当に剛性だからである。このような繊維の拡張に対する抵抗の故に、織布 の隣接糸の間隔（すなわち交点のサイズ）がフックヘッドの投影面積より少な（ とも少し大である事が一般に好ましい。これはスクリーンのストランドなどにつ いても同様である。

各層または各区域の中の構造要素間の結合量もスペースを決定する。これは、雌 部品の各区域間の結合についても同様である。構造要素間の結合箇所がフック２ ８を受けれるための構造要素の拡張度を低下させる傾向がある。またこれらの結 合箇所はフック２８の進入に対して干渉する。雌部品２２の各層または各区域間 の結合箇所についても同様である。

本発明の多層雌部品２２の基本的要素は、上から下に向かって、第１区域、すな わちからみ合い区域３０、第２区域、すなわち離間区域３２および裏あて３４で ある。

からみ合い区域３０はフックをその厚さ全体に進入させる事ができる。からみ合 い区域３０は締結装置２０を開きたい時までフックにからみ合っている。このか らみ合い区域３０はその機能を説明するための適当な名称で呼ぶ事ができる。例 えば「進入／からみ合い層」、または単に「からみ合い層」と呼ばれる。このか らみ合い区域３０は二、三の特性を有しなければならない。

からみ合い区域３０は、フック部品２４を雌部品２２に対向するように配置した 時にフック部品の複数のフックが進入できるような開放面積を有しなければなら ない。

しかし、フック部品のすべてのフックがからみ合い区域３０の中に入る必要はな い。雌部品２２が操作できる程度の数のフックがからみ合い区域３０の中に進入 できればよい。またからみ合い区域３０の開口は、フックがからみ合い区域の材 料を強く刺し通す事なく進入できる程度にフックサイズに対して太き（なければ ならない。さらに、雌部品２２の単位面積当たりの開放面積の数と分布はフック 部品２４の十分数のフックを収容できるようにしなければならない。

またからみ合い区域３０は、締結装置２０を操作するのに十分な数のフックとか らみ合い保持する事ができなければならない。従って、からみ合い区域３０の繊 維またはその他の構造要素の数は、締結装置２０を開くために引き裂き力が加え られるまで十分にフックにからみ合い保持する事ができなければならない。また これらの構造要素は締結装置２０を開けるつもりのない力が加えられた時にフッ クを保持する程度の強さを有しなければならない。また二、三のの実施態様にお いては、このからみ合い区域３０の構造要素はフックの繰り返し離脱に耐え、フ ックの離脱によって破壊されない能力を有する事が好ましい。

からみ合い区域３０のキャリパ−は、十分数のフックヘッド３８が雌部品の構造 要素２２の中に固定されるようにしなければならない。低キャリバーにおいても このからみ合い区域３０がフック２８を保持する程度に強い数の構造要素を含む 場合には、キャリパ−を小さくする事ができる。からみ合い区域３０のキャリパ ーはフックの全高りと同程度またはこれ以上の範囲とする事ができる。しかしキ ャリパ−がフックの高さより高い実施態様は、離間区域を利用しないので一般に 好ましくない（からみ合い区域３０のキャリパ−がフックの高さより高い場合、 フックは離間区域に達してこれを利用する程度に長くないからである）。従って 好ましくはからみ合い区域３０のキャリパ−は、離間区域３２も利用されるよう にフック高さｈよりも一般に低くする。

雌部品２２が使い捨て吸収性製品の締結システムの中に使用される場合には、こ の雌部品２２が着用者の皮膚と接触しても快適であるように、からみ合い区域３ ０の材料は比較的柔らかにする事が好ましい。

からみ合い区域３０は適当な構造とする事ができる。

例えば茶１図−第３図の好ましい実施態様において、からみ合い区域３０は不織 布層またはウェブである。この明細書において「不織布」とは織成、編成、フェ ルト形成などされていない、繊維の絡み合いまたは結合によって相互に保持され たファブリックを言う（「ファブリック」とは不織布ウェブ、織成ウェブまたは その他の型のファブリックを言う）。あるいは第５図に図示のように、からみ合 い区域３０は織布とする事ができる。さらに他の実施態様においては、からみ合 い区域３０はネット、パーフォレーションフィルム、フオーム、またはフックが 進入して締結装置２０を開くまでこれらのフックにからみ合う事のでき開放スペ ースを有する任意の型の材料とする事ができる。

不織布がからみ合い区域３０として使用される場合、前記の品質を有する不織布 を特定するために、坪量、繊維の長さおよびデニールなど、不織布工業において 使用される特性が用いられる。構造要素間の解放面積および構造要素の数は、（ 少なくとも相対ベースで）ウェブの坪量によって近似的に特定される。（例えば 、小坪量を有する不縁布ウェブは、同一デニールと同一繊維長を有する大坪量の ウェブより、一般に大きな解放面積と小数の構造要素とを有する）。雌部品に使 用されるウェブの強さは（少なくとも相対ベースで）ウェブの坪量および繊維の デニールと組成とによって近似的に特定される。

適当な不織布は約７乃至約３５ｇ／ｙｄ２　（約８．５乃至４２ｇ／ｍ２）、さ らに好ましくは約７乃至約３０ｇ／ｙｄ２（約８．５乃至約３６ｇ／ｍ２）、最 も好ましくは約７乃至約１５ｇ／ｙｄ２　（約８．５乃至約１８ｇ／ｍ２　）の 坪量を有するものを含む。坪量は、一定サイズのサンプルをグイカットし、標準 スケール上でサンプルを計量する事によって測定される。サンプルの重量と面積 がその坪量を決定する。密度はサンプルの坪量とキャリパ−とから計算する事が できる。

このような不織布ウェブを構成する繊維の長さは、そのウェブの製造プロセスの 型に依存する。例えば、力−ディッド不織布が使用される場合、その繊維は約０ ．５乃至約５インチ（約１ｃｍ乃至約１３ｃｍ）の範囲内の長さを有する事がで きる。好ましくはこれらの繊維は約２インチ乃至約３インチ（約５ｃｍ乃至約８ ｃｍ）の範囲内とする。他方、スパンボンディッド不縁布ウェブが使用される場 合、このようなウェブの繊維またはフィラメントは代表的には連続長とする。

繊維の直径は不織布ウェブの強度を決定する１つのファクタである。一般に、直 径が大きいほど、繊維が強くなる。使用できる最大直径は、フックによって画成 されるギャップ４１のサイズに依存している。この場合、「ギャップ」とはフッ クヘッド３８によって形成される開口を言う。これらの開口は繊維またはその他 の構造要素をつかむ部分である。繊維３６の直径は、フックヘッド３８が繊維を 包囲してからみ合いできないほどに大きくてはならない。代表的には、現在市販 されているフック部品の場合、繊維３６は約２乃至約１５、好ましくは約２乃至 約６のデニールを有しなければならない。現在のものより実質的に小さいフック ２８を有するフック部品が入手されれば、繊維デニールは約０．５乃至約１５、 またはこれ以下とする事ができる。約０．５乃至約１．０デニールまたはこれ以 下の小デニールを有する繊維を使用する事もできる。このような繊維は「マイク ロデニール」繊維と呼ばれる（デニールは毎９，０００メートルあたあり１グラ ムの重量の糸に対応する細さ単位である。従って１００デニール糸は１５０デニ ール糸より細い）。

このような不織布ウェブの繊維は任意適当な材料、非制限例としては、ポリエス テル（ポリエチレン　テレフタレートまたはＰＥＴ）、ポリエチレン、ポリプロ ピレン、またはこれらの材料の組合わせ、およびその他不織布ファブリック工業 において公知の適当材料とする事ができる。例えば、適当な不織布ウェブは二種 の相異なる型の材料の繊維混合物から成る事ができる（例えば、ポリエステル繊 維とポリプロピレン繊維との混合物）。さらに他の場合、適当な不織布ウェブは 複数の材料から成る繊維で構成する事ができる（例えば、ポリプロピレンで被覆 されたポリエステル繊維）。このような不織布ウェブのポリプロピレン繊維は、 プラウエア、ウイルミングトンのパーキュリーズ社からＴ−１８１、Ｔ−１８２ およびＴ−１９６として入手される繊維を含む。

からみ合い区域３０に使用される不織布ウェブは種々　。

の方法によって製造する事ができる。例えば、不織布ウェブはカーディラドウェ ブまたはスパンボンディッドウェブとする事ができる。このような不織布ウェブ は任意適当な商業的カーディングまたはスパンボンディングプロセスによって製 造する事ができる。

このようなからみ合い区域３０に適当な材料は、マサチューセッツ、ウオルポー ルのインターナショナル・ペーパ・カンパニーのベラチック不織布グループから 、所望の特性（坪量、繊維繊維デニールおよび組成など）を特定する事によって 得られる。適当なスパンボンディッド不織布ウェブはサウスカロライナ、シンプ ソンビルのジェームス・リバー・コーポレーションの不織布部から得られる。（ しかしこれらの材料が締結装置に使用された事は公認されていない）。

適当なカーディラド不織布ウェブの他の例はオシメのトップシートおよびその他 の使い捨て吸収性製品におｌ、Ｓで使用されている材料（前記の特性を有する限 り）を含む。

からみ合い区域３０中の構造要素３６の配向は重要である。これは、特にからみ 合い区域３０に不織布ウェブが使用される場合である。このようなからみ合い区 域３０中の繊維３６の配向は本質的に単方向とする事が好ましい。

さらに第２図に図示のように、雌部品２２が使い捨てオシメ５０（その一部を示 す）上の再締結自在の締結装置２０の中に合体される場合、オシメ５０の縁に対 するからみ合い区域３０中の構造要素３６の配向が重要である。これらの構造要 素３６は、オシメ５０の長手方縁６０に対して全体として平行となるように配向 される事が好ましい。

このような構造要素３６の配向は、締結装置２０が一般にオシメ締結装置に加え られる力を受けた時に、フック２８の離脱に対して最大抵抗力を示す。これらの 力は一般に、締結部品間の界面において、オシメの末端縁に対して平行方向に加 えられる。前記の構造要素の配向は、これらの要素がオシメの長手方縁６０に対 して垂直に配置される場合と対照的である。後者の望ましくない場合には、構造 要素３６はこれらの力と同一方向に（力方向に対して平行に）走る。この場合、 構造要素３６はフック２８の「キャッチ」としては役立たないであろう。

からみ合い区域３０の中において、織布を使用する事もできる。からみ合い区域 ３０の中に使用される織布は解放型織成を有しなければならない。代表的にはこ れらのファブリックは幾何学的織成を有する。適当な織成ファブリックは正方形 、長方形またはその他の形状の開口を有する事ができる。ファブリックの面方向 における隣接糸の間隔は、好ましくはフック部品２４のフック２８のヘッド３８ の投影面積より少なくとも少し大でなければならない。

フックヘッド３８が相異なる長さと幅を有する場合（例えば、フックヘッドが長 方形投影面積Ａｈを画成する場合）、織成ファブリック中の対応の開口は、対応 のフックヘッド３８より少し大きなサイズを有する事ができる。このような場合 、ファブリック中の開口は、フック部品２４が雌部品２２と接触させられた時に フックヘッド３８と整合するように配向されなければならない。

他の実施態様においては、これらの両方の部品が接触された時にファブリックが どの方向に向いていても問題ないように、隣接糸の間隔がフックヘッド３８の投 影面の最大サイズと少なくとも同等であるようにする事ができよう。

適当な織成材料は下記の第３章に記載のようなサイズのフック２８に対応する事 ができる。従ってこの織成材料の開口は例えば下記サイズの長方形を有する事が できる。約１ｍｍより少し大Ｘ約０．２ｍｍ、さらに好ましくは約Ｑ、５ｍｍよ り少し大×約０．２ｍｍ、さらに好ましくは約０．２５ｍｍより少し大×約Ｑ、 １ｍｍ、またはこれらの長さと幅のサイズ組合わせ。さらにフック２８の種々の サイズに対して、開口はより大またはより小とし、または他の形状を有する事が できる。からみ合い区域３０として使用するに適した市販の織成材料の例は女性 のナイロン靴下などのニットである。

これらの織成ファブリックを構成する糸は綿またはウールなどの任意適当な天然 材料、またはナイロン、レーヨンおよびポリエステルなどの合成材料から成る事 ができる。からみ合い区域３０について、類似の材料の糸を他の構造に配置する 事ができる。すなわち、スクリーン、ネットまたは構造区域のその他の型を構成 する糸、ストランドなどが前記の材料から成る事ができる。

他の実施態様において、からみ合い区域３０はパーフォレーションフィルムを含 む。適当なパーフォレーションフィルムは下記の特許に記載の特性を有しこれら の特許の方法によって製造される。米国特許第３，９２９゜１３５号、米国特許 第４．３２４，２４６号、米国特許第４，３４２．３１４号および米国特許第４ ．４６３゜０４５号。これらの特許を引例とする。

離間区域３２はからみ合い区域３０の下にある。離間区域３２は下記のように作 動する。締結装置２０が閉鎖される際に、フック部品のフック２８がまずからみ 合い区域３０を通過して離間区域３２の中に入る。最初にフック２８は、からみ 合い区域３０の構造要素３６と係合した場合よりも深く離間区域３２の中に進入 する事ができる。言い替えれば、フックがからみ合い区域の構造要素３６上にか らみ合う前に、通常フックの内向き運動と次に外向き運動が実施される。

従って離間区域３２は、フック２８がからみ合０区域３０の繊維３６上にからみ 合う前に進入するスペースを与えなければならない。また離間区域３２は、フッ ク２８がこの離間区域３２の中に入った後に占有するスペースを生じなければな らない。離間区域３２はからみ合い区域３０と同様に、その構造要素間にフック ２８を容易に入らせる十分なスペースを有するある種の型の構造でなければなら ない。あるいは、または追加的に、離間区域３２の構造要素は、フック部品２４ が雌部品２２と対向配置される際にフック２８から離間できるよう（こ可撓性構 造に配置されなければならない。

離間区域３２は、からみ合い区域３０を裏当て３４から離間し、あるいは裏当て ３４が使用されな０場合（こ（よ基板から離間するような上方解放スペース特性 を有するような任意構造としなければならない。ある０【ヨ離間区域３２は、単 にからみ合い区域３０を裏当て３４から離間してスペースを占有する型の構造と する事ができる。

その例はビーズおよびその他の型の緩い材料である。従ってこの場合、離間区域 ３２はフックにからみ合って保持する事のできる強度の材料から成る必要はない 。しかし本発明の主旨の範囲内において、離間区域３２はフック２８にからみ合 って保持する事のできる材料から成る。

また離間区域３２は好ましくは弾性とする。弾性離間区域３２は特に、締結装置 が使い捨て吸収性製品上に使用される場合に望ましい。このようにして、雌部品 ２２が製造中、包装中、使用中などに圧縮された後においても、離間区域３２が からみ合い区域３０と裏当て３４との間にスペースを保持し続ける事ができる。

離間区域３２は代表的にはからみ合い区域３０または裏当て３４よりも厚くなけ ればならない（すなわち、より大きなキャリパ−を有しまたは「ハイロフト」で なければならない）。離間区域３２がヘッドを貯蔵しまた多くの場合にはフック のステム４０の少なくとも一部を貯蔵するスペースを有しなければならないので 、このような大きなキャリパ−が必要となる。従って離間区域３２は「ハイロフ ト」材料と呼ばれる。

離間区域３２の必要キャリバーはフック２８の高さに依存する。さらに詳しくは 、このキャリパ−は、フック２８のヘッド３８の高さを示す第３Ｂ図のサイズｈ １に依存する。離間区域３２のキャリパ−はフック２８のヘッド３８の高さｈｌ 　と少なくとも同等でなければならない。これにより、フック２８がからみ合い 区域３０の構造要素３６上にからみ合うために必要なフックの上向き運動と下向 き運動とを生じるスペースが得られる。

離間区域３２のキャリパ−はフックの全高りと同程度またはこれ以上の範囲とす る事ができる。従って、離間区域３２のキャリパ−については固定上限が存在し な４ｓ０一部の実施態様においては、雌部品２２と対応のフック部品２４のフッ ク２８との間の良好な嵌合状態を保証するため、からみ合い区域３０と離間区域 ３２との合計キャリパ−がフック２８の全高とだいたい同一となるように離間区 域３２のキャリパ−を決定する事ができる。しかし、離間区域３２のキャリパ− はフック２８のヘッド３８の高さｈｌより少しだけ大とする事が好まし０゜離間 区域３２のキャリパ−がさらに大であれば、この追加キャリパ−の材料が使用さ れず浪費されるであろう。

さらに詳しくは、離間区域３２のキャリノ々−（よ例え（ｉ下記の第３章に記載 のサイズのフックを収容するのに十分とする事ができる。例えば、フック２８の 全高が約０．０１５インチ乃至約０．０２５インチ（約０．３８ｍｍ乃至約０． ６４ｍｍ）であって高さ約Ｑ、３ｍｍのヘッド３８を有するとすれば、離間区域 ３２のキャＩＪ　ｔ＜−は一般的に約Ｑ、３ｍｍより少し大から約０．３８ｍｍ 乃至約０．６４ｍｍまでの範囲内とする事ができる（すべてのキャリパ−サイズ はからみ合い区域３０のキャリパーと組合わせて測定する事ができる）。さら（ ここの実施態様においては、離間区域３２のキヤＩＪ　ｔ＜　−ｉよフック２８ のサイズに多少とも依存する事ができる。例えば、比例的に小さいフック２８が 使用されれば、離間区域３２のキャリパーは前記キャリパ−の約１／２または１ ／４またはこれ以下とする事ができる。

離間区域３２は、不織布ウェブ、織布、ネット、ビーズ、ペレット、包装充填材 などの緩い充填材料、またはバブルフィルム（フックがバブル間のスペースの中 の入る事ができる程度にバブルが小さい場合）、ツクーフオレーションフイルム 、フオーム、スポンジ片、およびその他フックが進入するスペースを生じ、また からみ合０区域３０を裏あて３４から離間する事のできる任意の材料を含む事が できる。

離間区域３２において使用するに適した不織布ウェブはからみ合い区域３０につ いて使用されたものと同一とし、または相異なる特性を有する事ができる。この ようなウェブはからみ合い区域３０を製造する前記の方法のいずれかによって製 造される。さらに、メルトブローン不織布ウェブも離間区域３２において使用す るの番ご適当である。

適当な不繊布ウェブは、約７乃至約３５　ｇ　／　Ｙ　ｄ　２（約８．５乃至約 ４２ｇ／ｍ２）、さらに詳しくは約７乃至約３０ｇ／ｙｄ２　（約８．５乃至約 ３６ｇ／ｍ２）、最も好ましくは１０乃至約３０ｇ／ｙｄ２（約１２乃至約３６ ｇ／ｍ２）の坪量を有するものを含む。

離間区域３２において使用される不織布ウェブは、約２乃至約１５さらに好まし くは約６乃至約１５のデニールを有する繊維から成るものでなければならな０゜ 最も好ましくは、離間区域３２の繊維のデニールは約９とする。従って離間区域 ３２において使用するに適した繊維４２などの構造要素はからみ合い区域３０の 中に使用されるものより太い事が好ましい。太い繊維が好まし〜）のは、これら の繊維を堆積した場合（後述のように）、比較的小数の繊維をもって比較的大き なキャリノく−を有する離間区域３２をつくる事ができるからである。ざらζこ 、からみ合い区域３０の細い柔らかな繊維が離間区域３２を覆うので、離間区域 ３２の太い繊維は着用者に対して不快感を与えない。

好ましくは、離間区域３２が不織布材料を含む場合、このような材料の繊維４２ はランダム配向される。ランダム配向は繊維４２を十字形に交差させ相互に重ね 合わせてロフト（または高さ）を生じる。このよにして、フック部品２４が多層 雌部品２２と係合した時にフックのスペースが追加される。

各区域中の繊維の配向は材木の配置に類似して（Ａる。

数本の材木が並列配置されれば、この材木グループの高さは材木の直径に等しく なるに過ぎない。しかしもし材木が種々の方向に配置されれば、例えば材木が堆 積されれば（例えばロックキャビンのように）、この堆積高さは材木の直径の合 計に等しくなるであろう。

離間区域３２の中にの繊維はロフトを追加するためにクリンプする事が好ましい 。「クリンプ」とは、繊維がさの長さにそって波型を成しまたは湾曲されている 事を意味する。繊維は、好ましくはカーディングなどの工程の前に、任意適当な 通常のクリンピングプロセスによってクリンプする事ができる。離間区域３２の 中の繊維４２は好ましくは少なくとも約１０クリンプ／インチ（約４クリンプ／ ｃｍ）、さらに好ましくは少なくとも約１４クリンプ／インチ（約５．５クリン プ／ｃｍ）を有する事が好ましい。

有材料は、マサチューセッツ、ウオルポールのインター　°′ナショナル・ペー パ・カンパニーのベラチック不織布グループから得られる。

離間区域３２に使用するに適した織布はからみ合い区域３０に使用される繊維と 同一のものとし、または相異なる特性を有する織布とする事ができる。

離間区域３２において使用するに適した緩い材料は、前記の型の緩い材料のいず れかとする事ができる。この種の材料は任意の形状の粒子とする事ができる。そ の形状は立方形、多面形、球形、丸形、角形または不規則形状とする事ができる 。緩い材料の粒子は均一サイズを有しまたはランダムサイズとする事ができる。

各粒子のサイズは、離間区域３２のキャリパ−と同等またはこれより少し低い程 度から、このキャリパ−の数分の１までの範囲とする事ができる。

離間区域において使用するに適したパーフォレーションフィルムはからみ合い区 域３０に使用されるものと同等し、または別の特性を有するものとする事ができ る。

裏あて３４はからみ合い区域３０と離間区域３２との下方に配置される。裏あて ３４は他の２つの区域の基礎を成す。裏あて３４は他の区域の固着される表面と して役立つ。しかし裏あて３４はオプションである。裏あてが使用されない他の 実施態様においては、からみ合い区域３０と離間区域３２が直接に基板に対して 結合され（雌部品を取り付ける製品面）、基板が裏あての作用をする。

裏あて３４に使用するに適した多くの型の材料がある。

裏あて３４は好ましくはフック２８が進入しない型の材料とする（しかし裏あて ３４はこの種の材料には限定されない）。裏あて３４はフィルム、不織布ウェブ 、織布またはその他適当な型の材料とする事ができる。裏あて３４は一般に材料 層である。裏あて３４はポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンまたはそ の他適当な材料から成る。裏あて３４として適当な材料は市販低ゲージ（例えば 約０．７５−約３ミル、すなわち０．０２ｍｍ乃至約０．０８ｍｍ）のポリエス テル、ポリエチレン、ポリプロピレンフィルムを含む。適当なポリプロピレンフ ィルムは、オハイオ、シンシナティー、ジェームスリバー・コーポレーションの 食品または消費者包装グループから市販されている製品ＪＲ−１３６として入手 される。

基板が使い捨てオシメのバックシートから成る場合、このバックシートは前記の 任意の材料または類似材料とする事ができる。しかし代表的にはこのようなバッ クシートはポリエチレンから成る。

前記の雌部品２２のそれぞれの区域または層は任意適当な方法によって相互に保 持する事ができる。からみ合い区域３０と離間区域３２が裏あて３４の上に配置 保持される。しかしこれらの層が分離しない限り、これらの３層を相互に固着す る必要はない。従ってからみ合い区域３０と裏あて３４がなんらかの形で固着さ れている限り、離間区域３２はからみ合い区域３０と裏あて３４とのいずれにも 固着される事なくその間に挟持する事ができる。

各部品を相互に保持する手段（結合手段４４）は二、三の特性を有する。この結 合手段は、フック２８が雌部品２２の中に進入して占めるスペースと干渉するよ うな結合区域４６を生じてはならない。またこれらの結合区域４６は、フック２ ８が離脱される際に雌部品２２の各層または区域が相互に分離しない程度に強力 でなければならない。

結合手段４４はフック２８とからみ合う構造要素より強いまたは弱い結合区域４ ６を形成する事ができる。しかし本発明の好ましい実施態様においては、結合区 域４６は構造要素の強さと比較して十分に強力であって、相対的に剛性のフック が使用される場合に、剛性要素がそれぞれの結合区域４６においてゆるんで引き 出される事なく破断するように成される。もしこれに反して、結合区域４６が雌 部品２２の最も弱い要素であれば、締結装置２０が開かれる時に各剛性フック２ ８が結合区域４６を破断する可能性がある。これは構造要素全体を殆どまたは完 全に裏あて３４から引きちぎる事になる。そのようになれば、フック２８と係合 する事のできる固定した構造要素の数が著しく減少する。さらにこのような緩い 構造要素は、フック２８が進入するスペースと干渉する傾向がある。

可能な型の結合手段４４は、縫合、超音波結合、接着剤結合および熱／加圧結合 を含むがこれには限定されない。

二、三の場合には、製造を容易にするため、各層が自生的に固着される事が好ま しい。「自生的」とは、第３材料を使用する事なく各材料が固着される事を意味 する。

すなわち各材料が相互に溶着または融着される。これは代表的には、超音波結合 または加熱／加圧結合の場合に生じる。

使用される結合手段４４の型はある程度、雌部品２２の各層または区域の材料の 型によって制限される。これは特に結合手段４４が超音波結合または加熱／加圧 結合の場合である。これらの２つの型の結合手段を使用する場合、少なくともか らみ合い区域３ｏと裏あて３４を成す材料はその材料の型と融点に関する限り相 容性でなければならない。「相容性」とはこれらの材料が相互に融着されうる事 を意味する。

この明細書において材料が「類似」と言う場合、これは、材料が一般にポリプロ ピレンなど、同一化合物から成る事を意味する。しかし類似材料は２つの相異な る型の材料から成るできる（例えば２つの相異なるポリプロピレン材料）。

しかし離間区域３２を成す材料は、からみ合い区域３０を裏あて３４（裏あての ない場合には基板）を成す材料と相容性である必要はない。離間区域３ｏは他の ２つの区域または層の間に保持されればよいのであって、そのいずれにも結合さ れる必要はない。実際に二、三の実施態様においては、他の２つの区域の材料と 不相容性の材料を離間区域３２について選定する事ができる。このような材料組 合せは、離間区域３２の構造要素（例えばベレット）を結合されない状態に残し 、従って他の２つの区域の間において自由に運動させる場合に望ましい。

これによってフック２８を収容するスペースが大きくなる。

接着剤結合手段４４が使用される場合、からみ合い区域３０と裏あて３４とを成 す材料は相容性である必要はない。しかし製造を容易にするため、これらの材料 は同一接着剤をもって離間区域３２の材料に結合できる事が好ましい。

結合区域４６の配置バタンも重要である。この配置パタンは、各層において使用 される材料の型に対応して連続型、間欠型またはスポット結合される。米国特願 第０７／３５５．０６５号に記載の結合バタンの一部のものは、本発明の基準に 見合う限り適当である。

からみ合い区域３０が不織布ウェブから成る場合、このような構造の中の繊維３ ６がその位置に最も良く固定されるので連続結合バタンか好ましい。

しかし、不織布およびその他の二、三の型の材料がからみ合い区域３０に使用さ れる場合、結合区域４６の間に比較的小さいスペースまたは破断点を生じる間欠 バタンも、適当である。第４Ｂ図の左上隅に、このような間欠結合バタンの非制 限例が示されている。このような間欠バタンの結合区域４６の間の破断点４６° は、結合されない緩い末端を有する構造要素３６が比較的少な（なる程度に小さ くなければならない。最小構造要素の直径と同等またはこれ以下の破断点４６° を有する間欠結合バタンが適当であると思われる。しかしこれより大きな破断点 ４６′　も適当な場合がある。例えば二、三の場合、破断点４６°はからみ合い 区域３０の最小直径の構造要素の最小直径の１−１／２倍または５倍（またはこ れ以上）とする事ができる。

間欠結合バタンか使用される場合の他の重要なファクタはバタン中の破断点４６ ′の頻度である。破断点４６′はあまり頻繁に生じてはならない。あまり頻繁で あると、結合されない緩い末端を有する繊維３６が多くなりすぎる。また結合パ タンの各間欠線にそって結合区域４６が破断区域４６°　より長い事（より多（ の面積を占める事）が好ましい。

からみ合い区域３０の構造の固有一体性が高い場合（例えば、からみ合い区域３ ０について織布またはスクリーンが使用される場合）、このからみ合い区域は他 のからみ合い区域に対してスポット結合する事ができる。

結合区域４６のバタンは好ましくは規則的とする。適当な結合バタン（特に不織 布の結合バタン）は連続線を含む。このような連続線は例えば正弦曲線とする事 ができ、あるいは正方形、長方形、六角形、ダイヤモンド形および円形などの種 々の幾何学形状を画成する格子状に配置する事ができる。これにより雌部品２２ は比較的均一な保持特性を備えるであろう。

からみ合い区域３０が不織布材料を含む場合、結合区域４６は好ましくはさらに 追加的特性を有する。このような場合、結合区域４６は、不織布の繊維３６の結 合されない緩い末端が比較的少な（なる程度に相互に近接していなければならな い。そのためには、結合区域４６の間隔は、からみ合い区域３０の繊維３６の平 均長さより小、好ましくはこの平均長さの約１／２またはこれ以下とする事が好 ましい（結合区域４６の間隔とは間欠結合バタンの破断点４６′を含まないもの とする）。

好ましい結合バタン第４Ｂ図に図示のようなダイヤモンド型バタンとする。この 「ダイヤモンド」とは正方形要素を意味する。これらの正方形要素を４５°回転 すればダイヤモンドの外観を示す。このバタンのサイズは、少なくとも一部にお いて結合区域４６の間隔がフック２８のヘッド３８の投影面積より大でなければ ならない。

一部のフック部品と共に使用するに適したダイヤモンド形結合バタンの非限定的 例は下記である。約１／４インチ×１／４インチ（約０．６ｃｍＸ０．６ｃｍ） 、約３／８インチ×３／８インチ（約１ｃｍｘ１ｃｍ）、約１／２インチ×１／ ２インチ（約１．３ｃｍＸ約１．３ｃｍ）、および約３／４インチ×３／４イン チ（約２ｃｍＸ２ｃｍ）のサイズの辺を有するダイヤモンド形。

第４Ｂ図に図示の結合区域４６の断面幅は変動する事ができる。前記のダイヤモ ンド形結合バタンの例において、適当な結合幅（裏当て３４において測定）は約 ０．０３インチ乃至約０．０５インチ（約０．７６ｍｍ乃至約１．３ｍｍ）の範 囲内である。

第３図および第４Ａ図に示す結合の断面は先細であって、雌部品２２の第１面３ １から第２面３３に向かって狭くなっている。このような結合断面幅の先細は、 主として雌部品２２の製造に際してこの結合を形成するバタンロールのコストと 寿命に関して有利だからである。

（例えば、このような結合を形成するためのバタン面を有するロールの製造の方 が安価である）。

本発明の雌部品２２の特に好ましい実施態様において、からみ合い区域３０は第 １不織布ウエブである。この第１不繊布ウエブはスパンボンディッド不織布ウェ ブである。この第１ウエブは約７乃至約１５グラム／平方ヤード（約８．５乃至 約１８グラム／平方メートル）の坪量を有する。またこの第１不織布ウエブは、 約３乃至約６、好ましくは約３のデニールを有する連続フィラメントポリプロピ レンから成る。これらの繊維は好ましくは単一方向に配向される。さらにこの好 ましい実施態様において、離間区域３２も不織布ウェブから成り、からみ合い区 域３０中の繊維は離間区域３２中の繊維より細い。

前記の好ましい実施態様において、離間区域３２は第２不織布ウエブである。こ の第２ウエブはカーディラド不織布ウェブであって、約７乃至約３０グラム／平 方ヤード（約８．５乃至約３６グラム／平方メートル）の坪量を有する。また東 ２ウェブは、約１．５インチ乃至約２．５インチ（約４ｃｍ乃至約５ｃｍ）の長 さと、約６乃至１５、好ましくは約９のデニールとを有するポリプロピレン繊維 から成る。離間区域３２の繊維は好ましくは少なくとも約１０クリンプ／インチ （約４クリンプ／ｃｍ）、好ましくは少なくとも約１４クリンプ／インチ（約５ ．５クリンプ／　ｃ　ｍ　）を有するようにクリンピングされる。これらのクリ ンピングされた繊維は好ましくは離間区域３２中にランダム配向される。また離 間区域３２は好ましくは弾性とする。

からみ合い区域３０と離間区域３２の複合坪量または合計坪量は約１５乃至３５ グラム／平方ヤード（約１８乃至約４２グラム／平方メートル）である。（裏当 て３４は一般に比較的低い坪量を有するので、この合計坪量は裏当て３４を含む 事ができる）。

前記の特に好ましい実施態様において、裏当て３４は好ましくはポリプロピレン フィルムである。３層、すなわち、からみ合い区域３０、離間区域３２および裏 当て３４は第４Ｂ図に示す好ましいダイヤモンド形結合バタンによって相互に固 着される。

第４Ａ図乃至第２３図は本発明の多層雌部品２２の種々の実施態様を示す。

第４Ａ図および第４Ｂ図はそれぞれ本発明の多層雌部品２２の断面図および部分 破断平面図である。この第２実施態様において、からみ合い区域３０の不織布ウ ェブの繊維と離間区域３２の不織布ウェブの繊維は同−太さである（第１図乃至 第３図の場合のように離間区域３２にっては太い繊維、からみ合い区域３０につ いては細い繊維を使用するのと相違する）。

第５図は、からみ合い区域３０が不織布ウェブではなく繊布から成る雌部品２２ の第３実施態様を示す。

第６図と第７図は、離間区域３２が前記の実施態様のように不織布材料ではなく 緩いペレット材料から成る雌部品２２の第４実施態様を示す。この実施態様の構 造要素はペレット４２を含む。第６図は不織布からみ合い区域３０を含むこの実 施態様のバージョンを示し、第７図はからみ合い区域３０が織布であるバージョ ンを示す。

第８図乃至第１１図は、離間区域３２としてネット、スクリーンまたは幾何スク リーン、スクリムまたは類似要素を使用した雌部品２２の第５実施態様である。

用語「ネット」、「スクリーン」または「幾何スクリーン」、「スクリム」とは 、リブ、フィラメント、ストランドまたは類似物を使用し、構造要素４２の継目 がこれらの要素と一体を成す構造を言う。（また本発明の主旨の範囲内において 、離間区域３２が構造要素と一体を成さない継目を有する構造をも含むものとす る）。簡単のため、第８図乃至第１１図に図示の構造をスクリーンと呼ぶ。

これらの実施態様において、スクリーン３２はからみ合い区域３０を裏当て３４ から離間する。フック２８はスクリーン３２の構造要素４２の間のスペースの中 に貯蔵される。

スクリーン３２は、フックから逸れる程度に可撓性の構造要素４２を有する事が できる。他の場合には、スクリーン３２はこのような運動が不可能な程度に剛性 であるが、スクリーンの構造要素が運動できなければ、フック２８は構造要素４ ２の間に容易に貯蔵されないであろう。

スクリーン３２はフック２８によってからみ合われる程度に小さい。他の場合に は、これらの構造要素４２はフックヘッド３８によって画成されるギャップ４１ より大であるので、このようなからみ合いが不可能となる。

代表的には、各方向に走るスクリーン構造要素４２は近似的に同一直径を有する 。しかし第８図乃至第１１図には、相異なる方向に配向されたスクリーン構造要 素４２が相異なる直径を有する状態が示されている。紙面に対して平行に走る構 造要素４２は紙面に対して垂直の構造要素４２よりも少し小直径を有するように 示されている。相異なる直径の構造要素をもって適当なスクリーンを形成する事 ができる。

第８図乃至第１１図は、離間区域３２としてスクリーンが使用された場合の各層 と層間結合の組合わせ例を示す。これらの図において、からみ合い区域３０は織 布または不織布ウェブであり、裏当て３４はフィルムである。

これらの図において、スクリーン３２の両側に被着された２種類の接着手段、す なわち加熱／加圧結合手段および接着剤手段が図示されている。

第８図には離間区域３２に対して加熱／加圧結合によって結合された不織布から み合い区域３０とフィルム裏当て３４とを含む雌部品２２が図示されている。第 ９図には、離間区域３２に対して加熱／加圧結合によって結合された織布からみ 合い区域３０とフィルム裏当て３４とを含む雌部品２２が図示されている。第１ ０図には、離間区域３２に対して接着剤によって結合された不織布からみ合い区 域３０とフィルム裏当て３４とを含む雌部品２２が図示されている。第１１図に は、離間区域３２に対して接着剤によって結合された織布からみ合い区域３０と フィルム裏当て３４とを含む雌部品２２が図示されている。この明細書に記載の 他の材料および他の結合手段を使用して他の実施態様を形成する事ができる。

第１２図乃至第１７図は本発明の雌部品２２の第６実施態様を示す。この第６実 施態様においては、フィルム裏当て３４が省略されている。からみ合い区域３０ として使用される一方の材料の上に離間区域３２として使用される他の材料を堆 積し、またはその逆を実施して、雌部品２２の各区域を形成する。次に、一方の 離間区域３２が他方の離間区域３２に対向するように、このラミネートをそれ自 体の上に折り畳む。次にこの折り畳まれたラミネートを結合して雌部品２２を形 成する。（この実施態様の形成中に、折り畳み方向はマシン方向である）図示の ように、折り畳み後に、離間区域３２の材料が他の２層の間に配置される。離間 区域３２層がからみ合い区域３０層の間に挟持される。一方のからみ合い層がか らみ合い区域として３０で示され、他方のからみ合い層が裏当て区域として３４ で示されている。

この折り畳みプロセスは、同等厚さの単一層の離間区域よりも構造的でロフティ な要素としての離間区域３２を形成する事ができる。これは特に、離間区域３２ に使用された材料が織布または不織布、スクリーンまたは類似物である場合（代 表的には緩い粒子でない場合）である。通常この折り畳みプロセスにおいては、 離間区域３２の各部分の構造要素が折り畳み界面において相互に少し不整列とな りまたは片寄りを生じる。すなわち構造要素の「ミスマツチ」が生じて直接整列 しない。これは、しばしばフック２８の除去に対して大きな抵抗力を示す雌部品 ２２を生じる。

それぞれ層または区域について選ばれた材料に対応して、この第６折り畳み実施 態様の種々の組合わせがある。

これらは付図に図示のバージョンを含むが、これには限定されない。これらの付 図は単に可能な構造の例にすぎない。

第１２図に図示の雌部品２２においては、離間区域３２の材料が不織布ウニブで あり、からみ合い区域３０の材料が他の不織布ウェブである。折り畳み前のラミ ネートは一方の不織布材料の上に堆積された他の不織布材料を含む。折り畳み後 に、雌部品２２は離間区域３２材料の２不織布層を挟持した不織布からみ合い区 域３０と不織布裏当て３４とを含む。

第１３図に図示の雌部品２２においては、離間区域３２の材料が不織布ウェブで あり、からみ合い区域３０の材料が織布ウェブである。折り畳み前のラミネート は織布材料の上に堆積された不織布材料を含む。折り畳み後に、雌部品２２は離 間区域３２材料の２不織布層を挟持した織布からみ合い区域３０と織布裏当て３ ４とを含む。

第１４図に図示の雌部品２２においては、離間区域３２の材料が緩い材料であり 、からみ合い区域３０の材料が不織布ウェブである。折り畳み前のラミネートは 不織布材料の上に堆積された緩い材料を含む。折り畳み後に、雌部品２２は緩い 材料を挟持した不織布からみ合い区域３０と不織布裏当て３４とを含む。

第１５図に図示の雌部品２２においては、離間区域３２の材料が緩い材料であり 、からみ合い区域３０の材料が織布ウェブである。折り畳み前のラミネートは織 布材料の上に堆積された緩い材料を含む。折り畳み後に、雌部品２２は緩い材料 を挟持した織布からみ合い区域３０と織布裏当て３４とを含む。

第１６図に図示の雌部品２２においては、離間区域３２の材料がスクリーンであ り、からみ合い区域３０の材料が不織布ウェブである。折り畳み前のラミネート は不織布材料の上に堆積されたスクリーンを含む。折り畳み後に、雌部品２２は スクリーンを挟持した不織布からみ合い区域３０と不織布裏当て３４とを含む。

第１７図に図示の雌部品２２においては、離間区域３２の材料がスクリーンであ り、からみ合い区域３０の材料が織布ウェブである。折り畳み前のラミネートは 織布材料の上に堆積されたスクリーンを含む。折り畳み後に、雌部品２２はスク リーンを挟持した織布からみ合い区域３０と織布裏当て３４とを含む。

第６折り畳み実施態様のさらに他のバージョンがありうる。

例えば、雌部品２２を形成する材料の一方のみが折り畳まれる実施態様を構成す る事ができる。このような型の非制限例は、離間区域３２として緩い材料が使用 されからみ合い区域３０として不織布ウェブが使用される場合である。このよう な場合に、緩い粒子が不織布ウェブの半分にのみ分布され、不織布ウェブの他の 半分が緩い粒子の上に折り畳まれる事ができる。これは一方の材料のみが折り畳 まれた雌部品を形成する。

他のバージョンにおいては、ラミネートの上層を成す材料が折り畳まれる。例え ば、不織布ウェブを織布の上に配置する事ができる。この不織布ウェブは織布ウ ェブの２倍の幅を有する。次に不織布ウェブをそれ自体で折り畳み、織布に対し て接着して雌部品を形成する事ができる。

その他、多くのバージョンが可能である。例えば、折り畳まれる層を中間層とす る事ができる。従って第６実施態様は、少なくとも１つの層が折り畳まれた実施 態様である。このようなすべての実施態様は前記の説明および実施例から理解さ れよう。

第１８−２３図は本発明の第７実施態様を示す。この第７実施態様においては、 からみ合い区域３ｏに使用されたものと同一の材料の層がフィルム裏あての代わ りに使用されている。それぞれの層または区域に使用されている材料に依存して 第７実施態様の種々の組合わせがある。これらの組合わせは図示されているが、 これに限定されない。前記のように、付図は単なる実施例である。

第１８図に図示の実施態様においては、雌部品２２は低ロフトの２層の不織布材 料層の間に挟持された高ロフト不織布材料層を含む。第１９図に図示の′Ｍ７実 施態様のバージョンにおいては、２層の織布材料の間の中間層としてロフト不織 布材料層を含む。策２ｏ図に図示の東７実施態様のバージョンにおいては、２層 の不織布材料の間の中間層として緩い材料層を含む。第２１図に図示の第７実施 態様のバージョンにおいては、２層の織布材料の間の中間層として緩い材料層を 含む。第２２図に図示の第７実施態様のバージョンにおいては、２層の不織布材 料の間の中間層としてスクリーン層を含む。第２２図に図示の第７実施態様のバ ージョンにおいては、２１ＰＩの織布材料の間の中間層としてスクリーン層を含 む。

前記の本発明による多層雌部品２２の実施態様は単に説明のためのものであって 、前記の各層または区域の種々の組合わせが可能であると了解されたい。これら の組合わせは前記の説明および図示の実施例から理解されよう。しかし本発明の 雌部品２２は図示の実施例に限定されない。

本発明は再締結自在の締結装置の低コスト雌部品を提供する。本発明の雌部品２ ２は、高価な材料の消費量を減少させ、通常のループ部品によって実施される種 々の機能をそれぞれ別個の層によって実施する事により、現在の締結装置よりも 原材料を効率的に使用する事ができる。各層および各区域は対応のフック部品の フックにからみ合い保持する望ましい種々の特性を有する。

第１区域、すなわち、からみ合い区域３０は対応フック部品のフックの少なくと も一部を受けてからみ合う。

第２区域、すなわち離間区域３２は、フックがからみ合い区域３０によって受け られた後にフックの占有するスペースを提供する。裏当て３４はからみ合い区域 ３０および離間区域３２の基礎を成す。離間区域３２はフックにからみ合う機能 を果たす必要がないので、離間区域３２の中に使用される高価な材料を低減させ る事ができる。これは、ループ部品の全体を形成するために同一の比較的高価な 原材料を使用する現在のループ部品と相違している。

従って本発明の締結装置２０は、包装、使い捨て吸収性製品、使い捨てラップな どの使い捨て製品について特に有効である。使い捨て製品上の締結装置は再使用 型製品よりも開閉頻度が低いので、本発明の雌部品２２はむしろ使い捨て製品に ついて適当である。本発明の雌部品２２は、一般に限られた回数の開閉を成す程 度に強力であれば十分である（例えば約１０−２０回）。

しかしこの雌部品２２は、耐久性製品またはその他の用途のために、はるかに強 力に製造する事ができる。これは、例えばからみ合い区域３０の構造要素の直径 またはデニールを増大し、または裏当て３４に対してこれらの構造要素を強力に 固着し、またはフック２８の数に対して構造要素の密度を増大する事によって実 施する事ができる。しかしこれらの変更は雌部品２２のコストを増大する。

また、さらに脆いフックを有する低コストフック部品と共に雌部品２２を使用す る事ができる。このような場合、締結装置の解放に際してフックを離脱させるた め、フックが曲がって構造要素とのからみ合いから離脱されるのでなく、雌部品 ２２の構造要素が望ましくは「破断メカニズム」として破断する事ができる。

３、対応フック部品 対応フック部品２４は付図のそれぞれの箇所に図示されている。

この明細書「フック部品」とは、フック２８などのからみ合い要素を有する締結 装置２０の部分を言う。「フック」とは、相補型締結要素の対応ループまたは本 発明の雌部品２２と係合できる限り業界公知の任意の形状を有する事ができる意 味において非制限的である。

フック部品２４はベース２６を有し、このベースは第１面および第２面を有し、 また第１面から突出した複数のからみ合い要素２８を備える。各からみ合い要素 ２８は図示のように、好ましくはベース２６上に一端で支持されたステム４０と 、このステム４０のベース２６から反対側末端に配置された拡大ヘッド３８とを 含む。

本発明の多層雌部品２２と共に使用されるフック部品２４は通常の市販されてい るフック材料とする事ができる。しかしこのフック部品２４は通常の可撓性弾性 フックを備えた材料に限定されない。本発明において使用するに適したフック部 品は、通常のものより安い、また脆いフックを有するできる。

フック部品２４は鈍角ヘッド３８を有するフック２８を備える事ができる。この フックのヘッド３８の鈍角部分は第３Ｂ図においてフック２８の頂点３９として 示される部分である。雌部品２２と対応のフック部品２４とが相互に対向関係に 配置される時、この頂点部分３９が本発明の雌部品２２と最初に接触する。この 頂点部分は、フック部品２４のベース２６から最大垂直距離にあるのでフック２ ８の頂点と呼ばれる。またこの明細書における「鈍角」とは、頂点３９が鋭くな い縁まは先端を成す事を意味する。このフック頂点３９は全体として丸く、平た く、またはその他鋭い先端を生じない任意の形とする事ができる。

従って本発明の雌部品２２は特別に製造された剛性の鋭いフックを使用する必要 はない。しかしこのような鋭いフックを含めてあらゆる形状のフックを本発明の 雌部品２２と共に使用する事ができる。

適当なフック部品２４は、ミネソタ、セントポール、ミネソタ・マイニング・ア ンド・マニュファクチャリング・カンパニーから市販される商標番号ＦＪ３４０ ２、ｒｓｃｏ　ｔ　ｃｈｍａ　ｔ　ｅＪなど、織布層あてから突出した多数の係 合要素を含む事ができる。これらの係合要素は、フック状、Ｔ状、マツシュルー ム形またはその他任意の形など業界公知の形状とする事ができる。特に好ましい フック部品は米国特許策４，８４６，８１５号に記載されている。他の好ましい フック部品は欧州特許第０．３８１．０８７　Ａｌに記載されている。これらの 出版物およびその他の特許、特許を引例とする。

（これらの引例におけるフック部品のそれぞれの部分は本明細書による用語と少 し相違しているが、本明細書の図面および要素を引例と比較すればこれらの引例 のフック部品の対応部分を容易に位置づける事ができるであろう。） フック部品２４は種々の材料から製造する事ができる。

適当な材料は、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレンまたはその組み合わせ またはその他の材料を含むがこれには限定されない。

前記のようにフック２８のヘッド３８のサイズは、からみ合い区域３０と離間区 域３２の構造要素の間に必要とされるスペースを決定する。本発明の雌部品２２ と共に使用されるフック２８のサイズの非制限例を下記に説明する。

適当なフック部品２４は下記サイズのＴ形フック２８を有する。ヘッドの長さｌ は約１ｍｍ、幅Ｗは約０．２ｍｍ、高さｈｌは約ｏ、３ｍｍ、この型のフックを 使用する場合、からみ合い区域および離間区域の構造要素の間隙は約０．２ｍｍ Ｘ約１ｍｍより少し大きいサイズとしくまたはフックを刺し通さないで容易に拡 張されるものとする）。離間区域３２のキャリパ−は約Ｑ、３ｍｍより大とする 。

フック部品２４の他の適当なフック２８は逆転ｒＪＪ型である。（このようなフ ック部品２４の）・ツク２８はまたキャンディ−ケーンに似ているとも言われる ）。他の実施態様においてこのようなフックは逆転ｒＬＪに類似する事ができる 。このようなフックは下記のようなサイズを有する事ができる。ヘッドの長さｌ は約０．５ｍｍ１幅Ｗ約０　、　２　ｍ　ｍ　ｓ高さｈｌは約０．３ｍｍ０従っ てこの型のフック要素が使用される場合、からみ合い区域と離間区域の構造要素 の間隙は約０．２ｍｍｘ約０．５ｍｍより少し大きなサイズとし、またはフ・ツ クを突き刺さないで容易に拡張できるものとする。離間区域３２のキャリパ−は 約３．３ｍｍより大とする。

さらに他の部品２４は前記のフックの１／２乃至１／４またはこれより小さなフ ックを有する事ができる。

４、再締結自在の締結装置の使用例 本発明の締結装置２０は使い捨て製品、特に使い捨て吸収性製品の締結装置とし て有用である。

「使い捨て吸収性製品」とは、身体の排泄物を吸収し収容する製品を言う。さら に詳しくは、この用語は着用者の身体に対してまたは隣接して配置されて、身体 から排泄される種々の排泄物を吸収し収容する製品を言う。

「使い捨て」とは、これらの製品が１回使用後に廃棄される事を意味する（洗濯 しまたはその他の形で再使用されない事を意味する）。使い捨て吸収性製品の例 は、オシメ、失禁衣類、衛生ナプキン、よだれかけ、包帯および類似物を含む。

東２４図には、締結装置２０を使い捨て吸収性製品、特にオシメ５０の好ましい 実施態様の上に配置した状態を示す。この場合、「オシメ」とは、幼児および失 禁者によって着用されて着用者の足の間に引き上げられウェストの回りに固着さ れる衣類を言う。

使い捨てオシメ５０は、着用者の身体に隣接して着用される内側面（または身体 面）５２を有する。またこのオシメは、オシメを着用した時に着用者の衣類に隣 接して配置される外側面（または衣類面）５４を有する。またオシメは２つのウ ェスト区域５６と５８を有する。またオシメ５０は相互に離間された長手方縁６ ０と横方向縁または末端縁６２とを有する。

使い捨てオシメ５０は本体部分５１と、テープタブなどの機械的締結システム、 「締結システム」７２とを含む。オシメ本体部分５１は、透液性トップシート６ ４と、吸収性コア６６と不透液性バックシート６８と、弾性部材７０とを含む。

これらのトップシート６４、吸収性コア６６、バックシート６８および弾性部材 ７０（よ公知の種々の形に組み立てる事ができる。

本発明を容易に適用する事のできるオシメの数例が米国特許４ｓＲｅ、２６１５ １号、第３，８６０，００３号、第４，６９５，２７８号、第４，８３４．７３ ５号、および第４．９０９．８０３号に記載されている。しかし本発明の締結装 置は特定のオシメ構造またはオシメ形状に限定されないものと了解されたい。

オシメ５０の締結システム７２は好ましくは特に本発明の締結装置２０を含む。

締結システム７２は現在使用されている任意公知の構造および形状とする事がで きる。

好ましくは締結システム７２はタブ式締結システム、好ましくはテープタブ式締 結システムとする。

テープタブ式締結システムは現在使用されている公知のテープタブの形状および 構造を有する事ができる。好ましいテープタブ式締結システムは米国特許第３゜ ８４８．５９４号に記載のＹテープタブを使用する。他の好ましいテープタブ式 締結システムは欧州特許第０゜２３３．７０４−Ａ号、米国特許第４．８４６， ８１５号、および米国特許第４．９６３．１４０号に詳細に記載されている。

さらに他の好ましい実施態様においては、締結システム７２の雌部品２２は、米 国特許第４．６９９．６２２号に記載のようにオシメの本体部分の一方の面（ま たはその他適当な場所）に配置されて「内側締結部材」を成すパッチなどの要素 を含む。

テープタブ式締結システム７２はテープタブ７４を含み、このタブは、その上に 配置された第１締結要素７２ａと、第２締結要素（または「ランディング部材」 ７２ｂとを有する。第２締結要素７２ｂは第１締結要素７２ａと機械的にからみ 合い可能である。

好ましくは第１締結要素７２ａはフック部品２４を含む。このフック部品２４は 、テープタブ７４から突出したフック２８を備える。オシメ５０の好ましい実施 態様において、第２締結要素７２ｂは本発明の多層雌部品２２を含む。他の実施 態様においては、本発明の締結装置２０の各部品の位置を逆転して、第１締結要 素７２ａが多層雌部品２２を含み、第２締結要素７２ｂがフック部品２４を含む 事ができる。

第２４図に図示のように、多層雌部品２２は好ましくはオシメ５０の第２ウェス ト区域５８に配置される。この使い捨てオシメ５０の好ましい実施態様において は、からみ合い区域３０の構造要素３６が単一方向に配置される。この雌部品２ ２は、そのからみ合い区域３０の構造要素３６がオシメの長手方縁６０に対して 本質的に平行に延在するように配向される。このような配向は、使用中に締結装 置２０に加えられる剪断力方向に対して直角に構造要素３６を配列させる。この ような構造において、構造要素３６は引き裂き力および剪断力に対する最大抵抗 力を示す。しかし雌部品２２は、その構造要素３６が任意方向に延在するように 第２ウェスト区域５８上に配置する事ができる。

オシメ５０を使用する際に、まずオシメの第１ウェスト区域５６を着用者の尻の 下に配置し、オシメの他の部分を脚の間に引っ張り上げて、オシメの第２ウェス ト区域５８を着用者の前側に配置する。この場合テープタブ７４は第２ウェスト 区域５８の外側面５４上に配置された雌部品２２に隣接して配置されるので、テ ープタブ７４上に配置されたフック２８を雌部品２２と係合させて、側面閉鎖を 成す。

雌部品の製造法 本発明の雌部品２２の製造法または製造プロセスを第２５図に簡単に示す。

本発明の雌部品２２の製造装置を１００で示す。この装置１００は、この雌部品 ２２の各区域または層を成す材料をシステム中に送入するために、第１供給手段 １０２と、第２供給手段１０４と、第３供給手段１０６とを含む。

また装置１００は、エンボス面を形成する要素、すなわちエンボスロール１１０ 、およびアンビルロール１１２などのアンビル部材を含む。エンボスロール１１ ０とアンビルロール１１２は相互間にニップ１１４を成す。ニップ１１４は、シ ステム中に送入されるウェブまたはその他の材料の層を相互に結合する場所であ る。

んで、次に使用するために巻き取られる。装置１００はさらに第２７図において 拡大図示する折り畳みバー１０８などのオプションとしての折り畳み手段を含む 事ができる。装置１００のそれぞれの部材をさらに詳細に下記に説明する。

第２５図の装置において多層雌部品２２を製造する好ましい方法は、それぞれの 区域または層の材料をシステムの中に送ってこれを結合する段階を含む。これら の材料は種々の方法によって、例えば縫合、接着、超音波接着および加熱／加圧 プロセスによって結合されるがこれには限定されない。

各材料を相互に結合する好ましい方法は、一方のロール面にパタンを備えた２つ の加熱ロールの間に材料複合体を通過させ、これらの材料の中に結合パタンを捺 印する事によって実施される。本発明において使用する事のできる１つの加熱／ 加圧結合法は米国特許第４，８５４゜９８４号に記載されている（引例特許に記 載のバタンシリンダが本明細書に記載の基準に適合する結合区域を形成する限り において）。

第１送入手段１０２が、からみ合い区域３０に使用される第１材料１１８をシス テム中に送入する。この第１材料１１８は、この明細書の第２章においてからみ 合い区域３０の中に使用するに適すると記載された材料のいずれかとする事がで きる。従って、第１送大手段１０２は積層プロセスの中に材料を導入するために 使用される任意通常の手段とする事ができる。第１送入手段１０２は繰り出し手 段、通常のカーディング装置、スパンボンディング装置、織機または編み機など のウェブまたはファブリック製造装置、またはシステムの中に緩い繊維層を送入 するホッパとする事ができるが、これに限定されない。

本発明の方法の好ましい実施態様において、第１送大手段１０２はスパンボンデ ィッド繊維の送入装置またはこの繊維の通常の製造装置を含む。好ましくは、第 １送入手段１０２は緩い（すなわち結合されてぃな）連続長の繊維をシステムの 中に送入する。これらの繊維は好ましくは適当面上に均一に配置される。これら の繊維は、離間区域３２を成す下記の材料などの面上に配置される。

他の実施態様においては、第１材料１１８は、緩い繊維層ではなく、相互にから み合った繊維のウェブまたは相互結合した繊維ウェブ、織布などとする事ができ る。

第１材料が装置の中に送入される形がどのようであれ（第１材料がウェブ状であ れ、緩い結合されない繊維状などであれ）、この材料がシステムの中に導入され る際に、材料の各構造要素が好ましくは主としてマシン方向に配向される。これ により、対応フック部品のフックを保持するために好ましい所望の単一配向を有 する構造要素を備えた雌部品２２を提供する事ができる。

「マシン方向Ｊ　（ＭＤ）とは、装置１００を通る材料１１８．１２０および１ ２２の流れに対して平行な方向を言う。「クロスマシン方向Ｊ　（ＣＤ）とはマ シン方向に対して垂直な方向を言う。これらの方向は第２５図および下記の付図 において矢印で示されている。

第２送入手段１０４は、システムの中に離間区域３２の第２材料を送入する。こ の第２材料１２０は、この明細書の第２章において離間区域３２の中に使用する に適すると記載された材料のいずれかとする事ができる。従って、第２送入手段 １０４は、前記の第１送大手段１０２に適すると記載された積層プロセスの中に 材料を導入するために使用されるいずれかの手段とする事ができる。

本発明の方法の好ましい実施態様において、第２送入手段１０４はカーディラド 繊維の送入装置または通常のカーディング装置を含む。第２送大手段１０４は好 ましくは緩い（すなわち結合されていない）繊維をシステムの中に送入する。こ れらの繊維は好ましくはランダム配向され、クリンピングされ、また約２乃至約 ３インチ（約５ｃｍ乃至や８ｃｍ）の長さを有する。これらの繊維は好ましくは 、裏当て３４を成す下記に説明する第３材料などの適当面上に均一に配置される 。

他の好ましい実施態様において、第２材料１２０は、緩い繊維層ではなく、結合 された繊維のウェブ、織布、スクリーン、緩い粒子などとする事ができる。

好ましくは、離間区域３２の中に使用される材料１２０は、対応フック部品のフ ックを収容するのに十分な厚さまたはロフトをその構造中に形成する。さもなけ れば、離間区域３２を形成するために使用される材料１２０を雌部品２２の製造 工程中にロフト化する事が考えられる。このような場合、この第２材料をロフト 化する手段が装置中に含まれよう。この手段は通常のプリーツ工程または波形化 工程を含むであろう（第２５図のブロック１２８で表示）。しかしこのような余 分段階を含む工程は一般に望ましくない。

離間区域３２の形成に関しては種々の実施態様が可能である。

第２６図は、離間区域３２として使用される材料が繊維構造でない場合に使用さ れる装置の他の実施態様を示す。（例えば、第２６図に図示の実施態様は離間区 域３２の中に使用される材料が微粒子である場合に使用される。）第２６図に図 示の実施態様において、第２送大手段１０４はホッパ１２６によって置換される 。ホッパ１２６は第３材料１２２の上に配置される。この第３材料は、離間区域 ３２の緩い材料を分散させる面として役立つ。

第３送大手段１０６は第３材料１２２をシステムの中に送入する。この第３材料 １２２は裏当て３４のために使用される。第３材料１２２は、篤２章において裏 当て３４として使用するに適すると記載されたいずれかの材料とする事ができる 。裏当て３４が省略される場合、通常、裏当て３４によって実施される機能は雌 部品２２を取付ける基板によって実施される。従って第３材料１２２は使い捨て オシメのバックシートとして使用され材料のような基板とする事ができよう。

第１２図乃至第１７図に図示のような雌部品２２の折り畳み実施態様を形成する ため、オプションとしての折り畳みバー１０８を使用する事ができる。前述のよ うに、このような実施態様においては、フィルム裏当て３４が省略される。第２ ７図に図示のように、一般に離間区域３２の中に使用される１２０などの材料が 、一般にからみ合い区域３０として使用される１１８などの材料の上に配置され てラミネート１３０を形成する。次にラミネート１３０はそれ自体の上に折り畳 まれて、雌部品２２を形成する。

このような折り畳まれた雌部品２２を製造する工程全体は、全体として第２５図 によって略示されている。しかしこの場合、過大手段によってシステム中に送入 される材料が切り替えられる。すなわち、第２材料１２０がシステム中に′ｓ１ 送入手段１０２によって送入される。

第１材料１１８は第２送大手段１０４によってシステム中に送入される。これに より、第１材料１１８上に第２材料１２０を配置したラミネートが形成される。

第３送入手段１０６は省略される。このようなプロセスにおいてオプションとし て使用される折り畳みバー１０８はニップ１１４の手前に配置される。好ましく は、折り畳みバー１０８は第２５図と第２６図において参照文字Ａによって示さ れた箇所に配置される。

他の実施態様においては、雌部品２２を形成する１つの材料のみが折り畳まれる 。あるいは全部でなく１つ以上の材料（すなわち少なくとも１つ以上の層）を折 り畳む事ができる。折り畳まれた材料は最上層、最下層または中間層とする事が できる。

第２５図の装置１００のさらに他の実施態様において、３以上の層を有する多層 雌部品２２を形成する事が望ましければ、図示と類似構造の追加オプション送入 手段を備える事ができる。

エンボス面を生じる要素は任意適当な形状とする事ができる。例えば、この要素 はエンボスプレートまたはシ゛　リンダとする事ができる。好ましくはこの要素 はパタンシリンダ１１０などのバタンシリンダとする。バタンシリンダ１１０は 多層雌部品２２の各層を結合するために使用される。パタンは雌部品２２の結合 区域４６を形成する。パタン形成プロセスにおいて第１材料と第２材料の比較的 小部分のみが圧縮されるように、パタンはりリーフでなければならない。また第 ２材料１２０のロフト特性全体が保持されるように、リリーフ以外の部分（特に 離間区域３２を形成する第２材料１２０の残部）が圧縮されてはならない。

パタンは前記ロフト特性を保持する結合区域を形成しなければならない。すなわ ち、結合区域４６の間のスペースは、対応フック部品２４のフック２８がからみ 合い区域３０および離間区域３２の中に容易に進入できるように形成されなけれ ばならない。しかし結合区域４６間のスペースは過大であってはならない。もし このスペースが不織布からみ合い区域３０の繊維の長さよりも過大であれば、結 合されない末端を有する過度に多数の繊維が生じるであろう。

第２８図にはパタンロール１１０の面を詳細に示す。

この面はランド１３２と凹部１３４とを画成する。これらのランドと凹部は二、 三の特性を有する。すなわちロール深さ、凹部深さ、パタンサイズなどである。

これらの特性は、雌部品２２の各層または各区域に使用される材料、および所望 の結合パタンの型に依存する。

ｊｌＩ２８図に図示のパタンロール１１０は第１図乃至第３図のこのダイヤモン ド結合パタンを形成するために使用される。

凹部１３４の深さくすなわちランド１３２の高さ）は一般に第１材料と第２材料 のキャリパ−の合計より大でなければならない。代表的には、凹部の深さはこの キャリパ−の合計の約１−１／２倍とする。

パタンロール１１０のランド１３２は、クロスマシン方向に対して約４５°回転 させられた本質的に正方形の形状を有する。第２章の結合区域を形成するため、 これらの正方形は例えば１／４インチ×１／４インチ（約０．６ｍｍＸ０．６ｍ ｍ）　、約３／８インチ×３／８インチ（約Ｉ　ＣｍＸ　１　ｃｍ）　、約１／ ２インチ×１／２インチ（約１．３ｃｍｘ１．３ｃｍ）および約３／４インチ× ３／４インチ（約２ｃｍＸ２ｃｍ）とする事ができる。このようなランド１３２ の幅は例えば約０．０３インチと約０．０５インチ（約０．７６ｍｍ乃至約１． ３ｍｍ）の範囲内とする事ができる。

エンボスロール１１０は好ましくは加熱される。加熱温度は雌部品２２の各層の 材料に依存する。好ましく為実施態様においては、第１、第２、第３および第４ 材料ｌよポリプロピレンから成る。ポリプロピレンが使用される際に、エンボス ロール１１０は約１５５℃乃至１６８℃に加熱される。

アンビル部材は、アンビルロール１１２のように好ましくは平滑面を有するシリ ンダとする。好ましくはこのアンビルロール１１２も加熱される。各層について ポリプロピレンが使用される場合、アンビルロールは約１０４℃乃至約１１０℃ に加熱される。アンビルロール１１２はエンボスロール１１０に対して逆方向１ ；回転させられる（すなわち、これらの２つのロールカく逆回転する）。

東１、第２および第３材料はニップ１１４を通過する際に相互に結合される。こ れらの材料の層１こ対して、ニップ１１４においてロール１１０と１１２から熱 と圧力を加える事によってこれらの材料が結合される。本発明の方法の好ましい 実施態様において、結合されたウェブ１２４が約１００フイート／分（約３０． ５メ一トル／分）の速度で形成されるようにこれらのロールが回転する。これら のロールは、ニップを通してクロスマシン方向に測定して約３００乃至約４００ ポンド／線形インチ（約５０乃至約７０　ｋ　ｇ／線形ａｍ）の圧力を加える。

本発明の雌部品２２の形成工程の他の実施態様１こお０て、各層を相互に結合す るために、熱また（よ熱と圧力を加える代わりに接着剤を使用する事ができる。

接着剤結合工程においては、市販接着剤の送入手段１０８ζ；よって接着剤を送 入する事ができる。好ましく（よ接着剤送入手段は、パタンロール１１０のラン ド１３２の／くタンと類似のパタンで接着剤を送入する。このような接着剤結合 工程において、パタンロール１１０の代わりに第２平滑ロールを使用する事がで きよう。しかし多くの場合、第１材料１１８および第２材料１２０が圧縮されず 第２材料１２０のロフト特性が保持されるよう↓；、なお〕くりンロール１１０ を使用する事が好ましい。またこのような接着剤結合工程は圧力を加える事な（ 実施できようが、このような場合にもロールをもって圧力を加える事が好ましい 。

さらに他の実施態様として、ロール１１０．１２０の代わりに市販の超音波溶接 装置を使用する事ができよう。

巻き取りロール１１６が雌部品材料の結合されたウェブ１２４を捕集する。雌部 品材料のロールを巻き取りロール１１６から取り出して、再締結自在締結装置の 中において適当なフック部品と共に使用するに適したサイズに切断する事ができ る。例えば、雌部品材料の切断片を使い捨てオシメ上に結合する事ができる。本 発明の方法の他の好ましい実施態様においては、巻き取りロール１１６を除去し 、結合されたウェブ１２４を直接にオシメ製造ラインの適当箇所に送る事ができ る。このウェブ１２４を切断して、オシメ材料のウェブ上の適当箇所に直接に固 着する事ができる。

従って、本発明の多層雌部品２２は通常のループ材料と比較して比較的安価に製 造する事ができる。この工程は、個々のループを形成するために材料をロフト処 理または操作する必要を除く。この方法においては、通常の織成、編成、プリー ツ形成または波形処理ではなく比較的低コストのまっすぐな結合工程または積層 工程によって雌部品が製造されるので、低コストの雌部品が得られる。

本発明は前記の説明のみに限定されるものでなく、その主旨の範囲内において任 意に変更実施できる。締結装置の前記説明において記載されたすべての限度およ び範囲はこれらの限度および範囲内のこれより狭いすべての限度および範囲を含 むものと了解されたい。例えば、範囲が約６乃至約４２　ｇ／ｍ２と記載されて いれば、約１０乃至約４０　ｇ／ｍ２　、および約２０乃至約３０ｇ／ｍ２など 、より狭い範囲は別に記載されていないが、請求されたものとする。従って、請 求の範囲においてこのようなすべての変更および変動は本発明の主旨の範囲内に あるものとする。

Ｆｉｇ、　３Ａ □ Ｆｉｇ、　１０ Ｆｉｇ、１１ Ｆｉｇ、　２３ Ｆｉｇ、　２４ Ｆｉｇ、　２８ １．−１１Ａ、、−−６，ＰＣＴ／ｕＳ９２１０３７２０フロントベージの続き （５１）　Ｉｎｔ、　Ｃ１，５識別記号　庁内整理番号ＤＯ４Ｈ５１００Ｚ　７ １９９−３Ｂ （８１）指定国　ＥＰ（ＡＴ、ＢＥ、ＣＨ，ＤＥ。

ＤＫ、ＥＳ、ＰＲ，ＧＢ、ＧＲ，ＩＴ、ＬＵ、ＭＣ，ＮＬ、ＳＥ）、０Ａ（ＢＦ 、ＢＪ、ＣＦ、ＣＧ、ＣＩ、ＣＭ、ＧＡ、ＧＮ、ＭＬ、ＭＲ，ＳＮ、ＴＤ、ＴＧ ）、ＡＵ、　ＢＢ、　ＢＧ、　ＢＲ，ＣＡ、　Ｃ３，ＦＩ、　ＨＵ、ＪＰ。

ＫＰ、ＫＲ，ＬＫ、ＭＧ、ＭＮ、ＭＷ、ＮＯ，ＰＬ、　ＲＯ，ＲＵ、ＳＤ Ｉ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．再締結自在の締結装置の多区域雌部品において、前記雌部品は補形のフック 締結部品とからみ合う事ができ、このフック部品はベースを有し、前記ベースか ら外側に延在する鈍角ヘッドを有する個々のフックを備え、また 前記多区域雌部品は、 約２乃至約１５デニールを有する繊維から成り、約８．５乃至約１８ｇ／ｍ２の 範囲内の坪量を有する第１不織布ウエブから成る第１区域と、 約２乃至約１５デニールを有する繊維から成り、約８．５乃至約３６ｇ／ｍ２の 範囲内の坪量を有する第２不織布ウエブから成る第２区域と、 前記第２不織布ウエブに隣接して配置された裏当てであって、前記第２不織布ウ エブを前記第１不織布ウエブと前記裏当てとの間に介在させて、前記第１および 第２不織布ウエブが前記裏当てに対して配置保持されるように成された裏当てと を含む事を特徴とする再締結自在の締結装置の多区域雌部品。 ２．再締結自在の締結装置の多層雌部品において、前記多層雌部品は補形のフッ ク締結部品とからみ合う事ができ、このフック部品はベースを有し、前記ベース から外側に延在する鈍角ヘッドを有する個々のフックを備え、また 前記多層雌部品は、 約２乃至約６デニールを有する繊維から成り、約８．５乃至約１８ｇ／ｍ２の範 囲内の坪量を有し、主として単一方向に配向された連続繊維の第１不織布ウエブ から成る第１層と、 約６乃至約１５デニールを有する約１ｃｍ乃至約１３ｃｍ長の繊維から成り、約 ８．５乃至約３６ｇ／ｍ２の範囲内の坪量を有するランダム配向されクリンピン グされた繊維の第２不織布ウエブから成る第２層であって、前記繊維は少なくと も約４クリンプ／ｃｍのクリンピング頻度を有する第２層と、 前記第２不織布ウェブに隣接して配置されたフィルム裏当てであって、前記第２ 不織布ウエブを前記第１不織布ウエブと前記裏当てとの間に介在させて、前記第 １および第２不織布ウエブが前記裏当てに対して配置保持されるように成された 裏当てとを含み、 前記第１および第２不織布ウエブが約１８乃至約４２ｇ／ｍ２の複合坪量を有す る事を特徴とする再締結自在の締結装置の多層雌部品。 ３．再締結自在の締結装置の雌部品を形成するため裏当てとしての基板に固着さ れる多区域部品において、前記雌部品は補形のフック締結部品と係合する事がで き、このフック部品はベースを有し、前記ベースから外側に延在する鈍角ヘッド を有する個々のフックを備え、また 前記多区域部品は、 前記補形フック部品のフックの少なくとも一部を導入してこれとからみ合うため のからみ合い区域であって、前記からみ合い区域は少なくとも１つの構造要素か ら成る第１材料を含み、前記第１材料は、この第１材料を刺し通す事なく前記フ ック部品の複数のフックをこの第１材料の厚さの中に容易に進入させるように、 前記フックに対する複数の開口を生じる事ができるように成されたからみ合い区 域と、 前記フックの少なくとも一部が前記からみ合い区域を通して進入した後に占有す るスペースを生じるための離間区域とを含み、 ここに前記からみ合い区域と前記離間区域は、前記離間区域を前記からみ合い区 域と前記基板との間に配置して前記基板に対して配置保持されることを特徴とす る再締結自在の締結装置の雌部品を成す多区域部品。 ４．前記からみ合い区域は、複数の繊維から成り前記繊維間に間隙を生じる不織 布ウェブと、相互間に間隙を画成する複数の糸から成る織布材料と、相互間に間 隙を画成する複数の構造要素から成るスクリーンと、間隙を画成するパーフォレ ーションを有するパーフォレーションフィルムと、内部に間隙を有するフォーム とから成るグループから選定される第１材料を含み、前記離間区域は、（ａ）少 なくとも１つの不織布と、（ｂ）少なくとも１層の織布材料と、（ｃ）少なくと も１つの厚さのスクリーンと、（ｄ）複数の緩い粒子とから成るグループから選 定される第２材料を含み、前記基板は、フィルム、不織布材料ウェブ、および織 成ファブリックから成るグループから選定される材料を含むことを特徴とする請 求項３に記載の多区域雌部品。 ５．前記のそれぞれの第２区域、第２層または第２材料は弾性であることを特徴 とする請求項１、２または３のいずれかに記載の雌部品。 ６．ベースおよび前記ベースから延在する複数の係合要素を含むフック締結材料 と、請求項１、２または３のいずれかに記載の雌部品とを含む締結装置。 ７．使い捨て吸収性製品において、 内側面、外側面、長手方縁、末端縁、第１ウエスト区域および第２ウエスト区域 を有する本体部分であって、前記本体部分は透液性トップシート、前記トップシ ートに接合された不透液性バックシート、および前記トップシートと前記バック シートとの間に配置された吸収性コアを含むように成された本体部分と、 前記本体部分の上に配置された機械的締結システムとを含み、この締結システム は、 前記本体部分の各長手方縁に隣接して前記本体部分の第１ウエスト区域に固着さ れたタプであって、その少なくとも一部に配置されたフック締結部品を含むタブ と、前記本体部分の前記第２ウエスト区域の前記外側面上に配置され、前記フッ ク締結部品と機械的にからみ合い自在の請求項１、２または３のいずれかに記載 の雌部品とを有する事を特徴とする吸収性製品。 ８．前記第１不織布ウエブを成す繊維は全体として前記使い捨て吸収性製品の前 記長手方縁に対して平行であることを特徴とする請求項７に記載の使い捨て吸収 性製品。 ９．再締結自在の締結装置の多区域雌部品の製造法において、前記方法は、 （ａ）約２乃至約１５デニールを有する繊維から成り、約８．５乃至約１８ｇ／ ｍ２の範囲内の坪量を有する第１区域用の第１材料を提供する段階と、（ｂ）約 ２乃至約１５デニールを有する繊維から成り、約８．５乃至約３６ｇ／ｍ２の範 囲内の坪量を有する第２区域用の第２材料を提供する段階と、（ｃ）裏当て材料 を提供する段階と、 （ｄ）前記第２材料が前記第１材料と前記裏当て材料との間に配置されるように 、少なくとも前記第１材料を前記裏当て材料に固着する段階とを含む方法。 １０．再締結自在の締結装置の多区域雌部品の製造法において、前記雌部品は相 補形フック締結部品に係合する事ができ、前記フック締結部品はベースを有し、 前記ベースから外側に延在する鈍角ヘッドの個別のフックを備えるように成され 、前記方法は、 （ａ）前記補形フック部品のフックの少なくとも一部を導入してこれと機械的に からみ合うための第１材料であって、前記第１材料は、この第１材料を刺し通す 事なく前記フック部品の複数のフックをこの第１材料の厚さの中に容易に進入さ せるように、前記フックに対する複数の開口を成す事ができるように成された第 １材料を提供する段階と、 （ｂ）少なくとも１つの構造要素から成る第２材料であって、前記第２材料は、 前記フック部品の複数のフックが前記第２材料を突き刺す事なくこの第２材料の 厚さを通して少なくとも部分的に容易に進入できるように、前記フック用の複数 の開口を成す事のできる第２材料を提供する段階と、 （ｃ）裏当て材料を提供する段階と、 （ｄ）前記第２材料が前記第１材料と前記裏当て材料との間に配置されるように 、前記第１材料を前記裏当て材料に対して定置保持されるように固着する段階と を含む方法。