JP3188459B2 - 再締結自在の機械的締結システムの製造方法およびその方法によって製造された締結システム - Google Patents

再締結自在の機械的締結システムの製造方法およびその方法によって製造された締結システム

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は再締結自在の機械的締結システムに関するも
のであり、さらに詳しくは自由形成プロングを有する締
結システム、およびこの締結システムの製造法に関する
ものである。
発明の背景 再締結自在の機械的締結システムは業界公知である。
代表的には、このような締結システムは2主要部品を含
み、第1部品の基板にプロングが接合され、このプロン
グが補形の第2部品の受け面と係合する。締結システム
のプロングの突起が受け面の中に進入して、受け面のス
トランドまたは繊維に係合しまたは捕捉する。締結シス
テムに対する剥離力が締結システムの剥離強度または剪
断強度を超えるまでは、このようにして得られた機械的
干渉作用および物理的阻止作用が受け面からの締結シス
テムの離脱を防止する。
現在、再締結自在の機械的締結システムは少なくとも
2つの一般的方法によって形成される。1つの方法は複
数のフィラメントを使用し、各フィラメントが2つのプ
ロングに形成される。この第1方法によって形成される
締結システムの例は米国特許第2,717,437号および米国
特許第3,943,981号に記載されている。関連の技術は、
米国特許第4,216,257号、米国特許第4,454,183号および
米国特許第4,463,486号に記載されている。これらの引
例はポリマーモノフィラメントの両端を加熱する方法を
開示している。第1法によって締結システムを形成する
他の関連技術は米国特許第4,307,493号および米国特許
第4,330,907号に記載されている。
一般に機械的締結システムを形成するために使用され
る第2法は、米国特許第3,147,528号および米国特許第
3,594,863号に記載のように、このシステムを成形し押
出すにある。連続噴射成形法が米国特許第3,594,865号
に記載されている。
種々のプロング構造が先行技術において説明されてい
る。例えば、前記の引例は全体として一定断面のステム
を有する締結システムを開示している。米国特許第3,70
8,833号は近位端から遠位端までややテーパを成し、基
板から垂直に延在するプロングを開示している。
ヨーロッパ特願第0,276,970号は、ベースに対して約3
0゜乃至約90゜の範囲内の角度に配向された一定断面ス
テムを有する締結システムを開示している。
先行技術のシステムは比較的製造コストが高く、また
先行技術の方法は比較的遅い。さらに先行技術の締結シ
ステムは人の皮膚に対して刺激性で研摩性であり、従っ
てこのシステムを人の皮膚に近接させる用途には不適当
である。従って機械的締結システムの迅速安価な製造法
が必要とされている。また人の皮膚に対して非刺激性で
非研摩性の機械的締結システムが必要とされている。
これらの要件の一部は米国特願第07/668,817号によっ
て取り上げられ、この特願はグラビア印刷と類似の方法
によって迅速安価に再締結自在の機械的締結システムを
製造する方法を開示している。
しかし、本発明は機械的締結システムを先行技術より
も迅速安価に製造する方法を開示する。また本発明の方
法は、先行技術の締結システムよりも密であり、従って
研摩性と刺激性の低いプロング列を有する締結システム
を提供する。
発明の簡単な概要 本発明は相補形の受け面に取付けるための締結システ
ムの形成法、およびこの方法によって形成された締結シ
ステムに関するものである。この締結システムは基板
と、少なくとも1つの自由形成プロングとを含み、この
プロングはベース、シャンクおよび係合手段を含む。プ
ロングのベースは基板に接合され、シャンクはベースと
一体を成してベースから突出する。係合手段はシャンク
に接合されシャンクの縁から横方向に突出する。シャン
クは基板面に対して非垂直方向に配向されている。シャ
ンクは前側縁と後側縁とを有し、これらの縁はそれぞれ
先端角度と後端角度とを有する。これらの角度は相互に
実質的に相異なるので、シャンクの側面は非平行であ
る。さらにこれらのプロングを平方センチメートルあた
り約64乃至約1600プロング(平方インチあたり400乃至1
0,000プロング)の密なプロング列状に配置させる事に
より、締結システムは人の皮膚に対して実質的に非刺激
性および非研摩性に成される。
この締結システムは、スクリーン印刷法を使用する工
程によって製造する事ができる。この方法は、感熱材料
の粘度がその処理に十分な程度となるまでこの材料を加
熱する段階、好ましくは少なくともその融点まで加熱す
る段階を含む。ホットメルト接着剤熱可塑性材料などの
加熱された個別量の材料を押出すための孔を有する堆積
部材が備えられる。この堆積部材に対して第1方向に、
材料を接合される基板が搬送される。材料は孔からこの
基板上に個別量づつ押出される。次に、個別量の材料は
基板の面に対して大体平行なベクトル成分を有する方向
に延伸される。延伸された材料が切断されて遠位端の係
合手段とを形成する。さらに詳しくは、溶融したホット
メルト接着剤が印刷スクリーンの孔を通してポリエステ
ルフィルム上に押出され、スクリーンと基板との相対移
動量が増大するに従って、前記個別量のホットメルト接
着剤が延伸され、次にホットワイヤによって切断され、
プロングを有する締結システムを形成する。
本発明の方法によって製造される締結システムの説明
に適した非制限例は、おしめなどの使い捨て吸収性製品
に使用する場合である。本発明の締結システムのこの用
例を下記にさらに詳細に説明する。
図面の簡単な説明 以下、本発明を図面に示す実施例について詳細に説明
するが本発明はこれに限定されるものではない。これら
の付図において、同一要素は同一参照数字を付け、関連
要素はプライム符号または100を増大した数字で示す。
第1図は係合手段が実質的に同一方向を向いた本発明
の締結システムの斜視図の顕微鏡写真、 第2図は第1図の締結システムの1つのプロングの側
面図、 第3図は全体として半球形係合手段を有するプロング
の第2実施態様の側面図、 第4図は本発明の締結システムの製造に使用されるス
クリーン印刷機の側面図、 第5図はプロングの係合手段が実質的にランダム方向
に配向された本発明の締結システムの斜視図の顕微鏡写
真、 第6図は本発明の締結システムを使用した使い捨て吸
収性衣類の斜視図であって、そのトップシートを示す部
分的に破断された図、 第7図は約90゜の方位角を有する1つのプロングの平
面図、 第8図は方位角を有する本発明の締結システムの製造
に使用される装置の第1実施態様の部分正面図 第9図は方位角を有する本発明の締結システムの製造
に使用される装置の第2実施態様の平面図、 第10図は大軸と小軸とを有する孔の平面図、 第11図は大軸と小軸とを有する他の孔の平面図、 第12図は大軸と小軸とを有するさらに他の孔の平面
図、 第13図は大軸と小軸とを有するさらに他の孔の平面図
である。
発明の詳細な説明 本発明の締結システムは、第1図に図示のように基板
24に特定パタンで接合された少なくとも1つのプロング
列22または好ましくはプロング列22を含む。プロング22
はそれぞれベース6、シャンク28、および係合手段30を
含む。プロング22のベース26は基板24に接触して固着さ
れ、シャンク28の近位端を支持する。シャンク28は基板
24およびベース26から外側に突出する。シャンク28は遠
位端に終わり、この遠位端は係合手段30に接合される。
係合手段30はシャンク28から横方向に単数または複数の
方向に延在し、フック状トゲに類似している。「横方
向」とは、そのプロング22において基板24の面に対して
全体的に平行なベクトル成分を有する事を意味する。シ
ャンク28の側面から横方向に係合手段30が突出している
ので、この係合手段30は補形の受け面(図示されず)の
中に固着される。係合手段30はシャンク28の遠位端に接
合され、また好ましくはこの遠位端と一体を成す。
プロング列22は下記に説明し請求される自由形成プロ
ング22の形成法によって形成される。本明細書におい
て、「自由形成」とは、金型または押出ダイスから固定
形状または一定形状をもって出されない構造を意味す
る。プロング22は下記に詳細に説明する基板24上に溶融
状態で、好ましくは液状で押出されて、剛性状態となる
まで冷却され好ましくは冷凍されて、下記に説明するよ
うな所望の構造および形状に固化される。
自由形成プロング列22は、好ましくは回転スクリーン
印刷として公知の方法と類似の製造法によって製造され
る。この方法は、印刷シリンダ73と呼ばれる全体的に円
筒形のスクリーン状の堆積部材を使用する。この方法に
おいては、両面を有する基板24が第4図に図示のよう
に、印刷シリンダ73とバッキングシリンダ74とのニップ
70の間を通される。印刷シリンダ73とバッキングロール
74は全体として平行な中心線を有し、基板24がニップ70
を通る際にこの基板24に対して接触関係に保持される。
本発明において印刷シリンダ73と呼ばれる堆積部材は、
基板24上に押出されるプロング22の所望のパタンに対応
するパーフォレーション列、孔56を有する。パッキング
ロール74と呼ばれる第2ロールは、基板がニップ70を通
る際にこの基板を印刷シリンダ73に対して配置するため
に印刷シリンダ73に対して反力を加える。プロング22を
形成する材料としての液状、感熱性物質、好ましくは熱
可塑性材料が、加熱された加圧バー81などの加熱された
供給源から供給される。印刷シリンダ73がその中心線回
りに回転させられる際に、感熱材料がドクターブレード
83によって孔56の中に押し込まれる。次にこの感熱物質
は孔56から基板24上に所望のパタンで押出される。
基板24と印刷シリンダ73との間の相対移動が増大する
に従って、プロング22が基板24の面に対して大体平行な
横方向ベクトル成分を有する方向に引き延ばされて、シ
ャンク28と係合手段30とを形成する。最後に、プロング
22のモイルが切断手段78によって係合手段30から切断さ
れる。熱可塑性樹脂の粘弾性の故に、プロング22が収縮
する。冷却中に生じる重力作用と収縮作用でプロング22
が収縮すると思われる。次にプロング22は、シャンク28
と一体を成す係合手段30を有する固体構造に冷却され、
好ましくは冷凍される。
締結システム20は補形の受け面に対して固着される。
この明細書において、締結システム20の係合手段30が固
着される「受け面」とは、プロングの係合手段30に対し
て補形を成し1つまたは複数のストランドまたは繊維に
よって画成される密集した開口を有し、あるいは係合手
段30が捕捉されて干渉作用なしでは引き抜かれないよう
な局部的弾性変形を成す露出面を有する任意の面または
表面をいう。前記の開口または局所的弾性変形により、
係合手段30が受け面の中に侵入し、またこれらの開口
(または変形区域)の間の受け面のストランド(または
非変形材料)が使用者の望むまで、あるいは締結システ
ム20の引き裂き力または剪断力を超えるまで、締結シス
テム20の引き抜きまたは解除を防止する。受け面は平坦
面または曲面とする事ができる。
ストランドまたは繊維間の開口が少なくとも1つの係
合手段30を受け面の中に侵入させ、またこれらのストラ
ンドが係合手段30によって係合されまたは捕捉されるサ
イズを有すれば、この受け面は「補形面」と呼ばれる。
また少なくとも1つの係合手段が受け面の局所的乱れを
生じ、この乱れが受け面から締結システム20の除去また
は分離に抵抗するならば、この面は「補形面」と言われ
る。
適当な受け面は網状フォーム、編成ファブリック、織
布および不織布、ニューハンプシャー、マンチェスター
ベルクロUSAによって市販されるベルクロブランドのル
ープ材料などのステッチボンデッドループ材料を含む。
特に適当な受け面は、適当な商業的カーティングまたは
スパンボンディング処理によって作られた平方メートル
あたり約17.1g(平方ヤードあたり0.5オンス)の坪量を
有するポリプロピレン不織布である。適当な不織布ファ
ブリックは、マサチューセッツ 02081、ウオルポー
ル、インターナショナル・ペーパ社のベラテック不織布
グループから入手される。サウスカロライナ、スパータ
ンバーグ、ミリケン社から市販されるステッチボンディ
ッド・ファブリックNo.970026などの他の受け面を使用
する事もできる。
締結システム20の部品をさらに詳細に検討するため第
2図について説明すれば、締結システム20の基板24は、
そのそれぞれのプロング22の引き抜きと分離を防止する
程度に強力であって、プロング22が容易に固着されまた
ユーザの望む固着される製品に対して接合されうる面を
成すものでなければならない。この明細書において「接
合」とは、第1部材または第1部品が直接に第2部材ま
たは第2部品に対して固着され、または間接的に第1部
材または第1部品が中間部材または中間部品に対して固
着または連結され、この中間部材または部品が第2部材
または部品に対して固着されまたは連結される状態をい
う。第1部材または部品と第2部材または部品との連結
はその製品の寿命中存続するものとする。「基板」と
は、1つまたは複数のプロング22が接合される任意の露
出面である。
基板24は、圧延可能であり、通常の製造工程に耐え、
所望の形状に湾曲させられまたは撓まされるように可撓
性であり、またプロング22が冷却するまで、液状プロン
グ22をその上に配置して、溶融またはその他の有害な作
用を生じる事なくプロングの加熱に耐える事ができなけ
ればならない。しかし、バッキングロール74を急冷する
事によって、さもなければ液状プロングの加熱に耐える
事ができないような基板24を受ける事ができる。また種
々の幅の基板24を使用しなければならない。適当な基板
24は編み物、織布および不織布、ゴム、ビニルフィル
ム、特にポリオレフィンフィルム、好ましくはポリエス
テルフィルムを含む。平方メートルあたり17.1グラム
(平方ヤードあたり14.26グラム)の坪量と、約0.008乃
至約0.15ミリメートル(0.0003乃至0.006インチ)の厚
さとを有するポリエステルフィルム基板24が適当である
事が発見された。このような材料は、サウスカロライ
ナ、グリーヤのヘキスト・セラニーズから商標ホスタフ
ァン(Hostaphan)2400ポリエステルフィルムとして市
販されている。
ベース26は、基板24に取付けられてプロングのシャン
ク28の近位端と一体を成す全体として平坦な部分であ
る。本明細書において、「ベース」とは、基板24に直接
接触してプロング22のシャンク28を支持するプロング部
分を言う。ベース26とシャンク28との間の区画が明瞭で
ある必要はない。使用中にシャンク28がベース26から離
間せず、ベース26が基板24から離間しない事のみが重要
である。ベース26の横断面は、プロング22のパタン密度
とシャンク28と係合手段30のゼオメトリーに基づいて締
結システム20の所望の剥離強度と剪断強度とを得るのに
十分な一体性と面積とを生じ、また基板14に対する適当
な接着力を生じなければならない。より長いシャンクが
使用されれば、ベース26は、基板24に対する十分な接着
力と適当な構造一体性とを生じるように、より大きな断
面積を有しなければならない。
基板24上のベース26の足跡26の形状は印刷シリンダ73
の表面上の孔断面積の形状に対応する。この明細書にお
いて「足跡」とは、基板24上のベース26の平坦な接触面
積を言う。足跡の側面の縦横比が増大するに従って、プ
ロングがこの足跡の短い寸法に対して平行な力、例えば
重力を受けた時に、不安定となる可能性がある。基板24
の実質的にマシン方向に配向されたプロング22を製造す
るためには、1.5:1以下の縦横比が好ましく、一般に円
形足跡が好ましい。しかし方位角を有するプロング22、
すなわちマシン方向以外の方向に配向されたプロングを
製造するためには、約1.5:1以上の縦横比が好ましく、
約1.5:1以上の縦横比を有する全体として楕円形または
三角形の足跡が好ましい。方位角プロングの製法につい
ては下記に詳細に説明する。
本発明の実施態様において、全体として円形の足跡を
有し約0.10ミリメートル乃至0.30ミリメートル(0.004
乃至0.012インチ)の直径を有するベース26が好まし
い。特定方向において大きな剥離強度または剪断強度を
有する締結システム20を製造しようと思うならば、この
ような方向に平行な軸線における強度と構造一体性とが
増大するように、ベース26の断面積を変更してこの方向
に増大する事ができる。この変更により、プロングはそ
のベース26の増大方向に引っ張られた時の強度が増大す
る。
シャンク28はベース26と一体を成し、ベース26および
基板24から外側に突出する。この場合、「シャンク」と
は、ベース26と係合手段30との中間にあってこれと一体
を成すプロング22の部分を言う。シャンク28は係合手段
30を基板24から長手方向に離間させる。この場合、「長
手方」とは、基板24から離れるベクトル成分を有する方
向を意味し、基板24に向かうベクトル成分を有する方向
と特記されていない限り、この方向においてプロング22
のベース24の面までの垂直距離が増大する。
シャンク28およびベース26に対して原点36が組合わさ
れる。「原点」とは、ベース26の中心とみなされる点で
あって、代表的にはベース26の足跡の中にある。原点36
はプロング22を側面から見る事によって発見される。
「側面から」とは、基板の面に対して平行に、シャンク
28とベース26に放射方向に向かう方向である。
側面から見てベース26の足跡の両端の横方向間隔が測
定され、この間隔を二等分して、側面から見たベース26
の中点を得る。特定の側面についてベース26の足跡を二
等分する際に、小さな不連続部分(基板24への取付けに
際してのリブまたは凹凸)は無視される。この中点がシ
ャンク28の原点36である。
ベース26とシャンク28の間の区画が明瞭である必要は
ないが、シャンク28の縁または側面がベース26の外側縁
に連続する必要もない。シャンク28はベース26の外側縁
から内側の点においてベースから上方に突出して、第1
図に図示のようにベース26の環状縁25を有する事ができ
る。この環状縁25は基板に取付けられたプロング材料の
比較的薄い層であって、シャンク28がベースに取付けら
れる点においてシャンク28の周囲にリングを成す。環状
縁25はリブまたは凹凸とみなされず、プロング22のベー
ス26の一部とみなされる。
シャンク28は基板24の面と角度αを成す。この場合、
「基板の面」とはプロング22のベース26における基板24
の平坦な面を言う。角度αは下記のように決定される。
プロング22はプロフィルにおいて見られる。「プロフィ
ル」とはプロングの一方の側面であって、下記のように
求められる。プロング22は、その最大横方向投影38が明
瞭となるように、側面から目視される。「横方向投影」
とは、側面から見たベース26の中心、すなわちシャンク
28の原点から、この側面においてプロング22の横方向の
最遠隔点を基板24の面に長手方に垂直に投影した投影点
までの基板24に対して横方向に平行にとられた距離であ
る。
当業者には明かなように、最大横方向投影38は原点36
からシャンク28または係合手段30の外側縁までの投影で
ある。この横方向投影38を最大限にするプロング22の側
面がこのプロング22のプロフィルである。また当業者に
は明かなように、締結システム20が下記の工程によって
製造されまた最大横方向投影38が全体としてマシン方向
にあれば、プロフィルを見る方向は全体としてクロスマ
シン方向にある。また当業者には明かなように、最大横
方向投影38が全体としてクロスマシン方向にあれば、プ
ロフィルを見る方向はマシン方向に配向される。第2図
に図示の側面図はプロング22の一方のプロフィルであ
る。当業者には明かなように、図示のプロフィルの180
゜反対側に他方のプロフィルがある(従って、最大横方
向投影38が観察者の左側に配向される)。これらの2つ
のプロフィルのいずれも、下記の手順および使用に適し
ている。
前述のように、プロング22のプロフィルを見る時にシ
ャンク28の原点36が発見される。プロング22をこのプロ
フィル状態に保持しながら、基板24の面に対大体平行な
仮想切断面40−40を、基板24の面から最大垂直距離を有
するプロング22の点またはセグメントにおいてプロング
の外周に接触させる。これはプロング22の最高水準部分
に対応する。次にこの仮想切断面40−40を最高水準点か
ら前記最大垂直距離の1/4だけ基板24に近接させると、
仮想切断面40−40は基板の面から、前記垂直距離の3/4
の長手方水準においてプロング22と交わる。
次にこの切断面40−40を用いて、プロング22の3点を
決定する。第1点は切断面がプロング22の前側縁42を切
る点であって、75%先端44と呼ばれる。「前側縁」は、
基板24の面から長手方に反対側に面するシャンクの側面
の頂点である。第2点はプロング22の中心回りに180゜
に配置され、切断面40−40がプロング22の後側縁46を切
る点であり、75%後端48と呼ばれる。「後側縁」46は、
長手方に基板24に面するシャンク28の側面の頂点であっ
て、前記前側縁42から全体的に反対側に配置されてい
る。これらの2点を結ぶ線分はもちろん前記切断面40−
40の中にあり、2等分されて切断面40−40の中点47を成
す。次に、この中点47とベース26の原点とを結ぶ線分を
引く。この線分が基板24の面に対して限定する夾角αが
シャンク28の角度αである。
言い替えれば、シャンク28が基板24の面に対して成す
角度αは、中点47と原点36とを結ぶ線によって定義され
る、垂線から反対側の角度の90゜余角である。従って、
シャンク28、特に原点36に対して放射方向に、基板24の
面に対して平行に、垂線に対して垂直に前記の中点と原
点とを結ぶ線を見た時に、基板面に対する最小角度がシ
ャンク28の角度αである。マシン方向に配向された最大
横方向投影38を有するプロング22をマシン方向にまたは
マシン方向から約180゜の方向に見た場合、あるいはク
ロスマシン方向に配向された最大横方向投影38を有する
プロング22をクロスマシン方向に見た場合、シャンク28
の見かけ角度αは約90゜となる。しかし前述のように、
測定される角度αは垂線から反対側の角度であり、従っ
て一般に、マシン方向に配向されたプロング22について
はクロスマシン方向から、クロスマシン方向に配向され
たプロング22についてはマシン方向から、プロングプロ
フィルを見た時に決定される角度αである。
シャンク28の角度αは基板24の面に対して全体として
垂直とする事ができ、または好ましくはこの基板面に対
して鋭角に配向されて、一般に最大長手方投影38に対し
て平行な方向において剥離強度を増大する。しかしシャ
ンク28の角度αは垂線から過度に逸れてはならない。さ
もなければ、特定の方向性の剪断強度を有する締結シス
テム20が生じる。この実施態様においては、約45゜乃至
約80゜、好ましくは約65゜の角度αを有するシャンク28
がよく作動する。シャンク角度αが約80゜以下であれ
ば、このシャンクは(その横方向配向がどのようであ
れ)基板面に対して非垂直に配向されているとみなされ
る。
仮想切断面40−40およびプロフィルは、シャンクの前
側縁42と後側縁46の基板24に対する角度の決定にも利用
される。これらの角度の決定に利用される75%先端44と
75%後端48は前述した。ベース先端50は下記のようにし
て決定される。プロフィルに見てベース26を通る線をシ
ャンクの前側縁42と交差させる。この交点が「ベース先
端」である。前述のように、シャンクを基板24に取付け
る際に生じる小さな不連続はベース先端50を決定する際
には考慮されない。75%先端44は直線によってベース先
端50に結ばれる。この直線は基板24の面に対して夾角β
Lを成し、この夾角は原点36およびシャンクの中心の方
に開く。この角度βLは前側縁42の角度、または簡単に
前側縁角度と呼ばれる。
ベース後端52はベース26の中心に対してベース先端50
から180゜の対称点であって、下記のようにして求めら
れる。プロフィルに見たベース26の足跡を通る線がシャ
ンク28の後側縁46と交わる。この交点を「ベース後端」
と呼ぶ。前記のように、シャンク28を基板24に取り付け
る際に生じるベース26近くの小さな不連続は、ベース後
端52の決定に際して考慮されない。前記のように75%後
端48をベース後端52と直線によって結ぶと、基板面に対
して夾角βTを成し、この夾角は原点36およびシャンク
28の中心の方に向いている。この夾角βTは後側縁46の
角度または簡単に後側縁角度と呼ぶ。
前側縁42と後側縁46のそれぞれの夾角βLとβTはシ
ャンク28の側面の平行性を定義する。もしこれらの夾角
が相互に補角でなければ(約180゜の算術和にならなけ
れば)、シャンク28の側面は非平行と言われる。もしシ
ャンク28の側面が非平行であれば、ソケットの夾角βT
とβLを定義する直線は基板24の上方または下方で交わ
る。これらの夾角が等しくなくまたこれらの夾角を定義
する線が基板24の面の上方において(ベース26の長手方
外側において)交われば、プロング22はベース26からそ
の遠位端および係合手段30に向かって集中するであろ
う。これらの夾角が同一方向に配向されて相互に補角で
ある場合にのみ、これらの夾角が同等であってシャンク
28の側面が相互に平行になる。
基板2に対して約45゜±30゜の先端角度βLを成す前
側縁42を有するシャンク28が適当である。また約65゜±
30゜の後端角度βTを成す後側縁46が適当である。この
ような先端角度および後端角度を有するシャンク28はシ
ャンク28の前記の夾角αと共によく機能し、基板24に対
して適当に配置されて、余分のプロング材料を必要とせ
ずに高い剪断力と剥離力とを生じる。
前記の測定は、ニュージャージ、マウントレーキのラ
ムハート社によって市販される角度計モデル100−00 1
15を使用して容易に実施する事ができる。さらに詳細な
測定が望ましければ当業者には明らかなように、プロフ
ィル、原点36、切断面40−40、先端角度βL、後端角度
βT、ベース先端および後端50、52、75%先端および後
端44および48、およびシャンク28の角度αはプロング22
の写真を撮る事によって実施される。マサチューセツ、
ニューベッドフォードのアムレー社によって市販される
走査電子顕微鏡モデル1700がこの目的に適している事が
発見された。必要があれば、最大横方向投影38とプロフ
ィルを測定するために数枚の写真を撮る事ができる。
係合手段30が受け面のストランドを容易に捕捉しまた
は係合できる高さまでこの係合手段を基板24から離間さ
せる距離だけ、シャンク28がベース26から長手方に突出
しなければならない。比較的長いシャンク28は、受け面
の中にそれだけ深く侵入して、係合手段30によって多数
のストランドまたは繊維を捕捉しまたは係合できる利点
がある。逆に比較的短いシャンク28は比較的強いプロン
グ22を生じる利点があるが、それだけ受け面の中への進
入度が少なく、従って疎に充填されたストランドまたは
繊維を有するウールまたは緩くステップ結合された材料
などの受け面には不適当である。
前述のように、シャンク28の長手方長さは係合手段30
の基板24からの長手方間隔を決定する。「長手方間隔」
とは、基板の面から係合手段30の縁までの最小限垂直間
隔である。一定ゼオメトリーの係合手段30の場合、基板
からこの係合手段までの長手方間隔は、シャンクの長手
方長さが増大するに従って増大する。受け面のストラン
ドまたは繊維の直径の少なくとも約2倍、好ましくは約
10倍の長手方間隔が、この係合手段30によるこれらスト
ランドまたは繊維の捕捉または係合および保持を成すの
に適している。前記の実施態様において、約0.10ミリメ
ートル乃至約0.20ミリメートル(0.004乃至0.008イン
チ)の長手方間隔を有するプロング20がよく機能する。
シャンク28の断面形状は重要ではない。すなわちシャ
ンク28は、前記のベース26の断面に関するパラメータに
対応して任意の断面とする事ができる。「断面」とは、
シャンク28または係合手段30に対して垂直にとられたプ
ロング22の任意部分の面である。前述のように、シャン
ク28の遠位端と係合手段30が長手方および横方向に近接
する箇所でシャンク28を先細にして断面を縮小させる事
が好ましい。この構造は、シャンク28と係合手段30の慣
性モーメントを低下させ、締結システム20に対して分離
力が加えられた時にプロング22中の応力を一定に成し、
従ってプロングの中に含まれる余分材料の量を低減させ
る。
プロング22の広いサイズ範囲にわたって所望のゼオメ
トリーを保持するため、プロングの設計に際して一般に
均一のテーパ断面積比を利用する事ができる。プロング
22のテーパ全体を規定する比率は、ベース26の断面積と
プロングの最高レベルにおける断面積との比率である。
「最高レベル」とは、基板24の面から最大の垂直間隔を
有するシャンク28または係合手段30の点またはセグメン
トをいう。代表的には、約2:1乃至約9:1の範囲のベース
断面積と最高レベルの断面積の比率がよく作動する。
一般に、前述のように約0.10ミリメートル乃至約0.30
ミリメートル(0.004乃至約0.012インチ)のベース直径
から、約0.07ミリメートル乃至約0.25ミリメートル(0.
003乃至0.010インチ)の最高レベル直径まで先細となる
円形断面シャンク28がこの実施態様において適当である
事が発見された。さらに詳しくは、最高レベルにおいて
約0.20ミリメートル(0.008インチ)直径の円形断面は
約0.040平方ミリメートル(0.000064平方インチ)の断
面積を生じる。また約0.30ミリメートル(0.012イン
チ)の円形ベース26の断面は約0.09平方ミリメートル
(0.00014平方インチ)の断面積を生じる。この構造
は、ベース断面積と最高レベル断面積との約2.25:1の比
率を生じ、これは前記の範囲内にある。
係合手段30はシャンク28に接合され、また好ましくは
シャンク28の遠位端と一体を成す。係合手段30はシャン
ク28の側面から放射方向外側に突出し、また長手方に突
出するベクトル成分、すなわち基板24に向かいまたは基
板から離れるベクトル成分を有する事ができる。「係合
手段」とは、シャンク28の側面の小さな凹凸を除いて横
方向に突出し、受け面からの分離または除去に抵抗する
部分をいう。「側面」とはプロング22の外側面を意味す
る。「放射方向」とは基板、ベース26の足跡の中心の原
点36を通る垂線から離間しまたはこの垂線に向かう方向
を意味する。
さらに詳しくは、横方向突起は基板24の面に対して平
行でこの面に対向するベクトル成分を有する。係合手段
30とシャンク28が横方向ベクトル成分と長手方ベクトル
成分とを有する事を注意しよう。シャンク28の遠位端の
明確な末端が存在する事、またはシャンク28と係合手段
30との区画が明瞭である事は重要でない。シャンク28の
長手方側面が中断されて、係合手段30が基板24の面に対
して平行なベクトル成分を有する事のみが必要である。
係合手段30はシャンク28よりも大きな横方向突起を有
する事ができ、あるいはその逆とする事ができる。図示
のように、係合手段30は好ましくは全体として弧状を成
し、凹角を有する事ができる。係合手段30が凹角曲線を
成す場合、この係合手段30は、ベース26においてまたは
ベース26から横方向に離間した箇所において基板24に長
手方に近接するセグメントを含む。このセグメントは放
射方向に原点36に向けられていなくても、シャンク28の
向かって横方向に延在する。
各プロング22の係合手段30は、比較的単一方向の剥離
力が望ましい場合には、実質的に同一横方向に延在する
事ができる。あるいは任意の横方向に等方性の剥離力を
生じるためにランダム配向される事ができる。係合手段
30はシャンク28の1側面から突出し、全体として凸形輪
郭を成し、受け面の開口の中に進入して、係合手段の内
側曲率半径54中の受け面のストランドまたは繊維を捕捉
するフック状突起とする事ができる。係合手段30と受け
面のストランドまたは繊維との間の干渉により、締結シ
ステム20の剥離強度または剪断強度を超過するまで、受
け面からの締結システム20の解除を防止する。係合手段
30は放射方向に過度に突出してはならない。さもなけれ
ば係合手段が受け面の開口中に進入する事ができない。
係合手段30の断面は受け面の開口中に進入するようなサ
イズを有する。
係合手段30が特定密度のプロング列を有する締結シス
テム20の所望の剥離力および剪断力に対応する剪断力と
曲げ力とを生じる構造一体性を有する限り、この係合手
段30の断面積とゼオメトリーは重要でない。この実施態
様において、ベース中心から係合手段の最外側側面まで
の0.18ミリメートル乃至約0.34ミリメートル(0.007乃
至0.013インチ)の最大横方向突起38を生じるフック状
係合手段30が適当である。
プロング22は、締結システム20の特定の用途について
必要とされる剥離強度および剪断強度を達成するために
所望の任意パタンと密度とを有する事ができる。各プロ
ングは隣接プロング22と干渉して隣接プロングの係合手
段30が受け面の捕捉ストランドまたは繊維に係合する事
を妨害する程度に近接配置されてはならない。プロング
22が過度に近接配置されると、受け面のストランドまた
は繊維のコンパクト化またはマット化が生じ、ストラン
ドまたは繊維間の開口を閉鎖させる。逆に、プロング
は、十分な剪断力および剥離力の締結システムを形成す
るために基板24の余分の面積を必要とするほどに離間配
置されてはならない。
望ましくはプロング22を列状に配置し、各プロング22
が隣接プロング22から大体等間隔に配置される。これら
のプロング列は、下記に説明する製造工程に従って、マ
シン方向およびクロスマシン方向に配向される。一般に
締結システム第20図および受け面に対して分離力が加え
られた時に、これらの締結システムと受け面全体に大体
均等な応力場を形成するように、各マシン方向またはク
ロスマシン方向のプロング列は隣接のマシン方向または
クロスマシン方向プロング列から均等間隔に離間されな
ければならない。
この明細書において、「ピッチ」とは隣接プロング列
のプロングのベース26の足跡の中心間のマシン方向また
はクロスマシン方向に測定された間隔である。代表的に
は、マシン方向およびクロスマシン方向において約1.0
ミリメートル乃至約2.0ミリメートル(0.039乃至0.078
インチ)の範囲内のピッチのプロング列を有する締結シ
ステム20が適当である。隣接クロスマシン方向列の間に
おいてマシン方向間隔を2倍にするため、好ましくは隣
接マシン方向列がクロスマシン方向において約1/2ピッ
チだけ片寄らされる。
マシン方向およびクロスマシン方向においてセンチメ
ートルあたり約2乃至約20列(5乃至50列/インチ)の
プロング列を有する1平方センチメートルのグリッド上
のマトリックスの中にプロング22が配置されているとみ
なす事ができる。しかし、プロング22を有する締結シス
テム20が下記に説明するように使い捨ておしめまたは失
禁ブリーフの締結手段として、または着用者のパンティ
に衛生ナプキンを固着するための手段として使用される
場合、「スキンフレンドリー」な締結システムを使用す
る事が望ましい。この場合、「スキンフレンドリー」と
は人の皮膚に対して実質的に非刺激性で非摩耗性な締結
システムを言う。各方向においてセンチメートルあたり
約8乃至約40プロング列(インチあたり20乃至100列)
のプロング列を有する締結システムが人の皮膚に対して
実質的に非刺激性で非摩耗性な締結システムを生じる事
が発見された。このグリッドは、基板24の平方センチメ
ートルあたり約64乃至約1600プロング(平方インチあた
り400乃至約10,000プロング)を有する締結システムを
生じる。
本発明の方法は、先行技術の方法によって製造される
よりも密度の高いプロング列を有する締結システムを形
成する事ができる。これは、本発明によるプロング列の
密度が押出部材の中に形成できるメッシュまたは孔の数
のみによって限定されるからである。現在、平方センチ
メートルあたり約1600メッシュ(平方インチあたり10,0
00メッシュ)までの押出部材を製造する事ができる。従
って本発明の方法を使用して、平方センチメートルあた
り約1600プロング(平方インチあたり10,000プロング)
までの締結システムを製造できると思われる。
好ましくは、本発明の締結システムは、基板24の平方
センチメートルあたり約64乃至約1600プロング(平方イ
ンチあたり400乃至約10,000プロング)を有する。さら
に好ましくは、締結システム20はセンチメートルあたり
約10乃至約30プロング列(インチあたり25乃至75列)を
有する。このグリッドは、基板24の平方センチメートル
あたり約100乃至約900プロング(平方インチあたり625
乃至約5625プロング)を有する。最も好ましくは、締結
システム20はセンチメートルあたり約12乃至約24プロン
グ列(インチあたり30乃至60列)を有する。このグリッ
ドは、基板24の平方センチメートルあたり約144乃至約5
76プロング(平方インチあたり900乃至約3600プロン
グ)を有する。好ましい実施態様において、締結システ
ムは各方向においてセンチメートルあたり約16プロング
列(インチあたり40列)を有する。このグリッドは平方
センチメートルあたり約256プロング(平方インチあた
り1600プロング)を有する締結システムを生じる。しか
し各方向においてセンチメートルあたり約24プロング列
(インチあたり60列)を有する締結システムは非常にス
キンフレンドリーな締結システムを生じ、さらに好まし
い。このグリッドは平方センチメートルあたり約576プ
ロング(平方インチあたり3600プロング)を有する締結
システムを生じる。
プロング22は固体の時に安定で形状保持性であるが締
結システムに分離力を加えた時に折損を生じる程に脆く
ない任意の感熱性材料から成る事ができる。本明細書に
おいて、「感熱性」とは熱を加えた時に徐々に固体状態
から液状に変化する材料を意味する。折損は、プロング
22が分離力を受けた時に破損しまたはもはや反力を生じ
得ない時に生じたとみなされる。好ましい材料は、ASTM
規格D−638で測定して、平方メートルあたり約24,600,
00乃至約31,600,000キログラム(平方インチあたり35,0
00乃至45,000ポンドの弾性引張係数を有する。
さらに、下記の製法によってシャンクが容易に延伸さ
れまた係合手段30が容易に形成されるように、プロング
材料は処理しやすい低い融点と、融点に近い温度で粘着
性で靭性のコンシステンシーを与える比較的高い粘度を
有しなければならない。またプロング構造、特に係合手
段30のゼオメトリーに影響するパラメータの変動を可能
とするため、プロング22が粘弾性である事が重要であ
る。基板24に被着する温度で約20乃至約100パスカル秒
の範囲内の複合粘度を有する材料が適当である。
粘度は、レオメトリックス モデル800 メカニカル
スペクトロメータを使用し、10ヘルツの試料採取頻度
と10%の材料歪のダイナミック操作モードをもって測定
する事ができる。ディスク−プレート型ゼオメトリーが
好ましく、特に約12.5ミリメートルの半径と約1.0ミリ
メートルのディスク/プレート間隙とを使用する。
プロング22は好ましくは熱可塑性材料から成る。
「熱可塑性材料」とは、熱または圧力を加えた時に流動
する感熱性材料の非橋かけ結合ポリマーを言う。ホット
メルト接着性材料が、特に下記に記載する工程によって
本発明の締結システム20を製造するのに好適である。本
明細書において、「ホットメルト接着性」とは、常温で
固体であるが、高温で流体となり、溶融状態で被着され
る熱可塑性化合物を言う。ホットメルト接着性化合物の
例は、ニューヨーク 10020、ニューヨーク、ウエスト5
0番街、135、バンノストランド レインホルド社から19
77年に出版されたアービング・スケイスト著「接着剤ハ
ンドブック」、第2版に記載されている。特にポリエス
テルおよびポリアミドのホットメルト接着剤が好適であ
る。この明細書において、「ポリエステル」および「ポ
リアミド」とは、それぞれ反復エステルユニットおよび
アミドユニットを有する分子鎖を意味する。
ポリエステルホットメルト接着剤が選択されれば、約
194℃で約23±2パスカル秒の複合粘度を有する接着剤
がよく作動する事が発見された。ポリアミドホットメル
ト接着剤が選択されれば、約204℃で約90±10パスカル
秒の複合粘度を有する接着剤がよく作動する事が発見さ
れた。マサチューセッツ、ミドルトンのボスティック社
からNo.7199として市販されるポリエステルホットメル
ト接着剤が良好である事が発見された。
図3に図示の締結システム20′の第2実施態様におい
て、係合手段30′は全体として準球形(マシュルーム
形)である。「準球形」とは多方向に突出した全体とし
て丸い形状を意味し、半球形および球形を含むが、規則
的形状には限定されない。このゼオメトリー、特に全体
として球形を成す係合手段の構造は、この係合手段30′
が受け面から除去される際に受け面のストランドに対す
る擾乱作用が減少するという利点を示す。このようにし
て、受け面に対する目視可能の損害が減少し、その再使
用回数が増大する。準球形ディスク30′が選択されれ
ば、好ましくはシャンク28′は基板24′の面に対してほ
とんど直交して、受け面の中への進入が容易になり、ま
た係合手段30′が受け面から離脱される際に受け面に対
する損害を減少させる。約70゜乃至約90゜の角度α′を
有するシャンク28′が適当である。
適当な釣合の全体として準球形の係合手段30′を有す
るプロング22′を得るため、係合手段30′はシャンク2
8′の側面から放射方向に、受け面のストランドを捕捉
できる程度に、しかしこの係合手段がシャンクによって
剛性的に支持されずあるいは不安定とならない程度に、
突出しなければならない。角度α′が減少するに従っ
て、すなわち垂直から片寄るに従って、シャンクの構造
および断面積に対する係合手段30′の物質が臨界的とな
る。
前記のベース断面と最高レベル断面積との比率と、約
80゜のシャンク角度α′とを有するテーパシャンク28′
がよく作動する。シャンクの最高レベル断面積は係合手
段30′からでなく、シャンクの最高レベルからとられる
事を注意しよう。
シャンク28′から係合手段30′への平滑な遷移部分を
有せず、またシャンクと係合手段との間の区分が容易に
特定できる第3図の実施態様の場合、仮想切断面40′−
40′は、長手方に基板24′の面から、この面に最も近い
係合手段の点に接する面までの長手方向距離の3/4であ
る。そこで、切断面40′−40′を使用して、シャンク2
8′の角度α′、先端角度βL′および後端角度βT′
を前記のようにして決定する。
係合手段30′はシャンクの遠位端29′の側面から、こ
の遠位端の直径の少なくとも約25%、好ましくは約38
%、任意横方向に放射方向に突出しなければならない。
言い替えれば、シャンクの遠位端29′の直径を1.0に規
格化すれば、係合手段の直径はシャンク遠位端の直径の
少なくとも1.5、好ましくは少なくとも1.75でなければ
ならない。さらに、バイアス26′の直径はシャンク遠位
端の直径の約2.0倍でなければならない。また係合手段
を基板から長手方に適当に離間するためには、シャンク
の高さはシャンク遠位端の直径の約1.5乃至2倍としな
ければならない。係合手段30′の長手方サイズはシャン
ク遠位端の直径の約0.5乃至約1.5倍の範囲内とする事が
できる。
第3図の締結システム20′は第2図の締結システム20
の係合手段30と遠位端とを少なくとも融点まで加熱する
事によって形成される。これはベース6′とシャンク2
8′の近位端が少なくとも融点まで加熱されないように
基板の面に向かって長手方に向けられた熱源に対して前
記プロング22の係合手段30と遠位端とを露出する事によ
って実施される。適当な方法は、約440℃まで加熱され
た熱いワイヤなどの熱源の約3.3ミリメートル乃至約10.
1ミリメートル(0.1乃至0.4インチ)の範囲内までプロ
ングの最高レベルをもたらすにある。
プロング22′の先端角度βL′と後端角度βT′は、
この球形係合手段を有するプロング22′を形成した前記
のフック状係合手段を有するプロング22のものと類似で
ある。これは第2図の係合手段30を第3図の係合手段3
0′の形に加熱融解する際に、シャンク28′の角度α′
と先端角度および後端角度が実質的に変更していないか
らである。
前記のミリケン970026の受け面の場合、第3図の係合
手段30′は好ましくは約0.029ミリメートル乃至約0.032
ミリメートル(0.001インチ)の横方向および長手方サ
イズを有し、約0.30ミリメートルおよび約0.045ミリメ
ートル(0.012乃至0.002インチ)の直径のベース26′
と、約0.016ミリメートル乃至約0.020ミリメートル(0.
0006乃至0.0007インチ)の遠位端直径とを有するシャン
ク28′の上に配置される。シャンク28′の遠位端29′
は、基板24′の面の上方に、約0.44ミリメートル乃至約
0.50ミリメートル(0.0711インチ乃至0.20インチ)に配
置され、また係合手段30′は約0.56ミリメートル乃至約
0.70ミリメートル(0.022乃至0.028インチ)、好ましく
は約0.64ミリメートル(0.025インチ)の横方向投影3
8′を有しなければならない。
製造法 第4図は本発明の方法によりプロングを製造するため
に使用される特に好ましい装置の概略側面図である。第
4図は、基板24を通すニップ70を形成するバッキングロ
ール74と印刷シリンダ73とを示す。印刷シリンダ73とバ
ッキングロール74がそれぞれの軸線回りに回転する際
に、溶融プロング材料が印刷シリンダ73の孔を通して移
動基板24に押し出され、基板24の面に対して平行なベク
トル成分を有する方向に延伸され、切断手段78によって
切断されて、それぞれ遠位端29と係合手段30とを有する
プロングを形成する。この場合、「押出す」とは、ある
物質を開口を通して押出してこの開口によって少なくと
も部分的に物質を成形させる事を意味する。
印刷シリンダ73は本発明の方法において使用する事の
できる特に好ましい堆積部材の一例である。この堆積部
材は、溶融したプロング材料の温度に耐える事ができ、
マシン方向とクロスマシン方向においてプロング22の間
に実質的に均一なピッチを生じ、所望密度のプロング列
を生じる事のできる金属またはその他適当な材料とする
事ができる。
この明細書において「堆積部材」とは、液状プロング
材料をそれぞれのプロング22に対応する用量づつ押出す
任意の部材をいう。この堆積部材は一般に、溶融プロン
グ材料を基板上に押出すパーフォレーションまたは孔を
有する金属またはその他の物質の平滑な比較的薄い板と
する事ができる。堆積部材は平坦なベッドスクリーン、
ベルトスクリーン(孔を有する連続バンド、ベルトまた
はコンベアなど)、またはスクリーン印刷技術において
使用されるスクリーンなどの回転スクリーンとする事が
できる。しかしまた堆積部材は内部タンクを有し、この
タンクに溶融プロング材料を連続的に供給し、次にこの
溶融材料をロールの細孔を通して移動基板上に押出す事
のできる多孔性または焼結ロールの形とする事ができ
る。この明細書において、「堆積」とは、塊状のプロン
グ材料を基板24上に定量移動させて対応のそれぞれのプ
ロング22を形成する事をいう。
好ましくは堆積部材は回転スクリーンまたは印刷シリ
ンダとする。特に好ましい印刷シリンダは業界公知の任
意手段によって、好ましくは写真製版法によって作られ
た孔56を有する金属シリンダ、好ましくはニッケルシリ
ンダとする。好ましくは、スクリーンの構造支持体を成
し、スクリーンの円筒形を保持し、スクリーンを定置保
持する手段を与え、またスクリーンを加熱された加圧バ
ー81または加熱されたホース(図示されず)と干渉する
事なく軸線回りに回転させるための円形フレームをシリ
ンダの両端に取り付ける。説明の便宜上、本発明の堆積
部材は印刷シリンダ73として説明する。しかし本発明は
溶融プロング材料を基板上に押出して自由形状プロング
を有する締結システムを生じる事のできる任意の方法に
適用されるものと了解されたい。
印刷シリンダ73とバッキングロール74は外部駆動力
(図示されず)など業界公知の任意手段によって駆動す
る事ができ、またはバッキングロール74を外部駆動力に
よって駆動し、印刷シリンダ73がこのバッキングロール
74との摩擦係合によって駆動されるように成し、または
その逆とする事ができる。
本発明の方法において使用するために変形する事ので
きる回転スクリーン印刷装置は、CA 93940、モンテレ
ー、P.O.Box 1828、Graco/LTI コーポレーションから
Graco/LTI Micro−Print ホットメルト接着剤アプリ
ケータとして市販されている。
印刷シリンダ73の孔のサイズ、形状およびパタンは、
所望のプロングのサイズおよび形状、所望の特定の締結
システムに必要なプロング列の密度に依存して変動する
事ができる。印刷シリンダ73の外側面においてとられた
孔56の断面積は、一般にプロング22のベース26の足跡の
形状に対応している。孔56の断面積はベース26の所望の
断面積と近似的に等しくなければならない。
前記の実施態様において、一般に円筒形の孔56が適当
である。所望ならばこの孔56はシリンダの内側面または
外側面において大きな断面を有するようにある程度切頭
円錐形とする事ができる。前記の実施態様において、約
0.30ミリメートル乃至約0.70ミリメートル(0.012乃至
0.028インチ)の直径を有する孔56が適当なプロング22
を形成する。
印刷シリンダ73に対して溶融プロング材料を供給する
種々の業界公知の方法および装置がある。適当な装置の
一例は米国特許第4,876,982号に記載される。他の特に
好ましい装置は、第3図に図示する加熱された加熱バー
81である。加熱バー81は印刷シリンダ73の中に配置さ
れ、このシリンダに対して実質的に平行である。加熱加
圧バー81は、液状プロング材料を供給される内部タンク
(図示されず)と、印刷シリンダ73の内側面に液状材料
を均一に流すための1つまたは複数の排出ポート(図示
されず)とを有する。この加圧バー81に対してドクター
ブレード組立体83が取り付けられる。印刷シリンダ73が
回転する際に、ドクターブレード組立体83が溶融材料を
印刷シンリンダ73の内側面にそって展張し、液状プロン
グ材料を孔56の中に押出す。ドクターブレード組立体83
は溶融材料を孔56から押出すのみならず、ニップ70の点
において印刷シリンダ73を支持して、この点においてバ
ッキングロール74に対して押圧される際に反り返りある
いは変形する事を防止する。バッキングロール74は金属
またはその他の適当な材料で構成する事ができる。また
約40乃至約60のショアA硬さを有するゴム被覆を備えた
バッキングロールを使用する事ができる。好ましくはド
クターブレード83は、基板24がニップ70を通過する際に
平方インチあたり約80ポンドの力をもって印刷シリンダ
73に対して圧着される。適当な加圧バー81とドクターブ
レード組立体83はCA 93940、モンテレー、P.O.Box 18
28、Graco/LTI コーポレーションから入手される。
加圧バー81の内部タンクは感熱性物質を定常的に供給
されなければならない。このような定常的供給は、スク
リーン印刷またはホットメルト接着剤技術において業界
公知の任意手段によって実施されるが、特に好ましい供
給法は加熱されたホース組立体(図示されず)、加熱タ
ンク(図示されず)およびギヤポンプ(図示されず)を
含む。このギヤポンプは可変速DCモータ(図示されず)
によって駆動され、加圧バー81の排出ポートからあらゆ
る変速で一定の均一排出量を生じなければならない。加
熱されたタンク、ホース組立体および加圧バー81は溶融
プロング材料を所望の操作温度に保持しなければならな
い。代表的には、材料の融点より少し高い温度が望まし
い。その材料が部分的にまたは全部液状であれば、この
材料は「融点」またはこれ以上と見なされる。プロング
材料が高すぎる温度に保持されると、このプロング材料
は十分に粘性でなく、機械方向において隣接したプロン
グ22に対して接続された係合手段30を形成する可能性が
ある。プロング材料温度が非常に熱いと、そのプロング
は小さな、やや準球形の塊状に流れ、係合手段30が形成
されない。逆にプロング材料の温度が低すぎると、プロ
ング材料は加圧バーからドクターブレード83または印刷
シリンダ73に転送されず、従って印刷シリンダ73から基
板24に所望のパタン列を成して転送されない。
加熱バー81から基板24上に堆積される際にプロング22
が固化する事を防止するため、好ましくは印刷シリンダ
73が加熱される。一般に、材料源の温度に近い印刷シリ
ンダ73の表面温度が好ましい。マサチューセッツ、ミド
ルトンのボスティック社からNo.7199市販されるポリエ
ステルホットメルト接着剤については約178℃の印刷シ
リンダ温度が適当である事が発見された。しかし印刷シ
リンダ73の作動温度は、使用されるそれぞれのプロング
材料に従って変動する事ができる。当業者には明らかな
ように、印刷シリンダ73を加熱するために使用する多く
の方法がある。特に好ましい加熱法は赤外線ヒータ72を
使用する方法である。
プロング材料から伝達される熱によって基板24が悪影
響を受ける場合には、チルロールが必要な場合がある事
を注意しよう。チルロールが望ましければ、業界公知の
手段を使用して、これをバッキングロール74の中に装着
する事ができる。ポリプロピレン、ポリエチンレンまた
はその他のポリオレフィン基板24が使用さる場合にこの
構造が必要となる事が多い。
プロング22が基板24上に堆積された後に、切断手段に
よって堆積部材から切断される。プロング22が切断され
ると、締結システム20の係合手段30とモイルとを形成す
る。本明細書において「モイル」とは、プロング22から
切り離されて締結システム20の一部を成さない材料をい
う。
切断手段78は、種々のサイズのプロング22および係合
手段30の横方向投影38に対応しまたクロスマシン方向に
おいてプロング列の均一性を生じるように調整される。
「切断手段」は締結システム20からモイルを長手方に分
離する任意の手段をいう。また「切断」とは、モイルを
前記のように締結システム20から分割する動作をいう。
切断手段78は清浄でなければならず、錆、酸化物、腐食
物または汚染物(モイルなど)をプロング22に与えては
ならない。適当な切断手段はシリンダ73およびロール74
の軸線に対して大体に平行に配置されたワイヤ78であっ
て、固化したプロング22の最高レベルから基板24までの
垂直距離より少し大きい距離をもって基板24から離間さ
れる。
好ましくはワイヤ78は、この切断手段上の溶融プロン
グ材料のビルドアップを防止し、またプロング材料が加
圧バーを出る瞬間と切断の生じる瞬間との間のプロング
22の冷却に対応し、また係合手段30の横方向引き延ばし
を促進するため、電気的に加熱される。また切断手段78
の加熱クロスマシン方向における均一な温度分布を生じ
て実質的に均一ゼオメトリーのプロング列によるによる
を形成しなければならない。
一般に、プロング材料の温度が上昇するに従って、比
較的冷たいワイヤ温度を使用する事ができる。また基板
24の速度が低下するに従って、プロング22とモイルが切
断される際のワイヤ78の冷却頻度が少なくなり、従って
同一温度でワイヤ78の加熱のために比較的低い電力を使
用する事ができる。ワイヤ78の温度が上昇するに従っ
て、比較的短いシャンク長さを有するプロングが生じる
事を注意しなければならない。逆に、ワイヤ78の温度が
低下するに従って、シャンク28の長さと係合手段の横方
向長さが逆比例して増大される。また切断を生じるため
には切断ワイヤ78が実際にプロング22と接触する必要は
ない。プロング22はワイヤ78の放出する放射熱によって
切断される可能性がある。
この実施態様においては、約343乃至約440℃まで加熱
された約0.64ミリメートル(0.025インチ)の直径を有
する丸い断面のニッケル−クロムワイヤ78が適当である
事が発見された。このワイヤ78の代わりに、ナイフ、レ
ーザ切断手段、またはその他の切断手段を使用できる事
は明らかである。
プロング22がモイルから切断される前にプロング材料
22の引き延ばしを生じる位置に切断手段78を配置する事
が重要である。切断手段78が基板24の面から離れすぎて
いると、プレング材料はこの切断手段の下方を通過して
捕捉されず、非常に長い係合手段30を形成し、この係合
手段は基板24または隣接プロング22から適正に離間され
なくなる。逆にもし切断手段78が基板24の面に近すぎる
と、この切断手段はシャンク28の頭を切り、係合手段30
が形成されない。
ニップ点70からマシン方向に約3.2ミリメートル乃至
8.3ミリメートル(0.125乃至0.325インチ)、好ましく
は約5.7ミリメートル(0.225インチ)に、またバッキン
グロール74から放射方向外側に約1.4ミリメートル乃至
6.5ミリメートル(0.056乃至0.256インチ)、好ましく
は約4.0ミリメートルに、また印刷シリンダ73から放射
方向外側に約13.7ミリメートル乃至約18.6ミリメートル
(0.534乃至0.734インチ)に配置された熱いワイヤの切
断手段78はこの製造工程において適正に配置されている
事が発見された。
操作に際して基板24は堆積部材に対して第1方向に転
送される。さらに詳しくは基板24は好ましくは巻き取り
ロール(図示されず)によってニップ70を通して引き抜
かれる。このようにして、プロング22の連続堆積のクリ
ーン面積を生じ、次にプロングを配置された基板部分を
除去する事ができる。ニップ70を通しての基板24の主搬
送方向に平行な方向を「マシン方向」という。第4図に
矢印75によって示すマシン方向は印刷シリンダ73とバッ
キングロール74に対して直交する。マシン方向に対して
全体として直交し基板24の面に対して平行な方向を「ク
ロスマシン方向」と言う。
基板24は、印刷シリンダ73とバッキングロール74の表
面速度より近似的に0%乃至10%高い速度でニップ70を
通して引き抜かれる。これは、プロング堆積手段からプ
ロング切断手段78近くまでの基板のシワよせを最小限に
するために実施される。基板24は毎分約3乃至約31メー
トル(毎分10乃至100フィート)の速度でニップを通し
て第1方向に移動させられる。
シャンク28の角度はニップ70を通る基板24の搬送速度
によって影響される。基板24に対してほとんど垂直なシ
ャンク角度αを有するプロング22が望ましければ、第1
方向における基板24の搬送速度の低下を選択する。逆
に、搬送速度が増大すれば、シャンク角度αが減少し
て、係合手段30の横方向投影が長くなる。
所望ならば、プロング材料の粘弾性を利用しまた係合
手段30を横方向および長手方向に適正に配向するため、
基板24をニップの面からバッキングロール74に向かって
約35゜乃至約55゜、好ましくは約45゜の角度γだけ傾斜
させる事ができる。またこの配置は、プロング材料を孔
56から引き抜きプロング22を印刷シリンダ73から引き離
す力を増大する。シャンク角度αを減少させようとすれ
ば、ニップ面からの角度γを増大しなければならない。
またニップ70の面からの偏位角度γは、より長い投影38
を有する係合手段30を製造するための弱いがしかしポジ
ティブな効果を有する。
プロング材料を孔56から基板24上に堆積した後に、印
刷シリンダとバッキングロールは第4図において矢印75
で示す方向に回転し続ける。その結果、搬送される基板
24と孔56の間の相対移動期間が生じ、この期間中に(切
断前に)プロング材料が基板24と印刷シリンダ73との間
にブリッジを成す。この相対移動が継続する間に、切断
が生じてプロング22が印刷シリンダ73の孔56から分離す
るまでプロング材料が延伸される。この明細書におい
て、「延伸」とは、線サイズの増大を生じこの増大の少
なくとも一部が締結システム20の寿命中実質的に永久的
となる事を言う。
前記のように、係合手段30の形成工程の一部として印
刷シリンダ73から各プロング22を切断する必要があり、
このように切断された時に、プロング22は長手方に2部
分に分割される。すなわち、締結システム20と共に残る
遠位端29および係合手段30と、印刷シリンダ73と共に残
って所望ならばリサイクルされるモイル(図示されず)
とに分割される。プロング22がモイルから切断された
時、プロング22が他の物体と接触する前に、締結システ
ム20が凍結される。プロング22の固化後に、基板24は所
望のように貯蔵のためロール状に巻き取られる。
本発明の非制限例において、プロング材料が加熱され
たトラフ(図示されず)の中に配置され、加熱されたホ
ース組立体(図示されず)によって加熱された加圧バー
81に供給される。ポリエステル樹脂ホットメルト接着剤
を選択すれば、約177−193℃、特に約186℃の材料温度
が適当である。ポリアミド樹脂が選択されれば、約193
乃至213℃、特に約200℃の温度が好適である事が発見さ
れた。厚さ約0.008乃至約0.015ミリメートル(0.003乃
至0.006インチ)のポリエステル基板24がホットメルト
接着剤プロング22に適合する事が発見された。
図示の実施態様においては、マシン方向とクロスマシ
ン方向の両方においてセンチメートルあたり約15孔(イ
ンチあたり56孔)の孔列を有し、平方センチメートルあ
たり約237孔(平方インチあたり約1600孔)のグリッド
を有する印刷シリンダ73が適当である。このグリッド密
度は、約0.16ミリメートル(0.004インチ)の壁体厚さ
と約20.3センチメートル(8.0インチ)の直径を有し、
0.30ミリメートル(0.012インチ)の孔56を有する印刷
シリンダ73について有利に使用できる。約20.3センチメ
ートル(8.0インチ)の直径を有し垂直方向に整列され
たバッキングロール74が前記の印刷シリンダ73と共によ
く作動する事が発見された。基板24の搬送速度は毎分約
10.7メートル(毎分35フィート)である。
約0.6ミリメートル(0.025インチ)の直径を有し、ニ
ップ点70からマシン方向に約5.7ミリメートル(0.225イ
ンチ)、印刷シリンダ73から放射方向外側に16.1ミリメ
ートル(0.634インチ)、バッキングロール74から約4.0
ミリメートル(0.156インチ)に配置されたニッケル−
クロムの熱いワイヤ78が約430℃の温度に加熱された。
この操作によって形成された締結システム20は第1図に
図示のものと実質的に同様であり、この締結システムを
下記の製品例の中に合体させる事ができる。
理論に拘束されるつもりはないが、係合手段30のゼオ
メトリーはプロングの形成に使用されたホットメルト接
着剤の弾性特性と、プロング22の先端46と後端42との間
の温度差とによって支配されるものと思われる。プロン
グの後端46は、切断手段78から生じる熱から遮蔽され断
熱されている。逆に、先端42は切断手段78の熱に対して
直接に露出され、従って先端42は後端46よりも後に固化
または凍結する。これにより、先端42と後端46との相互
的な延伸と収縮とが生じる。この温度差が増大すると、
相対的に長い係合手段30が形成される。
第5図について述べれば、ほとんど等方性の剥離力を
有する締結システム20″が望ましい場合には、このよう
な締結システムシステム20″は第2段階の温度差処理段
階によって第1図の締結システム20を変形する事によっ
て形成される。第5図に図示のように、シャンク28″か
ら全体としてランダム方向に延在する係合手段30″をシ
ャンク28″に備えるように第1図の締結システムを処理
する。「ランダム配向」とは、近くのプロング22″から
著しく方向の片寄った横方向投影38″とプロフィルとを
有する事を意味する。
理論に拘束されるつもりはないが、このような構造は
第1図の締結システム20のプロング22のプロフィル側
面、すなわち前側縁42と後側縁46の間に温度差を生じる
事によって達成され、またこのような温度差は放射熱ま
たは好ましくは還流熱によって増進されると思われる。
また、後側面46″に対する前側面42″の温度差または
プロフィル側面間の温度差の結果として、係合手段30″
は横方向投影38″の配向を実質的に変動させまたは場合
によっては逆転させ、最初に冷却または凍結された時に
生じた方向と異なる方向に配向されたプロング22″を生
じると思われる。この温度差は、加熱されたワイヤまた
は金属要素、およびプロング22″の上方に配置されて締
結システム20″に対して指向された温度差を生じる事の
できるエアガン84など、業界公知の熱源によってもたら
される。
温度差指向源は基板24″の第1方向、マシン方向の約
±90゜の範囲内で締結システム20″に向かって空気流を
指向する事が望ましい。本明細書において、「第1方向
の約±90゜」とは、基板24″の第1走行方向に対して全
体として垂直または全体として反対方向および逆方向の
ベクトル成分を有する方向を意味する。
もし温度差指向源84が基板24″の第1走行方向に対し
て約180゜の角度に配置されれば、この熱源84は締結シ
ステム20″およびプロング22″の前側面42″に向けら
れ、全体として前記の工程のマシン方向に対して逆とな
る。プロング22″の前側面42″に温度差源84を向けれ
ば、係合手段30″の横方向投影38″を回転させ、この横
方向投影の配向を約180゜変更させる。温度差源84に対
してやや側面に、すなわちクロスマシン方向に配置され
たプロング22″はその係合手段30″を約180゜回転させ
る事なく約90゜回転させるであろう。従って、クロスマ
シン方向に配向された温度差源84は、締結システム20″
のプロング22″の温度差源84に対する位置に対応して、
締結システム20″をクロスマシン方向において種々の横
方向配向に配向させる事は明かである。
基板24″から約46センチメートル(18インチ)の距離
において約88℃の温度の空気を排出するエアガン84は適
当な温度差源である。基板24″の面に対して約45゜に配
向されプロングから約46センチメートル(18インチ)に
配置されるイリノイス、シカゴのデイトン・エレクトリ
ック・カンパニーによって市販される133−348シリーズ
のヒートガンは第5図に図示のものと実質的に類似した
締結システム20″パタンを生じる。当業者には明かなよ
うに、プロング22″の上方に配置されマシン方向に配向
された1つまたは複数のホットワイヤは、規則的にある
程度しま模様にクロスマシン方向に配向された係合手段
30″を有する締結システム20″を生じる。
理論に拘束されるつもりはないが、係合手段30″の配
向の変動はプロング22″のプロフィル側面または前側面
42″の後側面46″に対する冷却作用によって生じ、これ
は温度差源84から排出される空気の温度がプロフィル面
または前側面42″の温度より低い場合に生じると思われ
る。冷却から生じる温度差は、温度差源84を指向された
プロング22″部分の収縮を生じる。この収縮により、後
側面46″に対する前側面42″の差分冷却の結果として、
係合手段30″と横方向投影38″の配向の変化を生じる。
また理論に拘束されるつもりはないが、冷却中に生じる
残留応力の解除が横方向投影38″の配向変化に影響する
と思われる。
当業者には明かなように、前記以外の実施態様も可能
である。例えば、複数方向に突出した係合手段30を有す
るプロング22を形成する事もできる。所望ならば、ドク
ターブレード組立体83が印刷シリンダ73の内側面と接触
する点に対応する印刷シリンダの外側面の点において基
板24が印刷シリンダ73に接触する限り、製造工程におい
て印刷シリンダ73のみを使用する事ができる。
マシン方向以外の方向に配向された最大横方向投影38
を本発明の締結システム20に備える事が望ましい場合が
しばしばある。例えば、本発明の締結システムを使い捨
ておしめの締結手段として使用する場合、プロング22の
最大横方向投影38が製造ライン上の使い捨ておしめの走
行方向に対して実質的に垂直方向に配向される事が望ま
しい。プロングの最大横方向投影38がマシン方向に配向
されていれば、おしめ製造ラインは締結システム20を切
断し、再配向し、おしめに施用するための複雑な高価な
装置を必要とする。しかしクロスマシン方向に配向され
た最大横方向突起38を備えるように製造された本発明の
締結システム20は、使い捨ておしめに施用する前に再配
向処理を必要としないであろう。従ってマシン方向以外
の方向に配向された最大横方向投影38を有する締結シス
テム20を製造できる事は非常に有利である。
この方法によって製造されるプロング22のシャンク28
の成す2つの角度がある。シャンク28は前述のように基
板24の面に対して角度αを成し、またシャンク28は基板
24のマシン方向に対して方位角(第7図の文字Aで示
す)を成す。この明細書において「方位角」とは、基板
を上から見た時に最大横方向投影38が基板のマシン方向
に対してとる角度をいう。またこの明細書において「上
から見る」とは、基板24の面に対して垂直方向にプロン
グ22を見る事をいう。「マシン方向」とは、基板24がニ
ップ70を通過する際の主搬送方向に平行な方向を意味
し、第7図において矢印75で示される。方位角を測定す
るには、まず前述のようにプロングの最大横方向投影38
を決定する。第7図において文字Aで示される方位角
は、上から見た時に最大横方向投影38に対して引かれた
線60がマシン方向と成す角度である。方位角Aは、マシ
ン方向に対して時計方向または逆時計方向に測定される
が、180゜を超えない。使い捨ておしめに使用するに適
した締結システム20は、好ましくは最大横方向投影38が
基板24のマシン方向に対して垂直のベクトル成分を有す
る方向に配向されるような方位角をプロング22に備える
事が好ましい。従って、プロング22は0゜以上、約1゜
乃至約180゜の範囲内、一般に20゜以上(20゜−180
゜)、特に約45゜以上(45゜−180゜)、または60゜以
上(60゜−180゜)の方位角を有する事ができる。本発
明の方法によって製造されるプロング22の方位角は、好
ましくは約20゜乃至約160゜、さらに好ましくは約45゜
乃至約135゜さらに好ましくは約60゜乃至約120゜の範囲
内とする。第7図に図示の好ましい実施態様において、
プロングの方位角は約90゜である。
締結システム20に対して方位角を与える方位は、プロ
ング22が部分的にまたは完全に液状にある間にプロング
22を片寄らせるにある。「片寄らせる」とは、基板24の
マシン方向に対して垂直なベクトル成分を有する方向に
力または影響手段を加える事をいう。プロング22は、こ
れが形成されたばかりでまだ冷却固化されておらず、な
お展性である間に片寄らせる事ができ、あるいはプロン
グが冷却固化した後に、プロングが展性となり再び片寄
らされた時に回転できるようにプロング22を再熱する事
によって片寄らされる。方位角を与えるようにプロング
22を片寄らせる多数の方法がある。
方位角を与える1つの適当な方法は、プロング22が部
分的にまたは完全に液状にある間に重力によってプロン
グ22を所望方位角まで引っ張るように重力作用を加える
事によって片寄らせるにある。これは、マシン方向に見
て基板24の面が錘線を直角に切る事なく90゜以外の角度
を成すように基板24を傾斜させる事によって実施され
る。プロング22が印刷され切断される際に、水平面に対
する基板24の成す角度(第8図の文字Hで示す角度)の
故に、重力がシャンク28と係合手段30の遠位端に作用し
て、プロング22を基板24の低い長手方辺に向かって引っ
張る。好ましくは、印刷シリンダ73とバッキングロール
74が第8図に図示のように水平に対して同時に傾斜さ
れ、または一端を持ち上げられ、基板24がこれらのロー
ルのニップ70を通過する際に、基板24の長手方縁が相異
なる高さとなり、第8図においてGで示す重力がプロン
グ22に作用して、そのシャンクに基板との角度αおよび
方位角Aを与える(角度αもAも第8図には図示されて
いない)。基板24は、その面が水平面に対して少なくと
も約15゜の角度を成すように傾斜されなければならな
い。好ましくは基板24の面は少なくとも30゜の角度に傾
斜される。
方位角を与える他の適当な方法は、プロング22が部分
的にまたは全部液状である時に、基板の面にそって差圧
を加えてプロングを片寄らせ、所望の方位角まで引っ張
るにある。これは、基板24物面にそって、マシン方向に
対して直角のベクトル成分を有する方向に液体またはガ
スを流す事によって実施される。差圧がプロング22を、
低圧側に向かって回転させ、または再配向させる。好ま
しくは基板24にそった差圧は、エアジェット、エアニー
ドルまたはその他業界公知の手段を使用して基板24の一
方の側面から高圧を生じる事によって実施される。しか
しまたこの差圧は、基板の一方の辺から低圧(すなわち
真空または部分真空)を生じる事により、あるいは一方
の辺から高圧を生じ同時に他方の辺から低圧を生じる事
によっても実施される。基板24のそれぞれの辺は高圧ま
たは低圧辺を代表し、またマシン方向に対する流体の流
れ角度は所望の方位角に依存する。この明細書において
「高圧」とは、プロング22が方位角方向に配向される際
にこれらのプロングを包囲する空気またはその他の流体
の周囲圧より高い圧力をいう。また「低圧」とは、プロ
ング22が方位角方向に配向される際にこれらのプロング
を包囲する空気またはその他の流体の周囲圧より低い圧
力をいう。
また基板24の辺以外からくる高圧および/または低圧
を加える事が適当な場合もあると考えられる。すなわ
ち、プロングが複数方向に押されまたは引っ張られるよ
うに高圧源および/または低圧源を配置して、締結シス
テム20に対してさらに等方性剥離力を与える事ができ
る。非制限例として、真空源を基板24の辺の近くに配置
し、圧力源を基板の中央近くに配置し、プロングの最大
横方向投影38が実質的に基板24の中心からこの基板の辺
の方向に向けられるようにする事ができる。
プロング22に対して方位角を与えるために差圧が使用
される場合、選ばれた流体媒体の乱流が一部のプロンガ
が分散させ、または所望の方位角をとらせる事がある。
このようなプロング22の散乱を最小限にするため、流体
の乱流を最小限に成しまた流線または層流を保持する事
が望ましい。実質的に層流を生じるための種々の方法が
ある。
実質的層流を生じる1つの方法は流れに制御方向を与
えるために1つまたは複数のノズルあるいは流れ増幅器
を使用するにある。非制限例として、市販の2つの流れ
増幅器902をタンデムに使用する。第1空気流増幅器902
(第9図において文字Pで示す)の排出口の排出流は基
板24を横断するように配向されている。第2空気流増幅
器902(第9図のV)の導入口が基板24を通して流体を
吸引する。第1増幅器Pの排出流が第2増幅器Vの導入
口の中に吸引されて、実質的に線形のエアドラフトを生
じる。空気流増幅器902は、クロスマシン方向に低速線
形エアドラフトを生じるように基板24に対して配向され
ている。線形エアドラフトの好ましい位置は切断用ホッ
トワイヤ78のすぐ下流である。(第9図には図示されて
いない)。エアドラフトが供給される区域の周囲に包囲
体(図示されず)を使用する事により異常な空気流を除
去する事ができる。適当な空気流増幅器は、オハイオ、
シンシナティー、ボルテックコーポレーションから、25
−100SCFM定格を有するトランスベクトル モデル912/9
51として市販されている。必要な空気圧は可変である
が、平方インチあたり約1ポンドから約10ポンドの空気
圧がよく作動する。
プロング22に対して方位角を与える他の適当な方法
は、プロングが部分的にまたは完全に液状にある間にプ
ロング22を機械的に回転させまたは物理的に引っ張る事
によって片寄らせるにある。この方法の非制限例はプロ
ング22が切断される際に振動式または回転式切断手段を
使用して、例えばホットワイヤ(図示されず)を使用し
てプロング22を所望の方位角まで押しまたは引っ張るに
ある。他の多くの方法が当業者には明らかである。
長軸と短軸とを有する孔56を使用し、この短軸が印刷
シリンダ73のマシン方向以外の方向に配向されるように
して、方位角を有するプロング22を製造する事ができ
る。理論に拘束されるつもりはないが、長軸と短軸とを
有する孔56は上げ軸と弱軸とを有するプロングを形成
し、重力はプロングの遠位端29と係合手段30に対して一
般に弱軸方向に作用すると思われる。この型の孔56を使
用して形成されたプロング22は方位角を備えるために片
寄らされる必要はなく、また片寄らせ作業なしで一般に
弱軸方向に配向されるが、この型の孔56は片寄らせ処理
によって影響されやすいプロング22を形成する。
印刷シリンダ73の面においてとられた孔56の断面のア
スペクト比が1:1より大である時、この断面は長いサイ
ズと、この長いサイズに対して大体直角の短いサイズと
を有する。この明細書において「長軸」は、印刷シリン
ダ73の面においてとられた孔56の断面の長いサイズを意
味し、「短軸」はこの面においてとられた孔56の断面の
短いサイズを意味する。
印刷シリンダ73の表面においてとられた孔56の断面は
大体においてプロング22の足跡に対応するのであるか
ら、長軸と短軸とを有する孔56は、この孔の長軸と短軸
に対応する長軸と短軸とを有する足跡のプロング22を形
成する。プロング22の弱軸は大体において足跡の短軸に
対応し、プロング22の曲げ軸は大体において足跡の長軸
に対応する。
弱軸を有するプロングを形成する孔56の非制限例とし
て、第12図は印刷シリンダ73の表面の長方形断面を有す
る孔56を示す。印刷シリンダ73の走行方向は矢印75によ
って示され、孔56の長軸と短軸はそれぞれm−mおよび
m′−m′で示される。第12図の長方形孔56の長軸m−
mは実質的にマシン方向に配向される。この孔の短軸
m′−m′は実質的にクロスマシン方向に配向される。
この型の孔56は基板24のマシン方向に対して実質的に直
角方向の弱軸を有するプロング22を形成し、またプロン
グ22はその弱軸方向に配向される。すなわちこのプロン
グの最大横方向投影38が基板24の実質的にクロスマシン
方向に配向される傾向がある。最大横方向投影38は足跡
の長軸m−mに対して平行ないずれかのプロング22側面
に向かってランダムに配向されるが、これらのプロング
22を少し片寄らせる事によって、特定の辺に向かって配
向された均一なプロング列を形成するように強制する事
ができる。
弱軸を有するプロング22を形成する孔56の他の非制限
例としては、第13図は印刷シリンダ73の表面において楕
円断面を有する孔56を示す。この場合にも孔の長軸と短
軸はそれぞれm−mとm′−m′で示されている。長軸
は実質的にクロスマシン方向に配向されている。短軸は
実質的にマシン方向に配向されている。この型の孔56は
実質的に基板24のクロスマシン方向に対して直角方向に
配向された弱軸を有するプロング22を形成し、またこの
プロング22は実質的にその弱軸方向に配向される傾向が
ある。すなわち、その最大横方向投影38が基板24のマシ
ン方向に配向される傾向がある。最大横方向投影38は一
般に、形式工程に固有のバイアスの結果、基板24の走行
方向に対して逆方向に配向される。しかし前記のように
プロングを少し片寄らせる事によって、これらのプロン
グは走行方向に向くように容易に強制される。
弱軸を有するプロング22を形成する孔56の第3非制限
例として、第10図に示す孔56は印刷シリンダ73の面にお
いて、全体として二等辺三角形に類似した断面を有し、
この二等辺三角形の1辺は印刷シリンダ73のマシン方向
に対して実質的に平行である。第10図の孔は3辺形状で
あり、各辺の長さが等しいので、孔56は3長軸(図示さ
れず)と、3短軸(m′−m′1、m′−m′2、m′
−m′3)を有する。この孔56は二等辺三角形の各辺に
対して全体として平行な長軸と、二等辺三角形の各辺に
対して全体として垂直な短軸とを有する。従ってこの型
の孔56は、孔56のそれぞれの3長軸と3短軸とを有する
足跡を持つプロング22を形成する。従ってプロング22は
3弱軸を有し、このプロング22の最大横方向投影38はこ
れらの3弱軸のいずれか1つに向かう傾向を有する。印
刷シリンダ73上に配置されその短軸(m′−m′1、
m′−m′2、m′−m′3)がそれぞれ第10図に図示
のように印刷シリンダ73のマシン方向以外の方向に配向
されたこの型の孔56を使用して、方位角プロング22を形
成する事ができる。製造工程中のバイアスの故に、第10
図の孔から形成されたプロングは、この孔56の短軸m′
−m′1に対応するプロングの弱軸に向かって配向され
る傾向がある。
理論に拘束されるつもりはないが、プロングの足跡の
長軸m−mに対して平行なプロングの辺に沿ってベース
26からの支持が存在しないのでシャンク28が不安定であ
る結果、プロング22の最大横方向投影38が実質的にプロ
ング22の弱軸の方向に、すなわち足跡の短軸m′−m′
の方向に配向される傾向があると思われる。
孔56の短軸m′−m′は印刷シリンダ73上において任
意方向に配向される事ができるが、前述のようにこの短
軸が印刷シリンダのマシン方向に配向される時、この孔
56を使用して形成されたプロングは一般に基板24のマシ
ン方向に配向され、すなわち方位角を有しない。従っ
て、約1.1:1より大きなアスペクト比を有し孔の短軸
m′−m′が印刷シリンダ73のマシン方向以外の方向に
配向された孔56を使用して方位角プロング22を形成する
事ができる。方位角プロングを形成するためには、孔56
の短軸m′−m′は印刷シリンダ73のマシン方向に対し
て約1゜以上の角度になければならず、好ましくは約20
゜以上の角度、さらに好ましくは約45゜以上の角度、最
も好ましくは約60゜以上の角度とする。第12図に図示の
好ましい実施態様において、孔56の短軸m′−m′は印
刷シリンダ73のマシン方向に対して約90゜に配向され
る。また孔56のアスペクト比は好ましくは約1.5:1以
上、さらに好ましくは少なくとも約2:1以上、最も好ま
しくは少なくとも約3:1以上とする。
また、孔のマシン方向中心線の一方の側面に支配的区
域を有し約1.5:1以上のアスペクト比を有する孔56を使
用して、方位角を有するプロング22を形成する事ができ
る。理論に拘束されるつもりはないが、弱軸と曲げ軸と
を有しまた支配的区域を持つ足跡を有するプロング22
は、この支配的区域を有する足跡の側に向かって配向さ
れる傾向があると思われる。従って、約1.5:1以上のア
スペクト比を有し、支配的区域を有し、また孔の長軸m
−mが全体としてこの孔のマシン方向中心線に対応する
ような孔56は、マシン方向に対して約90゜の方位角を有
するプロング22を形成する。長軸m−mとマシン方向中
心線65は、これらが全体としてとして同一方向に配向さ
れる際に、すなわち全体としてとして相互に平行である
時に相互に対応する、従って相互に重なり合う。
この明細書において、「マシン方向中心線」とはマシ
ン方向における孔56の中心線を言う。このマシン方向中
心線は下記のようにして決定される。まず、孔の一方の
側においてクロスマシン方向に最も離間した外周上の点
を通ってマシン方向に対して平行に第1線を引く。次
に、孔の他方の側においてクロスマシン方向に最も離間
した外周上の点を通ってマシン方向に対して平行に第2
線を引く。これらの線が第11図に図示され、これを遠隔
平行線66と呼び、これらの平行線がマシン方向に直角に
とられた孔56の幅の境界を示す。この明細書において、
「マシン方向に直角にとられた孔56の幅」とは遠隔平行
線66の間隔、すなわちこれらの平行線の間において直角
に引かれた線分の長さを言う。マシン方向に対して垂直
な孔の幅の中点を決定し、この中点を通ってマシン方向
に対して平行に線を引く。この線が孔56のマシン方向中
心線65を表示する。
この明細書において、「支配的区域」とは、マシン方
向中心線65の一方の側の部分区域より大きな他方の側の
部分区域を言う。この場合、「部分区域」とは印刷シリ
ンダ73またはその他の堆積部材の面における孔56の部分
区域を意味する。
支配的区域を有しまたマシン方向中心線65に対応する
長軸m−mを有する孔の引制限例として、第11図に図示
の孔56は、全体として二等辺三角形の部分区域を有し、
二等辺三角形の底辺がマシン方向に対して全体として平
行でありまた他のそれぞれの辺よりも長い。この孔のマ
シン方向中心線65は前記の方法によって決定され、また
この孔の支配的区域69は中心線の右側にある部分区域で
ある。遠隔平行線66はマシン方向中心線65の両側に配置
され、孔56の外周上においてマシン方向に最も離間した
点を通過する。一般に孔56の長軸m−mはこの孔のマシ
ン方向中心線65と一致する。この孔56から形成されるプ
ロング22は支配的区域69を有する足跡の側面に向かって
配向される傾向を有し、また基板24のクロスマシン方向
のベクトル成分を有する方向に配向される。第11図の孔
のアスペクト比は好ましくは約1.5:1乃至約5:1の範囲内
とする。さらに好ましくは、孔56のアスペクト比は約2:
1乃至約4:1とし、好ましい実施態様においては孔56は約
2.3:1のアスペクト比を有する。
方位角プロング22は種々の方法の組合わせを使用して
形成できる事を注意しなければならない。このような方
法組合わせを使用する非制限例は、重力と基板24の面に
沿った差圧とを組合わせて使用し、プロング22に対して
方位角を与えるにある。他の非制限例は、重力と回転切
断手段とを組合わせてプロング22に方位角を与えるにあ
る。第3の非制限例は、基板24の面に沿った差圧を、楕
円形足跡を有するプロング22と組当わせて使用するにあ
る。このような種々の方法の組合わせなど、プロング22
に方位角を与えるその他多くの方法が当業者には明かで
あろう。
使用例の説明 本発明の締結システム120を製品に使用する非制限例
を下記において第6図について説明する。機械的締結シ
ステムは米国特許第4,846,815号に記載のような使い捨
て吸収性製品において有利に使用されている。おしめ11
0の構造とこのおしめ構造における本発明の機械的締結
システム20の有利な利用法を説明するためにこの米国特
許を引例とする。
例えば、機械的締結システムは接着剤テープ締結シス
テムよりも油によって汚染しにくく、また容易に再使用
できる事は公知である。このようなフィーチャは、幼児
に着用される使い捨ておしめに締結システムが応用され
る場合に多くの利点を示す。また再締結自在の締結シス
テムは、使い捨ておしめの着用中にこのおしめの汚れが
生じたかいなかを見るためにチェックできるという利点
がある。
第6図について述べれば、幼児の胴体下部の回りに着
用される使い捨ておしめ110が図示されている。この明
細書において、「使い捨て吸収性製品」とは、一般に幼
児または失禁者によって着用され、脚の間に引き上げら
れて着用者の腰回りに固着され、一回使用後に破棄され
て洗濯または復元されない衣類を言う。「使い捨ておし
め」とは、特に幼児によって着用されるようなサイズを
有する使い捨て製品である。
好ましいおしめ110は透液性トップシート112と、不透
液性バックシート116と、前記トップシート112とバック
シート116との間に介在する吸収性コア118とを含む。ト
ップシー112とバックシート116は外周に沿って少なくと
も部分的に接合されて、コア118を定置保持する。おし
め要素は業界公知の種々の構造に組立てられ、好ましい
構造は米国特許第3,860,003号および米国特許第4,699,6
22号に全体的に記載されている。特に好ましいおしめ構
造としてこれらの特許を引例とする。
おしめ110のトップシート112とバックシート116は全
体として同延長であって、前述のように外周に沿って少
なくとも部分的に接合される。トップシート112とバッ
クシート116との接合は、ミネソタ55110、バドネイス・
ハイツのH.B.フラー社によって製造される接着剤No.125
8などのホットメルト接着剤によって実施する事ができ
る。吸収性コア118は一般にトップシートおよびバック
シートより長さと幅が小である。コア118はトップシー
ト112とバックシート116の間に固着関係に介在させられ
る。
おしめ110は対向配置された第1未満122と第2末端12
4とを有する。おしめ110は前記の第1および第2末端か
らおしめの横方向中心線に向かって、おしめ長の約1/5
乃至約1/3の長さ延在する第1ウエスト部分142と第2ウ
エスト部分144とを有する。これらのウエスト部分142、
144は、着用された時に着用者のウエストを包囲し、着
用者が直立姿勢の時に一般におしめの最高レベルにある
おしめ部分である。おしめ110の股部分146は第1ウエス
ト部分142と第2ウエスト部分144との間にあるおしめ部
分であって、おしめが着用された時に着用者の脚の間に
配置される部分である。
吸収性「コア」は排泄物を吸収して保持する任意手段
である。吸収性コア118は一般に圧縮性、形状合致性で
着用者の皮膚に対して非刺激性である。好ましいコア11
8は相互に対向する第1面と第2面とを有し、また所望
ならばチシュー層によって包囲される。コア118の一方
の面はトップシート112に向けられ、他方の面はバック
シート116に向けられる。
吸収性コア118はバックシート116上に重ね合わされ、
好ましくは接着剤など業界公知の任意手段によってバッ
クシートに対して接合される。特に好ましい実施態様に
おいて、コア118をバックシート116に接合する接着剤接
合は接着剤を螺旋形に被着する事によって実施される。
バックシート116は不透液性であって、吸収性コア118に
よって吸収されてその中に収容された液体が下着、衣
類、シーツその他おしめと接触する物体を濡らす事を防
止する。この明細書において、「バックシート」とはお
しめ110が着用された時にコア118の外側に配置されて吸
収された液体をおしめ110の中に閉じ込める任意バリヤ
をいう。好ましくはバックシートは厚さ約0.025乃至約
0.030mm(0.001乃至0.0012インチ)のポリオレフィンフ
ィルムとする。ポリエチレンフィルムが特に好ましく
は、適当なフィルムは、バージニア、23225、リッチモ
ンドのトレッジャーインダストリーおよびオハイオ 45
202、シンシナティー、クロペイ(Clopay)コーポレー
ションによって適当なフィルムが製造されている。所望
ならば、バックシートに布様外観を与えまたは蒸気を通
過させる通路を備えるためバックシート116にエンボス
処理またはつや消し仕上げを実施する事ができる。
トップシート112は可撓性であり、触感が良く、着用
者の皮膚に対して非刺激性である。トップシート112は
吸収性コア118およびその内部に収容された液体が着用
者の皮膚と接触する事を防止する。トップシート112は
透液性であって、液体を容易に透過させる。この明細書
において「トップシート」とは、おしめ110が着用され
ている際に着用者の皮膚に接触し、コア118が着用者の
皮膚と接触する事を防止する任意の透液性面をいう。ト
ップシート112は不織布、不織布、スパンボンデッドま
たはカーデッド材料から成る事ができる。好ましトップ
シート112は100%ポリプロピレンの不織布であって、業
界公知の手段によってカーディング処理またはスポンボ
ンディング処理されたものである。特に好ましいトップ
シートは平方メートルあたり約21乃至約24gの坪量と、
マシン方向において約138g/センチメートルの最小限乾
燥引っ張り強さと、クロスマシン方向においてセンチメ
ートルあたり少なくとも約80gの湿潤引っ張り強さとを
有する。
おしめ110は締結システム120と、おしめが着用された
時にこのおしめが着用者に固着されるように第1ウエス
ト部分142と第2ウエスト部分144とを重なり合い状態に
保持するための受け面153とを備える。このようにして
おしめは着用者に対して固着され、締結システム120が
受け面153に固着された時に側面閉鎖が成される。
締結システム120は着用期間中に生じる分離力に抵抗
しなければならない。「分離力」とは、締結システム12
0と受け面153とに作用して、受け面153から締結システ
ム120を分離し、解除しまた除去しようとする力をい
う。分離力は剪断力と剥離力とを含む。「剪断力」と
は、受け面153に対して全体として接線方向に作用し、
締結システム120の面に対して大体平行と思われる分布
力を言う。「剥離力」とは、一般に長手方に、受け面15
3と締結システム120の基板の面に対して垂直方向に作用
する分布力を言う。
剪断力は、全体として締結システムの基板の面に対し
て平行に逆方向に締結システム120と受け面153とを引っ
張る事によって測定される。この剪断力に対する締結シ
ステムと受け面との抵抗を測定する方法は米国特許第4,
699,622号に詳細に記載され、これを引例とする。
剥離力は、締結システム120を受け面153から約135゜
の夾角で引っ張る事によって測定される。夾角に対する
締結システムと受け面の抵抗を測定する方法は米国特許
第4,846,815号に記載され、これを引例とする。
分離力は代表的には、着用者の運動によって、または
着用者がおしめ110を外そうとする事によって生じる。
一般に、幼児はその着用しているおしめ110を解きまた
は除去できてはならないが、また正常に着用している際
の通常の分離力によっておしめが外れてはならない。し
かし成人はおしめが汚れた時またはその汚れが発生した
かどうかを検査するためにおしめを外して取り替える事
ができなければならない。一般に締結システム120と受
け面153は少なくとも200グラム、好ましくは少なくとも
約500グラム、さらに好ましくは少なくとも約700グラム
の剥離力に抵抗しなければならない。さらに、締結シス
テム120と受け面153は少なくとも500グラム、好ましく
は少なくとも約750グラム、さらに好ましくは少なくと
も約1,000グラムの剪断力に抵抗できなければならな
い。
受け面153は、この受け面が締結システムに係合して
第1ウエスト部分142と第2ウエスト部分144とを重なり
合い状態に保持するために締結システムに係合するかぎ
り、おしめ上の任意の第1位置に配置する事ができる。
例えば受け面153は第2ウエスト部分144の外側面、また
は第1ウエスト部分142の内側面に、またはおしめ上の
締結システムと係合できるその他の位置に配置する事が
できる。受け面153はおしめ110と一体とし、またはおし
めに接合された別個の要素とし、またはトップシート11
2またはバックシート116などのおしめ要素から分離され
ない連続の単一部材とする事ができる。
受け面153は種々のサイズおよび形状をとる事ができ
るが、受け面153は着用者のウエストに対して最大限に
フィットするため、第2ウエスト部分144の外側面を横
断して配置された単数または複数の一体的パッチとする
事が好ましい。第6図に図示のように、受け面153は第
2ウエスト部分144に固着された細長い長方形の一体的
部材とする事が好ましい。
適当な受け面153は不織布ファブリック、ステッチボ
ンデッドファブリック、または業界公知のその他の繊維
材料まはループ材料である。受け面153は、係合手段に
よって捕捉され、保持される繊維要素、好ましくはルー
プを成す種々の材料から製造する事ができる。適当な材
料はナイロン、ポリエステル、ポリプロピレンおよびそ
れらの組合せを含む。適当な受け面153は織布から突出
する多数の繊維ループを含み、これは、ミネソタ、セン
トポールのミネソタ・マイニング・アンド・マニュファ
クチャリング・カンパニーによってスコッチメートブラ
ンド・ナイロン織布ループ No.FJ3401として市販され
ている。他の適当な受け面153はナイロン裏あてから突
出した複数のナイロンフィラメントループを有するトリ
コットであって、ノースカロライナ、グリーンスボロの
ジルフォードミルからジルフォード(Gilford)No.1611
0として市販されている。特に好ましい受け面は、マサ
チューセッツ 02081、ウオルポール、インターナショ
ナル・ペーパ社のベラテック不織布グループから入手さ
れるような任意適当な商業的カーディングプロセスまた
はスパンボンデッドプロセスによって製造された平方メ
ートルあたり約17.1グラム(平方ヤードあたり0.5オン
ス)の坪量を有するポリプロピレン不織布ファブリック
である。
締結システム120は相補形の受け面153に係合しておし
め110に固着されるためのものである。締結システム120
は、使い捨ておしめ110上の側面閉鎖を成すために任意
公知の構造とする事ができる。この締結システムの基板
が受け面153から離間するようにおしめ110に接合され
る。第6図に図示のように締結システム120は好ましく
はおしめ110の第1および第2長手方縁に配置される。
締結システム120の好ましい構造は、この締結システム
のプロングと着用者の皮膚との接触の可能性を最小限に
するものである。好ましい締結システム120の構造は、
米国特許第3,848,594号に詳細に記載されたY形テープ
構造である。他の好ましい締結システム構造は、米国特
許第4,699,622号に記載されこの両方の特許は使い捨て
おしめ110上の締結システムの種々の位置を説明するた
めの引例として引用する。特に好ましい締結システムは
おしめの一方の側面のみに固着された単一テープタブで
あって、この型の締結システム構造はおしめ業界におい
て公知であり、この型の非制限例は米国特許第4,846,81
5号に記載され、この特許を引例とする。
第6図の締結システム120はメーカー末端156と反対側
のユーザ末端158とを有する。メーカー末端156はおしめ
110に対して好ましくは第1ウエスト部分142と並列的に
接合される。ユーザ末端158は、おしめ110を着用者に着
用する際に受け面153に対して固着される。
おしめ110が着用者の腰回りに取り付けられた後に、
ユーザ末端158が受け面153に対して着脱自在に固着さ
れ、好ましくは第2ウエスト部分144上に配置されて、
おしめ110によって着用者の腰を包囲させる。おしめ110
は現在側面閉鎖されている。締結システムのユーザ末端
158からプロング(図示されず)が延在し、このプロン
グ係合手段が受け面153のストランドを捕捉する。
400グラム以上の剥離抵抗と1,000グラム以上の剪断抵
抗とを有する締結システム120と相補形の受け面153は、
前記の「製造法」に記載の締結システムの特定パラメー
タに従って製造する事ができる。相補形の受け面153は
前記のポリプロピレン不織布ファブリックである。
締結システム120は少なくとも約2.54センチメートル
(1インチ)の幅を有し、適当なユーザ末端158を生じ
る任意長さとし、少なくとも約3.5センチメートル(1.4
インチ)の長さが好ましい。締結システム120のプロン
グ列は、平方センチメートルあたり約256プロング(平
方インチあたり1600プロング)のマトリックスを含む。
これらのプロングは好ましくは実質的に同一方向に配向
され、使い捨て製品の使用中に締結テープのメーカー末
端156の方に配向される。
おしめ110を着用者に着用させる際に、第1ウエスト
部分142を着用者の背中の回りに配置し、おしめの他の
部分を着用者の脚の間に引っ張って、第2ウエスト部分
144を着用者の前側に配置する。次に締結システムのユ
ーザ末端158を第2ウエスト部分144の受け面153に対し
て固着して側面閉鎖を成す。
本発明は前記の説明のみに限定されるものでなく、そ
の主旨の範囲内において任意に変更実施できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−268756(JP,A) 特公 昭51−2512(JP,B1) 国際公開93/3644(WO,A1) 欧州特許出願公開381087(EP,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 67/08 A44B 18/00 A61F 5/44

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単数または複数の自由形成プロングを有す
    る締結システムの製造方法において、溶融した感熱性材
    料を堆積部材の孔を通して強制的に送る段階と、前記溶
    融した感熱性材料の所定の量を前記堆積部材の孔から基
    板上に配置する段階と、前記溶融した感熱性材料の所定
    量の一部を前記基板の面に平行なベクトル成分を有する
    方向に延伸してプロングを形成する段階と、前記プロン
    グの溶融した感熱性材料を固化してベース、シャンクお
    よび係合手段を有するプロングを形成する段階とを有す
    ることを特徴とする締結システムの製造方法。
  2. 【請求項2】前記堆積部材はスクリーンを有することを
    特徴とする請求項2に記載の締結システムの製造方法。
  3. 【請求項3】前記堆積部材は印刷シリンダであることを
    特徴とする請求項2に記載の締結システムの製造方法。
  4. 【請求項4】前記印刷シリンダは平方センチメートルあ
    たり64孔乃至1600の孔を有することを特徴とする請求項
    3に記載の締結システムの製造方法。
  5. 【請求項5】前記堆積部材は内部タンクを有する多孔ロ
    ールを有し、前記溶融した感熱性材料を前記孔を通して
    強制的に送る段階は、加圧下の溶融した感熱性材料を前
    記内部タンクの中に供給する段階を有することを特徴と
    する請求項1に記載の締結システムの製造方法。
  6. 【請求項6】前記堆積部材の前記孔の少なくとも1つは
    長軸と短軸とを有し、前記短軸は前記堆積部材のマシン
    方向と異なる方向、好ましくは前記堆積部材のクロスマ
    シン方向に配向され、得られたプロングが方位角を有す
    ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の
    締結システムの製造方法。
  7. 【請求項7】前記孔の少なくとも1つが長軸、短軸およ
    びマシン方向中心線の一方の側の支配的区域を有するこ
    とを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の締結
    システムの製造方法。
  8. 【請求項8】前記孔の少なくとも1つが、1.5:1以上の
    比を有することを特徴とする請求項請求項1乃至7のい
    ずれかに記載の締結システムの製造方法。
  9. 【請求項9】請求項1乃至7のいずれかに記載の方法に
    よって形成され、相補形の受け面に取付けられる締結シ
    ステム。
  10. 【請求項10】トップシートとこのトップシートに接合
    されたバックシートとを有する外側カバーと、 前記トップシートと前記バックシートとの間に配置され
    た吸収性コアと、 請求項1乃至8のいずれかに記載の方法によって形成さ
    れ前記外側カバーに接合された締結システムと を有することを特徴とする吸収性製品。
  11. 【請求項11】トップシートとこのトップシートに接合
    されたバックシートとを有する外側カバーと、 前記トップシートと前記バックシートとの間に配置され
    た吸収性コアと、 ユーザ端とメーカ端とを有しメーカ端が前記外側カバー
    に接合され、ユーザ端に請求項1乃至8のいずれかに記
    載の方法によって形成された締結システムが接合された
    少なくとも1つの締結テープと を有することを特徴とする吸収性製品。
  12. 【請求項12】前記印刷シリンダは平方センチメートル
    あたり100孔乃至900の孔を有することを特徴とする請求
    項4に記載の締結システムの製造方法。
  13. 【請求項13】前記印刷シリンダは平方センチメートル
    あたり144孔乃至576の孔を有することを特徴とする請求
    項12に記載の締結システムの製造方法。
  14. 【請求項14】前記支配的区域は前記孔の全面積の少な
    くとも75%を有することを特徴とする請求項7に記載の
    締結システムの製造方法。
  15. 【請求項15】締結システムが前記バックシートに接合
    されたことを特徴とする請求項10に記載の吸収性製品。
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