JPH0650750U - 鋼材塗膜の自動剥離装置 - Google Patents
鋼材塗膜の自動剥離装置Info
- Publication number
- JPH0650750U JPH0650750U JP9102092U JP9102092U JPH0650750U JP H0650750 U JPH0650750 U JP H0650750U JP 9102092 U JP9102092 U JP 9102092U JP 9102092 U JP9102092 U JP 9102092U JP H0650750 U JPH0650750 U JP H0650750U
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- Japan
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- steel material
- long steel
- stripping
- roller conveyor
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 長尺鋼材に塗装されたプライマー剥離の自動
化を図るとともに、剥離手段、および、鋼材の取扱いの
簡略化,省力化の図れる剥離装置を提供することにあ
る。 【構成】 表面に銹び止め塗装を施した長尺鋼材(フラ
ンジ)2を水平に搬送する搬送手段(ローラコンベア)
1の一側上方に、長尺鋼材2の搬送方向にそって回転駆
動し、かつ、搬送される長尺鋼材面に圧接,離反可能と
した無端ベルト構造の研削部材をもつ塗膜剥離手段12
を配設したことを特徴とする。
化を図るとともに、剥離手段、および、鋼材の取扱いの
簡略化,省力化の図れる剥離装置を提供することにあ
る。 【構成】 表面に銹び止め塗装を施した長尺鋼材(フラ
ンジ)2を水平に搬送する搬送手段(ローラコンベア)
1の一側上方に、長尺鋼材2の搬送方向にそって回転駆
動し、かつ、搬送される長尺鋼材面に圧接,離反可能と
した無端ベルト構造の研削部材をもつ塗膜剥離手段12
を配設したことを特徴とする。
Description
【0001】
本考案は、長尺鋼材塗膜の自動剥離装置の改善に関する。
【0002】
例えば、鈑桁を構成するフランジには銹び止め用のプライマー塗装が施されて いる。鈑桁の溶接組立てに際し、このプライマーを剥離しないでフランジとウエ ブとの溶接を行うと、プライマーが溶接時にガス状となって発散し溶接欠陥が生 じる。そのため、鈑桁の溶接組立てに当っては、ウエブの溶接部位に対応するフ ランジ部のプライマーを、ウエブの肉厚より広巾に剥離する必要がある。
【0003】
従来では、プライマー塗装されたフランジをクレーン作業により定盤上に並べ 、フランジ表面の所定個所に剥離線を罫書する。次いで、研削無端ベルトを装架 した手押し移動構造のプライマー剥離機(ベーダマシーン)を作業者が前記フラ ンジ上に運び、罫書した剥離線にそって手押し移動しながら当該部分のプライマ ーを剥離していた。
【0004】
前述した従来技術には次のような課題がある。 (a)フランジが長尺部材のため、クレーンによる作業現場への搬入,フランジ 加工ラインから定盤上へ乗載する玉掛け作業,プライマー剥離後のフランジを鈑 桁組立てラインに移行するための玉掛け作業を要し、そのために多くの時間と労 力を要する。 (b)ベーダマシンの搬入,搬出作業が要求される。 (c)プライマー剥離位の罫書作業が必要である。
【0005】 本考案の目的は、長尺鋼材に塗装されたプライマー剥離の自動化を図るととも に、剥離手段、および、鋼材の取扱いの簡略化,省力化の図れる剥離装置を提供 することにある。
【0006】
従来技術の課題を解決する本考案の構成は、表面に銹び止め塗装を施した長尺 鋼材を水平に搬送する搬送手段の一側上方に、前記長尺鋼材の搬送方向にそって 回転駆動し、かつ、搬送される長尺鋼材面に圧接,離反可能とした無端ベルト構 造の研削部材をもつ塗膜剥離手段を配設したものである。
【0007】
次に、図面について本考案実施例の詳細を説明する。 図1は本考案装置の正面図、図2は搬送装置の平面図、図3は長尺鋼材の横送 り機構の正面図、図4は長尺鋼材のセンタリング装置の正面図、図5は長尺鋼材 の一部を省略した斜視図である。
【0008】 図2に示すように、作業現場の床面上にはローラコンベア1を構成する駆動ロ ーラ1aが適当間隔毎に配設してあり、このローラコンベア1によって長尺鋼材 (例えば、鈑桁用のフランジなど)2が矢印方向に搬送される。また、前記所定 の駆動ローラ1a間には、上面に多数のローラ3を軸支したフランジ2の横送り 機構4を介設し、また、別の所定の駆動ローラ1a間にはフランジ2のセンタリ ング装置5が介設されている。
【0009】 図1における6は、前記ローラコンベア1に跨架した門形の台枠であって、こ の台枠6の中央部にモータ7を傾動可能に乗載軸支する。該モータ7の一側には 、比較的長尺の支持アーム8の一端が固着してあり、更にこの支持アーム8の他 端に小径のプーリー9を軸着せしめるとともに、前記支持アーム8の中央部に上 方向け付勢されたテンションローラ10が垂設されている。そして、前記モータ 7に設けたプーリー11,前記支持アーム8の先端に軸支したプーリー9,前記 テンションローラ10にサンドペーパー構造のサンダーベルト12を囲撓する。
【0010】 また、図1における13は、前記支持アーム8の先端部上方に前記ローラコン ベア1を跨架するように配設した門構で、この門構13の水平辺中央部下面に垂 下姿勢のシリンダ14をとりつけ、このシリンダ14の下端を前記支持アーム8 の先端部に遊動的に連結する。また、支持アーム8の先端部、詳しくは、前記プ ーリー9に近接した位置に、前記フランジ2の表面に接,離可能としたリミット スイッチLSを設ける。このリミットスイッチLSは、フランジ2に接触してい るときには、シリンダ(図示略)を作動する電磁弁(図示略)への通電を断ち、 フランジ2端部から離脱したときに電磁弁へ通電し、前記シリンダ14を作動さ せ、支持アーム8の自重落下を防止するとともに、支持アーム8を定められたス トロークだけ上昇する。
【0011】 次に、図3について前記フランジ2の横送り機構4の構成を説明する。15は 、前記ローラコンベア1によるフランジ2の搬送方向と直交する方向に前記フラ ンジ2を横移動させる前記ローラ3を多数軸支した支持レバーで、該支持レバー 15の一端下部は床面に垂設したシリンダ16の上端が軸支してあり、また、支 持レバー15の他端をローラコンベア1の支持枠17に軸支したものである。横 送り機構4はこのように構成されている。 従って、シリンダ16の作用で前記支持レバー15が水平姿勢にあるときは、 これに軸支したローラ3の上面は前記ローラコンベア1を構成する駆動ローラ1 aの上面より高位にあり、適当間隔毎に配設した複数の横送り機構4によってフ ランジ2は横方向の移動調整が行える。また、シリンダ16の作用で支持レバー 15を仮想線で示すように一側に下向き傾斜すると、フランジ2の傾斜下端縁は 直ちに各駆動ローラ1aに接触して横行が阻止され、支持レバー15の傾斜の進 行に伴いフランジ2はローラコンベア1上に移されるようにしたものである。
【0012】 次に、図4について前記フランジ2の位置決め装置、つまり、前記センタリン グ装置5の構成を説明する。18は前記駆動ローラ1aの軸線と平行に床面上に 設置された台座で、この台座18の両端間にはモータ19によって駆動されるス クリュー軸20が横架してある。該スクリュー軸20は中央部を境として互いに 逆送りするネジ部20a,20bを形成したものによって構成され、各ネジ部2 0a,20bには夫々上部に規制部材21を垂設した可動体22を螺合する。ま た、この可動体22の下部は前記台座18上に設けた案内レール23に移動可能 に係合されている。前記規制部材21の上端は、前記横送り機構4上に乗載され ているときのフランジ2面より上方に位置するようにしてある。センタリング装 置5は上述のように構成されている。尚、前記規制部材21として図では棒杆状 の部材を示したが、この規制部材21をローラ構造としてもよい。
【0013】
前記実施例に基いて作用を説明する。 ローラコンベア1の所定位置上にフランジ2を搬入する。次いで、シリンダ1 6の作用で下向き傾斜している全ての支持レバー15を水平姿勢に上昇させると 、前記フランジ2はローラコンベア1より若干上方に扛上され、支持レバー15 に設けたローラ3上に横移動可能な状態となる。この状態でモータ19を駆動し 、スクリュー軸20のネジ部20a,20bにより可動体22を相寄る方向に移 動させると、この可動体22に設けた規制部材21がフランジ2の両端面に接触 するまでこのフランジ2を横移動するとともに、フランジ2の塗膜剥離部を前記 サンダーベルト12に適合させる。 次いで、前記シリンダ16の作用で支持レバー15の一端を下向き下降すると 、フランジ2は前記規制部材21に支承された状態でローラコンベア1上に移行 される。フランジ2がローラコンベア1上に移されると、前記モータ19の作用 で両可動体22が両側方に移動し、規制部材21がフランジ2の両端縁から離反 する。この信号を受けてローラコンベア1が駆動しフランジ2は矢印方向に搬送 され、フランジ2の先端がリミットスイッチLSに当接作動させると、前記シリ ンダ14がフリーとなると同時にモータ11が駆動され、プーリー9部のサンダ ーベルト12が関連機構の自重を伴ってフランジ2の先端上面に圧接され、剥離 が開始する。 フランジ2の搬送により塗膜(プライマー)は図5で示すように剥離削成せし められるとともに金属面も若干研削される。そして、フランジ2の後端縁がリミ ットスイッチLSを通過すると、この信号により油圧モータを駆動し、油圧ポン プを介して前記シリンダ14を作動し、支持アーム8の自重による下向き回動を 阻止するとともに、支持アーム8を定められたストロークだけ上昇する。以上の 操作を繰り返し行うものである。
【0014】
上述のように本考案の構成によれば、次のような効果が得られる。 (a)長尺鋼材に塗布された塗膜が自動連続的に剥離することができ、作業効率 の向上が図れ、長尺鋼材が鈑桁のフランジである場合には、鈑桁の組立て効率の 向上が図れる。 (b)従来技術と比べ、クレーン作業や数多くの玉掛け作業が省略できるととも に、ベーダマシンの持ち運びなどの煩雑な作業が省略し得られ、作業性の向上, 大巾な省力化が図れる。
【図1】本考案装置の正面図である。
【図2】搬送装置の平面図である。
【図3】長尺鋼材の横送り機構の正面図である。
【図4】長尺鋼材のセンタリング装置の正面図である。
【図5】長尺鋼材の一部を省略した斜視図である。
【符号の説明】 1 ローラコンベア 2 フランジ 3 ローラ 4 横送り機構 5 センタリング装置 6 台枠 7 モータ 8 支持アーム 9 プーリー 10 テンションローラ 11 プーリー 12 サンダーベルト 13 門構 14 シリンダ
フロントページの続き (72)考案者 小沢 繁夫 千葉県野田市二ツ塚118番地 川崎重工業 株式会社野田工場内 (72)考案者 伊藤 千幸 千葉県野田市二ツ塚118番地 川崎重工業 株式会社野田工場内
Claims (1)
- 【請求項1】 表面に銹び止め塗装を施した長尺鋼材を
水平に搬送する搬送手段の一側上方に、前記長尺鋼材の
搬送方向にそって回転駆動し、かつ、搬送される長尺鋼
材面に圧接,離反可能とした無端ベルト構造の研削部材
をもつ塗膜剥離手段を配設したことを特徴とする鋼材塗
膜の自動剥離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9102092U JPH0650750U (ja) | 1992-12-14 | 1992-12-14 | 鋼材塗膜の自動剥離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9102092U JPH0650750U (ja) | 1992-12-14 | 1992-12-14 | 鋼材塗膜の自動剥離装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0650750U true JPH0650750U (ja) | 1994-07-12 |
Family
ID=14014876
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9102092U Pending JPH0650750U (ja) | 1992-12-14 | 1992-12-14 | 鋼材塗膜の自動剥離装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0650750U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6038260B1 (ja) * | 2015-10-21 | 2016-12-07 | 日名 章 | 塗膜剥離装置 |
-
1992
- 1992-12-14 JP JP9102092U patent/JPH0650750U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6038260B1 (ja) * | 2015-10-21 | 2016-12-07 | 日名 章 | 塗膜剥離装置 |
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