JPH0650431Y2 - カード状物の搬送機構 - Google Patents
カード状物の搬送機構Info
- Publication number
- JPH0650431Y2 JPH0650431Y2 JP4768889U JP4768889U JPH0650431Y2 JP H0650431 Y2 JPH0650431 Y2 JP H0650431Y2 JP 4768889 U JP4768889 U JP 4768889U JP 4768889 U JP4768889 U JP 4768889U JP H0650431 Y2 JPH0650431 Y2 JP H0650431Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- card
- belt
- driven
- drive
- belt means
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
- Conveying Record Carriers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、カード,切符,紙幣などの読取り機やカード
販売機などに用いるカード状物の搬送機構に関するもの
である。
販売機などに用いるカード状物の搬送機構に関するもの
である。
従来のカード状物の搬送機構としては、例えば駆動ロー
ラと従動ローラを用いたものが知られている。この搬送
機構は、駆動ローラと従動ローラから構成されるローラ
対を複数配列して搬送路を形成し、駆動ローラの回転力
でローラ対の間にカード状物を送り込み、次のローラ対
へと受け渡して搬送していくものである。この方式によ
れば、ローラ対間にカード状物を送り込む時、カード状
物の前縁とローラとの衝突によって抵抗及びスリップ等
が生じるので、カードが突入する時と抜け出る時とでは
送り速度に変動が生じる。特に、カード状物の搬送過程
で、磁気情報等の書き込み及び読み取り動作が行なわれ
る場合には、このような送りの速度変動はデータ誤りの
原因ともなっていた。また、所定寸法より短いカードの
場合、詰まりの原因にもなっていた。
ラと従動ローラを用いたものが知られている。この搬送
機構は、駆動ローラと従動ローラから構成されるローラ
対を複数配列して搬送路を形成し、駆動ローラの回転力
でローラ対の間にカード状物を送り込み、次のローラ対
へと受け渡して搬送していくものである。この方式によ
れば、ローラ対間にカード状物を送り込む時、カード状
物の前縁とローラとの衝突によって抵抗及びスリップ等
が生じるので、カードが突入する時と抜け出る時とでは
送り速度に変動が生じる。特に、カード状物の搬送過程
で、磁気情報等の書き込み及び読み取り動作が行なわれ
る場合には、このような送りの速度変動はデータ誤りの
原因ともなっていた。また、所定寸法より短いカードの
場合、詰まりの原因にもなっていた。
このような不都合を回避しうる他の搬送機構としては、
駆動ベルトと従動ベルトでカード状物を挟持搬送する機
構が知られている。このような機構によれば、カード状
物をベルト間に受け入れた後は、駆動ベルトの送りに従
って、従動ベルトとの間に挟持されたままカード状物が
移送されるので、ローラ対間に入る都度、突入時の抵抗
を受けるローラ挟持方式の搬送機構に比べれば、送り速
度の不安定さは除かれることになる。
駆動ベルトと従動ベルトでカード状物を挟持搬送する機
構が知られている。このような機構によれば、カード状
物をベルト間に受け入れた後は、駆動ベルトの送りに従
って、従動ベルトとの間に挟持されたままカード状物が
移送されるので、ローラ対間に入る都度、突入時の抵抗
を受けるローラ挟持方式の搬送機構に比べれば、送り速
度の不安定さは除かれることになる。
従来のベルトによる搬送機構では、延伸性のあるベルト
を使用する場合と、延伸性がなくほとんど伸びないベル
トを使用する場合とがある。
を使用する場合と、延伸性がなくほとんど伸びないベル
トを使用する場合とがある。
まず、駆動ベルト及び従動ベルトが延伸性を有している
場合、駆動ベルトの駆動プーリに回転力が働いても、ベ
ルトが延伸するので従動プーリ側に駆動力が伝達される
のに若干の時間がかかる。即ち回転遅れが発生し、この
ため搬送速度が一定にならないので安定した搬送をする
ことができない。また、カード状物を往復搬送するため
に駆動プーリの回転を正逆両方向に切換える場合、この
速度変動の影響は大きくあらわれる。これは磁気情報等
の書き込み及び読み取り動作を不安定にするなどの不都
合をもたらす。
場合、駆動ベルトの駆動プーリに回転力が働いても、ベ
ルトが延伸するので従動プーリ側に駆動力が伝達される
のに若干の時間がかかる。即ち回転遅れが発生し、この
ため搬送速度が一定にならないので安定した搬送をする
ことができない。また、カード状物を往復搬送するため
に駆動プーリの回転を正逆両方向に切換える場合、この
速度変動の影響は大きくあらわれる。これは磁気情報等
の書き込み及び読み取り動作を不安定にするなどの不都
合をもたらす。
次に、駆動ベルトおよび従動ベルトを非延伸性とした場
合には、カード状物をベルト間で挟持しても、ベルトは
伸び縮みしないので、送り速度は安定する。しかしなが
ら、このように非延伸性のベルトを用いた場合にも、次
のような課題がある。すなわち、ベルトが非延伸性であ
るため、駆動ベルトおよび従動ベルトは、ベルトに張力
を与えるためにピンチローラなどの機構をそれぞれ備え
なければならず、構造が複雑になる。また、ベルトに延
伸性がないから、ベルト相互間では常に同じ個所どうし
が接触することになる。即ち延伸性のあるベルトの場合
と異なり、相互摩擦がないので、1度汚れが付くと、こ
れを自然に落すことができなくなり、使用過程でカード
状物が汚れたり、ベルトに汚れが付着してスリップが起
こるなどの不都合が起る。
合には、カード状物をベルト間で挟持しても、ベルトは
伸び縮みしないので、送り速度は安定する。しかしなが
ら、このように非延伸性のベルトを用いた場合にも、次
のような課題がある。すなわち、ベルトが非延伸性であ
るため、駆動ベルトおよび従動ベルトは、ベルトに張力
を与えるためにピンチローラなどの機構をそれぞれ備え
なければならず、構造が複雑になる。また、ベルトに延
伸性がないから、ベルト相互間では常に同じ個所どうし
が接触することになる。即ち延伸性のあるベルトの場合
と異なり、相互摩擦がないので、1度汚れが付くと、こ
れを自然に落すことができなくなり、使用過程でカード
状物が汚れたり、ベルトに汚れが付着してスリップが起
こるなどの不都合が起る。
本考案は上記事情にもとづいてなされたもので、非延伸
性ベルトの特性、すなわち速度変動のない安定した送り
を維持しながら、延伸性ベルトの特性、すなわち構造上
の簡素化および摩擦接触による汚れ落しの効果を持つこ
とができるカード状物の搬送機構を提供しようとするも
のである。
性ベルトの特性、すなわち速度変動のない安定した送り
を維持しながら、延伸性ベルトの特性、すなわち構造上
の簡素化および摩擦接触による汚れ落しの効果を持つこ
とができるカード状物の搬送機構を提供しようとするも
のである。
このため、本考案では、駆動ベルト手段および従動ベル
ト手段によってカード状物を挟持搬送するカード状物の
搬送機構において、上記従動ベルト手段が延伸性を有す
ると共に、上記駆動ベルト手段が非延伸性を有すること
を特徴としている。
ト手段によってカード状物を挟持搬送するカード状物の
搬送機構において、上記従動ベルト手段が延伸性を有す
ると共に、上記駆動ベルト手段が非延伸性を有すること
を特徴としている。
したがって、駆動ベルト手段を駆動してカード状物を搬
送しても、上記駆動ベルト手段には伸び縮みが発生しな
いので、同一速度での安定した搬送が可能となる。しか
も、従動ベルト手段には延伸性があるので、駆動ベルト
手段の駆動時に従動ベルト手段は抵抗を受けて伸び縮み
する。これによって両ベルト手段の間には摩擦接触が生
じ、汚れを擦り落す機能を発揮できる。また、少なくと
も従動ベルト手段については、ピンチローラなどのテン
ション機構が不要であり、この点で、全体の構成につい
て簡素化が達成できる。
送しても、上記駆動ベルト手段には伸び縮みが発生しな
いので、同一速度での安定した搬送が可能となる。しか
も、従動ベルト手段には延伸性があるので、駆動ベルト
手段の駆動時に従動ベルト手段は抵抗を受けて伸び縮み
する。これによって両ベルト手段の間には摩擦接触が生
じ、汚れを擦り落す機能を発揮できる。また、少なくと
も従動ベルト手段については、ピンチローラなどのテン
ション機構が不要であり、この点で、全体の構成につい
て簡素化が達成できる。
以下、本考案の一実施例を図面を参照して具体的に説明
する。第1図において、符号1は駆動ベルト手段であ
り、駆動プーリ2と従動プーリ3との間に非延伸性の材
料よりなる無端ベルト4を巻回張設したものである。な
お、この実施例では、両プーリ2,3間に位置して中間プ
ーリ5が配設され、また、上記無端ベルト4には、これ
にテンションをかけるためのピンチローラ6が転接して
ある。このピンチローラ6はレバー7で支えられ、上記
レバー7はスプリング8で弾持されている。
する。第1図において、符号1は駆動ベルト手段であ
り、駆動プーリ2と従動プーリ3との間に非延伸性の材
料よりなる無端ベルト4を巻回張設したものである。な
お、この実施例では、両プーリ2,3間に位置して中間プ
ーリ5が配設され、また、上記無端ベルト4には、これ
にテンションをかけるためのピンチローラ6が転接して
ある。このピンチローラ6はレバー7で支えられ、上記
レバー7はスプリング8で弾持されている。
また、上記駆動ベルト手段1と対をなす従動ベルト手段
9は、この実施例では、上記駆動ベルト手段1の上側に
配置されている。ここでは、従動プーリ10,11間に延伸
性のある材料よりなる無端ベルト12が巻回張設されてい
る。そして、両プーリ10,11間には必要に応じて中間プ
ーリ13が配置されている。そして、上記無端ベルト4お
よび12間にはカード状物Aを挟持搬送する搬送経路14が
形成される。
9は、この実施例では、上記駆動ベルト手段1の上側に
配置されている。ここでは、従動プーリ10,11間に延伸
性のある材料よりなる無端ベルト12が巻回張設されてい
る。そして、両プーリ10,11間には必要に応じて中間プ
ーリ13が配置されている。そして、上記無端ベルト4お
よび12間にはカード状物Aを挟持搬送する搬送経路14が
形成される。
なお、本実施例における両無端ベルト4,12の延伸性の差
は、両者間に適当な摩擦接触が生じると共に、安定した
搬送が達成できる程度のものであればよい。非延伸性の
無端ベルト4は、例えばケブラー(商標)のような合成
繊維の心体やスパイラル状の綿糸の心体をウレタンで包
んで構成することで、その伸び率を1%より小さくする
ことができる。また、延伸性の無端ベルト12を例えばナ
イロン芯体をウレタンで包んだ構成とすれば、適当な延
伸性を得ることができる。
は、両者間に適当な摩擦接触が生じると共に、安定した
搬送が達成できる程度のものであればよい。非延伸性の
無端ベルト4は、例えばケブラー(商標)のような合成
繊維の心体やスパイラル状の綿糸の心体をウレタンで包
んで構成することで、その伸び率を1%より小さくする
ことができる。また、延伸性の無端ベルト12を例えばナ
イロン芯体をウレタンで包んだ構成とすれば、適当な延
伸性を得ることができる。
このような構成によれば、駆動プーリ2を駆動すると、
無端ベルト4は延びないために、直ちに同じ周速で走行
を始めるから、従動プーリ3側からカード状物Aを直ち
に搬送経路14内に受け入れ、等速で搬送することができ
る。この時、従動ベルト手段の無端ベルト12は、接触摩
擦によってカード状物Aと共に移動する。カード状物A
が搬送経路14から外れると、上記無端ベルト12は低い接
触圧で無端ベルト4に接触するが、それ自体、延伸性を
持っているので、無端ベルト4との間に摩擦接触を起
し、表面的に擦り合わせを起す。この時、両ベルト4,12
のいずれかに汚れが付いていると、これが擦り合わせで
剥離され、ベルト表面から取除かれる。
無端ベルト4は延びないために、直ちに同じ周速で走行
を始めるから、従動プーリ3側からカード状物Aを直ち
に搬送経路14内に受け入れ、等速で搬送することができ
る。この時、従動ベルト手段の無端ベルト12は、接触摩
擦によってカード状物Aと共に移動する。カード状物A
が搬送経路14から外れると、上記無端ベルト12は低い接
触圧で無端ベルト4に接触するが、それ自体、延伸性を
持っているので、無端ベルト4との間に摩擦接触を起
し、表面的に擦り合わせを起す。この時、両ベルト4,12
のいずれかに汚れが付いていると、これが擦り合わせで
剥離され、ベルト表面から取除かれる。
なお、上記実施例では、単にカード状物を一方から他方
へ搬送する場合について説明しているが、一方から入れ
て、他方に到達した後、駆動プーリ2を逆転させて、カ
ード状物を元に戻す往復搬送の場合にも、本考案は適用
される。また、この搬送経路14において、カードリーダ
などの機構を配置し、カード状物の読取りを行うなど、
実際の用途に適応した形態にすることができることは勿
論である。
へ搬送する場合について説明しているが、一方から入れ
て、他方に到達した後、駆動プーリ2を逆転させて、カ
ード状物を元に戻す往復搬送の場合にも、本考案は適用
される。また、この搬送経路14において、カードリーダ
などの機構を配置し、カード状物の読取りを行うなど、
実際の用途に適応した形態にすることができることは勿
論である。
本考案は、駆動ベルト手段を非延伸性の材料で構成し、
他方、従動ベルト手段を延伸性のある材料で構成し、こ
れによって、搬送経路におけるカード状物の搬送速度を
安定させることができ、しかも、ベルト表面の汚れを擦
り落すことができると共に、全体としての構成も簡素化
できるという実用上の効果を奏し得る。
他方、従動ベルト手段を延伸性のある材料で構成し、こ
れによって、搬送経路におけるカード状物の搬送速度を
安定させることができ、しかも、ベルト表面の汚れを擦
り落すことができると共に、全体としての構成も簡素化
できるという実用上の効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案の一実施例を示す側面図、第2図は要部
の拡大側面図である。 1……駆動ベルト手段,2……駆動プーリ, 3……従動プーリ,4……無端ベルト, 5……中間プーリ,6……ピンチローラ, 7……レバー,8……スプリング, 9……従動ベルト手段, 10,11……従動プーリ, 12……無端ベルト,13……中間プーリ, A……カード状物。
の拡大側面図である。 1……駆動ベルト手段,2……駆動プーリ, 3……従動プーリ,4……無端ベルト, 5……中間プーリ,6……ピンチローラ, 7……レバー,8……スプリング, 9……従動ベルト手段, 10,11……従動プーリ, 12……無端ベルト,13……中間プーリ, A……カード状物。
Claims (1)
- 【請求項1】駆動ベルト手段および従動ベルト手段によ
ってカード状物を挟持搬送するカード状物の搬送機構に
おいて、上記従動ベルト手段が延伸性を有すると共に、
上記駆動ベルト手段が非延伸性を有することを特徴とす
るカード状物の搬送機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4768889U JPH0650431Y2 (ja) | 1989-04-25 | 1989-04-25 | カード状物の搬送機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4768889U JPH0650431Y2 (ja) | 1989-04-25 | 1989-04-25 | カード状物の搬送機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02139846U JPH02139846U (ja) | 1990-11-22 |
JPH0650431Y2 true JPH0650431Y2 (ja) | 1994-12-21 |
Family
ID=31563839
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4768889U Expired - Lifetime JPH0650431Y2 (ja) | 1989-04-25 | 1989-04-25 | カード状物の搬送機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0650431Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-04-25 JP JP4768889U patent/JPH0650431Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02139846U (ja) | 1990-11-22 |
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