JPH0650410A - 遊星歯車式変速装置 - Google Patents
遊星歯車式変速装置Info
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- JPH0650410A JPH0650410A JP22086492A JP22086492A JPH0650410A JP H0650410 A JPH0650410 A JP H0650410A JP 22086492 A JP22086492 A JP 22086492A JP 22086492 A JP22086492 A JP 22086492A JP H0650410 A JPH0650410 A JP H0650410A
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- gear
- speed
- reduction
- planetary gear
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 牽引力・車速性能が連続的で、よりスムーズ
な変速を可能にする前後進２段または前進２段・後進１
段の遊星歯車式変速装置を提供する。 【構成】 前後進１速では、正逆回転可能な油圧モータ
１の出力トルクを、１速用駆動歯車１４を介して差動遊
星歯車部６０のリングギヤ６４から出力する。前後進２
速では、エンジン２の出力トルクを、歯車減速部３０を
介して差動遊星歯車部６０のキャリア６５に入力し、油
圧モータ１の出力トルクを２速用駆動歯車１５を介して
前記差動遊星歯車部６０のサンギヤ６６に入力すること
によって、前記二つの入力トルクの合成トルクを差動遊
星歯車部６０のリングギヤ６４から出力する。前記動力
伝達経路により、速度段数が少ないにもかかわらず広い
段間比を備えた操作性のよい変速装置が得られる。
な変速を可能にする前後進２段または前進２段・後進１
段の遊星歯車式変速装置を提供する。 【構成】 前後進１速では、正逆回転可能な油圧モータ
１の出力トルクを、１速用駆動歯車１４を介して差動遊
星歯車部６０のリングギヤ６４から出力する。前後進２
速では、エンジン２の出力トルクを、歯車減速部３０を
介して差動遊星歯車部６０のキャリア６５に入力し、油
圧モータ１の出力トルクを２速用駆動歯車１５を介して
前記差動遊星歯車部６０のサンギヤ６６に入力すること
によって、前記二つの入力トルクの合成トルクを差動遊
星歯車部６０のリングギヤ６４から出力する。前記動力
伝達経路により、速度段数が少ないにもかかわらず広い
段間比を備えた操作性のよい変速装置が得られる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、遊星歯車式変速装置に
関する。
関する。
【０００２】
【従来の技術】装輪車両のうち特に装輪式建設機械、た
とえば走行しながらブレードによる掘削、整地、除雪等
の作業を行ったり、スカリファイヤによるリッピング作
業を行うモータグレーダの変速装置として、本発明者が
さきに出願した特願平３−３２７１０７等がある。前記
変速装置は低速域では油圧モータによる駆動、高速域で
はエンジンによるダイレクト駆動とそれぞれ別個の駆動
方式が用いられている。
とえば走行しながらブレードによる掘削、整地、除雪等
の作業を行ったり、スカリファイヤによるリッピング作
業を行うモータグレーダの変速装置として、本発明者が
さきに出願した特願平３−３２７１０７等がある。前記
変速装置は低速域では油圧モータによる駆動、高速域で
はエンジンによるダイレクト駆動とそれぞれ別個の駆動
方式が用いられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】装輪車両または装軌車
両が中型ないし大型になるほど高牽引力、高車速を必要
とし、このような車両に搭載する変速装置に対しては、
広い総段間比と多くの段数が要求される。そのため、低
速域では油圧モータによる駆動、高速域ではエンジンに
よるダイレクト駆動とする場合においても、それぞれ複
数の速度段数で構成することが多い。そしてこれらの複
数の速度段においては、図１３に示すようにその牽引力
・車速性能が連続的でないため、スムーズな変速性能を
得ることができない。本発明は上記従来の問題点に着目
してなされたもので、牽引力・車速性能が連続的で、よ
りスムーズな変速を可能にする遊星歯車式変速装置を提
供することを目的としている。
両が中型ないし大型になるほど高牽引力、高車速を必要
とし、このような車両に搭載する変速装置に対しては、
広い総段間比と多くの段数が要求される。そのため、低
速域では油圧モータによる駆動、高速域ではエンジンに
よるダイレクト駆動とする場合においても、それぞれ複
数の速度段数で構成することが多い。そしてこれらの複
数の速度段においては、図１３に示すようにその牽引力
・車速性能が連続的でないため、スムーズな変速性能を
得ることができない。本発明は上記従来の問題点に着目
してなされたもので、牽引力・車速性能が連続的で、よ
りスムーズな変速を可能にする遊星歯車式変速装置を提
供することを目的としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る遊星歯車式変速装置は、正逆回転可能
な油圧モータの出力トルクを、減速歯車を介して差動遊
星歯車部のリングギヤから出力する前後進１速と、エン
ジンの出力トルクを歯車減速部を介して差動遊星歯車部
のキャリアに入力し、油圧モータの出力トルクを減速歯
車を介して前記差動遊星歯車部のサンギヤに入力するこ
とによって、前記二つの入力トルクの合成トルクを差動
遊星歯車部のリングギヤから出力する前後進２速もしく
は前進２速の速度段を有する基本構成とし、このような
基本構成において前進２段、後進２段用遊星歯車式変速
装置は、油圧モータによって駆動される駆動軸と、この
駆動軸上に配設した油圧駆動クラッチおよび油圧差動ク
ラッチと、これらのクラッチの係合によって駆動される
１速用駆動歯車および２速用駆動歯車とからなる油圧モ
ータ入力部と、エンジンによって駆動される主軸と、こ
の主軸上に配設した駆動歯車によって油圧ポンプを駆動
するポンプ駆動歯車部と、前記主軸上に配設され、サン
ギヤ入力、キャリア出力またはリングギヤ出力の２個の
遊星歯車装置とからなる歯車減速部と、前記油圧モータ
入力部の２速用駆動歯車と噛み合う２速用減速歯車を一
端に固着し、他端にサンギヤを固着した中空のサンギヤ
軸と、このサンギヤ軸の中心を貫通する前記歯車減速部
の出力軸端部に固着したキャリアと、前記油圧モータ入
力部の１速用駆動歯車と噛み合う１速用減速歯車と一体
に構成したリングギヤと、このリングギヤに固着した変
速装置出力軸とからなる差動遊星歯車部とによって構成
した請求項２の変速装置、または、油圧駆動クラッチに
代えて１速用遊星歯車減速装置を用い、この１速用遊星
歯車減速装置のサンギヤを油圧モータによって駆動され
る駆動軸に固着し、差動遊星歯車部のリングギヤと一体
に構成した１速用減速歯車と噛み合う１速用駆動歯車を
前記１速用遊星歯車減速装置のキャリアに固着する構成
とした請求項３の変速装置、あるいは、油圧駆動クラッ
チの係合によって駆動される１速用駆動歯車に代えて、
油圧モータによって駆動される駆動軸に１速用駆動歯車
を直接固着し、前記１速用駆動歯車と噛み合う１速用減
速歯車を介してサンギヤから入力し、キャリアから出力
する遊星歯車装置を設け、この遊星歯車装置のキャリア
を差動遊星歯車部のリングギヤに固着した請求項４の変
速装置でもよい。これらの他に、２個の遊星歯車装置に
代えて、正転および逆転する２個の回転クラッチと、こ
れらの回転クラッチの係合によって回転する２個の減速
小歯車と、前記２個の減速小歯車と噛み合う減速大歯車
とによって歯車減速部を構成し、前記減速大歯車に固着
した歯車減速部の出力軸端部を、差動遊星歯車部のキャ
リアに固着する構成とした前記請求項３の変速装置でも
よく、あるいは、２個の遊星歯車装置に代えて、正転お
よび逆転する２個の回転クラッチと、これらの回転クラ
ッチの係合によって回転する２個の減速小歯車と、前記
２個の減速小歯車と噛み合う減速大歯車とによって歯車
減速部を構成し、前記減速大歯車に固着した歯車減速部
の出力軸端部を、差動遊星歯車部のキャリアに固着した
前記請求項４の変速装置でもよい。また、前進２段、後
進１段用遊星歯車式変速装置は、油圧モータによって駆
動される駆動軸と、この駆動軸上に配設した油圧駆動ク
ラッチおよび油圧差動クラッチと、これらのクラッチの
係合によって駆動される１速用駆動歯車および２速用駆
動歯車とからなる油圧モータ入力部と、エンジンによっ
て駆動される主軸と、この主軸上に配設した駆動歯車に
よって油圧ポンプを駆動するポンプ駆動歯車部と、前記
主軸上に配設され、サンギヤ入力、キャリア出力または
リングギヤ出力の２個の遊星歯車装置とからなる歯車減
速部と、前記油圧モータ入力部の２速用駆動歯車と噛み
合う２速用減速歯車を一端に固着し、他端にサンギヤを
固着した中空のサンギヤ軸と、このサンギヤ軸の中心を
貫通する前記歯車減速部の出力軸端部に固着したキャリ
アと、前記油圧モータ入力部の１速用駆動歯車と噛み合
う１速用減速歯車と一体に構成したリングギヤと、この
リングギヤに固着した変速装置出力軸とからなる差動遊
星歯車部とによって構成した請求項７の変速装置、また
は、油圧駆動クラッチに代えて１速用遊星歯車減速装置
を用い、この１速用遊星歯車減速装置のサンギヤを油圧
モータによって駆動される駆動軸に固着し、差動遊星歯
車部のリングギヤと一体に構成した１速用減速歯車と噛
み合う１速用駆動歯車を前記１速用遊星歯車減速装置の
キャリアに固着する構成とした請求項８の変速装置、あ
るいは、油圧駆動クラッチの係合によって駆動される１
速用駆動歯車に代えて、油圧モータによって駆動される
駆動軸に１速用駆動歯車を直接固着し、前記１速用駆動
歯車と噛み合う１速用減速歯車を介してサンギヤから入
力し、キャリアから出力する遊星歯車装置を設け、この
遊星歯車装置のキャリアを差動遊星歯車部のリングギヤ
に固着した請求項９の変速装置でもよい。これらの他
に、遊星歯車装置に代えて、エンジンの出力トルクを入
力する主軸に固着した減速小歯車と、この減速小歯車に
噛み合う減速大歯車とによって歯車減速部を構成し、前
記減速大歯車に固着した歯車減速部の出力軸端部を、差
動遊星歯車部のキャリアに固着する構成とした前記請求
項８の変速装置でもよく、あるいは、遊星歯車装置に代
えて、エンジンの出力トルクを入力する主軸に固着した
減速小歯車と、この減速小歯車に噛み合う減速大歯車と
によって歯車減速部を構成し、前記減速大歯車に固着し
た歯車減速部の出力軸端部を、差動遊星歯車部のキャリ
アに固着した前記請求項９の変速装置でもよい。
め、本発明に係る遊星歯車式変速装置は、正逆回転可能
な油圧モータの出力トルクを、減速歯車を介して差動遊
星歯車部のリングギヤから出力する前後進１速と、エン
ジンの出力トルクを歯車減速部を介して差動遊星歯車部
のキャリアに入力し、油圧モータの出力トルクを減速歯
車を介して前記差動遊星歯車部のサンギヤに入力するこ
とによって、前記二つの入力トルクの合成トルクを差動
遊星歯車部のリングギヤから出力する前後進２速もしく
は前進２速の速度段を有する基本構成とし、このような
基本構成において前進２段、後進２段用遊星歯車式変速
装置は、油圧モータによって駆動される駆動軸と、この
駆動軸上に配設した油圧駆動クラッチおよび油圧差動ク
ラッチと、これらのクラッチの係合によって駆動される
１速用駆動歯車および２速用駆動歯車とからなる油圧モ
ータ入力部と、エンジンによって駆動される主軸と、こ
の主軸上に配設した駆動歯車によって油圧ポンプを駆動
するポンプ駆動歯車部と、前記主軸上に配設され、サン
ギヤ入力、キャリア出力またはリングギヤ出力の２個の
遊星歯車装置とからなる歯車減速部と、前記油圧モータ
入力部の２速用駆動歯車と噛み合う２速用減速歯車を一
端に固着し、他端にサンギヤを固着した中空のサンギヤ
軸と、このサンギヤ軸の中心を貫通する前記歯車減速部
の出力軸端部に固着したキャリアと、前記油圧モータ入
力部の１速用駆動歯車と噛み合う１速用減速歯車と一体
に構成したリングギヤと、このリングギヤに固着した変
速装置出力軸とからなる差動遊星歯車部とによって構成
した請求項２の変速装置、または、油圧駆動クラッチに
代えて１速用遊星歯車減速装置を用い、この１速用遊星
歯車減速装置のサンギヤを油圧モータによって駆動され
る駆動軸に固着し、差動遊星歯車部のリングギヤと一体
に構成した１速用減速歯車と噛み合う１速用駆動歯車を
前記１速用遊星歯車減速装置のキャリアに固着する構成
とした請求項３の変速装置、あるいは、油圧駆動クラッ
チの係合によって駆動される１速用駆動歯車に代えて、
油圧モータによって駆動される駆動軸に１速用駆動歯車
を直接固着し、前記１速用駆動歯車と噛み合う１速用減
速歯車を介してサンギヤから入力し、キャリアから出力
する遊星歯車装置を設け、この遊星歯車装置のキャリア
を差動遊星歯車部のリングギヤに固着した請求項４の変
速装置でもよい。これらの他に、２個の遊星歯車装置に
代えて、正転および逆転する２個の回転クラッチと、こ
れらの回転クラッチの係合によって回転する２個の減速
小歯車と、前記２個の減速小歯車と噛み合う減速大歯車
とによって歯車減速部を構成し、前記減速大歯車に固着
した歯車減速部の出力軸端部を、差動遊星歯車部のキャ
リアに固着する構成とした前記請求項３の変速装置でも
よく、あるいは、２個の遊星歯車装置に代えて、正転お
よび逆転する２個の回転クラッチと、これらの回転クラ
ッチの係合によって回転する２個の減速小歯車と、前記
２個の減速小歯車と噛み合う減速大歯車とによって歯車
減速部を構成し、前記減速大歯車に固着した歯車減速部
の出力軸端部を、差動遊星歯車部のキャリアに固着した
前記請求項４の変速装置でもよい。また、前進２段、後
進１段用遊星歯車式変速装置は、油圧モータによって駆
動される駆動軸と、この駆動軸上に配設した油圧駆動ク
ラッチおよび油圧差動クラッチと、これらのクラッチの
係合によって駆動される１速用駆動歯車および２速用駆
動歯車とからなる油圧モータ入力部と、エンジンによっ
て駆動される主軸と、この主軸上に配設した駆動歯車に
よって油圧ポンプを駆動するポンプ駆動歯車部と、前記
主軸上に配設され、サンギヤ入力、キャリア出力または
リングギヤ出力の２個の遊星歯車装置とからなる歯車減
速部と、前記油圧モータ入力部の２速用駆動歯車と噛み
合う２速用減速歯車を一端に固着し、他端にサンギヤを
固着した中空のサンギヤ軸と、このサンギヤ軸の中心を
貫通する前記歯車減速部の出力軸端部に固着したキャリ
アと、前記油圧モータ入力部の１速用駆動歯車と噛み合
う１速用減速歯車と一体に構成したリングギヤと、この
リングギヤに固着した変速装置出力軸とからなる差動遊
星歯車部とによって構成した請求項７の変速装置、また
は、油圧駆動クラッチに代えて１速用遊星歯車減速装置
を用い、この１速用遊星歯車減速装置のサンギヤを油圧
モータによって駆動される駆動軸に固着し、差動遊星歯
車部のリングギヤと一体に構成した１速用減速歯車と噛
み合う１速用駆動歯車を前記１速用遊星歯車減速装置の
キャリアに固着する構成とした請求項８の変速装置、あ
るいは、油圧駆動クラッチの係合によって駆動される１
速用駆動歯車に代えて、油圧モータによって駆動される
駆動軸に１速用駆動歯車を直接固着し、前記１速用駆動
歯車と噛み合う１速用減速歯車を介してサンギヤから入
力し、キャリアから出力する遊星歯車装置を設け、この
遊星歯車装置のキャリアを差動遊星歯車部のリングギヤ
に固着した請求項９の変速装置でもよい。これらの他
に、遊星歯車装置に代えて、エンジンの出力トルクを入
力する主軸に固着した減速小歯車と、この減速小歯車に
噛み合う減速大歯車とによって歯車減速部を構成し、前
記減速大歯車に固着した歯車減速部の出力軸端部を、差
動遊星歯車部のキャリアに固着する構成とした前記請求
項８の変速装置でもよく、あるいは、遊星歯車装置に代
えて、エンジンの出力トルクを入力する主軸に固着した
減速小歯車と、この減速小歯車に噛み合う減速大歯車と
によって歯車減速部を構成し、前記減速大歯車に固着し
た歯車減速部の出力軸端部を、差動遊星歯車部のキャリ
アに固着した前記請求項９の変速装置でもよい。
【０００５】
【作用】上記構成によれば、油圧モータの出力トルクを
減速歯車を介して出力する前後進１速と、エンジンの出
力トルクを歯車減速部を介して差動遊星歯車部のキャリ
アに入力し、油圧モータの出力トルクを減速歯車を介し
て前記差動遊星歯車部のサンギヤに入力することによっ
て、前記二つの入力トルクの合成トルクを差動遊星歯車
部のリングギヤから出力する前後進２速もしくは前進２
速、後進１速の速度段を備えた変速装置としたので、簡
素な構成、かつ、少ない段数でありながら、広い段間比
を得ることができる。また、１速と２速の同期を良くす
ることにより、従来の変速装置と異なる連続的な牽引力
・車速性能を得ることができる。
減速歯車を介して出力する前後進１速と、エンジンの出
力トルクを歯車減速部を介して差動遊星歯車部のキャリ
アに入力し、油圧モータの出力トルクを減速歯車を介し
て前記差動遊星歯車部のサンギヤに入力することによっ
て、前記二つの入力トルクの合成トルクを差動遊星歯車
部のリングギヤから出力する前後進２速もしくは前進２
速、後進１速の速度段を備えた変速装置としたので、簡
素な構成、かつ、少ない段数でありながら、広い段間比
を得ることができる。また、１速と２速の同期を良くす
ることにより、従来の変速装置と異なる連続的な牽引力
・車速性能を得ることができる。
【０００６】
【実施例】以下に本発明に係る遊星歯車式変速装置の実
施例について、図面を参照して説明する。図１に請求項
２の実施例におけるギヤトレーンを示す。この遊星歯車
式変速装置１００は油圧モータ入力部１０、ポンプ駆動
歯車部２０、歯車減速部３０、差動遊星歯車部６０によ
って構成されている。油圧モータ入力部１０は、遊星歯
車式変速装置１００の外部に設けられた油圧モータ１の
出力軸に連結された駆動軸１１と、この駆動軸１１に固
着された油圧駆動クラッチ１２、油圧差動クラッチ１３
と、前記クラッチの係合によって駆動される１速用駆動
歯車１４、２速用駆動歯車１５とによって構成されてい
る。前記油圧モータ１は油圧ポンプ３を油圧源とし、正
逆回転可能である。ポンプ駆動歯車部２０は、主動力源
であるエンジン２の出力トルクを入力する主軸２１およ
びこの主軸２１に固着された駆動歯車２２と、ポンプ駆
動軸２３に固着され、前記駆動歯車２２と噛み合って油
圧ポンプ３を駆動する歯車２４とからなる。歯車減速部
３０は、前記主軸２１に連結されたサンギヤ軸３１上に
直列に配設された前進用遊星歯車装置３２と後進用遊星
歯車装置４２とからなり、前進用遊星歯車装置３２のク
ラッチ３３は係合時リングギヤ３４を固定する。また、
後進用遊星歯車装置４２のクラッチ４３は係合時キャリ
ア４５を固定する。そして前記前進用遊星歯車装置３２
のキャリア３５は、一側を後進用遊星歯車装置４２のリ
ングギヤ４４に連結され、他側を出力軸３７に連結され
ている。
施例について、図面を参照して説明する。図１に請求項
２の実施例におけるギヤトレーンを示す。この遊星歯車
式変速装置１００は油圧モータ入力部１０、ポンプ駆動
歯車部２０、歯車減速部３０、差動遊星歯車部６０によ
って構成されている。油圧モータ入力部１０は、遊星歯
車式変速装置１００の外部に設けられた油圧モータ１の
出力軸に連結された駆動軸１１と、この駆動軸１１に固
着された油圧駆動クラッチ１２、油圧差動クラッチ１３
と、前記クラッチの係合によって駆動される１速用駆動
歯車１４、２速用駆動歯車１５とによって構成されてい
る。前記油圧モータ１は油圧ポンプ３を油圧源とし、正
逆回転可能である。ポンプ駆動歯車部２０は、主動力源
であるエンジン２の出力トルクを入力する主軸２１およ
びこの主軸２１に固着された駆動歯車２２と、ポンプ駆
動軸２３に固着され、前記駆動歯車２２と噛み合って油
圧ポンプ３を駆動する歯車２４とからなる。歯車減速部
３０は、前記主軸２１に連結されたサンギヤ軸３１上に
直列に配設された前進用遊星歯車装置３２と後進用遊星
歯車装置４２とからなり、前進用遊星歯車装置３２のク
ラッチ３３は係合時リングギヤ３４を固定する。また、
後進用遊星歯車装置４２のクラッチ４３は係合時キャリ
ア４５を固定する。そして前記前進用遊星歯車装置３２
のキャリア３５は、一側を後進用遊星歯車装置４２のリ
ングギヤ４４に連結され、他側を出力軸３７に連結され
ている。
【０００７】差動遊星歯車部６０は、上記油圧モータ入
力部１０の出力トルクと歯車減速部３０の出力トルクと
を入力する遊星歯車装置で、この遊星歯車装置の中空の
サンギヤ軸６１の一端に、上記２速用駆動歯車１５と噛
み合う２速用減速歯車６２が固着され、他端にはサンギ
ヤ６６が固着されている。キャリア６５は前記中空のサ
ンギヤ軸６１の中心を貫通する出力軸３７の端部に固着
されている。また、リングギヤ６４は上記１速用駆動歯
車１４と噛み合う１速用減速歯車と一体に構成され、こ
のリングギヤ６４から張り出したボス部６４ａの中心に
は変速装置出力軸８１が固着されている。
力部１０の出力トルクと歯車減速部３０の出力トルクと
を入力する遊星歯車装置で、この遊星歯車装置の中空の
サンギヤ軸６１の一端に、上記２速用駆動歯車１５と噛
み合う２速用減速歯車６２が固着され、他端にはサンギ
ヤ６６が固着されている。キャリア６５は前記中空のサ
ンギヤ軸６１の中心を貫通する出力軸３７の端部に固着
されている。また、リングギヤ６４は上記１速用駆動歯
車１４と噛み合う１速用減速歯車と一体に構成され、こ
のリングギヤ６４から張り出したボス部６４ａの中心に
は変速装置出力軸８１が固着されている。
【０００８】次に、この変速装置の動力伝達経路につい
て説明する。前進１速では油圧駆動クラッチ１２が係合
され、油圧モータ１の出力トルクは１速用駆動歯車１
４、リングギヤ６４を介して変速装置出力軸８１に伝達
される。後進１速では、前進１速に対して油圧モータ１
を逆転させる。前進２速では油圧差動クラッチ１３と前
進用遊星歯車装置３２のクラッチ３３とを係合させる。
エンジン２の出力トルクはサンギヤ３６入力、リングギ
ヤ３４固定、キャリア３５出力となり、出力軸３７を介
して差動遊星歯車部６０のキャリア６５に入力される。
一方、油圧モータ１の出力トルクは２速用駆動歯車１
３、２速用減速歯車６２を介してサンギヤ６６に入力さ
れ、両者の合成トルクがリングギヤ６４を介して変速装
置出力軸８１に伝達される。また後進２速では前記クラ
ッチ３３を開放し、後進用遊星歯車装置４２のクラッチ
４３を係合させてキャリア４５を固定し、エンジン２の
出力トルクをリングギヤ４４、キャリア３５、出力軸３
７を介して差動遊星歯車部６０のキャリア６５に入力さ
せるとともに、前進２速に対して油圧モータ１を逆転さ
せる。これらの各速度段におけるエンジン、油圧ポン
プ、油圧モータの駆動状態ならびに各クラッチの係合状
態についてまとめると、表１の通りとなる。表中の○印
はエンジン、油圧ポンプ、油圧モータのうち駆動してい
るもの、ならびに係合クラッチを示す。
て説明する。前進１速では油圧駆動クラッチ１２が係合
され、油圧モータ１の出力トルクは１速用駆動歯車１
４、リングギヤ６４を介して変速装置出力軸８１に伝達
される。後進１速では、前進１速に対して油圧モータ１
を逆転させる。前進２速では油圧差動クラッチ１３と前
進用遊星歯車装置３２のクラッチ３３とを係合させる。
エンジン２の出力トルクはサンギヤ３６入力、リングギ
ヤ３４固定、キャリア３５出力となり、出力軸３７を介
して差動遊星歯車部６０のキャリア６５に入力される。
一方、油圧モータ１の出力トルクは２速用駆動歯車１
３、２速用減速歯車６２を介してサンギヤ６６に入力さ
れ、両者の合成トルクがリングギヤ６４を介して変速装
置出力軸８１に伝達される。また後進２速では前記クラ
ッチ３３を開放し、後進用遊星歯車装置４２のクラッチ
４３を係合させてキャリア４５を固定し、エンジン２の
出力トルクをリングギヤ４４、キャリア３５、出力軸３
７を介して差動遊星歯車部６０のキャリア６５に入力さ
せるとともに、前進２速に対して油圧モータ１を逆転さ
せる。これらの各速度段におけるエンジン、油圧ポン
プ、油圧モータの駆動状態ならびに各クラッチの係合状
態についてまとめると、表１の通りとなる。表中の○印
はエンジン、油圧ポンプ、油圧モータのうち駆動してい
るもの、ならびに係合クラッチを示す。
【表１】
【０００９】図２は、油圧モータの出力回転速度と本遊
星歯車式変速装置の出力回転速度との関係を示す線図で
ある。前進１速（図中Ｆ１と表示）時、油圧モータ回転
速度の上昇に伴って変速装置出力軸の回転速度も上昇
し、車速が増大する。前進２速（図中Ｆ２と表示）に切
り換えると、油圧モータは前進１速時の高速回転域から
次第に回転を下げ、次に反転域に入って逆方向に回転
し、次第に回転を上げる。これに伴って前進２速におけ
る車速が増大し、最高速度に到達する。なお、後進１速
（図中Ｒ１と表示）および後進２速の場合は、図２の縦
軸、横軸ともに符号が正負逆となる。
星歯車式変速装置の出力回転速度との関係を示す線図で
ある。前進１速（図中Ｆ１と表示）時、油圧モータ回転
速度の上昇に伴って変速装置出力軸の回転速度も上昇
し、車速が増大する。前進２速（図中Ｆ２と表示）に切
り換えると、油圧モータは前進１速時の高速回転域から
次第に回転を下げ、次に反転域に入って逆方向に回転
し、次第に回転を上げる。これに伴って前進２速におけ
る車速が増大し、最高速度に到達する。なお、後進１速
（図中Ｒ１と表示）および後進２速の場合は、図２の縦
軸、横軸ともに符号が正負逆となる。
【００１０】図３は、本遊星歯車式変速装置の出力トル
クと出力回転速度との関係を示す線図である。前進１速
（図中Ｆ１と表示）と前進２速（図中Ｆ２と表示）との
切り換え点において、出力トルクカーブはほぼ連続的に
移行し、従来の変速機に見られた断続的な移行とは著し
く異なったスムーズな変速性能となっている。なお、後
進１速（図中Ｒ１と表示）および後進２速の場合は、出
力回転方向が逆になる。
クと出力回転速度との関係を示す線図である。前進１速
（図中Ｆ１と表示）と前進２速（図中Ｆ２と表示）との
切り換え点において、出力トルクカーブはほぼ連続的に
移行し、従来の変速機に見られた断続的な移行とは著し
く異なったスムーズな変速性能となっている。なお、後
進１速（図中Ｒ１と表示）および後進２速の場合は、出
力回転方向が逆になる。
【００１１】図４は、請求項３の前後進２段用遊星歯車
式変速装置の実施例におけるギヤトレーンである。この
変速装置１００においては、図１に示した請求項２の油
圧駆動クラッチに代えて１速用遊星歯車減速装置１６を
用いたもので、油圧モータ１によって駆動される駆動軸
１１に前記遊星歯車減速装置１６のサンギヤ１７が固着
され、差動遊星歯車部６０のリングギヤ６４と一体に構
成された１速用減速歯車と噛み合う１速用駆動歯車１４
は、前記１速用遊星歯車減速装置１６のキャリア１８に
固着されている。前進１速の場合、クラッチ１９の係合
によりサンギヤ１７入力、キャリア１８出力となり、油
圧モータ１の出力トルクは１速用駆動歯車１４、リング
ギヤ６４を介して変速装置出力軸８１に伝達される。後
進１速では、前進１速に対して油圧モータ１を逆転させ
る。その他の構成、動力伝達経路は請求項２の実施例と
同一である。
式変速装置の実施例におけるギヤトレーンである。この
変速装置１００においては、図１に示した請求項２の油
圧駆動クラッチに代えて１速用遊星歯車減速装置１６を
用いたもので、油圧モータ１によって駆動される駆動軸
１１に前記遊星歯車減速装置１６のサンギヤ１７が固着
され、差動遊星歯車部６０のリングギヤ６４と一体に構
成された１速用減速歯車と噛み合う１速用駆動歯車１４
は、前記１速用遊星歯車減速装置１６のキャリア１８に
固着されている。前進１速の場合、クラッチ１９の係合
によりサンギヤ１７入力、キャリア１８出力となり、油
圧モータ１の出力トルクは１速用駆動歯車１４、リング
ギヤ６４を介して変速装置出力軸８１に伝達される。後
進１速では、前進１速に対して油圧モータ１を逆転させ
る。その他の構成、動力伝達経路は請求項２の実施例と
同一である。
【００１２】図５は請求項４の前後進２段用遊星歯車式
変速装置の実施例におけるギヤトレーンである。この変
速装置１００においては、油圧駆動クラッチの係合によ
って駆動される１速用駆動歯車に代えて、１速用駆動歯
車１４を油圧モータ１によって駆動される駆動軸１１に
直接固着するとともに、差動遊星歯車部６０の出力側に
遊星歯車装置７２を設けている。この遊星歯車装置７２
のキャリア７５は、差動遊星歯車部６０のリングギヤ６
４のボス部６４ａに固着され、中空のサンギヤ軸７１の
一端には、前記１速用駆動歯車１４と噛み合う１速用減
速歯車７３が固着されている。また、前記ボス部６４ａ
の中心に固着された変速装置出力軸８１は、遊星歯車装
置７２のサンギヤ軸７１の中心を貫通している。前進１
速の場合、油圧モータ１の出力トルクは１速用駆動歯車
１４、１速用減速歯車７３を介して遊星歯車装置７２の
サンギヤ７６に入力され、キャリア７５、リングギヤ６
４を介して変速装置出力軸８１に伝達される。後進１速
では、前進１速に対して油圧モータ１を逆転させる。そ
の他の構成、動力伝達経路は請求項２の実施例と同一で
ある。
変速装置の実施例におけるギヤトレーンである。この変
速装置１００においては、油圧駆動クラッチの係合によ
って駆動される１速用駆動歯車に代えて、１速用駆動歯
車１４を油圧モータ１によって駆動される駆動軸１１に
直接固着するとともに、差動遊星歯車部６０の出力側に
遊星歯車装置７２を設けている。この遊星歯車装置７２
のキャリア７５は、差動遊星歯車部６０のリングギヤ６
４のボス部６４ａに固着され、中空のサンギヤ軸７１の
一端には、前記１速用駆動歯車１４と噛み合う１速用減
速歯車７３が固着されている。また、前記ボス部６４ａ
の中心に固着された変速装置出力軸８１は、遊星歯車装
置７２のサンギヤ軸７１の中心を貫通している。前進１
速の場合、油圧モータ１の出力トルクは１速用駆動歯車
１４、１速用減速歯車７３を介して遊星歯車装置７２の
サンギヤ７６に入力され、キャリア７５、リングギヤ６
４を介して変速装置出力軸８１に伝達される。後進１速
では、前進１速に対して油圧モータ１を逆転させる。そ
の他の構成、動力伝達経路は請求項２の実施例と同一で
ある。
【００１３】図６は請求項５の前後進２段用遊星歯車式
変速装置の実施例におけるギヤトレーンである。この変
速装置１００の歯車減速部３０においては、エンジン２
の出力トルクを入力する主軸２１に、駆動歯車２２と後
進用回転クラッチ５１とが固着され、前記後進用回転ク
ラッチ５１に接続された軸５２の端部に減速小歯車５３
が固着されている。前記駆動歯車２２には、油圧ポンプ
３を駆動するポンプ駆動軸２３に固着された歯車２４
と、軸５４の一端に固着された歯車５５とが噛み合い、
前記軸５４の他端に前進用回転クラッチ５６が固着され
ている。そして、前進用回転クラッチ５６に接続された
軸５７の端部に減速小歯車５８が固着され、前記減速小
歯車５３および５８と噛み合う減速大歯車５９が、歯車
減速部３０の出力軸３７の一端に固着されている。前進
２速の場合、前記前進用回転クラッチ５６が係合し、エ
ンジン２の出力トルクは駆動歯車２２、歯車２４、歯車
５５、減速小歯車５８、減速大歯車５９を介して減速さ
れた後、出力軸３７から差動遊星歯車部６０のキャリア
６５に伝達される。また後進２速の場合は、前記後進用
回転クラッチ５１が係合し、エンジン２の出力トルクは
減速小歯車５３、減速大歯車５９を介して減速された
後、出力軸３７から差動遊星歯車部６０のキャリア６５
に伝達される。その他の構成、動力伝達経路は請求項３
の実施例と同一である。
変速装置の実施例におけるギヤトレーンである。この変
速装置１００の歯車減速部３０においては、エンジン２
の出力トルクを入力する主軸２１に、駆動歯車２２と後
進用回転クラッチ５１とが固着され、前記後進用回転ク
ラッチ５１に接続された軸５２の端部に減速小歯車５３
が固着されている。前記駆動歯車２２には、油圧ポンプ
３を駆動するポンプ駆動軸２３に固着された歯車２４
と、軸５４の一端に固着された歯車５５とが噛み合い、
前記軸５４の他端に前進用回転クラッチ５６が固着され
ている。そして、前進用回転クラッチ５６に接続された
軸５７の端部に減速小歯車５８が固着され、前記減速小
歯車５３および５８と噛み合う減速大歯車５９が、歯車
減速部３０の出力軸３７の一端に固着されている。前進
２速の場合、前記前進用回転クラッチ５６が係合し、エ
ンジン２の出力トルクは駆動歯車２２、歯車２４、歯車
５５、減速小歯車５８、減速大歯車５９を介して減速さ
れた後、出力軸３７から差動遊星歯車部６０のキャリア
６５に伝達される。また後進２速の場合は、前記後進用
回転クラッチ５１が係合し、エンジン２の出力トルクは
減速小歯車５３、減速大歯車５９を介して減速された
後、出力軸３７から差動遊星歯車部６０のキャリア６５
に伝達される。その他の構成、動力伝達経路は請求項３
の実施例と同一である。
【００１４】図７は請求項６の前後進２段用遊星歯車式
変速装置の実施例におけるギヤトレーンである。この変
速装置１００の歯車減速部３０の構成は、上記請求項５
の実施例における変速装置と同一で、また、油圧モータ
入力部１０、ポンプ駆動歯車部２０および差動遊星歯車
部６０の構成は請求項４の実施例における変速装置と同
一である。従って、各速度段における動力伝達経路もこ
れらの変速装置と同一であるので、説明を省略する。
変速装置の実施例におけるギヤトレーンである。この変
速装置１００の歯車減速部３０の構成は、上記請求項５
の実施例における変速装置と同一で、また、油圧モータ
入力部１０、ポンプ駆動歯車部２０および差動遊星歯車
部６０の構成は請求項４の実施例における変速装置と同
一である。従って、各速度段における動力伝達経路もこ
れらの変速装置と同一であるので、説明を省略する。
【００１５】図８は請求項７の前進２段、後進１段用遊
星歯車式変速装置の実施例におけるギヤトレーンであ
る。この変速装置１００は、油圧モータ入力部１０、ポ
ンプ駆動歯車部２０、歯車減速部３０、差動遊星歯車部
６０によって構成され、油圧モータ入力部１０、ポンプ
駆動歯車部２０、差動遊星歯車部６０の構成内容は、請
求項２の実施例に記載した前後進２段用遊星歯車式変速
装置と同一であるので、説明を省略する。歯車減速部３
０は、サンギヤ軸３１上に配設された前進用遊星歯車装
置３２からなり、前記サンギヤ軸３１はエンジン２の出
力トルクを入力する主軸２１に連結されている。そし
て、前記遊星歯車装置３２のキャリア３５と差動遊星歯
車部６０のキャリア６５とは、出力軸３７によって連結
されている。
星歯車式変速装置の実施例におけるギヤトレーンであ
る。この変速装置１００は、油圧モータ入力部１０、ポ
ンプ駆動歯車部２０、歯車減速部３０、差動遊星歯車部
６０によって構成され、油圧モータ入力部１０、ポンプ
駆動歯車部２０、差動遊星歯車部６０の構成内容は、請
求項２の実施例に記載した前後進２段用遊星歯車式変速
装置と同一であるので、説明を省略する。歯車減速部３
０は、サンギヤ軸３１上に配設された前進用遊星歯車装
置３２からなり、前記サンギヤ軸３１はエンジン２の出
力トルクを入力する主軸２１に連結されている。そし
て、前記遊星歯車装置３２のキャリア３５と差動遊星歯
車部６０のキャリア６５とは、出力軸３７によって連結
されている。
【００１６】次に、この変速装置の動力伝達経路につい
て説明する。前後進１速時の動力伝達経路は請求項２の
実施例と同一である。前進２速の場合、油圧差動クラッ
チ１３を係合させる。エンジン２の出力トルクはサンギ
ヤ３６入力、リングギヤ３４固定、キャリア３５出力と
なり、出力軸３７を介して差動遊星歯車部６０のキャリ
ア６５に入力される。一方、油圧モータ１の出力トルク
は２速用駆動歯車１５、２速用減速歯車６２を介してサ
ンギヤ６６に入力され、両者の合成トルクがリングギヤ
６４を介して変速装置出力軸８１に伝達される。なお、
油圧モータの出力回転速度と本遊星歯車式変速装置の出
力回転速度との関係を示す線図および本遊星歯車式変速
装置の出力回転速度と出力トルクとの関係を示す線図
は、図２および図３に示した請求項２の実施例の場合と
同一である。この変速装置の各速度段におけるエンジ
ン、油圧ポンプ、油圧モータの駆動状態ならびに各クラ
ッチの係合状態についてまとめると、表２の通りとな
る。表中の○印はエンジン、油圧ポンプ、油圧モータの
うち駆動しているもの、ならびに係合クラッチを示す。
て説明する。前後進１速時の動力伝達経路は請求項２の
実施例と同一である。前進２速の場合、油圧差動クラッ
チ１３を係合させる。エンジン２の出力トルクはサンギ
ヤ３６入力、リングギヤ３４固定、キャリア３５出力と
なり、出力軸３７を介して差動遊星歯車部６０のキャリ
ア６５に入力される。一方、油圧モータ１の出力トルク
は２速用駆動歯車１５、２速用減速歯車６２を介してサ
ンギヤ６６に入力され、両者の合成トルクがリングギヤ
６４を介して変速装置出力軸８１に伝達される。なお、
油圧モータの出力回転速度と本遊星歯車式変速装置の出
力回転速度との関係を示す線図および本遊星歯車式変速
装置の出力回転速度と出力トルクとの関係を示す線図
は、図２および図３に示した請求項２の実施例の場合と
同一である。この変速装置の各速度段におけるエンジ
ン、油圧ポンプ、油圧モータの駆動状態ならびに各クラ
ッチの係合状態についてまとめると、表２の通りとな
る。表中の○印はエンジン、油圧ポンプ、油圧モータの
うち駆動しているもの、ならびに係合クラッチを示す。
【表２】
【００１７】図９は請求項８の前進２段、後進１段用遊
星歯車式変速装置の実施例におけるギヤトレーンであ
る。この変速装置１００において、油圧モータ入力部１
０、ポンプ駆動歯車部２０、差動遊星歯車部６０の構成
内容は、さきに述べた請求項３の実施例と同一である。
また、歯車減速部３０の構成内容は請求項７の実施例と
同一である。前進１速の場合、１速用遊星歯車減速装置
１６のクラッチ１９が係合して、サンギヤ１７入力、キ
ャリア１８出力となり、油圧モータ１の出力トルクは１
速用駆動歯車１４、リングギヤ６４を介して変速装置出
力軸８１に伝達される。後進１速では、前進１速に対し
て油圧モータ１を逆転させる。前進２速の動力伝達経路
は請求項７の実施例と同一である。
星歯車式変速装置の実施例におけるギヤトレーンであ
る。この変速装置１００において、油圧モータ入力部１
０、ポンプ駆動歯車部２０、差動遊星歯車部６０の構成
内容は、さきに述べた請求項３の実施例と同一である。
また、歯車減速部３０の構成内容は請求項７の実施例と
同一である。前進１速の場合、１速用遊星歯車減速装置
１６のクラッチ１９が係合して、サンギヤ１７入力、キ
ャリア１８出力となり、油圧モータ１の出力トルクは１
速用駆動歯車１４、リングギヤ６４を介して変速装置出
力軸８１に伝達される。後進１速では、前進１速に対し
て油圧モータ１を逆転させる。前進２速の動力伝達経路
は請求項７の実施例と同一である。
【００１８】図１０は請求項９の前進２段、後進１段用
遊星歯車式変速装置の実施例におけるギヤトレーンであ
る。この変速装置１００において、油圧モータ入力部１
０、ポンプ駆動歯車部２０および差動遊星歯車部６０の
構成内容はさきに述べた請求項４の実施例と同一で、歯
車減速部３０の構成内容は請求項７の実施例と同一であ
る。前後進１速の場合の動力伝達経路は請求項４の実施
例と同一であり、前進２速の動力伝達経路は請求項７の
実施例と同一である。
遊星歯車式変速装置の実施例におけるギヤトレーンであ
る。この変速装置１００において、油圧モータ入力部１
０、ポンプ駆動歯車部２０および差動遊星歯車部６０の
構成内容はさきに述べた請求項４の実施例と同一で、歯
車減速部３０の構成内容は請求項７の実施例と同一であ
る。前後進１速の場合の動力伝達経路は請求項４の実施
例と同一であり、前進２速の動力伝達経路は請求項７の
実施例と同一である。
【００１９】図１１は請求項１０の前進２段、後進１段
用遊星歯車式変速装置の実施例におけるギヤトレーンを
示す。この変速装置１００においては、歯車減速部３０
を一対の減速歯車で構成している。すなわち、エンジン
２の出力トルクを入力する主軸２１の端部に減速小歯車
５３が固着され、この減速小歯車５３は、差動遊星歯車
部６０の中空のサンギヤ軸６１の中心を貫通する出力軸
３７の一端に固着された減速大歯車５９と噛み合ってい
る。なお、前記出力軸３７の他端には差動遊星歯車部６
０のキャリア６５が固着されている。その他の構成なら
びに前後進１速の動力伝達経路は請求項８の実施例と同
一である。前進２速の場合、エンジン２の出力トルクは
前記減速小歯車５３、減速大歯車５９を介して差動遊星
歯車部６０のキャリア６５に入力される。一方、油圧モ
ータ１の出力トルクは２速用駆動歯車１５、２速用減速
歯車６２を介してサンギヤ６６に入力され、両者の合成
トルクがリングギヤ６４を介して変速装置出力軸８１に
伝達される。
用遊星歯車式変速装置の実施例におけるギヤトレーンを
示す。この変速装置１００においては、歯車減速部３０
を一対の減速歯車で構成している。すなわち、エンジン
２の出力トルクを入力する主軸２１の端部に減速小歯車
５３が固着され、この減速小歯車５３は、差動遊星歯車
部６０の中空のサンギヤ軸６１の中心を貫通する出力軸
３７の一端に固着された減速大歯車５９と噛み合ってい
る。なお、前記出力軸３７の他端には差動遊星歯車部６
０のキャリア６５が固着されている。その他の構成なら
びに前後進１速の動力伝達経路は請求項８の実施例と同
一である。前進２速の場合、エンジン２の出力トルクは
前記減速小歯車５３、減速大歯車５９を介して差動遊星
歯車部６０のキャリア６５に入力される。一方、油圧モ
ータ１の出力トルクは２速用駆動歯車１５、２速用減速
歯車６２を介してサンギヤ６６に入力され、両者の合成
トルクがリングギヤ６４を介して変速装置出力軸８１に
伝達される。
【００２０】図１２は請求項１１の前進２段、後進１段
用遊星歯車式変速装置の実施例におけるギヤトレーンを
示す。この変速装置１００において、油圧モータ入力部
１０、ポンプ駆動歯車部２０、差動遊星歯車部６０の構
成内容は、請求項９の実施例と同一であり、歯車減速部
３０の構成内容は請求項１０の実施例と同一である。従
って、各速度段における動力伝達経路もこれらの変速装
置と同一であるので、説明を省略する。
用遊星歯車式変速装置の実施例におけるギヤトレーンを
示す。この変速装置１００において、油圧モータ入力部
１０、ポンプ駆動歯車部２０、差動遊星歯車部６０の構
成内容は、請求項９の実施例と同一であり、歯車減速部
３０の構成内容は請求項１０の実施例と同一である。従
って、各速度段における動力伝達経路もこれらの変速装
置と同一であるので、説明を省略する。
【００２１】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、油
圧モータの出力トルクを減速歯車を介して出力する前後
進１速と、エンジンの出力トルクを歯車減速部を介して
差動遊星歯車部のキャリアに入力し、油圧モータの出力
トルクを減速歯車を介して前記差動遊星歯車部のサンギ
ヤに入力することによって、前記二つの入力トルクの合
成トルクを差動遊星歯車部のリングギヤから出力する前
後進２速もしくは前進２速の速度段を備えた変速装置を
構成したので、速度段数が少なく、簡素な構成でありな
がら、広い段間比を備えた操作性のよい変速装置を得る
ことができる。そして、１速と２速の同期を良くするこ
とにより、従来の変速装置には見られなかった連続的な
速度性能、牽引性能を得ることができる。本変速装置
は、１速、２速とも走行動力を無段階に増減させること
ができる。１速では、作業機と走行装置とに対する動力
配分を自由に変えることができるとともに、油圧モータ
回転数を下げてもトルクはほとんど低下しないため、超
低速・高牽引力走行が可能である。また２速では、エン
ジンと油圧モータの双方から動力を伝達する方式とした
ので、中・大型車両が走行時に必要とする大動力を容易
に伝達することができる。
圧モータの出力トルクを減速歯車を介して出力する前後
進１速と、エンジンの出力トルクを歯車減速部を介して
差動遊星歯車部のキャリアに入力し、油圧モータの出力
トルクを減速歯車を介して前記差動遊星歯車部のサンギ
ヤに入力することによって、前記二つの入力トルクの合
成トルクを差動遊星歯車部のリングギヤから出力する前
後進２速もしくは前進２速の速度段を備えた変速装置を
構成したので、速度段数が少なく、簡素な構成でありな
がら、広い段間比を備えた操作性のよい変速装置を得る
ことができる。そして、１速と２速の同期を良くするこ
とにより、従来の変速装置には見られなかった連続的な
速度性能、牽引性能を得ることができる。本変速装置
は、１速、２速とも走行動力を無段階に増減させること
ができる。１速では、作業機と走行装置とに対する動力
配分を自由に変えることができるとともに、油圧モータ
回転数を下げてもトルクはほとんど低下しないため、超
低速・高牽引力走行が可能である。また２速では、エン
ジンと油圧モータの双方から動力を伝達する方式とした
ので、中・大型車両が走行時に必要とする大動力を容易
に伝達することができる。
【図１】請求項２の前後進２段用遊星歯車式変速装置の
ギヤトレーンを示す図である。
ギヤトレーンを示す図である。
【図２】油圧モータの出力回転速度と変速装置の出力回
転速度との関係を示す線図である。
転速度との関係を示す線図である。
【図３】変速装置の出力トルクと出力回転速度との関係
を示す線図である。
を示す線図である。
【図４】請求項３の前後進２段用遊星歯車式変速装置の
ギヤトレーンを示す図である。
ギヤトレーンを示す図である。
【図５】請求項４の前後進２段用遊星歯車式変速装置の
ギヤトレーンを示す図である。
ギヤトレーンを示す図である。
【図６】請求項５の前後進２段用遊星歯車式変速装置の
ギヤトレーンを示す図である。
ギヤトレーンを示す図である。
【図７】請求項６の前後進２段用遊星歯車式変速装置の
ギヤトレーンを示す図である。
ギヤトレーンを示す図である。
【図８】請求項７の前進２段、後進１段用遊星歯車式変
速装置のギヤトレーンを示す図である。
速装置のギヤトレーンを示す図である。
【図９】請求項８の前進２段、後進１段用遊星歯車式変
速装置のギヤトレーンを示す図である。
速装置のギヤトレーンを示す図である。
【図１０】請求項９の前進２段、後進１段用遊星歯車式
変速装置のギヤトレーンを示す図である。
変速装置のギヤトレーンを示す図である。
【図１１】請求項１０の前進２段、後進１段用遊星歯車
式変速装置のギヤトレーンを示す図である。
式変速装置のギヤトレーンを示す図である。
【図１２】請求項１１の前進２段、後進１段用遊星歯車
式変速装置のギヤトレーンを示す図である。
式変速装置のギヤトレーンを示す図である。
【図１３】従来の変速装置を用いた車両における牽引性
能曲線の一例を示す図である。
能曲線の一例を示す図である。
１ 油圧モータ ２ エンジン ３ 油圧ポンプ １０ 油圧モータ入力部 １１ 駆動軸 １２ 油圧駆動クラッチ １３ 油圧差動クラッチ １４ １速用駆動歯車 １５ ２速用駆動歯車 １６ １速用遊星歯車減速装置 １７，３６，６６，７６ サンギヤ １８，３５，４５，６５，７５ キャリア ２０ ポンプ駆動歯車部 ２１ 主軸 ２２ 駆動歯車 ３０ 歯車減速部 ３１，６１，７１ サンギヤ軸 ３２ 前進用遊星歯車装置 ３４，４４，６４ リングギヤ ３７ 出力軸 ４２ 後進用遊星歯車装置 ５１ 後進用回転クラッチ ５３，５８ 減速小歯車 ５６ 前進用回転クラッチ ５９ 減速大歯車 ６０ 差動遊星歯車部 ６２ ２速用減速歯車 ７２ 遊星歯車装置 ７３ １速用減速歯車 ８１ 変速装置出力軸 １００ 遊星歯車式変速装置
Claims (11)
- 【請求項１】 正逆回転可能な油圧モータの出力トルク
を、減速歯車を介して差動遊星歯車部のリングギヤから
出力する前後進１速と、 エンジンの出力トルクを歯車減速部を介して差動遊星歯
車部のキャリアに入力し、油圧モータの出力トルクを減
速歯車を介して前記差動遊星歯車部のサンギヤに入力す
ることによって、前記二つの入力トルクの合成トルクを
差動遊星歯車部のリングギヤから出力する前後進２速も
しくは前進２速の速度段を有することを特徴とする遊星
歯車式変速装置。 - 【請求項２】 油圧モータによって駆動される駆動軸
と、この駆動軸上に配設した油圧駆動クラッチおよび油
圧差動クラッチと、これらのクラッチの係合によって駆
動される１速用駆動歯車および２速用駆動歯車とからな
る油圧モータ入力部と、 エンジンによって駆動される主軸と、この主軸上に配設
した駆動歯車によって油圧ポンプを駆動するポンプ駆動
歯車部と、 前記主軸上に配設され、サンギヤ入力、キャリア出力ま
たはリングギヤ出力の２個の遊星歯車装置とからなる歯
車減速部と、 前記油圧モータ入力部の２速用駆動歯車と噛み合う２速
用減速歯車を一端に固着し、他端にサンギヤを固着した
中空のサンギヤ軸と、このサンギヤ軸の中心を貫通する
前記歯車減速部の出力軸端部に固着したキャリアと、前
記油圧モータ入力部の１速用駆動歯車と噛み合う１速用
減速歯車と一体に構成したリングギヤと、このリングギ
ヤに固着した変速装置出力軸とからなる差動遊星歯車部
とによって構成したことを特徴とする請求項１の前進２
段、後進２段用遊星歯車式変速装置。 - 【請求項３】 油圧駆動クラッチに代えて１速用遊星歯
車減速装置を用い、この１速用遊星歯車減速装置のサン
ギヤを油圧モータによって駆動される駆動軸に固着し、
差動遊星歯車部のリングギヤと一体に構成した１速用減
速歯車と噛み合う１速用駆動歯車を前記１速用遊星歯車
減速装置のキャリアに固着したことを特徴とする請求項
２の前進２段、後進２段用遊星歯車式変速装置。 - 【請求項４】 油圧駆動クラッチの係合によって駆動さ
れる１速用駆動歯車に代えて、油圧モータによって駆動
される駆動軸に１速用駆動歯車を直接固着し、前記１速
用駆動歯車と噛み合う１速用減速歯車を介してサンギヤ
から入力し、キャリアから出力する遊星歯車装置を設
け、この遊星歯車装置のキャリアを差動遊星歯車部のリ
ングギヤに固着したことを特徴とする請求項２の前進２
段、後進２段用遊星歯車式変速装置。 - 【請求項５】 ２個の遊星歯車装置に代えて、正転およ
び逆転する２個の回転クラッチと、これらの回転クラッ
チの係合によって回転する２個の減速小歯車と、前記２
個の減速小歯車と噛み合う減速大歯車とによって歯車減
速部を構成し、前記減速大歯車に固着した歯車減速部の
出力軸端部を、差動遊星歯車部のキャリアに固着したこ
とを特徴とする請求項３の前進２段、後進２段用遊星歯
車式変速装置。 - 【請求項６】 ２個の遊星歯車装置に代えて、正転およ
び逆転する２個の回転クラッチと、これらの回転クラッ
チの係合によって回転する２個の減速小歯車と、前記２
個の減速小歯車と噛み合う減速大歯車とによって歯車減
速部を構成し、前記減速大歯車に固着した歯車減速部の
出力軸端部を、差動遊星歯車部のキャリアに固着したこ
とを特徴とする請求項４の前進２段、後進２段用遊星歯
車式変速装置。 - 【請求項７】 油圧モータによって駆動される駆動軸
と、この駆動軸上に配設した油圧駆動クラッチおよび油
圧差動クラッチと、これらのクラッチの係合によって駆
動される１速用駆動歯車および２速用駆動歯車とからな
る油圧モータ入力部と、 エンジンによって駆動される主軸と、この主軸上に配設
した駆動歯車によって油圧ポンプを駆動するポンプ駆動
歯車部と、 前記主軸上に配設され、サンギヤ入力、キャリア出力ま
たはリングギヤ出力の２個の遊星歯車装置とからなる歯
車減速部と、 前記油圧モータ入力部の２速用駆動歯車と噛み合う２速
用減速歯車を一端に固着し、他端にサンギヤを固着した
中空のサンギヤ軸と、このサンギヤ軸の中心を貫通する
前記歯車減速部の出力軸端部に固着したキャリアと、前
記油圧モータ入力部の１速用駆動歯車と噛み合う１速用
減速歯車と一体に構成したリングギヤと、このリングギ
ヤに固着した変速装置出力軸とからなる差動遊星歯車部
とによって構成したことを特徴とする請求項１の前進２
段、後進１段用遊星歯車式変速装置。 - 【請求項８】 油圧駆動クラッチに代えて１速用遊星歯
車減速装置を用い、この１速用遊星歯車減速装置のサン
ギヤを油圧モータによって駆動される駆動軸に固着し、
差動遊星歯車部のリングギヤと一体に構成した１速用減
速歯車と噛み合う１速用駆動歯車を前記１速用遊星歯車
減速装置のキャリアに固着したことを特徴とする請求項
７の前進２段、後進１段用遊星歯車式変速装置。 - 【請求項９】 油圧駆動クラッチの係合によって駆動さ
れる１速用駆動歯車に代えて、油圧モータによって駆動
される駆動軸に１速用駆動歯車を直接固着し、前記１速
用駆動歯車と噛み合う１速用減速歯車を介してサンギヤ
から入力し、キャリアから出力する遊星歯車装置を設
け、この遊星歯車装置のキャリアを差動遊星歯車部のリ
ングギヤに固着したことを特徴とする請求項７の前進２
段、後進１段用遊星歯車式変速装置。 - 【請求項１０】 遊星歯車装置に代えて、エンジンの出
力トルクを入力する主軸に固着した減速小歯車と、この
減速小歯車に噛み合う減速大歯車とによって歯車減速部
を構成し、前記減速大歯車に固着した歯車減速部の出力
軸端部を、差動遊星歯車部のキャリアに固着したことを
特徴とする請求項８の前進２段、後進１段用遊星歯車式
変速装置。 - 【請求項１１】 遊星歯車装置に代えて、エンジンの出
力トルクを入力する主軸に固着した減速小歯車と、この
減速小歯車に噛み合う減速大歯車とによって歯車減速部
を構成し、前記減速大歯車に固着した歯車減速部の出力
軸端部を、差動遊星歯車部のキャリアに固着したことを
特徴とする請求項９の前進２段、後進１段用遊星歯車式
変速装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22086492A JPH0650410A (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | 遊星歯車式変速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22086492A JPH0650410A (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | 遊星歯車式変速装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0650410A true JPH0650410A (ja) | 1994-02-22 |
Family
ID=16757745
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22086492A Pending JPH0650410A (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | 遊星歯車式変速装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0650410A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997034091A1 (fr) * | 1996-03-12 | 1997-09-18 | Daikin Industries, Ltd. | Transmission sans etage |
| JP2004510112A (ja) * | 2000-09-26 | 2004-04-02 | ディーア・アンド・カンパニー | 液圧−機械式トランスミッション |
| WO2012133442A1 (ja) * | 2011-03-31 | 2012-10-04 | 株式会社クボタ | 変速伝動装置および走行伝動装置 |
| JP2012211672A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-01 | Kubota Corp | 変速伝動装置 |
| JP2012211671A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-01 | Kubota Corp | 変速伝動装置 |
| KR101468564B1 (ko) * | 2014-07-29 | 2014-12-04 | (주)엠에스정밀 | 산업차량용 자동변속기 구동장치 |
-
1992
- 1992-07-28 JP JP22086492A patent/JPH0650410A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997034091A1 (fr) * | 1996-03-12 | 1997-09-18 | Daikin Industries, Ltd. | Transmission sans etage |
| US6007444A (en) * | 1996-03-12 | 1999-12-28 | Daikin Industries, Ltd. | Hydromechanical transmission |
| JP2004510112A (ja) * | 2000-09-26 | 2004-04-02 | ディーア・アンド・カンパニー | 液圧−機械式トランスミッション |
| JP4776144B2 (ja) * | 2000-09-26 | 2011-09-21 | ディーア・アンド・カンパニー | 液圧−機械式トランスミッション |
| WO2012133442A1 (ja) * | 2011-03-31 | 2012-10-04 | 株式会社クボタ | 変速伝動装置および走行伝動装置 |
| JP2012211672A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-01 | Kubota Corp | 変速伝動装置 |
| JP2012211671A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-01 | Kubota Corp | 変速伝動装置 |
| US9261182B2 (en) | 2011-03-31 | 2016-02-16 | Kubota Corporation | Shift power transmission apparatus and travel power transmission device |
| US9897185B2 (en) | 2011-03-31 | 2018-02-20 | Kubota Corporation | Shift power transmission apparatus and travel power transmission device |
| US10113625B2 (en) | 2011-03-31 | 2018-10-30 | Kubota Corporation | Shift power transmission apparatus and travel power transmission device |
| KR101468564B1 (ko) * | 2014-07-29 | 2014-12-04 | (주)엠에스정밀 | 산업차량용 자동변속기 구동장치 |
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