JPH06503783A - 乗用車のボディのドア支柱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 乗用車のボディのドア支柱 この発明は請求項１の前提部に記載したような乗用車のボディのドア支柱に関す る。

乗用車のための通常のフレーム一体形ボディは、支持構造をも含め、薄板部品か ら製作されている。中空断面を備えた支持部材は、この場合、それぞれ２枚の深 絞りし、互いに溶接した薄板から製作される。このうよな部材は前方ドア支柱と しても使用され、これに車両ドアを開閉可能に取り付けるための蝶番か取付けで ある。

蝶番部品は、開閉運動を軽くするためばかりでなく、ポデーシェルの外面と面一 になるように、かつ均等な周囲の隙間を有して、ドア切り抜き部への車両ドアの はめあいを適切なものにするために調節されなければならない。このために一連 の手段が一般に既知であり、たとえば蝶番台を曲げて調節したり、長孔結合を通 じての調節や、玉蝶番の使用なとである。このためには通常、支持部材に加えて 調節装置か必要であり、この場合、調節作業は一部手数のかかるものである。

このような一体形ボディの構成のために用いられる鋼板は、深絞り法て変形され る。薄板の変形のためのプレス装置は比較的高価であるが、しかし極めて高い生 産率を可能とする。このため、大量生産ではコストに対して有利な解決策となる 。たたし高い設備投資のため、上記の方法は少量生産には極めてコストかかかる 。

したかって、特に少量生産用に、乗用車のための車両ボディを、中空部材からな る支持構造で製作することは公知である（ヨー口・ソバ特許第０１４６７１６号 明細書）。これらの部材は、結合要素によって互いに結合している。中空部材は 、軽金属製の押出し成形部材として、また結合要素は軽金属製の鋳造部品として 構成されている。少量生産のための一部コストの有利な解決策の他に、このよう な構造はボディ重量の軽減と防食の改善も得られて有利である。

具体的に示された実施例（ヨーロッパ特許第０１４６７１６号明細書、図１、図 ２）にあっては、前方ドア支柱は簡単な、断面が長方形の軽金属押出し成形部材 として作製されている。このような部材に車両ドアを蝶番によっていかにして軸 支できるかは、不明のままであり、図示されていない。

本発明の根底となる課題は、車両ドアの取付けと調節を簡単に有利なコストで可 能にするよう、同種のドア支柱を開発することにある。

この課題は請求項１の特徴によって解決される。

請求項１によればドア支柱は、外壁をもち、押出し成形部材としての軽金属製の 中空断面部材からなっており、その内側には横に間隔をおいて少なくとも２本の 縦に走る溝か、かご形形材として、留め具のナツトを収容のために形成されてい る。さらに蝶番台の高さには、外壁に孔が、留め具のナツトを収容するためのか ご形形材へ貫通して形成されている。蝶番台は、かご形形材と同じ横の間隔て形 成された穿孔を存する各一つの基板を備えており、これらの基板は留め具を通し て外壁に固定されている。かご形形材は、縦方向に移動可能であるか、回転する ことなく、対応する寸法の留め具のかご形ナツト、または、ねじ頭部を保持する ことができる。これによって簡単な方法で、押出し成形部材の製作の際、その他 の追加の加工なしに早く完成させることができ、組立工程においてかなりの助け となる。このようなかご形影材の別の利点は、このために必要な溝壁か、中空形 材をさらに補強する点にある。

請求項２により、かご形影材への外壁の孔は、なるべく長孔として構成される。

これによって長孔の長さを通じて、簡単な高さ調節が可能となる。

特に衝突の際、前方ドア支柱の要求される高い剛性と負荷能力を得るために、請 求項３により、中空形材中に横ウェブを設けることか提案される。

請求項４による有利な特定の実施例では、かご形影材の溝の側壁が、横断面フッ ク形の縦ウェブによって形成されているため、がご形影材は中空形材の内側に向 かって縦に間隙をもって開いている。

かご形ナツトは、このような溝の中では十分に回転することなく保持することか でき、縦の間隙は、中空形材の内側に、内方に突出するねし付きボルトのための 空間となっている。

とにかく適切に中空形材中を補強するための横ウェブを有するため、請求項５に より、この横ウェブががご形の溝の壁を形成のために援用され、したかって二重 の機能をもっている。

高さ調節に加えて長孔に沿って、横の調節を可能とするため、長孔は留め具のボ ルトの直径よりも大きい幅をもっている。これによって適当な幅の支持面を利用 して、外形に直角の調節をも行うことができる。

蝶番台を取付けのためのナツト収容のためのかご形影材は、製作の都合でドア支 柱の縦方向に走っている。ドア支柱の位置、特に、わずかに傾斜した位置は、多 数の要求、たとえば剛性必要条件、衝突必要条件、ドアの開閉空間、乗車時の入 り安さなどによって制約される＝。ドア蝶番軸の適切な位置は、したがって、条 件によってはドア支柱の外形線とは一致しない。したかって、請求項７により、 簡単な方法で、押出し成形部材の外形線の位置と種々な違った蝶番軸の位置にす ることを可能とする手段が提案され。このために２種類の蝶番台が間隔をおいて 取付けられ、基板にそれぞれ１本の支持アームを備え、これら支持アームは１本 の蝶番ボルト、または穿孔としての一つのボルト収容部をもっている。第１の蝶 番台の支持アームはこの場合、外形線に対しである横の間隔に位置しており、第 ２の蝶番台の支持アームは、外形線に対して別の異なる横間隔で配置されている 。これによって蝶番軸は形材の外形線に斜めとなる。

通常の構造では、外形線と蝶番の軸線との間の角度差は小さいため、この角度差 にもかかわらず、僅かな距離にわたって行われる長孔に沿っての高さ調節は、な んら困難なく可能となる。

必要あれば、外壁の線に関しては、蝶番軸を傾斜させることも可能であり、これ には請求項８に従い両線番台の支持アームが異なる長さだからである。

車両ドアの軽い動きのためには、請求項９によれば、蝶番ボルトまたはボルト収 容部が外形線に従ってではなく、蝶番台の異なる構成により定められる蝶番軸に よって整列させる必要がある。

図面を用いてその他の詳細、特徴および利点を有する本発明の一実施例をさらに 詳しく説明する。

図１はドア支柱の側面図、図２はドア支柱の正面図、図３は上部蝶番台の部分に おける図２のＡ−Ａ線に沿ったドア支柱の横断面図、図４は下部蝶番台の部分に おける図２のＢ−Ｂ線に沿ったドア支柱の横断面図を示す。

図１と図２には、軽金属を押出成形する方法で中空断面部材として作られたドア 支柱が側面図と正面図で示されている。外壁２には横の間隔て並ぶ長孔３．４か 蝶番台５．６の高さで取付けられている。

これらの蝶番台５．６は、長孔３．４の間隔て形成された穿孔９．１０およびｌ Ｌ１２をもつ基板７．８を備えている。

留め具１３．１４および１５．１６（図３、図４参照）は、長孔３．４に、穿孔 ９、ＩＯおよび１１，１２を通してかみ合っており、これによって蝶番台５．６ か締める前に移動可能で、高さ調節可能に保持されており、固く締めることによ り固定できる。

図２において、ドア支柱ｌか斜め右に傾斜していおり、一方、蝶番台５と６によ って決定された蝶番軸１７かほぼ垂直に立ち、したがってドア支柱ｌの線、また は外形線と鋭角をなしているのを見ることができる。これは蝶番台５と６の異な る形状によって得られるものであるか、これは図３、図４を用いてさらに詳しく 説明する。

図３と図４には、図２のＡ−Ａ線およびＢ−Ｂ線に沿った横断面か示されている 。このように、中空断面は横ウェブ１８と１９がはいり、これらのウェブは外壁 ２の長孔３と４の間の領域で結合している。中空断面の領域において、長孔３と ４の後には、縦に走る２本の溝かかご形影材２０．２１として配置されている。

かごの壁は、横断面フック形ウェブと、突出部２３．２４として成形した横ウェ ブ１８と１９の部分と、外壁２５の部分とによって構成されている。

かご形影材２０と２１の中には、留め具１３．１４と１５．１６のかご形ナツト ２６．２７および２８．２９が回転しないように配置されている。

蝶番台５と６は、基板７と８、およびこれに設けられた支持アーム３０．３１か らなり、これらのアームの自由端には、蝶番ボルトを入れるための穿孔部３２． ３３を有している。

留め具１３、Ｉ４と１５．１６は蝶番台５．６に同じ間隔（ａ）で位置しており 、この間隔は長孔３．４の間隔に合致する。上部蝶番台５の支持アーム３０はほ ぼ中央（間隔Ｃ）にあり、一方下部蝶番台６の支持アーム３Ｉは右側寄り（間隔 ｂ）に配置されている。

間隔（Ｃとｂ）の差により、ドア支柱ｌの外形線に対する蝶番軸１７の傾斜位置 が決定されている。

蝶番台５．６の組立てのため、かご形ナツト２６．２７および２８．２９が開口 側からかご形影材２０．２１の中へ挿入され、高さか調節され、続いて、たとえ ば、みぞ壁を叩き、連結ねじを入れて締めることにより固定される。

国際調査報告 フロントページの続き （７２）発明者　クラ−ゲス、ウルリヒドイツ連邦共和国　ヴエー−８０７０イ ンゴルシュタット　ヴイリバルトシュトラーセ（７２）発明者　テイム、ハイン リヒ ドイツ連邦共和国　ヴエー−８０７０インゴルシュタット　ヒエムニッツァー　 シュトラーセ　７

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ほぼ垂直に立つ中空断面部材と、縦に間隔をおいてこれに留め具で結合し、 車両ドアが開閉できるように取り付けられる蝶番台とからなる乗用車のボディの ドア支柱であって、中空断面部材（１）が軽金属からなる押出し成形部材であり 、外壁（２）を備え、その内側に横に間隔をおいて、少なくとも２本の縦に走る 溝が、留め具（１３、１４、１５、１６）のナット（２６、２７、２８、２９） を収容するためのかご形形材（２０、２１）として配置されており、しかも、孔 （３４）が外壁（２）に、蝶番台（５、６）の高さで、留め具（１３、１４、１ ５、１６）のためのかご形形材（２０、２１）に対応させて形成されていること 、また蝶番台（５、６）は、かご形形材（２０、２１）に横の間隔で対応してい る穿孔（９、１０、１１、１２）を備える各一つの基板（７、８）を有しており 、これらの基板（７、８）が留め具（１３、１４、１５、１６）によって外壁（ ２）に固定されていることを特徴とする乗用車のボディのドア支柱。 ２．外壁の孔が、蝶番台（５、６）の高さ調節のために長孔（３、４）として構 成されていることを特徴とする、請求項１に記載のドア支柱。 ３．中空形材中に横ウェブ（１８、１９）がはいっており、これらが特にかご形 形材（２０、２１）の間の部分に配置されていることを特徴とする、請求項１ま たは２に記載のドア支柱。 ４．かご形形材（２０、２１）、または溝の側壁が、横断面フック形のウェブ（ ２２）によって形成されているため、かご形形材（２０、２１）が縦に間隙をも つて中空形材の内側に向かって開いていることを特徴とする、請求項１から３ま でのうちいずれか一つの項に記載のドア支柱。 ５．少なくとも一つの溝壁が、横ウェブ（１８、１９）の一部から形成されてい ることを特徴とする、請求項３または４に記載のドア支柱。 ６．外壁（２）にある孔の直径あるいは長孔（３、４）の幅が、留め具（１３、 １４、１５、１６）のボルトの直径よりも大きいため、締める前に横調整が可能 であることを特徴とする、請求項１から５までのうちいずれか一つの項に記載の ドア支柱。 ７．２種類の蝶番台（５、６）が間隔をおいて取り付けてあり、蝶番ボルトまた はボルト挿入部（３２、３３）を支える基板（７、８）にそれぞれ１本の支持ア ーム（３０、３１）を備えており、しかも第１の蝶番台（５）の支持アーム（３ ０）が外形線に関して第１の横間隔（ｃ）で、また第２の蝶番台（６）の支持ア ーム（３１）が、第２の異なる横間隔（ｂ）でそれぞれ配置されているため、蝶 番軸（１７）が外形線に対して傾斜していることを特徴とする、請求項１から６ までのうちいずれか一つの項に記載のドア支柱。 ８．両蝶番台（５、６）のそれぞれの支持アーム（３０、３１）が異なる長さで あることを特徴とする、請求項７に記載のドア支柱。 ９．蝶番ボルトまたはボルト挿入部（３２、３３）が、蝶番台（５、６）の異な る形態によって決められて、蝶番軸（１７）を整列していることを特徴とする、 請求項７または請求項８に記載のドア支柱。