JPH0649680Y2 - シールドセグメントの継手部 - Google Patents

シールドセグメントの継手部

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JPH0649680Y2
JPH0649680Y2 JP1989032849U JP3284989U JPH0649680Y2 JP H0649680 Y2 JPH0649680 Y2 JP H0649680Y2 JP 1989032849 U JP1989032849 U JP 1989032849U JP 3284989 U JP3284989 U JP 3284989U JP H0649680 Y2 JPH0649680 Y2 JP H0649680Y2
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groove
sealing material
joint
segment
opening
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JP1989032849U
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Inventor
久男 本村
Original Assignee
株式会社日本シールパック
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、トンネル施工のシールド工事において使用さ
れるシールドセグメントリングの継手部に関する。
〔従来の技術〕
かかるシールドセグメントリングは継手面からの漏水を
防止するためスチール製のものでは、第4図に示すよう
にセグメントリング1の継手面1aに予め溝3を形成し、
ここに細帯状断面矩形のシール材2を取付けている。
このようなシール材2としては止水性に富み、かつセグ
メントリング1の動きに追随できるものが望ましく、例
えば粘着性を有する未加硫ブチルゴム、その他の合成ゴ
ム、天然ゴム等、及び特開昭51−96848号などに見られ
るように水膨潤性高分子物質などが用いられる。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、セグメントリング1には軟弱地盤での地盤沈
下あるいは地震時等の地盤の変位及びシールドジャッキ
による推進などで外力が加えられると、これらセグメン
トリング1同士はボルト・ナット4で固定されていると
はいえ、その継手面1aで形成される目地部も押合った
り、離間しようとしたりして変形することが多い。
前記溝3はこのような変位に際し、シール材2の圧縮代
を確保し、シール材2の潰れ過ぎを防止するものである
が、この溝3は開口が広い断面台形状の溝で、断面矩形
のシール材2を収めた場合その左右に隙間ができること
になる。
なお、シール材2はそのもの自体が接着性を有したり、
膨潤性を発揮したりしてある程度目地部の変形には追随
できるようにはなっているが、前記のごとく左右に隙間
があり、溝3との一体性が低いので溝3からシール材2
が抜け出したりするおそれもある。
特公昭49−42744号公報等にあるように、シール材2の
下部を溝3に合致する台形状とすることもあるが、これ
でも溝3は開口が広いので溝3からシール材2が抜け出
し易いことは同じである。
本考案の目的は前記従来例の不都合を解消し、溝内に簡
単に抜け出せないようにシール材をセットでき、溝とシ
ール材との一体性も良好で止水効果も高いシールドセグ
メントの継手部を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は前記目的を達成するため、スチール製セグメン
トの継手面に内部が拡径する断面台形状の溝を形成し、
この溝内に水膨潤性物質による帯状シール材をその頭部
が該溝の開口より隙間なく突出するように収め、この突
出部分を含めて溝上面を保護シールで被覆したことを要
旨とするものである。
〔作用〕
本考案によれば、セグメントリングの継手面の溝は内部
が拡径する断面台形状のものであり、この中に収められ
るシール材はその頭部が該溝の開口よりでるものの幅狭
な開口に抑えられて溝からは出にくいものとなる。
また、シール材はその頭部が該溝の開口より隙間なく突
出するので、溝にセットしたあとで液状のプライマーを
塗布すれば、これが硬化して保護シールとして存在し、
手で剥がされるセグメントリングの組立て時までシール
材が水に触れるのを防止する。
〔実施例〕
以下、図面について本考案の実施例を詳細に説明する。
第1図は本考案のシールドセグメントの継手部の1実施
例を示す要部の縦断側面図で、セグメントリング1がス
チールの場合である。
セグメントリング1の継手面1aに、内部が拡径する断面
台形状の溝5を形成する。図中5aは溝5の幅狭な開口で
ある。
一方、この溝5に収めるシール材6は断面山形の帯状体
で、膨潤性ポリウレタン樹脂、あるいは膨潤性ポリビニ
ルアルコールのごとき、水膨潤性高分子物質を主材とし
た組成物、ポリエチレンオキシドの変性物、スチレン−
無水マレイン酸共重合体、ポリビニルピロリドン架橋
物、アクリル酸−アクリルアマイド共重合体架橋物、デ
ンプン−アクリロトリル共重合体の加水分解物、セルロ
ース誘導体の高分子物質などによる水膨潤性物質を主材
とした組成物である。
なお、このような帯状体シール材6を溝5に配設するに
は、頭部が外側に出るように幅方向に湾曲させ、両サイ
ドの薄い端からそれぞれ溝5内に差し込む。図中6aは、
シール材6の底部に長手方向に設けた溝で、全体を幅方
向にすぼませ易くするものである。セグメントリング1
の溝5には接着材等を塗布しておいてもよい。
該シール材6は前記のごとく下半部を溝5に差し入れる
ことで、頭部6bが溝5の開口5aより隙間を存せずに外側
に突出する。
このようにしてから、ウレタン樹脂と有機溶剤とを混合
した合成樹脂塗料(プライマー)をシール材6の頭部6b
を中心にセグメントリング1の継手面1aに塗布すれば、
これが硬化して表面上のみを覆う一枚の保護シール7と
なる。このような合成樹脂塗料を塗るについて、開口5a
とシール材6間は完全に閉塞されているので、この合成
樹脂塗料が溝5内に入り込んでしまうことはない。
該保護シール7は第4図に示すように、セグメントリン
グ1をボルト・ナット4で組立てる際に予め手で剥が
す。その結果、継手面1a間の目地部には溝5を介してシ
ール材6がその頭部6bを突出すように介在され、シール
材6の水膨潤性物質が有する膨潤作用で体積が増し、止
水効果が発揮される。
第2図は本考案の第2実施例を示すもので、シール材6
は両サイドが裾となる断面山形とせずに、いわゆるかま
ぼこ型にした。このようにしても、頭部6bが溝5の開口
5aより隙間を存せずに外側に突出しさえすれば、シール
材6が膨潤作用で体積が増すので溝5内の隙間はその後
完全に埋まり、開口5aから抜け出すおそれはない。
〔考案の効果〕
以上述べたように本考案のシールドセグメントの継手部
は、溝内に簡単に抜け出せないようにシール材をセット
でき、溝とシール材との一体性も良好で止水効果も高い
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のシールドセグメントの継手部の第1実
施例を示す要部の縦断側面図、第2図は同上第2実施例
を示す要部の縦断側面図、第3図はセグメントを組立て
た状態の縦断側面図、第4図は従来例を示すセグメント
を組立てた状態の縦断側面図である。 1…セグメントリング、1a…継手面 2…シール材、3,5…溝 4…ボルト・ナット、5a…開口 6…シール材、6a…溝 6b…頭部、7…保護シール

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スチール製セグメントの継手面に内部が拡
    径する断面台形状の溝を形成し、この溝内に水膨潤性物
    質による帯状シール材をその頭部が該溝の開口より隙間
    なく突出するように収め、この突出部分を含めて溝上面
    を保護シールで被覆したことを特徴とするシールドセグ
    メントの継手部。
JP1989032849U 1989-03-23 1989-03-23 シールドセグメントの継手部 Expired - Lifetime JPH0649680Y2 (ja)

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JPH02125100U JPH02125100U (ja) 1990-10-15
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JPS60159099U (ja) * 1984-03-28 1985-10-23 シ−アイ化成株式会社 目地シ−ル材
JPS60181498U (ja) * 1984-05-08 1985-12-02 日輪ゴム工業株式会社 目地材
JPH0417678Y2 (ja) * 1985-01-23 1992-04-20

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