JP3156844B2 - シールド機の発進装置 - Google Patents

シールド機の発進装置

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JP3156844B2
JP3156844B2 JP28069296A JP28069296A JP3156844B2 JP 3156844 B2 JP3156844 B2 JP 3156844B2 JP 28069296 A JP28069296 A JP 28069296A JP 28069296 A JP28069296 A JP 28069296A JP 3156844 B2 JP3156844 B2 JP 3156844B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異形シールド機を
立坑から発進させるエントランス部のシールド機の発進
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は図20および図21に示すよう
に、シールド全外周に亙って、シールド機1と同心に設
けられたゴムパッキン8と地山G方向に回動自在なバッ
クアップ部材9(フラッパ)とを使用して、シールド機
を地山に進め、掘進を開始していた。
【0003】そして、このゴムパッキン8とフラッパ9
との組み合わせであるエントランスパッキンを用いるこ
とで、シールド機1を地山Gに進める際に、地山の水や
土砂が立坑に流入するのを防止していた。
【0004】また、一般にシールド工法を採用する地層
においては、地山側から、水圧が作用するため、ゴムパ
ッキン8だけでは水圧によりゴムパッキンが立坑側に反
転し、その結果、水、土砂が立坑に流入するので、反転
防止用のバックアップ部材としてフラッパ9を用いてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
技術は、単円形シールド機の場合は水や土砂の流入を防
止出来るが、例えば、多連シールド(図22に2連シー
ルドの例を示す)や図23の矩形シールドのような異形
シールド機の場合、凹部Oや面取り部M(図24)、曲
率が小である凸部(図25)等は従来のエントランスパ
ッキンではシールすることが困難である。
【0006】また、上記の問題点に対して、例えば図2
6に示すように、スキンプレート2の凹部OをパテLで
整形したり、なだらかに加工したりして従来のエントラ
ンスパッキンでシールド機を発進することは可能であ
る。
【0007】また、シールド機は一般に、施工上又はシ
ールド機の許容誤差等からカッタディスクDの外径がス
キンプレート外径より僅かに大であるよう構成されてい
ること、および、さらに外径を大きく掘削する(余掘と
いう)コピーカッタC(または、オーバカッタ、図27
参照)と称するラジアル方向に伸縮自在なカッタを装備
することで可能であり、図28に示すように整形面7a
が鎖線で示す余掘範囲の交点P以内であればシールド機
の発進は可能である(図は発進出来ない場合を示す)。
【0008】しかし、凹凸の形状が大きく、また、2つ
以上の面が鋭角で交差するような形状を有するような断
面形状の複雑な種々の異形シールドに対応することは困
難である。
【0009】従って、本発明は上記の問題点に鑑み、断
面形状の複雑な異形シールド機を従来と同様のエントラ
ンスパッキンを用いて発進させることが可能なシールド
機の発進装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、異形シ
ールド機を立坑から発進させるエントランス部のシール
ド機の発進装置において、立坑壁に固定部材を設け、そ
の固定部材に補助部材がシールド機のラジアル方向に移
動自在に取り付けられ、その補助部材は断面形状がシー
ルド機側はスキンプレートに係合し、エントランスパッ
キン側はパッキンが追随し易いように大きな曲線で形成
されており、シールド機の軸線に平行な柱状に構成され
ている。
【0011】
【0012】また、本発明によれば、前記補助部材が弾
性体で中実もしくは中空のいずれかで構成され、中実の
場合には作動流体を注入する注入手段が設けられてい
る。
【0013】また、本発明によれば、前記補助部材はブ
ラシであってその刷毛部は密で1方向もしくは複数方向
に交叉するもののいずれかであり、その刷毛部は補助部
材の全周もしくは1部に取付けたものである。
【0014】また、本発明によれば、前記エントランス
パッキン側のパッキンがブラシであってその刷毛部は密
で1方向もしくは複数方向に交叉するもののいずれかで
ある。
【0015】本発明によれば、あらかじめ立坑壁に固定
部材を装着し、その固定部材にエントランスパッキンが
シールド機のスキンプレート外形に追随困難な形状を有
する部分に追随を補助する補助部材を、あらかじめ設け
た立坑壁の空隙部に取り付けておき、シールド機外径を
エントランス部のみ整形しておいて、従来のエントラン
スパッキンとほぼ同様のものを用いて、立坑からシール
ド機を発進させるようになっている。そして、発進時に
は、シールド外面および補助材を設けた場所において
は、その外面がエントランスパッキンと摺動するように
なる。
【0016】したがって、シールド機の断面形状によら
ず、充分にシールができ、複雑な形状の異形シールド機
が立坑から発進する際に土砂の流入を防ぐことができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。図において、従来技術と同じ機
能を有する部材には同じ符号を付して、重複説明は省略
する。
【0018】図1は、本発明にかかるシールド機の発進
装置の一実施の形態の断面図を示し、立坑壁3に固着さ
れた固定部材4には、補助部材7が固定部材4に設けら
れた長孔5にピン6でシールド機1のラジアル方向(図
における上下方向)に移動自在取り付けられている。そ
して、その補助部材7は、図2に示すように、断面形状
がシールド機1のスキンプレート側はスキンプレート2
と係合し、エントランスパッキンのゴムパッキン8側は
スキンプレート2が小さい交角θのために変曲されて出
来た凹部を整形してゴムパッキン8が追随しやすい形状
に形成されている。なお、ゴムパッキン8は従来公知の
技術の通り、抑えリング10で立坑壁3に取り付けら
れ、フラッパ9によりバックアップされている。
【0019】以下、作用について説明する。シールド機
1は、立坑3からの発進に際して補助部材7がスキンプ
レート2の外側に接するよう固定部材4に移動自在に取
り付けられ、整形面7aはゴムパッキン8が追随出来る
形状(図示の例は平面)で整形されているので、ゴムシ
ール8は充分に水や土砂をシールすることが出来、シー
ルド機1は立坑から発進出来る。
【0020】図3は、矩形シールドに対応する補助部材
の例を示し、面取り部13を有する矩形状のスキンプレ
ート12の角部に取り付けるもので、補助部材14は断
面形状がスキンプレート側はスキンプレート14に摺動
可能に接触し、前記図1の補助部材7と同様に取付けら
れている。そして、ゴムパッキン側はパッキンが追随出
来るように大きな円弧状15に形成されている。従っ
て、図示しないゴムパッキンが追随可能であり、水、土
砂をシールすることが出来る。
【0021】図5及び図6は補助部材の別の実施の形態
を示し、図4を参照して、シールド工法の場合に発生す
るシールド機のスキンプレート2よりセグメントSの外
径が小であるため、シールド機が矢印Aで示すように移
動した場合、ゴムパッキン8がスキンプレート2から外
れてシール機能を失うことになる(段落ちという)。異
形シールドの場合、スキンプレート2の凹部はこの現象
が特に顕著であり漏れの原因となる。補助部材17を中
空としてスキンプレート側を弾性体で構成し、段落ちす
る場合に、図示しない作動流体の供給手段により内部に
作動流体として空気或は水等を注入して、図6に示すよ
うに補助部材17が段差を埋めてシール性を向上するこ
とが出来る。ここで、符号29はスキンプレート2とセ
グメントSとの間のシールを示す。
【0022】また、図7、図8は補助部材の他の実施の
形態を示し、補助部材27をフレキシブルな部材で中実
或は中空に形成したもので、作用効果は図6、7のもの
と同様であり、中実として作動流体を用いなくとも効果
を得ることが出来る利点がある。符号24は固定部材を
示す。
【0023】図9は、立坑壁に補助部材7(17、2
7)が固定部材4(24)を介して移動自在に取り付け
られていたのに対し、直接にワイヤ30により移動自在
に取り付けた例を示し、構造簡単である。なお、ワイヤ
30に換えて両端部にジョイントが設けられたロッドで
もよい(図18および19参照)。
【0024】図13ないし図15は、上記実施形態でゴ
ムパッキン8を用いていたエントランス側に、ブラシB
を用いた実施形態を示している。ブラシBは図10およ
び図11に示すように、その刷毛部Baに、密で1方向
のブラシが用いられ、あるいは、図12に示すブラシB
1は、その刷毛部Bbに、密で2方向に交叉するものが
用いられている。図13および図14に示すものは、前
記図1と同様にエントランス側に、ブラシBまたはB1
を用いており、そのバックアップには弾性のあるフラッ
パ9が用いられている。そして、図15に示すものは、
バックアップに剛性の高いバックアッププレート9Aが
用いられている。
【0025】また、図16および図17には、全周にブ
ラシを取付けた補助部材Hを用いた実施形態が示されて
いる。このブラシは、前記同様に密で1方向、あるい
は、複数方向に交叉するもののいずれかで、必ずしも全
周に設けなくともよい。
【0026】そして、図18および図19には、補助部
材27をロッドRで吊持した実施形態が示されている。
この例では、複数のロッドRを用いて補助部材27を吊
持し、シリンダPによって図18に示す位置から図19
に示す位置に補助部材27を平行移動させている。
【0027】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されており、
以下の優れた効果を奏することができる。 (1) 異形シールド機のスキンプレートに凹部や突出
部が存在しても、従来のエントランスパッキンを用いて
シールド機を立坑から発進させることが出来る。 (2) スキンプレートとセグメントとの間に発生する
段落ちにも対応し易い。 (3) 従って、複雑な形状の異形トンネルの施工が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す要部の構成図。
【図2】図1の正面図。
【図3】矩形シールドの場合の補助部材の断面を示す
図。
【図4】段落ちを説明する図。
【図5】別の補助部材を用いた構成図。
【図6】図5の作用を説明する図。
【図7】他の補助部材を用いた構成図。
【図8】図7の作用を説明する図。
【図9】補助部材の別の取り付け手段を示す図。
【図10】本発明のエントランス側に用いるブラシを示
す正面図。
【図11】図10の側面図。
【図12】ブラシの別の実施形態を示す正面図。
【図13】本発明のエントランス側にブラシを用いた実
施形態を示す構成図。
【図14】図13の正面図。
【図15】エントランス側にブラシを用いた別の実施形
態を示す構成図。
【図16】本発明の補助部材にブラシを用いた実施形態
を示す構成図。
【図17】図16の正面図。
【図18】補助部材をロッドで吊持した実施形態を示す
構成図。
【図19】図18の補助部材を変移させた状態を示す構
成図。
【図20】従来技術を説明する図。
【図21】図10の正面図。
【図22】異形シールドの例を説明する図。
【図23】異形シールドの別の例を説明する図。
【図24】矩形シールドの面取り部を示す図。
【図25】矩形シールドの角の曲率を示す図。
【図26】従来技術の他の例を示す図。
【図27】従来技術のコピーカッタを示す図。
【図28】従来技術の余掘と整形面との関係を示す図。
【符号の説明】 1・・・シールド機 2、12・・・スキンプレート 3・・・立坑壁 4、24・・・固定部材 6・・・ピン 7、14、17、27・・・補助部材 8・・・ゴムパッキン 9・・・フラッパ G・・・地山 S・・・セグメント
フロントページの続き (72)発明者 池 添 勝 次 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 玉 井 達 郎 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 白 井 俊 輔 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−82188(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/06 301 E21D 9/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異形シールド機を立坑から発進させるエ
    ントランス部のシールド機の発進装置において、立坑壁
    に固定部材を設け、その固定部材に補助部材がシールド
    機のラジアル方向に移動自在に取り付けられ、その補助
    部材は断面形状がシールド機側はスキンプレートに係合
    し、エントランスパッキン側はパッキンが追随し易いよ
    う大きな曲線で形成されており、シールド機の軸線に平
    行な柱状に構成されたことを特徴とするシールド機の発
    進装置。
  2. 【請求項2】 前記補助部材が弾性体で中実もしくは中
    空のいずれかで構成され、中空の場合には作動流体を注
    入する注入手段が設けられた請求項1に記載のシールド
    機の発進装置。
  3. 【請求項3】 前記補助部材はブラシであってその刷毛
    部は密で1方向もしくは複数方向に交叉するもののいず
    れかであり、その刷毛部は補助部材の全周もしくは1部
    に取付けたものである請求項1に記載のシールド機の発
    進装置。
  4. 【請求項4】 前記エントランスパッキン側のパッキン
    がブラシであってその刷毛部は密で1方向もしくは複数
    方向に交叉するもののいずれかである請求項1ないし3
    のいずれかに記載のシールド機の発進装置。
JP28069296A 1996-10-23 1996-10-23 シールド機の発進装置 Expired - Lifetime JP3156844B2 (ja)

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JP5116013B2 (ja) * 2007-06-15 2013-01-09 前田建設工業株式会社 矩形シールドマシンのエントランス構造
JP5395682B2 (ja) * 2010-01-12 2014-01-22 大成建設株式会社 推進工法用エントランスの止水構造
JP5319584B2 (ja) * 2010-03-18 2013-10-16 大成建設株式会社 推進工法用エントランスの止水構造
JP6397542B1 (ja) * 2017-06-16 2018-09-26 株式会社アルファシビルエンジニアリング トンネルの坑口での止水用密封構造

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