JPH0649606B2 - セメント組成物 - Google Patents
セメント組成物Info
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- JPH0649606B2 JPH0649606B2 JP20872489A JP20872489A JPH0649606B2 JP H0649606 B2 JPH0649606 B2 JP H0649606B2 JP 20872489 A JP20872489 A JP 20872489A JP 20872489 A JP20872489 A JP 20872489A JP H0649606 B2 JPH0649606 B2 JP H0649606B2
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- JP
- Japan
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- cement
- parts
- grc
- cement composition
- blast furnace
- Prior art date
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/91—Use of waste materials as fillers for mortars or concrete
Landscapes
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、セメント組成物に関し、さらに詳しくは、ガ
ラス繊維補強セメント成形板(以下GRCという)用の
セメント材料として特に適したセメント組成物に関す
る。
ラス繊維補強セメント成形板(以下GRCという)用の
セメント材料として特に適したセメント組成物に関す
る。
なお、本願明細書において、“部”および“%”とある
のは、すべて、“重量部”および“重量%”を意味す
る。
のは、すべて、“重量部”および“重量%”を意味す
る。
従来技術とその問題点 GRCは、セメント材料、ガラス繊維、珪砂、水などを
原料として、プレミックス法或いはダイレクトミックス
法により製造されている。
原料として、プレミックス法或いはダイレクトミックス
法により製造されている。
このようなGRCの製造に際して、従来セメント材料と
しては、普通ポルトランドセメント、ケイ酸石灰・アウ
ィン・スラグ3成分系低アルカリ性セメントなどが使用
されている。これらのセメント材料を使用するGRCに
は、下記の様な利害得失がある。
しては、普通ポルトランドセメント、ケイ酸石灰・アウ
ィン・スラグ3成分系低アルカリ性セメントなどが使用
されている。これらのセメント材料を使用するGRCに
は、下記の様な利害得失がある。
普通ポルトランドセメントを使用する場合には、低価格
である、蒸気養生を必要としない、鋼製型枠、埋め込み
金具などの発錆を生じないなどの利点があるが、ガラス
繊維を劣化させる、乾燥収縮が大きい(10〜15×1
0-4程度)などの大きな欠点もある。
である、蒸気養生を必要としない、鋼製型枠、埋め込み
金具などの発錆を生じないなどの利点があるが、ガラス
繊維を劣化させる、乾燥収縮が大きい(10〜15×1
0-4程度)などの大きな欠点もある。
普通ポメトランドセメントの欠点を解消するために使用
されているケイ酸石灰・アウィン・スラグ3成分系低ア
ルカリ性セメントの場合には、ガラス繊維の劣化がほと
んどない、乾燥収縮が小さいなどの利点があるものの、
高価格である、蒸気養生が必要である(すなわち、蒸気
養生を行なわなければ、強度不足のために、翌日脱型が
出来ない)、SO3分が多く、また蒸気養生を行なうの
で、鋼製型枠、埋め込み金具などを発錆させ易いなどの
欠点がある。
されているケイ酸石灰・アウィン・スラグ3成分系低ア
ルカリ性セメントの場合には、ガラス繊維の劣化がほと
んどない、乾燥収縮が小さいなどの利点があるものの、
高価格である、蒸気養生が必要である(すなわち、蒸気
養生を行なわなければ、強度不足のために、翌日脱型が
出来ない)、SO3分が多く、また蒸気養生を行なうの
で、鋼製型枠、埋め込み金具などを発錆させ易いなどの
欠点がある。
問題点を解決するための手段 本発明者は、上記の如き従来技術の問題点に鑑みて種々
研究を重ねた結果、特定の組成を有する新しいセメント
組成物が、普通ポルトランドセメントを使用する公知の
GRCとケイ酸石灰・アウィン・スラグ3成分系低アル
カリ性セメントを使用する公知のGRCの利点とを兼ね
備えたGRC製造用のセメント材料として優れた特性を
備えていることを見出した。
研究を重ねた結果、特定の組成を有する新しいセメント
組成物が、普通ポルトランドセメントを使用する公知の
GRCとケイ酸石灰・アウィン・スラグ3成分系低アル
カリ性セメントを使用する公知のGRCの利点とを兼ね
備えたGRC製造用のセメント材料として優れた特性を
備えていることを見出した。
すなわち、本発明は、下記のセメント組成物を提供する
ものである: 「1)ポルトランドセメント 100部 2)高炉スラグ粉末 20〜50部 3)フライアッシュおよび/または シリカフューム 10〜25部 4)無水石膏および/または 二水石膏 5〜20部 5)ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド高縮合物お
よび/または メラミンスルホン酸ホルムアルデヒド高縮合物 0.5〜
3部 からなり、水和反応により生成する Ca(OH)2量が1%以下であることを特徴とするセ
メント組成物。」 本発明において使用するポルトランドセメントとして
は、普通−、早強−、中庸熱−、耐硫酸塩−などの各種
のポルトランドセメントが例示される。これらのポルト
ランドセメントは、単独で使用しても良く、或いは2種
以上を併用しても良い。
ものである: 「1)ポルトランドセメント 100部 2)高炉スラグ粉末 20〜50部 3)フライアッシュおよび/または シリカフューム 10〜25部 4)無水石膏および/または 二水石膏 5〜20部 5)ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド高縮合物お
よび/または メラミンスルホン酸ホルムアルデヒド高縮合物 0.5〜
3部 からなり、水和反応により生成する Ca(OH)2量が1%以下であることを特徴とするセ
メント組成物。」 本発明において使用するポルトランドセメントとして
は、普通−、早強−、中庸熱−、耐硫酸塩−などの各種
のポルトランドセメントが例示される。これらのポルト
ランドセメントは、単独で使用しても良く、或いは2種
以上を併用しても良い。
高炉スラグ粉末としては、ブレーン表面積3000cm2/g以
上のものを使用することが好ましい。この値が3000cm2/
g未満の高炉スラグ粉末を使用する場合には、その活性
が低下して、GRCの性能を低下させるおそれがある。
本発明組成物中の高炉スラグ粉末の配合量は、ポルトラ
ンドセメント100部に対し、20〜50部とする。高
炉スラグ粉末は、その潜在水硬性による水和反応によ
り、セメントから生成する水酸化カルシウムを減少させ
る効果を主に発揮するものである。しかるに、この量が
20部未満の場合には、所望の効果が十分に発揮されな
い。一方、高炉スラグ粉末の量が50部を上回る場合に
は、強度発現が遅くなり、翌日脱型が出来なくなる。
上のものを使用することが好ましい。この値が3000cm2/
g未満の高炉スラグ粉末を使用する場合には、その活性
が低下して、GRCの性能を低下させるおそれがある。
本発明組成物中の高炉スラグ粉末の配合量は、ポルトラ
ンドセメント100部に対し、20〜50部とする。高
炉スラグ粉末は、その潜在水硬性による水和反応によ
り、セメントから生成する水酸化カルシウムを減少させ
る効果を主に発揮するものである。しかるに、この量が
20部未満の場合には、所望の効果が十分に発揮されな
い。一方、高炉スラグ粉末の量が50部を上回る場合に
は、強度発現が遅くなり、翌日脱型が出来なくなる。
フライアッシュおよび/またはシリカフュームは、ポゾ
ラン反応により、やはりセメントから生成する水酸化カ
ルシウムを減少させる効果を発揮する。フライアッシュ
としては、ブレーン表面積3000cm2/g以上のものを使用
することが好ましく、また、シリカフュームとしては、
通常ブレーン表面積100000cm2/g以上(より好ましくは2
00000cm2/g程度)のものを使用する。ポゾラン物質とし
ては、その他にも、けい酸白土、火山灰、けい藻土、焼
成粘土、焼成頁岩などが存在するが、これらは、短期強
度発現などの本発明の目的にに合致しないので、使用し
難い。フライアッシュおよび/またはシリカフュームの
配合量は、ポルトランドセメント100部に対し、10
〜25部とする。この量が10部未満の場合には、上記
の効果が十分に達成されないのに対し、25部を上回る
場合には、強度発現が遅くなり、翌日脱型が不可能とな
る。
ラン反応により、やはりセメントから生成する水酸化カ
ルシウムを減少させる効果を発揮する。フライアッシュ
としては、ブレーン表面積3000cm2/g以上のものを使用
することが好ましく、また、シリカフュームとしては、
通常ブレーン表面積100000cm2/g以上(より好ましくは2
00000cm2/g程度)のものを使用する。ポゾラン物質とし
ては、その他にも、けい酸白土、火山灰、けい藻土、焼
成粘土、焼成頁岩などが存在するが、これらは、短期強
度発現などの本発明の目的にに合致しないので、使用し
難い。フライアッシュおよび/またはシリカフュームの
配合量は、ポルトランドセメント100部に対し、10
〜25部とする。この量が10部未満の場合には、上記
の効果が十分に達成されないのに対し、25部を上回る
場合には、強度発現が遅くなり、翌日脱型が不可能とな
る。
本発明のセメント組成物で使用する無水石膏および/ま
たは二水石膏は、フライアッシュおよび/またはシリカ
フュームの反応性を高めるとともに、上記のセメントお
よび高炉スラグから供給されるアルミナ分、カルシウム
分、シリカ分などと反応してエトリンガイトを生成させ
ることにより、水酸化カルシウムの量を減少させ、さら
に製品の乾燥収縮を抑制する。無水石膏としては、通常
ブレーン表面積2000cm2/g以上(より好ましくは3000cm2
/g程度)のものを使用し、また、二水石膏としては、通
常ブレーン表面積2000cm2/g以上(より好ましくは3000c
m2/g程度)のものを使用する。無水石膏および/または
二水石膏の配合量は、ポルトランドセメント100部に
対し、5〜20部とする。この量が5部未満の場合に
は、所望の効果が十分に発揮されない。これに対し、2
0部を超える場合には、養生条件(吸水の有無、気温な
ど)によっては、エトリンガイトの異常生成による膨張
ひびわれ、GRC製品の反りなどを生ずることがある。
なお、半水石膏は、セメントの偽凝結を誘発して、作業
性を低下させるので、本発明では、使用し得ない。
たは二水石膏は、フライアッシュおよび/またはシリカ
フュームの反応性を高めるとともに、上記のセメントお
よび高炉スラグから供給されるアルミナ分、カルシウム
分、シリカ分などと反応してエトリンガイトを生成させ
ることにより、水酸化カルシウムの量を減少させ、さら
に製品の乾燥収縮を抑制する。無水石膏としては、通常
ブレーン表面積2000cm2/g以上(より好ましくは3000cm2
/g程度)のものを使用し、また、二水石膏としては、通
常ブレーン表面積2000cm2/g以上(より好ましくは3000c
m2/g程度)のものを使用する。無水石膏および/または
二水石膏の配合量は、ポルトランドセメント100部に
対し、5〜20部とする。この量が5部未満の場合に
は、所望の効果が十分に発揮されない。これに対し、2
0部を超える場合には、養生条件(吸水の有無、気温な
ど)によっては、エトリンガイトの異常生成による膨張
ひびわれ、GRC製品の反りなどを生ずることがある。
なお、半水石膏は、セメントの偽凝結を誘発して、作業
性を低下させるので、本発明では、使用し得ない。
本発明において使用するナフタレンスルホン酸ホルムア
ルデヒド高縮合物および/またはメラミンスルホン酸ホ
ルムアルデヒド高縮合物は、いわゆる高性能減水剤とし
ての効果を発揮して、混練物の調製に際し、セメント組
成物に加えるべき水の量を減少させる。高性能減水剤と
してのこれらの材料は、市販品をそのまま使用すること
ができる。これら高性能減水剤の配合量は、ポルトラン
ドセメント100部に対し、0.5〜3部とする。この
量が、0.5部未満の場合には、所望の減水効果が十分
に発揮されない。これに対し、3部を超える場合には、
混練物の粘度を高めたり、硬化を遅延させたり、GRC
製品の強度を低下させたりする。
ルデヒド高縮合物および/またはメラミンスルホン酸ホ
ルムアルデヒド高縮合物は、いわゆる高性能減水剤とし
ての効果を発揮して、混練物の調製に際し、セメント組
成物に加えるべき水の量を減少させる。高性能減水剤と
してのこれらの材料は、市販品をそのまま使用すること
ができる。これら高性能減水剤の配合量は、ポルトラン
ドセメント100部に対し、0.5〜3部とする。この
量が、0.5部未満の場合には、所望の減水効果が十分
に発揮されない。これに対し、3部を超える場合には、
混練物の粘度を高めたり、硬化を遅延させたり、GRC
製品の強度を低下させたりする。
本発明によるセメント組成物においては、水和反応にお
いて生成するCa(OH)2の量は1%以下に抑制され
る。この量が1%を超える場合には、高炉スラグ粉末或
いはフライアッシュおよび/またはシリカフュームとの
反応により消費されないCa(OH)2が残存して、G
RC中のガラス繊維の劣化を防止することが困難とな
る。
いて生成するCa(OH)2の量は1%以下に抑制され
る。この量が1%を超える場合には、高炉スラグ粉末或
いはフライアッシュおよび/またはシリカフュームとの
反応により消費されないCa(OH)2が残存して、G
RC中のガラス繊維の劣化を防止することが困難とな
る。
本発明によるセメント組成物には、必要に応じ、公知の
各種の添加剤を配合することが出来る。
各種の添加剤を配合することが出来る。
例えば、製品の乾燥による収縮を低減するために、カル
シウムサルホアルミネート系、生石灰系などの膨張剤を
配合しても良く、或いは低級アルコールアルキレンオキ
シド付加物などの収縮低減剤を配合しても良い。
シウムサルホアルミネート系、生石灰系などの膨張剤を
配合しても良く、或いは低級アルコールアルキレンオキ
シド付加物などの収縮低減剤を配合しても良い。
また、夏期などにおいて混練物からの水分蒸発を抑制す
る必要がある場合には、保水剤を添加しても良い。
る必要がある場合には、保水剤を添加しても良い。
さらに、遅延剤として、クエン酸などを使用しても良
い。
い。
さらにまた、製品の透水性、耐薬品性、耐磨耗性などを
改善するためには、ポリマーをディスパージョンの形態
で併用することが出来る。この様なポリマーのディスパ
ージョンとしては、スチレン−ブタジエン合成ゴム(S
BR)系ディスパージョン、ポリアクリル酸エステル
(PAE)系ディスパージョン、エチレン−酢酸ビニル
(EVA)系ディスパージョンなどが例示される。
改善するためには、ポリマーをディスパージョンの形態
で併用することが出来る。この様なポリマーのディスパ
ージョンとしては、スチレン−ブタジエン合成ゴム(S
BR)系ディスパージョン、ポリアクリル酸エステル
(PAE)系ディスパージョン、エチレン−酢酸ビニル
(EVA)系ディスパージョンなどが例示される。
発明の効果 本発明によれば、下記の様な顕著な効果が達成される。
(1)ポラゾン物質(フライアッシュ、シリカフューム
など)、潜在水硬性物質(高炉スラグ粉末など)など
が、セメントの水和反応により生成する水酸化カルシウ
ムの量を減少させることは、公知である。しかしなが
ら、従来GRC中のガラス繊維に悪影響を及ぼさない程
度まで水酸化カルシウム量を減少させるためには、セメ
ント100部に対し、フライアッシュならば200部以
上、シリカフュームならば40部以上、高炉スラグ粉末
ならば200部以上を使用する必要があるとされてい
た。そして、そこれらの成分をこの様に多量にセメント
に添加して使用する場合には、セメントの強度発現が著
しく遅れ、翌日脱型が不可能となるので、GRC製造用
セメントとしては、全く不適である。
など)、潜在水硬性物質(高炉スラグ粉末など)など
が、セメントの水和反応により生成する水酸化カルシウ
ムの量を減少させることは、公知である。しかしなが
ら、従来GRC中のガラス繊維に悪影響を及ぼさない程
度まで水酸化カルシウム量を減少させるためには、セメ
ント100部に対し、フライアッシュならば200部以
上、シリカフュームならば40部以上、高炉スラグ粉末
ならば200部以上を使用する必要があるとされてい
た。そして、そこれらの成分をこの様に多量にセメント
に添加して使用する場合には、セメントの強度発現が著
しく遅れ、翌日脱型が不可能となるので、GRC製造用
セメントとしては、全く不適である。
しかるに、本発明によれば、高炉スラグ粉末、フライア
ッシュおよび/またはシリカフューム、無水石膏および
/または二水石膏、および高性能減水剤を組合わせて使
用することにより、高炉スラグ粉末並びにフライアッシ
ュおよび/またはシリカフュームの使用量を大幅に低減
することに成功した。
ッシュおよび/またはシリカフューム、無水石膏および
/または二水石膏、および高性能減水剤を組合わせて使
用することにより、高炉スラグ粉末並びにフライアッシ
ュおよび/またはシリカフュームの使用量を大幅に低減
することに成功した。
その結果、セメントから生成する水酸化カルシウムを全
て消費しつつ、しかも翌日脱型を行い得る程度の初期強
度を発現するセメント組成物が得られるにいたった。
て消費しつつ、しかも翌日脱型を行い得る程度の初期強
度を発現するセメント組成物が得られるにいたった。
(2)また、本発明セメント組成物によれば、水/セメ
ント比=50%以下という少ない水使用量で、ポゾラン
活性および潜在水硬性が発揮される。
ント比=50%以下という少ない水使用量で、ポゾラン
活性および潜在水硬性が発揮される。
(3)水酸化カルシウムの生成が著しく抑制されるの
で、GRCにおけるガラス繊維の劣化が防止される。
で、GRCにおけるガラス繊維の劣化が防止される。
(4)GRCの乾燥収縮が小さい。
(5)製品の蒸気養生を必要としない。
(6)GRCの製造に際して使用する鋼製型枠、製品中
の埋め込み金具などを発錆させることはない。
の埋め込み金具などを発錆させることはない。
実施例 以下に実施例および比較例を示し、本発明の特徴とする
ところをより一層明確にする。
ところをより一層明確にする。
実施例 第1表に示す様に、セメント組成物に骨材および水を配
合して、混練物を調製した。第1表において、混練物N
o.1〜8は、比較例品であり、No.9〜14は、本
発明品である。
合して、混練物を調製した。第1表において、混練物N
o.1〜8は、比較例品であり、No.9〜14は、本
発明品である。
なお、使用した高炉スラグ、フライアッシュ、シリカフ
ュームおよび無水石膏のブレーン表面積は、下記の通り
である。
ュームおよび無水石膏のブレーン表面積は、下記の通り
である。
*高炉スラグ…約3000cm2/g *フライアッシュ…約3000cm2/g *シリカフューム…約200000cm2/g *無水石膏…約3000cm2/g 膨張材としては、カルシウムサルホアルミネート系(商
標“デンカCSA”、電気化学工業(株)製)を使用し
た。
標“デンカCSA”、電気化学工業(株)製)を使用し
た。
高性能減水剤としては、ナフタリンスルホン酸ホルマリ
ン高縮合物塩(商標“マイティ150RX”、花王
(株)製)を使用した。
ン高縮合物塩(商標“マイティ150RX”、花王
(株)製)を使用した。
収縮低減剤としては、低級アルコールアルキレンオキシ
ド付加物(商標“テトラガードAS20”、三洋化成三
洋化成(株)製)を使用した。
ド付加物(商標“テトラガードAS20”、三洋化成三
洋化成(株)製)を使用した。
次いで、得られた混練物を使用して、(I)可使時間、
(II)硬化時間、(III)24時間強度および(IV)C
a(OH)2生成量を下記の要領で測定した。
(II)硬化時間、(III)24時間強度および(IV)C
a(OH)2生成量を下記の要領で測定した。
(I)…JASS 15M−103によるフロー値試験
法により、初期値150mmに対して130mm以上のフロ
ー値が確保できるまでの時間を測定した。評価基準値
は、60分以上である。
法により、初期値150mmに対して130mm以上のフロ
ー値が確保できるまでの時間を測定した。評価基準値
は、60分以上である。
(II)…JIS R 5201の「セメントの物理試験
方法」の凝結試験における終結時間を測定した。評価基
準値は、10時間以上である。
方法」の凝結試験における終結時間を測定した。評価基
準値は、10時間以上である。
(III)…JIS R 5201の「セメントの物理試
験方法」により測定した。評価基準値は、曲げ強度=3
0kgf/cm2以上、圧縮強度=150kgf/cm2以上である。
験方法」により測定した。評価基準値は、曲げ強度=3
0kgf/cm2以上、圧縮強度=150kgf/cm2以上である。
(IV)…示差熱分析により測定した。評価基準値は、1
月後1.0%以下、3月後0%である。
月後1.0%以下、3月後0%である。
結果は、第2表に示す通りである。
第2表に示す結果を総合的に判断すると、本発明による
セメント組成物を使用する場合には、混練物の可使時間
が適切な長さとなり且つ硬化時間が短くなり、また、G
RCの初期強度が高く且つ水酸化カルシウム含有量が低
くなることが明らかである。
セメント組成物を使用する場合には、混練物の可使時間
が適切な長さとなり且つ硬化時間が短くなり、また、G
RCの初期強度が高く且つ水酸化カルシウム含有量が低
くなることが明らかである。
実施例2 第3表に示す様に、セメント組成物に骨材および水を配
合して、混練物を調製した。第3表において、混練物N
o.15〜17は、本発明品であり、No.18〜19
は、従来品である。
合して、混練物を調製した。第3表において、混練物N
o.15〜17は、本発明品であり、No.18〜19
は、従来品である。
膨張材および収縮低減剤は、実施例1と同じものを使用
した。
した。
遅延剤としては、クエン酸を使用した。
また、高性能減水剤としては、No.15〜17では、実
施例1と同じものを使用し、No.18〜19では、ナフ
タリンスルホン酸ホルマリン高縮合物塩(商標“マイテ
ィ150”、花王(株)製)を使用した。
施例1と同じものを使用し、No.18〜19では、ナフ
タリンスルホン酸ホルマリン高縮合物塩(商標“マイテ
ィ150”、花王(株)製)を使用した。
次いで得られた混練物を使用して、(V)ガラス繊維の
劣化状況および(VI)乾燥収縮を下記の要領で測定し
た。
劣化状況および(VI)乾燥収縮を下記の要領で測定し
た。
(V)…28日間20℃で気中養生した後、60℃の温
水中で56日間促進養生したものを走査型電子顕微鏡に
て観察し、ガラス繊維の劣化の有無を判定した。
水中で56日間促進養生したものを走査型電子顕微鏡に
て観察し、ガラス繊維の劣化の有無を判定した。
(VI)…JIS A 1129に従って、測定した。即
ち、供試体を打設し、20℃、相対湿度85%で24時
間養生し、脱型した。次いで、20℃、相対湿度60%
の環境に移し、コンパレータ法により基長をとり、各材
令で長さを測定した。
ち、供試体を打設し、20℃、相対湿度85%で24時
間養生し、脱型した。次いで、20℃、相対湿度60%
の環境に移し、コンパレータ法により基長をとり、各材
令で長さを測定した。
結果は、第4表に示す通りである。なお、第4表には、
(VII)蒸気養生の必要性の有無および(VIII)鋼製型
枠などの金属の発錆性についての結果をも併せて示す。
(VII)蒸気養生の必要性の有無および(VIII)鋼製型
枠などの金属の発錆性についての結果をも併せて示す。
第4表に示す結果を総合的に判断すると、本発明による
セメント組成物を使用する場合には、GRCの製造に際
し、蒸気養生の必要がなくなり、鋼製型枠などの金属の
発錆も著しく抑制される。また、GRC中でのガラス繊
維の劣化がなく、乾燥による収縮も小さい。なお、参考
写真1は、No.15で得られたGRCの断面の走査型電
子顕微鏡観察結果(2000倍)を示すものである。
セメント組成物を使用する場合には、GRCの製造に際
し、蒸気養生の必要がなくなり、鋼製型枠などの金属の
発錆も著しく抑制される。また、GRC中でのガラス繊
維の劣化がなく、乾燥による収縮も小さい。なお、参考
写真1は、No.15で得られたGRCの断面の走査型電
子顕微鏡観察結果(2000倍)を示すものである。
これに対し、普通ポルトランドセメントを使用する従来
品(No.18)の場合には、GRC中のガラス繊維が折
損しており、乾燥による収縮も大きかった。なお、参考
写真2は、No.18で得られたGRCの断面の走査型電
子顕微鏡観察結果(2000倍)を示すものである。
品(No.18)の場合には、GRC中のガラス繊維が折
損しており、乾燥による収縮も大きかった。なお、参考
写真2は、No.18で得られたGRCの断面の走査型電
子顕微鏡観察結果(2000倍)を示すものである。
ケイ酸石灰・アウィン・スラグ3成分系低アルカリ性セ
メントを使用する従来品(No.19)の場合には、GR
Cの製造に際し、蒸気養生を行う必要があり、また鋼製
型枠などの金属の発錆も避けられない。
メントを使用する従来品(No.19)の場合には、GR
Cの製造に際し、蒸気養生を行う必要があり、また鋼製
型枠などの金属の発錆も避けられない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 24:22 Z 2102−4G 24:30) A 2102−4G 14/42 Z (72)発明者 杉浦 章雄 奈良県奈良市三条町378―6 (56)参考文献 特開 昭63−236744(JP,A) 特開 昭58−181752(JP,A) 「セメント・コンクリート用混和材料」 笠井芳夫・小林正几編(技術書院)(昭61 −5−15)P.275−277
Claims (1)
- 【請求項1】1)ポルトランドセメント 100部 2)高炉スラグ粉末 20〜50部 3)フライアッシュおよび/または シリカフューム 10〜25部 4)無水石膏および/または 二水石膏 5〜20部 5)ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド高縮合物お
よび/または メラミンスルホン酸ホルムアルデヒド高縮合物 0.5〜
3部 からなり、水和反応により生成する Ca(OH)2量が1%以下であることを特徴とするセ
メント組成物。
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