JPH0283248A - 高強度・低発熱型セメント組成物 - Google Patents
高強度・低発熱型セメント組成物Info
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- JPH0283248A JPH0283248A JP23261788A JP23261788A JPH0283248A JP H0283248 A JPH0283248 A JP H0283248A JP 23261788 A JP23261788 A JP 23261788A JP 23261788 A JP23261788 A JP 23261788A JP H0283248 A JPH0283248 A JP H0283248A
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Landscapes
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
本発明は、土木・建築等の分野で広く使用される高強度
で低発熱型のセメント組成物に関するもので、特に、マ
スコンクリート用に適したセメント組成物に関するもの
である。
で低発熱型のセメント組成物に関するもので、特に、マ
スコンクリート用に適したセメント組成物に関するもの
である。
〈従来の技術〉
従来から、マスコンクリートに用いられるセメントとし
て、JISに規定されている中庸熱ボルトランドセメン
ト、高炉セメントあるいはフライアッシュセメントなど
がある。また、JIsに規定されてはいないが、プレー
ン比表面積で4000c+J/g程度の通常の高炉水砕
スラグ粉末(以下スラグ粉末という)を用いたボルトラ
ンドセメント−スラグ粉末−フライアッシュ系の低発熱
型の特殊な混合セメントも使用されている。
て、JISに規定されている中庸熱ボルトランドセメン
ト、高炉セメントあるいはフライアッシュセメントなど
がある。また、JIsに規定されてはいないが、プレー
ン比表面積で4000c+J/g程度の通常の高炉水砕
スラグ粉末(以下スラグ粉末という)を用いたボルトラ
ンドセメント−スラグ粉末−フライアッシュ系の低発熱
型の特殊な混合セメントも使用されている。
〈発明が解決しようとする課題〉
マスコンクリートを施工すると、セメントの水和熱によ
りコンクリート内部が高温になり、このために、熱膨脹
による圧縮応力がコンクリートの内部に働く。その後、
コンクリートが放熱することにより冷却が始まり、この
際には、コンクリートが収縮するために引張応力がコン
クリートの内部に働く。この引張応力が、その時のコン
クリートの引張強度より大きいとコンクリートに亀裂が
生じてしまう。この現象を温度ひびわれと言い、マスコ
ンクリートの形状、寸法あるいは環境等にもよるが、一
般的には打設後3日〜14日の間に亀裂発生の危険が大
きい。マスコンクリートを施工する場合は、この温度ひ
びわれが生じないように、材料面及び施工面からの対策
が必要であった。
りコンクリート内部が高温になり、このために、熱膨脹
による圧縮応力がコンクリートの内部に働く。その後、
コンクリートが放熱することにより冷却が始まり、この
際には、コンクリートが収縮するために引張応力がコン
クリートの内部に働く。この引張応力が、その時のコン
クリートの引張強度より大きいとコンクリートに亀裂が
生じてしまう。この現象を温度ひびわれと言い、マスコ
ンクリートの形状、寸法あるいは環境等にもよるが、一
般的には打設後3日〜14日の間に亀裂発生の危険が大
きい。マスコンクリートを施工する場合は、この温度ひ
びわれが生じないように、材料面及び施工面からの対策
が必要であった。
材料面からの対策としては、水和熱の低いセメントを使
用する方法が一般的であり、中庸熱ボルトランドセメン
ト、フライアッシュセメント、高炉セメントあるいはボ
ルトランドセメント−スラグ粉末−フライアッシュ系の
低発熱型の特殊な混合セメント等が用いられている。
用する方法が一般的であり、中庸熱ボルトランドセメン
ト、フライアッシュセメント、高炉セメントあるいはボ
ルトランドセメント−スラグ粉末−フライアッシュ系の
低発熱型の特殊な混合セメント等が用いられている。
しかし、これらのセメントは、いずれも初期強度が低い
という欠点を有しているため、コンクリートの内部が最
高温度に達して冷却が始まる時点では、まだコンクリー
トの引張強度が低く、収縮による引張応力に打勝つこと
が困難となり、亀裂の発生する危険があった。したがっ
て、従来のマスコンクリート打設の場合は、断熱マット
養生法、バイブクーリング法あるいは骨材等を冷却して
コンクリートの練り上がり温度を下げるブレクーリング
法等の施工上の対策が不可欠であった。
という欠点を有しているため、コンクリートの内部が最
高温度に達して冷却が始まる時点では、まだコンクリー
トの引張強度が低く、収縮による引張応力に打勝つこと
が困難となり、亀裂の発生する危険があった。したがっ
て、従来のマスコンクリート打設の場合は、断熱マット
養生法、バイブクーリング法あるいは骨材等を冷却して
コンクリートの練り上がり温度を下げるブレクーリング
法等の施工上の対策が不可欠であった。
く課題を解決するための手段〉
マスコンクリート用に使用するセメントは、水和熱が低
く、かつ高強度で、特にひびわれ発生の危険の大きい初
期材令の引張強度が高いことが必要である。また、高強
度セメントを使用すると、所定の設計強度を得るための
コンクリートの単位セメント量を減することができ、こ
の面からもコンクリートの内部温度の上昇を押える大き
な効果が期待できる。
く、かつ高強度で、特にひびわれ発生の危険の大きい初
期材令の引張強度が高いことが必要である。また、高強
度セメントを使用すると、所定の設計強度を得るための
コンクリートの単位セメント量を減することができ、こ
の面からもコンクリートの内部温度の上昇を押える大き
な効果が期待できる。
粉末度が、プレーン比表面積で6000〜12000c
ti/gである高炉水砕スラグ微粉末(以下スラグ微粉
末という)を、工業的に製造する技術は確率されていな
かった。その理由として、スラグを微粉化するために、
ボールミル等の粉砕機を使用すると、粉砕コストが非常
に高くなること、及びこのようにして得たスラグ微粉末
の品質がそれほど向上しないことにあった。
ti/gである高炉水砕スラグ微粉末(以下スラグ微粉
末という)を、工業的に製造する技術は確率されていな
かった。その理由として、スラグを微粉化するために、
ボールミル等の粉砕機を使用すると、粉砕コストが非常
に高くなること、及びこのようにして得たスラグ微粉末
の品質がそれほど向上しないことにあった。
そこで本発明者等は、特願昭59−261083号にお
いてスラブを粉砕した後分級して得たスラグ微粉末であ
って、その粉末度がプレーン比表面積で6000〜12
0QOcn(/ gであるスラグ微粉末を提案している
。
いてスラブを粉砕した後分級して得たスラグ微粉末であ
って、その粉末度がプレーン比表面積で6000〜12
0QOcn(/ gであるスラグ微粉末を提案している
。
さらlこ、特願昭62−170891号において、この
スラグ微粉末にボルトランドセメント及び無水石膏を添
加混合することを特徴とする「高強度・低アルカリ性セ
メント組成物」を提案している。この「高強度・低アル
カリ性セメント組成物」が高強度であり、かつ水和熱が
低いことに着目し、これにフライアッシュを添加するこ
とにより、水和熱をさらに低減することができ、特にひ
びわれが発生しやすい初期材令において、引張応力より
引張強度が高いセメント組成物が得られ、ひびわれ防止
に効果があるのではないかと考え、スラグ微粉末−ボル
トランドセメント−石膏−フライアッシュ系について鋭
意研究した結果、本発明の高強度で低発熱型のセメント
組成物を完成するに至った。
スラグ微粉末にボルトランドセメント及び無水石膏を添
加混合することを特徴とする「高強度・低アルカリ性セ
メント組成物」を提案している。この「高強度・低アル
カリ性セメント組成物」が高強度であり、かつ水和熱が
低いことに着目し、これにフライアッシュを添加するこ
とにより、水和熱をさらに低減することができ、特にひ
びわれが発生しやすい初期材令において、引張応力より
引張強度が高いセメント組成物が得られ、ひびわれ防止
に効果があるのではないかと考え、スラグ微粉末−ボル
トランドセメント−石膏−フライアッシュ系について鋭
意研究した結果、本発明の高強度で低発熱型のセメント
組成物を完成するに至った。
く作 用〉
本発明によるセメント組成物は、粉末度がプレーン比表
面積で6000〜12000co?/ gであるスラグ
微粉末100M量部にボルトランドセメント20〜20
0重量部、フライアッシュ0〜200重量部、及び石膏
5〜50重量部からなるものである。
面積で6000〜12000co?/ gであるスラグ
微粉末100M量部にボルトランドセメント20〜20
0重量部、フライアッシュ0〜200重量部、及び石膏
5〜50重量部からなるものである。
スラグ微粉末の粉末度をプレーン比表面積で6000〜
12000 c+J / gに限定した理由は、プレー
ン比表面積が6000cn?/g未満では、高強度が得
られず、また、比表面積が12000cnt/gを越え
ると、初期強度の発現は良好であるが、長期強度の伸び
が導くなる。
12000 c+J / gに限定した理由は、プレー
ン比表面積が6000cn?/g未満では、高強度が得
られず、また、比表面積が12000cnt/gを越え
ると、初期強度の発現は良好であるが、長期強度の伸び
が導くなる。
スラグ微粉末100重量部に対するボルトランドセメン
トの量が20重量部以下では、強度発現が小さく、また
、200重量部を越えると永和熱が高くなってしまう。
トの量が20重量部以下では、強度発現が小さく、また
、200重量部を越えると永和熱が高くなってしまう。
本発明のセメント組成物に用いるフライアッシュは、火
力発電所から副生ずる通常のフライアッシュで良い。フ
ライアッシュを添加混合する理由は、本発明のセメント
組成物の水和熱を低減するのが主たる目的で、これを特
に添加しなくても普通ボルトランドセメントより水和熱
の低い本発明のセメント組成物は得られるが、さらに水
和熱を低減するためには、フライアッシュを添加混合す
るのが好ましい。スラグ微粉末100重量部に対するフ
ライアッシュの量が200重量部を越えると、初期強度
が低下する。
力発電所から副生ずる通常のフライアッシュで良い。フ
ライアッシュを添加混合する理由は、本発明のセメント
組成物の水和熱を低減するのが主たる目的で、これを特
に添加しなくても普通ボルトランドセメントより水和熱
の低い本発明のセメント組成物は得られるが、さらに水
和熱を低減するためには、フライアッシュを添加混合す
るのが好ましい。スラグ微粉末100重量部に対するフ
ライアッシュの量が200重量部を越えると、初期強度
が低下する。
本発明のセメント組成物に使用する石膏は、天然II型
無水石膏、副産無水石膏及び半水石膏の内のいずれか、
あるいは2種類以上の混合物でも良く、好ましくは無水
石膏である。石膏の粉末度は、プレーン比表面積が15
00c++l/g以上、好ましくは5000cal/g
以上のものが適している。スラグ微粉末100重量部に
対する石膏の量が5重量部未満では、初期強度に対する
増進効果が小さく、50重量部を越えるとエトリンガイ
ト生成量が過大となり膨脹破壊の危険がある。
無水石膏、副産無水石膏及び半水石膏の内のいずれか、
あるいは2種類以上の混合物でも良く、好ましくは無水
石膏である。石膏の粉末度は、プレーン比表面積が15
00c++l/g以上、好ましくは5000cal/g
以上のものが適している。スラグ微粉末100重量部に
対する石膏の量が5重量部未満では、初期強度に対する
増進効果が小さく、50重量部を越えるとエトリンガイ
ト生成量が過大となり膨脹破壊の危険がある。
以下に本発明品の実施例を述べる。
く実 施 例−1〉
本発明によるセメント組成物を用いたコンクリートブロ
ックの内部温度上昇量と強度特性の関係を、従来技術に
よる低発熱型セメントを用いたコンクリートブロックと
比較した。この比較用セメントは、ボルトランドセメン
ト−スラグ粉末−フライアッシュ系の混合セメントで、
低発熱型セメントとして、最近汎用されているセメント
である。
ックの内部温度上昇量と強度特性の関係を、従来技術に
よる低発熱型セメントを用いたコンクリートブロックと
比較した。この比較用セメントは、ボルトランドセメン
ト−スラグ粉末−フライアッシュ系の混合セメントで、
低発熱型セメントとして、最近汎用されているセメント
である。
(1)本発明品の調合に用いた材料
(a) スラグ微粉末(略号FS)
プレーン比表面積4050c//gの通常のスラグ粉末
から分級して得たプレーン 比表面積8150cnt/gのスラグ微粉末(b)
普通ボルトランドセメント(略号PC)(c) フラ
イアッシュ(略号FA)プレーン比表面積3010cn
f/gの通常のフライアッシュ (d> 無水石膏(略号AG) フッ酸製造工程から副生じた無水石 膏で、プレーン比表面積4250cJ/gに粉砕したも
の (2)比較品の調合に用いた材料 (a) スラグ粉末(略号SS) プレーン比表面積4050cJ/gの通常のスラグ粉末 (b) 普通ボルトランドセメント(略号PC)(c
) フライアッシュ(略号FA)プレーン比表面11
3010cnt/gの通常のフライアッシュ (3)試験方法 セメント組成物の調合割合及びコンクリートの配合を第
1図の表1に示した。本実施例では、比較品及び本発明
品ともに、同−水セメント比、同一細骨材率、同一セメ
ント量、同一水量として実験した。本実施例の強度試験
は、コンクリートブロック打設用のコンクリートの一部
を分取して供試体を作り、圧縮強度及び割裂引張強度と
もに、所定の材令まで20℃の水中養生とした。
から分級して得たプレーン 比表面積8150cnt/gのスラグ微粉末(b)
普通ボルトランドセメント(略号PC)(c) フラ
イアッシュ(略号FA)プレーン比表面積3010cn
f/gの通常のフライアッシュ (d> 無水石膏(略号AG) フッ酸製造工程から副生じた無水石 膏で、プレーン比表面積4250cJ/gに粉砕したも
の (2)比較品の調合に用いた材料 (a) スラグ粉末(略号SS) プレーン比表面積4050cJ/gの通常のスラグ粉末 (b) 普通ボルトランドセメント(略号PC)(c
) フライアッシュ(略号FA)プレーン比表面11
3010cnt/gの通常のフライアッシュ (3)試験方法 セメント組成物の調合割合及びコンクリートの配合を第
1図の表1に示した。本実施例では、比較品及び本発明
品ともに、同−水セメント比、同一細骨材率、同一セメ
ント量、同一水量として実験した。本実施例の強度試験
は、コンクリートブロック打設用のコンクリートの一部
を分取して供試体を作り、圧縮強度及び割裂引張強度と
もに、所定の材令まで20℃の水中養生とした。
マスコンクリートの内部温度上昇量の測定方法は、立方
体状の木製型枠の内面の全ての面(6面)をlOcw+
厚の発泡スチロール樹脂で保温し、内寸法で2X2X2
mになるような保温型枠を作製し、これに8rjの当、
該コンクリートを打設した後は、ビニールシートで全体
を覆い外気と遮断した。このような配慮をしたことによ
り、このコンクリートブロックは、マスコンクリートに
準するものと考えられる。
体状の木製型枠の内面の全ての面(6面)をlOcw+
厚の発泡スチロール樹脂で保温し、内寸法で2X2X2
mになるような保温型枠を作製し、これに8rjの当、
該コンクリートを打設した後は、ビニールシートで全体
を覆い外気と遮断した。このような配慮をしたことによ
り、このコンクリートブロックは、マスコンクリートに
準するものと考えられる。
(4)試験結果
強度試験結果を第2図の表2に示した。本発明品を用い
たコンクリートの圧縮強度は、比較品を使用したコンク
リートの圧縮強度に対して、材令1日で1.9倍、材令
3日テ1.5倍、材令7日がら材令28日の間でも1.
2倍以上の高強度であった。割裂引張強度も同様に高強
度を示した。
たコンクリートの圧縮強度は、比較品を使用したコンク
リートの圧縮強度に対して、材令1日で1.9倍、材令
3日テ1.5倍、材令7日がら材令28日の間でも1.
2倍以上の高強度であった。割裂引張強度も同様に高強
度を示した。
次に、当該コンクリートブロックの中心部の最高温度、
最高温度上昇量及び最高温度到達日数を第2図の表3に
示した。
最高温度上昇量及び最高温度到達日数を第2図の表3に
示した。
本発明品を使用したコンクリート中心部の温度は、比較
品のそれと比較して、はぼ同一で最高温度到達日数で1
日早いという結果となった。
品のそれと比較して、はぼ同一で最高温度到達日数で1
日早いという結果となった。
最高温度到達日数で、1日早いということは、初期材令
(材令3日まで)の温度上昇速度は大きいが、材令3日
以降の発熱量が少な(、コンクリート内部が高温となっ
ている期間が短いことを意味する。
(材令3日まで)の温度上昇速度は大きいが、材令3日
以降の発熱量が少な(、コンクリート内部が高温となっ
ている期間が短いことを意味する。
次に、本発明によるセメント組成物と、従来技術による
低発熱型セメントの性能を明確に比較するために、コン
クリートの圧縮強度l kg f / cJ当りの温度
上昇量を求め、第3図の表4に示した。表4は、材令3
日までは、温度と昇量をその時の圧縮強度で除した値を
、それ以降の材令は、最高温度上昇量をその時の圧縮強
度で除した値とした。
低発熱型セメントの性能を明確に比較するために、コン
クリートの圧縮強度l kg f / cJ当りの温度
上昇量を求め、第3図の表4に示した。表4は、材令3
日までは、温度と昇量をその時の圧縮強度で除した値を
、それ以降の材令は、最高温度上昇量をその時の圧縮強
度で除した値とした。
本発明品を使用したコンクリートの圧縮強度1 kg
f / cJ当りの温度上昇量は、比較品のそれと比較
して小さ(、特に初期材令において顕著である。
f / cJ当りの温度上昇量は、比較品のそれと比較
して小さ(、特に初期材令において顕著である。
以上の結果から、本発明品はコンクリート内部に温度応
力が発生すると考えられる材令までの強度発現が良好な
ことから、マスコンクリート用のセメントとして有効で
あると考えられる。
力が発生すると考えられる材令までの強度発現が良好な
ことから、マスコンクリート用のセメントとして有効で
あると考えられる。
〈実 施 例−2〉
本発明によるセメント組成物を用いたコンクリートの断
熱温度上昇測定装置による温度上昇量を、従来技術によ
る低発熱型セメントを用いたコンクリートと比較した。
熱温度上昇測定装置による温度上昇量を、従来技術によ
る低発熱型セメントを用いたコンクリートと比較した。
本実施例に用いたセメント組成物及びコンクリートの配
合は、実施例−1と同一である。
合は、実施例−1と同一である。
測定結果を第3図の表5に示す。表5の中のQωは終局
断熱温度上昇量で、αは温度上昇速度を示す指数である
。断熱温度上昇測定装置による測定結果は、実施例−1
のコンクリートブロック実験の結果と同様な傾向を示し
た。すなわち、本発明品を使用したコンクリートは、比
較品のそれと比較して、終局断熱温度上昇量がほぼ同一
で、温度上昇速度が速いという結果となった。
断熱温度上昇量で、αは温度上昇速度を示す指数である
。断熱温度上昇測定装置による測定結果は、実施例−1
のコンクリートブロック実験の結果と同様な傾向を示し
た。すなわち、本発明品を使用したコンクリートは、比
較品のそれと比較して、終局断熱温度上昇量がほぼ同一
で、温度上昇速度が速いという結果となった。
〈発明の効果〉
本発明によるセメント組成物を用いたコンクリートは、
同一配合の従来技術による低発熱型セメントを用いたコ
ンクリートと、はぼ同一の温度上昇量にもかかわらず、
高い強度を発現しており、特に、温度ひびわれの発生す
る危険の大きい初期材令において、著しく高い強度を発
現することを、実施例で示した。
同一配合の従来技術による低発熱型セメントを用いたコ
ンクリートと、はぼ同一の温度上昇量にもかかわらず、
高い強度を発現しており、特に、温度ひびわれの発生す
る危険の大きい初期材令において、著しく高い強度を発
現することを、実施例で示した。
また、本発明によるセメント組成物は、高強度セメント
であるために、所定の設計強度を得るためのコンクリー
トの単位セメント量を減することができ、コンクリート
の内部温度の上昇を押えることができる。
であるために、所定の設計強度を得るためのコンクリー
トの単位セメント量を減することができ、コンクリート
の内部温度の上昇を押えることができる。
以上のことから、本発明によるセメント組成物を用いた
コンクリートは、温度ひびわれの発生する危険を大幅に
低減でき、−回に打設するコンクリートの厚さを大きく
設計できるので、工期短縮による経済効果が大きい。ま
た、本発明によるセメント組成物は、今後の構造物の大
型化に伴う高強度マスコンクリート施工の要求に対応で
きるセメントである。
コンクリートは、温度ひびわれの発生する危険を大幅に
低減でき、−回に打設するコンクリートの厚さを大きく
設計できるので、工期短縮による経済効果が大きい。ま
た、本発明によるセメント組成物は、今後の構造物の大
型化に伴う高強度マスコンクリート施工の要求に対応で
きるセメントである。
また、本発明によるセメント組成物の原材料の内のボル
トランドセメント以外の高炉水砕スラグ、フライアッシ
ュ及びフッ酸無水石膏はいずれも工業副産物であり、資
源の有効活用及び経済性の面からも、本発明の有効性は
大きい。
トランドセメント以外の高炉水砕スラグ、フライアッシ
ュ及びフッ酸無水石膏はいずれも工業副産物であり、資
源の有効活用及び経済性の面からも、本発明の有効性は
大きい。
第1図はセメント組成物の調合割合及びコンクリートの
配合の表、第2図はコンクリート強度試験結果の表及び
コンクリートブロック中心部の最高温度等の表、第3図
は圧縮強度1. kg f /cIIi当りの温度上昇
量の表及び断熱温度上昇測定装置による測定結果の表で
ある。 第1図 表1 セメント組成物の調合割合等 第3図 圧縮強度1kd/j当りの温度上昇ffi (℃)表5 断熱温度上昇測定装置による測定結果 第2図 表2 コンクリートの強度試験結果 表3 コンクリートブロック中心部の最高温度等子 続 補 正 書 (自発) 昭和63 年 10月7乙日
配合の表、第2図はコンクリート強度試験結果の表及び
コンクリートブロック中心部の最高温度等の表、第3図
は圧縮強度1. kg f /cIIi当りの温度上昇
量の表及び断熱温度上昇測定装置による測定結果の表で
ある。 第1図 表1 セメント組成物の調合割合等 第3図 圧縮強度1kd/j当りの温度上昇ffi (℃)表5 断熱温度上昇測定装置による測定結果 第2図 表2 コンクリートの強度試験結果 表3 コンクリートブロック中心部の最高温度等子 続 補 正 書 (自発) 昭和63 年 10月7乙日
Claims (3)
- (1)高炉水砕スラグ微粉末100重量部にボルトラン
ドセメント20〜200重量部、フライアッシュ0〜2
00重量部及び石膏5〜50重量部を添加混合すること
を特徴とする高強度・低発熱型セメント組成物。 - (2)前記高炉水砕スラグ微粉末は、その粉末度がプレ
ーン比表面積で、6000〜12000cm^2/gで
あることを特徴とする請求項1記載の高強度・低発熱型
セメント組成物。 - (3)前記石膏は、天然二水石膏、副産二水石膏、天然
II型無水石膏、副産無水石膏及び半水石膏の内のいずれ
か、あるいは2種類以上の混合物であることを特徴とす
る請求項1記載の高強度・低発熱型セメント組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23261788A JPH0283248A (ja) | 1988-09-19 | 1988-09-19 | 高強度・低発熱型セメント組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23261788A JPH0283248A (ja) | 1988-09-19 | 1988-09-19 | 高強度・低発熱型セメント組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0283248A true JPH0283248A (ja) | 1990-03-23 |
Family
ID=16942137
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23261788A Pending JPH0283248A (ja) | 1988-09-19 | 1988-09-19 | 高強度・低発熱型セメント組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0283248A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0297441A (ja) * | 1988-10-05 | 1990-04-10 | Onoda Cement Co Ltd | 低発熱性混合セメント |
JPH02302349A (ja) * | 1989-05-15 | 1990-12-14 | Denki Kagaku Kogyo Kk | セメント混和材及びセメント組成物 |
JPH0375254A (ja) * | 1989-08-10 | 1991-03-29 | Osaka Cement Co Ltd | セメント組成物 |
JPH08319143A (ja) * | 1996-03-27 | 1996-12-03 | Denki Kagaku Kogyo Kk | セメント混和材及びセメント組成物 |
US6007620A (en) * | 1997-01-29 | 1999-12-28 | Folks; Timothy S. | Process to make interground, white, blended cement |
US6033468A (en) * | 1997-01-29 | 2000-03-07 | Folks; Timothy S. | Interground white blended cement |
KR100385788B1 (ko) * | 2002-02-08 | 2003-06-02 | 주식회사 케이테크 | 포졸란 재료를 주재로 한 고강도 시멘트 혼화재 조성물과그 제조장치 |
-
1988
- 1988-09-19 JP JP23261788A patent/JPH0283248A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0297441A (ja) * | 1988-10-05 | 1990-04-10 | Onoda Cement Co Ltd | 低発熱性混合セメント |
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JP2853989B2 (ja) * | 1996-03-27 | 1999-02-03 | 電気化学工業株式会社 | 高耐久性セメント組成物 |
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KR100385788B1 (ko) * | 2002-02-08 | 2003-06-02 | 주식회사 케이테크 | 포졸란 재료를 주재로 한 고강도 시멘트 혼화재 조성물과그 제조장치 |
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