JPH0649552B2 - エレベ−タの群管理制御方法 - Google Patents

エレベ−タの群管理制御方法

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JPH0649552B2
JPH0649552B2 JP59063660A JP6366084A JPH0649552B2 JP H0649552 B2 JPH0649552 B2 JP H0649552B2 JP 59063660 A JP59063660 A JP 59063660A JP 6366084 A JP6366084 A JP 6366084A JP H0649552 B2 JPH0649552 B2 JP H0649552B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、エレベータの群管理制御方法に係り、特に学
習機能を利用した分散待機制御方法の改良に関する。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
近年複数台のエレベータを制御する群管理制御装置とし
ては、マイクロコンピユータ等の小型計算機を使用した
ものが一般的になつてきている。そのため、エレベータ
の動向や、ホール呼びの発生等の過去のデータの保持
(記憶)が容易に行なえるようになつてきた。
しかしながら、これらの学習データは従来新発生ホール
呼びの割付を決定する要素として使用されているものが
ほとんどであり、フリーとなり待機している号機の分散
待機制御方法に使用される例はほとんどない。従来の分
散待機制御方法においては、あらかじめ指定された複数
の階床ゾーン、又は階床にすでに待機している号機がな
い場合は、一定の優先順のもとに号機を待機させてゆく
方法(待機階としては基準階,上方階の順が一般的)で
あつた。
この制御方法では、仮に第1優先階の基準階よりも需要
の多い階、たとえば宴会場、レストランにのりすて号機
がない場合でも待機の号機が1台だと、まず基準階へ待
機が行なわれるために、その号機が基準階へ待機した
項、高需要階でホール呼びが発生し、その割当を受ける
可能性が高い。このように各階の需要予測を使用しない
場合には、待機コントロールが無駄となることが多い。
また、仮に基準階と、最上階例えばスカイレストランが
高需要な場合にも、単に基準階へ待機させて有効となる
可能性は約50%となる。このように分散待機は、次に
発生するホール呼びへのサービスの向上が目的であるに
もかかわらず、ホール呼び需要の多い階が複数ある場合
には、分散待機がサービスの向上に寄与していない。
〔発明の目的〕
そこで、本発明は、ビル全体のサービスの均等化を実現
でき、しかも無駄な動きを防止することができるエレベ
ータの群管理制御方法を提供することを目的としてい
る。
〔発明の概要〕
本発明は上記目的を達成するために、複数のサービスホ
ールに対して、複数台のエレベータを就役させ、これら
のエレベータを一括して制御するエレベータの群管理制
御方法において、 月別、時間別、曜日別、六曜(六輝)別などの交通量の
変化を起こす大きな要因別のホール呼び発生数に基づ
き、サービスホールの需要分布を求め、この需要分布に
対して待機エレベータが平均的に応答できるホールを待
機ホールとして決定するエレベータの群管理制御方法で
ある。この制御方法は、たとえば基準階とスカイレスト
ラン等の最上階の需要が高く、しかもその両階が同等の
場合で、かつ1台が待機状態の場合は、中間の階へ分散
待機を行なうなど、その時の交通流に適合した分散待機
を行ない、また逆に需要が少なく閉散状態の場合には、
無理に特定の階への待機を行なわず、需要に合つた配分
に拡散させる程度の制御を行ない、その時々の需要の変
化に対応できるようにしている。
〔発明の実施例〕
以下本発明の一実施例に係るエレベータの群管理制御方
法を8階建ビルの4台のエレベータ群に適用した場合に
ついて説明する。このような4台のエレベータを群管理
制御する制御装置は第1図のように構成されている。
すなわち、任意階のエレベータホールより発せられるホ
ール呼び指令は、一且ホール呼び登録回路1内にホール
呼び発生階と、希望する方向とに分割されて記憶され、
エレベータのかごが上記発生階に到着したときにこの記
憶内はリセツトされる。4台のエレベータ(A,B,
C,D)にはそれぞれエレベータ運行制御装置2A,2
B,2C,2Dが備えられている(但し、図において
は、2B,2Cは省略されている)。各エレベータ運行
制御装置2A〜2D内には、各エレベータのかごの位
置、運転方向、荷重等のかご状態を一時記憶するかご状
態バツフア3A〜3Dと、各エレベータに乗込んだ乗客
によつて各かごに設定されたかご呼び登録階を記憶する
と共に、上記かごが登録階に到着するとその登録をリセ
ツトするかご呼び登録回路4A〜4Dとが収容されてい
る。
図中、5は例えば16ビツト構成のマイクロコンピユー
タ等の小型計算機であり、上記ホール呼び登録回路1内
に記憶されたホール状態の情報は上記小型計算機5の入
力レジスタ6を介して、小型計算機5のRAM内に設けら
れたホールコンデイシヨンテーブル(以下HCTと略記す
る)9に収容される。また、各エレベータ運行制御装置
2A〜2Dの各かご状態バツフア3A〜3D内に記憶さ
れたかご状態の情報はそれぞれ入力レジスタ7A〜7D
を介して上記RAM内に設けられたカーコンデイシヨン
(以下CCTと略記する)10に収容される。同様に、各
かご呼び登録回路4A〜4D内に記憶されたかご呼び状
態の情報は各入力レジスタ8A〜8Dを介してRAM内に
設けられたかごコンデイシヨンテーブル(以下KCTと略
記する)11に収容される。
上記HCT9,CCT10,KCT11はそれぞれ第2図,第3
図,第4図のようなビツト構成となつている。すなわ
ち、第2図に示したホール状態を表わすHCTにおいて、
0〜13のホールサブインデツクス(HS)に対して8階の
下降(8D)から7階の上昇(7U)まで各8ビツトの情報が格
納されている。各階毎のホール状態を具体的に説明す
る。例えば5階のエレベータホールにて上昇スイツチが
押されると、HS11(5U)の7番ビツトが1となり、この
ホール呼びに対応するサービスエレベータが後述する手
法でA号機と決定すると、HS11の0番ビツトおよび8
番ビツトが1となる。そして、上記A号機が5階に到着
するとHS11の0,6,7番ビツトがすべて0にリセツ
トされる。すなわち、0〜3番ビツトは各エレベータの
号機セツトを示し、6番ビツトはホール呼びに対するエ
レベータの割付の有無を示し、さらに、7番ビツトはホ
ール呼びの有無を示す。
第3図のかご状態を表わすCCTにおいて、0〜3のイン
デツクスに対して、エレベータA号機からD号機まで各
16ビツトの情報が格納されている。すなわち、0〜3
番ビツトにはかごの荷重状態が2進法で示されている。
これら0〜3番ビツトの意味は、“0001”,“0010”,
“0011”,“0100”,“0101”,“0110”,“0111”,
“1000”,“1001”,“1010”,“1011”,“1100”に
対して、それぞれ、0〜10%,11〜20%,21〜
30%,31〜40%,41〜50%,51〜60%,
61〜70%,71〜80%,81〜90%,91〜1
00%,101〜110%,111%以上を示す。5番
ビツトはかごの走行状態を示し、“1”は走行中、
“0”は減速中を示す。7番ビツトは扉の開閉状態を示
し、“1”は閉放中、“0”は閉鎖中を示す。8〜13
番ビツトはかご位置を2進法で示したものである。1
4,15番ビツトはかごの移動方向を示し、“10”は上
昇中、“01”は下降中、さらに“00”は無方向、すなわ
ち停止中を示す。第4図のかご呼び状態を表わすKCTに
おいて、第2図のHCTと同様に、0〜3ビツトがエレベ
ータA〜D号機に対するかご呼びの有無を示す。
次に任意の階床にホール呼びが発生し、そのホール呼び
に対して最適のサービスエレベータを上記HCT9,CCT1
0,KCT11の情報に基づいて決定するまでの過程を第
5図を用いて説明する。
これらの過程は、第5図に示されているような、ソフト
ウエアにより行なわれる。スタート後、タスク管理プロ
グラム20によりどのタスク(機能別の分離されたソフ
トウエアモジユール)を起動するかが決定される。ここ
で各タスクの説明や使用するRAM,ROMテーブルの説明
は、最適号機の割付までの過程で簡単に説明する。
21は前述のCCT,KCT,HCT等の外部入力をRAM上にセツ
トする外部入力タスクである。この外部入力タスク21
は優先度が高く起動されると100ms程度ごとに再起動
がかかる。
22は割付を行なう割付タスクであり、100ms程度ご
とに新発生ホール呼びをチエツクし、もし発生があれ
ば、予想未応答時間、満員等のダメージによる評価を行
ない評価の最良な号機を決定する。
26は割付見なおしタスクであり、それは約1秒に1回
程度起動されるレベルの低いタスクで、長待ちや満員と
なつたり、予測されたりするホール呼びに対して、割付
変更を行なうものである。
27はデータ処理タスクであり、外部入力や、単体エレ
ベータからのデータにより、その時点の状態のデータテ
ーブルにセツトしてゆき、また次の状態に変化する時な
ど、そのデータの入れかえを行なうタスクであり、デー
タの変化時や、状態の変化時に起動される。また低いレ
ベルのタスクであり、高い群管理タスクを害さないよう
に起動される。
28は各単体エレベータ交信用タスクであり、これはサ
イクリツクに行なわれるデータの伝送の他に必要に応じ
て割付、割付キヤンセル等の出力や、データ要求例えば
降車人数、新発かご呼びが行なわれる。
29は年間タイマ,各種タイマであり、10ms,100
ms,1秒等の各種のインターバルタイマと、それらと組
み合わされた年間タイマのルーチンであり、また、これ
らのデータは外部タイマーにより補正される。年間タイ
マには月,日付,曜日,休日,六曜,その他の行事等情
報があり、I/Oタスク(2)31のフロツピーデイスク
や、I/Oタスク(1)30のCRT等により情報が更新され
る。
30はI/Oタスク(1)すなわち(キヤラクタデイスプ
レイターミナル)伝送用のタスクであり、外部の端末
や、他のコンピユータ等との情報の伝送に使用される。
このタスクI/Oタスク(1)30は他の群管理タスクを
害さないように低いレベルで、タイムスライスされて起
動する。
31はI/Oタスク(2)すなわちフロツピーデイスクコ
ントロール用は外部のフロツピーデイスクに学習データ
等を記憶するときに起動され、前タスクと同様に低いレ
ベルで起動される。
32はRAMやCPUのレジスタのイニシヤライズや、LSIの
イニシヤライズを行なうイニシヤライズタスクであり、
初期状態や動作のモードが切りかわつた時起動される。
これらのタスクは一般には下位のタスク中に上位のタス
クが起動される。ただし、特別のフラグや、優先順の変
更等が行なわれた場合は変化する。このタスクの管理を
行なつているものが、タスク管理プログラム20であ
り、タスク間の情報のやりとりは、バツフア用RAMを使
用して行なう構成となつている。
そして第5図の23は分散待機コントロール用タスクで
あり、フリーとなつて一定時間たつた号機があつた場
合、分散待機を行なうタスクであり、割付や外部入出力
よりも低いレベルのタスクである。
次に本発明のエレベータの群管理制御方法にかかわるル
ーチンを順をおつて説明してゆく。第5図においてスタ
ートにより、イニシヤライズタスク32が起動され、年
間タイマ,各種タイマ29の起動,RAMのクリア,プリ
セツト等が行なわれる。また、外部入力タスク21によ
り、CCT,KCT,HCT等の入力が入力される。またタイ等
もカウントアツプしてゆく。
ここで学習機能部分について第11図を参照して説明す
るが、ビルの各階は第6図に示すように構成されてお
り、ホテルの群エレベータと仮定し、しかも8ストツプ
(1F〜8F)で、群4台と仮定する。
以上のような前提のものにおいて各階の交通量は種々変
化するが、この交通量の変化の要因別としてたとえば、
月、時間、曜日、六曜、休日かどうか、それに時間帯等
が考えられる。従つて交通量モードのセツトは、月、時
間、曜日、六曜、休日、時間帯の要素により決定され
る。ここで交通量モードをTRMODとし、月をMON、曜日を
WEK、六曜をROY、休日をHDY、時間帯をTMBとする。それ
らの内容と意味は第7図に示されている。なお第7図で
は上記の5要素で決定されているが、他の交通量の変化
の要素を加えてもよく、また時間帯は15分を1インタ
ーバルとしているが、このセツトはそのビルに応じて変
化させることができる。またTRMODは、これらの要素の
トリツクスで決定されるもので、そのRAM上のナンバー
を示すものである。このナンバーは上記要素が変化して
も同一となることはあり、また上記ナンバーのセツトは
あらかじめセツトされた数値でもよく、あるいはマイク
ロコンピユーターの機能自動修正されるようにしてもよ
い。
TRMOD=TRMOD$DATA(MON,WEK,ROY,HDY,TMB)つまり
上式でTRMODは示される。TRMOD$DATAに各要素の交通量
モード情報がある。
これらのTRMOD$DATAでRAMにはいり,さらにいらないも
のはフロツピーデイスク等にしまわれていて、使用する
部分がRAMにはこばれてくる。第8図の例においてはTMB
(時間帯)によるTRMODがRAM上にロードされている。
TMBが進むたびに今日の1つ前の部分は第11図40に
示すように明日に更新される。
TRMOD=TRMOD$RAM(TMB) このため上式で代用される。
この一例を示すと MON= 4 (5月) WEK= 0 (日曜) ROY= 0 (大安) HAY= 1 (休日) TMB=72 (18:00) であつたとする。このデータより TRMOD=3(大安,休日,春,夕,チエツクイン)であ
つたとする。
このTRMODの各種の学習データは第9図に示すように次
のものが用意されている。
HCT$RAT:15分間の平均ホール呼び発生個数。
IN$RAT:乗車人数平均 OUT$RAT:降車人数平均 KCT$RAT:平均かご呼び発注個数 KCT$SET:各階に対するかご呼び発生率 これらのHCT$RAT,IN$RAT,OUT$RAT,KCT$RATは第9図
のように階床に方向を考え合わせたホールサブインデツ
クス(HS)により示されている。
また、KCT$SETは第10図に示すようにポジシヨン(階
床)に対する発生率である。ロビー(1F)から客室(6
F)のかご呼び発生率はKCT$SET(1,6)で求められる。
さらに、予約機能として、CRTのターミナルなどから高
要需階の指定があつた場合(CRTから日時と階の指定を
行ないその階を優先させる場合)、そのデータによつて
HCT$RATに補正を行なう。
以上のようにして過去の学習のデータテーブルが用意さ
れる。これらは第5図のデータ処理タスクにおいて、TR
MOD(交通量モード)の時間帯TMBが変化するたびに、第
11図41のように以前の学習データを処理用バツフア
にうつし、さらに第11図42のように以前の学習デー
タテーブルに、次のデータテーブルをロードされ、さら
にまた、第11図43のように次の学習データテーブル
が更新される。なおTRMODのTMBが変化しない場合はこの
処理フローとして第11図のBに移る。なおこの場合割
付等の上位のタスクが優先される。以上で過去の学習デ
ータを用意するルーチンについての説明を終え、次に現
在の学習データ収集ルーチンについて説明する。第12
図に示すように、収集データがあったとき、第12図4
4にのように学習データ収集テーブルにセットされる。
この場合の学習データ収集テーブルとして第13図,第
14図に示すものがある。すなわち、 H$DATA:各種(方向付)の発生ホール呼び個数 C$DATA:各階(方向付)のかご呼び個数 CN$DATA:各ホール呼びに応答した場合のかご呼びの個
数 IN$DATA:ホール呼び階の乗車人数 OUT$DATA:かご呼び階の降車人数 CZ$DATA:各階のホール呼びに対する行先階のかご呼び
の発生個数 H$DATA,C$DATA,CN$DATA,IN$DATA,OUT$DATAは、方向
付階床であるHS(ホールサブインデツクス)によりそれ
ぞれのデータをもち、CZ$DATAは階床によつてもつてい
て、スタート階に対する行先階の2つのインデツクスで
セツトでされる。
これらのテーブルにセツトするデータは第5図の外部入
力タスク21等でHCT,KCT情報、データ処理タスクで乗
降情報がバツフアRAMに入れられて送られてくる。
このバツフアRAMには、第15図に示すように、時刻、
状態,データが付けられ待行列となつており、このデー
タのフオーマツトは第16図のようになつている。これ
らを処理して第13図,第14図のテーブルにセツト
し、これがデータを処理インターバルタイムだつた場
合、第12図45のように処理データバツフアの内容で
学習データを更新する。
次に処理用バツフアの学習データを以前の学習データテ
ーブルに反映するルーチンを説明する。前述したH$DAT
A,C$DATA,CN$DATA,IN$DATA,OUT$DATA,CZ$DATAさら
にINIME(インターバルタイムでRAMに記憶されている)
はTRMOD(交通量モード)によつて各々もつているた
め、それを利用して処理する。データ処理のインターバ
ルIITMEは1日に1回程度で通常は夜間の閑散時に行な
われる。
使用され集収されたTRMODに対して各々処理される。集
収されたデータと、以前の学習データテーブルは下の関
係に対応する。
そして新収集データの学習データへの平滑化において新
学習データ=重み*新収集データ+(1−重み)*旧学
習データ (0≦重み≦1) で平滑化する(通常の指数平滑法)。
次にTRMODの自動修正機能について説明する。各TRMODに
対して各々の学習データの差の2乗がある上限以内の場
合、TRMODは低いナンバーのモードに吸収される。この
場合学習データは両者の平均となる。
本発明の群管理制御方法は以上述べた学習機能により得
られる学習データを使用するところに特徴がある。これ
らの学習データによつて近い未来のエレベータの動向を
シミユレートした上で割付を行なうことが中心である。
このため、学習機能部分にとらわれることはなく、正確
な学習データが収集できれば、本発明方法は可能とな
る。
次に本発明の中心である分散待機ルーチンについて第1
7図を参照して説明する。第17図のZ1において、第
5図に示す分散待機コントロール用タスク23によりま
ずフリーとなつて待機している号機をサーチする。そし
てそのフリー後一定時間(例えば10秒)たち、かつ分
散待機指令でコントロールされていない新待機号機が有
つた場合、最大分散待機台数をこえたかどうか判断され
る。なお分散待機指令は、割付やかご呼びでクリアされ
る。前記新待機号機有無の判断機能で無と判断されたと
きには23Aへいきリターンする。
ここで、待機台数(TA1K1$N)は新待機号機と現在待機
している号機の合計数であり、新待機号機は第19図に
示すようにNEW$TA1K1$Cの対応号機ビツトがオンし、現
在待機している号機は第20図に示すようにTAIKI$Cの
対応号機ビツトがオンしている。そして最大分散待機台
数はあらかじめセツトしてある数、これをこえる場合
は、待機階決定を行なわず、23Aへ行きリターンされ
る。
ここで、いま最大分散待機台数=3台また、新待機号機
はA号機で4階、待機中号機はなかつたものとする。つ
まり NEW$TA1K1$C =01(H) ↑ 16進表示を示す TA1K1$C =00(H) であつたとする。
この場合、第17図のZ2の待機階決定ルーチンへ進
む。
第18図はこの待機階決定ルーチンの詳細を説明するた
めのもので、TA1K1$Nと、各階の需要データ(前述の学
習データ)HCT$RAT(15分間の平均ホール呼び発生個
数)により、第18図Z4のように分散ゾーンが、TA1K
1$N分に分割される。
この例においてはTA1K1$N=1のために1ゾーンとな
る。またHCT$RATは第21図(a)のような値であつたとす
る。
この実施例においては先に示した例である。ホテルの5
月,日曜,大安,休日,18:00のデータでTOMD=
3の場合の例であるとする。
なお、TOMDの変化があつた場合当然分散待機階は見な
おされる。TRMODを変化させるルーチンで、TA1K1$Cがク
リアされる。この例のテーブル処理においては、テーブ
ルのインデツクス構成がHS(ホールサブインデツク
ス)でできているために第21図(b)に示すように各階
(POS)ごととするために上昇、下降をプラスした需要
分布HCT$RAT1(POS)を作成する。
ここでゾーン分割数はTA1K1$N=1なので1ゾーン(分
割なし)とする。
複数ゾーン分割時は、第18図Z4のようにHCT$RAT1の
合計をゾーン数で割り、下方階よりHCT$RAT1をプラスし
てゆき〔合計/ゾーン数〕の値でゾーンを分割してゆ
く。このことの詳細については後述する。
次に第18図のZ5の各ゾーン内の待機階決定ルーチン
へ進む。第22図に示されているように、需要の平均と
なるようなxのポイントを待機階とする。第22図は右
側に各階(各ホール)の需要度を示し、左側にあるxの
ポイントでつり合うように計算される。
ただし、HCT$RAT$MIN(ここでは5と仮定)
以下は、ホール呼び発生可能性が少ないためセットす
る。xが整数でない場合、四捨五入して決定する。
次に理想の分散階xを求めるための分散階決定のための
評価式を示すと、以下のようになる。
ここで、 HCT$RAT1(POS)<HCT$RAT$MIN
の場合、HCT$RAT1(POS)=0と仮定し、ま
たPOS$MAX=8であるとする。
POS$MAX Σ(POS−x)×HCT$RAT1(POS) POS=1 =(8-x)×9.5+(3-x)×13.5+(1-x)×18.5=0 上式より、135=41.5xとなり、x=3.2となる。
ゆえに、POSx=POINT(x)=3 ただし、POINT(x)=xの四捨五入分散階POS
Xは3階となる。
そこで、第17図Z3のようにA号機に3階への分散待
機階指令をセツトすると同時に、 NEW$TAIKI$C=00H (新しい待機台数) TAIKI$C=01H (待機台数) とセツトしなおす。これで23Aへ行き分散待機ルーチ
ンをリターンする。
その後、B号機が6階でフリーとなったと仮定する。1
0秒後に第17図のZ1のように待機号機のサーチによ
り NEW$TAIKI$C=02H TAIKI$C=01H となる。
ここで、TAIKI$N=02H(最大3台までと仮定
する)第17図Z2、つまり第18図の待機階決定ルー
チンへ進む。
ここで、TAIKI$N=2より第18図Z4のように
2ゾーンに分散ゾーンを分割する。
この分割は、第24図のフローチャートのように行なわ
れる。すなわち、S1において待機台数TAIKI$N
が1かどうかが判断され、1でない場合にはS2に進
み、次の式によりHCT$ZNすなわち待機台数i番目
のときの平均ホール呼び個数の分岐点を求める。
HCT$ZN= POSMAX ΣHCT$RAT1(POS)÷TAIKI$N POS=1 分割の部分は、第24図のS7に示すように、なるべく
均等となる分割を行い、S11のようにゾーンの最終階
をZNE(ゾーン)にセットする。このことによって、
予測需要に対比してゾーンの分割が行われたことにな
る。
以上述べたことは本発明方法の特徴の1つであり、第2
1図(b)の場合、 POS=2 ΣHCT$RAT1(POS)=22.8(4.3+18.5) POS=1 となる。また、 POS=8 ΣHCT$RAT1(POS)=34.2 POS=3 (13.5+2.7+2.3+3.6+2.6+9.5) そして、第24図のS2からHCT$ZNを求めると、
57÷2=28.5となる。
この計算値28.5は、 POS=2 ΣHCT$RAT1(POS)<28.5となり、 POS=1 POS=8 かつ28.5<ΣHCT$RAT1(POS) POS=3 であるため、ゾーン1の最後(ラスト)の階ZNE
(1)=2(階)となる。
23図のように次のルーチンである、各ゾーンの待機階
決定ルーチンへ進む。
各ゾーンについて前と同様に行なわれ、第25図に示す
ようにゾーン1については5以上のHCT$RAT1のものは1
階のみであり、 分散予定階POSX(1)=1(階)となる。
ゾーン2については、HCT$RAT1は8階,3階が5以上で
あり、それにより ゆえに分散予定階POSX(2)=5(階)となる。以上で第
18図Z5の処理が完了し、次にZ6へ進む。Z6にお
いては、分散号機の待機階が決定される。
ここで示されている2つの例のようにゾーン中にHCT$RA
T$MIN(仮に5とセツト)以上のHCT$RAT1が存在してい
る場合は、その高需要階でのホール呼びの発生する可能
性が高いために、その需要に応じた分散待機を行うこと
は、有効であるが、これが低く、すべてHCT$RAT$MIN未
満のような、閑散状態ゾーンにおいては、上記の方法で
決定された分散予定階へ無理に待機させる必要性が少く
なつてくる。このため、第18図Z6において、ゾーン
ごとにこの状態をチエツクし、閑散需要時は、ゾーンに
フリーカーがあれば、十分であるとし、あえて指定の待
機階へ向かわせない。
1つのゾーンに複数のフリーカーが待機している場合の
み、予定の分散階へ待機(拡散方式)させる。
この実施例においては、どのゾーンも高需要なために、
第18図のZ5で決定された分散階へ待機させる近い号
機を待機させるためAを1階へ、Bを5階へ待機させ
る。
ここで、閑散状態の例をあげ、第18図Z6の部分につ
いて第26図を参照して説明する。
A号機、7階フリー待機 B号機、5階フリー待機ZNE=2(ゾーン分割階) で、第27図に示すように、ゾーン1はROS×(1)=1
(1F)、MAX(ゾーン内HCT$PAT1)=6.3ここで閑散時は
閑散ゾーンの中央値を使用する。一方、ゾーン2はPOS
×(2)=6(6F)、MAX(ゾーン内HCT$RAT1)=2.1であ
つたとする。
ゾーン1で TAIKI$POS(1)=1 (1F) ゾーン2で TAIKI$POS(2)=OFFH となる。
ただしOFFHは特に必要ないという意味で、ナツシングの
意味として用いられている。第26図のZ8でまずTAIK
I$POS(ゾーン)の必要とするゾーンへ、もつとも近
く、かつ1ゾーン内に2台以上の待機号機のあるものを
選び、指定し、 TAIKI$CAR(ゾーン) にセツトする。
ゆえに TAIKI$CAR(1)=01H(B号機) 次にTAIKI$POS(ゾーン)が不要となつているゾーン中
のフリー待機号機を無駄に動かさないためにセツトす
る。
TAIKI$CAR(2)=00H(A号機) 同様にTAIKI$POS(ゾーン)にその号機のPOSをセツトす
る。
TAIKI$POS(2)=07H 以上により、第18図のZ6で (ゾーン1)TAIKI$CAR(1)=01H(B号機) TAIKI$POS(1)=01H(1F) (ゾーン2)TAIKI$CAR(2)=00H(A号機) TAIKI$POS(2)=07H(7F) と指定され、リターンする。
第17図Z3で各エレベータとの伝送バツフアーへコン
ドがセツトされる。また NEW$TAIKI$C=00H(なし) TAIKI$C=03H(A,B号機) もセツトされる。
以上でこのルーチンの説明を終る。
この例の閑散状態が変化した場合、たとえば夜間がすぎ
朝となつた場合、TRMODが変化し、学習データが変化す
るために再度、このルーチンが使用され分散待機されな
おすが、以上説明したように、無駄な動きはすくない。
以上述べた実施例は、学習データのホール呼び発生予測
データによる需要度を使用した分散待機方法であつて、
次の3つの特徴を有する。すなわち、 (1) 高需要階に対する共有の分散待機方法。
(2) 需要と、フリーな号機の台数に応じた分散ゾーン
分割方法。
(3) 閑散時のむだな動きのない拡散による分散待機方
法であるといえる。
なお、本発明は以上述べた実施例に限らず需要予測をさ
らに有効に利用し、フリー後、分散待機させるまでのデ
イレイタイム(実施例では10秒)を可変にしてもよ
い。
たとえば、小数の高需要階がある場合などは、なるべく
早くそれらの階の近くへ、フリーカーを待機させること
も有効となる。
また全体的な需要の高,低,により最大分散待機台数を
可変としてもよく、特に閑散時には、待機台数は少なく
ても十分である。
以上述べた実施例によれば、以下のような効果が得られ
る。学習データ中の各サービスホール(各階)の需要分
布を有効に利用して、効率的に待機ホール(待機ホー
ル)を決定できる。待機できるエレベータ(号機台数)
が少なく、高需要ホールが多数ある場合には、それらの
ホールの共有のエレベータとなる位置に分散される。ま
た、フリーのエレベータの台数に合わせて、分割ゾーン
を分割する上で、各ホールの需要分布を使用し、ほぼ等
しい需要分布になるように分割し、それぞれのゾーンで
需要分布に応じた待機ホールへ分散待機させているた
め、分散待機エレベータが、次に発生する予測されるホ
ール呼びに対し有効に応答できる。また、閑散時には、
特に強く、分散待機を行なわず、なるべくそのままの位
置で待機させ、ゾーン対応した拡散を行うようにしてい
るので、無駄な動きをなくすことができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、ビル全体のサービスの均等化を実現で
き、しかも無駄な動きを防止することができるエベータ
の群管理制御方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るエレベータの群管理制御方法を実
施する制御装置の一例を示すブロツク構成図、第2図〜
第4図、第8図〜第10図、第13図〜第16図、第1
9図〜第21図(a),(b)は、それぞれ同例の記憶部内に
おけるテーブル配置図、第5図は同例のソフトウエアを
実施する各種タスクを示す図、第6図は同例が適用され
るビルの構成図、第7図はエレベータの交通量モードを
示す図、第11図,第12図,第17図,第18図,第
23図,第24図,第26図はいずれも同例の制御方法
を説明するためのフローチヤート、第22図,第25図
および第27図はそれぞれ同群管理制御方法を適用した
具体例を説明するための図である。 1……ホール呼び登録回路、2A〜2D……エレベータ
運行制御装置、3A〜3D……かご状態バツフア、4A
〜4D……かご呼び登録回路、5……小型計算機、6,
7A〜7D,8A〜8D……入力レジスタ、9……HC
T、10……CCT、11……KCT。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のサービスホールに対して、複数台の
    エレベータを就役させ、これらのエレベータを一括して
    制御するエレベータの群管理制御方法において、 月別、時間別、曜日別、六曜(六輝)別などの交通量の
    変化を起こす大きな要因別のホール呼び発生数に基づ
    き、サービスホールの需要分布を求め、この需要分布に
    対して待機エレベータが平均的に応答できるホールを待
    機ホールとして決定するエレベータの群管理制御方法。
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