JPH0649365A - 太陽電池裏面封止材料用組成物、および太陽電池裏面封止材料 - Google Patents

太陽電池裏面封止材料用組成物、および太陽電池裏面封止材料

Info

Publication number
JPH0649365A
JPH0649365A JP4220923A JP22092392A JPH0649365A JP H0649365 A JPH0649365 A JP H0649365A JP 4220923 A JP4220923 A JP 4220923A JP 22092392 A JP22092392 A JP 22092392A JP H0649365 A JPH0649365 A JP H0649365A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
less
weight
group
chlorine content
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4220923A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Noda
浩二 野田
Hiroshi Fujisawa
博 藤沢
Masato Kusakabe
正人 日下部
Yasushi Ito
裕史 伊藤
Kazuya Yonezawa
和弥 米沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP4220923A priority Critical patent/JPH0649365A/ja
Publication of JPH0649365A publication Critical patent/JPH0649365A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗布型であってかつ電気絶縁性、電極非腐食
性、柔軟性等の物性が優れた太陽電池裏面封止材料用組
成物を提供する。 【構成】 (A)ヒドロシリル基を有する全塩素含量が
1重量%以下の炭化水素系硬化剤、(B)アルケニル基
を有する全塩素含有量が1重量%以下の飽和炭化水素重
合体および(C)全塩素含量が100ppm以下である
ヒドロシリル化触媒を含有する太陽電池裏面封止材料用
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硬化性組成物に関し、
更に詳しくは、 (A)分子中に少なくとも2個のヒドロシリル基を含有
する、分子量が30000以下であり、かつ全塩素含量
が1重量%以下である炭化水素系硬化剤 (B)分子中に少なくとも1個のアルケニル基を含有す
る、分子量が30000以下であり、主鎖を構成する繰
り返し単位が飽和炭化水素であり、かつ全塩素含有量が
1重量%以下である重合体 (C)全塩素含量が100ppm以下であるヒドロシリ
ル化触媒を必須成分としてなる太陽電池裏面封止材料用
組成物および該組成物を硬化させてなる太陽電池裏面封
止材料に関する。
【0002】
【従来の技術と問題点】従来、太陽電池裏面封止材料と
しては、EVAフィルム/アルミ薄膜をサンドしたテド
ラーフィルムの積層タイプが使われ、2種のフィルムを
積層し真空圧着ラミネート法により太陽電池の裏面に装
着されている。この場合、テドラーフィルムが高価であ
り、かつ、真空圧着ラミネート法を行うにあたり、大型
の真空装置が必要である。今後、太陽電池が電力用とし
てますます大型化するにつれ、コスト的にも装置的に
も、その追随が困難になると想定され、塗布硬化型の樹
脂の開発が期待されている。
【0003】一方、反応硬化を伴う塗布型の樹脂を見た
場合、該用途に要求される特性(電気絶縁性、電極非腐
食性、湿分バリヤー性、柔軟性、速硬化性、深部硬化
性、耐熱・耐候性)をすべて満足する樹脂は皆無に近
い。更に、特開平3−152164に開示された組成物
においても、実際に太陽電池裏面封止材料用組成物とし
て用い、促進耐久試験を実施した場合、その電極に腐食
が生じるという問題があった。
【0004】
【問題を解決するための手段】本発明はかかる実状に鑑
み、鋭意研究の結果、これらの問題を解決し塗布硬化が
可能で、該用途の要求特性(速硬化性であり、湿分透過
性が低く、深部硬化性に優れ、かつ、太陽電池裏面封止
材料として実用促進耐久試験においても電極腐食の生じ
ない)にも十分耐えられる、太陽電池裏面封止材料用組
成物、および太陽電池裏面封止材料を提供するものであ
る。即ち、従来(特開平3−152164に開示された
組成物)、ヒドロシリル化による硬化反応に用いられて
いたヒドロシリル化触媒等の塩素(遊離塩素)含量のみ
ならず、使用する(A)、(B)成分中の共有結合塩素
の含量までも大幅に低減することにより、上記課題が解
決できることを見出し本発明に到達した。
【0005】即ち、本発明は、下記の成分(A)、
(B)および(C)を必須成分としてなる太陽電池裏面
封止材料用組成物; (A)分子中に少なくとも2個のヒドロシリル基を含有
する、分子量が30000以下であり、かつ全塩素含量
が1重量%以下である炭化水素系硬化剤 (B)分子中に少なくとも1個のアルケニル基を含有す
る、分子量が30000以下であり、主鎖を構成する繰
り返し単位が飽和炭化水素であり、かつ全塩素含有量が
1重量%以下である重合体 (C)全塩素含量が100ppm以下であるヒドロシリ
ル化触媒および、該組成物を硬化してなる太陽電池裏面
封止材料を内容とするものである。本発明の(A)成分
であるヒドロシリル基を含有する炭化水素系硬化剤の構
造については特に制限はないが、式(I) RXa (I) (Xは少なくとも1個のヒドロシリキ基を含む基、Rは
炭素数2〜150の1〜4価の炭化水素基。aは1〜4
から選ばれる整数。)で示される分子量が30000以
下であり、かつ全塩素含量が1重量%以下であるヒドロ
シリル基を含有する炭化水素系硬化剤を好適に用いるこ
とができる。
【0006】式(I)中、Xは少なくとも1個のヒドロ
シリル基を含む基を表すが、具体的に例示するならば、 −Si(H)n(CH3 3-n 、−Si(H)n(C2
5 3-n 、 −Si(H)n(C6 5 3-n 、(n=1〜3) −SiH2(C6 13) などのケイ素原子1個だけ含有するヒドロシリル基、
【0007】
【化1】
【0008】などのケイ素原子2個以上含むヒドロシリ
ル基、
【0009】
【化2】
【0010】
【化3】
【0011】
【化4】
【0012】などで示される鎖状、枝分かれ状、環状の
各種の多価ハイドロジエンシロキサンより誘導されたヒ
ドロシリル基などが挙げられる。上記の各種のヒドロシ
リル基のうち、本発明の(A)成分であるヒドロシリル
基含有の炭化水素系硬化剤の各種有機重合体に対する相
溶性を損なう可能性が少ないという点から、ヒドロシリ
ル基を構成する部分の分子量は500以下が望ましく、
さらにヒドロシリル基の反応性も考慮すれば、下記のも
のが好ましい。
【0013】
【化5】
【0014】
【化6】
【0015】式(I)中、Rは炭素数2〜150の1〜
4価の炭化水素基を表す。式(I)中に含まれるヒドロ
シリル基の個数については少なくとも1分子中に2個あ
ればよいが、2〜15個が好ましく、3〜12個が特に
好ましい。本発明の組成物をヒドロシリル化反応により
硬化させる場合には、該ヒドロシリル基の個数が2より
少ないと、硬化が遅く硬化不良を起こす場合が多い。ま
た該ヒドロシリル基の個数が15より多くなると、
(A)成分である硬化剤の安定性が悪くなり、その上硬
化後も多量のヒドロシリル基が硬化物中に残存し、ボイ
ドやクラックの原因となる。
【0016】本発明の(A)成分であるヒドロシリル基
含有炭化水素系硬化剤の製造方法については、残留全塩
素を1重量%以下に抑制すべく留意する以外は、特に制
限はなく、任意の方法を用いればよい。例えば、(i )
分子内にSi−Cl基をもつ炭化水素系硬化剤をLiA
lH4 ,NaBH4 などの還元剤で処理して該硬化剤中
のSi−Cl基をSi−H基に還元する方法、(ii)分
子内にある官能基Xをもつ炭化水素系化合物と分子内に
上記官能基Xと反応する官能基Y及びヒドロシリル基を
同時にもつ化合物とを反応させる方法、(iii )アルケ
ニル基を含有する炭化水素系化合物に対して少なくとも
2個のヒドロシリル基をもつポリヒドロシラン化合物を
選択ヒドロシリル化することにより反応後もヒドロシリ
ル基を該炭化水素系化合物の分子中に残存させる方法な
どが例示される。
【0017】上記の方法のうち、(iii )の方法が製造
工程が一般に簡便なため好適に用いることができる。こ
の場合、一部のポリヒドロシラン化合物のヒドロシリル
基の2個以上が炭化水素系化合物のアルケニル基と反応
し分子量が増大する場合があるが、このような炭化水素
系化合物を(A)成分として用いても何ら差し支えな
い。
【0018】本発明に用いる(B)成分である飽和炭化
水素系重合体の骨格をなす重合体は、(1)エチレン、
プロピレン、1−ブテン、イソブチレンなどのような炭
素数1〜6のオレフィン系化合物を主モノマーとして重
合させる、(2)ブタジエン、イソプレンなどのような
ジエン系化合物を単独重合させたり、上記オレフィン系
化合物とジエン系化合物とを共重合させたりしたのち水
素添加する、などの方法により得ることができるが、末
端に官能基を導入しやすい、分子量を制御しやすい、末
端官能基の数を多くすることができるなどの点から、イ
ソブチレン系重合体や水添ポリブタジエン系重合体ある
いは水添ポリイソプレン系重合体であるのが好ましい。
【0019】尚、本明細書にいう飽和炭化水素系重合体
とは、芳香環以外の炭素−炭素不飽和結合を実質的に含
有しない重合体を意味する概念である。前記イソブチレ
ン系重合体は、単量体単位のすべてがイソブチレン単位
から形成されていてもよく、イソブチレンと共重合性を
有する単量体単位をイソブチレン系重合体中の好ましく
は50%(重量%、以下同様)以下、更に好ましくは3
0%以下、特に好ましくは10%以下の範囲で含有して
もよい。
【0020】このような単量体成分としては、例えば炭
素数4〜12のオレフィン、ビニルエーテル、芳香族ビ
ニル化合物、ビニルシラン類、アリルシラン類等が挙げ
られる。このような共重合体成分の具体例としては、例
えば1−ブテン、2−ブテン、2−メチル−1−ブテ
ン、3−メチル−1−ブテン、ペンテン、4−メチル−
1−ペンテン、ヘキセン、ビニルシクロヘキサン、メチ
ルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、イソブチル
ビニルエーテル、スチレン、α−メチルスチレン、ジメ
チルスチレン、p−t−ブトキシスチレン、p−ヘキセ
ニルオキシスチレン、p−アリロキシスチレン、p−ヒ
ドロキシスチレン、β−ピネン、インデン、ビニルジメ
チルメトキシシラン、ビニルトリメチルシラン、ジビニ
ルジメトキシシラン、ジビニルジメチルシラン、1,3
−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサ
ン、トリビニルメチルシラン、テトラビニルシラン、ア
リルジメチルメトキシシラン、アリルトリメチルシラ
ン、ジアリルジメトキシシラン、ジアリルジメチルシラ
ン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルメチルジメト
キシシラン等が挙げられる。
【0021】前記水添ポリブタジエン系重合体や他の飽
和炭化水素系重合体においても、上記イソブチレン系重
合体の場合と同様に、主成分となる単量体単位の他に、
他の単量体単位を含有させてもよい。また本発明中
(B)成分として用いる飽和炭化水素系重合体には、本
発明の目的が達成される範囲でブタジエン、イソプレ
ン、1,13−テトラデカジエン、1,9−デカジエ
ン、1,5−ヘキサジエンのようなポリエン化合物のご
とき重合後2重結合の残るような単量体単位を少量、好
ましくは10%以下の範囲で含有させてもよい。
【0022】前記飽和炭化水素系重合体、好ましくはイ
ソブチレン系重合体、水添ポリイソプレン又は水添ポリ
ブタジエン系重合体の数平均分子量は500〜3000
0程度であるのが好ましく、特に1000〜15000
程度の液状物〜流動性を有するものであるのが取扱いや
すいなどの点から好ましい。アルケニル基を(B)成分
の飽和炭化水素系重合体に導入する方法については、種
々提案されているものを用いることができるが、重合後
にアルケニル基を導入する方法と重合中にアルケニル基
を導入する方法に大別することができる。
【0023】重合後にアルケニル基を導入する方法とし
ては、例えば、末端、主鎖、あるいは側鎖の水酸基を−
ONaや−OKなどの基にしたのち一般式(2) CH2 =CH−R3 −Y (2) 〔式中、Yは塩素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原
子、R3 は−R4 −、−R4 −OC(=O)−又は−R
4 −C(=O)−(R4 は炭素数1〜20の2価の炭化
水素基で、好ましい具体例としてはアルキレン基、シク
ロアルキレン基、アリーレン基、アラルキレン基が挙げ
られる)で示される2価の有機基で、
【0024】
【化7】
【0025】(R5 は炭素数1〜10の炭化水素基)よ
り選ばれた2価の基が特に好ましい〕で示される有機ハ
ロゲン化合物を反応させることにより、末端アルケニル
基を有する飽和炭化水素系重合体が製造される。末端ヒ
ドロキシ飽和炭化水素系重合体の末端水酸基をオキシメ
タル基にする方法としては、Na、Kのごときアルカリ
金属:NaHのごとき金属水素化物;NaOCH3 のご
とき金属アルコキシド;苛性ソーダ、苛性カリのごとき
苛性アルカリなどと反応させる方法が挙げられる。
【0026】前記方法では、出発原料として使用した末
端ヒドロキシ飽和炭化水素系重合体とほぼ同じ分子量を
もつ末端アルケニル基含有飽和炭化水素系重合体が得ら
れるが、より高分子量の重合体を得たい場合には、一般
式(2)の有機ハロゲン化合物を反応させる前に、塩化
メチレン、ビス(クロロメチル)ベンゼン、ビス(クロ
ロメチル)エーテルなどのごとき、1分子中にハロゲン
原子を2個以上含む多価有機ハロゲン化合物と反応させ
れば分子量を増大させることができ、そののち一般式
(2)で示される有機ハロゲン化合物と反応させれば、
より高分子量でかつ末端にアルケニル基を有する水添ポ
リブタジエン系重合体を得ることができる。
【0027】前記一般式(2)で示される有機ハロゲン
化合物の具体例としては、例えばアリルクロライド、ア
リルブロマイド、ビニル(クロロメチル)ベンゼン、ア
リル(クロロメチル)ベンゼン、アリル(ブロモメチ
ル)ベンゼン、アリル(クロロメチル)エーテル、アリ
ル(クロロメトキシ)ベンゼン、1−ブテニル(クロロ
メチル)エーテル、1−ヘキセニル(クロロメトキシ)
ベンゼン、アリルオキシ(クロロメチル)ベンゼンなど
が挙げられるが、それらに限定されるものではない。こ
れらのうちでは安価で、かつ容易に反応することからア
リルクロライドが好ましい。
【0028】また、共有結合Cl基を有するイソブチレ
ン系ポリマにアルケニル基を導入する方法としては、特
に制限はないが、例えば、種々のアルケニルフェニルエ
ーテル類とCl基のフリーデルクラフツ反応を行う方
法、アリルトリメチルシラン等とCl基とをルイス酸存
在下、置換反応を行う方法、および種々のフェノール類
とCl基のフリーデルクラフツ反応を行い水酸基を導入
した上で、さらに前記のアルケニル基導入方法を併用す
る方法などが、挙げられる。
【0029】重合中にアルケニル基を導入する方法とし
ては、例えば、開始剤兼連鎖移動剤としてハロゲン原子
を有し、該ハロゲン原子が結合している炭素原子が芳香
環炭素に結合している化合物及び/又はハロゲン原子を
有し、該ハロゲン原子が結合している炭素原子が第3級
炭素原子である化合物を使用し且つ触媒としてルイス酸
を使用してイソブチレンを含有するカチオン重合性モノ
マーをカチオン重合させるに当たり、アリルトリメチル
シランを重合系に添加することによるアリル末端を有す
るイソブチレン系ポリマーの製造法や、同じく、1,9
−デカジエンのような非共役ジエン類、またはp−ヘキ
セニルオキシスチレンのようなアルケニルオキシスチレ
ン類を重合系に添加することによるアルケニル基を主鎖
あるいは側鎖の末端に有するイソブチレン系ポリマーの
製造法が挙げられる。
【0030】尚、カチオン重合触媒として用いられる成
分であるルイス酸は、MX′n(Mは金属原子、X′は
ハロゲン原子)で表わされるもの、例えばBCl3 ,E
2 AlCl,EtAlCl2 ,AlCl3 ,SnCl
4 ,TiCl4 ,VCl5 ,FeCl3 ,BF3 などが
挙げられるが、これらに限定されるものではない。これ
らのルイス酸のうち、BCl3 ,SnCl4 ,BF3
どが好ましく、更に好ましいものとしてTiCl4 が挙
げられる。前記ルイス酸の使用量は開始剤連鎖移動剤の
モル数に対し0.1〜10倍が好ましく、更に好ましく
は2〜5倍である。
【0031】上記の如くして製造された(B)成分の含
有全塩素を低減させる方法としては、使用した反応触媒
等を水洗やケイ酸アルミニウム等の吸着剤で除去し、遊
離塩素を100ppm以下にする事はもちろんポリマー
中に存在する共有結合塩素の低減、除去についてはアル
カリ試薬により脱塩酸反応させる方法、フェノール類と
のフリーデルクラフツ反応により置換反応させる方法、
およびEt2 AlClのような有機アルミ触媒によりア
ルキル置換反応させる方法などが例示される。
【0032】本発明で用いる(B)成分は、上記の全塩
素低減方法を用いる用いないにかかわらず、全塩素含有
を1重量%以下にする事が必要であり、0.5重量%以
下、さらには0.2重量%以下であることが好ましい。
上記の如くして製造された(A)成分及び(B)成分の
ヒドロシリル基とアルケニル基との比率はモル比で0.
2〜5.0が好ましく、更に0.4〜2.5が特に好ま
しい。モル比が0.2より小さくなると、本発明の組成
物を硬化した場合に硬化が不充分でベトツキのある強度
の小さい硬化物しか得られず、またモル比が5.0より
大きくなると硬化後も硬化物中に活性なヒドロシリル基
が多量に残存するので、クラック、ボイドが発生し、均
一で強度のある硬化物が得られない傾向がある。
【0033】本発明の(C)成分であるヒドロシリル化
触媒については、塩素含量が100ppm以下であれば
特に制限はなく、任意のものが使用できる。具体的に例
示すれば、白金の単体、アルミナ、シリカ、カーボンブ
ラック等の担体に固体白金を担持させたもの;白金−ビ
ニルシロキサン錯体{例えば、Ptn (ViMe2 Si
OSiMe2 Vi)m 、Pt〔(MeViSiO)4
m };白金−ホスフィン錯体{例えば、Pt(PP
3 4 、Pt(PBu3 4 };白金−ホスファイト
錯体{例えば、Pt〔P(OPh3 4 、Pt〔P(O
Bu)3 4 } (式中、Meはメチル基、Buはブチル基、Viはビニ
ル基、Phはフェニル基を表し、n、mは整数を表
す)、Pt(acac)2 、また、アシュビー(Ash
by)の米国特許第3159601及び3159662
号明細書中に記載された白金−炭化水素複合体、並びに
ラモロー(Lamoreaux)の米国特許第3220
972号明細書中に記載された白金アルコラート触媒も
挙げられる。
【0034】また、白金化合物以外の触媒の例として
は、Rh/Al2 3 等が挙げられる。これらの触媒は
単独で使用してもよく、2種以上併用してもかまわな
い。触媒活性の点から白金−オレフィン錯体、白金−ビ
ニルシロキサン錯体、Pt(acac)2 等が好まし
い。触媒量としては特に制限はないが、(B)成分中の
アルケニル基1molに対して10-1〜10-8molの
範囲で用いるのがよい。好ましくは10-3〜10-6mo
lの範囲で用いるのがよい。
【0035】本発明の(A)、(B)及び(C)成分を
混合し、硬化させれば発泡等の現象を伴うことなく深部
硬化性に優れた均一な硬化物が得られる。硬化条件につ
いては特に制限はないが、一般に0〜200℃、好まし
くは30〜150℃で10秒〜4時間硬化するのがよ
い。特に80〜150℃での高温では10秒〜1時間程
度の短時間で硬化するものも得られる。硬化物の性状は
用いる(A)及び(B)成分の主鎖骨格や分子量等に依
存するが、ゴム状のものから樹脂状のものまで作製する
ことができる。また、配合物を添加して、硬化物を作製
する際における(A)(B)及び(C)の必須3成分の
合計の組成物に対する割合は10%以上、さらには30
%以上が好ましく、必要に応じて各種成分が添加され
る。
【0036】前記添加される成分の例としては、たとえ
ば生成する硬化物の引張特性を調整する物性調整剤、本
発明の組成物が保存中に硬化することを防ぐ保存安定性
改良剤、可塑剤、充填剤、接着性改良剤、紫外線吸収
剤、滑剤、顔料などが挙げられる。前記保存安定性改良
剤としては、2−ベンゾチアゾリルサルファイド、ベン
ゾチアゾール、チアゾール、ジメチルアセチレンダイカ
ルボキシレート、ジエチルアセチレンダイカルボキシレ
ート、BHT、ブチルヒドロキシアニソール、ビタミン
E、2−(4−モルフオジニルジチオ)ベンゾチアゾー
ル、3−メチル−1−ブテン−3−オール、アセチレン
性不飽和基含有オルガノシロキサン、アセチレンアルコ
ール、3−メチル−1−ブチル−3−オール、ジアリル
フマレート、ジアリルマレエート、ジエチルフマレー
ト、ジエチルマレエート等の(C)成分の触媒活性を室
温保存時にのみ制御するものが望ましい。また、保存安
定性改良剤を用いる場合の使用量は触媒1molに対し
0.1〜1000mol、好ましくは1〜100mol
である。保存安定性改良剤の使用量が上記の量の上限を
超えた場合には、硬化遅延が起こるばかりではなく、硬
化不良を起こし、硬化物に要求される物性を満足させる
ことができない。逆に保存安定性改良剤の使用量が上記
の量の下限を下回った場合には組成物の保存安定性を改
良するという目的を達することができない。
【0037】前記可塑剤としては一般に用いられている
可塑剤が使用できるが、本発明に用いる飽和炭化水素系
重合体と相溶性のよいものが好ましい。可塑剤の具体例
としては、例えばポリブテン、水添ポリブテン、α−メ
チルスチレンオリゴマー、ビフェニル、トリフェニル、
トリアリールジメタン、アルキレントリフェニル、液状
ポリブタジエン、水添液状ポリブタジエン、アルキルジ
フェニル、部分水素添加ターフェニル、パラフィン油、
ナフテン油、アタクチックポリプロピレンなど、それら
の中でも好ましくは不飽和結合を含まない水添ポリブテ
ン、水添液状ポリブタジエン、パラフィン油、ナフテン
油、アタクチックポリプロピレンなどの炭化水素系化合
物類;ジブチルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジ
(2−エチルヘキシル)フタレート、ブチルベンジルフ
タレート、ブチルフタリルブチルグリコレートなどのフ
タル酸エステル接着剤やシランカップリング剤、その他
の化合物を用ることができる。このような化合物の具体
例としては、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、γ−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノエチ
ル)アミノプロピルメチルジメトキシシランなどのアミ
ノシラン化合物、エポキシシラン化合物、クマロン−イ
ンデン樹脂、ロジンエステル樹脂、テルペン−フェノー
ル樹脂、α−メチルスチレン−ビニルトルエン共重合
体、ポリエチルメチルスチレン、アルキルチタネート
類、芳香族ポリイソシアネートなどを挙げることができ
る。
【0038】本発明の組成物は、加熱によりすみやかに
硬化し、硬化物がゴム状弾性体になるため、従来の封止
用樹脂を用いた場合のようにチップやリードフレームと
の線膨張率の差による熱応力により、チップにクラック
が生じたりボンディング線が切断するなどのような問題
が生じにくく、信頼性の高い半導体部品が製造される。
さらにその封止性能は、例えば透湿係数が1×10-11g
・cm/cm2・sec・cmHg程度という優れた湿気遮断性を有
し、アルミ基板に対する接着性がT字剥離で6kg/25mm
程度と優れていること、130 ℃で300 日というような厳
しい条件でも表面に融解が見られないという優れた耐熱
性及び2.44程度という優れた誘電率で代表される優れた
電気特性などからも明らかなように、非常に優れた材料
が提供される。
【0039】尚、本発明の組成物を封止用樹脂として適
用する場合、従来から一般に使用されるエポキシ樹脂の
封止用樹脂と同様の方法でポッティングすればよい。
【0040】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらにより何ら制限を受けるもの
ではない。 製造例1 1リットルの耐圧ガラス製オートクレーブに撹拌用羽
根、三方コック及び真空ラインを取り付けて、真空ライ
ンで真空に引きながら重合容器を100℃で1時間加熱
することにより乾燥させ、室温まで冷却後三方コックを
用いて窒素で常圧に戻した。
【0041】その後、三方コックの一方から窒素を流し
ながら、注射器を用いてオートクレーブに水素化カルシ
ウム処理により乾燥させた主溶媒である1,1−ジクロ
ロエタン40mlを導入した。次いで蒸留、精製したア
リルトリメチルシラン5mmolを添加し、更にTCC
(下記化合物A)2ミリモルを溶解させた10mlの
1,1−ジクロロエタン溶液を添加した。
【0042】次に、酸化バリウムを充填したカラムを通
過させることにより脱水したイソブチレンが7g入って
いるニードルバルブ付耐圧ガラス製液化ガス採取管を三
方コックに接続した後、容器本体を−70℃のドライア
イス−アセトンバスに浸漬し、重合容器内部を撹拌しな
がら1時間冷却した。冷却後、真空ラインにより内部を
減圧した後、ニードルバルブを開け、イソブチレンを耐
圧ガラス製液化ガス採取管から重合容器に導入した。そ
の後三方コックの一方から窒素を流すことにより常圧に
戻し、更に撹拌下に1時間冷却を続け、重合容器内を−
10℃まで昇温した。
【0043】次に、TiCl4 3.2g(10ミリモ
ル)を注射器を用いて三方コックから添加して重合を開
始させ、60分経過した時点で予め0℃以下に冷却して
おいたメタノールを添加することにより、反応を完結さ
せた。その後、反応混合物をナス型フラスコに取り出
し、未反応のイソブチレン、1,1−ジクロロエタン、
アリルトリメチルシラン及びメタノールを留去し、残っ
たポリマーを100mlのn−ヘキサンに溶解後、中性
になるまでこの溶液の水洗を繰り返した。その後、この
n−ヘキサン溶液を20mlまで濃縮し、300mlの
アセトンにこの濃縮溶液を注ぎ込むことによりポリマー
を沈澱分離させた。
【0044】このようにして得られたポリマーを再び1
00mlのn−ヘキサンに溶解させ、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥させ、濾過し、n−ヘキサンを減圧留去する
ことにより、イソブチレン系ポリマーを得た。尚、化合
物Aの構造は下記に示す通りである。
【0045】
【化8】
【0046】製造例2 製造例1で得られたイソブチレン系ポリマー5gを10
0mlのn−ヘキサンに溶解させ、ケイ酸アルミ2gを
加え、室温で24時間攪拌した後、濾過し、n−ヘキサ
ンを減圧留去することにより、イソブチレン系ポリマー
を得た。 製造例3 100mlの耐圧ガラス製オートクレーブに攪拌用羽
根、三方コック及び真空ラインを取りつけて、真空ライ
ンで真空に引きながら重合容器を100℃で1時間加熱
することにより乾燥させ、室温まで冷却後三方コックを
用いて窒素で常圧に戻した。
【0047】その後、三方コックの一方から窒素を流し
ながら、注射器を用いてオートクレーブに水酸化カルシ
ウム処理により乾燥させた主溶媒である塩化メチレン4
0mlを導入した。次いで蒸留、精製した1,9−デカ
ジエン20mmolを添加し、更にトリキュミルクロリ
ド(TCC)3mmolを溶解させた塩化メチレン溶液
(10ml)を添加した。
【0048】次に、酸化バリウムを重点したカラムを通
過させることにより脱水したシソブチレンが7g入って
いるニードルバルブ付き耐圧ガラス製造液化ガス採取管
を三方コックに接続した後、容器本体を−70℃のドラ
イアイス−アセトンバスに浸漬し、重合容器内部を攪拌
しながら1時間冷却した。冷却後、真空ラインにより内
部を減圧した後、ニードルバルブを開け、イソブチレン
を耐圧ガラス製液化ガス採取管から重合容器に導入し
た。その後三方コックの一方から窒素を流すことにより
常圧に戻し、更に攪拌下に1時間冷却を続け、重合容器
内を−30℃まで昇温した。
【0049】次に、TiCl4 3.2g(10mmo
l)を注射器を用いて三方コックから添加して重合を開
始させ、60分経過した時点で予め0℃以下に冷却して
おいたメタノールを添加することにより、反応を完結さ
せた。その後、反応混合物をナス型フラスコに取り出
し、未反応のイソブチレン、塩化メチレン、1,9−デ
カジエン及びメタノールを留去し、残ったポリマーを1
00mlのn−ヘキサンに溶解後、中性になるまでこの
溶液の水洗を繰り返した。その後、このn−ヘキサン溶
液を20mlまで濃縮し、300mlのアセトンにこの
濃縮液を注ぎ込むことによりポリマーを沈殿分離させ
た。
【0050】このようにして得られたポリマーを再び1
00mlのn−ヘキサンに溶解させ、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥させ、濾過し、n−ヘキサンを減圧留去する
ことにより、イソブチレン系ポリマーを得た。 製造例4 製造例3で得られたイソブチレン系ポリマー5gを10
0mlのn−ヘキサンに溶解させ、ケイ酸アルミ2gを
加え、室温で24時間、攪拌した後、濾過し、n−ヘキ
サンを減圧留去することによりイソブチレン系ポリマー
を得た。
【0051】製造例5 製造例3で得られたイソブチレン系ポリマー5gを塩化
メチレン20mlに溶解させ、フェノール1gとSnC
4 10mmolを加え、室温で4時間攪拌した後、メ
タノール10mlを加え、中性になるまで水流を繰り返
した。その後この溶液を300mlのアセトンに注ぎ込
むことによりポリマーを沈殿分離させた。このようにし
て得られたポリマーを再び100mlのn−ヘキサンに
溶解させ、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、
n−ヘキサンを減圧留去することにより、イソブチレン
系ポリマーを得た。
【0052】製造例6 100mlの耐圧ガラス製オートクレーブに攪拌用羽
根、三方コック及び真空ラインを取りつけて、真空ライ
ンで真空に引きながら重合容器を100℃で1時間加熱
することにより乾燥させ、室温まで冷却後三方コックを
用いて窒素で常圧に戻した。
【0053】その後、三方コックの一方から窒素を流し
ながら、注射器を用いてオートクレーブに水酸化カルシ
ウム処理により乾燥させた主溶媒である塩化メチレン4
0mlを導入した。次いで化9に示した非共役ジエンを
1mmolを添加した。
【0054】
【化9】
【0055】次に、酸化バリウムを充填したカラムを通
過させることにより脱水したイソブチレンが5g入って
いるニードルバルブ付き耐圧ガラス製造液化ガス採取管
を三方コックに接続した後、容器本体を−70℃のドラ
イアイス−アセトンバスに浸漬し、重合容器内部を攪拌
しながら1時間冷却した。冷却後、真空ラインにより内
部を減圧した後、ニードルバルブを開け、イソブチレン
を耐圧ガラス製液化ガス採取管から重合容器に導入し
た。その後三方コックの一方から窒素を流すことにより
常圧に戻してから、−30℃のドライアイス−アセトン
バスに浸漬し、更に1時間攪拌して重合容器内を−30
℃まで昇温した。
【0056】次に、TiCl4 (10mmol)を注射
器を用いて三方コックから添加して重合を開始させ、2
0分経過した時点で予め0℃以下に冷却しておいたメタ
ノールを添加することにより、反応を完結させた。その
後、反応混合物をナス型フラスコに取り出し、未反応の
イソブチレン、塩化メチレン及びメタノールを留去し、
残ったポリマーを100mlのn−ヘキサンに溶解後、
中性になるまでこの溶液の水洗を繰り返した。その後、
このn−ヘキサン溶液を20mlまで濃縮し、300m
lのアセトンにこの濃縮液を注ぎ込むことによりポリマ
ーを沈殿分離させた。
【0057】このようにして得られたポリマーを再び1
00mlのn−ヘキサンに溶解させ、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥させ、濾過し、n−ヘキサンを減圧留去する
ことにより、イソブチレン系ポリマーを得た。 製造例7 製造例6で得られたイソブチレン系ポリマー5gを10
0mlのn−ヘキサンに溶解させ、ケイ酸アルミ2gを
加え、室温で24時間、攪拌した後、濾過し、n−ヘキ
サンを減圧留去することによりイソブチレン系ポリマー
を得た。
【0058】製造例8 200mlの耐圧ガラス製容器に、三方コックを取り付
けて、真空ラインで真空に引きながら重合容器を100
℃で1時間加熱することにより乾燥させ、室温まで冷却
後三方コックを用いて窒素で常圧に戻した。その後、三
方コックの一方から窒素を流しながら、注射器を用いて
オートクレーブに前記化8に示されるトリクミルクロラ
イド1ミリモルを水素化カルシウム処理により乾燥させ
た塩化メチレン40mlに溶かした溶液を加えた。
【0059】次に、酸化バリウムを充填したカラムを通
過させることにより脱水したイソブチレンが5g入って
いるニードルバルブ付耐圧ガラス製液化ガス採取管を三
方コックに接続した後、容器本体を−70℃のドライア
イス−アセトンバスに浸漬し、重合容器内部を撹拌しな
がら1時間冷却した。冷却後、真空ラインにより内部を
減圧した後、ニードルバルブを開け、イソブチレンを耐
圧ガラス製液化ガス採取管から重合容器に導入した。そ
の後三方コックの一方から窒素を流すことにより常圧に
戻し、更に撹拌下に1時間冷却を続け、重合容器内を−
70℃まで冷却した。
【0060】次に、四塩化スズ10mmolを、塩化メ
チレン20mlで希釈した溶液(−30℃)を注射器を
用いて三方コックから添加して重合を開始させ、60分
経過した時点でアリルフェニルエーテル10mmolを
注射器を用いて三方コックから添加した。その後、反応
溶液を室温で6時間攪拌した後、100mlの飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液と共に振盪した後、有機層を水1
00mlで2回洗浄した。有機層を10mlに濃縮し、
300mlのアセトン中にこれを攪拌しながら加えるこ
とによりポリマーを沈殿分離させた。
【0061】このようにして得られたポリマーを80m
lのn−ヘキサンに溶解させ、無水硫酸マグネシウムで
乾燥させ、濾過し、n−ヘキサンを減圧留去することに
より、イソブチレン系ポリマーを得た。製造例1〜8で
得られたポリマーの収量より収率を算出すると共に、M
n及びMw/MnをGPC法により、また末端構造を1H
-NMR(300MHz)法により各構造に帰属するプロトン(開始
剤由来の芳香族プロトン:6.5〜7.5ppm、及び
ポリマー末端由来のビニルプロトン:4.5〜5.9p
pm)の共鳴信号の強度を測定、比較することにより求
めた。ポリマー中の塩素含量は元素分析により求めた。
結果を表1に示す。
【0062】
【表1】
【0063】製造例9 両末端に水酸基を有する水素添加ポリイソプレン(出光
石油化学(株)製、商品名エポール)300gにトルエ
ン50mlを加え共沸脱気により脱水した。t−BuO
K48gをTHF200mlに溶解したものを注入し
た。50℃で1時間反応させた後、アリルクロライド4
7mlを約30分間かけて滴下した。滴下終了後50℃
で1時間反応させた。反応終了後、生成した塩を吸着さ
せるために反応溶液にケイ酸アルミニウム30gを加
え、30分間室温で攪拌した。濾過精製により約250
gのアリール末端水添ポリイソプレンを粘稠な液体とし
て得た。300MHz 1H-NMR 分析により末端の92% に
アリル基が導入されていることが確認された。ヨウ素価
より求めたオレフィンのモル数は0.1046mol/100gであっ
た。元素分析より求めた塩素含量は0.1%以下であった。
また、E 型粘度計による粘度は、302 ポイズ(23 ℃) で
あった。
【0064】*エポールの代表的物性値(技術資料よ
り) 水酸基含有量(meq/g) 0.90 粘度(poise/30 ℃) 700 平均分子量(VPO測定) 2500 製造例10 撹拌棒、滴下ロート、温度計、3方コック、冷却管を備
え付けた300mlの4つ口フラスコを準備した。次に
窒素雰囲気下で化10の環状ポリシロキサン
【0065】
【化10】
【0066】(信越化学(株)製、LS8600)3
1.5g(0.131mol)をフラスコ内に仕込ん
だ。製造例9で合成した、分子末端の92%がアリル基
である水添ポリイソプレン50g(オレフィンのモル数
0.0536mol)、トルエン50ml、及び白金触
媒溶媒(Pt(acac)2 1gをトルエン99gに溶
解させた溶液)60μlからなるトルエン溶液を滴下ロ
ートへ仕込んだ。フラスコを70℃に加熱し、該トルエ
ン溶液を約2時間かけて滴下した。滴下終了後、80℃
で約5時間撹拌した時点で、反応溶液中の残存アリル基
をIRスペクトル分析法により定量したところ、164
5cm-1の炭素−炭素二重結合が消失していることが確
認された。次に反応系中に残存している触媒を除去する
ために、シリカゲル(和光純薬(株)製、ワコーゲルC
−200)5gを室温で加え、2時間撹拌してフラッシ
ュ・カラムを用いて濾過した。トルエン及び過剰の環状
ポリシロキサンを除去するために、濾液をエバポレート
し、更に減圧脱揮を80℃で3時間行い、無色透明の粘
稠な液体を得た。E型粘度計による粘度は514ポイズ
(23℃)であった。該水添ポリイソプレン中のヒドロ
シリル基はIRスペクトルで2150cm-1の強い吸収
として確認された。また300MHzのNMRスペクト
ルでSi−のピークとSiC 3 及びSi−C 2
とを合わせたピークの強度を比較することにより、該環
状ポリシロキサン1分子当たり平均1.2個のヒドロシ
リル基が反応したことがわかった。即ち、該重合体は環
状ハイドロジェンポリシロキサンにより一部分子量が増
大した、次式化11に示されるの分子末端を有する水添
ポリイソプレンである。
【0067】
【化11】
【0068】製造例11〜13 製造例9で得られた重合体の代わりに、製造例2,5,
8で得られた重合体を用い、重合体の量、LS−860
0の量を表2に示すように変更した以外は、製造例10
と同様にして製造した。
【0069】
【表2】
【0070】製造例14 200mlの4つ口フラスコに、三方コック付冷却管
を、均圧滴下ロート、温度計、マグネチック・チップ、
ガラスストッパーを取付けたものを用意した。窒素雰囲
気下で前記化10に示した環状ポリシロキサン(信越化
学(株)製、LS8600)12.03g(50mmo
l)及びトルエン20mlをフラスコ内に仕込んだ。
1,9−デカジエン2.76g(20mmol)、白金
触媒溶液(Pt(acac)2 1gをトルエン99gに
溶解させた溶液)200μlをトルエン30mlに溶解
したものを滴下ロートへ仕込んだ。フラスコを50℃の
オイルバスにつけ、窒素雰囲気下にて該トルエン溶液を
フラスコ内へ2時間かけて滴下した。滴下終了後50℃
でさらに1時間反応させた時点で、IRスペクトルを測
定したところ、1640cm-1の付近のオレフィンの吸
収が完全に消失していたのでこの時点で反応を終了し
た。反応が終了した該トルエン溶液を塩化アンモニウム
飽和水溶液(100ml×2)、交換水(100ml×
1)で洗浄後、Na2 SO4 で乾燥した。Na2 SO4
を濾過して取り除き、揮発分をエバポレートして除去
後、80℃で減圧脱気することにより9.11gの無色
透明の液体を得た。該炭化水素系硬化剤中のヒドロシリ
ル基は2170cm-1の強い吸収として確認された。ま
た、300MHzのNMRでSi−HのピークとSi−
CH3 とのプロトンの強度比(実測値0.216)と計
算上の強度比を比較することによって該硬化剤は平均し
て下記化12に示す式の構造を有する(n=1(Mw=
998)が53%、n=2(Mw=1377)が47
%〕混合物であることがわかった。これをもとに単位重
量中のSi−H基の数を計算すれば、0.769mol
/100gであった。
【0071】
【化12】
【0072】実施例1〜9 製造例1〜2、4〜9で得られた(B)成分および製造
例10〜14で得られた(A)成分を(B)成分中のア
ルケニル基量と、(A)成分中のSiH基量が同じmo
l数になるように秤量し、さらに(C)成分として白金
触媒溶液(Pt(acac)2 1gをトルエン99gに
溶解したもの)を(B)成分中のアルケニル基に対して
5×10-4eqになるように秤量し、アリルグリシジル
エーテルを(B)成分に対して0.5重量部添加し、均
一に混合した後、該組成物をアルミ膜(ガラス板にアル
ミ蒸着したもの)上に乗せ約100μm厚の膜状に塗布
し、130℃で10分間、加熱し、硬化させた。
【0073】さらにこうして得られたサンプルを80℃
温水中に7日間浸漬し、アルミ膜の腐食レベルを調べ
た。結果を表3に示す。 比較例1〜2 製造例3で得られた(B)成分を用いる以外は、実施例
と同様に行った。結果を表3に示す。
【0074】比較例3〜4 (C)成分をH2 PtCl6 10H2 Oに代える以外
は、実施例と同様に行った。結果を表3に示す。
【0075】
【表3】
【0076】実施例10〜14 製造例1,2,5,8,9で得られた(B)成分100
重量部に対して、製造例14で得られた(A)成分を
(B)成分のアルケニル量と(A)成分中のSiH基量が
同じmol数になるように秤量し、さらに クリスタライト5X:120重量部、ポリブテン35
H:40重量部、酸化チタン:5重量部、カーボンブラ
ック#30:5重量部、イルガノックス1010:1重
量部、アリルグリシジルエーテル:1重量部、白金触媒
溶液〔Pt(acac)2 1gをトルエン99gに溶解
したもの〕を(B)成分中のアルケニル基に対して5×
10-4eqになるように秤量し、均一に混合した後、3
本ペイントロールを3回通し、室温で1時間、減圧脱泡
し、樹脂(本発明の組成物)を形成し、アモルファス太
陽電池の裏面に膜厚200〜300μmで塗布し、13
0℃のオーブン中で30分間加熱し、硬化させた。
【0077】こうして得られた太陽電池(図1)をプレ
ッシャークッカーテスト〔2気圧、121℃、80%R
H、100時間〕にかけ、その前後での太陽電池の性能
変化を調べ、該組成物の裏面封止材料としての性能を評
価した。結果を表4に示す。 実施例15〜19 図1に示した樹脂(本発明の組成物)と裏面電極の間に
エバール(EVOH)層10μm厚を塗布乾燥した以外
は実施例10〜14と同様に行った。結果を表4に示し
た。
【0078】比較例5 図1に示す樹脂の部分を本発明の組成物を用いるかわり
に、前記EVA/テドラーフィルムに代えた以外は実施
例10と同様に行った。結果を表4に示す。 〔厚材料〕 クリスタライト5X:龍森(株) ポリブテン35H:出光石油(株) 酸化チタン:石原産業(株)製R−820 カーボンブラック#30:三菱化成(株) イルガノックス1010:チバガイギー アリルグリシジルエーテル:和光純薬(株) Pt(acac)2 :Aldrich Chem.
【0079】
【表4】
【0080】
【発明の効果】実施例からも明らかなように、本発明の
組成物は、高温で速硬化し、ゴム弾性体になるばかりで
なく、該組成分中の塩素含量を減少し、1重量%以下に
し、かつ硬化触媒の種類を選択する事により、太陽電池
裏面封止用材料として、望ましい水蒸気バリヤー性及び
電極非腐食性を示す事が確認できた。
【0081】さらにアモルファス太陽電池への裏面実装
試験においても従来の先行品であるEVA/テドラーフ
ィルムと同等以上の性能を持っている事が確認できた。
本発明の組成物には、反応性ケイ素基を有する重合体が
含有されているため、加熱硬化により速やかに硬化させ
ることができ、作業性がよい、基体への接着性がよい、
硬化時の加熱処理により基体をいためることがないなど
の特徴を有する。そして、得られる硬化物はゴム状弾性
体であるため熱応力などがほとんど生じないものであ
り、電気特性、耐熱性、耐水性、耐候性、湿気や空気な
どに対する遮断性などに優れ、太陽電池裏面封止用の材
料として広く利用されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例10〜14等に使用されたアモルファス
太陽電池を示す図。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 透明電極 3 a−Si(アモルファスシリコン) 4 裏面電極 5 水分透過防止用封止樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米沢 和弥 兵庫県神戸市垂水区つつじが丘5−12−11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の成分(A)、(B)および(C)
    を必須成分としてなる太陽電池裏面封止材料用組成物; (A)分子中に少なくとも2個のヒドロシリル基を含有
    する、分子量が30000以下であり、かつ全塩素含量
    が1重量%以下である炭化水素系硬化剤 (B)分子中に少なくとも1個のアルケニル基を含有す
    る、分子量が30000以下であり、主鎖を構成する繰
    り返し単位が飽和炭化水素であり、かつ全塩素含有量が
    1重量%以下である重合体 (C)全塩素含量が100ppm以下であるヒドロシリ
    ル化触媒
  2. 【請求項2】 (B)成分の重合体中イソブチレンに起
    因する繰り返し単位の総量が50重量%以上である請求
    項1記載の太陽電池裏面封止材料用組成物。
  3. 【請求項3】 (A)および(B)成分中の全塩素含量
    が0.2重量%以下である請求項1記載の太陽電池裏面
    封止材料用組成物。
  4. 【請求項4】 下記の成分(A)、(B)および(C)
    を必須成分としてなる太陽電池裏面封止材料; (A)分子中に少なくとも2個のヒドロシリル基を含有
    する、分子量が30000以下であり、かつ全塩素含量
    が1重量%以下である炭化水素系硬化剤 (B)分子中に少なくとも1個のアルケニル基を含有す
    る、分子量が30000以下であり、主鎖を構成する繰
    り返し単位が飽和炭化水素であり、かつ全塩素含有量が
    1重量%以下である重合体 (C)全塩素含量が100ppm以下であるヒドロシリ
    ル化触媒
  5. 【請求項5】 (B)成分の重合体中イソブチレンに起
    因する繰り返し単位の総量が50重量%以上である請求
    項4記載の太陽電池裏面封止材料。
  6. 【請求項6】 (A)および(B)成分中の全塩素含量
    が0.2重量%以下である請求項4記載の太陽電池裏面
    封止材料。
JP4220923A 1992-07-29 1992-07-29 太陽電池裏面封止材料用組成物、および太陽電池裏面封止材料 Pending JPH0649365A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4220923A JPH0649365A (ja) 1992-07-29 1992-07-29 太陽電池裏面封止材料用組成物、および太陽電池裏面封止材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4220923A JPH0649365A (ja) 1992-07-29 1992-07-29 太陽電池裏面封止材料用組成物、および太陽電池裏面封止材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0649365A true JPH0649365A (ja) 1994-02-22

Family

ID=16758671

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4220923A Pending JPH0649365A (ja) 1992-07-29 1992-07-29 太陽電池裏面封止材料用組成物、および太陽電池裏面封止材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0649365A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0845816A4 (en) * 1995-08-14 1999-07-21 Sunstar Engineering Inc SOLAR CELL MODULE AND MANUFACTURING METHOD THEREOF
WO2004075333A1 (ja) * 2003-02-20 2004-09-02 Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha 光電変換素子用シール剤及びこれを用いた光電変換素子
JPWO2004024825A1 (ja) * 2002-09-13 2006-01-05 株式会社カネカ マグネシウム及びアルミニウムを金属として有する複塩を含有する重合体組成物
WO2014061318A1 (ja) * 2012-10-19 2014-04-24 信越化学工業株式会社 太陽電池セル封止用シリコーンゲル組成物及び太陽電池モジュール
KR101457744B1 (ko) * 2010-10-29 2014-11-13 주식회사 엘지화학 광전자 장치용 충진재
US9130090B2 (en) 2010-10-29 2015-09-08 Lg Chem, Ltd. Olefin composition

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0845816A4 (en) * 1995-08-14 1999-07-21 Sunstar Engineering Inc SOLAR CELL MODULE AND MANUFACTURING METHOD THEREOF
JPWO2004024825A1 (ja) * 2002-09-13 2006-01-05 株式会社カネカ マグネシウム及びアルミニウムを金属として有する複塩を含有する重合体組成物
US7915524B2 (en) 2003-02-20 2011-03-29 Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha Sealing agent for photoelectric conversion device and photoelectric conversion device using the same
JPWO2004075333A1 (ja) * 2003-02-20 2006-06-01 日本化薬株式会社 光電変換素子用シール剤及びこれを用いた光電変換素子
CN100407494C (zh) * 2003-02-20 2008-07-30 日本化药株式会社 用于光电转换器件的密封剂及用该密封剂的光电转换器件
AU2004214142B2 (en) * 2003-02-20 2009-08-06 Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha Sealing agent for photoelectric conversion element and photoelectric conversion element using the same
WO2004075333A1 (ja) * 2003-02-20 2004-09-02 Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha 光電変換素子用シール剤及びこれを用いた光電変換素子
JP4783147B2 (ja) * 2003-02-20 2011-09-28 日本化薬株式会社 光電変換素子用シール剤及びこれを用いた光電変換素子
KR101457744B1 (ko) * 2010-10-29 2014-11-13 주식회사 엘지화학 광전자 장치용 충진재
US9130090B2 (en) 2010-10-29 2015-09-08 Lg Chem, Ltd. Olefin composition
US9447210B2 (en) 2010-10-29 2016-09-20 Lg Chem, Ltd Olefin composition
WO2014061318A1 (ja) * 2012-10-19 2014-04-24 信越化学工業株式会社 太陽電池セル封止用シリコーンゲル組成物及び太陽電池モジュール
JP5817937B2 (ja) * 2012-10-19 2015-11-18 信越化学工業株式会社 太陽電池セル封止用シリコーンゲル組成物及び太陽電池モジュール
JPWO2014061318A1 (ja) * 2012-10-19 2016-09-05 信越化学工業株式会社 太陽電池セル封止用シリコーンゲル組成物及び太陽電池モジュール

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3334938B2 (ja) 硬化性組成物、およびシーリング材料
US6150441A (en) Composition for double glazing use
EP0434840B1 (en) Organic polymer, preparation thereof, and curable composition comprising same
US4524187A (en) Isobutylene-triene copolymers cross-linkable under ambient humidity conditions, a process for their preparation, and intermediate suitable for this purpose
WO1997031032A1 (fr) Composition durcissable
WO1999061528A1 (en) Curable composition
JP3571144B2 (ja) 硬化性組成物
JP2866181B2 (ja) 粘着剤組成物
WO1999009099A1 (fr) Composition durcissable
JPH0649365A (ja) 太陽電池裏面封止材料用組成物、および太陽電池裏面封止材料
JP2832465B2 (ja) 電気・電子部品材料用組成物及び電気・電子部品材料
JP3580437B2 (ja) 硬化性樹脂組成物
JP3368043B2 (ja) 電気絶縁材料用熱硬化性液状樹脂組成物
JP3682786B2 (ja) 電解コンデンサ封口体
JP2855303B2 (ja) 高耐候性太陽電池モジュール
JP3503844B2 (ja) 防音防振材料
JP3436991B2 (ja) 硬化性組成物
JP3429089B2 (ja) 硬化性組成物、およびガスケット材料
JP3473862B2 (ja) 炭素−炭素不飽和基を含有するイソブチレン系重合体とその製造方法
JPH0649364A (ja) 電気、電子部品材料用組成物、および電気、電子部品材料
JP2855302B2 (ja) 高耐候性太陽電池モジュール
JP3608898B2 (ja) 硬化性組成物
JP3571106B2 (ja) 医薬・医療用シール材料
JPH10204222A (ja) 硬化性組成物
JP3636555B2 (ja) 硬化性組成物および硬化性組成物の貯蔵安定性を改善する方法