JPH0649096U - プロッタ用ペンシル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プロッタ用ペンシルにおいて、チャック１前
進時における必要以上の芯繰り出しを防止する。 【構成】 チャックホルダー４にチャック１を連結す
る。このチャック１をチャックスプリング５により長手
方向後方に付勢する。後スプリング１７により芯タンク
１６を長手方向後方に付勢する。このチャックホルダー
４と芯タンク１６を適宜離間するとともに当接可能に構
成する。更にチャックホルダー４の後部４Ｂを芯タンク
１６の前部内孔１６Ｂに挿入する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、本体からの芯タンクの突出位置が変化しないように構成し、かつチ ャック前進時における必要以上の芯繰り出しを防止したプロッタ用ペンシルに関 する。

【０００２】

【従来の技術】

本体からの芯タンクの突出位置が変化しないように構成したプロッタ用ペンシ ルとしては、本願出願人が以前に出願した実開平４−６７０９３号公報に開示さ れたプロッタ用ペンシルが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記したものは芯を繰り出すためにチャックを前進させる時、たまた ま使用中の芯の後端が芯タンクの前端近くに位置した場合には、芯タンクの前端 で使用中の芯の後端を押してしまい、使用中の芯が芯ガイドの先端より規定以上 の長い量突出して、芯を折損したり確実な作画ができないといった問題が生ずる ものであった。 本考案は、上記した問題点を解消したプロッタ用ペンシルを提供することを目 的としたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、チャックスプリングにより長手方向後方に付勢されたチャックにチ ャックホルダーを設け、該チャックホルダーと、後スプリングにより長手方向後 方に付勢された芯タンクを適宜離間するとともに当接可能に構成する。更にチャ ックホルダーの後部を芯タンクの前部内孔に挿入し、使用中の芯の後端が芯タン クの前端に当接しないように構成したものである。 このことにより、芯を繰り出すために芯タンクを前進させ、かつ該芯タンクに よりチャックを前進させた時、使用中の芯の後端が芯タンクの前端に当接するこ とがなく、芯はチャックにより繰り出される規定長さのみ前進し、芯ガイドの先 端より必要以上突出する恐れはない。

【０００５】

【実施例】

図１は本考案の実施例を示したもので、チャック１の頭部に締リング２を外嵌 し、該締リング２は連結具３内に長手方向に一定距離摺動可能に遊嵌されている 。チャック１の後部にはチャックホルダー４が固着され、通常チャック１は連結 具３とチャックホルダー４との間に張架されたチャックスプリング５により長手 方向後方に偏倚され、チャック１の頭部が締リング２に押し付けられて閉じられ 芯６を保持している。連結具３の外鍔部３Ａは内軸７に固着され、内軸７の前部 には先金８が螺合されている。先金８内には芯ガイド９が長手方向に摺動自在に 内蔵され、芯ガイド９内には芯６を適宜の力で保持する芯ホルダー１０が内蔵さ れている。連結具３の前部外側３Ｂにはチャックガイド部材１１が長手方向に摺 動可能に外嵌され、該チャックガイド部材１１の前部にはチャック１の前端と対 向してチャック拡開規制用の係合穴部１１Ａが形成されている。芯ガイド９の後 部はチャックガイド部材１１の外側に被せられ、芯ガイド９の後端とチャックガ イド部材１１の外鍔１１Ｂとの間にはスプリング１２が張架されている。該スプ リング１２により芯ガイド９の外段部９Ａが先金８の内段８Ａに当接されるとと もに、チャックガイド部材１１の内段部１１Ｃが連結具３の前端に当接されてい る。尚、スプリング１２の弾発力は芯ホルダー１０の芯保持力より弱い方がプロ ッタ用ペンシルの上昇時に不必要な芯ガイド９の前進が防げるので好ましい。本 体は前部外軸１３と後部外軸１４により構成され、前記先金８と内軸７は前部外 軸１３と後部外軸１４により挾持される。後部外軸１４にはスプリング受１５が 固定され、該スプリング受１５と芯タンク１６の外鍔１６Ａとの間に張架された 後スプリング１７により芯タンク１６は長手方向後方に付勢され、芯タンク１６ の外鍔１６Ａが後部外軸１４の内段１４Ａに当接されている。芯タンク１６の前 端はチャックホルダー４の外段４Ａより適宜離間し、かつ当接可能に構成されて いる。しかもチャックホルダー４の後部４Ｂは芯タンク１６の前部内孔１６Ｂに 挿入されている。更にチャックホルダー４の貫通孔４Ｃは芯６が１本のみ通過可 能な内径に形成され、かつチャックホルダー４の後端は漏斗状に形成されている 。芯タンク１６内には適宜数の予備の芯６が収納され、芯タンク１６の後部には ノブ１８が嵌合されている。芯タンク１６の適宜位置にはノックのためのノッキ ングディスク１９が固着されてプロッタ用ペンシルが構成される。

【０００６】 従って、作画により消耗した芯６を繰り出す時は、芯タンク１６を前進させ、 該芯タンク１６の前端がチャックホルダー４の外段４Ａに当接することによりチ ャック１が前進し、芯６を保持していたチャック１が拡開して芯６を解放する。 すると、芯６の消耗とともに後退されていた芯ガイド９がスプリング１２の弾発 力により瞬時に前進し、芯ガイド９の外段部９Ａが先金８の内段８Ａに当接し、 作画前の状態に復帰する。この時、使用中の芯６も芯ホルダー１０により保持さ れているので、芯ガイド９とともに前進する。更に芯タンク１６はチャック１と ともに前進するが、この時芯タンク１６の前部内孔１６Ｂにチャックホルダー４ の後部４Ｂが挿入されているので、使用中の芯６が芯タンク１６の前端に当接す る恐れはない。したがって、芯タンク１６によって使用中の芯６が押されること により生じる不必要な芯繰出がなく、芯ガイド９の先端より芯６が必要以上突出 しない。

【０００７】 図２は本考案の他の実施例を示したもので、チャックホルダー１０４の後部１ ０４Ｂを芯タンク１１６の前部内孔１１６Ｂに挿入し、更にチャックホルダー１ ０４の後端と芯タンク１１６の内段１１６Ｃを適宜離間し、かつ当接可能に構成 したものである。

【０００８】 尚、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、例えばチャックホルダー あるいは芯タンクを複数の部品で構成したり、チャックとチャックホルダーを一 部品で構成してもよく、それぞれの部品を螺合、嵌合して一体化して構成するこ とも勿論可能である。

【０００９】

【考案の効果】 以上説明した本考案のプロッタ用ペンシルは、芯タンクの前部内孔にチャック ホルダーの後部を挿入することにより、芯タンクによりチャックを前進させる時 、芯タンクの前端で使用中の芯の後端を押圧することがなく、芯ガイドの先端よ り芯が必要以上に突出する恐れが全くなくなるものである。 従って、芯ガイドの先端より芯が必要以上に突出することにより発生する、芯 折れや作画不良がなくなるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のプロッタ用ペンシルを示す断面図であ
る。

【図２】本考案のプロッタ用ペンシルの他の実施例を示
す部分断面図である。

【符号の説明】

１ チャック ４ チャックホルダー ４Ｂ チャックホルダー４の後部 ５ チャックスプリング ６ 芯 １６ 芯タンク １６Ｂ 芯タンク１６の前部内孔 １７ 後スプリング １０４ チャックホルダー １０４Ｂ チャックホルダー１０４の後部 １１６ 芯タンク １１６Ｂ 芯タンク１１６の前部内孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 チャックの前進により芯を繰り出したり
   次の芯を追従させるプロッタ用ペンシルにおいて、チャ
   ックスプリングにより長手方向後方に付勢されたチャッ
   クにチャックホルダーを設け、該チャックホルダーと、
   後スプリングにより長手方向後方に付勢された芯タンク
   を適宜離間するとともに当接可能に構成し、更にチャッ
   クホルダーの後部を芯タンクの前部内孔に挿入したこと
   を特徴とするプロッタ用ペンシル。