JPH0551693U - プロッタ用ペンシル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プロッタ用ペンシルにおいて、芯保持体の取
り替え時、尾栓１４より後スプリング１７の外れを防止
する。 【構成】 尾栓１４内に芯タンク１５を長手方向に摺動
可能に内蔵する。更に尾栓１４の前部にスプリング受１
６を固定する。このスプリング受１６と芯タンク１５の
間に後スプリング１７を張架し、芯タンク１５を長手方
向後方に付勢する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、軸筒内に内蔵された芯保持体を取り替えるために軸筒より尾栓を外 した時、尾栓内の後スプリングが外れないように構成したプロッタ用ペンシルに 関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、プロッタ用ペンシルとして、細径の芯が使用できる点と次の芯が追従で きる点から、チャックを前進させて拡開することにより順次次の芯を追従させる 所謂ノック式シャープペンシルの機構を利用したものが使用されるようになって きた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、プロッタにより作画されるプロッタ用ペンシルは芯保持体の消耗が激 しく、軸筒より芯保持体を頻繁に取り替える必要が生じた。この時、従来のプロ ッタ用ペンシルは、芯保持体を取り替える為に軸筒より尾栓を外した時、尾栓内 の後スプリングが外れて紛失し易いものであった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、軸筒内に、チャック及びチャックを長手方向後方に付勢するチャッ クスプリングからなる芯保持体を取り替え可能に内蔵し、かつチャックと適宜離 間して芯タンクを配置し、芯タンクを前進させてチャックに当接することにより チャックを前進拡開して芯を解放するプロッタ用ペンシルにおいて、軸筒の後部 に尾栓を着脱可能に取付け、該尾栓内に前記芯タンクを長手方向に摺動可能に内 蔵するとともに、尾栓の前部に固定されたスプリング受と芯タンクの間に後スプ リングを張架して構成するものである。 このことにより、尾栓を外しても後スプリングが紛失しないようにしたもので ある。

【０００５】

【実施例】

図１は本考案の実施例を示したもので、チャック１の頭部１Ａに締リング２を 外嵌し、該締リング２は連結具３内に長手方向に一定距離摺動可能に遊嵌されて いる。チャック１の後部にはチャックホルダー４が固着され、通常チャック１は 連結具３とチャックホルダー４との間に張架されたチャックスプリング５により 長手方向後方に偏倚され、チャック１の頭部１Ａが締リング２に押し付けられて 閉じられ芯６を保持している。連結具３の外鍔部３Ａは内軸７に固着され、内軸 ７の前部には先金８が螺合されている。先金８内には芯ガイド９が長手方向に摺 動自在に内蔵され、芯ガイド９内には芯６を適宜の力で保持する芯ホルダー１０ が内蔵されている。連結具３の前部外側にはチャックガイド部材１１が長手方向 に摺動可能に外嵌され、該チャックガイド部材１１の前部にはチャック１の前端 と対向してチャック拡開規制用の係合穴部１１Ａが形成されている。芯ガイド９ の後部はチャックガイド部材１１の外側に被せられ、芯ガイド９の後端とチャッ クガイド部材１１の外鍔１１Ｂとの間にはスプリング１２が張架されている。該 スプリング１２により芯ガイド９の外段部９Ａが先金８の内段８Ａに当接される とともに、チャックガイド部材１１の内段部１１Ｃが連結具３の前端に当接され ている。尚、スプリング１２の弾発力は芯ホルダー１０の芯保持力より弱い方が プロッタ用ペンシルの上昇時に不必要な芯ガイド９の前進が防げるので好ましい 。軸筒１３の後部には尾栓１４が着脱可能に連結され、軸筒１３と尾栓１４によ り前記先金８と内軸７が挾持され、内軸７の後部７Ａは尾栓１４の前部内孔１４ Ａに嵌合される。尾栓１４には芯タンク１５を摺動可能に内蔵するとともにスプ リング受１６を固定する。該スプリング受１６と芯タンク１５の外段１５Ｂとの 間には後スプリング１７が張架され、該後スプリング１７により芯タンク１５は 長手方向後方に付勢され、芯タンク１５の太径部１５Ａ後端が尾栓１４の内段１ ４Ｂに当接される。従って後スプリング１７は尾栓１４を外しても外れることは ない。しかも、芯タンク１５の太径部１５Ａが尾栓１４の後部内孔１４Ｃにより ガイドされ、芯タンク１５と前記内軸７の中心が一致される。従って内軸７内に 内蔵されたチャック１の内孔と、芯タンク１５の前部開口穴１５Ｃの中心が一致 する。しかも芯タンク１５の前端はチャックホルダー４の後端より適宜離間し、 かつ当接可能に構成されている。芯タンク１５の適宜位置にはノックのためのノ ッキングディスク１８が固着され、かつ芯タンク１５の後部にはノブ１９が嵌合 されてプロッタ用ペンシルが構成される。

【０００６】 尚、本考案は上記実施例のみに限定されるものではなく、芯保持体は従来知ら れている種々のものが利用できる。又、芯保持体は取り替え可能であれば軸筒内 にどのように内蔵されていても本考案の効果が期待できるものである。

【０００７】

【考案の効果】

以上説明した本考案のプロッタ用ペンシルは、芯保持体を取り替えるために尾 栓を外した時、後スプリングが尾栓より外れて落下する恐れが全く生じないもの である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のプロッタ用ペンシルを示す断面図であ
る。

【符号の説明】

１ チャック ５ チャックスプリング ６ 芯 １３ 軸筒 １４ 尾栓 １５ 芯タンク １６ スプリング受 １７ 後スプリング

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 軸筒内に、チャック及びチャックを長手
   方向後方に付勢するチャックスプリングからなる芯保持
   体を内蔵し、かつチャックと適宜離間して芯タンクを配
   置し、芯タンクを前進させてチャックに当接することに
   よりチャックを前進拡開して芯を解放するプロッタ用ペ
   ンシルにおいて、軸筒の後部に尾栓を着脱可能に取付
   け、該尾栓内に前記芯タンクを長手方向に摺動可能に内
   蔵するとともに、尾栓の前部に固定されたスプリング受
   と前記芯タンクの間に後スプリングを張架して構成した
   ことを特徴とするプロッタ用ペンシル。