JPH0648681Y2 - 架橋ポリエチレン絶縁ケーブル - Google Patents
架橋ポリエチレン絶縁ケーブルInfo
- Publication number
- JPH0648681Y2 JPH0648681Y2 JP918390U JP918390U JPH0648681Y2 JP H0648681 Y2 JPH0648681 Y2 JP H0648681Y2 JP 918390 U JP918390 U JP 918390U JP 918390 U JP918390 U JP 918390U JP H0648681 Y2 JPH0648681 Y2 JP H0648681Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insulating layer
- layer
- insulated cable
- cross
- crosslinked polyethylene
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Insulated Conductors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、絶縁層が架橋ポリエチレンによって形成さ
れた架橋ポリエチレン絶縁ケーブルに関するものであ
る。
れた架橋ポリエチレン絶縁ケーブルに関するものであ
る。
従来、架橋ポリエチレン絶縁ケーブルの浸水課電特性を
改良するために、架橋ポリエチレンの絶縁層を内部絶縁
層と外部絶縁層の二層構造とし、内部絶縁層に、エチレ
ン酢酸ビニル共重合体(以下、EVAという)を添加した
架橋ポリエチレンを使用するようにしたものがある(特
公昭63-44247号公報)。
改良するために、架橋ポリエチレンの絶縁層を内部絶縁
層と外部絶縁層の二層構造とし、内部絶縁層に、エチレ
ン酢酸ビニル共重合体(以下、EVAという)を添加した
架橋ポリエチレンを使用するようにしたものがある(特
公昭63-44247号公報)。
このものは、EVA入りの内部絶縁層によって、内部半導
電層上から絶縁層中に伸びる水トリーを抑制することが
できると共に、絶縁層中に発生するボウタイトリーの内
部半導電層への到達を防止することができるので、浸水
課電特性が良好である。
電層上から絶縁層中に伸びる水トリーを抑制することが
できると共に、絶縁層中に発生するボウタイトリーの内
部半導電層への到達を防止することができるので、浸水
課電特性が良好である。
ところが、上記のような浸水課電特性が改良された架橋
ポリエチレン絶縁ケーブルにおいても、外部絶縁層中に
発生したボウタイトリーが外部半導電層に到達し、絶縁
性能が低下するおそれがある。
ポリエチレン絶縁ケーブルにおいても、外部絶縁層中に
発生したボウタイトリーが外部半導電層に到達し、絶縁
性能が低下するおそれがある。
そこで、この考案は、絶縁層中に発生するボウタイトリ
ーが、内部半導電層及び外部半導電層のいずれにも到達
することを防止して、架橋ポリエチレン絶縁ケーブルの
浸水課電特性をより向上させようとするものである。
ーが、内部半導電層及び外部半導電層のいずれにも到達
することを防止して、架橋ポリエチレン絶縁ケーブルの
浸水課電特性をより向上させようとするものである。
この考案は、上記の課題を解決するために、架橋ポリエ
チレン絶縁ケーブルを、次のように構成したのである。
チレン絶縁ケーブルを、次のように構成したのである。
絶縁層を、内部絶縁層、中間絶縁層および外部絶縁層の
三層構造とし、中間絶縁層を架橋ポリエチレンによって
形成し、内部絶縁層および外部絶縁層を、酢酸ビニル
(以下、VAという)が重量%で4〜25%含有するよう
に、VAの含有量が重量%で12%以上のEVAを添加した架
橋ポリエチレンによって形成する。そして、内部絶縁層
と外部絶縁層の厚さを、それぞれ0.25mm以上で、両者の
厚さの合計が中間絶縁層の厚さを越えないように設定し
たのである。
三層構造とし、中間絶縁層を架橋ポリエチレンによって
形成し、内部絶縁層および外部絶縁層を、酢酸ビニル
(以下、VAという)が重量%で4〜25%含有するよう
に、VAの含有量が重量%で12%以上のEVAを添加した架
橋ポリエチレンによって形成する。そして、内部絶縁層
と外部絶縁層の厚さを、それぞれ0.25mm以上で、両者の
厚さの合計が中間絶縁層の厚さを越えないように設定し
たのである。
EVA入りの架橋ポリエチレンからなる絶縁層は、水トリ
ーの発生を抑制する効果と共に、ボウタイトリーの伸び
を抑制する効果が高い。
ーの発生を抑制する効果と共に、ボウタイトリーの伸び
を抑制する効果が高い。
したがって、架橋ポリエチレンの中間絶縁層の内側と外
側に、EVA入りの架橋ポリエチレンによって形成された
内部絶縁層と外部絶縁層を設けることによって、内部半
導電層あるいは外部半導電層から絶縁層中に伸びる水ト
リーの発生が抑制され、絶縁層中に発生したボウタイト
リーが内部半導電層あるいは外部半導電層に到達するの
が抑制される。
側に、EVA入りの架橋ポリエチレンによって形成された
内部絶縁層と外部絶縁層を設けることによって、内部半
導電層あるいは外部半導電層から絶縁層中に伸びる水ト
リーの発生が抑制され、絶縁層中に発生したボウタイト
リーが内部半導電層あるいは外部半導電層に到達するの
が抑制される。
内部絶縁層および外部絶縁層を形成する架橋ポリエチレ
ンに添加するEVAの量を、VAが重量%で4〜25%含有す
るように規定するのは、4%以下だと水トリーの抑制効
果が少なく、25%以上だとtanδの増加と絶縁抵抗その
他の電気特性の低下という問題が出るからである。ま
た、添加するEVA中のVA含有量を重量%で12%以上のも
のを使用するのは、それ以下だと水トリーの抑制効果が
少ないからである。
ンに添加するEVAの量を、VAが重量%で4〜25%含有す
るように規定するのは、4%以下だと水トリーの抑制効
果が少なく、25%以上だとtanδの増加と絶縁抵抗その
他の電気特性の低下という問題が出るからである。ま
た、添加するEVA中のVA含有量を重量%で12%以上のも
のを使用するのは、それ以下だと水トリーの抑制効果が
少ないからである。
さらに、内部絶縁層および外部絶縁層の厚さを0.25mm以
上と規定したのは、それ以下だと、水トリーの伸びによ
ってこれらの層が貫通されるおそれがあるからである。
また、内部絶縁層と外部絶縁層の厚さの合計が、中間絶
縁層の厚さを越えないように規定したのは、これを越え
ると、tanδが大きくなり、絶縁抵抗などの電気特性も
悪くなるからである。
上と規定したのは、それ以下だと、水トリーの伸びによ
ってこれらの層が貫通されるおそれがあるからである。
また、内部絶縁層と外部絶縁層の厚さの合計が、中間絶
縁層の厚さを越えないように規定したのは、これを越え
ると、tanδが大きくなり、絶縁抵抗などの電気特性も
悪くなるからである。
次に、図面に示すこの考案に係る架橋ポリエチレン絶縁
ケーブルの一実施例について説明する。
ケーブルの一実施例について説明する。
この実施例の架橋ポリエチレン絶縁ケーブルは、導体1
の周囲に、内部半導電層2、内部絶縁層3、中間絶縁層
4、外部絶縁層5、外部半導電層6、しゃへいテープ
7、押えテープ8、シース9を順次設けた構造になって
いる。
の周囲に、内部半導電層2、内部絶縁層3、中間絶縁層
4、外部絶縁層5、外部半導電層6、しゃへいテープ
7、押えテープ8、シース9を順次設けた構造になって
いる。
上記内部絶縁層3、中間絶縁層4および外部絶縁層5の
三層は、同時に押出し、架橋することが望ましいが、個
別に押出し、架橋してもよい。
三層は、同時に押出し、架橋することが望ましいが、個
別に押出し、架橋してもよい。
以上のように、この考案によれば、水トリーおよびボウ
タイトリーによる浸水課電下での電気特性の劣化がきわ
めて小さい架橋ポリエチレン絶縁ケーブルが得られると
いう効果がある。
タイトリーによる浸水課電下での電気特性の劣化がきわ
めて小さい架橋ポリエチレン絶縁ケーブルが得られると
いう効果がある。
図面はこの考案に係る架橋ポリエチレン絶縁ケーブルの
一実施例を示す断面図である。 1……導体、2……内部半導電層、 3……内部絶縁層、4……中間絶縁層、 5……外部絶縁層、6……外部半導電層、 7……しゃへいテープ、8……押えテープ、 9……シース。
一実施例を示す断面図である。 1……導体、2……内部半導電層、 3……内部絶縁層、4……中間絶縁層、 5……外部絶縁層、6……外部半導電層、 7……しゃへいテープ、8……押えテープ、 9……シース。
フロントページの続き (72)考案者 上原 智 大阪府東大阪市岩田町2丁目3番1号 タ ツタ電線株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−194210(JP,A) 特開 昭57−72206(JP,A) 特開 昭51−17588(JP,A) 実開 昭49−29008(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】絶縁層が、内部絶縁層、中間絶縁層および
外部絶縁層の三層からなり、中間絶縁層を架橋ポリエチ
レンによって形成し、内部絶縁層および外部絶縁層を、
酢酸ビニルが重量%で4〜25%含有するように、酢酸ビ
ニルの含有量が重量%で12%以上のエチレン酢酸ビニル
共重合体を添加した架橋ポリエチレンによって形成し、
内部絶縁層と外部絶縁層の厚さを、それぞれ0.25mm以上
で、両者の厚さの合計が中間絶縁層の厚さを越えないよ
うに設定したことを特徴とする架橋ポリエチレン絶縁ケ
ーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP918390U JPH0648681Y2 (ja) | 1990-01-31 | 1990-01-31 | 架橋ポリエチレン絶縁ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP918390U JPH0648681Y2 (ja) | 1990-01-31 | 1990-01-31 | 架橋ポリエチレン絶縁ケーブル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03101813U JPH03101813U (ja) | 1991-10-23 |
JPH0648681Y2 true JPH0648681Y2 (ja) | 1994-12-12 |
Family
ID=31512786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP918390U Expired - Lifetime JPH0648681Y2 (ja) | 1990-01-31 | 1990-01-31 | 架橋ポリエチレン絶縁ケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0648681Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4643739B1 (ja) * | 2009-12-28 | 2011-03-02 | 美恵子 宍戸 | 収納箱 |
-
1990
- 1990-01-31 JP JP918390U patent/JPH0648681Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03101813U (ja) | 1991-10-23 |
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