JPH0648653B2 - フライバックトランス - Google Patents
フライバックトランスInfo
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- JPH0648653B2 JPH0648653B2 JP1083753A JP8375389A JPH0648653B2 JP H0648653 B2 JPH0648653 B2 JP H0648653B2 JP 1083753 A JP1083753 A JP 1083753A JP 8375389 A JP8375389 A JP 8375389A JP H0648653 B2 JPH0648653 B2 JP H0648653B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- voltage coil
- winding
- high voltage
- flyback transformer
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F38/00—Adaptations of transformers or inductances for specific applications or functions
- H01F38/42—Flyback transformers
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02M—APPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
- H02M3/00—Conversion of dc power input into dc power output
- H02M3/22—Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac
- H02M3/24—Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters
- H02M3/28—Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac
- H02M3/325—Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac using devices of a triode or a transistor type requiring continuous application of a control signal
- H02M3/335—Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac using devices of a triode or a transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F5/00—Coils
- H01F5/02—Coils wound on non-magnetic supports, e.g. formers
- H01F2005/022—Coils wound on non-magnetic supports, e.g. formers wound on formers with several winding chambers separated by flanges, e.g. for high voltage applications
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
- Details Of Television Scanning (AREA)
- Rectifiers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はフライバックトランスに係り、特に、TV(テ
レビジョン)受像器や陰極線管ディスプレイ装置等の、
陰極線管のアノードに高電圧を供給する為のフライバッ
クトランスに関する。
レビジョン)受像器や陰極線管ディスプレイ装置等の、
陰極線管のアノードに高電圧を供給する為のフライバッ
クトランスに関する。
TV受像機やディスプレイ端末装置の一種である陰極線
管(以下“CRT”とも記載する)は、その動作に際し
てかなり高い陽極電圧を必要とするので、CRTが用い
られる各種の装置には、通常フライバックパルスを昇
圧,整流するためのフライバックトランスが装備されて
いる。
管(以下“CRT”とも記載する)は、その動作に際し
てかなり高い陽極電圧を必要とするので、CRTが用い
られる各種の装置には、通常フライバックパルスを昇
圧,整流するためのフライバックトランスが装備されて
いる。
ところで、CRTが用いられている機器の中で、最近の
カラーTV受像機は、AV対応機種の普及や、文字多重
放送への対応,画面の大型化等が要求されている。又、
ディスプレイ端末装置においては、大画面化,高精細化
が要求され、高品位化が日増しに求められつつあり、そ
れにつれて、カラーTV受像機(CRT)の画質に大き
な影響を与えるフライバックトランスについても、高圧
出力電圧が高くて高圧出力電流が大きく、しかも高圧負
荷変動やリンギング,不要輻射等が限りなく小さいこと
が要求されるようになり、且つ汎用のTV受像機にも採
用可能とするために、安価に構成することも重要な条件
の1つになっている。
カラーTV受像機は、AV対応機種の普及や、文字多重
放送への対応,画面の大型化等が要求されている。又、
ディスプレイ端末装置においては、大画面化,高精細化
が要求され、高品位化が日増しに求められつつあり、そ
れにつれて、カラーTV受像機(CRT)の画質に大き
な影響を与えるフライバックトランスについても、高圧
出力電圧が高くて高圧出力電流が大きく、しかも高圧負
荷変動やリンギング,不要輻射等が限りなく小さいこと
が要求されるようになり、且つ汎用のTV受像機にも採
用可能とするために、安価に構成することも重要な条件
の1つになっている。
ここで、従来のフライバックトランスについて、第4図
以降を参照しながら説明する。第4図は従来の代表的な
積層巻き方式のフライバックトランスの構造断面図、第
5図はその回路図である。両図において、1はコア、1a
はコアの脚部、2は低圧コイルボビン、3は低圧コイ
ル、4は高圧コイルボビン、5は高圧コイル、6は複数
層から成る層間絶縁材(以下「層間紙」とも記す)、7
は端子、8はダイオード、9はケース、11はコイルユ
ニット、13は絶縁樹脂である。低圧コイル部3のコイ
ルはコア1を中心とした円筒状に配設され、その外周
に、整列巻きしたソレノイド状コイルから成る高圧コイ
ル部5が低圧側より積層配置され、各コイルの間に層間
紙6が隙間なく敷き詰められ、更に各コイルの極性が同
位相となるように1個ずつのダイオード8で接続して構
成されている。
以降を参照しながら説明する。第4図は従来の代表的な
積層巻き方式のフライバックトランスの構造断面図、第
5図はその回路図である。両図において、1はコア、1a
はコアの脚部、2は低圧コイルボビン、3は低圧コイ
ル、4は高圧コイルボビン、5は高圧コイル、6は複数
層から成る層間絶縁材(以下「層間紙」とも記す)、7
は端子、8はダイオード、9はケース、11はコイルユ
ニット、13は絶縁樹脂である。低圧コイル部3のコイ
ルはコア1を中心とした円筒状に配設され、その外周
に、整列巻きしたソレノイド状コイルから成る高圧コイ
ル部5が低圧側より積層配置され、各コイルの間に層間
紙6が隙間なく敷き詰められ、更に各コイルの極性が同
位相となるように1個ずつのダイオード8で接続して構
成されている。
叙上の如き積層巻き方式のフライバックトランスにおい
ては、高圧コイル5をソレノイド状コイルの巻線区分と
層間紙6とを交互に同心円状に配置するため、外周側に
ゆくに従って巻線区分の内径が大きくなり、1次巻線
(低圧コイル3)との磁気的結合が次第に疎になるの
で、リーケージインダクタンスが増加して共振周波数が
低下してしまう。そのため、各々巻線区分をダイオード
8で直列に接続した2次巻線(高圧コイル5)の共振周
波数が低下して高圧レギュレーションの悪化をもたらし
てしまう。
ては、高圧コイル5をソレノイド状コイルの巻線区分と
層間紙6とを交互に同心円状に配置するため、外周側に
ゆくに従って巻線区分の内径が大きくなり、1次巻線
(低圧コイル3)との磁気的結合が次第に疎になるの
で、リーケージインダクタンスが増加して共振周波数が
低下してしまう。そのため、各々巻線区分をダイオード
8で直列に接続した2次巻線(高圧コイル5)の共振周
波数が低下して高圧レギュレーションの悪化をもたらし
てしまう。
一般に、例えばTV受像機用フライバックトランスの1
次巻数はコアの磁気的飽和及び鉄損等により制約を受
け、約 100T(Turn)前後である。従って、例えば30k
Vの高圧出力を得るには、高圧(2次)コイルの巻数は
約3000Tとなる。また、層間紙6には絶縁耐力を保つた
め、厚さ 100μmのポリエステルフィルムが6層巻回さ
れ、これにより高圧コイル5は6層の巻線区分より成る
ことになる。1層の巻線区分の巻数が 530Tで6層の巻
線区分より成る高圧コイルの各層と、1次巻線との絶縁
樹脂充填前のリーケージ(漏れ)インダクタンス及び共
振周波数を第1表に示す。
次巻数はコアの磁気的飽和及び鉄損等により制約を受
け、約 100T(Turn)前後である。従って、例えば30k
Vの高圧出力を得るには、高圧(2次)コイルの巻数は
約3000Tとなる。また、層間紙6には絶縁耐力を保つた
め、厚さ 100μmのポリエステルフィルムが6層巻回さ
れ、これにより高圧コイル5は6層の巻線区分より成る
ことになる。1層の巻線区分の巻数が 530Tで6層の巻
線区分より成る高圧コイルの各層と、1次巻線との絶縁
樹脂充填前のリーケージ(漏れ)インダクタンス及び共
振周波数を第1表に示す。
第1表から明らかなように、外周側にゆくに従ってリー
ケージインダクタンスが増加し、共振周波数が低下して
いる。なお、“ind.”はインダクタンスの略である。
ケージインダクタンスが増加し、共振周波数が低下して
いる。なお、“ind.”はインダクタンスの略である。
外周側に巻回される巻線区分の共振周波数の低下を回避
するため、外周側にゆくに従って巻線区分のコイル巻数
を減ずる方法もあるが、この方法では高圧コイルの巻数
が少なくなって必要十分な高圧出力が得られなくなる。
この方法で高圧コイルの巻数を一定にするには、外周側
の巻線区分で巻数を減らす代りに、その分内周側の巻線
区分で巻数を増やさないといけないが、この方法では内
周側の巻線区分の共振周波数が低下してしまって効果が
少なく、しかもコイルガ長くなってしまうという欠点が
ある。
するため、外周側にゆくに従って巻線区分のコイル巻数
を減ずる方法もあるが、この方法では高圧コイルの巻数
が少なくなって必要十分な高圧出力が得られなくなる。
この方法で高圧コイルの巻数を一定にするには、外周側
の巻線区分で巻数を減らす代りに、その分内周側の巻線
区分で巻数を増やさないといけないが、この方法では内
周側の巻線区分の共振周波数が低下してしまって効果が
少なく、しかもコイルガ長くなってしまうという欠点が
ある。
そこで、巻線区分の1層当りの巻数を増加し、巻線区分
の層数を減らす方法が考えられるが、これは巻線区分の
周波数が低下し、それにつれて高圧コイルの周波数が低
下するという欠点があり、逆効果となる。また、巻線区
分の1層当りの巻数を減じて層数を増し、各々の巻線区
分をダイオードで直列に接続する方法も考えられる。こ
れは共振周波数が高くなる長所はあるが、外周側にくる
巻線区分の内径が大きくなって共振周波数がかなり低下
し、高圧コイル全体の共振周波数の上昇分が少なくて効
果が小さい。また、ダイオードや層間紙が増え、ダイオ
ードによる整流ロスも増加するという欠点がある。
の層数を減らす方法が考えられるが、これは巻線区分の
周波数が低下し、それにつれて高圧コイルの周波数が低
下するという欠点があり、逆効果となる。また、巻線区
分の1層当りの巻数を減じて層数を増し、各々の巻線区
分をダイオードで直列に接続する方法も考えられる。こ
れは共振周波数が高くなる長所はあるが、外周側にくる
巻線区分の内径が大きくなって共振周波数がかなり低下
し、高圧コイル全体の共振周波数の上昇分が少なくて効
果が小さい。また、ダイオードや層間紙が増え、ダイオ
ードによる整流ロスも増加するという欠点がある。
一方、実開昭62−104416号公報や、実開昭62−104417号
公報には、第6図及び第7図に夫々示すようなフライバ
ックトランスが提案されている。これは、各巻線区分5
a,5bをダイオード8で直列に加算整流すべく構成され
た高圧コイルユニット12a,12bを、コア1の脚方向に
2段に配置して高圧コイルとしたものである。このフラ
イバックトランスはコイル長が2倍になり、且つ上記高
圧コイルユニット12a,12b間の絶縁を確保するために
フライバックトランスの寸法が長くなり、コア1の脚長
も長くなる。ところで、最近のTV,モニタ受像機は、
CRT画面サイズの割に筺体が小さくなっており、フラ
イバックトランスが長くなるとCRTのネック部につい
ている回路基板等に接触(衝突)する等の問題が発生し
易くなり、取付け作業も困難となってしまう。また、コ
ア1の脚長が長くなると、コア脚の反りの発生及び脚の
機械強度の低下,重量増加及び工程歩留りの悪化によ
り、製造コストが上がるという弊害がある。
公報には、第6図及び第7図に夫々示すようなフライバ
ックトランスが提案されている。これは、各巻線区分5
a,5bをダイオード8で直列に加算整流すべく構成され
た高圧コイルユニット12a,12bを、コア1の脚方向に
2段に配置して高圧コイルとしたものである。このフラ
イバックトランスはコイル長が2倍になり、且つ上記高
圧コイルユニット12a,12b間の絶縁を確保するために
フライバックトランスの寸法が長くなり、コア1の脚長
も長くなる。ところで、最近のTV,モニタ受像機は、
CRT画面サイズの割に筺体が小さくなっており、フラ
イバックトランスが長くなるとCRTのネック部につい
ている回路基板等に接触(衝突)する等の問題が発生し
易くなり、取付け作業も困難となってしまう。また、コ
ア1の脚長が長くなると、コア脚の反りの発生及び脚の
機械強度の低下,重量増加及び工程歩留りの悪化によ
り、製造コストが上がるという弊害がある。
一例として、現在画面サイズ20inchクラスのTVに搭
載されているフライバックトランスは、高圧コイル長が
36mm,コア窓脚部長さは50mmであるが、上記第6図
又は第7図の構造にすると、高圧コイル長が約80mm,
コア窓脚部の長さは94mmと、大略2倍の大きさになっ
てしまう。コア直径は15mm,材質はフェライトである
が、このタイプのコアは、コア窓脚部寸法が70mmを越
えると生産歩留りが悪くなることが経験的に知られてい
る。一方、フライバックトランスを短くするために高圧
コイルユニット長を短くする場合、コイル(ユニット)
長をW,リーケージインダクタンスをLlとすると、 小柴典居著,産報出版「パラストランスと応用回路」よ
り、Ll∝1/Wなので、リーケージインダクタンスは
コイル長に反比例して増える。
載されているフライバックトランスは、高圧コイル長が
36mm,コア窓脚部長さは50mmであるが、上記第6図
又は第7図の構造にすると、高圧コイル長が約80mm,
コア窓脚部の長さは94mmと、大略2倍の大きさになっ
てしまう。コア直径は15mm,材質はフェライトである
が、このタイプのコアは、コア窓脚部寸法が70mmを越
えると生産歩留りが悪くなることが経験的に知られてい
る。一方、フライバックトランスを短くするために高圧
コイルユニット長を短くする場合、コイル(ユニット)
長をW,リーケージインダクタンスをLlとすると、 小柴典居著,産報出版「パラストランスと応用回路」よ
り、Ll∝1/Wなので、リーケージインダクタンスは
コイル長に反比例して増える。
一例として、高圧コイルの巻線区分の巻数が 400ターン
で巻線のピッチを変えてコイル長を変えた場合の共振周
波数を第2表に示す。コイル長が短くなると、共振周波
数が低下することがこの第2表より明らかである。共振
周波数が低下すると、高圧レギュレーションは悪化す
る。
で巻線のピッチを変えてコイル長を変えた場合の共振周
波数を第2表に示す。コイル長が短くなると、共振周波
数が低下することがこの第2表より明らかである。共振
周波数が低下すると、高圧レギュレーションは悪化す
る。
上記諸問題点を解消するために、本発明のフライバック
トランスは、コアの周りに低圧コイルを巻回、低圧コイ
ルの外周に高圧コイルを複数層分割巻回し、分割巻回さ
れた高圧コイルの各巻線区分をダイオードを介して直列
接続すると共に夫々層間絶縁材を交互に配置し、かかる
低圧コイルと高圧コイルを1組としたコイルユニットを
複数個形成してなり、各コイルユニットを構成する各低
圧コイルは並列に接続し、且つ各高圧コイルは高圧出力
が加算整流されるようにダイオードを介して直列接続
し、更に、複数のコイルユニットを夫々構成している各
高圧コイルのうち最低電位の高圧コイルの巻始め側の巻
線区分の入力側に抵抗とインダクタンス素子より成る並
列回路を接続し、最低電位以外の高圧コイルの最内周巻
線区分の低電位側と上記並例回路との間にコンデンサを
接続して構成したものである。
トランスは、コアの周りに低圧コイルを巻回、低圧コイ
ルの外周に高圧コイルを複数層分割巻回し、分割巻回さ
れた高圧コイルの各巻線区分をダイオードを介して直列
接続すると共に夫々層間絶縁材を交互に配置し、かかる
低圧コイルと高圧コイルを1組としたコイルユニットを
複数個形成してなり、各コイルユニットを構成する各低
圧コイルは並列に接続し、且つ各高圧コイルは高圧出力
が加算整流されるようにダイオードを介して直列接続
し、更に、複数のコイルユニットを夫々構成している各
高圧コイルのうち最低電位の高圧コイルの巻始め側の巻
線区分の入力側に抵抗とインダクタンス素子より成る並
列回路を接続し、最低電位以外の高圧コイルの最内周巻
線区分の低電位側と上記並例回路との間にコンデンサを
接続して構成したものである。
フライバックトランスを2つ以上のコイルユニットに分
割構成することにより、コア長及びフライバックトラン
ス長を長くすることなく、高圧コイルの各巻線区分の巻
回内径を小さくすることができ、各巻線区分と1次巻線
の結合が密になり、共振周波数が高くなり、高圧レギュ
レーションが良くなる。また、第1のコイルユニットの
高圧コイルの最も入力側の巻線区分の入力側にダイオー
ドを接続することにより、一層高い周波数に共振させる
ことができる。更に、抵抗とインダクタンス素子による
並例回路或いはコンデンサを単独使用又は併用すること
により、リンギングを除去することができる。
割構成することにより、コア長及びフライバックトラン
ス長を長くすることなく、高圧コイルの各巻線区分の巻
回内径を小さくすることができ、各巻線区分と1次巻線
の結合が密になり、共振周波数が高くなり、高圧レギュ
レーションが良くなる。また、第1のコイルユニットの
高圧コイルの最も入力側の巻線区分の入力側にダイオー
ドを接続することにより、一層高い周波数に共振させる
ことができる。更に、抵抗とインダクタンス素子による
並例回路或いはコンデンサを単独使用又は併用すること
により、リンギングを除去することができる。
第1図等を参照しながら、本発明のフライバックトラン
スの一実施例について説明する。第1図及び第2図は本
発明のフライバックトランス10の夫々基本構成を示す
構造断面図,及び周辺の回路をも含んだ回路図である。
この図において、第4図以降に示した従来例と同一構成
要素には同一符号を付して、その詳細な説明を省略す
る。両図において、1aはコア1の一方の脚、1bはコア1
の他方の脚、2a,2bは夫々脚1a,1bに嵌挿(嵌装)する
低圧コイルボビンである。3a,3bは夫々低圧コイルボビ
ン2a,2bに巻回される1次巻線(「コイル」とも記
す)、4a,4bは夫々低圧コイルボビン2a,2bに嵌装され
る高圧コイルボビン、5a,5bは高圧コイルボビン4a,4b
は夫々巻回される高圧コイル5のうちの各巻線区分、6
a,6bは高圧コイル5の各巻線区分5a,5bを夫々絶縁す
る層間絶縁材、7a,7bは夫々高圧コイルボビン4a,4bに
植設された端子で、各端子7a,7bには高圧コイル5の各
巻線区分5a,5bの巻始め及び巻終りが夫々巻回される。
スの一実施例について説明する。第1図及び第2図は本
発明のフライバックトランス10の夫々基本構成を示す
構造断面図,及び周辺の回路をも含んだ回路図である。
この図において、第4図以降に示した従来例と同一構成
要素には同一符号を付して、その詳細な説明を省略す
る。両図において、1aはコア1の一方の脚、1bはコア1
の他方の脚、2a,2bは夫々脚1a,1bに嵌挿(嵌装)する
低圧コイルボビンである。3a,3bは夫々低圧コイルボビ
ン2a,2bに巻回される1次巻線(「コイル」とも記
す)、4a,4bは夫々低圧コイルボビン2a,2bに嵌装され
る高圧コイルボビン、5a,5bは高圧コイルボビン4a,4b
は夫々巻回される高圧コイル5のうちの各巻線区分、6
a,6bは高圧コイル5の各巻線区分5a,5bを夫々絶縁す
る層間絶縁材、7a,7bは夫々高圧コイルボビン4a,4bに
植設された端子で、各端子7a,7bには高圧コイル5の各
巻線区分5a,5bの巻始め及び巻終りが夫々巻回される。
これらの端子7a,7bにカソード側が夫々接続されるダイ
オード8a,8bは、高圧コイル5の各巻線区分5a,5bに発
生する電圧が互いに同位相になるように直列に接続され
る。11a,11bは上記各部品で夫々構成される第1,第
2のコイルユニットである。第2のコイルユニット11b
は、コア1の他方の脚1bに嵌合され、第1のコイルユニ
ット11aの1次巻線3aは、第2のコイルユニット11bの
1次巻線3bと並列に接続される。第1のコイルユニット
11aの高圧コイル5は、ダイオード8cを介して第2のコ
イルユニット11bの高圧コイル5と直列に接続される。
第1及び第2のコイルユニット11a,11bは同一構成で
ある必要はなく、低圧コイルの巻数,取出す電圧の種
類,高圧コイルの巻数や層数等が異なってもよい。9は
各コイルユニット11a,11bを覆うケースであり、各ケ
ース9の内側にはエポキシ樹脂等の絶縁樹脂13が充填
され、各部品を電気的に絶縁している。
オード8a,8bは、高圧コイル5の各巻線区分5a,5bに発
生する電圧が互いに同位相になるように直列に接続され
る。11a,11bは上記各部品で夫々構成される第1,第
2のコイルユニットである。第2のコイルユニット11b
は、コア1の他方の脚1bに嵌合され、第1のコイルユニ
ット11aの1次巻線3aは、第2のコイルユニット11bの
1次巻線3bと並列に接続される。第1のコイルユニット
11aの高圧コイル5は、ダイオード8cを介して第2のコ
イルユニット11bの高圧コイル5と直列に接続される。
第1及び第2のコイルユニット11a,11bは同一構成で
ある必要はなく、低圧コイルの巻数,取出す電圧の種
類,高圧コイルの巻数や層数等が異なってもよい。9は
各コイルユニット11a,11bを覆うケースであり、各ケ
ース9の内側にはエポキシ樹脂等の絶縁樹脂13が充填
され、各部品を電気的に絶縁している。
第2図に示すように、1次巻線3a,3bの高圧側(巻終り
側)は端子p1を介して水平出力回路20に接続されて
いる。この水平出力回路20は NPN型の水平出力トラン
ジスタQ1,ダンパダイオードD1,共振コンデンサC
1,偏向ヨーク(図示せず)の水平コイルL1,S字補
正コンデンサC2等から成っており、トランジスタQ1
のコレクタは1次巻線3a,3bの高圧側の端子p1に接続
され、エミッタは接地されており、ベースは発振回路2
1に接続されてそこから基本パルスが印加されている。
また、1次巻線3a,3bの低圧側(巻始め側)は、DC
(直流)電圧印加用のDC電源Eに接続されてDC電圧
を印加されており、各コイルユニット11a,11bの1次
巻線3aと3bとは端子p1,p2間に並例に接続されてい
る。
側)は端子p1を介して水平出力回路20に接続されて
いる。この水平出力回路20は NPN型の水平出力トラン
ジスタQ1,ダンパダイオードD1,共振コンデンサC
1,偏向ヨーク(図示せず)の水平コイルL1,S字補
正コンデンサC2等から成っており、トランジスタQ1
のコレクタは1次巻線3a,3bの高圧側の端子p1に接続
され、エミッタは接地されており、ベースは発振回路2
1に接続されてそこから基本パルスが印加されている。
また、1次巻線3a,3bの低圧側(巻始め側)は、DC
(直流)電圧印加用のDC電源Eに接続されてDC電圧
を印加されており、各コイルユニット11a,11bの1次
巻線3aと3bとは端子p1,p2間に並例に接続されてい
る。
高圧コイル5の各巻線区分5a及び5bは、第1図示の如く
夫々層間絶縁材6a及び6bを介して複数個(任意数)隣接
配置され、且つ各巻線区分5a及び5bに発生する電圧が互
いに同位相になるように、第2図示の如く複数のダイオ
ード8a,8bを1個ずつ介して直列に接続されて高圧コイ
ル5が形成されている。更に、これら第1,第2のコイ
ルユニット11a,11bの高圧コイル5は、ダイオード8c
を介して直列に接続されており、その出力側はダイオー
ド8dを介してCRT17に接続されている。
夫々層間絶縁材6a及び6bを介して複数個(任意数)隣接
配置され、且つ各巻線区分5a及び5bに発生する電圧が互
いに同位相になるように、第2図示の如く複数のダイオ
ード8a,8bを1個ずつ介して直列に接続されて高圧コイ
ル5が形成されている。更に、これら第1,第2のコイ
ルユニット11a,11bの高圧コイル5は、ダイオード8c
を介して直列に接続されており、その出力側はダイオー
ド8dを介してCRT17に接続されている。
かかる構成の本発明のフライバックトランスを第4図及
び第5図に示した従来例と比較してみるに、従来のフラ
イバックトランスではコア1の一方の脚1aにのみコイ
ルユニット11が配置されているのに対し、本発明のフ
ライバックトランス10では複数のコイルユニット11
a,11bがコア1の両脚1a,1bに配置されている。前記
第1表から明らかなように、高圧コイル5の各巻線区分
は外周側(コア1から遠ざかる)ほどコイル内径が大き
くなるので1次コイルとの結合が疎になり、リーケージ
インダクタンスが大きくなって共振周波数が低下する。
そこで、本発明のフライバックトランスでは、第1図示
及ひ前述の通り高圧コイル5を2つに分割し、夫々をダ
イオード8cで直列に接続することにより、最外周側の巻
線区分の内径を小さくでき、これにより共振周波数の低
下を軽減している。具体的には、例えば第4図及び第1
の構成(高圧コイル5が夫々6層及び3層ずつ)側で
は、共振周波数は夫々720kHz,835kHzであった。その高
圧及び高圧レギュレーション対帰線期間特性を第8図
(A),(B) に示す。即ち、本発明のように構成することに
より、共振周波数は約16%上昇し、高圧レギュレーシ
ョンは約36%と大幅に改善された。この場合、両構成
例とも高圧コイル5の最入力側(最内周,即ち巻始め)
の巻線区分5a1 の入力側に、リンギング防止用の抵抗
(8.2kΩ)とインダクタンス素子(2.7mH)の並列回路
を、例えば後述する第3図(B) のように、直列に接続し
て測定している。
び第5図に示した従来例と比較してみるに、従来のフラ
イバックトランスではコア1の一方の脚1aにのみコイ
ルユニット11が配置されているのに対し、本発明のフ
ライバックトランス10では複数のコイルユニット11
a,11bがコア1の両脚1a,1bに配置されている。前記
第1表から明らかなように、高圧コイル5の各巻線区分
は外周側(コア1から遠ざかる)ほどコイル内径が大き
くなるので1次コイルとの結合が疎になり、リーケージ
インダクタンスが大きくなって共振周波数が低下する。
そこで、本発明のフライバックトランスでは、第1図示
及ひ前述の通り高圧コイル5を2つに分割し、夫々をダ
イオード8cで直列に接続することにより、最外周側の巻
線区分の内径を小さくでき、これにより共振周波数の低
下を軽減している。具体的には、例えば第4図及び第1
の構成(高圧コイル5が夫々6層及び3層ずつ)側で
は、共振周波数は夫々720kHz,835kHzであった。その高
圧及び高圧レギュレーション対帰線期間特性を第8図
(A),(B) に示す。即ち、本発明のように構成することに
より、共振周波数は約16%上昇し、高圧レギュレーシ
ョンは約36%と大幅に改善された。この場合、両構成
例とも高圧コイル5の最入力側(最内周,即ち巻始め)
の巻線区分5a1 の入力側に、リンギング防止用の抵抗
(8.2kΩ)とインダクタンス素子(2.7mH)の並列回路
を、例えば後述する第3図(B) のように、直列に接続し
て測定している。
次に、本発明にフライバックトランスの具体的実施例に
ついて、第3図を参照しながら説明する。第3図 (A)〜
(G) は本発明トランスの夫々第1乃至第7実施例の具体
的回路図であり、これらの図において、第1図に示した
基本構成と同一構成要素には同一符号を付して、その詳
細な説明を省略する。
ついて、第3図を参照しながら説明する。第3図 (A)〜
(G) は本発明トランスの夫々第1乃至第7実施例の具体
的回路図であり、これらの図において、第1図に示した
基本構成と同一構成要素には同一符号を付して、その詳
細な説明を省略する。
第3図(A) の第1実施例は、高圧コイル5の最入力側の
巻線区分5a1 の入力側に、ダイオード8eを順方向に接続
した点が、第2図の基本構成に追加されている。かかる
構成により、巻線区分5a1 をアース(電圧0V)より交
流的に浮かすことができ、高圧コイル5を一層高次に共
振させる(共振周波数を高くする)ことができるように
なる。
巻線区分5a1 の入力側に、ダイオード8eを順方向に接続
した点が、第2図の基本構成に追加されている。かかる
構成により、巻線区分5a1 をアース(電圧0V)より交
流的に浮かすことができ、高圧コイル5を一層高次に共
振させる(共振周波数を高くする)ことができるように
なる。
同図(B) の第2実施例は、第1のコイルユニット11aの
高圧コイル5の最入力側の巻線区分5a1 の入力側に、抵
抗R2(例えば8.2kΩ)とインダクタンク素子L2(例え
ば2.7mH)とより成る並列回路を直列に接続して構成
し、これにより高圧コイル誘導波形のリンギングを低減
している。
高圧コイル5の最入力側の巻線区分5a1 の入力側に、抵
抗R2(例えば8.2kΩ)とインダクタンク素子L2(例え
ば2.7mH)とより成る並列回路を直列に接続して構成
し、これにより高圧コイル誘導波形のリンギングを低減
している。
第3図(C) の第3実施例は、第2実施例の回路に、更に
コンデンサC3(例えば470pF)を、図示の如く、第1及
び第2のコイルユニット11a及び11bの最入力側の巻線
区分5a1 及び5b1 の入力側同士を結んで付加したもので
ある。これにより、第1のコイルユニット11aの高圧コ
イル5aのリンギングのみならず、第2のコイルユニッ
ト11bの高圧コイル5bのリンギングをも低減できる。
コンデンサC3(例えば470pF)を、図示の如く、第1及
び第2のコイルユニット11a及び11bの最入力側の巻線
区分5a1 及び5b1 の入力側同士を結んで付加したもので
ある。これにより、第1のコイルユニット11aの高圧コ
イル5aのリンギングのみならず、第2のコイルユニッ
ト11bの高圧コイル5bのリンギングをも低減できる。
また、第3図(D) の第4実施例は、第3実施例の回路
に、更に抵抗R3(例えば8.2kΩ)とインダクタンス素
子L3(例えば2.7mH)の並列回路を、図示の如く、第
2のコイルユニット11bの最入力側の巻線区分5b1 とダ
イオード8cの間に接続して構成している。これにより第
1,第2のコイルユニット11a,11bに生じるリンギン
グを充分減衰することができる。なお、同図(D) ではコ
ンデンサC3の一端は抵抗R2とインダクタンス素子L
2の並列回路のアース側に接続されているが、この並列
回路の他端でも構わない。
に、更に抵抗R3(例えば8.2kΩ)とインダクタンス素
子L3(例えば2.7mH)の並列回路を、図示の如く、第
2のコイルユニット11bの最入力側の巻線区分5b1 とダ
イオード8cの間に接続して構成している。これにより第
1,第2のコイルユニット11a,11bに生じるリンギン
グを充分減衰することができる。なお、同図(D) ではコ
ンデンサC3の一端は抵抗R2とインダクタンス素子L
2の並列回路のアース側に接続されているが、この並列
回路の他端でも構わない。
次に、同図(E) 図示の第5実施例は、上記第4実施例の
回路から、抵抗R2とインダクタンス素子L2とより成
る並例回路を省略して、回路の若干の簡素化を図ったも
のである。また、同図(F) の第6実施例は、上記第5実
施例の回路の第1のコイルユニット11aの高圧コイル5
の最入力側の巻線区分5a1 とコンデンサC3の接続点の
間にダイオード8eを順方向に接続したものである。
回路から、抵抗R2とインダクタンス素子L2とより成
る並例回路を省略して、回路の若干の簡素化を図ったも
のである。また、同図(F) の第6実施例は、上記第5実
施例の回路の第1のコイルユニット11aの高圧コイル5
の最入力側の巻線区分5a1 とコンデンサC3の接続点の
間にダイオード8eを順方向に接続したものである。
最後に、同図(G) に示した第7実施例は、コンデンサC
4,抵抗R4等(巻線区分5a1 も含む)より成る第1の
リンギング除去手段18と、コンデンサC5,抵抗R5
等(巻線区分5b1 も含む)より成る第2のリンギング除
去手段19とを備え、これらを図示の如く接続して構成
している。第1のコイルユニット11aのリンギング電流
は、第1のリンギング除去手段18の巻線区分5a1 と、
この巻線区分5a1 と1次コイル3a間の分布容量(図示せ
ず)と、1次コイル3a自体と、この1次コイル3aとアー
ス間に接続される電解コンデンサ(図示せず)と、抵抗
R4及びコンデンサC4を通って流れ、かかる閉回路の
直流抵抗分で消費されて熱となり、第1のコイルユニッ
ト11aの高圧コイルの各巻線区分5aにはリンギングは発
生しない。
4,抵抗R4等(巻線区分5a1 も含む)より成る第1の
リンギング除去手段18と、コンデンサC5,抵抗R5
等(巻線区分5b1 も含む)より成る第2のリンギング除
去手段19とを備え、これらを図示の如く接続して構成
している。第1のコイルユニット11aのリンギング電流
は、第1のリンギング除去手段18の巻線区分5a1 と、
この巻線区分5a1 と1次コイル3a間の分布容量(図示せ
ず)と、1次コイル3a自体と、この1次コイル3aとアー
ス間に接続される電解コンデンサ(図示せず)と、抵抗
R4及びコンデンサC4を通って流れ、かかる閉回路の
直流抵抗分で消費されて熱となり、第1のコイルユニッ
ト11aの高圧コイルの各巻線区分5aにはリンギングは発
生しない。
同様に、第2のコイルユニット11bのリンギング電流
は、第2のリンギング除去手段19の巻線区分5b1 と、
この巻線区分5b1 と1次コイル3b間の分布容量(図示せ
ず)と、1次コイル3b自体と、この1次コイル3bとアー
ス間に接続される電解コンデンサ(図示せず)と、コン
デンサC3と抵抗R5及びコンデンサC5を通って流
れ、かかる閉回路の直流抵抗分で消費されて熱となり、
第2のコイルユニット11bの高圧コイルの各巻線区分5b
にもリンギングは発生しない。
は、第2のリンギング除去手段19の巻線区分5b1 と、
この巻線区分5b1 と1次コイル3b間の分布容量(図示せ
ず)と、1次コイル3b自体と、この1次コイル3bとアー
ス間に接続される電解コンデンサ(図示せず)と、コン
デンサC3と抵抗R5及びコンデンサC5を通って流
れ、かかる閉回路の直流抵抗分で消費されて熱となり、
第2のコイルユニット11bの高圧コイルの各巻線区分5b
にもリンギングは発生しない。
本発明のフライバックトランスは、上記いずれの実施例
においても高圧コイル5の最外周の内径を従来のものよ
り小さくできるので、層間絶縁材6a,6bや高圧コイル巻
回用電線(コイル線)の量を減らすことができる。又、
各コイルユニット11a,11bの高圧コイル5の層数を少
なくできるので、(コア1の周りに)同様な張力で巻装
しても層間絶縁材6a,6b及び電線に対する全体的な押圧
力が減少し、層間絶縁材と電極との間隔が確保されて、
絶縁樹脂13を含浸性が良くなり、製造時の作業がし易
くなるので、信頼性の高いフライバックトランスを安価
に生産できるようになる。また、コイルユニットを2つ
以上コア1の各脚に夫々嵌装するので放熱性が良くな
り、温度上昇が押えられ、その結果フライバックトラン
スから取出せる電力も大きくなる。また、第8図(A),
(B) に夫々示すように、高圧特性及び高圧レギュレーシ
ョン特性も従来例より改善されている。
においても高圧コイル5の最外周の内径を従来のものよ
り小さくできるので、層間絶縁材6a,6bや高圧コイル巻
回用電線(コイル線)の量を減らすことができる。又、
各コイルユニット11a,11bの高圧コイル5の層数を少
なくできるので、(コア1の周りに)同様な張力で巻装
しても層間絶縁材6a,6b及び電線に対する全体的な押圧
力が減少し、層間絶縁材と電極との間隔が確保されて、
絶縁樹脂13を含浸性が良くなり、製造時の作業がし易
くなるので、信頼性の高いフライバックトランスを安価
に生産できるようになる。また、コイルユニットを2つ
以上コア1の各脚に夫々嵌装するので放熱性が良くな
り、温度上昇が押えられ、その結果フライバックトラン
スから取出せる電力も大きくなる。また、第8図(A),
(B) に夫々示すように、高圧特性及び高圧レギュレーシ
ョン特性も従来例より改善されている。
なお、高圧コイル5の各巻線区分をダイオードで夫々直
列に接続する場合、必ずしも内周側の巻線区分から順に
接続する必要はないが、内周側の巻線区分より順に接続
した方が、隣接する各巻線区分間の電位差が小さくなる
ので有利である。
列に接続する場合、必ずしも内周側の巻線区分から順に
接続する必要はないが、内周側の巻線区分より順に接続
した方が、隣接する各巻線区分間の電位差が小さくなる
ので有利である。
本発明のフライバックトランスは上記のように構成した
ので、高圧コイルの層数やダイオードの使用本数を増加
したりコイルやフェライトコアの長さを長くしたりする
ことなく高次共振させることができ、高圧レギュレーシ
ョンの良いフライバックトランスを実現でき、また、層
間絶縁材や高圧コイル電線の使用量が少なくて作業性や
信頼性が高く、しかも温度上昇が少なくて取出し電力の
大きいフライバックトランスを、比較的安価に実現でき
る。更に、コイルユニット11aの高圧コイル5aの最入
力(巻始め)側の巻線区分5a1 の入力側に抵抗R2とイ
ンダクタンス素子L2より成る並列回路を接続し、コイ
ルユニット11bの高圧コイル5bの最内周巻線区分5b1
の低電位側と上記並列回路との間にコンデンサC3を接
続しているので、かかる構成を有しない従来例{例えば
特公昭58-50107号公報,特開昭52-17722号公報,特開昭
60-9367号公報,特開昭60-100881号公報等}を仮に組合
せたとしても到底奏し得ない効果、即ち、フライバック
トランスを低圧コイルと高圧コイルを1組とした複数の
コイルユニットで形成した場合でも、全てのコイルユニ
ットにおける高圧コイル5のリンギングを低減できると
いう優れた特長を有する。
ので、高圧コイルの層数やダイオードの使用本数を増加
したりコイルやフェライトコアの長さを長くしたりする
ことなく高次共振させることができ、高圧レギュレーシ
ョンの良いフライバックトランスを実現でき、また、層
間絶縁材や高圧コイル電線の使用量が少なくて作業性や
信頼性が高く、しかも温度上昇が少なくて取出し電力の
大きいフライバックトランスを、比較的安価に実現でき
る。更に、コイルユニット11aの高圧コイル5aの最入
力(巻始め)側の巻線区分5a1 の入力側に抵抗R2とイ
ンダクタンス素子L2より成る並列回路を接続し、コイ
ルユニット11bの高圧コイル5bの最内周巻線区分5b1
の低電位側と上記並列回路との間にコンデンサC3を接
続しているので、かかる構成を有しない従来例{例えば
特公昭58-50107号公報,特開昭52-17722号公報,特開昭
60-9367号公報,特開昭60-100881号公報等}を仮に組合
せたとしても到底奏し得ない効果、即ち、フライバック
トランスを低圧コイルと高圧コイルを1組とした複数の
コイルユニットで形成した場合でも、全てのコイルユニ
ットにおける高圧コイル5のリンギングを低減できると
いう優れた特長を有する。
第1図及び第2図は本発明のフライバックトランスの基
本構成を示す夫々構造断面図,及び周辺の回路をも含ん
だ回路図、第3図 (A)〜(G) は本発明トランスの夫々第
1乃至第7実施例の回路図、第4図及び第5図は従来の
代表的な積層巻き方式のフライバックトランスの夫々構
造断面図及び回路図、第6図及び第7図は従来のフライ
バックトランスの夫々構造断面図及び回路図、第8図
(A),(B) は本発明及び従来例の夫々高圧,高圧レギュレ
ーション対帰線期間特性の比較測定図である。 1……コア、1a,1b……コアの脚、2a,2b……低圧コイ
ルボビン、3……低圧コイル、3a,3b……1次巻線、4
a,4b……高圧コイルボビン、5……高圧コイル、5a,5
b……巻線区分、6a,6b……層間絶縁材、7a,7b……端
子、8a〜8e……ダイオード、9……ケース、10……フ
ライバックトランス、11a,11b……コイルユニット、
13……絶縁樹脂、17……CRT、18,19……リ
ンギング除去手段、20……水平出力回路、C1〜C5
……コンデンサ、D1……ダンパダイオード、E……D
C電源、L1……水平コイル、Q1……水平出力トラン
ジスタ、R2〜R5……抵抗。
本構成を示す夫々構造断面図,及び周辺の回路をも含ん
だ回路図、第3図 (A)〜(G) は本発明トランスの夫々第
1乃至第7実施例の回路図、第4図及び第5図は従来の
代表的な積層巻き方式のフライバックトランスの夫々構
造断面図及び回路図、第6図及び第7図は従来のフライ
バックトランスの夫々構造断面図及び回路図、第8図
(A),(B) は本発明及び従来例の夫々高圧,高圧レギュレ
ーション対帰線期間特性の比較測定図である。 1……コア、1a,1b……コアの脚、2a,2b……低圧コイ
ルボビン、3……低圧コイル、3a,3b……1次巻線、4
a,4b……高圧コイルボビン、5……高圧コイル、5a,5
b……巻線区分、6a,6b……層間絶縁材、7a,7b……端
子、8a〜8e……ダイオード、9……ケース、10……フ
ライバックトランス、11a,11b……コイルユニット、
13……絶縁樹脂、17……CRT、18,19……リ
ンギング除去手段、20……水平出力回路、C1〜C5
……コンデンサ、D1……ダンパダイオード、E……D
C電源、L1……水平コイル、Q1……水平出力トラン
ジスタ、R2〜R5……抵抗。
Claims (1)
- 【請求項1】コアの周りに低圧コイルが巻回され、該低
圧コイルの外周に高圧コイルが複数層分割巻回され、該
分割巻回された高圧コイルの各巻線区分を,ダイオード
を介して直列接続すると共に夫々層間絶縁材と交互に配
置してなる積層巻線構造とされたフライバックトランス
であって、 上記低圧コイルと高圧コイルを1組としたコイルユニッ
トを複数個形成してなり、各コイルユニットを構成する
各低圧コイルは並列に接続し、且つ各高圧コイルは高圧
出力が加算整流されるようにダイオードを介して直列接
続し、 更に、該複数のコイルユニットを夫々構成している各高
圧コイルのうち最低電位の高圧コイルの巻始め側の巻線
区分の入力側に抵抗とインダクタンス素子より成る並列
回路を接続し、上記最低電位の高圧コイル以外の高圧コ
イルの最内周巻線区分の低電位側と上記並列回路との間
にコンデンサを接続したことを特徴とするフライバック
トランス。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1083753A JPH0648653B2 (ja) | 1989-03-31 | 1989-03-31 | フライバックトランス |
KR1019900004034A KR930005134B1 (ko) | 1989-03-31 | 1990-03-26 | 플라이백 트랜스포머 |
US07/501,464 US5060128A (en) | 1989-03-31 | 1990-03-30 | Flyback power supply |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1083753A JPH0648653B2 (ja) | 1989-03-31 | 1989-03-31 | フライバックトランス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02262310A JPH02262310A (ja) | 1990-10-25 |
JPH0648653B2 true JPH0648653B2 (ja) | 1994-06-22 |
Family
ID=13811300
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1083753A Expired - Lifetime JPH0648653B2 (ja) | 1989-03-31 | 1989-03-31 | フライバックトランス |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5060128A (ja) |
JP (1) | JPH0648653B2 (ja) |
KR (1) | KR930005134B1 (ja) |
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---|---|---|---|---|
GB2265265A (en) * | 1992-03-11 | 1993-09-22 | Chevin Associates Limited | Converters, inverters and power supplies |
JP3381363B2 (ja) * | 1994-03-09 | 2003-02-24 | 株式会社村田製作所 | フライバックトランスおよびその製造方法 |
US5631815A (en) * | 1995-12-12 | 1997-05-20 | Cross; James D. | High voltage power supply |
JP2974967B2 (ja) * | 1996-04-27 | 1999-11-10 | ティーディーケイ株式会社 | コンバータトランス |
US6026004A (en) * | 1998-12-21 | 2000-02-15 | Ruanduff Electrical Limited | Modular high voltage power supply with integral flux leakage compensation |
US6788182B2 (en) * | 2002-09-03 | 2004-09-07 | Dupont Teijin Films U.S. Limited Partnership | Metalized polyester film with heat-seal layer on opposite side for flyback transformer application |
US7307859B2 (en) * | 2004-10-15 | 2007-12-11 | Nord Jonathan P | Circuit for reduction of voltage stress between windings |
Family Cites Families (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3886434A (en) * | 1973-09-07 | 1975-05-27 | Warwick Electronics Inc | Flyback transformer |
NL159223C (ja) * | 1973-10-10 | |||
JPS5217722A (en) * | 1975-07-31 | 1977-02-09 | Denki Onkyo Co Ltd | Flyback transformer |
US4204263A (en) * | 1977-04-20 | 1980-05-20 | Denki Onkyo Co., Ltd. | Flyback transformer |
JPS5850107A (ja) * | 1981-09-21 | 1983-03-24 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 多段クラスタ圧延機 |
JPS5943910A (ja) * | 1982-09-03 | 1984-03-12 | Hitachi Ltd | 冷熱発電設備用タ−ビンの異常検出方法 |
JPS609367A (ja) * | 1983-06-29 | 1985-01-18 | Denki Onkyo Co Ltd | 高圧発生装置 |
JPS60100881A (ja) * | 1983-11-05 | 1985-06-04 | Denki Onkyo Co Ltd | 高圧発生装置 |
US4550607A (en) * | 1984-05-07 | 1985-11-05 | Acuson | Phased array acoustic imaging system |
JPS61170008A (ja) * | 1985-01-23 | 1986-07-31 | Murata Mfg Co Ltd | フライバックトランス |
JPH0658853B2 (ja) * | 1985-03-18 | 1994-08-03 | 松下電器産業株式会社 | フライバツクトランス |
JPS62104416A (ja) * | 1985-10-30 | 1987-05-14 | 昭和電線電纜株式会社 | 通信ケ−ブル端末キヤツプ加締装置 |
JPS62104417A (ja) * | 1986-01-30 | 1987-05-14 | 吉田 稔 | フロアパネルの配線装置 |
-
1989
- 1989-03-31 JP JP1083753A patent/JPH0648653B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1990
- 1990-03-26 KR KR1019900004034A patent/KR930005134B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1990-03-30 US US07/501,464 patent/US5060128A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR930005134B1 (ko) | 1993-06-15 |
JPH02262310A (ja) | 1990-10-25 |
KR900015521A (ko) | 1990-10-27 |
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