JPH0648050B2 - 変速装置 - Google Patents

変速装置

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JPH0648050B2
JPH0648050B2 JP62194110A JP19411087A JPH0648050B2 JP H0648050 B2 JPH0648050 B2 JP H0648050B2 JP 62194110 A JP62194110 A JP 62194110A JP 19411087 A JP19411087 A JP 19411087A JP H0648050 B2 JPH0648050 B2 JP H0648050B2
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cam
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belt
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勝四郎 口寸保
力 坂本
博文 宮田
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Bando Chemical Industries Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H9/00Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members
    • F16H9/02Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members without members having orbital motion
    • F16H9/04Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members without members having orbital motion using belts, V-belts, or ropes
    • F16H9/12Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members without members having orbital motion using belts, V-belts, or ropes engaging a pulley built-up out of relatively axially-adjustable parts in which the belt engages the opposite flanges of the pulley directly without interposed belt-supporting members
    • F16H9/16Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members without members having orbital motion using belts, V-belts, or ropes engaging a pulley built-up out of relatively axially-adjustable parts in which the belt engages the opposite flanges of the pulley directly without interposed belt-supporting members using two pulleys, both built-up out of adjustable conical parts
    • F16H9/18Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members without members having orbital motion using belts, V-belts, or ropes engaging a pulley built-up out of relatively axially-adjustable parts in which the belt engages the opposite flanges of the pulley directly without interposed belt-supporting members using two pulleys, both built-up out of adjustable conical parts only one flange of each pulley being adjustable
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/66Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
    • F16H61/662Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members
    • F16H61/66272Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members characterised by means for controlling the torque transmitting capability of the gearing

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 発発明は、ベルト部材に対するプーリの有効径を変えて
1対の回転軸間の変速比を変化させるようにした可変プ
ーリ式の変速装置の改良に関するものである。
(従来の技術) 従来より、農業機械等においては、エンジンの動力を変
速して駆動車輪あるいは各種の作業装置に伝達するため
に、ベルト伝達を利用したプーリ式の変速装置が多用さ
れている。このベルト伝動を利用したプーリ式変速装置
の一例として、従来、実開昭57−164352号公報
に示されるように、互いに平行に配置された1対の回転
軸の各々に、回転軸の各々に対して回転一体にかつ摺動
不能に固定された固定シェイブと、各回転軸に固定シェ
イブとの間に断面略V字状のベルト溝を形成するように
対向配置されて回転一体にかつ摺動自在に支持された可
動シェイブとからなり、一方の可動シェイブの固定シェ
イブへの向きと他方の可動シェイブの固定シェイブへの
向きとが互いに逆向きに設定された1対の可変プーリを
設けるとともに、これら両可変プーリのベルト溝間に伝
動ベルトを巻き掛け、上記各可変プーリの可動シェイブ
背面側に、各々、回転軸回りに回動可能な回動カムと固
定体に連結されて回動不能な固定カムとからなり回動カ
ムの固定カムに対する回動により可動シェイブを固定シ
ェイブに接離するように移動させるカム機構を配設し、
両カム機構の回動カムをロッドおよび変速軸で連結する
ことにより、一方の可変プーリの可動シェイブがそれに
対向する固定シェイブに接近すると、他方の可変プーリ
の可動シェイブがそれと対向する固定シェイブから離れ
るように上記両カム機構の回動カムを互いに連係して回
動させ、各可変プーリの伝達動ベルトに対する有効半径
(プーリ径)を変化させて両回転軸間の変速比を変化さ
せるようにした可変プーリ式のものが知られている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上記従来のものは、両カム機構の回動カムが
互いに連動可能に連結されているので、両回転軸間の変
速切換時に変速切換機構の作動により両可変プーリにお
ける各可動シェイブが互いに逆方向に同期して開閉し、
両可変プーリ間の開閉力が逆になって両可変プーリ間の
開閉力が部分的に互いに相殺し合い、両回転軸間の変速
切換えを小さな操作力でもって敏速に行うことができる
と考えられる。
しかし、実際には、上記従来のものでは、カム機構の回
動カムを支持するベアリングが可動シェイブのボス部先
端に当接した状態で回転軸上に摺動自在に支持されてい
ることから、変速操作力の軽減という所期の効果が得ら
れないという問題点があった。
すなわち、可動シェイブがその略半部に掛けられている
伝動ベルトから推力を受けたときに、その可動シェイブ
には回転軸に対して傾斜させる方向のモーメントが働く
が、回動カムを支持するベアリングは可動シェイブのボ
ス部先端に当接していて、該ボス部はその先端部にてベ
アリングにより受け止められているので、上記モーメン
トは大きく、その分、可動シェイブのボス部内周の回転
軸外周に対する軸方向の面圧分布が大きなピークを持っ
て集中して、該ボス部の摺動抵抗が大きくなる(第9図
(b)参照)。このため、両カム機構の回動カム同士を
連結して、一方のカム機構のベルト発生推力を取り出し
て他方のカム機構のベルト推力に利用するようにしては
いても、上記大きな摺動抵抗に起因して変速操作に大き
な操作力を要し、両回転軸間の変速比を小さな操作力で
スムーズに切り換えることは難しい。
しかも、上記従来のものでは、可動シェイブのボス部先
端に回動カムを支持するベアリングが当接しているた
め、このベアリングのスペース分だけ軸方向の長さが長
くなり、変速装置のコンパクト化に難がある。
本願の第1及び第2の発明は斯かる諸問題を解決しよう
としてなされたもので、その目的は、上記したカム機構
の特に可動シェイブに対する配設構造を改良することに
より、変速切換操作を小さな操作力でスムーズに行い得
るようにするとともに、変速装置の軸方向長さを短くし
て装置のコンパクト化を図ることにある。
(課題を解決するための手段) この目的を達成するため、本願の第1発明では、上記カ
ム機構の一方のカムを可動シェイブ背面側でそのボス部
上に支持させることとする。
具体的に、本願の第1発明の解決手段は、互いに平行に
配置された1対の回転軸と、該各回転軸上にそれぞれれ
設けられ、各々、回転軸に回転一体にかつ軸方向に移動
不能に固定支持された固定シェイブと、該固定シェイブ
との間に断面略V字状のベルト溝を形成するように上記
固定シェイブに対向して設けられているとともに背面側
に軸方向に延びるボス部を有し、該ボス部にて回転軸に
回転一体にかつ軸方向に移動可能に外嵌支持された可動
シェイブとからなり、一方の可動シェイブの固定シェイ
ブへの向きと他方の可動シェイブの固定シェイブへの向
きとが互いに逆向きに設定された駆動および従動プーリ
と、上記駆動および従動プーリのベルト溝間に巻き掛け
られたベルト部材とを設ける。そして、上記駆動および
従動プーリの各可動シェイブ背面側にそれぞれ配置さ
れ、各々、互いにカム接触する第1カムと第2カムとか
らなり、上記第1および第2カムの一方が可動シェイブ
のボス部上にベアリングを介して軸方向に可動シェイブ
と共に移動一体にかつ相対回転可能に支持され、他方が
回転軸に軸方向に移動不能にかつ回転軸に対して相対回
転可能に設けられ、両カムの一方は回転軸回りに回動可
能な回動カムとされる一方、他方は回動不能な固定カム
とされ、上記回動カムと固定カムとの相対回転により可
動シェイブを固定シェイブに対して接離させるように軸
方向に移動させて上記各プーリの有効半径を変化させる
駆動プーリリ側および従動プーリ側カム機構を設ける。
さらに、上記駆動および従動プーリの一方の可動シェイ
ブが対向する固定シェイブに接近すると他方の可動シェ
イブが対向する固定シェイブから離れるように上記両カ
ム機構の回動カムを互いに連動連結して回動させること
で上記両回転軸間の変速比を変化させる変速切換機構を
設ける。加えて、上記駆動および従動プーリ間に配置さ
れ、両プーリ間に巻き掛けられるベルト部材の緩み側ス
パンを該ベルト部材が各プーリのベルト溝に食い込むよ
うに押圧して、ベルト部材への推力を発生させるテンシ
ョン機構を設けたものとする。
この場合、上記各カム機構は、第1カム及び第2カムの
対向端部の少なくとも一方に傾斜カム面が形成されてい
るものが採用され、より好ましくは第1カム及び第2カ
ムの一方の対向端部に傾斜カム面が形成され、他方の対
向端部に上記傾斜カム面に転動しながら接触する転動体
が設けられているものが好適である。
さらに、本願の第2発明では、上記テンション機構を両
回転軸間の動力伝達を遮断するクラッチ機構として兼用
させたものである。
具体的に、本願の第2発明の解決手段は、上記第1の発
明の構成に加えて、上記テンション機構を、ベルト部材
の押圧力を低下させるように移動可能に設けて、その移
動時にベルト部材に対する押圧力の低下により両回転軸
間の動力伝達を遮断するクラッチ機構を構成したもので
ある。
(作用) 上記の構成により、本願の第1発明では、両回転軸間の
変速比を切り換える場合、駆動プーリ側または従動プー
リ側カム機構の一方の回動カム(第1または第2カムの
一方)を固定カム(第1または第2カムの他方)に対し
相対回転させると、該カム機構側のプーリの可動シェイ
ブが軸方向に移動して固定シェイブに接近し、該プーリ
が閉じる。これに対し、上記駆動および従動プーリ側カ
ム機構における回動カム同士は変速切換機構により連動
するように連結されているので、駆動プーリ側または従
動プーリ側カム機構の他方の回動カムも固定カムに対し
相対回転し、該カム機構側のプーリの可動シェイブが軸
方向に移動して固定シェイブから離れ、該プーリが開
く。こうして両プーリは、各々の可動シェイブの固定シ
ェイブに対する接離動作が逆方向になり、この両可動シ
ェイブの逆方向の移動によって両回転軸間の変速比が切
換変更される。
そして、上記駆動および従動の両プーリ間に巻き掛けら
れるベルト部材の緩み側スパンがテンション機構により
押圧されて、ベルト部材は各プーリのベルト溝に食い込
み、そのときの楔効果によりベルト推力が発生し、この
ベルト推力により回転軸間で動力が伝達される。このよ
うにベルト部材の緩み側スパンを押圧してベルト推力を
発生させるので、可動シェイブを押してベルト推力を発
生させるためのスプリングは不要となり、コストダウン
化および組付作業の容易化を図ることができる。
また、こうしてベルト部材への推力はその緩み側スパン
の押圧により発生し、両回転軸間の変速切換時には上記
変速切換機構により駆動および従動プーリ側カム機構に
おける回動カムが連動して、両プーリが互いに同期して
開閉するため、駆動および従動プーリの開閉の挙動は逆
になり、両プーリ間の開閉推力が部分的に相殺し合い、
その残りが変速操作力となる。すなわち、一般に、ベル
トト部材に作用する初張力は、駆動プーリに入力される
回転トルクにより張り側および緩み側張力に分れ、この
両張力の差により駆動プーリから従動プーリに動力伝達
が行われるが、各プーリに発生する推力(ベルト部材を
プーリが推す力)は、プーリが回転しない静的状態、或
いは回転していても伝動負荷の小さい軽負荷状態では略
同じとなる。これに対し、伝動負荷が大きくなると、ベ
ルト部材における張力分布の変化により、駆動プーリ側
の推力が常に従動プーリ側の推力よりも大きくなり、両
推力に差が生じる。そして、この発明では、各プーリの
可動シェイブの背面側にカム機構が配置され、これらは
いずれも第1カムと第2カムとの相対回転により可動シ
ェイブを軸方向に移動させるものであるため、両プーリ
に発生する推力は互いに相殺され、両推力の差よりも大
きな外力を与えることで、変速操作することができる。
従って、このように変速操作力は、両プーリに発生する
推力の差を越えた操作力でよいので、軽負荷時には勿論
のこと高負荷時であっても変速操作力を大幅に軽減する
ことができる。
しかも、そのとき、一方のプーリに発生する推力を他方
のプーリに推力として伝達するのを、各プーリの可動シ
ェイブ背面側に配置したカム機構で行っているので、各
プーリの推力を効率よく該プーリ側カム機構の両カムを
相対回転させるためのトルクに転換でき、また、その間
の動力伝達経路が短くて摺動抵抗が極めて小さくなり、
変速操作力をより一層軽減することができる。
そのとき、第1発明の場合、上記プーリの推力から転送
された,第1及び第2カムを相対回転させるためのトル
クにより、両カムにはそれぞれカム回転反力が生じる。
そして、可動シェイブのボス部上にベアリングを介して
支持されている一方のカムに生じるカム回転反力は、該
カムを支持している可動シェイブのボス部を押圧するよ
うに作用する。つまり、第9図(a)に示すように、こ
のボス部に対するカム回転反力Wは、ボス部6a,11
aと回転軸1,2との摺動部分におけるクリアランスに
よって可動シェイブ6,11がベルト部材13から推力
を受けたときに可動シェイブ6,11を回転軸1,2に
対して傾倒させる方向に働くモーメントM1とは逆方向
のモーメントM2が生じるように作用し、この逆方向の
モーメントM2により上記ボス部6a,11aが回転軸
1,2に対してほぼ平行度を保つようになるとともに、
上記カム回転反力Wによる押圧力は所定幅のベアリング
を介して上記ボス部6a,11aに作用するので、第9
図(a)に示す如く可動シェイブ6,11のボス部6
a,11a内周の回転軸1,2外周に対する面圧分布が
軸方向に分散して、従来(第9図(b)参照)のような
大きなピークがなくなり、その結果、ボス部6a,11
aの摺動抵抗が小さくなる。この摺動抵抗が小さくなっ
た分だけ、ベルト発生推力Fが従来よりも大きな取出推
力F′としてカム機構に伝達されることとなる。
そして、変速装置は、両プーリ間の開閉力が逆になって
両プーリ間の開閉力が部分的に互いに相殺し合うように
両カム機構の回動カム同士が変速切換機構で連結され、
一方のカム機構の取出推力F1′(又はF2′)を他方
のカム機構のベルト推力に利用するようにしていること
から、この関係を第10図に示すようなシーソーに例え
た場合、変速比が一定で変速切換えを行わないときに
は、第11図に示す如く、上記取出推力F1′,F2′
自体は本発明の場合(第11図(a)参照)が従来の場
合(第11図(b)参照)よりも大きくなるものの、駆
動側及び従動側で取出推力F1′,F2′は同じとな
り、これらが互いに釣り合って推力F1′,F2′の取
出効率は従来の場合と同じである。
ところが、変速比を変化させるときには、第12図に示
す如く、ベルト発生推力F1,F2と取出推力F1′,
F2′との差が変速操作に必要な荷重(操作力)である
ので、従来の場合(第12図(b)参照)では、取出推
力F1′,F2′が小さい分だけ残りの操作力が大きく
なるのに対し、この発明(第12図(a)参照)では、
取出推力F1′,F2′が大きいことから、その分、逆
に操作力が小さくて済むこととなる。その結果、両回転
軸間の変速切換えを小さな操作力でもって敏速に行うこ
とができる。
しかも、本願の第1発明では、変速のために可動シェイ
ブは固定シェイブから離れる方向にテーパ状に傾斜して
おり、その背面のボス部上に一方のカムおよびベアリン
グを配置するので、それらの配置に伴う軸方向長さの増
大はなく、変速装置のコンパクト化を図ることができ
る。
尚、各カム機構における第1カム及び第2カムの一方の
対向端部に他方のカムの傾斜カム面に当接して転動する
転動体を設ければ、両カムが相対的に回動する際、その
抵抗は極めて小さくなり、変速操作力をさらに低減させ
ることができる。
さらに、本願の第2発明では、上記第1発明の作用に加
えて、上記テンション機構をベルト部材への押圧力を低
下させるように移動させることによって入出力軸間の動
力の伝達を遮断することができることから、この動力伝
達の遮断およびその解除を、入出力軸間の変速比に関係
なく行うことができるこになる。その結果、上記動力の
伝達の遮断を必要としたときに即座にそれを実行するこ
とができるとともに、動力伝達の遮断解除の際の変速比
を遮断前の変速比そのままに保つことができる。すなわ
ち、駆動または従動プーリにおける可動シェイブを固定
シェイブ側に最離隔位置に移動させて入出力軸間の動力
伝達を遮断するクラッチ機構に比べ、クラッチ機構の作
動停止後に速やかに元の変速比に復帰させることができ
る。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図および第2図は本願の第1発明の実施例に係るプ
ーリ式変速装置Aの全体構成を示し、1は本発明でいう
一方の回転軸としての入力軸、2は同様に他方の回転軸
としての出力軸であって、これら入出力軸1,2は互い
に平行に配置支持されている。上記入力軸1上には駆動
プーリ3が設けられている。この駆動プーリ3は、入力
軸1にビス4により回転一体にかつ軸方向に移動不能に
固定支持されたフランジ状の固定シェイブ5と、該固定
シェイブ5に対向して設けられているとともに背面側に
軸方向に延びるボス部6aを有し、該ボス部6aにて入
力軸1に軸方向に移動自在にかつ回転一体にスプライン
結合されたフランジ状の可動シェイブ6とからなり、こ
れら両シェイブ5,6間には断面略V字状のベルト溝7
が形成されている。
一方、上記出力軸2上には従動プーリ8が設けられてい
る。この従動プーリ8は、上記駆動プーリ3と同様の構
成であり、出力軸2にビス9により回転一体にかつ軸方
向に移動不能に固定支持されたフランジ状の固定シェイ
ブ10と、該固定シェイブ10に上記入力軸1上の駆動
プーリ3における固定シェイブ5に対する可動シェイブ
6の対向方向と逆方向でもって対向するように出力軸2
にボス部11aにて摺動自在にかつ回転一体にスプライ
ン結合されれたフランジ状の可動シェイブ11とからな
り、これら両シェイブ間10,11には断面略V字状の
ベルト溝12が形成されている。そして、上記駆動プー
リ3のベルトト溝7と従動プーリ8のベルト溝12との
間にはベルト部材としてのVベルト13が巻き掛けられ
ており、駆動および従動プーリ3,8の各可動シェイブ
6,11を固定シェイブ5,10に対して接離させて各
プーリ3,8のVベルト13に対する有効半径(プーリ
径)を制御し、駆動プーリ3の可動シェイブ6を固定シ
ェイブ5に接近させ、かつ従動プーリ8の可動シェイブ
11を固定シェイブ10から離隔させたときには、駆動
プーリ3の有効半径を大にし、従動プーリ8の有効半径
を小さくすることにより、入出力軸1,2間の変速比を
大きくする一方、逆に、駆動プーリ3の可動シェイブ6
を固定シェイブ5から離隔させ、かつ従動プーリ8の可
動シェイブ11を固定シェイブ10に接近させたときに
は、駆動プーリ3の有効半径を小にし、従動プーリ8の
有効半径を大きくすることにより、入出力軸1,2間の
変速比を小さくするようになされている。
上記入力軸1および出力軸2上には、駆動プーリ3およ
び従動プーリ8における各可動シェイブ6,11の背面
側に、該可動シェイブ6,11をそれぞれ対応する固定
シェイブ5,10に対して接離させるためのカム機構1
4,15が設けられている。この各カム機構14,15
は共に同じ構成であり、以下、入力軸1側のカム機構1
4について説明することとし、出力軸2側のカム機構1
5については同じ符号を付してその説明を省略する。す
なわち、上記カム機構14は、可動シェイブ6のボス部
6a上にベアリング16を介して相対回転自在にかつ軸
方向に可動シェイブ6と共に移動一体に外嵌合支持され
た、入力軸1と同心円筒状の第1カム17を有し、この
第1カム17は可動シェイブ6(入力軸1)に対し相対
回転自在ではあるが、それ自体では回動不能とされてい
る。また、上記可動シェイブ6に対し固定シェイブ5と
反対側の入力軸1上には円筒状スリーブ18がビス19
により回転一体にかつ摺動不能に固定され、該スリーブ
18上には入力軸1と同心円筒状の第2カム20がベア
リング21を介して相対回転自在(つまり第1カム17
と相対回転可能)にかつ摺動不能(軸方向に移動不能)
に外嵌合されている。従って、第1カム17は入力軸1
回りに回動不能の固定カムされ、第2カム20は回動可
能な回動カムとされている。また、上記第1カム17お
よび第2カム20は各々相手側に向かう方向に突出する
カム部17a,20aを備え、これらカム部17a,2
0aは筒体を中間位置で斜めに切断分割したときの各分
割部分と同様の形状に設けられ、各カム部17a,20
aの先端には互いにカム接触する傾斜カム面17b,2
0bが形成されている。そして、第2カム20(回動カ
ム)を入力軸1回りに回動させて、そのカム部20a先
端の傾斜カム面20bにて第1カム17(固定カム)の
カム部17a先端の傾斜カム面17bを押圧することに
より、その第1カム17を駆動プーリ3の可動シェイブ
6と共に入力軸1の軸方向に固定シェイブ5側に移動さ
せて、駆動プーリ3の有効半径を増大変化させるように
なされている。
さらに、上記各カム機構14,15における第2カム2
0,20(回動カム)は共に、リンクやワイヤ等からな
る連結機構22を介して切換レバー23に連結されてい
て、切換レバー23の操作に応じて連係して回動するよ
うに設けられており、この切換レバー23の切換操作に
より、上記駆動および従動プーリ3,8の一方の可動シ
ェイブ6(又は11)が、対向する固定シェイブ5(又
は10)に接近すると、他方の可動シェイブ11(又は
6)が、対向する固定シェイブ10(又は5)から離れ
るように、各カム機構14,15の第2カム20,20
(回動カム)同士を連係回動させて、入出力軸1,2間
の変速比を変化させるようにした変速切換機構24が構
成されている。
また、上記駆動および従動プーリ3,8間には、該両プ
ーリ3,8間に巻き掛けられるVベルト13の緩み側ス
パン13a(駆動プーリ3から従動プーリ8に移行する
側)をその外側から該Vベルト13が各プーリ3,8の
ベルト溝7,12に楔効果をもって食い込むように押圧
してベルト13へ動力伝達のための推力を発生させるテ
ンション機構25が配設されている。このテンション機
構25は、第3図にも示すように、上記Vベルト13の
緩み側スパン13a外周面(背面)に接触可能な円柱状
の押圧ローラ26と、上記入出力軸1,2と平行に配置
され、上記押圧ローラ26を回転自在に支承する支持軸
27と、該支持軸27の両端部に一体的に固定され、ロ
ーラ26を固定された支持部材30に対し入出力軸1,
2を通る面と略直交する方向に移動可能に支持する1対
のロッド28,28(一方のみ図示する)と、該各ロッ
ド28の回りに配置されかつスプリング受座28aと上
記支持部材30との間に縮装され、ローラ26および支
持軸27をVベルト13の張力が増大する方向に付勢す
るスプリング29とを備えてなり、その各スプリング2
9のばね力によって押圧ローラ26をVベルト13の外
周面に押し付けることにより、Vベルト13をベルト溝
7,12に食い込ませてベルト伝動のためのベルト推力
を発生させるようになされている。尚、上記押圧ローラ
26は、上記入出力軸1,2と平行な方向に移動するV
ベルト13の外周面に常時接触するように軸方向の長さ
が長いものに形成されれている。
次に、上記実施例の作動について説明する。
入出力軸1,2上にそれぞれ支持されている駆動および
従動プーリ3,8の可動シェイブ6,11およびスリー
ブ18,18は入出力軸1,2と一体的に回転する。ま
た、上記可動シェイブ6,11のボス部6a,11a上
の各第1カム17およびスリーブ18上の第2カム20
は入出力軸1,2に追従回転せずに回転停止している。
この状態から、例えば入出力軸1,2間の変速比を増大
して高速モードにするときには、変速切換機構24の切
換レバー23を高変位置に位置付ける。この切換レバー
23の切換操作に伴い、第1図および第3図に示す如
く、上記入力軸1上のカム機構14における第2カム2
0(回動カム)が該入力軸1上を一方向(例えば時計回
り方向)に回動する。この第2カム20の回動により各
カム部20a,17a先端の傾斜カム面20b,17b
同士で接触している第1カム17が軸方向に押されて第
2カム20から離れる方向(図で左方向)に入力軸1上
を移動し、この第1カム17にベアリング16を介して
移動一体に連結されている駆動プーリ3の可動シェイブ
6が同方向に移動して固定シェイブ5に接近する。この
ことにより駆動プーリ3のベルト溝7の間隔つまりVベ
ルト13に対する有効半径が増大する。また、この駆動
プーリ3の動きに同期して、上記切換レバー23の切換
操作により、出力軸2上のカム機構15における第2カ
ム20(回動カム)が該出力軸2上を一方向(例えば時
計回り方向)に回動する。この第2カム20の回動によ
り第1カム17に対する押圧がなくなって第1カム17
が第2カム20に近付く方向(図で右方向)に出力軸2
上を移動し、この第1カム17の移動に伴い従動プーリ
8の可動シェイブ11が同方向に移動して固定シェイブ
10から離れる。このことにより従動プーリ8のVベル
ト13に対する有効半径が減少する。これらの結果、駆
動プーリ3の有効半径が従動プーリ8よりも大きくな
る。
一方、逆に、入出力軸1,2間の変速比を低下させて低
速モードにするときには、上記切換レバー23を低速位
置に位置付ける。この切換レバー23の切換操作に伴
い、第2図に示す如く、上記入力軸1上のカム機構14
の第2カム20が入力軸1上を他方向(反時計回り方
向)に回動し、この第2カム20の回動により対向する
第1カム17に対する押圧がなくなって第1カム17が
第2カム20に近付く方向(図で右方向)に入力軸1上
を移動し、この第1カム17の移動に伴い駆動プーリ3
の可動シェイブ6が同方向に移動して固定シェイブ5か
ら離れる。このことにより駆動プーリ3のVベルト13
に対する有効半径が減少する。また、出力軸2上にあっ
ては、カム機構15の第2カム20が出力軸2上を他方
向(反時計回り方向)に回動し、この第2カム20の回
動により第1カム17が押されて第2カム20から離れ
る方向(図で左方向)に出力軸2上を移動し、従動プー
リ8の可動シェイブ11が同方向に移動して固定シェイ
ブ10に接近する。このことにより従動プーリ8のVベ
ルト13に対する有効半径が増大する。その結果、駆動
プーリ3の有効半径が従動プーリ8よりも小さくなる。
そして、この場合、上記駆動および従動プーリ3,8間
に巻き掛けられているVベルト13の緩み側スパン13
a外周面は両プーリ3,8間に配置されたテンション機
構25の押圧ローラ26により内周側に押圧されている
ので、このローラ26による押圧によりVベルト13が
各プーリ3,8のベルト溝7,12に楔効果をもって食
い込んでベルト推力が発生し、この推力により入力軸1
と出力軸2との間で動力で伝達される。すなわち、上記
高速モードでは、入力軸1の回転が増速されて出力軸2
に伝達され、一方、低速モードでは、入力軸1の回転が
減速されて出力軸2に伝達される。
したがって、このようにVベルト13の緩み側スパン1
3a外周面をテンション機構25のローラ26によって
押圧付勢することにより、該Vベルト13に対し動力伝
達のための推力が発生するので、従動プーリ8の可動シ
ェイブ11を固定シェイブ10側に付勢してベルト推力
を発生させるスプリングは不要となる。その結果、コス
トダウン化を図ることができるとともに、プーリ3,8
の組付作業を容易に行って、その組付性を向上させるこ
とができる。
また、このようにベルト13の緩み側スパン13aを押
圧することで、ベルト13に対し動力伝達のための推力
を発生させるので、駆動および従動プーリ3,8の双方
におけるカム機構14,15の第2カム20,20を連
係して回動させる変速切換機構24は、プーリ3,8の
開閉位置を位置決めするだけの機能を持つこととなる。
そして、その際、入力および出力軸1,2間の変速切換
時には、両プーリ3,8の可動シェイブ6,11が各プ
ーリ3,8のカム機構14,15および変速切換機構2
4による機械的な駆動によって軸方向に連係して移動す
るので、駆動および従動プーリ3,8は逆に開閉して、
両プーリ3,8で発生する推力が部分的に相殺し合い、
その残りが変速操作力となる。また、駆動および従動プ
ーリ3,8の一方に発生する推力を各プーリ3,8の可
動シェイブ6,11背面側に配置したカム機構14,1
5により他のプーリ8,3に推力として伝達するので、
各プーリ3,8の推力を効率よく各カム機構14,15
の両カム17,20を相対回転させるためのトルクに転
換できるとともに、その間の動力伝達経路が短くて摺動
抵抗が大幅に小さくなる。その結果、従動プーリ8の可
動シェイブ11をスプリングによって固定シェイブ10
側に付勢する場合のように、該可動シェイブ11をスプ
リングの付勢力に抗して移動させる大きな操作力が不要
となる。また、両プーリ3,8の可動シェイブ6,11
が同期して移動するため、変速切換速度が速くなり、よ
って入出力軸1,2間の変速切換操作を小さな操作力で
もってスムーズに行うことができる。
そして、このように両プーリ3,8の可動シェイブ6,
11の逆方向の移動によって入出力軸1,2間の変速比
が切換変更される際、各カム機構14,15において、
両カム17,20を相対回転させるために作用する回転
トルクにより、第1及び第2カム17,20にはそれぞ
れカム回転反力が生じる。そして、第1カム17に生じ
るカム回転反力は、この第1カム17を支持している可
動シェイブ6,11のボス部6a,11aを押圧するよ
うに作用する。つまり、第9図(a)に示すように、こ
のボス部6a,11aに対するカム回転反力Wは、ボス
部6a,11aと回転軸1,2との摺動部分におけるク
リアランスによって可動シェイブ6,11が伝動ベルト
13から推力を受けたときに可動シェイブ6,11を回
転軸1,2に対して傾倒させる方向に働くモーメントM
1とは逆方向のモーメントM2が生じるように作用し、
この逆方向のモーメントM2により上記ボス部6a,1
1aは回転軸1,2に対してほぼ平行度を保つようにな
るとともに、上記カム回転反力Wによる押圧力は所定幅
のベアリング16を介して上記ボス部6a,11aに作
用するので、第9図(a)に示す如く可動シェイブ6,
11のボス部6a,11a内周の回転軸1,2外周に対
する面圧分布が軸方向に分散して、従来(第9図(b)
参照)のような大きなピークがなくなり、その結果、ボ
ス部6a,11aの摺動抵抗が小さくなる。この摺動抵
抗が小さくなった分だけ、ベルト発生推力Fが従来より
も大きな取出推力F′としてカム機構に伝達されること
になる。
そして、変速装置は、駆動及び従動プーリ3,8間の開
閉力が逆になって両プーリ3,8間の開閉力が部分的に
互いに相殺し合うように両カム機構14,15の第2カ
ム20,20同士が変速切換機構24で連結され、一方
のカム機構14(又は15)の取出推力F1′(又はF
2′)を他方のカム機構15(又は14)のベルト推力
に利用するようにしていることから、この関係を第10
図に示すようなシーソーに例えた場合、変速比が一定で
変速切換えを行わないときには、第11図に示す如く、
上記取出推力F1′,F2′自体は本発明の場合(第1
1図(a)参照)が従来の場合(第11図(b)参照)
よりも大きくなるものの、駆動側及び従動側で取出推力
F1′,F2′は同じとなり、これらが互いに釣り合っ
て推力F1′,F2′の取出効率は従来の場合と同じで
ある。
ところが、変速比を変化させるときには、第12図に示
す如く、ベルト発生推力F1,F2と取出推力F1′,
F2′との差が変速操作に必要な荷重(操作力)である
ので、従来の場合(第12図(b)参照)では、取出推
力F1′,F2′が小さい分だけ残りの操作力が大きく
なるのに対し、この発明(第12図(a)参照)では、
取出推力F1′,F2′が大きいことから、その分、逆
に操作力が小さくて済むこととなる。その結果、入出力
軸1,2間の変速切換操作を小さな操作力でもってスム
ーズに行うことができる。
また、上記各可動シェイブ6,11は回転中心から離れ
るに伴って固定シェイブ5,10から離隔するよう背面
側にテーパ状に傾斜しており、その各可動シェイブ6,
11の背面のボス部6a,11a上に第1カム17およ
びベアリング16を配置するので、それらを入出力軸
1,2上に直接配置する場合と比べて軸方向長さを増大
させることなく配置することができ、変速装置Aをコン
パクトなものとすることができる。
さらに、入出力軸1,2間で動力の伝達を行わない無負
荷状態から動力を伝達する負荷状態へ移行する際、第4
図に示すように、駆動プーリ3においてはVベルト13
の食込みにより、そのピッチラインが半径方向内側へ移
動してVベルト13の伸びが生じる。しかし、本実施例
では、Vベルト13は上記テンション機構25の押圧ロ
ーラ26によって押圧されているため、上記Vベルト1
3の伸びは、上記ローラ26がスプリング29の付勢力
により変位することで吸収される。このことから、従動
プーリ8にあってはそのピッチラインが半径方向外側に
移動することはなく、よって出力軸2の回転数の低下を
有効に抑制することができる。
尚、上記駆動および従動プーリ3,8間においてテンシ
ョン機構25のローラ26によりベルト13の緩み側ス
パン13aを押圧する位置は、例えば第5図に示す第1
ないし第3の3つの位置(P)〜(P)の中から適
宜選択することが可能である。すなわち、第1の位置
(P)は、入出力軸1,2間の略中央に対応し、かつ
入出力軸1,2間の変速切換えに伴って変化するVベル
ト13の移動範囲のうちで最も移動変化が小さい位置で
ある。また、第2の位置(P)は上記第1の位置(P
)よりも入力軸1側に、第3の位置(P)は同出力
軸2側にそれぞれオフセットした位置である。
そして、テンシション機構25による押圧位置を上記第
1の位置(P)に配置したときには、Vベルト13に
対する押圧力を変速切換中に常に略一定に保つことがで
きる。また、第2の位置(P)に配置した場合には、
変速比が高速モードのとき(そのときのVベルト13の
位置を実線にて示す)には、押圧ローラ26のVベルト
13に対する押圧力が大きくなってベルト13の張力が
増大し、低速モードのときには、Vベルト13に対する
押圧力が小さくなってベルト13の張力が低下する。一
方、第3の位置(P)に配置した場合には、上記第2
の位置(P)への配置と逆の張力変動特性が得られ
る。従って、変速装置Aを使用する条件や使用頻度の高
い変速比が変わった場合、その変化に最適な位置にテン
ション機構25の配置位置を移動させることにより、条
件変化等に速やかに対処することができる。
第6図〜第8図はそれぞれ他の実施例を示す。尚、これ
ら第6図〜第8図において上記実施例の相当図と同じ部
分については同じ符号を付してその詳細な説明を省略す
る。
第6図は上記実施例の変形例を示し、Vベルト13の推
力を発生させるテンション機構25′をベルト13の回
行範囲の内側に配設したものである。よって、この実施
例でも、上記実施例と同様の作用効果を奏することがで
きる。
また、第7図は本願の第2発明の実施例を示し、上記第
1図〜第3図に示す実施例の構成において、押圧ローラ
26を支持する支持部材30′を回動アーム31の先端
に取り付けて、テンション機構25″を、Vベルト13
への押圧力を低下させるように移動可能に設け、このこ
とによりテンション機構25″をそのVベルト13への
押圧力の低下に伴って入出力軸1,2間の動力伝達を遮
断するクラッチ機構としたものである。
この実施例の場合、上記実施例と同様の作用効果を奏す
ることができるのに加え、回動アーム31を回動させる
ことによって入出力軸1,2間の動力の伝達を遮断する
ことができる。そして、この回動アーム31の回動によ
る動力伝達の遮断およびその解除を、入出力軸1,2間
の変速比に関係なく行うことができるので、その動力の
伝達の遮断を必要としたときに即座にそれを実行するこ
とができるとともに、動力伝達の遮断解除の際の変速比
を遮断前の変速比そのままに保つことができる。すなわ
ち、駆動または従動プーリにおける可動シェイブを固定
シェイブ側に最離隔位置に移動させて入出力軸間の動力
伝達を遮断するクラッチ機構に比べ、クラッチ機構の作
動停止後に速やかに元の変速比に復帰させることができ
る利点がある。
さらに、第8図に示す実施例では、カム機構14,15
の構成を変更したものである。すなわち、、本実施例で
は、各カム機構14′,15′の第2カム20′(回動
カム)には、上記実施例の如き摺動するカム部20aの
代りに、第1カム17における円筒状カム部17a先端
の傾斜カム面17bに接触して転動する転動体としての
1つのカムローラ20′aが円周方向の所定位置に取り
付けられている。
したがって、この構成により、切換レバー23の切換操
作による変速時、第2カム20′が回動すると、その先
端のカムローラ20′aが第1カム17における円筒状
カム部17a先端の傾斜カム面17b上で転動しながら
該カム面17bを押圧するため、第1カム17と第2カ
ム20′との摩擦抵抗が極めて小さくなり、よって変速
時の操作力をさらに大幅に軽減することができる利点が
ある。尚、この場合、カムローラ20′aに代えて、カ
ムフォロワやベアリング等を使用することもできる。ま
た、カムローラ20′a等を第2カム20′側ではなく
て第1カム17側に取り付けてもよい。
(発明の効果) 以上説明したように、本願の第1発明によると、互いに
平行に配置された1対の回転軸上にそれぞれ設けられた
駆動及び従動プーリと、この両プーリ間に巻き掛けられ
たベルト部材と、各プーリの可動シェイブ背面側に配置
され、回動カムの固定カムとの相対回転により該可動シ
ェイブを軸方向に移動させるカム機構と、両可変プーリ
の一方の可動シェイブが固定シェイブが接近すると、他
方のプーリの可動シェイブが固定シェイブから離れるよ
うに両カム機構の回動カムを互いに連動連結して回動さ
せることで両回転軸間の変速比を変化させる変速切換機
構と、両可変プーリ間に巻き掛けられるベルト部材の緩
み側スパンを、該ベルト部材が各プーリのベルト溝に食
い込んでベルト部材への推力が発生するように押圧する
テンション機構とを備えた可変プーリ式の変速装置にお
いて、可動シェイブに対する上記カム機構の一方のカム
の配設構造を可動シェイブのボス部上にベアリングを介
して配置する構造としたことにより、可動シェイブ背面
側を回転軸の軸心から離れたボス部外周位置で該カムに
より支持して、可動シェイブのボス部を回転軸に対して
ほぼ平行度を保つようにするとともに該ボス部の回転軸
に対する面圧分布を軸方向に分散させることができるの
で、上記可動シェイブの摺動抵抗を小さくでき、変速操
作力を低減することができる。また、可動シェイブの背
のボス部上に上記カムおよびベアリングを配置できるの
で、カム機構の配置による軸方向長さの増大を抑えて、
変速装置のコンパクト化を図ることができる。
さらに、本願の第2発明によれば、上記テンション機構
を、ベルト部材の押圧力を低下させるように移動可能に
設けて、その移動時にベルト部材に対する押圧力の低下
により両回転軸間の動力伝達を遮断するクラック機構と
したことにより、上記第1発明の効果に加えて、入出力
回転軸間の変速比がいかなる状態であっても、その両回
転軸間の回転の伝達を遮断し、かつその遮断時の変速比
でもって再伝達を行うことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は高速モー
ド時における変速装置の全体構成図、第2図は同低速モ
ード時の全体構成図、第3図は第1図のIII−III線断面
図、第4図は無負荷状態から負荷状態への変化時におけ
るベルト部材のピッチライン位置の変動を示す模式図、
第5図はテンション機構の取付位置の変形例を示す模式
図である。第6図および第7図はそれぞれ他の実施例を
示す第3図相当図である。第8図はさらに他の実施例を
示す第2図相当図である。第9図はカム回転反力による
可動シェイブのボス部の回転軸に対する面圧分布を示す
説明図、第10図は両プーリにおけるベルト発生推力及
び取出推力の関係を示す説明図、第11図は非変速操作
時の両プーリにおける取出推力同士の関係を示す説明
図、第12図は変速操作時の両プーリにおける取出推力
とベルト発生推力との関係を示す説明図である。 A……変速装置、1……入力軸、2……出力軸、3……
駆動プーリ、5……固定シェイブ、6……可動シェイ
ブ、6a……ボス部、7……ベルト溝、8……従動プー
リ、10……固定シェイブ、11……可動シェイブ、1
1a…ボス部、12……ベルト溝、13……Vベルト、
13a……緩み側スパン、14,14′,15,15′
……カム機構、16……ベアリング、17……第1カ
ム、17b……傾斜カム面、20……第2カム、20b
……傾斜カム面、20′a……カムローラ、24……変
速切換機構、25,25′,25″……テンション機
構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮田 博文 兵庫県神戸市兵庫区明和通3丁目2番15号 バンドー化学株式会社内 (56)参考文献 実公 昭61−6359(JP,Y2) 実公 昭50−42956(JP,Y2)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに平行に配置された1対の回転軸と、 該各回転軸上にそれぞれ設けられ、各々、回転軸に回転
    一体にかつ軸方向に移動不能に固定支持された固定シェ
    イブと、該固定シェイブとの間に断面略V字状のベルト
    溝を形成するように上記固定シェイブに対向して設けら
    れているとともに背面側に軸方向に延びるボス部を有
    し、該ボス部にて回転軸に回転一体にかつ軸方向に移動
    可能に外嵌支持された可動シェイブとからなり、一方の
    可動シェイブの固定シェイブへの向きと他方の可動シェ
    イブの固定シェイブへの向きとが互いに逆向きに設定さ
    れた駆動および従動プーリと、 上記駆動および従動プーリのベルト溝間に巻き掛けられ
    たベルト部材と、 上記駆動および従動プーリの各可動シェイブ背面側にそ
    れぞれ配置され、各々、互いにカム接触する第1カムと
    第2カムとからなり、上記第1および第2カムの一方が
    可動シェイブのボス部上にベアリングを介して軸方向に
    可動シェイブと共に移動一体にかつ相対回転可能に支持
    され、他方が回転軸に軸方向に移動不能にかつ回転軸に
    対して相対回転可能に設けられ、両カムの一方は回転軸
    回りに回動可能な回動カムとされる一方、他方は回動不
    能な固定カムとされ、上記回動カムと固定カムとの相対
    回転により可動シェイブを固定シェイブに対して接離さ
    せるように軸方向に移動させて上記各プーリの有効半径
    を変化させる駆動プーリ側および従動プーリ側カム機構
    と、 上記駆動および従動プーリの一方の可動シェイブが対向
    する固定シェイブに接近すると他方の可動シェイブが対
    向する固定シェイブから離れるように上記両カム機構の
    回動カムを互いに連動連結して回動させることで上記両
    回転軸間の変速比を変化させる変速切換機構と、 上記駆動および従動プーリ間に配置され、両プーリ間に
    巻き掛けられるベルト部材の緩み側スパンを該ベルト部
    材が各プーリのベルト溝に食い込むように押圧して、ベ
    ルト部材への推力を発生させるテンション機構と を設けたことを特徴とする変速装置。
  2. 【請求項2】上記各カム機構における第1カム及び第2
    カムの対向端部の少なくとも一方には傾斜カム面が形成
    されている特許請求の範囲第(1)項記載の変速装置。
  3. 【請求項3】上記各カム機構における第1カム及び第2
    カムの一方の他方カムとの対向端部には傾斜カム面が形
    成されている一方、他方の対向端部には上記傾斜カム面
    に転動しながら接触する転動体が設けられている特許請
    求の範囲第(1)項記載の変速装置。
  4. 【請求項4】互いに平行に配置された1対の回転軸と、 該各回転軸上にそれぞれ設けられ、各々、回転軸に回転
    一体にかつ軸方向に移動不能に固定支持された固定シェ
    イブと、該固定シェイブとの間に断面略V字状のベルト
    溝を形成するように上記固定シェイブに対向して設けら
    れているとともに背面側に軸方向に延びるボス部を有
    し、該ボス部にて回転軸に回転一体にかつ軸方向に移動
    可能に外嵌支持された可動シェイブとからなり、一方の
    可動シェイブの固定シェイブへの向きと他方の可動シェ
    イブの固定シェイブへの向きとが互いに逆向きに設定さ
    れた駆動および従動プーリと、 上記駆動および従動プーリのベルト溝間に巻き掛けられ
    たベルト部材と、 上記駆動および従動プーリの各可動シェイブ背面側にそ
    れぞれ配置され、各々、互いにカム接触する第1カムと
    第2カムとからなり、上記第1および第2カムの一方が
    可動シェイブのボス部上にベアリングを介して軸方向に
    可動シェイブと共に移動一体にかつ相対回転可能に支持
    され、他方が回転軸に軸方向に移動不能にかつ回転軸に
    対して相対回転可能に設けられ、両カムの一方は回転軸
    回りに回動可能な回動カムとされる一方、他方は回動不
    能な固定カムとされ、上記回動カムと固定カムとの相対
    回転により可動シェイブを固定シェイブに対して接離さ
    せるように軸方向に移動させて上記各プーリの有効半径
    を変化させる駆動プーリ側および従動プーリ側カム機構
    と、 上記駆動および従動プーリの一方の可動シェイブが対向
    する固定シェイブに接近すると他方の可動シェイブが対
    向する固定シェイブから離れるように上記両カム機構の
    回動カムを互いに連動連結して回動させることで上記両
    回転軸間の変速比を変化させる変速切換機構と、 上記駆動および従動プーリ間に配置され、両プーリ間に
    巻き掛けられるベルト部材の緩み側スパンを該ベルト部
    材が各プーリのベルト溝に食い込むように押圧して、ベ
    ルト部材への推力を発生させるテンション機構とを設
    け、 上記テンション機構は、ベルト部材への押圧力を低下さ
    せるように移動可能に設けられていて、その移動時にベ
    ルト部材への押圧力の低下により両回転軸間の動力伝達
    を遮断するクラッチ機構を構成していることを特徴とす
    る変速装置。
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