JPH0648044B2 - 車両用歯車変速機 - Google Patents
車両用歯車変速機Info
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- JPH0648044B2 JPH0648044B2 JP58145961A JP14596183A JPH0648044B2 JP H0648044 B2 JPH0648044 B2 JP H0648044B2 JP 58145961 A JP58145961 A JP 58145961A JP 14596183 A JP14596183 A JP 14596183A JP H0648044 B2 JPH0648044 B2 JP H0648044B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車両用の伝動装置として用いられる歯車変速
機に関する。
機に関する。
従来、それぞれ変速機ケースに相互に平行して配設さ
れ、トルクコンバータを介してエンジンに駆動連結され
た入力軸と、ディファレンシャル機構に駆動連結された
出力軸と、中間軸との3軸を有し、入力軸と出力軸に、
それぞれ一方が固定され、他方が回転自在に支持される
とともに湿式多板クラッチを介して断続連結せしめら
れ、相互に噛合する複数の固定ギヤと断続自在ギヤとが
配設された車両用歯車変速機として実開昭54−126
76号に開示の技術がある。
れ、トルクコンバータを介してエンジンに駆動連結され
た入力軸と、ディファレンシャル機構に駆動連結された
出力軸と、中間軸との3軸を有し、入力軸と出力軸に、
それぞれ一方が固定され、他方が回転自在に支持される
とともに湿式多板クラッチを介して断続連結せしめら
れ、相互に噛合する複数の固定ギヤと断続自在ギヤとが
配設された車両用歯車変速機として実開昭54−126
76号に開示の技術がある。
この変速機では、入出力軸と中間軸との間の複数段の変
速と入出力軸間の1段の減速とが湿式多板クラッチの係
脱による各ギヤの軸への断続で達成される。
速と入出力軸間の1段の減速とが湿式多板クラッチの係
脱による各ギヤの軸への断続で達成される。
ところで、上記従来の車両用歯車変速機では、3軸構成
により軸方向寸法の短縮は可能なものの、中間軸上の歯
車を介する複数段の変速でトルク伝達効率が低下するこ
と、ギヤ枚数が増加するため装置を全体として小型化す
ることが困難であること等の問題点がある。
により軸方向寸法の短縮は可能なものの、中間軸上の歯
車を介する複数段の変速でトルク伝達効率が低下するこ
と、ギヤ枚数が増加するため装置を全体として小型化す
ることが困難であること等の問題点がある。
そこで本発明は、伝達軸を3軸構成とすることにより軸
方向寸法の短縮を図った車両用歯車変速機において、主
として発進に用いられるため高トルクを要する前進1連
及び後進時には中間軸を介する複数段の減速により十分
なギヤ比を確保し、走行段に当たる2速以上では入、出
力軸間の1段の減速により高いトルク伝達効率を維持
し、しかも上記減速段数の増加に伴うギヤ枚数の増加を
動力伝達経路の下流側の共通化により防止して、小型化
とそれによる多段化をも可能とした車両用歯車変速機を
提供することを目的とする。
方向寸法の短縮を図った車両用歯車変速機において、主
として発進に用いられるため高トルクを要する前進1連
及び後進時には中間軸を介する複数段の減速により十分
なギヤ比を確保し、走行段に当たる2速以上では入、出
力軸間の1段の減速により高いトルク伝達効率を維持
し、しかも上記減速段数の増加に伴うギヤ枚数の増加を
動力伝達経路の下流側の共通化により防止して、小型化
とそれによる多段化をも可能とした車両用歯車変速機を
提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、第1発明の車両用歯車変速
機は、それぞれ変速機ケースに相互に平行して配設さ
れ、トルクコンバータを介してエンジンに駆動連結され
た入力軸と、ディファレンシャル機構に駆動連結された
出力軸と、中間軸とを有し、前記入力軸と前記出力軸
に、それぞれ一方が固定され、他方が回転自在に支持さ
れるとともに湿式多板クラッチを介して断続連結せしめ
られ、相互に噛合する複数の固定ギヤと断続自在ギヤと
が配設された車両用歯車変速機において、前記中間軸に
は、該中間軸に回転自在に支持されて第1の湿式多板ク
ラッチを介して前記中間軸に断続連結せしめられるとと
もに前記入力軸に固定された第1の固定ギヤと常時噛合
した第1の断続自在ギヤと、前後進切換用ドッグクラッ
チと、前記中間軸にそれぞれ回転自在に支持されて前記
前後進切換用ドッグクラッチを介して前記中間軸に選択
的に連結せしめられる前進用ギヤと後進用ギヤとが配設
され、前記入力軸には、前記前進用ギヤに常時噛合した
中間断続自在ギヤと、前記後進用ギヤにアイドラギヤを
介して常時噛合した第2の断続自在ギヤとが一体回転す
るよう連結せしめられて前記入力軸に回転自在に支持さ
れるとともに第2の湿式多板クラッチを介して前記入力
軸に断続連結せしめて配設され、前記出力軸には、前記
第2の断続自在ギヤに常時噛合した第2の固定ギヤが固
定して配設され、前記第1の湿式多板クラッチの係合に
より、前記第1の固定ギヤと前記第1の断続自在ギヤと
の間、前記前進用ギヤと前記中間断続ギヤとの間及び前
記第2の断続自在ギヤと前記第2の固定ギヤとの間の3
段の減速による前進1速が達成され、前記第2の湿式多
板クラッチの係合により、前記第2の断続自在ギヤと前
記第2の固定ギヤとの間の1段の減速による前進2速が
達成され、前記第1の湿式多板クラッチの係合と前記前
進後進切換用ドッグクラッチの後進側への切換えとによ
り、前記第1の固定ギヤと前記第1の断続自在ギヤとの
間及び前記アイドラギヤと第2の断続自在ギヤとを介し
た前記後進用ギヤと前記第2の固定ギヤとの間の2段の
減速による後進が達成されることを特徴とするものであ
る。
機は、それぞれ変速機ケースに相互に平行して配設さ
れ、トルクコンバータを介してエンジンに駆動連結され
た入力軸と、ディファレンシャル機構に駆動連結された
出力軸と、中間軸とを有し、前記入力軸と前記出力軸
に、それぞれ一方が固定され、他方が回転自在に支持さ
れるとともに湿式多板クラッチを介して断続連結せしめ
られ、相互に噛合する複数の固定ギヤと断続自在ギヤと
が配設された車両用歯車変速機において、前記中間軸に
は、該中間軸に回転自在に支持されて第1の湿式多板ク
ラッチを介して前記中間軸に断続連結せしめられるとと
もに前記入力軸に固定された第1の固定ギヤと常時噛合
した第1の断続自在ギヤと、前後進切換用ドッグクラッ
チと、前記中間軸にそれぞれ回転自在に支持されて前記
前後進切換用ドッグクラッチを介して前記中間軸に選択
的に連結せしめられる前進用ギヤと後進用ギヤとが配設
され、前記入力軸には、前記前進用ギヤに常時噛合した
中間断続自在ギヤと、前記後進用ギヤにアイドラギヤを
介して常時噛合した第2の断続自在ギヤとが一体回転す
るよう連結せしめられて前記入力軸に回転自在に支持さ
れるとともに第2の湿式多板クラッチを介して前記入力
軸に断続連結せしめて配設され、前記出力軸には、前記
第2の断続自在ギヤに常時噛合した第2の固定ギヤが固
定して配設され、前記第1の湿式多板クラッチの係合に
より、前記第1の固定ギヤと前記第1の断続自在ギヤと
の間、前記前進用ギヤと前記中間断続ギヤとの間及び前
記第2の断続自在ギヤと前記第2の固定ギヤとの間の3
段の減速による前進1速が達成され、前記第2の湿式多
板クラッチの係合により、前記第2の断続自在ギヤと前
記第2の固定ギヤとの間の1段の減速による前進2速が
達成され、前記第1の湿式多板クラッチの係合と前記前
進後進切換用ドッグクラッチの後進側への切換えとによ
り、前記第1の固定ギヤと前記第1の断続自在ギヤとの
間及び前記アイドラギヤと第2の断続自在ギヤとを介し
た前記後進用ギヤと前記第2の固定ギヤとの間の2段の
減速による後進が達成されることを特徴とするものであ
る。
また、第2発明は、さらに前記出力軸には、前記第1の
固定ギヤと常時噛合し、前記出力軸に回転自在に支持さ
れて第3の湿式多板クラッチを介して前記出力軸に断続
連結せしめられる第3の断続自在ギヤが配設され、前記
第3の湿式多板クラッチの係合により前記第1の固定ギ
ヤと前記第3の断続自在ギヤとの間の1段の減速による
前進33速が達成されることを特徴とする。
固定ギヤと常時噛合し、前記出力軸に回転自在に支持さ
れて第3の湿式多板クラッチを介して前記出力軸に断続
連結せしめられる第3の断続自在ギヤが配設され、前記
第3の湿式多板クラッチの係合により前記第1の固定ギ
ヤと前記第3の断続自在ギヤとの間の1段の減速による
前進33速が達成されることを特徴とする。
さらに、第3発明は、前記入力軸には、第3の固定ギヤ
が固定して配設され、前記出力軸には、前記第3の固定
ギヤと常時噛合して前記出力軸に回転自在に支持されて
第4の湿式多板クラッチを介して前記出力軸に断続連結
せしめられる第4の断続自在ギヤが配設され、前記第4
の湿式多板クラッチの係合により前記第3の固定ギヤと
前記第4の断続自在ギヤとの間の1段の減速による前進
4速が達成されることを特徴とする。
が固定して配設され、前記出力軸には、前記第3の固定
ギヤと常時噛合して前記出力軸に回転自在に支持されて
第4の湿式多板クラッチを介して前記出力軸に断続連結
せしめられる第4の断続自在ギヤが配設され、前記第4
の湿式多板クラッチの係合により前記第3の固定ギヤと
前記第4の断続自在ギヤとの間の1段の減速による前進
4速が達成されることを特徴とする。
このように構成した第1発明の両用歯車変速機にあって
は、伝動軸の3軸化により軸方向寸法の短縮が図れるば
かりでなく、前進1速時には第1の湿式多板クラッチの
係合により、第1の固定ギヤと第1の断続自在ギヤとの
間、前進用ギヤと中間断続ギヤとの間及び第2の断続自
在ギヤと第2の固定ギヤとの間の3段の減速による大き
なギヤ比が得られ、また、後進においても、第1の湿式
多板クラッチの係合と前後進切換用ドッグクラッチの後
進側への切換えとにより、第1の固定ギヤと第1の断続
自在ギヤとの間、アイドラギヤと第2の断続自在ギヤと
を介した後進用ギヤと第2の固定ギヤとの間の2段の減
速による大きなギヤ比が得られる。そして、前進2速は
第2の湿式多板クラッチの係合により第2の断続自在ギ
ヤと第2の固定ギヤとの間の1段のみの減速で達成され
るので、多数の歯車を介することによるトルク伝達効率
の低下を抑えることができる。
は、伝動軸の3軸化により軸方向寸法の短縮が図れるば
かりでなく、前進1速時には第1の湿式多板クラッチの
係合により、第1の固定ギヤと第1の断続自在ギヤとの
間、前進用ギヤと中間断続ギヤとの間及び第2の断続自
在ギヤと第2の固定ギヤとの間の3段の減速による大き
なギヤ比が得られ、また、後進においても、第1の湿式
多板クラッチの係合と前後進切換用ドッグクラッチの後
進側への切換えとにより、第1の固定ギヤと第1の断続
自在ギヤとの間、アイドラギヤと第2の断続自在ギヤと
を介した後進用ギヤと第2の固定ギヤとの間の2段の減
速による大きなギヤ比が得られる。そして、前進2速は
第2の湿式多板クラッチの係合により第2の断続自在ギ
ヤと第2の固定ギヤとの間の1段のみの減速で達成され
るので、多数の歯車を介することによるトルク伝達効率
の低下を抑えることができる。
さらに、第1発明においては、前進1速、前進2速及び
後進時に第2の断続自在ギヤと第2の固定ギヤが共通の
動力経路となるため、ギヤ枚数の増加を避けた小型化が
可能となり、このことは、一般に複数段の減速を行った
場合、動力伝達経路における下流側の歯車は減速による
トルク増幅に耐える大型のものとしなければらないのに
に対して、本発明では第2の断続自在ギヤと第2の固定
ギヤを1速及び後進において動力伝達経路下流側の共通
の歯車として、これら大トルク容量の歯車の併設を避け
ていることと相まって、より一層の小型化が達成され
る。
後進時に第2の断続自在ギヤと第2の固定ギヤが共通の
動力経路となるため、ギヤ枚数の増加を避けた小型化が
可能となり、このことは、一般に複数段の減速を行った
場合、動力伝達経路における下流側の歯車は減速による
トルク増幅に耐える大型のものとしなければらないのに
に対して、本発明では第2の断続自在ギヤと第2の固定
ギヤを1速及び後進において動力伝達経路下流側の共通
の歯車として、これら大トルク容量の歯車の併設を避け
ていることと相まって、より一層の小型化が達成され
る。
また、第2発明では、上記に加えて、前進3速において
も、前進2速と同様に1段のみの減速による高いトルク
伝達効率が維持される。
も、前進2速と同様に1段のみの減速による高いトルク
伝達効率が維持される。
さらに、第3発明では、上記に加えて、前進4速におい
ても、前進3速と同様に1段のみの減速による高いトル
ク伝達効率が維持される。
ても、前進3速と同様に1段のみの減速による高いトル
ク伝達効率が維持される。
以下、図面に沿い本発明の実施例について説明する。
第1図は本発明の車両用歯車変速機の第1実施例を示
し、1は流体式トルクコンバータ、2ははす歯歯車の組
合せよりなる前進3速後進1速の歯車変速機構、3はデ
ィファレンシャル機構、4はこれらが収容された変速機
ケースである。変速機ケース4は、トルクコンバータハ
ウジング41と、トランスミッションケース42と、リアカ
バー43との3分割構造とした。
し、1は流体式トルクコンバータ、2ははす歯歯車の組
合せよりなる前進3速後進1速の歯車変速機構、3はデ
ィファレンシャル機構、4はこれらが収容された変速機
ケースである。変速機ケース4は、トルクコンバータハ
ウジング41と、トランスミッションケース42と、リアカ
バー43との3分割構造とした。
トルクコンバータ1は、公知の構造を有し、エンジンの
出力軸に連結されるトルクコンバータ入力軸11、該入力
軸11に連結されたフロントカバー12、該カバー12に連結
されたポンプ13、ポンプ13に対向してポンプ13とフロン
トカバー12との間に配置されたタービン14、一方向クラ
ッチ15を介して変速機ケース連結されたステータ16及び
タービン14に連結されたトルクコンバータ出力軸17から
なる。
出力軸に連結されるトルクコンバータ入力軸11、該入力
軸11に連結されたフロントカバー12、該カバー12に連結
されたポンプ13、ポンプ13に対向してポンプ13とフロン
トカバー12との間に配置されたタービン14、一方向クラ
ッチ15を介して変速機ケース連結されたステータ16及び
タービン14に連結されたトルクコンバータ出力軸17から
なる。
歯車変速機2は、前記トルクコンバータ1の出力軸17と
一体である入力軸21、該軸21に平行して配設された中間
軸22及び出力軸23を備える。
一体である入力軸21、該軸21に平行して配設された中間
軸22及び出力軸23を備える。
入力軸21には、トルクコンバータ1とは反対側(図の左
側)の端部に第1の固定ギヤG13が配置され、右側端部
に第2の湿式多板クラッチC2の一方の部材が配設さ
れ、これらの間に第2の湿式多板クラッチC2の他方の
部材を一体に形成した中空軸24が配設され、中空軸24と
入力軸21とが断続自在に連結されている。第2の湿式多
板クラッチC2は、第1クラッチC21、第1クラッチC
21と並列された第2クラッチC22及び第2クラッチC22
と第1の中間断続自在ギアg1′との間に直列に取付け
られた一方向クラッチF2からなる。
側)の端部に第1の固定ギヤG13が配置され、右側端部
に第2の湿式多板クラッチC2の一方の部材が配設さ
れ、これらの間に第2の湿式多板クラッチC2の他方の
部材を一体に形成した中空軸24が配設され、中空軸24と
入力軸21とが断続自在に連結されている。第2の湿式多
板クラッチC2は、第1クラッチC21、第1クラッチC
21と並列された第2クラッチC22及び第2クラッチC22
と第1の中間断続自在ギアg1′との間に直列に取付け
られた一方向クラッチF2からなる。
中間軸22には、左側端部に前記第1の固定ギヤG13と常
時噛合した第1の断続自在ギヤg1が回転自在に支持さ
れ、右側には前進用ギヤGf及び後進用ギヤGrが回転
自在に支持されている。第1の断続自在ギヤg1は第1
の湿式多板クラッチC1により中間軸22に断続自在に連
結されている。この第1のクラッチC1は、第1クラッ
チC11、該クラッチC11に並列された第2クラッチC12
及び第2クラッチC12と第1の断続自在ギヤg1との間
に直列に取り付けられた一方向クラッチF1からなる。
前進ギヤGf及び後進ギヤGr前後進切換用ドッグクラ
ッチC0により選択的に中間軸22に連結される。
時噛合した第1の断続自在ギヤg1が回転自在に支持さ
れ、右側には前進用ギヤGf及び後進用ギヤGrが回転
自在に支持されている。第1の断続自在ギヤg1は第1
の湿式多板クラッチC1により中間軸22に断続自在に連
結されている。この第1のクラッチC1は、第1クラッ
チC11、該クラッチC11に並列された第2クラッチC12
及び第2クラッチC12と第1の断続自在ギヤg1との間
に直列に取り付けられた一方向クラッチF1からなる。
前進ギヤGf及び後進ギヤGr前後進切換用ドッグクラ
ッチC0により選択的に中間軸22に連結される。
出力軸23には、中間に前記第1の固定ギヤG13に常時噛
合った第3の断続自在ギヤg3が回転自在に支持される
と共に第3の湿式多板クラッチC3が設けられ、第3の
断続自ギヤg3がこのクラッチを介して断続自在に連結
され、その右側には第2の固定ギヤG2が設けられ、そ
れらの右側に出力ギヤ25とパーキングギヤ26が設けられ
ている。
合った第3の断続自在ギヤg3が回転自在に支持される
と共に第3の湿式多板クラッチC3が設けられ、第3の
断続自ギヤg3がこのクラッチを介して断続自在に連結
され、その右側には第2の固定ギヤG2が設けられ、そ
れらの右側に出力ギヤ25とパーキングギヤ26が設けられ
ている。
入力軸21に対して回転可能に配設された中間軸24には、
一端に前記前進用ギヤGfと噛合した第1の中間断続自
在ギヤg1′が固定され、その右側に前記第2の固定ギ
ヤG2に常時噛合した第2の断続自在ギヤg2と第2のク
ラッチC2の他方の部材が固定されている。この第2の
断続自在ギヤg2はアイドラギヤGiを介して前記後進用
ギヤGrに噛合している。
一端に前記前進用ギヤGfと噛合した第1の中間断続自
在ギヤg1′が固定され、その右側に前記第2の固定ギ
ヤG2に常時噛合した第2の断続自在ギヤg2と第2のク
ラッチC2の他方の部材が固定されている。この第2の
断続自在ギヤg2はアイドラギヤGiを介して前記後進用
ギヤGrに噛合している。
ディファレンシャル機構3は前記出力ギヤ25に常時噛合
された入力ギヤ31を備えている。
された入力ギヤ31を備えている。
次に、この車両用歯車変速機の作用を説明する。前進と
後進の切換えはドッグクラッチC0で行われる。ドッグ
クラッチC0を前進側に設定したとき(ギヤGfが中間
軸22に連結する)、第1速は第1のクラッチC1の係合
で、第2速は第1のクラッチC1の解放と第2のクラッ
チC2の係合で、第3速は第2のクラッチC2の解放と第
3のクラッチC3の係合でそれぞれ達成される。各ギヤ
の歯数を表1のごとく設定すると各速度段の減速比は表
2のようになる。
後進の切換えはドッグクラッチC0で行われる。ドッグ
クラッチC0を前進側に設定したとき(ギヤGfが中間
軸22に連結する)、第1速は第1のクラッチC1の係合
で、第2速は第1のクラッチC1の解放と第2のクラッ
チC2の係合で、第3速は第2のクラッチC2の解放と第
3のクラッチC3の係合でそれぞれ達成される。各ギヤ
の歯数を表1のごとく設定すると各速度段の減速比は表
2のようになる。
この車両用歯車変速機においては、3軸式にすることに
より、全長を短くし、大きいギヤ比を得るとともにギア
比の設定の自由度を大きくし、伝動効率を向上させてお
り、また、第1速と第3速で歯車列の一部を共用してい
るためギヤ枚数を最小限に押さえた構造を実現でき、さ
らに、第1速又は後進を多段噛合としてギア比を1.5〜
1.8の範囲に収め、結果的に変速機をコンパクトにして
いる。
より、全長を短くし、大きいギヤ比を得るとともにギア
比の設定の自由度を大きくし、伝動効率を向上させてお
り、また、第1速と第3速で歯車列の一部を共用してい
るためギヤ枚数を最小限に押さえた構造を実現でき、さ
らに、第1速又は後進を多段噛合としてギア比を1.5〜
1.8の範囲に収め、結果的に変速機をコンパクトにして
いる。
さらに本実施例は次の効果を奏する。
(a)第1のクラッチC1に一方向クラッチを組み込んだこ
とにより、エンジンブレーキが効くようになり、急坂路
を下りるときに好都合である。
とにより、エンジンブレーキが効くようになり、急坂路
を下りるときに好都合である。
(b)同一断面上にクラッチが重ならないレイアウトによ
り軸間距離が短縮され、計量化される。
り軸間距離が短縮され、計量化される。
(c)キックダウン時の応答時間が長くならないため、1
段跳びの変速が可能となる。
段跳びの変速が可能となる。
(d)加工が容易なはす歯外歯車で歯車列を構成可能なの
で、加工が難しい内歯歯車を要する遊星歯車列を用いた
従来の変速機に比べて製作が容易であり、コストダウン
効果もある。
で、加工が難しい内歯歯車を要する遊星歯車列を用いた
従来の変速機に比べて製作が容易であり、コストダウン
効果もある。
(e)軸の短縮により、軸撓みが減少するので軸径を細く
でき、ベアリングのサイズも小さくなるという利点を有
する。
でき、ベアリングのサイズも小さくなるという利点を有
する。
第2図は第2実施例を示す。第1図と同一符号は同一機
能の構成要素を示す。本実施例では、第1実施例におけ
る第3のクラッチC3を図に示すごとく左側端部に配置
したものであり、同様の作用効果を奏する。
能の構成要素を示す。本実施例では、第1実施例におけ
る第3のクラッチC3を図に示すごとく左側端部に配置
したものであり、同様の作用効果を奏する。
第3図は第3実施例を示す。本実施例では、第1実施例
における入力軸21の左側端部に第4の固定ギヤG4と該
ギヤG4に常時噛合した第4の断続自在ギヤg4が回転自
在に支持され、このギヤが第4の湿式多板クラッチC4
を介して出力軸23に断続自在に連結され前進4速構成と
している。
における入力軸21の左側端部に第4の固定ギヤG4と該
ギヤG4に常時噛合した第4の断続自在ギヤg4が回転自
在に支持され、このギヤが第4の湿式多板クラッチC4
を介して出力軸23に断続自在に連結され前進4速構成と
している。
この車両用歯車変速機の作用を説明する。前進と後進の
切換えはドッグクラッチC0で行われる。ドッグクラッ
チC0を前進側に設定したとき(ギヤGfが中間軸22に
連結する)、第1速は第1のクラッチC1の係合で、第
2速は第1のクラッチC1の解放と第2のクラッチC2の
係合で、第3速は第2のクラッチC2の解放と第3のク
ラッチC3の係合で、第4速は第3のクラッチC3の解放
と第4のクラッチC4の係合でそれぞれ達成される。各
ギヤの歯数を表3のごとく設定すると各速度段の減速比
は表4のようになる。
切換えはドッグクラッチC0で行われる。ドッグクラッ
チC0を前進側に設定したとき(ギヤGfが中間軸22に
連結する)、第1速は第1のクラッチC1の係合で、第
2速は第1のクラッチC1の解放と第2のクラッチC2の
係合で、第3速は第2のクラッチC2の解放と第3のク
ラッチC3の係合で、第4速は第3のクラッチC3の解放
と第4のクラッチC4の係合でそれぞれ達成される。各
ギヤの歯数を表3のごとく設定すると各速度段の減速比
は表4のようになる。
上述の構成及び作用よりなる第3実施例の変速機は、上
述の第1実施例と同様の作用効果を奏するうえに、一つ
の歯車列及びクラッチの追加によってさらに前進第4速
の歯車列を有するもので、変速範囲を広げると共に、オ
ーバートップを可能にして車両の高速走行時のエンジン
回転を下げるという利点を有する。
述の第1実施例と同様の作用効果を奏するうえに、一つ
の歯車列及びクラッチの追加によってさらに前進第4速
の歯車列を有するもので、変速範囲を広げると共に、オ
ーバートップを可能にして車両の高速走行時のエンジン
回転を下げるという利点を有する。
第4図は第4実施例を示す。本実施例では第3実施例に
おける第3のクラッチC3と第4のクラッチC4との配置
を逆にしており、変速機ケース4をトルクコンバータハ
ウジング41、トランスミッションケース42、リアカバー
43の3分割とし、第4速のクラッチギヤをリアカバー43
側に配置した。
おける第3のクラッチC3と第4のクラッチC4との配置
を逆にしており、変速機ケース4をトルクコンバータハ
ウジング41、トランスミッションケース42、リアカバー
43の3分割とし、第4速のクラッチギヤをリアカバー43
側に配置した。
上述の構成よりなる第4実施例の変速機は、第3実施例
と同様の作用効果を奏するうえに、変速機ケース4の3
分割構造により、サービス性が向上すると共に、第4速
のクラッチギヤのリアカバー43側への配置により、前進
3速及び前進4速の自自動変速機のトルクコンバータハ
ウジング41及びトランスミッションケース2の共通化を
実現できる。
と同様の作用効果を奏するうえに、変速機ケース4の3
分割構造により、サービス性が向上すると共に、第4速
のクラッチギヤのリアカバー43側への配置により、前進
3速及び前進4速の自自動変速機のトルクコンバータハ
ウジング41及びトランスミッションケース2の共通化を
実現できる。
第1図は本発明の第1実施例に係る車両用歯車変速機の
骨格図、第2図は第2実施例に係る車両用歯車変速機の
骨格図、第3図は第3実施例に係る車両用歯車変速機の
骨格図、第4図は第4実施例に係る車両用歯車変速機の
骨格図である。 1……トルクコンバータ、3……ディファレンシャル機
構、4……変速機ケース、21……入力軸、22……中間
軸、23……出力軸、C0……前後進切換用ドッグクラッ
チ、C1……第1の湿式多板クラッチ、C2……第2の湿
式多板クラッチ、C3……第3の湿式多板クラッチ、C4
……第4の湿式多板クラッチ、G13……第1の固定ギ
ヤ、G2……第2の固定ギヤG4……第3の固定ギヤ、G
f……前進用ギヤ、Gi……アイドラギヤ、Gr……後
進用ギヤ、g1……第1の断続自在ギヤ、g1′……中間
断続自在ギヤ、g2……第2の断続自在ギヤ、g3……第
3の断続自在ギヤ、g4……第4の断続自在ギヤ
骨格図、第2図は第2実施例に係る車両用歯車変速機の
骨格図、第3図は第3実施例に係る車両用歯車変速機の
骨格図、第4図は第4実施例に係る車両用歯車変速機の
骨格図である。 1……トルクコンバータ、3……ディファレンシャル機
構、4……変速機ケース、21……入力軸、22……中間
軸、23……出力軸、C0……前後進切換用ドッグクラッ
チ、C1……第1の湿式多板クラッチ、C2……第2の湿
式多板クラッチ、C3……第3の湿式多板クラッチ、C4
……第4の湿式多板クラッチ、G13……第1の固定ギ
ヤ、G2……第2の固定ギヤG4……第3の固定ギヤ、G
f……前進用ギヤ、Gi……アイドラギヤ、Gr……後
進用ギヤ、g1……第1の断続自在ギヤ、g1′……中間
断続自在ギヤ、g2……第2の断続自在ギヤ、g3……第
3の断続自在ギヤ、g4……第4の断続自在ギヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−94658(JP,A) 実開 昭54−12676(JP,U) 実開 昭55−142737(JP,U)
Claims (3)
- 【請求項1】それぞれ変速機ケースに相互に平行して配
設され、トルクコンバータを介してエンジンに駆動連結
された入力軸と、ディファレンシャル機構に駆動連結さ
れた出力軸と、中間軸とを有し、 前記入力軸と前記出力軸に、それぞれ一方が固定され、
他方が回転自在に支持されるとともに湿式多板クラッチ
を介して断続連結せしめられ、相互に噛合する複数の固
定ギヤと断続自在ギヤとが配設された車両用歯車変速機
において、 前記中間軸には、該中間軸に回転自在に支持されて第1
の湿式多板クラッチを介して前記中間軸に断続連結せし
められるとともに前記入力軸に固定された第1の固定ギ
ヤと常時噛合した第1の断続自在ギヤと、前後進切換用
ドッグクラッチと、前記中間軸にそれぞれ回転自在に支
持されて前記前後進切換用ドッグクラッチを介して前記
中間軸に選択的に連結せしめられる前進用ギヤと後進用
ギヤとが配設され、 前記入力軸には、前記前進用ギヤに常時噛合した中間断
続自在ギヤと、前記後進用ギヤにアイドラギヤを介して
常時噛合した第2の断続自在ギヤとが一体回転するよう
連結せしめられて前記入力軸に回転自在に支持されると
ともに第2の湿式多板クラッチを介して前記入力軸に断
続連結せしめて配設され、 前記出力軸には、前記第2の断続自在ギヤに常時噛合し
た第2の固定ギヤが固定して配設され、 前記第1の湿式多板クラッチの係合により、前記第1の
固定ギヤと前記第1の断続自在ギヤとの間、前記前進用
ギヤと前記中間断続ギヤとの間及び前記第2の断続自在
ギヤと前記第2の固定ギヤとの間の3段の減速による前
進1速が達成され、前記第2の湿式多板クラッチの係合
により、前記第2の断続自在ギヤと前記第2の固定ギヤ
との間の1段の減速による前進2速が達成され、前記第
1の湿式多板クラッチの係合と前記前後進切換用ドッグ
クラッチの後進側への切換えとにより、前記第1の固定
ギヤと前記第1の断続自在ギヤとの間及び前記アイドラ
ギヤと第2の断続自在ギヤとを介した前記後進用ギヤと
前記第2の固定ギヤとの間の2段の減速による後進が達
成されることを特徴とする車両用歯車変速機。 - 【請求項2】さらに前記出力軸には、前記第1の固定ギ
ヤと常時噛合し、前記出力軸に回転自在に支持されて第
3の湿式多板クラッチを介して前記出力軸に断続連結せ
しめられる第3の断続自在ギヤが配設され、前記第3の
湿式多板クラッチの係合により前記第1の固定ギヤと前
記第3の断続自在ギヤとの間の1段の減速による前進3
速が達成されることを特徴とする特許請求の範囲第1項
記載の車両用歯車変速機。 - 【請求項3】さらに、前記入力軸には、第3の固定ギヤ
が固定して配設され、前記出力軸には、前記第3の固定
ギヤと常時噛合して前記出力軸に回転自在に支持されて
第4の湿式多板クラッチを介して前記出力軸に断続連結
せしめられる第4の断続自在ギヤが配設され、前記第4
の湿式多板クラッチの係合により前記第3の固定ギヤと
前記第4の断続自在ギヤとの間の1段の減速による前進
4速が達成されることを特徴とする特許請求の範囲第2
項記載の車両用歯車変速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58145961A JPH0648044B2 (ja) | 1983-08-09 | 1983-08-09 | 車両用歯車変速機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58145961A JPH0648044B2 (ja) | 1983-08-09 | 1983-08-09 | 車両用歯車変速機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6037443A JPS6037443A (ja) | 1985-02-26 |
JPH0648044B2 true JPH0648044B2 (ja) | 1994-06-22 |
Family
ID=15397017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58145961A Expired - Fee Related JPH0648044B2 (ja) | 1983-08-09 | 1983-08-09 | 車両用歯車変速機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0648044B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5159376A (en) * | 1990-05-29 | 1992-10-27 | Nikon Corporation | Automatic focus controlling apparatus |
JP4916384B2 (ja) * | 2007-06-01 | 2012-04-11 | 日本車輌製造株式会社 | 鉄道車両 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5412676U (ja) * | 1977-06-30 | 1979-01-26 | ||
JPS5927568Y2 (ja) * | 1979-03-31 | 1984-08-09 | 株式会社クボタ | トラクタ等のトランスミツシヨン |
JPS5894658A (ja) * | 1981-12-01 | 1983-06-04 | Toyota Motor Corp | 歯車式変速装置 |
-
1983
- 1983-08-09 JP JP58145961A patent/JPH0648044B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6037443A (ja) | 1985-02-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |