JPH0647999U - カラオケ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力装置を介して好みの曲調を指定するだけ
で好みのカラオケ演奏を楽しむことができるようにする
ことを目的とする。 【構成】 第１の記憶部４と第２の記憶部５とを設け、
これらの記憶部に複数の楽曲データおよび上記楽曲デー
タを種々の曲調で演奏するための曲調データを格納する
とともに、入力装置１を介して曲名および曲調を指定す
る情報が装置の全体動作を制御する楽音制御部２に与え
られたら、上記第１の記憶部４と第２の記憶部５に格納
されているデータを記憶部制御装置３の制御により読み
出して楽音発生手段６に与え、上記入力装置１によって
指定された曲調で指定された楽曲を演奏できるようにす
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はカラオケ装置に係わり、特に、１つの曲を色々な曲調で演奏すること ができるようにしたしたカラオケ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

周知の通り、歌手による音声が発音されずに、楽器による演奏のみが発音され るようにして、上記演奏に合わせて使用者が歌えるようにしたカラオケ装置が普 及している。 上記カラオケ装置は、カラオケテープやコンパクトディスクなどに記録されて いる楽器演奏のみの曲を再生するように構成されており、概略は楽曲を再生する 手段や歌詞を表示するための表示装置、および頭出し手段などにより構成されて いる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のカラオケ装置の楽曲再生手段は、カラオケテープやコンパクトディス クなどに記録されている楽曲を単に再生するだけの機能しか具備していなかった 。したがって、カラオケ装置から発音される楽曲の曲調は、上記カラオケテープ やコンパクトディスクなどに予め記録されているものに限定されていた。

【０００４】 例えば、使用者が或る曲Ａを選択した場合、上記曲Ａの曲調はそのカラオケテ ープやコンパクトディスクに前もって記録されているものであり、曲調は１種類 に限られてしまっていた。しかし、音楽の好みは各人様々であり、同じ曲でも他 にアレンジされているもの、曲調の違ったものを選ぶ場合は、全く別の場所に格 納されている楽曲を探さなくてはならなかった。

【０００５】 すなわち、従来のカラオケ装置は使用者が好みの演奏を楽しむためには、好み に合った曲調で楽曲が記録されているカラオケテープやコンパクトディスクを一 々探す手間があった。 本考案は上述の問題点にかんがみ、入力装置を介して好みの曲調を指定するだ けで好みのカラオケ演奏を楽しむことができるようにすることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記問題を解決するめに本考案のカラオケ装置は、複数の演奏データや曲調デ ータを記憶手段に記憶しておき、外部入力装置を介して曲名および曲調を指定す ることにより、上記記憶手段に記憶してある演奏データや曲調データを楽音発生 手段に読み出して楽音信号を生成することにより、所望の曲を好みの曲調で演奏 できるようにしたことを特徴とするカラオケ装置である。

【０００７】 また、本考案の他の特徴とするところは複数の楽曲データを格納するための第 １の記憶部と、 上記第１の記憶手段に格納されている各楽曲に対応する複数の曲調データが格 納されている第２の記憶部と、 上記第１の記憶部および第２の記憶部にそれぞれ格納されている楽曲や曲調を 選択するための入力装置と、 上記入力装置により指定された楽曲および曲調に対応データを上記第１の記憶 部および第２の記憶部から読み出す記憶部制御手段と、 上記記憶部制御手段によって読み出された楽曲データおよび曲調データに基づ いて、上記入力装置によって指定された楽曲の楽音信号を、上記入力装置で指定 された曲調で発生させる楽音発生手段と、 上記楽音発生手段によって発生された楽音信号に基づいて発音信号を生成して 出力する発音手段とを具備している。

【０００８】

【作用】

本考案のカラオケ装置は上記構成よりなるので、演奏データまたは音楽情報が １つの曲に対して複数の演奏データ、音楽情報を関係付けることができるように なり、曲名を指定するとともに曲調を指定すれば、所望の曲を好みの曲調でもっ て演奏することができるようになる。

【０００９】

【実施例】

次に、添付図面に従って本考案のカラオケ装置の一実施例を詳述する。図１は 、本実施例のカラオケ装置の概略構成を示す機能構成図である。 図１に示したように、本実施例のカラオケ装置は入力装置１、楽音制御部２、 記憶部制御装置３、第１の記憶部４、第２の記憶部５、楽音発生手段６、発音手 段７等によって構成されている。

【００１０】 入力装置１は、例えばキーボードまたはテンキー等によって構成されており、 演奏すべき音楽名や上記音楽を演奏する曲調等を数値により指定して入力するた めに用いられる。 楽音制御部２は、このカラオケ装置の全体の動作を制御するためのもので、上 記入力装置１から入力された指示情報がこの楽音制御部２に与えられる。

【００１１】 記憶部制御装置３は、上記楽音制御部２の制御下で第１の記憶部４および第２ の記憶部５の読み出し制御を行い、これらの記憶部に格納されている楽曲データ および曲調データ等を読み出す作用を有している。 第１の記憶部４および第２の記憶部５は、本実施例のカラオケ装置で演奏する 音楽、および上記音楽を種々の曲調で演奏するための曲調データを格納するため に設けられているものである。

【００１２】 楽音発生手段６は、上記第１の記憶部４および第２の記憶部５から読み出され た楽曲データ、曲調データに基づいて楽音信号を生成するためのものであり、上 記楽音制御部２の制御下で動作するようになされている。 発音手段７は、上記楽音発生手段６によって生成された楽音信号に基づいて実 際に楽音音声を発するためのものである。

【００１３】 このように構成された本実施例のカラオケ装置においては、ユーザが入力装置 １を介して音楽名および曲調等を予め定められている数値で入力すると、その指 示情報が楽音制御部２に与えられる。 入力装置１から楽音およびその曲調を指定する情報が与えられると、楽音制御 部２は上記指定情報に基づいてテーブルを検索し、上記指定情報に対応する楽曲 データおよび曲調データを読み出すためのデータを生成して記憶部制御装置３に 出力する。また、上記指定情報に基づいて読み出された楽曲データを加工するた めの楽音生成命令を楽音発生手段６に出力する。

【００１４】 記憶部制御装置３は、楽音制御部２から読み出し実行命令が与えられると、上 記第１の記憶部４から楽曲データを読み出すとともに、第２の記憶部５から曲調 データを読み出す。このようにして読み出された楽曲データおよび曲調データは 、楽音発生手段６に与えられる。

【００１５】 楽音発生手段６は、与えられた楽曲データおよび曲調データを楽音制御部２か らの楽音生成命令に基づいて加工し、入力装置１を介して入力された音楽を指定 された曲調で生成する。 楽音発生手段６で生成された楽音信号は、上述したように発音手段７に供給さ れて発音される。

【００１６】 上記第１の記憶部４および第２の記憶部５は、例えば半導体集積回路によって 構成され、第１の記憶部４と第２の記憶部５とを別々の半導体集積回路で構成さ れている。なお、アドレス分割して使用するようにすれば、１つの半導体集積回 路を第１の記憶部４および第２の記憶部５を構成することができる。

【００１７】 次に、図２の構成図に従って本考案のカラオケ装置のハード構成の一例を説明 する。 図１において、１０は中央処理装置であるＣＰＵ、１１は読み出し専用記憶装 置でシステムの制御プログラム等が記憶されているＲＯＭ、１２は読み書き自在 な記憶装置で外部から入力されたデータ等が記憶されているＲＡＭをそれぞれ示 し、これらで楽音制御部２が構成されている。

【００１８】 次いで、１３はＲＯＭカードスロット、１４はＲＯＭカードである。上記ＲＯ Ｍカード１４に楽音データが格納されていて、ＲＯＭカード１４をＲＯＭカード スロット１３に挿入することによりＲＯＭカード１４の楽音データが上記ＲＡＭ １２に読み込まれる。

【００１９】 また、２０はビデオＲＡＭであり、ここにカラオケ演奏される音楽に係わる映 像データが格納されている。そして、上記ビデオＲＡＭ２０に格納されている映 像データがディスプレイコントローラ１５を介して表示装置２１に与えられ、演 奏時に映像表示される。

【００２０】 １９はＣＤ−プレイヤであり、ここに数種類の曲調の楽曲データが記録されて いて、ＣＤ−ＲＯＭインターフェイス１８を介してアドレスバスＡＢ、およびデ ータバスＤＢにそれぞれ接続されている。１７は、シンセサイザでありＭＩＤＩ インターフェイス１６を介して上記アドレスバスＡＢ、およびデータバスＤＢに それぞれ接続されている。

【００２１】 シンセサイザ１７は、ＣＰＵ１０に指定された楽音を生成するために配設され ているものであり、例えば図３の構成図に示すように構成されている。 すなわち、複数の音源モジュール３０、リズム音源３１、ミキサ３２、アンプ ３３等によって構成されている。

【００２２】 また、各音源モジュール３０は、図４の構成図に示すようにＶＣＯ（Ｖｏｌｔ ｇｅ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｏｃｅｒａｔｏｕ）と、ＶＣＦ（Ｖｏｌｔｇｅ Ｃｏｎ ｔｒｏｌ Ｆｉｌｔｅｒ）と、ＶＣＡ（Ｖｏｌｔｇｅ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ａｍｐ ｌｅｆｉｅｒ）からなる。また、この制御にはＭＩＤＩ（Ｍｕｓｉｃａｌ Ｉｎ ｓｔｒｕｍｅｎｔ Ｄｉｇｉｔａｌ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ）が用いられ、ＭＩＤ Ｉにより各音源モジュール３０を制御して入力装置１を介して指定された任意の 音を出力できるようにしている。

【００２３】 リズム音源３１には、複数のリズム楽器の音が予め登録されている。なお、こ こに登録されているリズム伴奏パターンとしては、ワルツ、タンゴなどの２小節 程の繰返しパターンやイントロ、フィルイン、エンディングなどの演奏の節目で 随時挿入する単フレーズパターンがある。

【００２４】 図５は、ＲＯＭカード１４およびＣＤ−ＲＯＭのデータ構成を示したものであ り、データディレクトリ部と、演奏データ部とに区画されている。そして、デー タディレクトリ部には、曲名や曲調等のアドレスが格納されており、演奏データ 部には歌詞データやＭＩＤＩデータ等が格納されていて、歌詞データは表示装置 ２１に供給され、ＭＩＤＩデータはシンセサイザ１７へ供給される。

【００２５】 本実施例における楽曲データは、１音がキーナンバー、ステップタイム、ゲー トタイム、ベロシティーの４バイトからなる音符データの配列により構成される 。この場合、キーナンバーは音程を示し、ステップタイムは発音のタイミングを 示している。また、ゲートタイムは発音の時間幅を示し、ベロシティーは発音の 音量を示す。この外に、音色データや音符パターンの繰返し記号などが楽曲デー タに含まれる。

【００２６】 本実施例のカラオケ装置はこのように構成されているので、１つの曲に対して 複数の演奏データ、または音楽情報を関係付けて演奏することができる。同じ曲 でも種々のアレンジで演奏することができる。これにより、面倒な手間をかける ことなく好みの演奏を楽しむことができる。

【００２７】

【考案の効果】

本考案は上述したように、複数の演奏データや曲調データを記憶手段に記憶し ておき、外部入力装置を介して曲名および曲調を指定することにより、上記記憶 手段に記憶してある演奏データや曲調データを楽音発生手段に読み出して楽音信 号を生成することにより、所望の曲を好みの曲調で演奏できるようにしたので、 演奏データまたは音楽情報を１つの曲に対して複数の演奏データや音楽情報を関 係付けることができる。したがって、入力装置からユーザーは曲名や曲調を入力 するだけで所望の曲を好みの曲調で演奏させることができ、好みの曲調で演奏す るために従来必要であった面倒な手間や操作を省略することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のカラオケ装置の一実施例を示す機能構
成図である。

【図２】実施例のカラオケ装置の一例を示す構成図であ
る。

【図３】音源モジュールの一例を示す構成図である。

【図４】音源モジュールの一例を示す構成図である。

【図５】データ構成説明図である。

【図６】

【符号の説明】

１ 入力装置 ２ 楽音制御部 ３ 記憶部制御装置 ４ 第１の記憶部 ５ 第２の記憶部 ６ 楽音発生手段 ７ 発音手段 １０ ＣＰＵ １１ ＲＯＭ １２ ＲＡＭ １３ ＲＯＭカードスロット １４ ＲＯＭカード １５ コントローラ １６ ＭＩＤＩインターフェイス １７ シンセサイザ １８ ＣＤ−ＲＯＭインターフェイス １９ Ｄプレイヤ ２０ ビデオＲＡＭ ２１ 表示装置

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【手続補正書】

【提出日】平成５年８月２４日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図面の簡単な説明

【補正方法】変更

【補正内容】

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案のカラオケ装置の一実施例を示す機能
構成図である。

【図２】 実施例のカラオケ装置の一例を示す構成図で
ある。

【図３】 音源モジュールの一例を示す構成図である。

【図４】 音源モジュールの一例を示す構成図である。

【図５】 データ構成説明図である。

【符号の説明】 １ 入力装置 ２ 楽音制御部 ３ 記憶部制御装置 ４ 第１の記憶部 ５ 第２の記憶部 ６ 楽音発生手段 ７ 発音手段 １０ ＣＰＵ １１ ＲＯＭ １２ ＲＡＭ １３ ＲＯＭカードスロット １４ ＲＯＭカード １５ コントローラ １６ ＭＩＤＩインターフェイス １７ シンセサイザ １８ ＣＤ−ＲＯＭインターフェイス １９ Ｄプレイヤ ２０ ビデオＲＡＭ ２１ 表示装置

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の演奏データや曲調データを記憶手
   段に記憶しておき、外部入力装置を介して曲名および曲
   調を指定することにより、上記記憶手段に記憶してある
   演奏データや曲調データを楽音発生手段に読み出して楽
   音信号を生成することにより、所望の曲を好みの曲調で
   演奏できるようにしたことを特徴とするカラオケ装置。
2. 【請求項２】 複数の楽曲データを格納するための第１
   の記憶部と、 上記第１の記憶部に格納されている各楽曲に対応する複
   数の曲調データが格納されている第２の記憶部と、 上記第１の記憶部および第２の記憶部にそれぞれ格納さ
   れている楽曲や曲調を選択するための入力装置と、 上記入力装置により指定された楽曲および曲調に対応デ
   ータを上記第１の記憶部および第２の記憶部から読み出
   す記憶部制御手段と、 上記記憶部制御手段によって読み出された楽曲データお
   よび曲調データに基づいて、上記入力装置によって指定
   された楽曲の楽音信号を、上記入力装置で指定された曲
   調で発生させる楽音発生手段と、 上記楽音発生手段によって発生された楽音信号に基づい
   て発音信号を生成して出力する発音手段とを具備するこ
   とを特徴とするカラオケ装置。