JPH0647992U - 鍵盤楽器の上屋根取付構造 - Google Patents
鍵盤楽器の上屋根取付構造Info
- Publication number
- JPH0647992U JPH0647992U JP8820992U JP8820992U JPH0647992U JP H0647992 U JPH0647992 U JP H0647992U JP 8820992 U JP8820992 U JP 8820992U JP 8820992 U JP8820992 U JP 8820992U JP H0647992 U JPH0647992 U JP H0647992U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- upper roof
- mounting structure
- musical instrument
- roof
- instrument body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Electrophonic Musical Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 上屋根や側板の表面に固定ねじやその目隠し
キャップがまったく現れないようにして、上屋根を取外
し自在に強固に取り付けることができる鍵盤楽器の上屋
根取付構造を提供することである。 【構成】 上屋根16の下面前部の少なくとも左右方向
の両端部に、後方に開放した係合凹部32を有するフッ
ク状の固定部材27を設け、固定部材27の係合凹部3
2を、楽器本体2の内部に設けられた係合突起33に係
合させるとともに、上屋根16の後部を裏板8側から楽
器本体2にねじ35止め固定したものである。
キャップがまったく現れないようにして、上屋根を取外
し自在に強固に取り付けることができる鍵盤楽器の上屋
根取付構造を提供することである。 【構成】 上屋根16の下面前部の少なくとも左右方向
の両端部に、後方に開放した係合凹部32を有するフッ
ク状の固定部材27を設け、固定部材27の係合凹部3
2を、楽器本体2の内部に設けられた係合突起33に係
合させるとともに、上屋根16の後部を裏板8側から楽
器本体2にねじ35止め固定したものである。
Description
【0001】
本考案は、例えば、電子オルガンや電子ピアノなどの鍵盤楽器の上屋根取付構 造に関するものである。
【0002】
鍵盤楽器の上屋根は、楽器本体の頂部に固定されて、電子基板などの内部装置 を保護するとともに、譜面台を支持する支持板として機能するものである。この ような従来の上屋根の取付構造として、例えば、図7に示すものが知られている 。この取付構造では、譜面台58を折たたみ自在に取り付けた上屋根51は、そ の後端が、蝶番52によって、裏板53の上側に設けた上屋根受木54に回動自 在に支持されるとともに、中央部を側板55に固定された金具56と上方から通 したねじ57とで締め付けることによって、楽器本体に取り付けられている。こ のような取付構造により、上屋根51は、通常は、ねじ57で固定した開閉不能 の状態に維持され、上述した機能を果たすことができる一方、必要に応じてねじ 57を外し、蝶番52回りに開くことにより、内部装置の保守や修理などを行え るようになっている。
【0003】
しかし、この従来の取付構造では、上屋根51を固定するために、ねじ57を 上屋根51側から締め付けなければならず、ねじ57の頭が上屋根51の上面に 現れてしまい、見栄えが良くないという欠点がある。また、上屋根の他の取付構 造として、上屋根を側板の側方からねじ止めするものや、締め付けたねじの頭を 隠すために目隠しキャップを取り付けたものも知られているが、前者はねじの頭 が側板の表面に現れ、後者は目隠しキャップが上屋根や側板の表面に現れること から、両者とも美観上の観点ではやはり好ましくない。
【0004】 本考案は、このような問題点を解決するためになされたものであり、上屋根や 側板の表面に固定ねじやその目隠しキャップがまったく現れないようにして、上 屋根を取外し自在に強固に取り付けることができる鍵盤楽器の上屋根取付構造を 提供することを目的としている。
【0005】
本考案は、上記目的を達成するため、楽器本体を構成する一対の側板間に楽器 本体の後方を覆うように設けられた裏板と、楽器本体と裏板との間の空間を覆う ように一対の側板の上部間に掛け渡された上屋根とを備え、上屋根を楽器本体に ねじ止め固定する鍵盤楽器の上屋根取付構造において、上屋根の下面前部の少な くとも左右方向の両端部に、後方に開放した係合凹部を有するフック状の固定部 材を設け、固定部材の係合凹部を、楽器本体の内部に設けられた係合突起に係合 させるとともに、上屋根の後部を裏板側から楽器本体にねじ止め固定したもので ある。
【0006】 この場合、固定部材の係合凹部の下縁は、後ろ下がりに傾斜していることが好 ましい。
【0007】
この取付構造によれば、上屋根は、その前部下面に設けた固定部材の係合凹部 が楽器本体内部に設けられた係合突起と係合するとともに、後部を裏板側からね じ止め固定することによって、楽器本体に取り付けられる。したがって、固定用 のねじは、上屋根の上面や側板の側面にはまったく現れず、ねじを隠すためのキ ャップも不要となる。また、裏板が先付けの場合には、この上屋根固定用のねじ を、裏板を固定するためのねじと共用することができる。
【0008】 この場合、固定部材の係合凹部の下縁が後ろ下がりに傾斜していることにより 、ねじの締付けが進むのに伴い、上屋根が後方に引き寄せられるにつれて、上屋 根の水平姿勢を保持したまま、係合凹部と係合突起が次第に強く係合し合うよう になるので、固定部材の寸法や上屋根への設置位置の誤差を容易に吸収して、上 屋根をがたつきなく強固に取り付けることができる。
【0009】
以下、本考案の好ましい実施例を、図面を参照して詳細に説明する。
【0010】 図1は、本考案の上屋根取付構造を適用した電子オルガンの正面図、図2はそ の背面図である。両図に示すように、電子オルガン1は、オルガン本体2と、オ ルガン本体2を支持するとともにオルガン本体2の下半部を構成する両脚部3、 3とによって構成されている。オルガン本体2は、左右一対の側板4、4の上半 部と、両側板4、4に支持され、これらの間から前方に突出するように設けられ た棚板5と、各側板4の内側から前方に張り出し、棚板5の両側を挟むように設 けられた左右一対の腕木6、6とによって外装が構成されており、棚板5上に鍵 盤部7が配置されている。また、側板4、4の後端部には、電子オルガン1の裏 面側全体を覆うように裏板8が取り付けられている(図2参照)。
【0011】 鍵盤部7は、図1に示すように、上下2段の上鍵盤9および下鍵盤10と、上 鍵盤9の後方に配置されたコントロールパネル11とを備えている。両鍵盤9、 10は、図3に示すように、棚板5に固定された鍵盤シャーシ12に支持されて おり、各鍵の押鍵状態すなわちキータッチは、鍵盤シャーシ12に取り付けられ た鍵スイッチ13によって検出される。コントロールパネル11は支持板14に 固定されており、その前面には各種のコントロールスイッチ15が設けられてい る。
【0012】 裏板8とコントロールパネル11との間には、両者の間の空間を覆うように、 上屋根16が取り付けられており、オルガン本体2内部に配置された電子基板な どの内部装置(図示せず)を保護するようになっている。また、上屋根16の上 面前部には、譜面台17が折たたみ自在に設けられている。
【0013】 また、コントロールパネル11の上面と上屋根16の前端との間には、スリッ ト18が形成されており、このスリット18を介して、オルガン本体2の内部に 設けられた収納レール19からカバー20が出し入れされるようになっている( 図3参照)。カバー20は、両腕木6、6に沿って前後方向にスライドされ、鍵 盤部7の上方空間を開閉し、鍵盤部7を覆ってこれを保護する。
【0014】 両脚部3、3は、両側板4、4の下半部と、各側板4の下端に取り付けられた ベース21とによって構成されている。両脚部3、3の前部は、バッフル板22 および下前板23で覆われており、このバッフル板と裏板8との間には、スピー カなどの音響装置(図示せず)が内蔵されている。なお、図1中の符号24は足 鍵盤、25はエクスプレッションペダルである。
【0015】 次に、図4〜図7を参照して、本考案に係る上屋根16の取付構造について詳 細に説明する。図4に示すように、本実施例の上屋根16は、木質材料などで作 られた細長い板状の上屋根本体26と、上屋根本体26の下面前部に固定された 左右一対の固定金具27、27(1個のみ図示)と、上屋根本体26の下面後部 に固定された付木28とによって構成されている。なお、譜面台17は、上屋根 本体26に蝶番29を介して折たたみ自在に取り付けられている。また、上屋根 本体26の前端部は下方に若干突出していて、腕木6の上面に当接するようにな っている。
【0016】 固定金具27は、図5に示すように、例えば鋼製のL形材で構成されており、 その一方の片に形成されたねじ孔31を介して、上屋根本体26の下面にねじ止 めされている。固定金具27の他方の片は、後方に開放した係合凹部32を有す るフック状に形成されている。固定金具27を上屋根本体26に取り付けた状態 において、固定金具27の係合凹部32の上縁は上屋根本体26に平行である一 方、下縁には後ろ下がりに傾斜が付けられている。また、付木28は、木質の角 材から成り、上屋根本体26の下面の幅全体にわたって接着などによって固定さ れている。
【0017】 一方、各腕木6の内側面上端部には、固定金具27に対応する位置に、係合凹 部32が係合するピン33が突出形成されている(図6参照)。また、各側板4 の内側面上端部には、上屋根本体26を支持するL形の受け金具34が取り付け られている。
【0018】 上記構成の上屋根16は、次のようにしてオルガン本体2に取り付けられる。 まず、図6(a)に示すように、上屋根16を水平姿勢に保ち、上屋根本体26 の前端部を腕木6の上面に、上屋根本体26の後端部を受け金具34にそれぞれ 載せ、次いで、上屋根16を後方へスライドさせることによって、固定金具27 の係合凹部32をピン33に係合させる。次に、図6(b)に示すように、ねじ 35を裏板8の背面から付木28に通し、これを締め付けることによって、上屋 根16の取付が完了される。
【0019】 このように、本実施例の取付構造では、ねじ35を裏板8側から締め付けるの で、ねじ35は、上屋根16の上面や側板4の側面にはまったく現れず、美観上 好ましいものとすることができる。また、ねじ35は、裏板8を固定するための ねじと共用できるので、部品点数の削減にも寄与するものとなる。さらに、固定 金具27の係合凹部32が後ろ下がりに傾斜しているので、ねじ35の締付けが 進むのに伴い、上屋根16が後方に引き寄せられるにつれて、係合凹部32の縁 部とピン33とが次第に強く係合し合うようになることにより、固定金具27の 寸法や上屋根本体26への設置位置などの誤差を容易に吸収して、上屋根16を がたつきを生じることなく強固に取り付けることができる。
【0020】 上屋根16をオルガン本体2から取り外すには、上述したのと逆の手順、すな わち、ねじ35を緩め、上屋根16を前方にスライドさせ、上方に持ち上げるだ けでよいので、簡単な取外し作業により、内部装置の保守や修理を行うことがで きる。
【0021】 なお、本考案は、上述した実施例に限らず、種々の態様で実施することができ る。例えば、実施例では、上屋根の後部をねじ止めするために上屋根本体に付木 を固定しているが、付木を用いずに上屋根本体の後部を直接ねじ止めしてもよい 。また、固定部材は、実施例で説明したL字形の板状の金具に限らず、同様の機 能を発揮できるものであれば、他の任意の形状や材料のもので構成できることは 勿論である。その他、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で、細部の構成を適宜変更 することが可能である。
【0022】
以上詳述したように、本考案の鍵盤楽器の上屋根取付構造は、上屋根の上面や 側板の表面に固定ねじやその目隠しキャップがまったく現れないようにして、上 屋根を取外し自在に強固に取り付けることができるなどの効果を有するものであ る。
【図1】本考案を適用した電子オルガンの全体を示す正
面図である。
面図である。
【図2】図1の電子オルガンの背面図である。
【図3】図1の電子オルガンの内部構成を示す部分側面
図である。
図である。
【図4】上屋根を譜面台とともに示す側面図である。
【図5】図2の固定金具を詳細に示す斜視図である。
【図6】図4の上屋根を取り付ける手順を示す側面図で
ある。
ある。
【図7】従来の上屋根の取付構造を示す側面図である。
1 電子オルガン 2 オルガン本体 4 側板 8 裏板 16 上屋根 27 固定金具 28 付木 32 係合凹部 33 ピン 35 ねじ
Claims (2)
- 【請求項1】 楽器本体を構成する一対の側板間に前記
楽器本体の後方を覆うように設けられた裏板と、前記楽
器本体と前記裏板との間の空間を覆うように前記一対の
側板の上部間に掛け渡された上屋根とを備え、当該上屋
根を前記楽器本体にねじ止め固定する鍵盤楽器の上屋根
取付構造において、 前記上屋根の下面前部の少なくとも左右方向の両端部
に、後方に開放した係合凹部を有するフック状の固定部
材を設け、前記固定部材の前記係合凹部を、前記楽器本
体の内部に設けられた係合突起に係合させるとともに、
前記上屋根の後部を前記裏板側から前記楽器本体にねじ
止め固定したことを特徴とする鍵盤楽器の上屋根取付構
造。 - 【請求項2】 前記固定部材の前記係合凹部の下縁が後
ろ下がりに傾斜していることを特徴とする、請求項1に
記載の鍵盤楽器の上屋根取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8820992U JP2563470Y2 (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 鍵盤楽器の上屋根取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8820992U JP2563470Y2 (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 鍵盤楽器の上屋根取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0647992U true JPH0647992U (ja) | 1994-06-28 |
JP2563470Y2 JP2563470Y2 (ja) | 1998-02-25 |
Family
ID=13936520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8820992U Expired - Lifetime JP2563470Y2 (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 鍵盤楽器の上屋根取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2563470Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-11-30 JP JP8820992U patent/JP2563470Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2563470Y2 (ja) | 1998-02-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
HUP0000561A2 (hu) | Berendezés vasalat, előnyösen egy sarokpánt tartókarjának bútorlapon vagy hasonlón való rögzítésére | |
JPH0647992U (ja) | 鍵盤楽器の上屋根取付構造 | |
JP2568940Y2 (ja) | 鍵盤楽器のスタンド構造および鍵盤楽器 | |
JP2568939Y2 (ja) | 鍵盤楽器用スタンドの固定構造 | |
JP3636090B2 (ja) | 外装部材の取付構造 | |
JPH09171382A (ja) | 大屋根固定構造 | |
JP2831879B2 (ja) | 加熱調理器の取付装置及び取付方法 | |
JP2990489B2 (ja) | 調理器の前面構造 | |
JPH0596888U (ja) | 電子鍵盤楽器のキャビネット構造 | |
JP3311976B2 (ja) | 隙間隠蔽部材 | |
JP3088889B2 (ja) | 幕板取付装置 | |
JP2002345591A (ja) | 昇降式椅子 | |
JPS6032707Y2 (ja) | ピアノ | |
JPH02119694U (ja) | ||
JP2001223487A (ja) | 機器収納用ラック | |
JPH061991Y2 (ja) | 機能パネルの取付け構造 | |
JP4470531B2 (ja) | 楽器 | |
JPH0744045Y2 (ja) | 操作パネル | |
JP2551470Y2 (ja) | 台所用キャビネット | |
JP4479056B2 (ja) | 操作卓の側板取付け装置 | |
JPS6030785Y2 (ja) | スライド蓋 | |
JPH0594889U (ja) | 鍵盤楽器 | |
JP2511903Y2 (ja) | キ―ボ―ド用補助テ―ブル | |
JP2542055Y2 (ja) | 台所用キャビネット | |
JP2005000404A (ja) | デスクトップサイドパネル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970916 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |