JPH0647886A - 積層板成形用クッション - Google Patents

積層板成形用クッション

Info

Publication number
JPH0647886A
JPH0647886A JP4205847A JP20584792A JPH0647886A JP H0647886 A JPH0647886 A JP H0647886A JP 4205847 A JP4205847 A JP 4205847A JP 20584792 A JP20584792 A JP 20584792A JP H0647886 A JPH0647886 A JP H0647886A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cushion
thickness
peripheral edge
layer
peripheral portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4205847A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Ohori
健一 大堀
Hidenori Eriguchi
秀紀 江里口
Yasuyuki Aoki
泰行 青木
Akira Shimizu
明 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP4205847A priority Critical patent/JPH0647886A/ja
Publication of JPH0647886A publication Critical patent/JPH0647886A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/06Platens or press rams
    • B30B15/061Cushion plates

Abstract

(57)【要約】 【目的】 積層板成形時に周囲から流出する樹脂の量を
少なくして、板厚偏差を小さくし、そり、ボイドをなく
す。 【構成】 周縁部よりも中央部が、厚み方向の熱伝導率
が大であるクッション又は周縁部よりも中央部が、加圧
圧縮率が小であるクッションを用いる。このクッション
は、複数のシート材料を重ね合わせてなる積層板成形用
クッションであって、前記シート材料の少なくとも1枚
が、周縁部よりも中央部が、厚み方向の熱伝導率が大で
あるようにする、又は、複数のシート材料を重ね合わせ
てなる積層板成形用クッションであって、前記シート材
料の少なくとも1枚が、周縁部よりも中央部が、加圧圧
縮率が小であるようにして得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は積層板成形用クッション
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】積層板をプレス成形するとき、プレス熱
板と鏡板との間にクッションを挟んでいる。従来は、ク
ラフト紙、リンター紙、フェルト、ゴム、ガラスクロス
などのシート材料を単体で又は複合してクッションとし
て用いていた。熱伝導性をよくするために金属板又は金
属はくを複合したクッションも提案されている(特開昭
61−19533号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のクッ
ションは、異なるシート材料を複合したものでも、熱や
圧力の伝わり方が面内では均一であり、熱又は加圧力
が、プレス熱板から積層材料に均等に伝わるため、加熱
によって流動化した樹脂が、積層材料の端から流れ出
し、端部が薄くなり、ボイドが端部に集中して発生す
る。
【0004】本発明は、使用する材料の流動特性、硬化
特性、プレスの機械精度や構造に合わせて、クッション
の面内各部で熱又は圧力の伝わり方が異なるようにし
て、熱又は圧力を所望の分布で積層板層材料に伝え、前
記課題を解決しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願第一の発明は、周縁
部よりも中央部が、厚み方向の熱伝導率が大であること
を特徴とする積層板成形用クッションである。厚み方向
の熱伝導率を周縁部よりも中央部が大とすることは、ク
ッションを複数のシート材料を重ね合わせて構成し、そ
のシート材料の少なくとも1層を、周縁部よりも中央部
が、厚み方向の熱伝導率が大であるようにすることによ
って達成される。さらに図1に図示する具体例によって
説明する。図1に示すクッション10は、図1(a)に
示すようにA〜Eの5層からなり、A層、C層及びE層
はクラフト紙B層及びD層は、図1(b)及び図1
(c)に示すようにその中央部に、クラフト紙2、3よ
りも熱伝導率の大きい材料例えばアルミはく1を、接着
剤3によってクラフト紙2、3の間に挟み込んだもので
ある。
【0006】本願第二の発明は、周縁部よりも中央部
が、加圧圧縮率が小であることを特徴とする積層板成形
用クッションである。厚み方向の加圧圧縮率を周縁部よ
りも中央部が小とすることは、クッションを複数のシー
ト材料を重ね合わせて構成し、そのシート材料の少なく
とも1層を、周縁部よりも中央部が、厚み方向の加圧圧
縮率が小であるようにすることによって達成される。こ
のようなクッションは、前記図1に示したアルミはく1
に代えて、クラフト紙2、3よりも加圧圧縮率の小さい
材料例えばシリコーンゴムを用いることによって得られ
る。
【0007】第一、第二何れの場合も、熱伝導率又は加
圧圧縮率が中央部から周縁部にかけて段階的に変わるよ
うにするとより好ましい結果が得られる。また第一の発
明と第二の発明とを組み合わせてもよい。
【0008】
【作用】例えば、ガラスクロスを基材としエポキシ樹脂
ワニスを塗布乾燥しBステ−ジ化した材料を多数枚重ね
その両側に銅はくを配しプレスにより加熱加圧し樹脂を
溶融−流動−硬化させ電気配線板用銅張積層板を成形す
る過程では、プレス成形時に多数枚重ねた材料の周縁部
が開放系になっている。そのため、熱板からの熱が積層
材料に均等に伝わると、樹脂は同時に溶融流動化して周
縁部に向けて流れて周縁部の流動化した樹脂を押出し、
周縁部の板厚が減少する。
【0009】ところが、周縁部よりも中央部が、厚み方
向の熱伝導率が大であるクッションを使用することによ
って、熱板からの熱が積層材料の中央部に先に伝わり、
周縁部の樹脂が未だ流動化する前に溶融するが、その時
点では周縁部の樹脂は溶融していないために、中央部の
樹脂は周縁部の流動化していない樹脂に妨げられて周縁
部に向けて流れずそのまま硬化し始め、流動性を失う。
従って流出する樹脂は周縁部のごく一部に限られ、周縁
部の板厚はほとんど減少しない。
【0010】また、周縁部よりも中央部の加圧圧縮率が
小さいクッションを使用することにより、圧力の吸収さ
れ方が周縁部において大となり、その結果周縁部は中央
部に比し圧力が小さくなる。そのため全体を均等に加圧
したときと比較すると、周縁部の板厚減少が小さくな
る。
【0011】
【実施例】
実施例1 図1に示すような構成で厚さ10mmのクッションを作
成した。A層、C層及びE層はいずれもクラフト紙から
なりで、厚さ2mmである。B層及びD層は、図1の
(b)に示すようにに厚さ1mmのクラフト紙層2、3
の間に、厚さ0.1mmのアルミはく1をニトリルゴム
の接着剤3で接着したものである。クラフト紙のサイズ
は1050mm四方、B層のアルミはくのサイズは50
0mm四方、D層のアルミはくのサイズは800mm四
方とした。また各層の接着にもニトリルゴムを用いた。
このクッションの熱伝導率は、中央部が3.64mW/
(m・K)、周縁から300mmの位置で3.20mW
/(m・K)、周縁から35mmの位置で2.80mW
/(m・K)であった。また、このクッションを圧力1
0MPaで加圧したときの加圧圧縮率は、中央部が8.
30%、周縁から300mmの位置で8.30%、周縁
から35mmの位置で8.30%であった。
【0012】実施例2 図1に示すような構成で厚さ10mmのクッションを作
成した。A層、C層及びE層はいずれもクラフト紙から
なり、厚さ2mmである。B層及びD層は、図1の
(b)に示すようにに厚さ1mmのクラフト紙層2、3
の間に、厚さ0.2mmのシリコーンゴム1をニトリル
ゴムの接着剤3で接着したものである。クラフト紙のサ
イズは1050mm四方、B層のシリコーンゴムのサイ
ズは500mm四方、D層のシリコーンゴムのサイズは
800mm四方とした。また各層の接着にもニトリルゴ
ムを用いた。このクッションの熱伝導率は、中央部が
2.81mW/(m・K)、周縁から300mmの位置
で2.81mW/(m・K)、周縁から35mmの位置
で2.80mW/(m・K)であった。またこのクッシ
ョンを圧力10MPaで加圧したときの加圧圧縮率は、
中央部が5.21%、周縁から300mmの位置で6.
72%、周縁から35mmの位置で8.30%であっ
た。
【0013】比較例 比較のためA、B、C、D、Eの各層すべてクラフト紙
からなるクッションを用意した。このクッションの熱伝
導率は、中央部、周縁から300mmの位置、周縁から
35mmの位置いずれも2.80mW/(m・K)であ
った。またこのクッションを圧力10MPaで加圧した
ときの加圧圧縮率は、中央部、周縁から300mmの位
置、周縁から35mmの位置いずれにおいても8.30
%であった。
【0014】以上のクッションを用いて、厚さ0.4m
mのガラスクロスを基材としエポキシ樹脂ワニスを塗布
し、160℃で10分間乾燥して樹脂をBステ−ジ化し
たプリプレグとした。このプリプレグ4枚を重ね、その
両側に厚さ18μmの電解銅はくを配した構成材料3組
を、各組の間及び両側に厚さ2mmのステンレス板を挟
み、熱板との間にクッションを配して、プレスにより加
熱加圧した。加圧温度は170℃、圧力は10MPaで
ある。得られた積層板は1000mm四方、厚さ1.6
mmである。
【0015】成形時の積層板の中央部、周縁部から30
0mmの位置及び周縁部から10mmの位置における積
層材料の昇温速度(80〜120℃)の測定結果(単
位:℃/min)を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】成形時の積層板の中央部、周縁部から30
0mmの位置及び周縁部から10mmの位置における積
層材料の圧力(但し冷間、感圧紙で測定)の測定結果
(単位MPa)を表2に示す。
【0018】
【表2】
【0019】完成した積層板の中央部と周縁部の板厚偏
差の測定結果(単位:mm)及び積層板のそり量(水平
置時の最大はねあがり量)の測定結果(単位:mm)を
表3に示す。
【0020】
【表3】
【0021】得られた積層板の外観は比較例のクッショ
ンを用いたもので、中央の積層材料についてだけに4角
にかすれ及びボイドが認められた。
【0022】
【発明の効果】本発明により、積層板製造に際し加圧初
期における周縁からの樹脂流出を少なくでき、板厚偏
差、そり、ボイドをいずれも少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクッションの構成を示し、(a)は側
面図、(b)はB層の中央部切断端面図、(c)はB層
の横断平面図である。
【符号の説明】
10 クッション 1 アルミはく(シリコーンゴム) 2 クラフト紙 3 接着剤 4 クラフト紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 明 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社下館工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周縁部よりも中央部が、厚み方向の熱伝
    導率が大であることを特徴とする積層板成形用クッショ
    ン。
  2. 【請求項2】 複数のシート材料を重ね合わせてなる積
    層板成形用クッションであって、前記シート材料の少な
    くとも1枚が、周縁部よりも中央部が、厚み方向の熱伝
    導率が大であることを特徴とする請求項1記載の積層板
    成形用クッション。
  3. 【請求項3】 周縁部よりも中央部が、加圧圧縮率が小
    であることを特徴とする積層板成形用クッション。
  4. 【請求項4】 複数のシート材料を重ね合わせてなる積
    層板成形用クッションであって、前記シート材料の少な
    くとも1枚が、周縁部よりも中央部が、加圧圧縮率が小
    であることを特徴とする請求項3記載の積層板成形用ク
    ッション。
JP4205847A 1992-08-03 1992-08-03 積層板成形用クッション Pending JPH0647886A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4205847A JPH0647886A (ja) 1992-08-03 1992-08-03 積層板成形用クッション

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4205847A JPH0647886A (ja) 1992-08-03 1992-08-03 積層板成形用クッション

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0647886A true JPH0647886A (ja) 1994-02-22

Family

ID=16513700

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4205847A Pending JPH0647886A (ja) 1992-08-03 1992-08-03 積層板成形用クッション

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0647886A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0460818B2 (ja)
JPH0647886A (ja) 積層板成形用クッション
JP3058045B2 (ja) 多層プリント配線板の製造方法
JPH04158593A (ja) 積層板の製造方法
JPS60231392A (ja) 複数層プリント回路基板の製造方法
JPH09130042A (ja) 多層プリント配線板の製造方法
JPH01255526A (ja) 積層板の製造方法
JPH11170382A (ja) 積層板の製造法および積層板の成形用プレート
JP2586629B2 (ja) コンポジット積層板の製造方法
JPH03126552A (ja) 積層板の製造方法
JPS6110981Y2 (ja)
JPH04151216A (ja) 積層板の製造方法
JPH081855A (ja) 積層板の製造方法
JPS6189037A (ja) 積層板の製法
JPH04119836A (ja) 金属箔張積層板とその製造方法
JP2001009967A (ja) 樹脂付き銅箔及びそれを用いたプリント基板
JPH03155935A (ja) 積層板の製造方法
JPH08118385A (ja) 積層板の製造方法
JPH05147054A (ja) プレス用クツシヨン材及びその製造法
JPH0324919A (ja) Smc成形品、積層板及び配線板の成形方法
JPH069835B2 (ja) 金属ベース積層板の製造方法
JPH0397542A (ja) 積層板の製造方法
JPS6049410B2 (ja) 片面金属箔張り積層板の製造方法
JPH03138142A (ja) 金属ベース積層板の製造方法
JPH02235629A (ja) 積層板の製造方法