JPH0647435U - 瓦葺き屋根構造 - Google Patents
瓦葺き屋根構造Info
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- JPH0647435U JPH0647435U JP8537992U JP8537992U JPH0647435U JP H0647435 U JPH0647435 U JP H0647435U JP 8537992 U JP8537992 U JP 8537992U JP 8537992 U JP8537992 U JP 8537992U JP H0647435 U JPH0647435 U JP H0647435U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 現場の地面で所定の大きさの格子枠に瓦葺き
を行い、この瓦を取り付けた格子枠を屋根の上に吊り上
げて架設固定して、作業能率を高め、かつ、作業の安全
性を向上させる。 【構成】 懸り部(211)を備えた複数の横向き棒材
(21)と縦向き棒材(22)によって組立られた格子枠
(20)と、一端に上記懸り部(211)と対応して掛合う
係止部(35)を備えた連接端(32)を設け、他端に下向
きに凸起する固定ブロック部(33)を設けると共に、該
固定ブロック部(33)より延伸して先端が下向きに屈折
する遮蔽端部(34)を設けた複数の軽金属製瓦(30,3
0')と、上記懸り部(211)に一方の瓦(30)の係止部
(35)を掛合し、さらに瓦(30)の上側に他の瓦(3
0')の他端の遮蔽端部(34)で被覆し、該他の瓦(3
0')の固定ブロック部(33)と格子枠(20)とを締め付
ける螺締手段(40)とを設け、上下の両瓦(30',30)
を上記格子枠(20)に固定する。
を行い、この瓦を取り付けた格子枠を屋根の上に吊り上
げて架設固定して、作業能率を高め、かつ、作業の安全
性を向上させる。 【構成】 懸り部(211)を備えた複数の横向き棒材
(21)と縦向き棒材(22)によって組立られた格子枠
(20)と、一端に上記懸り部(211)と対応して掛合う
係止部(35)を備えた連接端(32)を設け、他端に下向
きに凸起する固定ブロック部(33)を設けると共に、該
固定ブロック部(33)より延伸して先端が下向きに屈折
する遮蔽端部(34)を設けた複数の軽金属製瓦(30,3
0')と、上記懸り部(211)に一方の瓦(30)の係止部
(35)を掛合し、さらに瓦(30)の上側に他の瓦(3
0')の他端の遮蔽端部(34)で被覆し、該他の瓦(3
0')の固定ブロック部(33)と格子枠(20)とを締め付
ける螺締手段(40)とを設け、上下の両瓦(30',30)
を上記格子枠(20)に固定する。
Description
【0001】
本考案は瓦葺き屋根構造に関し、特に地面で瓦葺きした後に、屋根骨枠上面に 架設して屋根葺き工事を完成させ、作業能率が向上すると同時に作業の安全性を 確保できる瓦葺き屋根構造に関する。
【0002】
近年、一戸建て住宅や住宅の一部増築などでは、屋根を瓦葺きに設計した住宅 がかなり多く、中でも金属瓦を使用している場合が多い。
【0003】 上記金属瓦の屋根葺き方法は、例えば、図9に示すように、まず、鋼製棟木に 連結して屋根勾配沿いに張架された鋼製チャンネル材によりなる垂木10と直交 させて、適当な間隔を隔てて横向きに複数の木舞11を固定して格子枠を形成し ている。
【0004】 上記形成した格子枠に取り付ける瓦12は、図11に示すように、下側端及び 上側端をそれぞれ下向きに屈折して鈎状端縁121及び段付状の係合端縁122 を設けている。
【0005】 上記瓦12を屋根に葺く時には、1つの瓦12の係合端縁122を上記木舞 11に当接させ、かつ、その上側に葺く他の瓦12'の鈎状端縁121を上記瓦 12の係合端縁122に上方より被覆させる。その後、図10に示すように、釘 13を屋根勾配と略平行するように上向きに打ち付けて上側の瓦12'及び下側 の瓦12の鈎状端縁121及び係合端縁122を貫通させ上記木舞11に固定す る。この上記工程で屋根全体に瓦葺きを行っている。
【0006】
上記従来例による瓦葺き作業では下記に列挙する問題点が生じる。 (1)一般に伝統の金属製瓦は、主として適当な厚さの鋼シートを成型して造ら れているため、重量が重く運搬作業が非常に困難である。
【0007】 (2)瓦葺き屋根は傾斜状に設計されているので、上記従来例の瓦の構造の場合 、屋根葺きする時は、まず屋根の最低端から瓦を葺き始め、徐々に屋根の最上部 の棟木に向って瓦葺きを行う。しかも、最低層の瓦12の係合端縁122は、釘 13を打ち付けて固定するまでは単に木舞11上面に載置され、かつ上側の瓦 12'の鈎状端縁121に圧接されているのみとしている。よって、屋根の上で 瓦葺き作業を進めている作業人員の足場の安全を図ると同時に、葺いた瓦が滑っ て移動しないようにするため、必ず瓦葺きを行うとすぐに釘を打ち付けて固定し なければならい。即ち、上記従来例での瓦葺き作業はいたって煩わしく、かつ作 業人員が足場が悪い傾斜した屋根の上で作業を進めるので、作業性の向上を図る のが困難な上に、瓦を所定位置に整理して葺き並べるに時間がかかり、作業時間 の遅延する。
【0008】 (3)木質の木舞に鋼製の瓦を釘を打ち付けて固定する作業は容易で便利である が、木舞では腐敗し易く、かつ、釘の打ち付け完了後の釘は外側に露出している ので錆易い。また、釘によって木舞に固定した瓦の係合端縁122や鈎状端縁 121が、時間が経つにつれて緩みが生じ、瓦葺き屋根構造全体の安全性が悪く なり、瓦が離脱して周囲に危害をもたらす場合がある。
【0009】 (4)図11に示すように、単に釘を打ち付けて上下の瓦の係合端縁122と鈎 状端縁121とを固定しているので、強風による風圧から、係合端縁122と鈎 状端縁121が垂直方向に互いに叩き合い或は摩擦して、釘の打ち付け固定では 瓦が容易に離脱する欠点がある。
【0010】 本考案は、上記問題に鑑みてなされたもので、現場の地面で所定の大きさの格 子枠に確実に瓦葺きを行った後、この瓦葺きを行った格子枠を屋根の上に吊り上 げて架設固定して、作業性および作業の安全性の向上を図る瓦葺き屋根構造を提 供することを目的としている。
【0011】
上記目的を達成するため、本考案は、懸り部を備えた金属製の複数の横向き棒 材と縦向き棒材とを組み立てて形成する格子枠と、 一端に上記懸り部と対応して掛合う係止部を設け、他端に固定ブロック部を突 設すると共に、該固定ブロック部より延伸して先端が下向きに屈折する遮蔽端部 が設けた複数の軽金属製瓦と、 上記格子枠と上記瓦とを固定する螺締手段を備え、 上記懸り部に一方の瓦の係止部を係合し、該係合部分を一方の瓦の上側に葺く 他方の瓦の他端の遮蔽端部で被覆すると共に、該他方の瓦の固定ブロック部と格 子枠とを螺締手段と締付固定する構成としていることを特徴とする瓦葺き屋根構 造を提供するものである。
【0012】 より詳しくは、懸り部を具えた複数の横向き棒材と縦向き棒材によって組立ら れた格子枠に、それぞれの一端に上記懸り部と対応して掛合う係止部を具えた連 接端を設け、他端に下向きに凸起する固定ブロック部及び適当な長さに延伸して 先端が下向きに屈折する遮蔽端部が形成された複数の軽金属製瓦を、上記懸り部 に該瓦の係止部を掛合し、さらに該瓦上側に隣接して葺く上側瓦他端の遮蔽端部 で被覆して、該固定ブロック部を螺締手段で締結することにより該上,下側瓦を 上記格子枠に固定するようにして構成される瓦葺き屋根構造を提供するものであ る。
【0013】 上記瓦の連接端とその上側に隣接する上側瓦の固定ブロック部との間に鋼製添 え板を介装して、該添え板一端の逆鈎端により上記下側瓦の係止部を冠着し、か つ該添え板他端を上記固定ブロック部底面に延伸させて、螺締手段により該添え 板を該固定ブロック部に螺締し、進んで、該上,下側瓦を連接固定するようにし ている。また、上記係止部底面に係合溝を形成している。
【0014】 または、上記瓦を適当な大きさに設け、その表面に複数の瓦模様を形成させて 瓦ユニットとし、それに対応して現場地面で適当な大きさの格子枠を組立てて、 該格子枠に所定数の瓦ユニットを葺き、かつ螺締手段により連結固定して、しか る後、それを吊り上げて屋根上に架設固定するようにすれば一層好ましくなる。
【0015】
上記のように構成された、本考案は、下側に葺いた瓦の係合溝を所定位置の格 子枠の懸り部に掛合させ、次にその上側に葺く瓦の他端に形成され固定ブロック 部を該下側の瓦の連接端の上面に圧接して、螺締手段を下方から上向きに棒材及 び下側の瓦を挿通して上側の瓦の固定ブロック部底端面に螺着させ、これにより 上側の瓦の遮蔽端部が下側の瓦の係止部と格子枠の懸り部との係着箇所を覆い、 このように屋根全体に瓦葺きして屋根葺き作業を完成することができる。
【0016】 そして、上記瓦の連接端とその上側に隣接する上側瓦の固定ブロック部との間 に鋼製の添え板を介装して、該添え板の一端の逆鈎端により上記下側の瓦の係止 部を冠着し、かつ該添え板の他端を上記固定ブロック部底面に延伸させて、螺締 手段により該添え板を上側の瓦の固定ブロック部と格子枠の横向き棒材との間に 固定し、進んで、上下の瓦を連接固定するようにしてい。よって、添え板により 上下の瓦の連接箇所付近に適度の剛性をもたらせることが出来る。
【0017】 また、上記係止部底面に係合溝を形成して懸り部との係合をよりスムースに行 なわせ、または、上記瓦を適当な大きさに設け、その表面に複数の瓦模様を形成 させて瓦ユニットとし、それに対応して現場の地面で適当な大きさの格子枠を組 立てて、該格子枠に所定数の瓦ユニットを葺き、かつ螺締手段により連結固定し て、しかる後、それを吊り上げて屋根上に架設固定するようにしている。よって 、葺く並べながら釘を打ち付けて固定しなければならない従来例の欠点が大幅に 改善させられる。
【0018】 本考案のその他の目的、特徴、および、利点は、以下の実施例の詳細な説明か ら一層あきらかとなる。
【0019】
以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明する。 本考案の図1から図5に示す第1実施例の瓦葺き屋根構造は、図1および図2 に示すように、格子枠20、複数の瓦30,30'、…及び螺締手段40によって 構成されている。
【0020】 上記格子枠20は、予め屋根の上に架設された複数の鋼製垂木10(図9に示 す)の上面に取付けられるもので、所要数の金属製棒材21,22を組合せて吊り 上げ可能な大きさの四方形框体(碁盤形状)に形成している。
【0021】 上記格子枠20の横向きに配列する棒材21は、図7に示すように、所要間隔 をあけて所定数の凸起状懸り部211を設け、かつ、該凸起状懸り部211と巾 方向にズラせた所定位置に長さ方向に向けて細長い溝とした細長スロット212 を設けている。 格子枠20は、上記横向きの棒材21の所定位置に縦向きの棒材22を直交す るように固定している。
【0022】 上記瓦30,30'、…は、同一形状で複数設けられ、軽金属、例えばアルミ合 金で形成して質量を軽くしており、瓦30と30'は互いに連結される。これら 瓦30、30'は図2に示すように、一端に上向きに突出する湾曲凸起状の係止 部35を設けると共に、他端には下向きに突出する固定ブロック部33を設けて いる。
【0023】 上記係止部35は、上記棒材21の懸り部211を係合する係合溝31を有す ると共に、該係合溝の下端より外方に延伸する連接端32を備えている。該連接 端32には、上記横向きの棒材21の細長スロット212の位置に対応させ、上 記螺締手段40を挿入する長溝形状の通孔321を穿設している。
【0024】 他端の固定ブロック部33は、連結する瓦の上記連接端32の通孔321の位 置に対応させて突出させており、底面より上方に向けてねじ孔331を設けると 共に、上端面より外方に向けて延伸させると共にその先端を下向きに屈折した倒 L字形状の遮蔽端部34を設けている。
【0025】 上記各瓦30、30'…は、図4、図5に示すように、4枚の瓦を配設したよ うな模様をもうけた一つの大きい瓦からなり、外観として1つの瓦を4つの瓦に 見えるように、中央部に巾方向の段部37を設けた、言わば瓦ユニットからなる 。
【0026】 上記構成の瓦30、30'…を屋根葺きする時には、図2に示すように、瓦 30の係合溝31を格子枠20の懸り部211に係着させた後、該瓦30の連接 端32の上面に、隣接する他の瓦30'の固定ブロック部33を圧接する。
【0027】 上記圧接した後に、螺締手段40(本考案はボルト41を使用する)を下方から 上向きに棒材21の細長スロット212と下側瓦30の通孔321に挿通して上 側の瓦30'の固定ブロック部33の底端面のねじ孔331に螺着する。 このように、格子枠20に瓦30、30'…を固定した後、全体を吊り上げ、 屋根の上の垂木の上に固定して、屋根葺き作業が終了する。
【0028】 上記瓦葺き屋根構造では、上側の瓦30'の遮蔽端部34が下側の瓦30の係 合溝31と懸り部211との係着箇所を覆い、この係着箇所が雨に濡れたり、風 に晒されるのを保護すると同時に、瓦葺き屋根の外観を美化する効果がある。
【0029】 かつ、作業する現場の地面で格子枠20を組立て、各瓦30、30'、…の係 合溝31を棒材21の懸り部211に嵌合し、最後に螺締手段40により該各瓦 を簡単に連接固定し、しかも、これら瓦が4枚分を1枚とした瓦ユニットからな るため、上記連接固定作業が速やかになり、瓦葺き作業を短時間で完成すること が可能となる。かつ、瓦葺きが完成したものを吊り上げて屋根の上に架設固定さ せることにより、屋根の上で瓦を葺き並べながら一方で釘打ち固定しなければな らない従来例の欠点が大幅に改善され、作業能率を高め、作業人員が長時間、足 場が不安定で安全性の問題がある屋根の上で作業する欠点も解決される。
【0030】 図6、図7は本考案の第2実施例を示し、瓦30、30'…をアルミ合金で形 成して質量を軽くしているため、図7に示す曲げこわさの強い鋼材製の添え板 50を設け、該添え板50を曲げこわさが比較的弱い係止部35を覆うように取 り付け強風による風圧で、上側の瓦30'の遮蔽端部34が下側の瓦30に対し て垂直方向に揺動し、互いに損傷するのを防ぐようにしている。
【0031】 上記添え板50は、上側の瓦30'の固定ブロック部33と下側の瓦30の連 接端32との接触面に介在され、下側の瓦30の上向き揺動を適度に抑えると同 時に、上側の瓦30'の遮蔽端部34の過度の揺動を制止させるのである。
【0032】 第2実施例の瓦葺き屋根構造は、図6に示すように、第1実施例と同様に瓦 30の一端の棒材21の懸り部211と対応する位置に係合溝31を設け、該係 合溝31を形成する湾曲凸起を係止部35とし、連接端32は設けていない。
【0033】 また、瓦30の他端には、下向きに凸起する固定ブロック部33を設けると共 に、該固定ブロック部33の底端面の所定位置にねじ孔331を穿設している。 さらに該固定ブロック部33の上端より延伸して先端が下向きに屈折する遮蔽端 部34を設けている。
【0034】 上記鋼材製の添え板50は、図7に示すように、一端に上記瓦30の係止部3 5に被着する略「7」字形状の逆鈎端51を設けると共に、他端には該逆鈎端51 の下端より垂直外方に突出する連接端52を設け、該連接端52の上面に他の瓦 30'の固定ブロック部33の底端面を圧接するようにしている。また、上記連 接端52の中央位置には、長方形状の通孔521を設けている。
【0035】 上記第2実施例では、図6に示すように、横向きの棒材21の凸起状懸り部 211に上記瓦30の係合溝31を係合させた後、該瓦30の係止部35に添え 板50の逆鈎端51を係合させる。次いで、該添え板50の連接端52の上面に 上記瓦30と連続させる他の瓦30'の固定ブロック部33を圧接する。
【0036】 上記圧接した後、上記螺締手段のボルト41を上記棒材21の細長スロット 212、添え板50の通孔521を貫通させ、上側の瓦30'の固定ブロック部 33のねじ孔331に螺着する。このように格子枠20の全体に瓦30、30' 、…を固定した後、吊り上げて、屋根の上の固定して組立作業を完了する。
【0037】 第2実施例は、上記第1実施例と同様に、上側の瓦30'の遮蔽端部34が下 側の瓦30の係合溝31の上記懸り部211の係着した箇所を覆い、この係着箇 所が風雨に晒されるのを保護し瓦屋根の外観を美化する。
【0038】 かつ、第2実施例は、上下の瓦30',30の係着箇所において、添え板50の 一端の7字形状逆鈎端51を下側瓦30の係止部35に被着し、該添え板50の 連接端52が上側の瓦30'の固定ブロック部33に圧着され、かつ、螺締手段 40により螺着するので、これら瓦30,30'を格子枠20の上の所定位置に固 定し、かつ、上側の瓦30'の遮蔽端部34と下側の瓦30の係合溝31の外壁 との間に介在された該添え板50の制止作用を及ぼし、上下の瓦30,30'を強 風の風圧による相互衝撃が発生するのを防ぐ。
【0039】 尚、上記第2実施例に用いる添え板50を第1実施例に用いてもよいことは言 うまでもない。 また、瓦30、30'、…として、上記のように4枚の瓦の模様を描いた瓦ユ ニットを用いる代わり、通常の大きさの1枚の瓦を用いてもよい。その場合、各 瓦の両端に上記固定ブロック部33と係止部35を形成し、図8に示すように、 相互に連結すると共に横向き棒材21に固定して、組み付けても良い。
【0040】
以上の説明から明らかなように、本考案の瓦葺き屋根構造では、瓦を軽金属板 で成型しているので、瓦自体の重量が軽くなるため、運搬作業が容易となる。従 って、地面上で予め格子枠を組み立てて瓦葺きを行い、格子枠に取り付けられた 瓦を、屋根上に吊り上げて装着固定するので、瓦葺き作業を行う足場が安定して 迅速に屋根葺き作業を完成することが出来る上に、作業の安全性を確保すること が出来る。
【0041】 格子枠を金属製としているので簡単に腐敗することが無い。かつ、上側に配置 する瓦の遮蔽端部が下側の瓦の係止部と懸り部との係合位置を被覆するので容易 に風化しない上に、屋根の外観を美化することができる。
【0042】 さらに、添え板を下側の瓦の係止部と上側の瓦の固定ブロック部との間に介在 させた場合は、上下の瓦の連接箇所の剛性を強化し、強風による風圧で上下の瓦 の遮蔽端部と連接端が揺動して互いに衝撃或いは摩擦するのを緩和する。よって 、従来例に示す釘の打ち付けによる固定と比べ、揺らぎおよび離脱する問題が生 じることを確実に防止することが出来る。 さらにまた、瓦自体の重量が軽くなったことに伴い、表面に複数の瓦を配設し たような模様の1つの大きさ瓦ユニットを設けることができ、該瓦ユニットを用 いてて瓦葺きすると、屋根葺き作業をより短時間に行うことが出来る。
【図1】 本考案の第1実施例の瓦葺き屋根構造の瓦と
格子枠との固定状態を示す平面図である。
格子枠との固定状態を示す平面図である。
【図2】 図1の上下の瓦の連接状態を示す側面図であ
る。
る。
【図3】 格子枠の横向き棒材を示す平面図である。
【図4】 瓦葺き屋根構造における瓦を示す平面図であ
る。
る。
【図5】 図4のI−I断面図である。
【図6】 本考案の第2実施例の上下の瓦の連接状態を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図7】 第2実施例の添え板を示す斜視図である。
【図8】 瓦葺き屋根構造の変形例を示す側面図であ
る。
る。
【図9】 従来の瓦の屋根葺きを示す斜視図である。
【図10】 従来の瓦の取付方法を示す斜視図である。
【図11】 従来の瓦の連接状態を示す側面図である。
20 格子枠 21 棒材(横向き) 22 棒材(縦向き) 30,30' 瓦 31 係合溝 32 連接溝 33 固定ブロック部 34 遮蔽端部 35 係止部 40 螺締手段 50 添え板 51 逆鈎端 211 懸り部
Claims (5)
- 【請求項1】 懸り部(211)を備えた金属製の複数の
横向き棒材(21)と縦向き棒材(22)とを組み立てて形
成する格子枠(20)と、 一端に上記懸り部(211)と対応して掛合う係止部(3
5)を設け、他端に固定ブロック部(33)を突設すると
共に、該固定ブロック部(33)より延伸して先端が下向
きに屈折する遮蔽端部(34)が設けた複数の軽金属製瓦
(30,30')と、上記格子枠(20)と上記瓦(30,3
0')とを固定する螺締手段(40)を備え、 上記懸り部(211)に一方の瓦(30)の係止部(35)を
係合し、該係合部分を瓦(30)の上側に葺く他方の瓦
(30')の他端の遮蔽端部(34)で被覆すると共に、該
他方の瓦(30')の固定ブロック部(33)と格子枠(2
0)とを螺締手段(40)と締付固定する構成としている
ことを特徴とする瓦葺き屋根構造。 - 【請求項2】 上記瓦(30,30')の係止部(35)の先
端より連接端(32)を伸長して、該連接端(32)を横向
き棒材(21)と他方の瓦(30')の上記固定ブロック(3
3)の間に介在させ、これら棒材(21)、連接端(32)
および固定ブロック(33)に穿設した穴にボルトからな
る螺締手段(40)を螺着する構成としている請求項1記
載の瓦葺き屋根構造。 - 【請求項3】 一端に上記一方の瓦(30)の係止部(3
5)を冠着する逆鈎端(51)を設け、他端には横向き棒
材21と他方の瓦(30')の固定ブロック部(33)との
間に延伸させる連接端(52)を設けた添え板(50)を設
け、 上記螺締手段(40)により添え板(50)を介して横向き
棒材(21)と他方の瓦(30')の固定ブロック部(33)
を締め付けて上記両方の瓦(30,30')を連接固定して
いることを特徴とする前記請求項のいずれか1項に記載
の瓦葺き屋根構造。 - 【請求項4】 上記瓦(30,30')の係止部(35)には
底面より上記横向き棒材(21)の懸り部(211)に係着
する係合溝(31)を設けていることを特徴とする前記請
求項のいずれか1項に記載の瓦葺き屋根構造。 - 【請求項5】 上記各瓦(30,30')を複数枚の瓦の大
きさに設定して、複数枚の瓦を配設した如き模様を設け
た大きさとして、これら各瓦の両端に上記係止部(35)
と固定ブロック(33)とを設け、地面で上記格子枠(2
0)に螺締手段(40)を介して固定した後に屋根の上に
架設固定していることを特徴とする前記請求項のいずれ
か1項に記載の瓦葺き屋根構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8537992U JP2503044Y2 (ja) | 1992-12-11 | 1992-12-11 | 瓦葺き屋根構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8537992U JP2503044Y2 (ja) | 1992-12-11 | 1992-12-11 | 瓦葺き屋根構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0647435U true JPH0647435U (ja) | 1994-06-28 |
JP2503044Y2 JP2503044Y2 (ja) | 1996-06-26 |
Family
ID=13857101
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8537992U Expired - Lifetime JP2503044Y2 (ja) | 1992-12-11 | 1992-12-11 | 瓦葺き屋根構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2503044Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110847371A (zh) * | 2019-12-03 | 2020-02-28 | 广东玖米空间科技有限公司 | 铝制装配式建筑 |
-
1992
- 1992-12-11 JP JP8537992U patent/JP2503044Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110847371A (zh) * | 2019-12-03 | 2020-02-28 | 广东玖米空间科技有限公司 | 铝制装配式建筑 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2503044Y2 (ja) | 1996-06-26 |
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