JPS5930097Y2 - 引掛け桟瓦の止着装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は引掛は桟瓦の桟肩部を瓦受桟に止めた線状材に
より止める引掛は桟瓦の止着装置に関するものである。

現今、一般家屋等の建築施工時に行なわれ、る引掛は桟
瓦葺きは、野地板の上面に約１．８Ｘ２５ｃｍ角の引掛
は瓦桟を屋根面に対し横列に打つ付けて、この引掛は瓦
桟へ、引掛は桟瓦の裏面死屍に突設した引掛けを引掛け
ながら、引掛は桟瓦の桟肩部を、他の引掛は桟瓦の差込
み部へ互いに重ね合わせて順次化の引掛は桟瓦も同様に
配列して瓦葺きしたもので、特に配列させた引掛は桟瓦
は、只単に、死屍の引掛けを引掛は瓦桟へ係止させであ
るに過ぎないから、台風時等の強風の吹き付けるときは
、上記引掛けが引掛は瓦桟より容易に外れて配列させた
引掛は桟瓦に位置ずれを生じさせ、雨漏りの原因を威し
たり、或いは引掛は桟瓦が風に吹き飛ばされることが応
々にしてあった。

又震災時に於いても、引掛は桟瓦の引掛けが瓦桟より外
れて、そのまま屋根よりずり落ち、屋外の人に当って怪
我を負わせる事故も移々あって、最近では、引掛は桟瓦
の確実な止着に関する要望が強く求められてきた。

本考案は簡単な構成によって上記の欠点を解決すること
を目的とした引掛は桟瓦の止着装置に関するもので、以
下その一実施例を図面に付き説明すれば下記の通りであ
る。

図中１は建造物に於ける屋根部を構成する野地板で、間
隔を隔てて配した種２へ横列に釘止めして下地面を形成
する。

３は野地板１の上面に打ち付けた引掛は瓦桟で、屋根面
に対し、所定間隔を隔てて横列に複数打ち付けである。

４は上記の引掛は瓦桟３へ係止させて多数配列させた引
掛は桟瓦で、裏面死屍に突設した引掛け５を引掛は瓦桟
３の上縁角部へ引掛け、且断面波形をなす瓦本体に於け
る桟肩部６を、他の引掛は桟瓦４′に於ける差込み部７
へ重ね合わせて屋根部へ配列させる。

８は配列させる引掛は桟瓦４，４′に於ける互いに重合
する部分の桟肩部６と差込み部７の下部に位置させ、且
引掛は瓦桟３に対し直交する向きに配置して釘９止めし
た長尺の瓦受桟で、角材を使用して上記桟肩部６を支持
する差込み部７の下面を当接支持し、施工時等に於いて
、配列させた引掛は桟瓦４の桟肩部６へ足をかけたとき
、その荷重によって生ずる引掛は桟瓦４の揺動を防止す
る。

１０は引掛は桟瓦４を止める線状材で、一端部側を瓦受
桟８へ止め、他端部側を引掛は桟瓦４に於ける桟肩部６
に穿設した孔１１．１１へ止めて引掛は桟瓦４を止着す
る。

尚この線状材１０は銅線を用いるが、腐蝕を有しない他
の線状材１０を用いる場合もある。

１２は引掛は桟瓦４の死屍へ係止させた瓦の止着金具で
、死屍へ係合する鉤部１３と、引掛は瓦桟３の側縁へ釘
１４止めされる止着部１５と、引掛は瓦桟３の下縁へ係
止する煽止め部１６からなるものである。

本考案に関する引掛は桟瓦の止着装置の一実施例は上記
の様に構成されているから、この止着装置を施しながら
、引掛は桟瓦葺きを行う場合は、屋根を構成する野地板
１上に引掛は瓦桟３を所定間隔を隔てて打ち付け、更に
この引掛は瓦桟３に直交する様に瓦受桟８を予め釘９止
めしてから、引掛は瓦桟３へ引掛は桟瓦４の引掛け５を
係止し、更に引掛は桟瓦４の死屍へ止着金具１２の鉤部
１３を掛け、又、之れを煽止め部１６を引掛は瓦桟３の
下端へ係止すると共に、止着金具１２の止着部１５を引
掛は瓦桟３の側縁へ一体に釘１４止めした後、瓦受桟８
へ線状材１０の一端部側を巻き付けて止めながら、他の
引掛は桟瓦４′を同様に引掛は瓦桟３へ係止させて、こ
の差込み部７を先に係止した引掛は桟瓦４の桟肩部６へ
差し込んで、互いに重ね合わせると共に、差込み部７の
下面を瓦受桟８の上面へ当接して、桟眉部６と差込み部
７の重合部分を支持させてから、線状材１０の他端部側
を上記桟肩部６にあけた孔１１．１１へ差し通してこれ
を止め、引掛は瓦桟３を瓦受桟８へ止着させるもので、
他の引掛は桟瓦４′も順次同様に止着して瓦葺きするも
のである。

上記の様に本考案に関する引掛は桟瓦の止着装置は、野
地板の上面に打ち付けた引掛は瓦桟に対し、直交する向
きで、配列させる引掛は桟瓦に於ける互いに重合する部
分の桟肩部と差込み部の下部に位置させた瓦受桟へ、線
状材の一端部側を止め、該線状材の他端部側を引掛は桟
瓦に於ける桟肩部に穿設した孔へ止めると共に、死屍へ
保合する鉤部と、引掛は瓦桟の側縁へ釘止めされる止着
部と、引掛は瓦桟の下縁へ係止する煽止め部とよりなる
瓦の止着金具を設けたものであるがら、この装置を施し
ながら引掛は桟瓦葺きを行った場合、引掛は桟瓦の引掛
けは、引掛は瓦桟へ互いに重なり合う桟肩部と差込み部
は引掛は瓦桟に対し直交する向きに取付けた瓦受桟に支
持されると共に、特に差込み部に重なる桟肩部は、瓦受
桟に取付けた線状材により強固に止着され、又、引掛は
桟瓦の死屍は止着金具により確実に固定されるので、例
へ台風時等に於いて強風が吹き付けても引掛は桟瓦は浮
き上がって引掛けが引掛は瓦桟より外れ、配列させた引
掛は桟瓦に位置ずれを生じさせ、雨漏りの原因を戊して
、雨仕舞いを悪くシタリ、或は引掛は桟瓦が風に吹き飛
ばされることもないものである。

又震災時に於いても上記と同様、引掛は桟瓦に於ける引
掛けの離脱を、桟眉部の止着により防止させであるから
、引掛は桟瓦が瓦桟より外れてそのまま屋根よりずり落
ち、屋外の人に当って径孔を負わせる様な虞もなく、常
時完壁な引掛は桟瓦葺き状態を保持することが出来るも
のである。

加うるに本考案は配列させる引掛は桟瓦に於ける瓦いに
重合する部分即ち、一方の桟眉部と他方の差込み部を瓦
受桟へ当接支持させるので、施工時等に於いて葺き上げ
た１面上を歩行する場合、桟肩部に足をかけて荷重をか
けても引掛は桟瓦全体が揺動（ぐらつき）を生ずること
はないので、従来の様に桟肩部に足をかけて、桟瓦が揺
動し重心を失って思わぬ大きな転落事故を引き起すこと
もないから、安全で、台風とか豪雨或いは震災時等に充
分耐え得る堅牢な引掛は桟瓦の止着装置として極めて大
きな実用的効果を発揮するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に関する引掛は桟瓦の止着装置の一実施例
を示すもので、第１図は装置を施した状態の説明図、第
２図は同上縦断側面図、第３図は第２図に示すＸ−Ｘ線
の縦断正面図、第４図は同上止着金具の部分に於いて切
断した状態の縦断側面図である。 尚図中 １は野地板、３は引掛は瓦桟、４は引掛は桟瓦
、６は桟肩部、７は差込み部、８は瓦受桟、１０は線状
材、１１．１１は孔、１２は止着金具、１３は鉤部、１
４は釘、１５は止着部、１６は煽止め部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 野地板１の上面に打ち付けた引掛は瓦桟３に対し直交す
   る向きで、該引掛は瓦桟３の上に位置し、且、配列され
   る引掛は桟瓦４に於ける互いに重なる部分の桟肩部６と
   差込み部７の下部に位置させた瓦受桟８へ、線状材１０
   の一端部側を止め、該線状材１０の他端部側を、引掛は
   桟瓦４に於ける桟肩部６に穿設した孔１１．１１へ止め
   ると共に、瓦尻へ保合する鉤部１３と、引掛は瓦桟３の
   側縁へ釘１４止めされる止着部１５と、引掛は瓦桟３の
   下縁へ係止する煽止め部１６とよりなる瓦の止着金具１
   ２を設けたことを特徴とする引掛は桟瓦の止着装置。