JP2509376Y2 - 棟包の受金物 - Google Patents

棟包の受金物

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JP2509376Y2
JP2509376Y2 JP1991087270U JP8727091U JP2509376Y2 JP 2509376 Y2 JP2509376 Y2 JP 2509376Y2 JP 1991087270 U JP1991087270 U JP 1991087270U JP 8727091 U JP8727091 U JP 8727091U JP 2509376 Y2 JP2509376 Y2 JP 2509376Y2
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弘雄 西島
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Misawa Homes Co Ltd
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、屋根の大棟に沿って取
り付けられて、棟包を受けるとともにこれを屋根面に固
定する棟包の受金物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より一般に、住宅等の建物の屋根
は、図6に示すような構成にしたがって形成されてい
る。
【0003】図6は、従来の屋根の大棟部の施工例を示
すもので、図中符号1が、垂木である。この垂木1と、
図示しない母屋、桁、棟木などが、所定形状に組み立て
られて、この建物の小屋組みが形成されている。垂木1
の上には、野地板2が敷設されている。さらにその上に
は、アスファルトルーフィング3を介して平板4が葺か
れている。
【0004】さらに、大棟部においては、大棟を挟む2
つの屋根面の上にそれぞれ、細長い矩形板状の笠木5,
5が、大棟に沿って配設されている。そして、これらの
笠木5,5には、その上側から前記垂木1,1に至るま
で、釘6,6が打ち込まれており、これによって、該笠
木5,5は屋根に固定されている。
【0005】これら笠木5,5の上には、棟包7が被せ
られており、この棟包7によって笠木5,5は覆われて
いる。棟包7は、鉄板等の金属板が曲げ成形されたもの
であり、概略、所定角度を有して略くの字型に曲げら
れ、前記2つの笠木5,5の上面にそれぞれ接合される
2つの上板7a,7aと、該上板7a,7aの端部がそれぞれ
垂直下方へ曲げられて、笠木5,5の側面に接合される
側板7b,7bと、該側板7b,7bの端部が垂直外方へ曲げ
られて、屋根面上に接合される底板7c,7cとを有して
構成されたものである。そして、この棟包7は、前記上
板7a,7aと側板7b,7bとに囲まれた空間内に前記2つ
の笠木5,5を納めるようにして、該笠木5,5に被せら
れ、側板7b,7bから笠木5,5に向けて釘8,8が打ち
込まれるとともに、底板7c,7cが屋根面に適宜のシー
リングを介して接着されたことにより取り付けられてい
る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところが、前記のよう
な構成にしたがって屋根の大棟部の施工を行なうと、木
製の笠木5,5を用いているために、長期間経過の後に
は、この笠木5,5が腐ってしまったり、さらには、笠
木5,5を屋根に固定している釘6,6や、棟包7を笠木
5,5に固定している釘8,8が錆びて使用に耐えなくな
るなどのトラブルが発生することが多々あった。さらに
また、屋根面上に笠木5,5を固定しさらに該笠木5,5
を棟包7で覆った構成としたことで、大棟部には通風用
の空間が全く形成されず、その結果換気が悪くなり、前
述したような笠木5,5の腐敗や釘6,8の錆などの進行
を増長させてしまうことにもなりかねない。このよう
に、従来の大棟部の施工では、耐久性が悪く、建物の短
命化を招くという問題があった。
【0007】また、笠木5,5を大棟に沿って取り付け
る作業には、多くの困難を要し、熟練した職人の技術と
勘に頼る部分が多かった。このため、現場施工の省力
化、簡略化を図ることができないという問題があった。
【0008】本考案は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、笠木の使用を無くして建物の耐久性を
高めるとともに、現場での大棟部の施工を容易化するこ
とができるような棟包の受金物を提供することを目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案の棟包の受金物で
は、屋根の大棟を挟む2つの屋根面に固定される基版部
と、該基版部より上方に立設された支持部と、該支持部
の上部に設けられ、棟包の下面に接合されるとともにこ
れを受ける受版部とを有し、前記受版部の両側部には、
前記棟包の両側部に形成された凹状の係合用雌部材に嵌
合する凸状の係合用雄部材が設けられた構成としたこと
で、前記課題を解決するようにした。
【0010】
【作用】本考案の棟包の受金物によれば、大棟を挟む2
つの屋根面の上にそれぞれ基版部を載せて固定するよう
にして、大棟に沿って所定間隔毎に取り付けていけば、
簡単な取り付けで、従来の笠木に代えることができる。
そして、これらの棟包の受金物の受版部の上に、棟包の
係合用雌部材と受版部の係合用雄部材とが嵌合するよう
に被せるようにして棟包を取り付ければ、簡単に、しか
も大棟部に適当な通風用の空間を確保した状態に、この
棟包を取り付けることができる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して、本考案の棟包の受金
物について説明する。図1ないし図3は、棟包の受金物
(以下、単に受金物と略称する。)10の一実施例を示
すもので、図1はこの受金物10の斜視図、図2と図3
は、この受金物10を屋根の大棟部に取り付けた状態を
示すそれぞれ斜視図および断面図である。
【0012】図1中符号11は、大棟部を挟む2つの屋
根面の上に固定される基版部である。該基版部11は鉄
板等の金属板から成るもので、矩形板状のものが、その
長さ方向のほぼ中央部において、前記2つの屋根面の傾
斜角度に沿う所定の角度を有する略くの字型に折曲げら
れて形成されている。この基版部11には、該基版部1
1を各屋根面上に固定するための釘穴11a,11aが設
けられている。
【0013】この基版部11の折曲部には、該折曲部よ
り上方に延びて、支持部12が立設されている。支持部
12は、鉄板等の金属板より成る矩形板状のものであ
る。
【0014】この支持部12の上端部には、棟包の下面
に接合されるとともにこの棟包を受ける受版部13が設
けられている。受版部13は、細長い矩形板状の金属板
が曲げ成形されたもので、概略、前記支持部12の上端
部より両側に斜め下方に延びて取り付けられ、後述する
棟包の下面に接合される2つの斜面部13a,13aと、
該斜面部13a,13aの先端部が垂直下方へ曲げられ
て、棟包の側部に接合される側面部13b,13bとを有
して形成されている。側面部13b,13bには、それぞ
れ、横方向に細長い長穴14,14が2個ずつ、横に並
べられて設けられている。また、斜面部13aと側面部
13bとの境界部分は、外側へ向けて略くの字型に突出
するべく曲げ形成されて、後述の棟包との係合に関与す
る係合用雄部材15とされている。
【0015】次に、このようにしてなる受金物10を用
いて、屋根の大棟部の施工を行なう方法について、図2
および図3を参照して説明する。図2および図3中符号
16は、屋根の小屋組みを形成している垂木である。垂
木16の上には、野地板17が敷設されている。さらに
その上には、アスファルトルーフィング18を介して平
板19が葺かれている。
【0016】まず、大棟を挟む2つの屋根面の上にそれ
ぞれ基版部11,11を載せるようにして、前記構成の
受金物10を配し、該基版部11,11の釘穴11a,1
1aより屋根の平板19、アスファルトルーフィング1
8および野地板17を介して垂木16にまで貫通するよ
うにして釘20,20を打ち付け、該基版部11,11を
固定する。同様にして、大棟に沿って所定間隔毎に幾つ
かの受金物10,10を取り付ける。
【0017】次いで、これらの受金物10,10の受版
部13の上に棟包21を被せるようにして取り付ける。
棟包21には、図2および図3に示したような形状のも
のを用いる。すなわち、この棟包21は、鉄板等の金属
板が曲げ成形されたものであり、所定角度を有して略く
の字型に曲げられ、前記受版部13の2つの斜面部13
a,13aの上面にそれぞれ接合される2つの上板21a,
21aと、該上板21a,21aの端部がそれぞれ垂直下方
へ曲げられて、前記受版部13の側面部13b,13bに
接合される側板21b,21bとを有している。さらに、
側板の下端部は、垂直外方へ、垂直下方へ、そして再び
垂直外方へと数段階に曲げられ、最下端部は、屋根面上
に接合される底板21c,21cとされている。また、上
板21aと側板21bとの境界部分は、外方へ突出するべ
く略くの字型に曲げ形成されており、これによって該境
界部分の内面には凹部が形成され、前記受金物10の係
合用雄部材15に嵌合されて係合可能な係合用雌部材2
2とされている。また、この棟包21は、前記受金物1
0の取り付け位置から隣の受金物10の取り付け位置ま
での距離にほぼ等しい長さを有するものとされる。この
棟包21の長さ方向の両端部付近には、その側板21b,
21bに、横方向に細長く延びる長穴23,23が形成さ
れている。
【0018】このようにしてなる棟包21を、屋根の上
方から、先に取り付けられた受金物10と受金物10と
の間に配するように位置合わせをしながら、徐々に降ろ
していく。そして、この棟包21の上板21a,21aと
側板21b,21bとによって囲まれた空間内に前記受金
物10の受版部13を納めるようにして、該受金物10
に被せる。棟包21を下方へ押圧して、該棟包21の係
合用雌部材22を、受金物10の受版部13に設けられ
た係合用雄部材15に嵌合させて両者を係合させる。さ
らに、受金物10の受版部13の側面部13b,13bに
設けられた長穴14と、棟包21の側板21b,21bに
設けられた長穴23とを合わせて両者をビス止めして固
定する。またさらに、棟包21の底板21c,21cを適
当なシーリングを介して屋根面上に接着する。こうし
て、受金物10と受金物10との間に、次々に棟包21
を取り付けていき、最終的に、大棟の全長に及んで連続
的に取り付ける。
【0019】このように、本実施例の棟包の受金物によ
れば、従来の笠木に代えて使用することができるので、
笠木が腐るといった問題がなくなり、建物の耐久性を向
上させることができる。
【0020】また、この棟包の受金物10は、その基版
部11を屋根面に載せて釘打ちするだけの作業で取り付
けることができるので、従来の笠木の取り付けに比べ
て、取り付け作業が容易化し、熟練した職人でなくても
簡単に取り付け作業を実施でき、現場施工の省力化およ
び簡略化を図ることができる。
【0021】また、この棟包の受金物10によれば、基
版部11と受版部13との間に適当な隙間が確保される
ので、この隙間が通気用空間としての作用を果たし、こ
の大棟部の換気を良くすることもできる。
【0022】なお、本考案の棟包の受金物は、前記実施
例に限定されることなく、各部材の形状や材質、寸法等
の具体的構成要件は、実施にあたり適宜変更可能とされ
る。
【0023】例えば、所望の屋根の形状などに応じて、
この受金物10の支持部12の縦方向の長さを、適当に
変更することもできる。また、該受金物10の上に取り
付けられる棟包21の形状も、適当に変更することがで
きる。図4は、支持部12の縦方向の長さを前記実施例
の場合より幾分短かくした受金物を示しており、また図
5は、この受金物10の形状に対応させて、上板21a,
21aと側板21b,21bと底板21c,21cとからのみ
成る比較的簡単な構成の棟包21を取り付けた状態を示
している。このように、図4および図5に示した例で
は、屋根の大棟部の出っ張りを小さく抑えてその外観を
シンプルに仕上げることができる。また、笠木の取り付
けを省略して耐久性を向上させることができる点や、受
金物10の取り付け施工性が良い点などは、前記実施例
と同様である。
【0024】また、前記実施例では、受金物10と棟包
21との係合を、受金物10の係合用雄部材14と棟包
21の係合用雌部材22との嵌合により実施したが、両
者を簡単に係合して止め付けることができればこれに限
ることはない。
【0025】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の棟包の受
金物によれば、大棟を挟む2つの屋根面の上にそれぞれ
基版部を載せて固定するという簡単な施工法で取り付け
ることができる。また、このような受金物を用いること
で、従来使用していた笠木の使用を無くすことができ
る。したがって、従来のように笠木の取り付けに高度の
技術を要するなどといった問題が回避され、また笠木が
腐るなどといったトラブルを防止して、建物の耐久性を
向上させることができる。また、これらの棟包の受金物
の上に、棟包の係合用雌部材と受版部の係合用雄部材と
が嵌合するように被せるようにして棟包を取り付けれ
ば、簡単に、しかも大棟部に適当な通風用の空間を確保
した状態で、大棟部の施工を行なうことができる。この
ように通風用の空間が確保されることから、屋根の大棟
部の換気を良くして、建物の延命化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の棟包の受金物の一実施例を示す斜視図
である。
【図2】この棟包の受金物を屋根の大棟部に取り付けた
状態を示す斜視図である。
【図3】同状態を示す断面図である。
【図4】棟包の受金物の他の例を示す斜視図である。
【図5】この棟包の受金物を屋根の大棟部に取り付けた
状態を示す断面図である。
【図6】従来の屋根の大棟部の施工例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10 受金物(棟包の受金物) 11 基版部 12 支持部 13 受版部 21 棟包

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根の大棟を挟む2つの屋根面に固定さ
    れる基版部と、該基版部より上方に立設された支持部
    と、該支持部の上部に設けられ、棟包の下面に接合され
    るとともにこれを受ける受版部とを有し、前記受版部の
    両側部には、前記棟包の両側部に形成された凹状の係合
    用雌部材に嵌合する凸状の係合用雄部材が設けられて
    成されたことを特徴とする棟包の受金物。
JP1991087270U 1991-10-24 1991-10-24 棟包の受金物 Expired - Lifetime JP2509376Y2 (ja)

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JPH0538146U JPH0538146U (ja) 1993-05-25
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6153434U (ja) * 1984-09-14 1986-04-10
JPH0732716Y2 (ja) * 1989-02-08 1995-07-31 輝夫 田中 棟金具

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JPH0538146U (ja) 1993-05-25

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