JPH064681Y2 - 普通型コンバインの扱胴 - Google Patents

普通型コンバインの扱胴

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JPH064681Y2
JPH064681Y2 JP10170187U JP10170187U JPH064681Y2 JP H064681 Y2 JPH064681 Y2 JP H064681Y2 JP 10170187 U JP10170187 U JP 10170187U JP 10170187 U JP10170187 U JP 10170187U JP H064681 Y2 JPH064681 Y2 JP H064681Y2
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JP
Japan
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handling
cylinder
handling cylinder
spiral blades
chamber
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JP10170187U
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JPS646841U (ja
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弘運 福頼
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は普通型コンバインにおける扱胴の改良に関する
ものである。
従来の技術及び問題点 普通型コンバインは、自脱型コンバインと異なり、刈取
部で刈取った作物を脱穀部の扱室内へ全量供給するもの
であって、一般に機体長が長く大型であり、麦作を中心
にして主として外国で普及しているものであるが、近
時、この普通型コンバインを稲作をも含めた汎用コンバ
インとして使用できるよう種々研究開発がなされてい
る。
しかし、普通型タイプは、上記のように扱室への穀稈全
量投入方式を採用するものであるため扱室内に大量の切
藁、屑、未処理物(穂切れや枝梗付着粒等)が発生して
扱室負担が増大し、処理能力及び移送能力等の点におい
て問題がある。例えば、脱粒の良い材料で刈取時期の天
候的条件に恵まれている場合は良好な結果が得られる
が、日本的材料条件、特に、濡れ材や倒伏材、難脱粒材
料等の場合には適応性に劣り、選別が悪くなったり損傷
米や穀粒損失が多く発生し、日本的材料条件に充分適応
するものは未だ実用化されていない。
問題点を解決するための手段 そこで本考案は、扱室内に軸流型の扱胴を軸支してなる
普通型コンバインにおいて、前記扱室内に主扱胴を挟ん
で両側に副扱胴を並設し、各扱胴には螺旋羽根と扱歯を
互い違いに周設し、隣接する扱胴間においては相互の扱
歯をラップさせ且つ螺旋羽根を離間させると共に、螺旋
羽根の離間間隔を扱歯のラップ代の約2倍となるように
構成したことにより上記の問題点を解消しようとするも
のである。
作用 扱室内に主扱胴を挟んで両側に副扱胴を並設したことに
より、扱室内に投入された穀稈は主扱胴とその両側の3
つの扱胴に分散して処理されるので扱室負荷が1個の扱
胴に集中することなく分散・軽減される。また、各扱胴
の扱歯がラップしているので、該ラップ部で扱歯で処理
物に衝撃が加えられ脱粒処理と細分処理が高められるう
え、扱胴間に処理物が詰まってロック状態になることが
解消される。しかも、螺旋羽根は各扱胴間で離間してい
るので、移送のし過ぎとなることがなく脱粒に適した移
送能力を得ることができる。
実施例 第1図は本考案を装備した普通型コンバインの全体構造
図で、デバイダ1で刈取部分と未刈部分を分け、リール
2で刈取対象の作物を引寄せて刈刃3で茎稈を切断し、
横搬送オーガ4により機体の幅方向中央に合流させ、更
に揚上搬送体5で揚送し、その上端供給口6から脱穀部
イの扱室7内に茎稈全体を投入するようになっていて、
これらにより前処理部ロが構成されている。この前処理
部ロは走行機体の前方に前記揚上搬送体5の搬送終端部
近傍に設けた支点軸(図示せず)を中心にし図示外の油
圧シリンダを介して上下回動自在に装着されている。8
は運転操作部である。
9は扱室7内に機体進行方向と平行に軸架された軸流型
の主扱胴で、該主扱胴9を挟んで左右両側には副扱胴1
0,10が並設されている。そして主扱胴9は扱室7の移送
始端部から略中途部にかけて順次径大となる截頭円錐状
に形成され、また、主扱胴9は副扱胴10より後方に長く
延出されていて、該延出部9′側には主扱胴9と一体の
吸引羽根11を有する送塵室12が形成されている。扱室終
端部と送塵室12間には持出し穀粒(3番飛散)を防止す
べくリング状の隔壁板13が介装され、該隔壁板13の開口
部が送塵口12aとなっている。11aは吸引羽根11と一体の
仕切板で、この仕切板11aにより送塵室12は前後に分割
され、前部側が扱室7側からの送塵物吸引作用部、後部
側が選別部A側からの排塵物吸引作用部となっている。
上記副扱胴10は主扱胴9よりも径小で且つ回転速度が大
に設定されていて、その周速差により穀稈の分断能力及
び脱粒能力を一層高めるよう配慮されている。また、各
扱胴9,10の回転速度は脱粒難度及び異種作物(稲・麦
・大豆・ソバ等)に対処して汎用性を高めるべく公知の
変速機構により適宜変速できるようになっている。
さて、主扱胴9及び副扱胴10,10の外周面には夫々一定
のリード角を有し且つ始端から終端まで同一螺旋径(外
径)の螺旋羽根9a,10aとソリッド状の扱歯9b,10bが互い
違いに周設されると共に扱歯9b,10bは夫々螺旋羽根9a,1
0aより高く設定されていて(但し主扱胴9の始端部にお
いては同一高さ)、隣接する扱胴間においては相互の扱
歯9b,10bは先端側がラップし、また螺旋羽根9a,10aは離
間している。そして、螺旋羽根9a,10aの離間間隔Xは扱
歯9b,10bのラップ代Yの約2倍となるように設定されて
いる。上記離間間隔Xをラップ代Yの1.5〜2.5倍に設定
して実験したところ脱粒能力と移送能力の双方とも良好
な結果が得られた。
尚、主扱胴9の螺旋羽根始端部は側面視において幅広の
ファン形状部9′aとなっていて、該ファン形状部9′
aが起風作用を有し処理物の移送が促進される。また、
主扱胴9の始端側は円錐形状となっているため穀稈の入
口側は空間が大で入り易く、しかも、テーパ面で穀稈を
順次外側方に向け分散誘導されると共に入口部での滞留
をなくして扱室後方への移送は円滑に行なわれる。
14は主扱胴9と副扱胴10間上方の空間部aに軸支した螺
旋移送体で、該螺旋移送体14により上記空間部aで生じ
易い滞動物の塊状化現象を解消して扱室滞動物の分散・
分離を図ると共に屑のみを扱室7の後方に向け強制的に
移送する一方、穀粒を螺旋ピッチ間を通過させて受網15
から選別部Aに漏下せしめるようになっている。
上記受網15は第3図に示すように主扱胴9及び副扱胴10
の下面に沿い略波形状に張設し漏下面積の増大を図ると
共に、主扱胴9と副扱胴10の境界部近傍部分の高さを入
口側は低く(P),後方側を高く(P′)且つ扱胴9,10の円弧
面に沿わせたことにより、扱室7の入口側では各扱胴9,
10,10へ処理物をすばやく分散させ、良好な食込みを図
ろうとするものである。
16は受網15の下方に配設された搬送ベルトで、受網15か
らの漏下物を搬送ベルト16で多段式の揺動選別体17の始
端側にのみ誘導落下させることにより選別途上の層状態
を落下物で乱すのを防止し選別性能の向上化を図らんと
するものである。18は唐箕、19は補助唐箕、20は1番螺
旋、21は2番螺旋である。22は2番還元筒体で、その吐
出口を揺動選別体17上に臨ませてある。
受網15からの漏下物は上記搬送ベルト16を介して揺動選
別体19の始端側に移送された後、無孔の波板23、チャフ
シーブ24、グレンシーブ25及びストローラック26等から
なる揺動選別体17により揺動選別されると共に、唐箕18
による選別風で風選別されて穀粒と屑等が効率的に分離
され、選別後の穀粒(精粒)は図示外の揚穀筒を介して
穀粒タンクに回収され、穂切や枝梗付着粒等の2番物は
前記2番還元筒体22を介し揺動選別体17に還元され再選
別されるようになっている。また、小さな屑等は選別風
及び吸引ファン11の吸引力により送塵室12に吸引された
後機外に排出され、比較的重い長藁や切れ藁等は選別部
A終端の排出口27から直接機外に放出されるようになっ
ている。
上記の構成において、揚上搬送体5により揚送された穀
稈(処理物)は、供給口6から扱室7の始端部に全量投
入された後、主扱胴9及び左右の副扱胴10,10により扱
室7全幅にわたって薄層状に分散・分離されながら処理
歯9b,10bで脱粒作用を受けつつ螺旋羽根9a,10aの移送作
用を受けて順次扱室7の後方に移送される。そして、扱
卸物のうち受網15からの漏下物(穀粒や穂切れ等)は選
別部Aで選別作用を受け、受網15から漏下しない藁屑等
の送塵物は送塵室12に送られ機外に排出される。上記の
ようにして扱室7内に投入された穀稈は主扱胴9と副扱
胴10,10の3つの扱胴に分散して処理されるので一度に
多量の穀稈が扱室7に供給されても扱室負荷が1個の扱
胴に集中することはなく、従って扱室負荷が分散・軽減
すると共に処理能力が大幅に向上する。
また、隣接する扱胴間においては扱歯9b,10bの先端部が
ラップ(ラップ代Y)しているので、該ラップ部で扱歯
9b,10bにより、各扱胴9,10の螺旋羽根ピッチ間に挟まれ
ながら移送中の処理物に対して互いに衝撃が加えられる
ため、副扱胴10の回転速度を主扱胴9の回転速度より大
としたことと相俟って脱粒処理と細分処理がより一層高
められるうえ、扱胴間に処理物が詰まってロック状態に
なることが解消される。
しかも、螺旋羽根9a,10aは各扱胴9,10間で離間(離間間
隔Xは扱歯ラップ代Yの約2倍)しているので、各扱胴
9,10,10の全部に螺旋羽根9a,10aを設けたものでありな
がら移送のし過ぎとなることがなく脱粒に適した移送能
力を得ることができる。そのため、処理物に対して常に
円滑な処理と移送を行なうことができる。
考案の効果 上記したように、本考案は、扱室内に軸流型の扱胴を軸
支してなる普通型コンバインにおいて、前記扱室内に主
扱胴を挟んで両側に副扱胴を並設し、各扱胴には螺旋羽
根と扱歯を互い違いに周設し、隣接する扱胴間において
は相互の扱歯をラップさせ且つ螺旋羽根を離間させると
共に、螺旋羽根の離間間隔を扱歯のラップ代の約2倍と
なるように構成したものであるから、扱室への投入穀稈
を3つの扱胴へ薄い層状に分離・分散をせしめ得て扱室
負荷の分散・軽減を図ることができると共に、処理物に
対する脱粒処理と細断処理が一層良好となるうえ、扱胴
間で処理物が詰まってロックを起す不具合が解消され、
しかも、各扱胴全てに螺旋羽根を設けたものでありなが
ら処理物の移送が徒に早まることなく脱粒に適した移送
能力が得られ、処理物に対して常に円滑な処理と移送を
行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を装備した普通型コンバインの縦断側面
図、第2図は同上の一部切欠横断平面図、第3図は脱穀
部の縦断背面図である。 図中、7は扱室、9は主扱胴、10は副扱胴、9a,10aは螺
旋羽根、9b,10bは扱歯、Xは螺旋羽根の離間間隔、Yは
扱歯のラップ代。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】扱室内に軸流型の扱胴を軸支してなる普通
    型コンバインにおいて、前記扱室内に主扱胴を挟んで両
    側に副扱胴を並設し、各扱胴には螺旋羽根と扱歯を互い
    違いに周設し、隣接する扱胴間においては相互の扱歯を
    ラップさせ且つ螺旋羽根を離間させると共に、螺旋羽根
    の離間間隔を扱歯のラップ代の約2倍となるように構成
    したことを特徴とする普通型コンバインの扱胴。
JP10170187U 1987-07-01 1987-07-01 普通型コンバインの扱胴 Expired - Lifetime JPH064681Y2 (ja)

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