JPH0646810A - 弁当の製造方法 - Google Patents
弁当の製造方法Info
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- JPH0646810A JPH0646810A JP4206452A JP20645292A JPH0646810A JP H0646810 A JPH0646810 A JP H0646810A JP 4206452 A JP4206452 A JP 4206452A JP 20645292 A JP20645292 A JP 20645292A JP H0646810 A JPH0646810 A JP H0646810A
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- JP
- Japan
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- container
- inert gas
- room
- gas
- lunch
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- Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)
- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
- Cereal-Derived Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、より一層食物の腐敗などが防止さ
れて長期間保存可能な弁当の製造方法を提供することを
目的としている。 【構成】 本発明に係る弁当の製造方法は、加工室にお
いて、食物を調理または炊飯し、弁当容器に盛り付ける
工程と、次いでクリーンルーム内において上記食物が盛
り付けられた弁当容器に不活性ガスを充填するとともに
弁当容器を密閉する工程とからなり、上記各工程を、オ
ゾンが各室内濃度0.4ppmを超えない量のオゾン存
在下で行うことを特徴としている。上記オゾンは、各室
天井部四隅から間欠的に注入することが好ましい。
れて長期間保存可能な弁当の製造方法を提供することを
目的としている。 【構成】 本発明に係る弁当の製造方法は、加工室にお
いて、食物を調理または炊飯し、弁当容器に盛り付ける
工程と、次いでクリーンルーム内において上記食物が盛
り付けられた弁当容器に不活性ガスを充填するとともに
弁当容器を密閉する工程とからなり、上記各工程を、オ
ゾンが各室内濃度0.4ppmを超えない量のオゾン存
在下で行うことを特徴としている。上記オゾンは、各室
天井部四隅から間欠的に注入することが好ましい。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、弁当の製造方法に関し、
さらに詳しくは、弁当の味の低下などといった変質ある
いは腐敗、変敗などを防止して、盛り付けられた食物を
ある程度長期間保存できるような弁当を製造しうる弁当
の製造方法に関する。
さらに詳しくは、弁当の味の低下などといった変質ある
いは腐敗、変敗などを防止して、盛り付けられた食物を
ある程度長期間保存できるような弁当を製造しうる弁当
の製造方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】旅先、行楽地、職場などにおいて
弁当を食する機会は多いが、弁当は、特に夏期において
は食中毒の危険性から、製造後たとえば6時間以内とい
うように一定時間内に食さなければならなかった。した
がって弁当を製造する側の立場からすれば、その喫食時
刻から逆算して一定時間内に弁当を製造しなければなら
ず、その結果、弁当製造コストの高騰を招くとともに弁
当の量産を妨げていた。また製造された弁当は、賞味期
間内であっても時間の経過とともに鮮度、風味、味、香
りなどが劣化するという問題点もあった。
弁当を食する機会は多いが、弁当は、特に夏期において
は食中毒の危険性から、製造後たとえば6時間以内とい
うように一定時間内に食さなければならなかった。した
がって弁当を製造する側の立場からすれば、その喫食時
刻から逆算して一定時間内に弁当を製造しなければなら
ず、その結果、弁当製造コストの高騰を招くとともに弁
当の量産を妨げていた。また製造された弁当は、賞味期
間内であっても時間の経過とともに鮮度、風味、味、香
りなどが劣化するという問題点もあった。
【0003】そこで本発明者は、フィルムによりシール
された弁当容器内に不活性ガスを充填し、食物を不活性
ガス雰囲気中で保存することによりある程度長期間保存
できるようにした弁当を先に特公昭63−59661号
公報などにおいて提案した。
された弁当容器内に不活性ガスを充填し、食物を不活性
ガス雰囲気中で保存することによりある程度長期間保存
できるようにした弁当を先に特公昭63−59661号
公報などにおいて提案した。
【0004】このように製造された弁当では、食物の酸
化および呼吸作用が抑制されて、かつ食物中の水分の蒸
散も抑制されて、その結果、食物の腐敗などを防止する
だけでなく、食物の鮮度、風味、味、香りを劣化させる
ことなく、弁当を1ケ月程度保存できる。
化および呼吸作用が抑制されて、かつ食物中の水分の蒸
散も抑制されて、その結果、食物の腐敗などを防止する
だけでなく、食物の鮮度、風味、味、香りを劣化させる
ことなく、弁当を1ケ月程度保存できる。
【0005】このようなある程度長期間保存しうる弁当
においては、食物の腐敗などがさらに一層防止され、製
造後時間が経過してもより一層安心して喫食しうる弁当
の出現が望まれている。
においては、食物の腐敗などがさらに一層防止され、製
造後時間が経過してもより一層安心して喫食しうる弁当
の出現が望まれている。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に鑑み
てなされたものであって、より一層食物の腐敗などが防
止されて長期間保存可能な弁当の製造方法を提供するこ
とを目的としている。
てなされたものであって、より一層食物の腐敗などが防
止されて長期間保存可能な弁当の製造方法を提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【発明の概要】本発明に係る弁当の製造方法は、加工室
において、食物を調理または炊飯し、弁当容器に盛り付
ける工程と、次いでクリーンルーム内において上記食物
が盛り付けられた弁当容器に不活性ガスを充填するとと
もに弁当容器を密閉する工程とからなり、上記各工程
を、オゾンが各室内濃度0.4ppmを超えない量のオ
ゾン存在下で行うことを特徴としている。
において、食物を調理または炊飯し、弁当容器に盛り付
ける工程と、次いでクリーンルーム内において上記食物
が盛り付けられた弁当容器に不活性ガスを充填するとと
もに弁当容器を密閉する工程とからなり、上記各工程
を、オゾンが各室内濃度0.4ppmを超えない量のオ
ゾン存在下で行うことを特徴としている。
【0008】上記オゾンは、各室天井部四隅から間欠的
に注入することが好ましい。
に注入することが好ましい。
【0009】
【発明の具体的説明】本発明に係る弁当の製造方法は、
加工室において、食物を調理または炊飯し、弁当容器に
盛り付ける工程と、次いでクリーンルーム内において上
記食物が盛り付けられた弁当容器に不活性ガスを充填す
るとともに弁当容器を密閉する工程とからなる。
加工室において、食物を調理または炊飯し、弁当容器に
盛り付ける工程と、次いでクリーンルーム内において上
記食物が盛り付けられた弁当容器に不活性ガスを充填す
るとともに弁当容器を密閉する工程とからなる。
【0010】本発明では、上記のような工程をオゾン存
在下に行う。以下本発明に係る弁当の製造方法を図面に
基づいて説明する。本発明に係る弁当の製造方法におい
て用いられる弁当容器1を、図1に示す。
在下に行う。以下本発明に係る弁当の製造方法を図面に
基づいて説明する。本発明に係る弁当の製造方法におい
て用いられる弁当容器1を、図1に示す。
【0011】この弁当容器1は、合成樹脂から形成さ
れ、主食である米飯を盛り付ける主食盛付部2と、おか
ず、サラダなどを盛り付けるための副食盛付部3とから
なっている。主食盛付部2は、容器1の底壁から立上が
るようにして設けてある壁4により画成されている。同
様に副食盛付部3は、底壁から立上げた壁5により区画
されている。壁4および壁5は、略同じ高さに、かつ該
容器の側壁高さより低く形成されている。この弁当容器
1の側壁の外周には、フランジ6が形成されている。後
述するように食物が盛り付けられた弁当容器1内に不活
性ガスを充填するとともに、このフランジ6部とフィル
ム7とを後述するシール機構によりシールして容器1を
密閉する。
れ、主食である米飯を盛り付ける主食盛付部2と、おか
ず、サラダなどを盛り付けるための副食盛付部3とから
なっている。主食盛付部2は、容器1の底壁から立上が
るようにして設けてある壁4により画成されている。同
様に副食盛付部3は、底壁から立上げた壁5により区画
されている。壁4および壁5は、略同じ高さに、かつ該
容器の側壁高さより低く形成されている。この弁当容器
1の側壁の外周には、フランジ6が形成されている。後
述するように食物が盛り付けられた弁当容器1内に不活
性ガスを充填するとともに、このフランジ6部とフィル
ム7とを後述するシール機構によりシールして容器1を
密閉する。
【0012】なおこのフィルム7としては、酸素透過性
が小さくしかも安全性に優れたフィルムが好ましく、具
体的にはポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィル
ム、ポリエステルフィルム、プルランフィルムなどを用
いる。これらのうち、プルランフィルムが最も好まし
く、このプルランフィルムは水溶性でゲル形成しない粘
性の多糖体から構成してあり、可食性でしかも酸素透過
率が小さいという特性を有している。しかもこのプルラ
ンフィルムは弁当容器1と密に接着することができるた
め、シール性に優れているという利点をも有している。
またこのプルランフィルムで弁当容器1をシールすれ
ば、弁当を加熱して暖める際に該フィルムを取り除く際
の手間が省けるという利点もある。
が小さくしかも安全性に優れたフィルムが好ましく、具
体的にはポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィル
ム、ポリエステルフィルム、プルランフィルムなどを用
いる。これらのうち、プルランフィルムが最も好まし
く、このプルランフィルムは水溶性でゲル形成しない粘
性の多糖体から構成してあり、可食性でしかも酸素透過
率が小さいという特性を有している。しかもこのプルラ
ンフィルムは弁当容器1と密に接着することができるた
め、シール性に優れているという利点をも有している。
またこのプルランフィルムで弁当容器1をシールすれ
ば、弁当を加熱して暖める際に該フィルムを取り除く際
の手間が省けるという利点もある。
【0013】このような弁当容器1を用いて弁当を製造
する工程を図2に示す。まず加工室において、主食であ
る米飯が炊飯され、また副食のおかず類が調理または加
工される。このような加工室は、炊飯室と調理室とに分
かれていてもよい。
する工程を図2に示す。まず加工室において、主食であ
る米飯が炊飯され、また副食のおかず類が調理または加
工される。このような加工室は、炊飯室と調理室とに分
かれていてもよい。
【0014】次いで炊飯された米飯は、上記のような弁
当容器1に、米飯自動盛付装置(図示せず)によりまた
は作業者の手作業者により、該容器1の主食盛付部2に
盛り付けられる。同様に弁当容器1の副食盛付部3に調
理または加工されたおかず、サラダなどを盛り付ける。
この副食の盛り付けは、副食自動盛付装置(図示せず)
によって行ってもよく、また作業者の手作業者によって
行ってもよい。
当容器1に、米飯自動盛付装置(図示せず)によりまた
は作業者の手作業者により、該容器1の主食盛付部2に
盛り付けられる。同様に弁当容器1の副食盛付部3に調
理または加工されたおかず、サラダなどを盛り付ける。
この副食の盛り付けは、副食自動盛付装置(図示せず)
によって行ってもよく、また作業者の手作業者によって
行ってもよい。
【0015】このように食物が盛り付けられた弁当容器
1は、クリーンルーム内に送られ、窒素などの不活性ガ
スが充填されるとともに弁当容器1のフランジ部6とフ
ィルム7とでシールして密閉する。
1は、クリーンルーム内に送られ、窒素などの不活性ガ
スが充填されるとともに弁当容器1のフランジ部6とフ
ィルム7とでシールして密閉する。
【0016】本発明では、不活性ガスの充填と容器の密
閉とは、どちらが先に行われてもよく、その手段も特に
限定されない。たとえば本出願人による特公昭63−5
9659号、特公昭63−59660号、特公昭63−
59661号、特公平1−37104号公報などに開示
された方法によって特に限定されることなく行われる。
またたとえば弁当容器1に不活性ガスを充填してから容
器を密閉する場合には、具体的に下記のように行なうこ
ともできる。
閉とは、どちらが先に行われてもよく、その手段も特に
限定されない。たとえば本出願人による特公昭63−5
9659号、特公昭63−59660号、特公昭63−
59661号、特公平1−37104号公報などに開示
された方法によって特に限定されることなく行われる。
またたとえば弁当容器1に不活性ガスを充填してから容
器を密閉する場合には、具体的に下記のように行なうこ
ともできる。
【0017】図3に示すように、クリーンルーム内は、
弁当容器1に不活性ガスを充填するための4つのガス室
11、12、13、14に仕切られている。さらに食物
が盛り付けられた弁当容器1を、これら各ガス室11〜
14内を順次搬送するためのベルトコンベヤ21(搬送
手段)が設けられている。
弁当容器1に不活性ガスを充填するための4つのガス室
11、12、13、14に仕切られている。さらに食物
が盛り付けられた弁当容器1を、これら各ガス室11〜
14内を順次搬送するためのベルトコンベヤ21(搬送
手段)が設けられている。
【0018】これらのガス室11〜14は、不活性ガス
によるカーテンにより区画されている。すなわち、各ガ
ス室11〜14には、不活性ガスを流通させる第1ガス
流通壁11a,12a,13a,14a,15aが設け
られており、これら第1ガス流通壁11a〜15aに対
向するように、第2ガス流通壁11b,12b,13
b,14b,15bがベルトコンベヤ21側に設けられ
ている。第1ガス流通壁11a〜15aに不活性ガスを
供給し、この第1ガス流通壁11a〜15aの圧力を高
くして、第1ガス流通壁11a〜15aから不活性ガス
を排出する。同時に第2ガス流通壁11b〜15bの圧
力を低下させており、排出された不活性ガスは、第2ガ
ス流通壁11b〜15bに吸引される。これにより各ガ
ス室11〜14は、不活性ガスの流れにより区画するこ
とができる。
によるカーテンにより区画されている。すなわち、各ガ
ス室11〜14には、不活性ガスを流通させる第1ガス
流通壁11a,12a,13a,14a,15aが設け
られており、これら第1ガス流通壁11a〜15aに対
向するように、第2ガス流通壁11b,12b,13
b,14b,15bがベルトコンベヤ21側に設けられ
ている。第1ガス流通壁11a〜15aに不活性ガスを
供給し、この第1ガス流通壁11a〜15aの圧力を高
くして、第1ガス流通壁11a〜15aから不活性ガス
を排出する。同時に第2ガス流通壁11b〜15bの圧
力を低下させており、排出された不活性ガスは、第2ガ
ス流通壁11b〜15bに吸引される。これにより各ガ
ス室11〜14は、不活性ガスの流れにより区画するこ
とができる。
【0019】ここで弁当容器1を搬送する下流側に位置
するガス室11〜14ほど、不活性ガスの濃度が順次段
階的に高くなるように、各ガス室11〜14に不活性ガ
スを充填する充填手段が設けられている。例えば、ガス
室11の不活性ガスの濃度は、85%に設定してあり、
ガス室12の濃度は、95%、ガス室13(ガス・シー
ル室)の濃度は、最も高く、99%に設定してある。な
お、ガス室14の濃度は、逆に、ガス室13より低く設
定してあり、例えば90%に設定してある。このガス室
14は、ガス室13の濃度を所定に維持するためのもの
である。
するガス室11〜14ほど、不活性ガスの濃度が順次段
階的に高くなるように、各ガス室11〜14に不活性ガ
スを充填する充填手段が設けられている。例えば、ガス
室11の不活性ガスの濃度は、85%に設定してあり、
ガス室12の濃度は、95%、ガス室13(ガス・シー
ル室)の濃度は、最も高く、99%に設定してある。な
お、ガス室14の濃度は、逆に、ガス室13より低く設
定してあり、例えば90%に設定してある。このガス室
14は、ガス室13の濃度を所定に維持するためのもの
である。
【0020】この充填手段は、具体的には、各ガス室1
1〜14に、各ガス室内の空気を吸引するための吸引管
31,32,33,34が設けてあるとともに、各ガス
室11〜14に、不活性ガスを導入するための導入管4
1,42,43,44が設けてある。これら導入管41
〜44は、不活性ガス分配器45に連結してある。この
不活性ガス分配器45は、各導入管41〜44に不活性
ガスの濃度を調整して分配する働きをする。
1〜14に、各ガス室内の空気を吸引するための吸引管
31,32,33,34が設けてあるとともに、各ガス
室11〜14に、不活性ガスを導入するための導入管4
1,42,43,44が設けてある。これら導入管41
〜44は、不活性ガス分配器45に連結してある。この
不活性ガス分配器45は、各導入管41〜44に不活性
ガスの濃度を調整して分配する働きをする。
【0021】なお本発明において、不活性ガスは、食物
の酸化および呼吸作用を抑制できるガスであればよく、
例えば、窒素ガスである。さらに図4に示すように、不
活性ガスの濃度が最も高いガス室13(ガス・シール
室)には、上述したフィルム7を弁当容器1のフランジ
6にシールして弁当容器1を密閉するためのシール装置
51(密閉手段)が設けてある。この不活性ガスの濃度
が最も高いガス室13(ガス・シール室)の不活性ガス
雰囲気によって不活性ガスが充填された弁当容器1を、
シール装置51が上下動することによってシールする。
の酸化および呼吸作用を抑制できるガスであればよく、
例えば、窒素ガスである。さらに図4に示すように、不
活性ガスの濃度が最も高いガス室13(ガス・シール
室)には、上述したフィルム7を弁当容器1のフランジ
6にシールして弁当容器1を密閉するためのシール装置
51(密閉手段)が設けてある。この不活性ガスの濃度
が最も高いガス室13(ガス・シール室)の不活性ガス
雰囲気によって不活性ガスが充填された弁当容器1を、
シール装置51が上下動することによってシールする。
【0022】したがって不活性ガスの濃度が順次段階的
に高くされたガス室内を、食物を盛付けた弁当容器1を
ベルトコンベヤ21により搬送することにより、弁当容
器内の不活性ガスの濃度を順次高くすることができ、不
活性ガスの濃度が最も高いガス室13(ガス・シール
室)では、弁当容器1内の空気は、不活性ガスに完全に
置換することができ、弁当容器1内に不活性ガスを充填
することができる。この状態の弁当容器1をシール装置
51によりフィルム7でシールし、その後、シールした
弁当容器1をガス室14内を通過させている。このガス
室14は、ガス室13の濃度を所定に維持するためのも
のである。
に高くされたガス室内を、食物を盛付けた弁当容器1を
ベルトコンベヤ21により搬送することにより、弁当容
器内の不活性ガスの濃度を順次高くすることができ、不
活性ガスの濃度が最も高いガス室13(ガス・シール
室)では、弁当容器1内の空気は、不活性ガスに完全に
置換することができ、弁当容器1内に不活性ガスを充填
することができる。この状態の弁当容器1をシール装置
51によりフィルム7でシールし、その後、シールした
弁当容器1をガス室14内を通過させている。このガス
室14は、ガス室13の濃度を所定に維持するためのも
のである。
【0023】なお上記のような不活性ガスの充填・密閉
方法の詳細は、本出願人が先に出願した特願平3−22
164号明細書に記載されている。また弁当容器1を密
閉してから、弁当容器1内を不活性ガスの充填する場合
には、具体的に下記のように行うこともできる。
方法の詳細は、本出願人が先に出願した特願平3−22
164号明細書に記載されている。また弁当容器1を密
閉してから、弁当容器1内を不活性ガスの充填する場合
には、具体的に下記のように行うこともできる。
【0024】この場合に用いられる弁当容器1は、図5
および図6に示すように封止弁12および15を有して
いる。より具体的にはフランジ部6とフィルム7との合
わせ部に、容器1内の空間に不活性ガスを充填するため
のガス充填部10と、この不活性ガス充填時に容器内の
空気を排出するための空気脱気部11とが設けられてい
る。
および図6に示すように封止弁12および15を有して
いる。より具体的にはフランジ部6とフィルム7との合
わせ部に、容器1内の空間に不活性ガスを充填するため
のガス充填部10と、この不活性ガス充填時に容器内の
空気を排出するための空気脱気部11とが設けられてい
る。
【0025】ガス充填部10では、フランジ6とフィル
ム7との間に、封止弁12が嵌め込んである。この封止
弁12は、一対の弁体13a,13bとからなり、可撓
性の樹脂により形成してある。そのため、図示しない不
活性ガス供給源に接続された不活性ガス充填管14が、
これら一対の弁体13a,13bの間に挿入されると、
弁体13a,13bは、この充填管14の通挿を許容す
る分だけ撓み、充填管14の周囲は、これら弁体13
a,13bに密着している。そのため、容器1の内部空
間からガスを漏洩させることなく、不活性ガス充填管1
4を介して、容器1の内部空間内にガスを充填すること
ができる。一方、不活性ガス充填管14が除去される
と、一対の弁体13a、13bは互いに密着し、容器1
の内部空間からガスを漏れることなく維持することがで
きる。
ム7との間に、封止弁12が嵌め込んである。この封止
弁12は、一対の弁体13a,13bとからなり、可撓
性の樹脂により形成してある。そのため、図示しない不
活性ガス供給源に接続された不活性ガス充填管14が、
これら一対の弁体13a,13bの間に挿入されると、
弁体13a,13bは、この充填管14の通挿を許容す
る分だけ撓み、充填管14の周囲は、これら弁体13
a,13bに密着している。そのため、容器1の内部空
間からガスを漏洩させることなく、不活性ガス充填管1
4を介して、容器1の内部空間内にガスを充填すること
ができる。一方、不活性ガス充填管14が除去される
と、一対の弁体13a、13bは互いに密着し、容器1
の内部空間からガスを漏れることなく維持することがで
きる。
【0026】また空気脱気部11にも、ガス充填部10
の封止弁12と同様に構成された封止弁15が設けられ
ている。したがって、空気脱気管16がこの封止弁15
の間に挿入されると、この封止弁15が空気脱気管15
の周囲に密着しながら空気脱気管15の通挿を許容し、
この空気脱気管15を介して空気を排出することができ
る。一方、この空気脱気管15を除去したときには、封
止弁15が容器1の内部空間から空気を漏れることなく
維持できる。
の封止弁12と同様に構成された封止弁15が設けられ
ている。したがって、空気脱気管16がこの封止弁15
の間に挿入されると、この封止弁15が空気脱気管15
の周囲に密着しながら空気脱気管15の通挿を許容し、
この空気脱気管15を介して空気を排出することができ
る。一方、この空気脱気管15を除去したときには、封
止弁15が容器1の内部空間から空気を漏れることなく
維持できる。
【0027】したがって、不活性ガス充填時には、不活
性ガス充填管14および空気脱気管15が、各々、封止
弁12,15の間に挿入される。充填管14および脱気
管15の回りは各々封止弁12,15により密着されて
いるため、封止弁12,15のところからガスまたは空
気が漏れることなく維持された状態となる。次に、不活
性ガス充填管14から不活性ガスの充填が開始される
と、脱気管15から容器1の内部の空気を排出する。こ
れにより、所定時間(数秒)経過後には、容器1の内部
は、空気から不活性ガスに置換される。その後、充填管
14および脱気管15が除去されるが、容器1の内部空
間は、封止弁12,15により気密に維持される。
性ガス充填管14および空気脱気管15が、各々、封止
弁12,15の間に挿入される。充填管14および脱気
管15の回りは各々封止弁12,15により密着されて
いるため、封止弁12,15のところからガスまたは空
気が漏れることなく維持された状態となる。次に、不活
性ガス充填管14から不活性ガスの充填が開始される
と、脱気管15から容器1の内部の空気を排出する。こ
れにより、所定時間(数秒)経過後には、容器1の内部
は、空気から不活性ガスに置換される。その後、充填管
14および脱気管15が除去されるが、容器1の内部空
間は、封止弁12,15により気密に維持される。
【0028】このような方法の詳細は、本出願人が先に
出願した特願平2−405960号、特願平2−405
959号明細書に記載されている。上記のようにしてシ
ールされた弁当容器1をさらに図示しない袋に充填して
もよく、さらにこの袋内に不活性ガスを充填してシール
してあってもよい。
出願した特願平2−405960号、特願平2−405
959号明細書に記載されている。上記のようにしてシ
ールされた弁当容器1をさらに図示しない袋に充填して
もよく、さらにこの袋内に不活性ガスを充填してシール
してあってもよい。
【0029】なお本発明は上述した実施例に限定され
ず、種々変形可能であることは勿論である。例えば保存
性を一層向上するため、弁当容器を所定温度に冷却しな
がら不活性ガスを弁当容器内に充填しても良い。
ず、種々変形可能であることは勿論である。例えば保存
性を一層向上するため、弁当容器を所定温度に冷却しな
がら不活性ガスを弁当容器内に充填しても良い。
【0030】さらに上記弁当容器1内には、エチレンガ
ス吸着手段が備えられていてもよい。このようなエチレ
ンガス吸着手段の詳細は、本出願人が先に出願した特願
平2−405961号、特願平2−405966号明細
書にその詳細が記載されている。
ス吸着手段が備えられていてもよい。このようなエチレ
ンガス吸着手段の詳細は、本出願人が先に出願した特願
平2−405961号、特願平2−405966号明細
書にその詳細が記載されている。
【0031】本発明では、上記のような作業フローにし
たがって弁当を製造するに際して、上記加工室およびク
リーンルーム内にオゾンを注入して、オゾンが室内濃度
で0.4ppmを超えない量で存在する雰囲気下で弁当
を製造する。
たがって弁当を製造するに際して、上記加工室およびク
リーンルーム内にオゾンを注入して、オゾンが室内濃度
で0.4ppmを超えない量で存在する雰囲気下で弁当
を製造する。
【0032】オゾンをこれらの部屋に注入するには、た
とえば図7に示すように屋外の機械室100に設けられ
たオゾン発生器101から配管102を介して、更衣室
A、炊飯室B、調理室C、クリーンルームD内へ注入す
ることができる。
とえば図7に示すように屋外の機械室100に設けられ
たオゾン発生器101から配管102を介して、更衣室
A、炊飯室B、調理室C、クリーンルームD内へ注入す
ることができる。
【0033】この際、各室A、B、CおよびD内の天井
の四隅に設けられた吹出し口103A、103B、10
3Cおよび103Dから室内へ注入することが好まし
い。本発明では、上記のように加工室およびクリーンル
ーム内へオゾンを注入するとともに、更衣室Aにもオゾ
ンを注入することが好ましい。
の四隅に設けられた吹出し口103A、103B、10
3Cおよび103Dから室内へ注入することが好まし
い。本発明では、上記のように加工室およびクリーンル
ーム内へオゾンを注入するとともに、更衣室Aにもオゾ
ンを注入することが好ましい。
【0034】また図7とは別に、各室内にそれぞれオゾ
ン発生器101を設置してもよい。特にクリーンルーム
内にオゾンを注入するに際しては、室内に設けられたク
リーンエアー吹き出し口にオゾン発生器101を取り付
けて、発生されたオゾンをクリーンエアーで室内に搬送
させてもよい。
ン発生器101を設置してもよい。特にクリーンルーム
内にオゾンを注入するに際しては、室内に設けられたク
リーンエアー吹き出し口にオゾン発生器101を取り付
けて、発生されたオゾンをクリーンエアーで室内に搬送
させてもよい。
【0035】このようにオゾンの存在下に、食物を調理
・加工して弁当容器1に盛りつけ、ると、食物は滅菌さ
れて、製造後時間が経過しても腐敗や変敗を起こしにく
くなる。
・加工して弁当容器1に盛りつけ、ると、食物は滅菌さ
れて、製造後時間が経過しても腐敗や変敗を起こしにく
くなる。
【0036】したがって室内のオゾン濃度は、高濃度で
ある程滅菌効果があるが、人体への影響を考慮して、本
発明では、0.4ppm以下であることが好ましい。本
発明では、調理室、炊飯室などの加工室および更衣室へ
のオゾンの注入を、間欠的に一定時間行うことが好まし
い。具体的にたとえば作業開始前30分間および作業休
憩時間に5分間オゾンを注入し、部屋内のオゾン濃度を
平均化して0.4ppm以下にした後、調理、炊飯、盛
付けなどの作業を行うことが好ましい。このように作業
開始前にオゾンを注入することが好ましく、このように
すると、作業者が吹出し口から室内に注入された高濃度
のオゾンを直接吸い込むことを避けることができて、人
体への影響を最小限にすることができる。また弁当を盛
り付ける直前の一定時間、たとえば5分間オゾンを室内
に注入すると、オゾンが効率的に弁当に作用して好まし
い。
ある程滅菌効果があるが、人体への影響を考慮して、本
発明では、0.4ppm以下であることが好ましい。本
発明では、調理室、炊飯室などの加工室および更衣室へ
のオゾンの注入を、間欠的に一定時間行うことが好まし
い。具体的にたとえば作業開始前30分間および作業休
憩時間に5分間オゾンを注入し、部屋内のオゾン濃度を
平均化して0.4ppm以下にした後、調理、炊飯、盛
付けなどの作業を行うことが好ましい。このように作業
開始前にオゾンを注入することが好ましく、このように
すると、作業者が吹出し口から室内に注入された高濃度
のオゾンを直接吸い込むことを避けることができて、人
体への影響を最小限にすることができる。また弁当を盛
り付ける直前の一定時間、たとえば5分間オゾンを室内
に注入すると、オゾンが効率的に弁当に作用して好まし
い。
【0037】本発明では、さらに靴置場、洗面所などに
も上記部屋と同様にオゾンを注入することが好ましい。
も上記部屋と同様にオゾンを注入することが好ましい。
【0038】
【発明の効果】本発明に係る弁当の製造方法によれば、
弁当容器内が不活性ガスにより置換されているとともに
食物がオゾンで滅菌され、より一層食物の腐敗などが防
止されて長期間保存可能な弁当を製造しうる。
弁当容器内が不活性ガスにより置換されているとともに
食物がオゾンで滅菌され、より一層食物の腐敗などが防
止されて長期間保存可能な弁当を製造しうる。
【図1】 本発明で用いられる弁当容器を示す。
【図2】 本発明に係る弁当の製造工程を示す。
【図3】 クリーンルーム内の弁当の流れを示す。
【図4】 弁当容器1のシール機構を示す。
【図5】 本発明で用いられる他の弁当容器1を示す。
【図6】 本発明で用いられる他の弁当容器1を示す。
【図7】 オゾン発生器から発生したオゾンの流れを示
す。
す。
【符号の説明】 1 弁当容器 101 オゾン発生器 103A,103B,103C,103D 吹出し
口
口
Claims (2)
- 【請求項1】加工室において、食物を調理または炊飯
し、弁当容器に盛り付ける工程と、 次いでクリーンルーム内において上記食物が盛り付けら
れた弁当容器に不活性ガスを充填するとともに弁当容器
を密閉する工程とからなり、 上記各工程を、オゾンが各室内濃度0.4ppmを超え
ない量のオゾン存在下で行うことを特徴とする弁当の製
造方法。 - 【請求項2】前記オゾンを、各室天井部四隅から間欠的
に注入することを特徴とする請求項1に記載の弁当の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4206452A JPH0646810A (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | 弁当の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4206452A JPH0646810A (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | 弁当の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0646810A true JPH0646810A (ja) | 1994-02-22 |
Family
ID=16523614
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4206452A Pending JPH0646810A (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | 弁当の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0646810A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6726412B2 (en) | 2000-04-04 | 2004-04-27 | Horkos Corp. | Tool holder for machine tool, and cutter and tool driver used in the tool holder |
JP2008271831A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Marudai Food Co Ltd | 保存性が優れた弁当 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6248347A (ja) * | 1985-08-28 | 1987-03-03 | Mitsuo Niwa | 弁当の製造方法 |
JPS6432866A (en) * | 1987-07-28 | 1989-02-02 | Nishi Nippon Suishitsu Hoshiyo | Ozone sterilizing apparatus |
JPH0415060A (ja) * | 1990-05-08 | 1992-01-20 | Ohbayashi Corp | オゾンによる殺菌方法 |
-
1992
- 1992-08-03 JP JP4206452A patent/JPH0646810A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6248347A (ja) * | 1985-08-28 | 1987-03-03 | Mitsuo Niwa | 弁当の製造方法 |
JPS6432866A (en) * | 1987-07-28 | 1989-02-02 | Nishi Nippon Suishitsu Hoshiyo | Ozone sterilizing apparatus |
JPH0415060A (ja) * | 1990-05-08 | 1992-01-20 | Ohbayashi Corp | オゾンによる殺菌方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6726412B2 (en) | 2000-04-04 | 2004-04-27 | Horkos Corp. | Tool holder for machine tool, and cutter and tool driver used in the tool holder |
JP2008271831A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Marudai Food Co Ltd | 保存性が優れた弁当 |
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