JPH0678698A - 長期保存可能な米飯の包装装置およびその米飯容器 - Google Patents

長期保存可能な米飯の包装装置およびその米飯容器

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JPH0678698A
JPH0678698A JP4231973A JP23197392A JPH0678698A JP H0678698 A JPH0678698 A JP H0678698A JP 4231973 A JP4231973 A JP 4231973A JP 23197392 A JP23197392 A JP 23197392A JP H0678698 A JPH0678698 A JP H0678698A
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JP
Japan
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cooked rice
container
inert gas
filling
gas
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JP4231973A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Niwa
羽 満 雄 丹
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AWATAKE SHOJI KK
Original Assignee
AWATAKE SHOJI KK
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Publication date
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  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
  • Cereal-Derived Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 押し寿司、握り寿司などを含めた米飯を長期
保存しうるような包装装置および米飯容器の製造方法の
提供。 【構成】 シートを真空成形して米飯容器を製造する真
空成形機構と、この成形された米飯容器を洗浄し殺菌す
る洗浄・殺菌機構と、この洗浄殺菌された米飯容器に米
飯を盛り付ける盛付機構と、米飯が盛り付けられた米飯
容器の上面を被覆するようにシールするシール機構と、
このシールされた米飯容器の内部空間から空気を脱気す
ると共に、この内部空間に不活性ガスを充填する脱気・
不活性ガス充填機構と、を具備することを特徴とする、
長期保存可能な米飯の包装装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は長期保存可能な米飯の包装
装置およびその米飯容器に関し、詳しくは米飯の腐敗な
どを防止するだけでなく、米飯の鮮度、風味、香などを
劣化させることがなく長期保存可能な米飯(炊飯米)を
大量に製造できる包装装置およびその米飯容器に関す
る。
【0002】
【発明の技術的背景】旅先、行楽地、職場などにおい
て、各種の惣菜などとともに米飯を食する機会は多い
が、この米飯は、特に夏期においては食中毒発生の危険
性から、製造後例えば6時間以内というように一定時間
内に食事に供さなければならなかった。したがって、米
飯を製造する側の立場からすれば、その喫食時刻から逆
算して一定時間内に米飯を製造しなければならないこと
を意味し、その結果、米飯製造コストの高騰を招くとと
もに米飯の量産を妨げていた。また、米飯を食する側の
立場からすれば、製造後時間の経過した米飯は、鮮度、
風味、味などが劣化するといった問題もあった。
【0003】
【発明の目的】本発明は、押し寿司、握り寿司などを含
めた米飯を長期保存しうるような包装装置および米飯容
器の製造方法を提供することを目的としている。
【0004】
【発明の概要】本発明者は、先ず、上記要請のもと、米
飯をある程度長期間保存できるように鋭意研究を重ねた
結果、フィルムによりシールされた米飯容器内に、不活
性ガスを充填し、米飯を不活性ガス雰囲気の中で所定温
度下で保存することにより、米飯の酸化および呼吸作用
を抑制でき、且つ、米飯の水分の蒸発も抑制でき、その
結果、米飯の腐敗などを防止するだけでなく、米飯の鮮
度、風味、香りを劣化させることなく、米飯を長期保存
できる方法を見出した。
【0005】具体的な第1の方法としては、米飯を盛付
けた米飯容器をコンベヤにより搬送し、空気が吸引され
ると共に不活性ガスが満たされた予備室を通過させ、そ
の後、不活性ガスが満たされた所定温度下のシール室内
にて米飯容器をフィルムでシールする方法である。
【0006】第2の方法としては、上記の予備室にて米
飯容器内に不活性ガスを充填した後、不活性ガスが充填
されたシール冷却室内にて米飯容器を−1℃以下の温度
に冷却しながら、フィルムで米飯容器をシールする方法
である。
【0007】第3の方法としては、上記のシール冷却室
内の冷却温度を−8℃以下にする方法である。このよう
にして製造された米飯を5℃以下の温度で保存すること
により、米飯の鮮度等を劣化させることなく、米飯を長
期保存できる。
【0008】以下は、この長期保存可能な米飯を製造す
る装置、これに好適な米飯容器等の発明である。本発明
に係る長期保存可能な米飯の包装装置は、シートを真空
成形して米飯容器を製造する真空成形機構と、この成形
された米飯容器を洗浄し殺菌する洗浄・殺菌機構と、こ
の洗浄殺菌された米飯容器に米飯を盛り付ける盛付機構
と、米飯が盛り付けられた米飯容器の上面を被覆するよ
うにシールするシール機構と、このシールされた米飯容
器の内部空間から空気を脱気すると共に、この内部空間
に不活性ガスを充填する脱気・不活性ガス充填機構と、
を具備することを特徴としている。
【0009】このように、シールされた米飯容器内に、
不活性ガスを充填し、米飯を不活性ガス雰囲気の中で保
存することにより、米飯の酸化および呼吸作用を抑制で
き、且つ、米飯の水分の蒸発も抑制でき、その結果、米
飯の腐敗などを防止するだけでなく、米飯の鮮度、風
味、香を劣化させることなく、長期間保存可能な米飯を
大量に製造できる。
【0010】また、本発明に係る米飯の包装装置は、一
方向に順次配列し、エアーカーテンにより仕切った複数
のガス室と、米飯を盛り付けた多数の米飯容器を、前記
複数のガス室内を順次搬送する搬送手段と、米飯容器を
搬送する下流側に位置するガス室ほど、不活性ガスの濃
度が順次段階的に高くなるように、各ガス室に不活性ガ
スを充填する充填手段と、不活性ガスの濃度が最も高い
ガス室において、各米飯容器を密閉する密閉手段と、を
具備することを特徴としている。
【0011】このように、本発明では、不活性ガスの濃
度が順次段階的に高くされたガス室内を、米飯容器を搬
送することにより、米飯容器内の不活性ガスの濃度を順
次高くすることができ、不活性ガスの濃度が最も高いガ
ス室では、米飯容器内の空気を不活性ガスに完全に置換
することができ、米飯容器内に不活性ガスを充填するこ
とができ、この状態の米飯容器を密閉手段により密閉し
ている。したがって、多数の米飯容器に不活性ガスを連
続的に素早く充填することができ、また、不活性ガスの
充填が不十分であるといったことがない。これにより、
長期間保存可能な米飯などを大量生産することができ
る。
【0012】また、本発明に係る米飯容器は、フィルム
によりシールされ米飯が盛り付けられる容器内部空間
へ、不活性ガス充填管を用いて、不活性ガスを充填し得
る米飯容器であって、不活性ガス充填管が挿入されたと
きには、容器内部空間を気密に維持しながらこの充填管
から容器内部空間へ不活性ガスの充填を可能にする一
方、不活性ガス充填管が除去されたときには、容器内部
空間を気密に維持する封止弁を有することを特徴として
いる。
【0013】本発明に係る米飯容器は、このような封止
弁を有していることから、不活性ガス充填管をこの封止
弁に挿入したときには、米飯容器内の空間からガスを漏
洩させることなく、不活性ガスを米飯容器内に充填する
ことができる一方、この充填後、不活性ガス充填管を封
止弁から除去したときには、米飯容器内の空間が気密に
維持されガスが漏洩することがない。このように、極め
て簡易な充填作業により米飯容器内に不活性ガスを充填
できるようにしたため、この充填作業を僅かの時間(例
えば、数秒)で終えることができ、したがって、長期間
保存可能な米飯を大量生産することができる。
【0014】また、本発明に係る米飯容器及びフィルム
では、不活性ガス充填針を通挿したときには、容器内部
空間を気密に維持して、この充填針から容器内部空間へ
不活性ガスの充填を可能にする一方、不活性ガス充填針
を抜去したときには、容器内部空間を気密に維持する自
己シール性部材を、前記フィルムに設けてあることを特
徴としている。
【0015】また、本発明に係る米飯容器およびフィル
ムでは、不活性ガス充填針を通挿したときには、容器内
部空間を気密に維持して、この充填針から容器内部空間
へ不活性ガスの充填を可能にする一方、不活性ガス充填
針を抜去したときには、容器内部空間を気密に維持する
自己シール性の第1層と、他の樹脂からなる第2層とを
交互に積層した積層フィルムから、前記フィルムが形成
されていることを特徴としている。
【0016】本発明に係る米飯容器およびフィルムの上
記いずれの実施例においても、自己シール性部材をフィ
ルムに設けていることから、または、上記のような自己
シール性の第1層からフィルムを形成してあることか
ら、不活性ガス充填針をこの自己シール性部材またはフ
ィルムに通挿したときには、米飯容器内の空間からガス
を漏洩させることなく、不活性ガスを米飯容器内に充填
することができる一方、この充填後、不活性ガス充填針
を抜去したときには、米飯容器内の空間が気密に維持さ
れガスが漏洩することがない。このように、極めて簡易
な充填作業により米飯容器内に不活性ガスを充填できる
ようにしたため、この充填作業を僅かの時間(例えば、
数秒)で終えることができ、したがって、長期間保存可
能な米飯を大量生産することができる。
【0017】本発明では、先ず、フィルムによりシール
された米飯容器内に、不活性ガスを充填することがで
き、米飯を不活性ガス雰囲気の中で保存できる。そのた
め、米飯の酸化および呼吸作用を抑制でき、且つ、米飯
の水分の蒸発も抑制でき、その結果、米飯の腐敗などを
防止するだけでなく、米飯の鮮度、風味、香を劣化させ
ることなく、米飯を長期間保存することができる。
【0018】
【発明の具体的説明】次に本発明に係る長期保存可能な
米飯の包装装置およびその米飯容器の第1の実施例につ
いて具体的に説明する。
【0019】本発明において、米飯とは、たとえば炊き
たてのご飯(炊飯米)のほかに、押し寿司、握り寿司な
どをも含んで意味する。図1は、本発明の第1の実施例
に係る長期保存可能米飯の包装装置のブロック図であ
る。
【0020】先ず、本実施例では、図示しない真空成形
機構により米飯容器を製造する。すなわち、樹脂により
薄く形成されたシート又はフィルムを、米飯容器の形状
に形成された成形用金型にセットして真空引きし、大量
の米飯容器1を製造する。例えば、1秒当り約10個の
米飯容器1を製造する。また、真空成形した米飯容器
は、複数個連結しても良く、個別に切り離されていても
良い。複数個連続している場合には、適宜の切断手段に
より米飯容器を個別に切り離す。
【0021】このようにして成形された米飯容器1を、
図2に示すパレット20に装填してベルトコンベヤによ
り搬送する。すなわち、本実施例で用いるパレット20
は、格子状に形成された保持部21を有しており、米飯
容器1がこの保持部21に収納・保持されるように構成
されている。なお、このパレット20の形状は、米飯容
器1の形状に応じて変形されるものであり、また、パレ
ット20の材質は、軽量性の点から、樹脂であることが
好ましい。
【0022】次に、このパレット20に装填された米飯
容器1をベルトコンベヤにより搬送しながら、米飯容器
1の洗浄・殺菌を行う。洗浄・殺菌機構には、公知のも
のを用いれば良い。ただし、本実施例では、短時間に大
量の米飯容器を洗浄・殺菌する必要があるため、この条
件を満足する洗浄・殺菌機構であることが好ましい。
【0023】次に、図3に示すように、ベルトコンベヤ
31上を搬送されたパレット20を、他の2つのベルト
コンベヤ32,33に移行させ、この2つのベルトコン
ベヤ32,33上を搬送されるパレット20の各米飯容
器に、米飯を盛り付ける。この盛り付けには、自動化装
置を用いても良く、作業者の手作業により盛り付けても
良い。
【0024】本実施例では、特に、手作業により盛り付
ける場合、米飯容器を比較的遅い速度で搬送させること
により、手作業の盛り付けを極めて容易にしている。す
なわち、ベルトコンベヤ31が上段側に配置されてお
り、2つのベルトコンベヤ32,33が下段側に配置さ
れており、これらのコンベヤを連結するように、ローラ
コンベヤ34が斜めに配置されている。
【0025】ローラコンベヤ34は、一対の支持部材3
5に遊嵌された多数のローラ36を有しており、このロ
ーラコンベヤ34の上部は、上段側のベルトコンベヤ3
1に搖動可能に取付られている。ローラコンベヤ34の
下部は、このコンベヤ34の上部が搖動されると、一方
のベルトコンベヤ32から他方のベルトコンベヤ33
に、またはその逆に、着脱されるように構成されてい
る。このローラコンベヤ34の搖動作業は、図示しない
自動制御装置によりなされる。
【0026】したがって、上段側のベルトコンベヤ31
をパレット20が搬送されてくると、ローラコンベヤ3
4が下段側のベルトコンベヤ32に接続されているとき
には、パレット20は、このローラコンベヤ34上を滑
動して、下段側のベルトコンベ32に移行される。一
方、図2に仮想線で示すように、ローラコンベヤ34が
搖動されて他方のベルトコンベヤ33に接続されると、
パレット20は、ローラコンベヤ34上を滑動して、他
方のベルトコンベ32に移行される。このように、ベル
トコンベヤ31上を搬送されたパレットは、交互に下段
側のベルトコンベヤ32,33に移行されることができ
る。この下段側のベルトコンベヤ32,33でパレット
20を搬送するとき、作業者により米飯が米飯容器1へ
盛り付けされる。
【0027】したがって、3つのベルトコンベヤ31,
32,33が同じ速度で動いていると仮定すると、下段
側のベルトコンベヤ32,33に移行されたパレット2
0の速度は、上段側のベルトコンベヤ31のときに比べ
て1/2にすることができ、パレット20に装填された
米飯容器1の速度も1/2にすることができる。
【0028】以上から、本実施例では、米飯容器1をパ
レット20に装填し、パレット20の搬送速度を自由に
変えることができ、米飯容器1の搬送速度を自由に変え
ることができるため、米飯容器1への米飯の盛り付けを
極めて容易にできる。
【0029】次に、後述する第3の実施例の図9〜図1
1に示すように、米飯容器1にフィルム7をシールす
る。ここで、本実施例に係る米飯容器1は、複数の米飯
を収容しうるように複数の室2,3に別かれており、室
2は本容器1の底壁から立上げられた壁4により画成さ
れており、同様に室3は、本容器1の底壁から立上げら
れた壁5により画成されている。これらの壁5は、容器
1の側壁よりも低くされている。たとえば室2には押し
寿司が盛付けられ、室3には「ガリ」あるいは「しょう
油」などが充填される。
【0030】なおこの米飯容器1は、1種類の米飯だけ
を収容しうるようになっていてもよい。この米飯容器1
には、その全周にフランジ6が設けられている。このフ
ランジ6に、米飯容器上面を被覆するフィルム7を図示
しないシール機構によりシールする。
【0031】このフィルム7としては、酸素透過性が小
さくしかも安全性に優れたフィルムが好ましく、具体的
にはポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、
ポリエステルフィルムあるいはプルランフィルムなどを
用いる。このうち、プルランフィルムが特に好ましく、
このフィルムは水溶性でゲル形成しない粘性の多糖体か
ら構成されており、可食性でしかも酸素透過率が小さい
という特性を有している。しかもこのプルランフィルム
は米飯容器1と密に接着できるため、シール性に優れて
いるという利点を有している。またこのプルランフィル
ムで米飯容器1をシールすれば、米飯を加熱して暖める
際にこのフィルムを取り除く際の手間を省けるという利
点もある。
【0032】次に、この米飯容器1内の空気を脱気する
と共に、米飯容器1内に不活性ガスを充填する。本実施
例では、この空気を不活性ガスで置換する作業を短時間
で大量の米飯容器1について行えるように、米飯容器1
が下記に示すような封止弁12を有している。
【0033】すなわち、本実施例では、このフランジ6
とフィルム7との合せ部に、容器1内の空間に、不活性
ガスを充填するためのガス充填部10と、この不活性ガ
ス充填時に容器内の空気を排出するための空気脱気部1
1とが設けてある。以下に、第3の実施例で示す図1
0,11を参照して、このガス充填部10および空気脱
気部11について説明する。
【0034】ガス充填部10では、フランジ6とフィル
ム7との間に、封止弁12が嵌め込んである。この封止
弁12は、一対の弁体13a,13bとからなり、可撓
性の樹脂により形成してある。そのため、図示しない不
活性ガス供給源に接続された不活性ガス充填管14が、
これら一対の弁体13a,13bの間に挿入されると、
弁体13a,13bは、この充填管14の通挿を許容す
る分だけ撓み、充填管14の周囲は、これら弁体13
a,13bに密着している。そのため、容器1の内部空
間からガスを漏洩させることなく、不活性ガス充填管1
4を介して、容器1の内部空間内にガスを充填すること
ができる。一方、不活性ガス充填管14が除去される
と、一対の弁体13a、13bは互いに密着し、容器1
の内部空間からガスを漏れることなく維持することがで
きる。
【0035】また、空気脱気部11にも、ガス充填部1
0の封止弁12と同様に構成された封止弁15が設けら
れている。したがって、空気脱気管16がこの封止弁1
5の間に挿入されると、この封止弁15が空気脱気管1
6の周囲に密着しながら空気脱気管16の通挿を許容
し、この空気脱気管16を介して空気を排出することが
できる。一方、この空気脱気管16を除去したときに
は、封止弁15が容器1の内部空間から空気を漏れるこ
となく維持できる。
【0036】したがって、不活性ガス充填時には、不活
性ガス充填管14および空気脱気管16が、各々、封止
弁12,15の間に挿入される。充填管14および脱気
管16の回りは各々封止弁12,15により密着されて
いるため、封止弁12,15のところからガスまたは空
気が漏れることなく維持された状態となる。次に、不活
性ガス充填管14から不活性ガスの充填が開始される
と、脱気管16から容器1の内部の空気を排出する。こ
れにより、所定時間(数秒)経過後には、容器1の内部
は、空気から不活性ガスに置換される。その後、充填管
14および脱気管16が除去されるが、容器1の内部空
間は、封止弁12,15により気密に維持される。
【0037】このように、本実施例では、極めて簡易な
充填作業により米飯容器1内に不活性ガスを充填できる
ようにしたため、この充填作業を僅かの時間(例えば、
数秒)で終えることができる。
【0038】また、シールされた米飯容器1内に、不活
性ガスを充填し、押し寿司、握り寿司などを含めた米飯
を不活性ガス雰囲気の中で保存することにより、米飯の
酸化および呼吸作用を抑制でき、且つ、米飯の水分の蒸
発も抑制でき、その結果、米飯の腐敗などを防止するだ
けでなく、米飯の鮮度、風味、香を劣化させることな
く、長期間保存可能な米飯を大量に製造できる。なお、
不活性ガスは、例えば、窒素ガスであり、その他のもの
であっても良いことは、勿論であり、要は、米飯の酸
化、呼吸作用を抑制できるガスであれば良い。
【0039】次に、本実施例では、米飯容器1の不活性
ガス充填部10および空気脱気部11を完全にシールす
るが、封止弁12の働きにより不活性ガスが漏洩する虞
は殆どないため、このシールは必ずしもしなくても良
い。また、シールされた米飯容器1をさらに図示しない
袋に充填し、この袋内に不活性ガスを充填してシールし
てあっても良い。
【0040】なお、この第1の実施例は上記に限定され
ず、種々変形可能であることは勿論である。例えば、保
存性を一層向上するため、米飯容器を所定温度に、たと
えば−1℃以下あるいは−8℃以下冷却しながら不活性
ガスを米飯容器内に充填しても良い。
【0041】以上述べたように、本発明の第1の実施例
では、シールされた米飯容器内に、不活性ガスを充填
し、米飯を不活性ガス雰囲気の中で保存することによ
り、米飯の酸化および呼吸作用を抑制でき、且つ、米飯
の水分の蒸発も抑制でき、その結果、米飯の腐敗などを
防止するだけでなく、米飯の鮮度、風味、香を劣化させ
ることなく、長期間保存可能な米飯を大量に製造でき
る。
【0042】次に、本発明の第2の実施例に係る米飯の
包装装置を図面を参照しつつ説明する。図4は、本実施
例に係る米飯の包装装置に用いる米飯容器の斜視図、図
5は、本実施例に係る米飯の包装装置の模式図、図6
は、図5に示すシール・ガス室の拡大図、図7は、各ガ
ス室の切欠き斜視図である。
【0043】本実施例で用いる米飯容器1は、図4に示
すように、合成樹脂から形成してあり、複数の米飯を収
容しうるように複数の室2,3に別かれており、室2
は、当該容器1の底壁から立上がるようにして設けてあ
る壁4により画成してあり、同様に、室3は、底壁から
立上げた壁5により画成してある。壁4および壁5は、
略同じ高さに形成してあり、容器1の側壁の高さより低
くされている。
【0044】このような米飯容器1は、米飯自動盛付装
置(図示せず)によりまたは作業者の手作業により、当
該容器1に米飯を盛り付ける。なおこの米飯容器1は、
1種類の米飯だけを収容しうるようになっていてもよ
い。
【0045】この米飯容器1の側壁の外周には、フラン
ジ6が形成してある。後述するように、米飯容器1内に
不活性ガスを充填した後、このフランジ6を、フィルム
7でシールする。
【0046】次に、図5に示すように、本実施例に係る
米飯の包装装置には、米飯容器に不活性ガスを充填する
ための4つのガス室51,52,53,54が設けてあ
る。さらに、米飯を盛り付けた米飯容器1を、これらの
各ガス室51〜54内を順次搬送するためのベルトコン
ベヤ55(搬送手段)が設けてある。
【0047】これらのガス室51〜54は、不活性ガス
によるエアーカーテンにより区画してある。すなわち、
各ガス室51〜54には、不活性ガスを流通させる第1
ガス流通壁51a,52a,53a,54a,55aが
設けてあり、これら第1ガス流通壁11a〜15aに対
向するように、第2ガス流通壁51b,52b,53
b,54b,55bがベルトコンベヤ55側に設けてあ
る。第1ガス流通壁51a〜55aに不活性ガスを供給
し、この第1ガス流通壁51a〜55aの圧力を高くし
て、この第1ガス流通壁51a〜55aから不活性ガス
を排出する。同時に、第2ガス流通壁51b〜55bの
圧力を低くしてあるため、排出された不活性ガスは、第
2ガス流通壁51b〜55bに吸引される。これによ
り、各ガス室51〜54は、不活性ガスの流れにより区
画することができる。
【0048】さらに、図7を参照して、各ガス室51〜
54をエアーカーテンにより区画する構成についてさら
に詳細に説明する。図7に示すように、不活性ガスを吹
き出す側の第1ガス流通壁51a〜55aは、ベルトコ
ンベヤ55の上方でこのコンベヤ55の両脇にはみ出す
ように配置してある。一方、不活性ガスを吸引する側の
第2ガス流通壁51b〜55bは、コンベヤ55の両脇
に配置してある。したがって、第1ガス流通壁51a〜
55aから吹き出された不活性ガスは、図7に矢印で示
すようにその中央部から出たガスは、コンベヤ55を横
切るように側方に流されると共に、第1ガス流通壁51
a〜55aの端部から出たガスは、そのまま下方に流さ
れる。これにより、各ガス室を区画するエアーカーテン
が構成されている。
【0049】また、図7に示すように、各ガス室を仕切
る側壁25と、ベルトコンベヤ55との間には、空間が
形成され、この空間を通して不活性ガスが漏洩する虞れ
がある。そのため、一端が側壁25に固定され他端がベ
ルトコンベヤ55上に載置された仕切板26が設けてあ
る。この仕切板26は、ベルトコンベヤ55の振動によ
り不活性ガスが漏れないようにゴムなどの弾性体で形成
してある。これにより、側壁25とコンベヤ55との間
の空間を通して、不活性ガスが漏洩することを防止でき
る。
【0050】さらに、ガス室51〜54をエアーカーテ
ンにより区画する構成は、下記のような構成であっても
良い。すなわち、図8に示すように、不活性ガスを吹き
出す側の第1ガス流通壁51a〜55aは、コンベヤ5
5の側方に配置してあり、これに対向するように、不活
性ガスを吸引する側の第2流通壁51b〜55bも、コ
ンベヤ55の側方に配置してある。したがって、第1ガ
ス流通壁51a〜55aから吹き出された不活性ガス
は、図8に矢印で示すように、コンベヤ55を横切るよ
うに流されて、第2ガス流通壁51b〜55bに吸引さ
れ、これにより、各ガス室51〜55はエアーカーテン
により区画されている。なお、この場合には、エアーカ
ーテンの上方は、固定壁51により区画してある。
【0051】次に、この第2の実施例では、米飯容器1
を搬送する下流側に位置するガス室51〜54ほど、不
活性ガスの濃度が順次段階的に高くなるように、各ガス
室51〜54に不活性ガスを充填する充填手段が設けて
ある。例えば、ガス室51の不活性ガスの濃度は、85
%に設定してあり、ガス室52の濃度は、95%、ガス
室53(ガス・シール室)の濃度は、最も高く、99%
に設定してある。なお、ガス室54の濃度は、逆に、ガ
ス室53より低く設定してあり、例えば90%に設定し
てある。このガス室54は、ガス室53の濃度を所定に
維持するためのものである。
【0052】この充填手段は、具体的には、各ガス室5
1〜54に、各ガス室内の空気を吸引するための吸引管
57,58,59,60が設けてあるとともに、各ガス
室51〜54に、不活性ガスを導入するための導入管6
1,62,63,64が設けてある。これら導入管41
〜44は、不活性ガス分配器45に連結してある。この
不活性ガス分配器45は、各導入管61〜64に不活性
ガスの濃度を調整して分配する働きをする。不活性ガス
は、米飯の酸化および呼吸作用を抑制できるガスであれ
ばよく、例えば、窒素ガスである。
【0053】さらに、図6に示すように、不活性ガスの
濃度が最も高いガス室53(ガス・シール室)には、上
述したフィルム7を米飯容器1のフランジ6にシールし
て米飯容器1を密閉するためのシール装置65(密閉手
段)が設けてある。この不活性ガスの濃度が最も高いガ
ス室53(ガス・シール室)の不活性ガス雰囲気によっ
て不活性ガスが充填された米飯容器1を、シール装置6
5が上下動することによってシールする。
【0054】したがって、不活性ガスの濃度が順次段階
的に高くされたガス室内を、米飯が盛付けられた米飯容
器1をベルトコンベヤ55により搬送することにより、
米飯容器内の不活性ガスの濃度を順次高くすることがで
き、不活性ガスの濃度が最も高いガス室53(ガス・シ
ール室)では、米飯容器1内の空気は、不活性ガスに完
全に置換することができ、米飯容器1内に不活性ガスを
充填することができる。この状態の米飯容器1をシール
装置65によりフィルム7でシールし、その後、シール
した米飯容器1をガス室54内を通過させている。この
ガス室54は、ガス室53の濃度を所定に維持するため
のものである。
【0055】以上から、多数の米飯容器に不活性ガスを
連続的に素早く充填することができ、また、不活性ガス
の充填が不十分であるといったことがない。これによ
り、長期間保存可能な米飯を大量生産することができ
る。
【0056】なお、本実施例は上記に限定されないのは
勿論であり、特に、ガス室の濃度を所定にする充填手
段、米飯容器の形状などは特に限定されない。以上述べ
たように、本発明の第2の実施例では、不活性ガスの濃
度が順次段階的に高くされたガス室内を、米飯容器を搬
送することにより、米飯容器内の不活性ガスの濃度を順
次高くすることができ、不活性ガスの濃度が最も高いガ
ス室では、米飯容器内の空気は、不活性ガスに完全に置
換することができ、米飯容器内に不活性ガスを充填する
ことができ、この状態の米飯容器1を密閉手段により密
閉している。したがって、多数の米飯容器に不活性ガス
を連続的に素早く充填することができ、また、不活性ガ
スが米飯容器に全く充填されないといったことがなく、
不活性ガスの充填が不十分であるといったことがない。
これにより、長期間保存可能な米飯を大量生産すること
ができる。
【0057】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図9は、本発明の第3の実施例に係る米飯容器の
斜視図、図10は、図9に示した米飯容器の断面図、図
11は、図10に示した封止弁の拡大断面図である。
【0058】図9に示すように、本実施例に係る米飯容
器1は、複数の米飯を収容しうるように複数の室2,3
に別かれており、室2は、本容器1の底壁から立上げら
れた壁4により画成されている。同様に、室3は、本容
器1の底壁から立上げられた壁5により画成されてい
る。これらの壁4、5は、容器1の側壁よりも低くされ
ている。
【0059】また、本実施例に係る米飯容器1には、そ
の全周にフランジ6が設けられている。このフランジ6
に、米飯容器前面を被覆するフィルム7がシールされて
いる。このシール手段は公知のものであれば良く何等限
定されない。
【0060】さて、本実施例では、このフランジ6とフ
ィルム7との合せ部に、容器1内の空間に、不活性ガス
を充填するためのガス充填部10と、この不活性ガス充
填時に容器内の空気を排出するための空気脱気部11と
が設けられている。
【0061】次に、図10,11を参照して、このガス
充填部10および空気脱気部11について説明する。ガ
ス充填部10では、フランジ6とフィルム7との間に、
封止弁12が嵌め込まれている。この封止弁12は、一
対の弁体13a,13bとからなり、可撓性の樹脂によ
り形成されている。そのため、図示しない不活性ガス供
給源に接続された不活性ガス充填管14が、これら一対
の弁体13a,13bの間に挿入されると、弁体13
a,13bは、この充填管14の通挿を許容する分だけ
撓み、充填管14の周囲は、これら弁体13a,13b
に密着している。そのため、容器1の内部空間からガス
を漏洩させることなく、不活性ガス充填管14を介し
て、容器1の内部空間内にガスを充填することができ
る。一方、不活性ガス排出管14が除去されると、一対
の弁体13a、13bは互いに密着し、容器1の内部空
間からガスが漏れることなく維持することができる。
【0062】また、空気脱気部11にも、ガス充填部1
0の封止弁12と同様に構成された封止弁15が設けら
れている。したがって、空気脱気管16がこの封止弁1
5の間に挿入されると、この封止弁15が空気脱気管1
6の周囲に密着しながら空気脱気管16の通挿を許容
し、この空気脱気管16を介して空気を排出することが
できる。一方、この空気排出管16を除去したときに
は、封止弁15が容器1の内部空間から空気を漏れるこ
となく維持できる。
【0063】したがって、不活性ガス充填時には、不活
性ガス充填管14および空気脱気管16が、各々、封止
弁12,15の間に挿入される。充填管14および脱気
管16の回りは各々封止弁12,15により密着されて
いるため、封止弁12,15のところからガスまたは空
気が漏れることなく維持された状態となる。次に、不活
性ガス充填管14から不活性ガスの充填が開始される
と、脱気管16から容器1の内部の空気が排出される。
これにより、所定時間(数秒)経過後には、容器1の内
部は、空気から不活性ガスに置換される。その後、充填
管14および脱気管16が除去されるが、容器1の内部
空間は、封止弁12,15により気密に維持される。
【0064】このように、本実施例では、極めて簡易な
充填作業により米飯容器1内に不活性ガスを充填できる
ようにしたため、この充填作業を僅かの時間(例えば、
数秒)で終えることができ、したがって、長期間保存可
能な米飯を大量生産することができる。
【0065】また、不活性ガスは、例えば、窒素ガスで
あり、その他のものであっても良いことは、勿論であ
る。要は、米飯の酸化、呼吸作用を抑制できるガスであ
れば良い。
【0066】次に、図12,13を参照して、封止弁1
2の第1の変形例を説明する。図12に示すように、こ
の変形例に係る封止弁12は、チューブを偏平につぶし
たような形状をしており、可撓性の樹脂から形成されて
いる。この場合にも、不活性ガス充填管14をこの封止
弁12に挿入すると、封止弁はこの充填管14の通挿を
許容する分だけ撓み、充填管14の周囲は、この封止弁
12に密着している。したがって、容器1の内部空間か
らガスを漏洩させることなく、不活性ガス充填管14を
介して、容器1の内部空間内にガスを充填することがで
きる。一方、不活性ガス充填管14を除去すると、封止
弁12は密着し、容器1の内部空間からガスを漏らすこ
となく維持することができる。
【0067】さらに、図14を参照して、封止弁12の
第2の変形例を説明する。この変形例では、封止弁12
は、入口側封止部66と、ガス室67と、出口側封止部
68とを有しており、可撓性の樹脂から形成されてい
る。不活性ガス充填管14を入口側封止部66に挿入す
ると、入口側封止部66は、充填管14の通挿を許容す
る分だけ撓み、充填管14の周囲は、この入口側封止部
66に密着しており、充填管14の先端は、ガス室67
に突入した状態となる。この状態において、充填管14
を介して、不活性ガスの充填を開始すると、出口側封止
部68が開成し、導入管14を介して不活性ガスを容器
1の内部空間に充填することができる。このとき、入口
側封止部66は、閉成した状態となるように、入口側封
止部66の可撓性の度合が設定してある。一方、充填管
14を除去すると、入口側封止部66および出口側封止
部68が封止した状態になり、容器1の内部空間に充填
したガスの漏洩を防止できる。したがって、上述したよ
うに、極めて簡易な充填作業により米飯容器1内に不活
性ガスを充填できるようにしたため、この充填作業を僅
かの時間(例えば、数秒)で終えることができ、したが
って、長期間保存可能な米飯を大量生産することができ
る。
【0068】なお、本実施例は上記に限定されず、種々
変形可能であることは勿論である。以上述べたように、
本発明の第3の実施例では、不活性ガス充填管をこの封
止弁に挿入したときには、米飯容器内の空間からガスを
漏洩させることなく、不活性ガスを米飯容器内に充填す
ることができる一方、この充填後、不活性ガス充填管を
封止弁から除去したときには、米飯容器内の空間が気密
に維持されガスが漏洩することがない。このように、極
めて簡易な充填作業により米飯容器内に不活性ガスを充
填できるようにしたため、この充填作業を僅かの時間
(例えば、数秒)で終えることができ、したがって、長
期間保存可能な米飯を大量生産することができる。
【0069】次に、本発明の第4の実施例について説明
する。図15は、本発明の第4の実施例に係る米飯容器
の斜視図、図16は、図15に示した米飯容器の断面
図、図17は、第4の実施例に係るフィルムの断面図で
ある。
【0070】図15に示すように、第1の実施例に係る
米飯容器1は、複数の米飯を収容しうるように複数の室
2,3に別かれており、この室2は、本容器1の底壁か
ら立上げられた壁4により画成されており、同様に、室
3は、本容器1の底壁から立上げられた壁5により画成
されている。これらの壁4、5は、容器1の側壁よりも
低くされている。
【0071】また、本実施例に係る米飯容器1には、そ
の全周にフランジ6が設けられている。このフランジ6
に、フィルム7がシールされている。このシール手段は
公知のものであれば良く何等限定されない。
【0072】さて、本実施例では、フィルム7に、自己
シール性部材69,70が設けてある。この自己シール
性部材69は、不活性ガス充填針71を通挿したときに
は、容器1の内部空間を気密に維持して、この充填針7
1から容器1の内部空間へ不活性ガスの充填を可能にす
る一方、不活性ガス充填針71を抜去したときには、容
器1の内部空間を気密に維持する。
【0073】この自己シール性部材69は、具体的に
は、低硬度で粘着性を有する物質であり、食物の安全性
の点も考慮して、例えば、受光接着性の物質、シリコー
ンゴム、シリコーンゲルである。
【0074】同様に、自己シール性部材70は、不活性
ガスを充填するとき、容器1の内部空間から空気を脱気
するためのものであり、空気排出針72を通挿したとき
には、容器1の内部空間を気密に維持する一方、空気排
出針72を抜去したときには、容器1の内部空間を気密
に維持する。この自己シール性部材70も、自己シール
性部材69と同様の材質から形成してある。
【0075】したがって、不活性ガス充填時には、不活
性ガス充填針71および空気排出針72を、各々、自己
シール性部材69,70に通挿する。充填針71および
排出針72の回りは各々自己シール性部材69,70に
より密着してあるため、自己シール性部材69,70の
ところからガスまたは空気が漏れることなく維持された
状態となる。次に、不活性ガス充填針71から不活性ガ
スの充填を開始し、排出針72から容器1の内部の空気
を排出する。これにより、所定時間(数秒)経過後に
は、容器1の内部は、空気から不活性ガスに置換でき
る。その後、充填針71および排出針72を除去する
と、容器1の内部空間は、自己シール性部材69,70
により気密に維持できる。
【0076】このように、本実施例では、極めて簡易な
充填作業により米飯容器1内に不活性ガスを充填できる
ようにしたため、この充填作業を僅かの時間(例えば、
数秒)で終えることができ、したがって、長期間保存可
能な米飯を大量生産することができる。
【0077】また、不活性ガスは、例えば、窒素ガスで
あり、その他のものであっても良いことは、勿論であ
る。要は、米飯の酸化、呼吸作用を抑制できるガスであ
れば良い。
【0078】次に、図17を参照して、本実施例の変形
例について説明する。図17に示すように、この変形例
では、米飯容器1をシールするためのフィルム7を、第
1層23と第2層24とを交互に積層した積層フィルム
から形成してある。第1層23は、上述した自己シール
性を発揮するシリコーンゴムまたはシリコーンゲルであ
り、第2層24は、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムである。
【0079】このフィルム7の全体が、不活性ガス充填
針71を通挿したときには、容器1の内部空間を気密に
維持して、この充填針71から容器1の内部空間へ不活
性ガスの充填を可能にする一方、不活性ガス充填針71
を抜去したときには、容器1の内部空間を気密に維持す
ることができる。空気排出針72に対しても同様であ
る。したがって、このフィルム7により米飯容器をシー
ルしておくと、フィルム7のいずれの箇所に、不活性ガ
ス充填針71及び空気排出針72を突き刺したとして
も、不活性ガスを米飯容器1内に充填することができ
る。
【0080】したがって、先の第4の実施例に比べて、
充填針71及び排出針72の位置決めを大雑把に行った
としても、極めて簡易な充填作業により米飯容器1内に
不活性ガスを充填でき、この充填作業を僅かの時間(例
えば、数秒)で終えることができ、したがって、長期間
保存可能な米飯を大量生産することができる。
【0081】なお、本実施例は上記に限定されず、種々
変形可能なことは勿論である。例えば、フィルムは、図
15に示すように米飯容器1に直接シールするように用
いられるだけでなく、米飯容器を袋状に包むように用い
られても良い。
【0082】以上述べたように、本発明の第4の実施例
では、上記のような自己シール性部材をフィルムに設け
ていることから、または、上記のような自己シール性の
第1層からフィルムを形成してあることから、不活性ガ
ス充填針をこの自己シール性部材またはフィルムに通挿
したときには、米飯容器内の空間からガスを漏洩させる
ことなく、不活性ガスを米飯容器内に充填することがで
きる一方、この充填後、不活性ガス充填針を抜去したと
きには、米飯容器内の空間が気密に維持されガスが漏洩
することがない。このように、極めて簡易な充填作業に
より米飯容器内に不活性ガスを充填できるようにしたた
め、この充填作業を僅かの時間(例えば、数秒)で終え
ることができ、したがって、長期間保存可能な米飯を大
量生産することができる。
【0083】次に、本発明の第5の実施例について説明
する。図18は、本発明の第5の実施例に係る米飯容器
の斜視図である。図18に示すように、本実施例に係る
米飯容器1は、複数の米飯を収容しうるように複数の室
2,3に別かれており、室2は、本容器1の底壁から立
上げられた壁4により画成してあり、同様に、副食盛付
部3は、本容器1の底壁から立上げられた壁5により画
成してある。これらの壁5は、容器1の側壁よりも低く
してある。
【0084】また、本実施例に係る米飯容器1には、そ
の全周にフランジ6を設けてあり、このフランジ6に、
米飯容器前面を被覆するフィルム7がシールしてある。
このシール手段は公知のものであれば良く何等限定され
ない。
【0085】さて、本実施例では、このフランジ6とフ
ィルム7との合せ部に、容器1内の空間に不活性ガスを
充填するためのガス充填部10と、この不活性ガス充填
時に容器内の空気を脱気するための空気脱気部11とが
設けてある。
【0086】ガス充填部10では、上記第3の実施例に
おける図10、図11に示したように、フランジ6とフ
ィルム7との間に、封止弁12が嵌め込んである。この
封止弁12は、一対の弁体13a,13bとからなり、
可撓性の樹脂により形成してある。そのため、図示しな
い不活性ガス供給源に接続してある不活性ガス充填管1
4を、これら一対の弁体13a,13bの間に挿入する
と、弁体13a,13bは、この充填管14の通挿を許
容する分だけ撓み、充填管14の周囲に密着している。
そのため、容器1の内部空間からガスを漏洩させること
なく、不活性ガス充填管14を介して、容器1の内部空
間内にガスを充填することができる。一方、不活性ガス
充填管14を除去すると、一対の弁体13a、13bは
互いに密着し、容器1の内部空間からガスを漏れること
なく維持することができる。
【0087】また、空気脱気部11にも、ガス充填部1
0の封止弁12と同様に構成した封止弁15が設けてあ
る。したがって、空気脱気管16をこの封止弁15の間
に挿入すると、この封止弁15が空気脱気管16の周囲
に密着しながら空気脱気管16の通挿を許容し、この空
気脱気管16を介して空気を脱気することができる。一
方、この空気脱気管16を除去したときには、封止弁1
5が容器1の内部空間から空気を漏れることなく維持で
きる。
【0088】したがって、不活性ガス充填時には、不活
性ガス充填管14および空気脱気管16を、各々、封止
弁12,15の間に挿入する。充填管14および脱気管
16の回りは各々封止弁12,15により密着している
ため、封止弁12,15からガスまたは空気を漏洩する
ことなく維持した状態となる。次に、不活性ガス充填管
14から不活性ガスの充填を開始し、脱気管16から容
器1内部の空気を脱気する。これにより、所定時間(数
秒)経過後には、容器1の内部は、空気から不活性ガス
に置換できる。その後、充填管14および脱気管16を
除去するが、容器1の内部空間は、封止弁12,15に
より気密に維持できる。
【0089】以上から、本実施例では、フィルム7によ
りシールされた米飯容器1内に、不活性ガスを充填で
き、米飯を不活性ガス雰囲気の中で保存できる。そのた
め、米飯の酸化および呼吸作用を抑制でき、且つ、米飯
の水分の蒸発も抑制でき、その結果、米飯の腐敗などを
防止するだけでなく、米飯の鮮度、風味、香を劣化させ
ることなく、米飯を長期間保存することができる。
【0090】しかも、本実施例では、上述したように、
極めて簡易な充填作業により米飯容器1内に不活性ガス
を充填できるようにしたため、この充填作業を僅かの時
間(例えば、数秒)で終えることができ、したがって、
長期間保存可能な米飯を大量生産することができる。
【0091】また、不活性ガスは、例えば、窒素ガスで
あり、その他のものであっても良いことは、勿論であ
る。要は、米飯の酸化、呼吸作用を抑制できるガスであ
れば良い。
【0092】以上、本発明の各実施例について図面を参
照して説明したが、本発明は以下のように実施すること
もできる。例えば、米飯容器に米飯を盛付け、該米飯容
器をコンベアにより移送し、次いで、空気が吸引される
とともに不活性ガスが吹込まれた予備室を通過させた
後、不活性ガスが満たされたシール室内にて該米飯容器
をフィルムでシールするとともに米飯容器の非充填空間
に不活性ガスを封入しても良い。
【0093】米飯容器に米飯などを盛付け、該米飯容器
をコンベアにより移送し、空気が吸引されるとともに不
活性ガスが吹込まれた予備室を通過させた後、不活性ガ
スが満たされたシール冷却室内にて該米飯容器を−1℃
までの温度に冷却しながら、フィルムでシールするとと
もに米飯容器の非充填空間に不活性ガスを封入しても良
い。
【0094】また、米飯を、空気が吸引されるとともに
不活性ガスが吹込まれた予備室を通過させた後、不活性
ガスが満たされたシール冷却室内にて該米飯容器を−8
℃以下の温度に冷却しながら、フィルムでシールすると
ともに米飯容器の非充填空間に液体窒素が気化して得ら
れる窒素ガスを封入しても良い。
【0095】また、米飯容器に米飯を盛付け、該米飯容
器をコンベアにより移送し、次いで、米飯容器をコンベ
アにより、窒素ガスが導入される予備室を通過させる。
次いでシール冷却室内で急速に冷却しながら窒素ガスを
封入し、フィルムでシールしても良い。
【0096】このようにしても、長期保存可能米飯を上
記実施例と同様に多量に製造することができる。本発明
では、このようにして製造された米飯を、−15℃以下
の温度に保たれた冷凍庫内に保存すると、極めて長期間
にわたって米飯を新鮮に保つことができる。
【0097】また本発明では、上記のようにして製造さ
れた米飯を、5〜−1℃の温度に保たれた冷蔵庫内に保
存すると、かなりの長期間にわたって米飯を新鮮に保つ
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施例に係る長期保存可
能米飯の包装装置のブロック図である。
【図2】図2は同実施例で用いるパレットの斜視図であ
る。
【図3】図3は図2に示すパレットを搬送する装置の斜
視図である。
【図4】図4は本発明の第2の実施例に係る米飯の包装
装置に用いる米飯容器の斜視図である。
【図5】図5は同実施例に係る米飯の包装装置の模式図
である。
【図6】図6は図5に示すシール・ガス室の拡大図であ
る。
【図7】図7は図6の各ガス室の切欠き斜視図である。
【図8】図8は本発明の同実施例の変形例に係る各ガス
室の切欠き斜視図である。
【図9】図9は本発明の第3の実施例に係る米飯容器の
斜視図である。
【図10】図10は図9に示した米飯容器の断面図であ
る。
【図11】図11は図10に示した封止弁の拡大断面図
である。
【図12】図12は図10に示した封止弁の第1の変形
例を示す斜視図である。
【図13】図13は図12に示した封止弁の断面図であ
る。
【図14】図14は図10に示した封止弁の第2の変形
例を示す断面図である。
【図15】図15は本発明の第4の実施例に係る米飯容
器の斜視図である。
【図16】図16は図15に示した米飯容器の断面図で
ある。
【図17】図17は本発明の第4の実施例に係るフィル
ムの断面図である。
【図18】図18は本発明の第5の実施例に係る米飯容
器の斜視図である。
【符号の説明】
1…米飯容器 2,3…室 12,15…封止弁

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを真空成形して米飯容器を製造す
    る真空成形機構と、 この成形された米飯容器を洗浄し殺菌する洗浄・殺菌機
    構と、 この洗浄殺菌された米飯容器に米飯を盛り付ける盛付機
    構と、 米飯が盛り付けられた米飯容器の上面を被覆するように
    シールするシール機構と、 このシールされた米飯容器の内部空間から空気を脱気す
    ると共に、この内部空間に不活性ガスを充填する脱気・
    不活性ガス充填機構と、 を具備することを特徴とする、長期保存可能な米飯の包
    装装置。
  2. 【請求項2】 一方向に順次配列し、エアーカーテンに
    より仕切った複数のガス室と、 米飯を盛り付けた多数の米飯容器を、前記複数のガス室
    内を順次搬送する搬送手段と、 米飯容器を搬送する下流側に位置するガス室ほど、不活
    性ガスの濃度が順次段階的に高くなるように、各ガス室
    に不活性ガスを充填する充填手段と、 不活性ガスの濃度が最も高いガス室において、各米飯容
    器を密閉する密閉手段と、 を具備することを特徴とする米飯の包装装置。
  3. 【請求項3】 不活性ガスの濃度が最も高いガス室の下
    流側に、密閉された米飯容器が搬送される1以上のガス
    室をさらに設け、 前記充填手段により、この下流側に位置する1以上のガ
    ス室の不活性ガスの濃度を、不活性ガスの濃度が最も高
    いガス室から下流側に位置するほど、順次低くしてある
    ことを特徴とする請求項2に記載の米飯の包装装置。
  4. 【請求項4】 フィルムによりシールされ米飯が盛り付
    けられる容器内部空間へ、不活性ガス充填管を用いて、
    不活性ガスを充填し得る米飯容器であって、不活性ガス
    充填管が挿入されたときには、容器内部空間を気密に維
    持しながらこの充填管から容器内部空間へ不活性ガスの
    充填を可能にする一方、不活性ガス充填管が除去された
    ときには、容器内部空間を気密に維持する封止弁を有す
    ることを特徴とする米飯容器。
  5. 【請求項5】 フィルムによりシールされ米飯が盛り付
    けられた容器内部空間へ、不活性ガス充填針を用いて不
    活性ガスを充填するための米飯容器であって、 不活性ガス充填針を通挿したときには、容器内部空間を
    気密に維持して、この充填針から容器内部空間へ不活性
    ガスの充填を可能にする一方、不活性ガス充填針を抜去
    したときには、容器内部空間を気密に維持する自己シー
    ル性部材を、前記フィルムに設けてあることを特徴とす
    る米飯容器。
  6. 【請求項6】 フィルムによりシールされ米飯が盛り付
    けられた容器内部空間へ、不活性ガス充填針を用いて不
    活性ガスを充填するための米飯容器であって、 不活性ガス充填針を通挿したときには、容器内部空間を
    気密に維持して、この充填針から容器内部空間へ不活性
    ガスの充填を可能にする一方、不活性ガス充填針を抜去
    したときには、容器内部空間を気密に維持する自己シー
    ル性の第1層と、他の樹脂からなる第2層とを交互に積
    層した積層フィルムから、前記フィルムを形成してある
    ことを特徴とする米飯容器。
  7. 【請求項7】 米飯容器をシールし、この米飯容器の内
    部空間に不活性ガスを充填するためのフィルムであっ
    て、 不活性ガス充填針を通挿したときには、容器内部空間を
    気密に維持して、この充填針から容器内部空間へ不活性
    ガスの充填を可能にする一方、不活性ガス充填針を抜去
    したときには、容器内部空間を気密に維持する自己シー
    ル性部材を、具備することを特徴とするフィルム。
  8. 【請求項8】 米飯容器をシールし、この米飯容器の内
    部空間に不活性ガスを充填するためのフィルムであっ
    て、 不活性ガス充填針を通挿したときには、容器内部空間を
    気密に維持して、この充填針から容器内部空間へ不活性
    ガスの充填を可能にする一方、不活性ガス充填針を抜去
    したときには、容器内部空間を気密に維持する自己シー
    ル性の第1層と、他の樹脂からなる第2層とを交互に積
    層した積層フィルムから形成してなることを特徴とする
    フィルム。
  9. 【請求項9】 請求項4〜6のいずれかの容器に収容さ
    れた米飯を、−15℃以下の温度に保たれた冷凍庫内に
    保存することを特徴とする米飯の保存方法。
  10. 【請求項10】 請求項4〜6のいずれかの容器に収容
    された米飯を、5〜−1℃の温度に保たれた冷凍庫内に
    保存することを特徴とする米飯の保存方法。
JP4231973A 1992-08-31 1992-08-31 長期保存可能な米飯の包装装置およびその米飯容器 Pending JPH0678698A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5860356A (en) * 1995-10-25 1999-01-19 Shinwa Kikai Co., Ltd. System for production of sterile-packed rice
EP1219183A3 (en) * 2000-12-28 2003-09-24 G.M. Ristorazione S.a.s. di Food product based on fish products and preparation procedure.
JP2010017141A (ja) * 2008-07-11 2010-01-28 Shuji Horiuchi 冷凍すし飯シート及びその製造方法

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