JPH0646804A - 直火加熱式容器に収容した調理済食品 - Google Patents

直火加熱式容器に収容した調理済食品

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Publication number
JPH0646804A
JPH0646804A JP4208871A JP20887192A JPH0646804A JP H0646804 A JPH0646804 A JP H0646804A JP 4208871 A JP4208871 A JP 4208871A JP 20887192 A JP20887192 A JP 20887192A JP H0646804 A JPH0646804 A JP H0646804A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
package
heating
concentrated
gelled
seasoning solution
Prior art date
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Pending
Application number
JP4208871A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Sakamoto
博司 坂本
Tomitsugu Saegusa
三枝富嗣
Yasuo Banba
康夫 番場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AsahiShokuhin Corp
Original Assignee
AsahiShokuhin Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】直火加熱しても焦げ付きを防止でき、その結
果、主食材や調味液本来の風味を損なうこともなく、し
かも攪拌の必要がなく本来の簡便性を備えた直火加熱式
容器に収容した調理済食品を提供する 【構成】直火加熱式容器1内に主食材2を入れ、ゲル化
剤によりゲル化させた濃縮調味液3を前記容器の内面に
接触しないようにして前記主食材の上に配置する。この
調理済食品を食する場合には、容器内に適当量の水を加
えた後、直火で加熱する。加熱直後には、主食材下方の
水や容器側面に接する水が急激に熱せられるが、主食材
上に配置したゲル化濃縮調味液は未だ溶解しない。加熱
を続けると、ゲル化濃縮調味液が徐々に溶解し、溶け出
た濃縮調味液は容器内に分散すると共に、適度に希釈さ
れていく。加熱開始直後に調味液が急激に加熱されるこ
とがないから、容器と調味液との界面での焦げ付きを効
果的に防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、簡易アルミ鍋のよう
な直火加熱式容器に収容してあって、容器ごと直火で加
熱することにより簡便に食することができる調理済食品
に関し、さらに詳しくは、直火で加熱する際に、容器内
面と調味液との界面で生じる焦げ付きを防止することが
できる直火加熱式容器に収容した調理済食品に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミ箔製の簡易アルミ鍋やスチール箔
製の簡易スチール鍋といった直火加熱のできる容器内
に、調理済の麺類や米飯類を収容した調理済食品が従来
から知られている。これを食するに際しては、添付され
ている袋入りのストレート調味液(濃縮されていないも
の)を容器内の主食材に加えて直火加熱したり、あるい
は添付されている袋入り濃縮調味液を水と共に容器内の
主食材に加えて直火加熱する。
【0003】また、ゼラチンや寒天などで固めた固形ス
ープをアルミニウム容器内に入れ、この固形スープの上
に米飯を収容した即席雑炊(特開昭56−29971
号)も提案されている。これを食する際には、容器を直
火で加熱すると固形スープが溶けて液体となり、米飯と
共に煮込むことによって雑炊ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、調味液を主食材に加えたものを容器内で直火
加熱したり、加熱により溶かしたスープを米飯と共に容
器内で直火加熱する場合には、以下のような欠点が認め
られている。
【0005】イ) 容器内の内容物や調味液等を攪拌せ
ずに加熱を続けると、容器と調味液との界面で焦げ付き
が生じやすい。 ロ) 焦げ付きが生じると主食材も焦げ臭くなり、また
調味液本来の風味を損なう。 ハ) 焦げ付きを防止するための攪拌は、調理済食品の
簡便性を損ない、同時に調理済食品や具材等が破壊され
てしまうため、食べるときの見た目も良くない。
【0006】そのためこの発明は、直火加熱しても焦げ
付きを防止でき、その結果、主食材や調味液本来の風味
を損なうこともなく、しかも攪拌の必要がなく本来の簡
便性を備えた直火加熱式容器に収容した調理済食品を提
供することを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明による直火加熱
式容器に収容した調理済食品を、図1を参照して説明す
ると、直火加熱式容器1内に主食材2を入れ、ゲル化剤
によりゲル化させた濃縮調味液3を前記容器1の内面に
接触しないようにして前記主食材2の上に配置したこと
を特徴とするものである。
【0008】この調理済食品を食する場合には、容器内
に適当量の水または湯を加えた後、直火で加熱するだけ
でよい。これにより、加熱直後には容器が先ず熱せら
れ、次いで容器を介して主食材下方の水や容器側面に接
する水が急激に熱せられるが、主食材上に配置したゲル
化濃縮調味液は、主食材層が熱を遮蔽するため未だ溶解
しない。さらに加熱を続けると、ゲル化濃縮調味液が徐
々に溶解し、溶け出た濃縮調味液は加熱された水の対流
によって均一に容器内に分散すると共に、適度に希釈さ
れていく。このようにして、加えた水のみが加熱される
時期と、ゲル化濃縮調味液が溶解して水に溶け出す時期
との間に時間的ずれを生じさせることができる結果、加
熱開始直後に調味液が急激に加熱されることがないか
ら、容器と調味液との界面での焦げ付きを効果的に防止
することができ、焦げ付きを防ぐための容器内の撹拌の
必要もない。
【0009】なお、主食材の他に具材を容器内に入れる
場合には、図1のゲル化濃縮調味液3の上にさらに具材
(図示せず)を載せてもよく、あるいはまた、主食材2
とゲル化濃縮調味液3との間に具材を挟んで配置するこ
ともできる。
【0010】この発明の調理済食品の主食材としては、
例えば煮込みうどん等の主食材である茹で麺等の調理済
麺類、雑炊等の主食材である調理済米飯類、雑煮の主食
材である餅、水餃子の主食材である調理済餃子等が使用
できる。一方、濃縮調味液としては、主食材との組み合
わせで適宜所望の調味液を濃縮して使用できる。例え
ば、煮込みうどんの場合には濃縮麺つゆを、雑炊や雑煮
の場合には濃縮だし汁を、水餃子の場合には濃縮スープ
を、それぞれ濃縮調味液として使用できる。
【0011】濃縮調味液をゲル化するためのゲル化剤と
しては、ゼラチン、カラギーナン、寒天、ジェランガム
などの従来から食品用のゲル化剤として慣用されている
ものがこの発明においても使用できる。ゲル化するに際
しては、適当濃度の濃縮調味液に必要量のゲル化剤を添
加し、ゲル化剤を十分に膨潤させたのち、適温に加熱し
て攪拌しながらゲル化剤を溶解させ、これを冷却してゲ
ル化させる。また場合によってはゲル化剤のみを予め溶
解した後、これに濃縮調味液を加えて冷却、ゲル化させ
ることもできる。ゲル化剤の濃縮調味液に対する添加量
は、ゲル化剤の種類に応じて適量を添加すればよく、例
えばゼラチンの場合には一般的には1〜10重量%、カ
ラギーナンの場合には0.5〜5重量%の範囲で添加す
ることができる。また、ゲル化剤の添加量を調節するこ
とによりゲル化濃縮調味液の溶解温度を調節することが
でき、これによって、容器内の調理済食品に水を加えて
直火加熱する際の、加えた水のみが加熱される時期と、
ゲル化濃縮調味液が溶解して水に溶け出す時期との間の
時間的ずれを制御することも可能である。使用したゲル
化剤は、調理済食品を食する際に加える水によって希釈
されるため、食感に何等悪影響を与えることはなく、直
火加熱時の沸騰によりゲル化剤自体の分解が起こるため
調味液にコクがでるようになる。
【0012】この発明で使用する直火加熱式容器として
は、従来から調理済食品を収容するために慣用されてい
る直火加熱可能な簡易鍋、例えばアルミ箔製の簡易アル
ミ鍋やスチール箔製の簡易スチール鍋といったものが、
この発明においても同様に使用できる。
【0013】
【実施例】以下に実施例を挙げてこの発明をさらに説明
する。
【0014】実施例1 関東風うどん用麺つゆの5倍濃縮液1000mlに、ゼ
ラチン(「ゼラチンMJ」、新田ゼラチン(株)製)4
0gを添加し、室温で30分放置して十分に膨潤させ
た。これを45℃の湯煎鍋の中で攪拌しながら加熱し、
ゼラチンを溶解させた。この濃縮麺つゆをステンレス鋼
製容器に移し、冷蔵庫内で一晩冷却してゲル化させた。
ゲル化した濃縮麺つゆを容器から取り出し、6×6×
2.2cmの立方体(約80ml)に切り出した。
【0015】これとは別に、アルミニウム箔製容器(以
下“アルミ鍋”と略記する)を用意し、先ずこのアルミ
鍋に茹でうどんを入れ、次いで上記の立方体に切り出し
たゲル化濃縮麺つゆをアルミ鍋の内面に接触しないよう
にして茹でうどんの上に配置し、さらにこのゲル化濃縮
麺つゆの上に具材を盛り付けた後、ポリプロピレンフィ
ルムでアルミ鍋に蓋をしてアルミ鍋入り調理済うどんを
調製した。
【0016】このアルミ鍋入り調理済うどんを10℃の
冷蔵庫で3日間保存した後、ポリプロピレンフィルムの
蓋を除去し、水を加えた後にガスレンジに入れて攪拌せ
ずに5分間加熱した。加熱初期にはうどんの下方の水や
アルミ鍋の側面の水がアルミ鍋を介して急激に熱せられ
るが、うどんの上に置かれたゲル化濃縮麺つゆは溶解せ
ずに変化しなかった。更に加熱が続くと、ゲル化濃縮麺
つゆが徐々に溶解し、溶け出た麺つゆが加熱された水の
対流によりアルミ鍋全体に均一に分散してゆき、沸騰間
際になるとゼラチンは完全に溶解し、麺つゆも水に完全
に溶解して適度の濃度に希釈され、美味しい鍋焼きうど
んが得られた。
【0017】実施例2 ゼラチン(「ゼラチン21」、新田ゼラチン(株)製)
40gを水200mlに分散させ、室温で10分間放置
して膨潤させた。これを45℃のウォーターバス中で攪
拌しながら湯煎を行い、ゼラチンを完全に溶解させた。
この溶解ゼラチンと関東風つゆの5倍濃縮液800ml
(30℃に加温)とを混合して完全に分散させた後、こ
の溶液をステンレス鋼製円筒容器に入れ、冷蔵庫で4時
間放置してゲル化させた。ゲル化した濃縮つゆを容器か
ら取り出し、直径8cm×厚さ2cm(約100ml)
の輪切りにした。
【0018】これとは別に、アルミ鍋を用意し、先ずこ
のアルミ鍋に餅を入れ、次いで上記の輪切りにしたゲル
化濃縮つゆをアルミ鍋の内面に接触しないようにして餅
の上に配置し、さらにこのゲル化濃縮つゆの上や周囲に
具材を盛り付けた後、ポリプロピレンフィルムでアルミ
鍋に蓋をしてアルミ鍋入り調理済雑煮を調製した。この
アルミ鍋入り調理済雑煮を10℃の冷蔵庫で3日間保存
した後、ポリプロピレンフィルムの蓋を除去し、水を3
80ml加えた後にガスレンジに入れて攪拌せずに5分
間加熱したところ、温かい雑煮が得られ、焦げ付きは生
ずることがなかった。
【0019】
【発明の効果】以上の説明からわかるようにこの発明に
よれば、加えた水のみが加熱される時期と、ゲル化濃縮
調味液が溶解して水に溶け出す時期との間に時間的ずれ
を生じさせることができる結果、加熱開始直後に調味液
が急激に加熱されることがないから、容器と調味液との
界面での焦げ付きを効果的に防止することができ、焦げ
付きを防ぐために容器内を撹拌する必要もない。
【0020】また、調理済食品の主食材として特に茹で
麺を用いる場合等には、加熱前に加えた水が先ず熱せら
れて湯となり、この湯によって茹で麺がもどされてか
ら、溶け出た麺つゆに浸されることになるため、麺の茹
でもどしに好ましい条件となる。
【0021】さらに、調味液は濃縮したものを使用する
ため、ストレート調味液を使用する場合に比べて容量が
少なくなり、従って使用するゲル化剤量も少なくて済
み、喫食時にゲル化剤による違和感がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による調理済食品の実施例を示す説
明図である。
【符号の説明】
1…直火加熱式容器 2…主食材 3…ゲル化濃縮調味液。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直火加熱式容器内に主食材を入れ、ゲル
    化剤によりゲル化させた濃縮調味液を前記容器の内面に
    接触しないようにして前記主食材の上に配置したことを
    特徴とする直火加熱式容器に収容した調理済食品。
  2. 【請求項2】 前記ゲル化させた濃縮調味液の上にさら
    に具材を配置した請求項1記載の調理済食品。
  3. 【請求項3】 前記主食材と前記ゲル化させた濃縮調味
    液との間に具材を配置した請求項1記載の調理済食品。
JP4208871A 1992-08-05 1992-08-05 直火加熱式容器に収容した調理済食品 Pending JPH0646804A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4208871A JPH0646804A (ja) 1992-08-05 1992-08-05 直火加熱式容器に収容した調理済食品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4208871A JPH0646804A (ja) 1992-08-05 1992-08-05 直火加熱式容器に収容した調理済食品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0646804A true JPH0646804A (ja) 1994-02-22

Family

ID=16563502

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4208871A Pending JPH0646804A (ja) 1992-08-05 1992-08-05 直火加熱式容器に収容した調理済食品

Country Status (1)

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JP (1) JPH0646804A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011030503A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Nippon Meat Packers Inc コラーゲン補給用のゲル状食品
JP7161261B1 (ja) * 2022-07-22 2022-10-26 株式会社Ykh 鍋料理セット及び鍋料理の提供方法

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JP2011030503A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Nippon Meat Packers Inc コラーゲン補給用のゲル状食品
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