JPH0646469B2 - 磁気記録再生装置の自動トラツキング制御装置 - Google Patents

磁気記録再生装置の自動トラツキング制御装置

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JPH0646469B2
JPH0646469B2 JP63009962A JP996288A JPH0646469B2 JP H0646469 B2 JPH0646469 B2 JP H0646469B2 JP 63009962 A JP63009962 A JP 63009962A JP 996288 A JP996288 A JP 996288A JP H0646469 B2 JPH0646469 B2 JP H0646469B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、磁気記録媒体に深層記録と中層記録と表層
記録とを併用した三層磁気記録再生装置(以下、VTR
と称す)の自動トラツキング制御装置に関するものであ
る。
[従来の技術] 第6図は、例えば特公昭 55-51256 号や特公昭 55-5125
7 号公報に示された従来のVTRの自動トラツキング制
御装置の構成を示すブロツク回路図、第7図はその動作
を説明するための図である。これら両図におい、磁気テ
ープ(1) にはビデオ信号(2) および再生時のトラツキン
グサーボ用に使用されるコントロール信号(3) が記録さ
れていて、回転ビデオヘツド(4a),(4b) および固定のコ
ントロールヘツド(5) によりそれぞれ再生される。上記
回転ビデオヘツド(4a),(4b) は回転ドラム(6) に装着さ
れ、かつドラムモータ駆動回路(7) により制御されるド
ラムモータ(8) により所定の一定回転数で回転駆動され
る。
他方、上記磁気テープ(1) は回転数に比例した周波数信
号(以下、FG信号と称す)を発生する周波数発電機(1
0)(以下、ドラムFGと称す)を有し、このFG信号が
加えられるキヤツプスタンモータ(以下、CPモータと
称す)駆動制御回路(11)により駆動制御されるCPモー
タ(9) によりプーリ(12)、ベルト(13)およびキヤツプス
タン(14)を介して矢印(15)方向に駆動される。
また、上記コントロールヘツド(5) により再生され、コ
ントロールアンプ(16)により増幅されたコントロール信
号は位相比較回路(17)に加えられる。この位相比較回路
(17)の他方の入力としては、回転ドラム(6) に取付けら
れたマグネツト片(18)を固定の検知ヘツド(19)で検出し
た回転ビデオヘツド(4a),(4b) の回転角である回転位相
信号を位相調整回路(20)により調整した信号が加えられ
る。
上記位相比較回路(17)から出力された誤差信号はCPモ
ータ駆動制御回路(11)に加えられ、このCPモータ駆動
制御回路(11)によりほぼ所定の速度の近傍で駆動されて
いるCPモータ(9) を微細に制御してテープ走行を制御
し、回転ビデオヘツド(4a),(4b) の回転位相とコントロ
ール信号(3) の再生位相とを位相調整回路(20)により定
められた位相関係となるように制御される。この結果、
回転ビデオヘツド(4a),(4b) は位相調整回路(20)で定め
られる信号トラツク(2) の一定相対位置上を走査するこ
とになる。
他方、回転ビデオヘツド(4a),(4b) により再生された再
生ビデオFM信号を回転トランス(21)により取り出し、
ヘツドアンプ(22)により増幅し、エンベロープ検波回路
(23)によりエンベロープ検波した信号をコンパレータ(2
5)および積分回路(28)に印加する。ヘツドアンプ(22)の
出力はエンべロープ信号の最大値をホールドするピーク
ホールド回路(24)にも加えられる。さらにピークホール
ド回路(24)の出力とエンベロープ検波回路(23)の出力と
はコンバレータ(25)に加えられ、コンパレータ(25)はピ
ークホールド回路(24)の出力電圧Vpとエンベロープ検
波回路(23)の出力電圧Veとを比較し、その電圧差Vp
−Veが適当に設定されたしきい値e0 より小さいか大
きいかを判断する。
上記コンパレータ(25)の出力は微分回路(26)に加えら
れ、コンパレータ(25)の出力が反転するごとに正負のパ
ルス信号を発生する。フリツプフロツプ(以下、FFと
称す)(27)は上記微分回路(26)の負のパルス信号によつ
てのみトリガされ、正負の出力電圧レベル間を反転す
る。上記FF(27)の出力は積分回路(28)に加えられて積
分され、FF(27)の出力電圧極性に応じた増減信号に
変えられ、位相調整回路(20)の位相を制御する。
いま、位相調整回路(20)の位相が第7図中のaの状態で
FF(27)の出力電圧が正電圧レベルにあり、積分回路(2
8)の出力が増加方向にあると、位相調整回路(20)の位相
は増加方向となり、第7図中のb,cの方向に変化す
る。これにしたがつてエンベロープ検波回路(23)の出力
が順次増加し、第7図中に破線で示すレベルのエンベロ
ープ電圧Vpの最大値Vpmax を経て再び減少方向とな
り、位相調整回路(20)の位相がdの状態になつたときに
エンベロープ検波回路(23)のエンベロープ電圧Veとピ
ークホールド回路(24)のホールド電圧Vpの最大値Vp
max の差がコンパレータ(25)の所定しきい値e0 となる
ため、コンパレータ(25)が正レベルから負レベルに反転
する。したがつて微分回路(26)は負パルスを発生してF
F(27)を負電圧レベルに反転させる。これにより積分回
路(28)の出力は減少しはじめ、位相調整回路(20)の位相
は再び減少し、第7図中のcの方向に変化する。以上の
ように結局、位相調整回路(20)の位置はb→d間を変動
し、エンベロープ検波回路(23)の出力電圧Veが第7図
中の破線Vpmax としきい値e0 で示した電圧間を変動
するように制御され、しきい値e0 を適当に設定するこ
とにより従来手動でおこなわれていたトラツキングを自
動におこなうことができる。
[発明が解決しようとする課題] 従来のVTRの自動トラツキング制御装置は以上のよう
に構成されていて、トラツキング機能としての一応の目
的をはたしていたが、他機で記録された磁気テープを再
生する場合、再生機のビデオヘツドのトラツク幅と記録
された磁気テープのトラツク幅が異なるため、その最良
トラツク位置に追い込むことができないという問題があ
つた。
特に、高密度な三層記録方式を採用したVTRのよう
に、HiFiオーデイオ信号を深層部に、パルスコード
モジユレーシヨン(以下、PCMと称す)信号を中層部
に、またビデオ信号を表層部にそれぞれ別のヘツドで記
録し、再生する方式のVTRでは、ビデオ信号のみで上
述の制御装置を採用するとHiFiオーデイオ信号のト
ラツキングが不十分となつてオーデイオのS/Nが悪く
なつたり、PCM信号がエラーして使用に耐えられない
ものとなる。
以下、その点について詳細に説明する。
まず第8図(a),(b) は三層記録をおこなう高密度VTR
の原理を説明する。
第8図(a) に示すように、ビデオヘツド(4a),(4b) 、P
CMヘツド(40a),(40b) およびHiFiオーデイオヘツ
ド(400a),(400b) は回転ドラム(6) にそれぞれ正確に 1
80゜に割り出されて取りつけられている。上記ビデオヘ
ツド(4a),(4b) とPCMヘツド(40a),(40b) とHiFi
オーデイオヘツド(400a),(400b) のドラム側面の段差は
第9図(a) に示すように一定値、例えば15μm,16
μmを保ち固着されている。
第8図(b) に示すように、テープ進行方向(15)に対し
て、まずギヤツプ幅約0.8μmと大きいギヤツプg0
を有するHiFiオーデイオヘツド(400) に大電流の記
録電流を流し、約16μmのフイルムベース(1a)の上に
約4μmの厚さに形成された磁性帯層(1b)の深層部まで
HiFiオーデイオ信号Hsを記録する。
次に、ギヤツプ幅約0.5μmのギヤツプg1を有する
PCMヘツド(40)に記録電流を流し、深層部まで記録さ
れたHiFiオーデイオ信号Hsの上の中層部にPCM
信号Psを記録する。つづいて、ギヤツプ幅約0.3μ
mと小さいギヤツプg2を有するビデオヘツド(4) に記
録電流を流し、中層部に記録されたPCM信号Psの上
の表層部にビデオ信号Vsを記録する。この様子をテー
プ磁性面からみると第9図(a) のようになる。
なお、第11図は上述の三層記録方式高密度記録VTR
の周波数配列状況を示す。
第9図は第9図(b) に示す配置のヘツド(4),(40),(400)
を有するVTRで記録したテープを同じVTRで再生す
る場合(以下、自己録再と称す)で、第9図(C) にその
トラツキングの様子を示す。すなわちビデオ信号のエン
ベロープlvが最大となるトラツキング装置と、PCM
信号のエンベロープlpが最大となるトラツキング位置
と、HiFiオーデイオ信号のエンベロープlhが最大
となるトラツキング位置はともにtoとなり一致するた
め、最良のトラツキング位置に制御するにはビデオ信
号、PCM信またはHiFiオーデイオ信号のいずれか
一方のエンベロープの最大値を求めれば良い。したがっ
て、自己録再の場合は、第6図に示した従来例でも原理
的に適用可能である。しかし第10図に示すように、他
のVTRで記録したテープを再生する場合(以下、他己
録再と称す)には、第10図(C) に示すように、ビデオ
信号のエンベロープlvが最大となるトラツキング位置
t1と、PCM信号のエンベロープlpが最大となるト
ラツキング位置t2と、HiFiオーデイオ信号のエン
ベロープlhが最大となるトラツキング位置t3にはず
れを生じる。
一般にVHS規格のビデオトラツク幅w0は58μmに
定められているが、実際に記録されるビデオトラツク幅
w1は58μm以下の種々の幅のものがあり、またビデ
オヘツド(4) とPCMヘツド(40)とHiFiオーデイオ
ヘツド(400) の配設段差も種々のものがあるため、トラ
ツキング位置t0,t1,t2は各種色々な場合が生じ
る。
また、第6図で代表される従来の自動トラツキング装置
は、エンベロープ信号をピークホールド回路と検波回路
で処理し後段をアナログ処理しているため、実際の回路
は複雑となり、しかも温度変化などにより不安定であ
る。さらに、エンベロープ信号に対して非常に敏感で自
動トラツキング制御されているにもかかわらずトラツキ
ングがゆつくりと変動してしまつて、実際の製品として
は実現されていない。
この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、従来の非PCM,非HiFi VTRの自動
トラツキング性能に優れているとともに、三層重ね記録
方式の別ヘツドを有する高密度記録VTRでも自動トラ
ツキング動作を精度よくおこなえ、またステイル・スロ
ー等の特殊再生機能を重視した幅広のビデオヘツドを採
用した再生専用VTRでも全く同様にトラツキング動作
をおこなうことができて、追随精度の良いパーフエクト
なトラツキング制御をおこなうことができるVTRの自
動トラツキング装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] この発明の係わる磁気記録再生装置の自動トラッキング
制御装置は、厚さ方向に異なる信号を三層記録した磁気
記録媒体を再生するモードにおいて、磁気記録媒体の深
層部に記録された信号の再生信号をエンベロープ検波し
て、これを第1のエンベロープデジタル信号に変換する
手段と、中層部に記録された信号の再生信号をエンベロ
ープ検波して、これを第2のエンベロープデジタル信号
に変換する手段と、表層部に記録された信号の再生信号
をエンベロープ検波して、これを第3のエンベロープデ
ジタル信号に変換する手段と、これら第1,第2,第3
のエンベロープデジタル信号をある比率で重みづけして
加算した合成エンベロープデジタル信号を作成する手段
と、合成エンベロープデジタル信号の値が最大となるト
ラッキング量に対応するトラッキング制御信号を発生す
る手段と、このトラッキング制御信号にもとづいてトラ
ッキング量を制御する手段とを備えたものである。
[作用] この発明によるトラッキング量を制御する手段は、深層
部に記録された信号の再生信号をエンベロープ検波して
得た第1のエンベロープデジタル信号と、中層部に記録
された信号の再生信号をエンベロープ検波して得た第2
のエンベロープデジタル信号と、表層部に記録された信
号の再生信号をエンベロープ検波して得た第3のエンベ
ロープデジタル信号を所定の比率で重みづけして加算し
た合成エンベロープデジタル信号の値が最大となるトラ
ッキング量に対応するトラッキング制御信号にもとづい
て制御されるので、三層に記録された信号の再生信号に
ついて常に最良なトラッキング制御を行う。
[発明の実施例] 以下、この発明の一実施例を図面にもとづいて説明す
る。
第1図は、この発明の一実施例によるVTRの自動トラ
ツキング装置の構成を示すブロツク回路図で、同図にお
いて、(1) 〜(11)、(14)〜(16)、(18)、(19)、(21)は第
6図に示した従来例と同一の符号の構成部分と同じ機能
をもつものである。
第1図において、(30)はドラム(6) 、キヤツプスタン(1
4)両方のサーボ制御回路を動作させるための基準信号を
発生する基準信号発生器で、NTSC方式の場合3.58M
Hz発振回路(以下、OSCと称す)(30a) とその発振
信号をカウントダウンするダウンカウンタ(30c),(30d)
と位相補正回路(30b) とで構成されている。(31)は回
転ドラム(6) を正しく 1800 rpmで回転させ、相対向
して取りつけられた回転ヘツド(4a),(4b) 、(40a),(40
b) 、(400a),(400b) の回転位相をも制御するドラムサ
ーボ制御回路で、ドラム位相比較回路(31a) とドラム周
波数比較回路(31b) とドラムFF信号作成回路(31c) と
両比較回路(31a),(31b) の出力を混合し平滑する混合フ
イルタ回路(31d) とで構成されている。
(32)はキヤツプスタン(14)を所定速度で回転させ、磁気
テープ(1) を所定のスピードおよびトラツキング位置で
走行させるキヤツプスタンサーボ制御回路で、CP位相
比較回路(32a) とCP周波数比較回路(32b) と両比較回
路(32a),(32b) の出力を混合し平滑する混合フイルタ回
路(31c) とで構成されている。(33)はドラム位相比較回
路(31a) の基準信号を遅延させる遅延回路、(34)はこの
遅延信号を基準にして1/2分周垂直(以下、1/2と
称す)基準信号を作成する1/2V垂直信号発生回路
で、マイクロコンピユータ(45)より作成されるトラツキ
ング制御信号の基準としてつかわれる。(35a) はドラム
FF信号を遅延させたHiFi用ヘツドスイツチ信号を
作成するための遅延回路である。(35b) は上記と同様に
ドラムFF信号を遅延させたPCM用ヘツドスイツチ信
号を作成するための遅延回路である。
(41a) はビデオ信号を増幅するビデオ信号ヘツドアン
プ、(41b) はHiFiオーデイオ信号を増幅するHiF
iオーデイオ信号ヘツドアンプ、(41c) はPCM信号を
増幅するPCM信号ヘツドアンプ、(42a) はFM信号化
されたビデオ信号の振幅を検波するビデオ信号エンベロ
ープ検波回路、(42b) はFM信号化されたHiFiオー
デイオ信号の増幅を検波するHiFi信号エンベロープ
検波回路、(42c) はFM信号化されたPCM信号の増幅
を検波するPCM信号エンベロープ検波回路、(43a) は
アナログ信号であるビデオエンベロープ検波信号をデジ
タル信号に変換するA/D変換回路、(43b) はアナログ
信号であるHiFiオーデイオエンベロープ検波信号を
デジタル信号に変換するA/D変換回路、(43c) はアナ
ログ信号であるPCMエンベロープ検波信号をデジタル
信号に変換するA/D変換回路、(44a) はデジタル化さ
れたビデオ・エンベロープ信号を記憶するメモリ回路、
(44b) はデジタル化されたHiFiオーデイオエンベロ
ープ信号を記憶するメモリ回路、(44c) はデジタル化さ
れたPCMエンベロープ信号を記憶するメモリ回路、(4
5)は両デジタル信号を加算する加算器(45a) と、その加
算された合成エンベロープ値と適当値に設定した判別値
との比較などをおこなう演算器(45b) と、トラツキング
制御パルスを作成するトラツキング制御信号発生回路(4
5c) とからなるマイクロコンピユータである。
第2図(A) 〜(G) は第1図の各部の信号波形図、第3図
はマイクロコンピユータ(45)による制御動作を示すフロ
ーチヤート、第4図はその説明図のための波形図、第5
図はこの実施例におけるトラツキング制御特性を示す図
である。
以下、上記構成の動作について詳しく説明する。
まず、ドラムモータ(8) にとりつけられたドラムFG(1
0a) の例えば720HzのFG信号と3.58MHz基準発
振信号をカウントダウンしたダウンカウンタ(30c) の出
力信号とをドラム周波数比較回路(31b) で比較する。回
転ドラム(6) にとりつけられたマグネツト片(18)とドラ
ム位相検知ヘツド(19)によつて磁気的にヘツドの回転位
相を検知する例えば30HzのドラムPCパルス信号を
ドラムFF回路(31c)に入力し、第2図(A) で示すその
出力信号と3.58MHz基準発振信号をカウントダウンし
位相を補正したダウンカウンタ位相補正回路(30b) の出
力信号とをドラム位相比較回路(31a) で比較する。この
ドラム周波数比較回路(31b) とドラム位相比較回路(31
a) の両出力信号を混合フイルタ回路(31d) で平滑混合
した信号をドラムモータ駆動回路(7) に加え、速度およ
び位相を制御した安定な 1800 rpmの回転動作をおこ
なう。
他方、キヤツプスタンモータ(9) にとりつけられたキヤ
ツプスタン周波数発電機(以下、CP−FGと称す)(1
0)の例えば720HzのFG信号と3.58MHzの基準発
振信号をダウンカウンタ(30d) でカウントダウンした出
力信号をCP周波数比較回路(32b) で比較する。また、
コントロールヘツド(5) でコントロール信号を検出し、
コントロールアンプ(16)で増幅された第2図(G) で示す
コントロール信号とマイクロコンピユータ(45)で作成さ
れる第2図(E) で示すトラツキング制御信号とをCP位
相比較回路(32a) で比較する。このCP周波数比較回路
(32b) 、CP位相比較回路(32a) の両出力信号を混合フ
イルタ回路(31c) で平滑混合してCPモータ駆動回路(1
1)に加え、速度および位相を制御した安定なテープスピ
ードで駆動する。
他方、第2図(A) で示すドラムFF回路(31c) の出力信
号は、回転ビデオヘツド用ヘツドスイツチ信号としてビ
デオヘツドアンプ(41a) に加えられ、ビデオヘツド(4
a),(4b) からの入力が切換えられる。また、遅延回路(3
5a) で第8図(a) に示すようにビデオヘツド(4a),(4b)
に対して 120゜のとりつけ角でとりつけられているHi
Fiオーデイオヘツド(400a),(400b) に相当する遅延を
おこなわせた第2図(C) で示すFF信号はHiFiオー
デイオヘツドアンプ(41b) に加えられ、HiFiオーデ
イオヘツド(400a),(400b) からの入力が切換えられる。
さらに、遅延回路(35b) で第8図(a) に示すようにビデ
オヘツド(4a),(4b) に対して、60゜のとりつけ角でと
りつけられているPCMヘツド(40a),(40b) に相当する
遅延をおこなわせた第2図(H) で示すFF信号はPCM
ヘツドアンプ(41c) に加えられ、PCMヘツド(40a),(4
0b) からの入力が切換えられる。
以上のようにして、ヘツドアンプ(41a),(41b),(41c) で
増幅されるビデオ信号、PCM信号およびHiFiオー
デイオ信号がそれぞれのヘツドの位相に応じて切換えら
れて連続したエンベロープ信号がとり出される。
つぎに、ビデオヘツドアンプ回路(41a) で増幅されたF
Mビデオ信号はビデオ信号エンベロープ検波回路(42a)
で検波され、この検波されたアナログエンベロープ検波
信号はA/D変換回路(43a) でデジタル信号に変換され
てメモリ回路(44a) に記憶される。同様にまた、HiF
iオーデイオヘツドアンプ(41b) で増幅されたFMオー
デイオ信号はHiFiオーデイオ信号エンベロープ検波
回路(42b) で検波され、この検波されたアナログエンベ
ロープ検波信号はA/D変換回路(43b) でデジタル信号
に変換されてメモリ回路(44b) に記憶される。同様にま
た、PCMヘツドアンプ(41c) で増幅されたPCM信号
はPCM信号エンベロープ検波回路(42c) で検波され、
この検波されたアナログエンベロープ検波信号はA/D
変換回路(43c) でデジタル信号に変換されてメモリ回路
(44c) に記憶される。これらA/D変換回路(43a),(43
b),(43c) は8bit(256段)、サンプリング周波
数10KHzで処理する程度のもので良く、比較的安価
に構成できる。
上記各メモリ回路(44a),(44b),(44c) の3つの電圧値は
x:y:zの比率で重みづけをし、マイクロコンピユー
タ(45)に印加される。さらにマイクロコンピユータ(45)
は1/2V規準信号発生回路(34)で作成された第2図
(D) で示す1/2V基準信号を基準にして第2図(E) で
示すようなトラツキング制御信号を作成し、この信号を
CP位相比較回路(32a) に加え、第2図(G) で示すコン
トロールパルス信号と位相比較する。第2図(F) はCP
位相比較回路(32a) 内の信号波形を示す。
次に、マイクロコンピユータ(45)の動作を第3図のフロ
ーチヤートと第4図の合成エンベロープ値の変化を示す
図によつて詳しく説明する。
マイクロコンピユータ(45)には、メモリ回路(44a),(44
b),(44c) からビデオ信号、PCM信号、HiFiオー
デイオ信号の3つのエンベロープデジタル値がx:y:
zの比率で重みづけをして入力され、これを加算し、こ
の加算値によつて合成エンベロープのレベル(以下、合
成エンベロープ値と称す)lについて、以下の演算処理
をおこなう。
まずスタートポイントをl0 としてそのエンベロープ値
もl0 とする。このl0 値より適宜定めた引き算値pを
減算し、最初に設定した判断値j0 と比較する。ここで
j0 は(j0 <l0 )と選んであるためj0 <l0 −p
となる。
次に、判別値j0 をj0 =l0 −pとし、トラツキング
量を負方向に制御して合成エンベロープ値l0 を求め、
l1 −pと判別値j0 を比較する。その比較結果がl1
−p<j0 =l0 −pであると、順次合成エンベロープ
値l2 、l3 について同様の比較をおこなう。その比較
結果が、 l2 −p<j0 l3 −p<j0 のように3ステツプとも判別値j0 より小さい場合、そ
の判別値j0 を一時マイクロコンピユータ(45)内のRA
Mに記憶する。
つぎに合成エンベロープ値lが記憶した判別値j0 とな
る点la を求める。すなわち、この負方向にトラツキン
グ量をサーチしても合成エンベロープ値lの最大値はな
いと判断し、la =j0 =l0 −pとなるポイントを求
め、このときのトラツキング量をA点としてマイクロコ
ンピユータ(45)内のRAMに記憶する。
ついで、A点よりトラツキング量を正方向に制御し、つ
まり逆方向に戻して合成エンベロープ値l2 を再び求
め、l2 −pと判別値j3 と比較する。その比較結果が
j3 <l2 −pであるとトラツキング量をさらに正方向
にサーチして合成エンベロープ値l1 を求め、判別値j
2 と比較する動作を順次繰返す。
l1 −p>j2 =l2 −p l0 −p>j1 =l1 −p l11−p>j0 =l0 −p l12−p>j11=l11−p ; ; ; l15−p>j14=l14−p ; ; ; l19−p=j18=l18−p (j14=j15=j16=j17…=j19) このようにして合成エンベロープ値lが減少しはじめる
l20に達すると比較結果は、 l20−p≦j19=l19−p となる。
このようにトラツキング量を正方向に順次サーチし、各
チエツク点の合成エンベロープ値li より所定引き算p
を減算したli −pの値をまえの合成エンベロープ値に
よつて設定される設定判別値ji −1 と比較し、大きい
かまたは同等のときはサーチ比較動作を繰返し、小さく
なつた時にはその設定判別値ji を一時マイクロコンピ
ユータ(45)内のRAMに記憶する。第4図の例ではj19
を記憶する。
次にさらに正方向にトラツキング量をサーチし、合成エ
ンベロープ値lがj19となる点lb を求める。すなわ
ち、lb =j19=j18…=j14となるポイントを求め、
このときのトラツキング量をB点としてマイクロコンピ
ユータ(45)内のRAMに記憶する。
以上の演算動作で、トラツキングA点、B点を求めて、
それぞれRAMに一時記憶したことになる。ここで、A
点とB点の中間ポイントを最終的な最良トラツキングポ
イントとして設定し、ほぼ中央であるC点まで負方向に
サーチをおこないC点でトラツキングサーチを止めて固
定する。
このC点を基準にして第2図(E) で示すようなトラツキ
ング制御信号をマイクロコンピユータ(49)内のトラツキ
ング制御信号発生器で作成し、これをCP位相比較回路
(32a) に加える。
上述の動作は再生動作を始めたとき必ずおこなう動作で
あるが、再生中も合成エンベロープ値l1 がある判別値
j1 以上になつた時はくりかえすものである。
第5図はこの実施例におけるトラツキング特性を示す図
で、第5図(a) はビデオ信号のエンベロープ値lv とP
CM信号のエンベロープ値lp とHiFiオーデイオ信
号のエンベロープ値lh のトラツキング量に対する特性
図、第5図(b) はその合成エンベロープ値lのトラツキ
ング量に対する特性図で、合成エンベロープ値lが最大
値となるトラツキング量t0 に制御すれば、ビデオ信号
とPCM信号およびHiFiオーデイオ信号の3つの信
号について総合的に最良のトラツキング制御がおこなえ
ることを示している。
なお、上記実施例ではドラムサーボ系、キヤツプスタン
サーボ系について、一般にデジタルサーボ回路と呼ばれ
る具体的な構成例を示したが、これに限定されるもので
なく広くアナログ系のサーボ回路にも利用できる。
また、マイクロコンピユータ(45)内の加算器(45a) に加
わるビデオ・PCM・HiFiエンベロープの3つの信
号は1:1:1の加算でも良いが、この比率を変えるこ
とによつてさらに最良トラツキング点に追い込むことが
できる。
また、トラツキング量の設定点A点、B点よりその中央
部C点を最良トラツキング点としたが、これは任意の点
を選べる。
さらに、上記実施例ではビデオ・PCM・HiFiオー
デイオの三層重ね書き記録方式について述べたが、一般
の表層記録方式VTRや二層による深層記録方式VTR
の再生テープを入れた時にはPCM・HiFiエンベロ
ープ検波回路の出力がないためビデオ信号系のみ動作さ
せ、マイクロコンピユータで切換えて演算させるプログ
ラムを設けることにより、これらのVTRにも容易に適
用実施することができる。
[発明の効果] 以上のように、この発明によれば、ビデオ信号のエンベ
ロープ検波信号をA/D変換したデジタル信号と、PC
M信号のエンベロープ検波信号をA/D変換したデジタ
ル信号と、HiFiオーデイオ信号のエンベロープ検波
信号をA/D変換したデジタル信号とを或る比率で加算
し、この加算値にもとづいてトラツキングを追い込む構
成としたので、深層、中層、表層といつた三層重ね記録
をおこなう高密度記録方式のVTRにより他己録再をお
こなう場合であつても、またステイル・スロー等の特殊
再生機能を重視した幅広のヘツドを採用した再生専用V
TRであつても、追随精度のよいパーフエクトなトラツ
キング動作をおこなわせて、再生信号について常に最適
のトラツキング制御を確実適正におこなうことができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例によるVTRの自動トラツ
キング制御装置の構成を示すブロツク回路図、第2図は
その各部の信号波形図、第3図はこの実施例のマイクロ
コンピユータにおける信号処理フローチヤート、第4図
はその動作説明のための波形図、第5図はこの実施例の
トラツキング特性を説明するための図、第6図は従来の
VTRの自動トラツキング制御装置の構成を示すブロツ
ク回路図、第7図はその動作を説明するための図、第8
図は三層重ね書き高密度記録方式を説明するための図、
第9図および第10図は三層記録をおこなつた磁気テー
プの記録パターンとその再生信号のエンベロープ信号と
の関係を説明するための図、第11図は三層重ね記録方
式の周波数配置図である。 (4a),(4b) ……回転ビデオヘツド、(5) ……コントロー
ルヘツド、(10),(10a)……周波数発電機、(30)……基準
信号発生器、(31)……ドラムサーボ制御回路、(32)……
キヤプスタンサーボ制御回路、(40a),(40b) ……回転P
CMヘツド、(400a),(400b)……回転HiFiオーデイ
オヘツド、(41a),(41b),(41c) ……ヘツドアンプ、(42
a),(42b),(42c) ……エンベロープ検波回路、(43a),(43
b),(43c) ……A/D変換回路、(44a),(44b),(44c) …
…メモリ回路、(45)……マイクロコンピユータ。 なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚さ方向に異なる信号を三層記録した磁気
    記録媒体を再生するモードにおいて、上記磁気記録媒体
    の深層部に記録された信号の再生信号をエンベロープ検
    波して、これを第1のエンベロープデジタル信号に変換
    する手段と、中層部に記録された信号の再生信号をエン
    ベロープ検波して、これを第2のエンベロープデジタル
    信号に変換する手段と、表層部に記録された信号の再生
    信号をエンベロープ検波して、これを第3のエンベロー
    プデジタル信号に変換する手段と、上記第1,第2,第
    3のエンベロープデジタル信号をある比率で重みづけし
    て加算した合成エンベロープデジタル信号を作成する手
    段と、上記合成エンベロープデジタル信号の値が最大と
    なるトラッキング量に対応するトラッキング制御信号を
    発生する手段と、このトラッキング制御信号にもとづい
    てトラッキング量を制御する手段とを具備したことを特
    徴とする磁気記録再生装置の自動トラッキング制御装
    置。
JP63009962A 1987-08-04 1988-01-19 磁気記録再生装置の自動トラツキング制御装置 Expired - Lifetime JPH0646469B2 (ja)

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