JPH0646262B2 - 有限系のズ−ムレンズ - Google Patents

有限系のズ−ムレンズ

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JPH0646262B2
JPH0646262B2 JP13759785A JP13759785A JPH0646262B2 JP H0646262 B2 JPH0646262 B2 JP H0646262B2 JP 13759785 A JP13759785 A JP 13759785A JP 13759785 A JP13759785 A JP 13759785A JP H0646262 B2 JPH0646262 B2 JP H0646262B2
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JP
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lens
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lenses
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洋治 久保田
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Nidec Sankyo Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、有限系のズームレンズ、詳しくは、物像間距
離が有限であって比較的小さく、テレビカメラのよう
な、撮像素子を用いたカメラに好適な、高倍率のズーム
レンズに関する。
(従来の技術) 工業用ロボットやプラント装置等において、ビジュアル
センサー用光学系が、超精密加工,組立,評価等の分野
で、パターン認識用や画像処理用に用いられている。従
来、この種のビジュアルセンサー光お系にズームレンズ
を用いる場合は、一般的に、工業用テレビ用に開発され
たズームレンズが用いられてきた。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、工業用テレビ用に開発されたズームレンズは、
撮像可能な最至近距離が大きく(一般に、1000mm程
度)、数100mm以下の至近距離での撮影のためには、超
接写用アタッチメントの装着が必要となり、装置の大型
化、重量化、コスト高を招来してしまうという問題があ
った。
また、この種のビジュアル光学系を1倍以上の拡大光学
系として使用する場合、一般的に作動距離が小さくな
り、操作上大きな制限となるという問題もあった。
従って、本発明は、上記問題点を解決し、物像間距離が
100数10mmないし数100mmと小さいにもかかわらず、広い
倍率範囲で変倍でき、小型、軽量で操作性のよい、有限
系のズームレンズの提供を目的とする。
(問題点を解決するための手段) 以下、本発明を説明する。
本発明の、有限系のズームレンズは、上記の如き問題を
解決するため、以下の如く構成されている。
すなわち、本発明のズームレンズは、3群13枚構成で
あり、各群は、変倍操作に伴い、光軸にそって、それぞ
れ移動する。
第1群は物体側に、第3群は像側に配され、第2群は、
第1,第3群間に配される。
第1群は、物体側から順に配された、正レンズ,負レン
ズ,正レンズ,正レンズの4枚のレンズによって構成さ
れる。この第1群は、全体として正のパワーを有する。
第2群は、物体側から順に配された、正メニスカスレン
ズ,負レンズ,負レンズの3枚のレンズにより構成さ
れ、全体として負のパワーを有する。上記正メニスカス
レンズは、そ凹面を物体側に向けて配される。
第3群は、3組の接合レンズにより構成されるが、これ
ら3組の接合レンズは、いるれも、2枚のレンズを接合
してなり、従って第3群は6枚のレンズを有する。3組
の接合レンズのうち、2組は正レンズであって、これら
は、物体側に配される。のこる1組は、負レンズであっ
て、像側に配される。この負レンズは、正メニスカスレ
ンズと負メニスカスレンズのの接合レンズであり、正メ
ニスカスレンズが物体側、負メニスカスレンズが像側に
配せられ、各メニスカスレンズは、いずれも凹面を物体
側に向けている。この負接合レンズは、その物体側にあ
る2組の正接合レンズとの合成パワーが正になるように
構成される。
上記第1群、第2群、第3群は、変倍操作に伴ない、光
軸上を移動するが、第2群の移動は、第1群、第3群の
移動にあわせて、像点を一定に保つように移動する。
ズームレンズの、各レンズ面を物体側から数え、i番目
のレンズ面の曲率半径をRiとする。iは1ないし23で
ある。また、各レンズを物体側から数え、j番目のレン
ズの屈折率をnj(j=1〜13)とする。さらに、第3
群における、正負メニスカスレンズの接合によりなる負
レンズの合成焦点距離をfAとする。
すると、本発明のズームレンズは、以下の4条件を満足
する。すなわち、 (I) 1.8<|R4/R3|<3.5 (II) 1.3<|R12/R11|<2.0 (III) |0.3fA|<|R22|<|0.7fA| (IV) 1<n13/n12<1.22 である。
(作 用) 以下に、上記条件(I)〜(IV)に即して、本発明の作
用を説明する。
上記条件(I)は、球面収差と像面湾曲に関するもので
あり、|R4/R3|が、上限の3.5を越えると球面収差が
補正不足となり、軸外の理想像面が、大きく補正過剰と
なる。また、下限1.8を越えると、球面収差が補正過剰
となり、軸外の理想像面を、大きく補正不足となり、画
像処理用光学系に不向きとなる。
条件(II)は、球面収差と軸外コマ収差に関するもので
あって、|R12/R11|が上限の2.0を越えると、球面収
差が補正不足となり、軸外コマ収差が増大する。また、
下限1.3を越えると、軸外の理想像面が補正過剰とな
り、像の平面性が保たれない。
条件(III)は、歪曲収差とコマ収差に関連する。
|R22|が上限|0.7fA|を越えると低倍率側での歪曲収
差が補正不足となり、また、軸外のコマ収差が増大す
る。下限|6.3fA|を越えると、高倍率側の歪曲収差が
補正過剰となる。
条件(IV)は、特に、歪曲収差に関するもので、n13/n
12が上限の1.22を越えると、高倍率側で歪曲収差が
補正過剰となり、また下限1.0を越えると、低倍率側
の歪曲収差が補正不足となる。
従って、上記3群13枚構成のズームレンズは、上記条
件(I)ないし(IV)を満足することによって、各収差
が良好に補正された、画像処理に適したズームレンズと
なる。
(実施例) 以下に、具体的な実施例を示す。
第1図は、本発明の実施例を説明するための図である。
図中、符号1は正レンズ、符号2は負レンズ、符号3は
正レンズ、符号5は正レンズを示す。これら4枚のレン
ズは、第1群を構成する。なお、この第1群において、
正レンズ3と5の間に、絞り4が設けられている。符号
6は正メニスカスレンズ、符号7は負レンズ、符号8は
負レンズを示す。これら3枚のレンズ6,7,8は、第
2群を構成する。符号9,10は正の接合レンズを構成
する2枚のレンズ、符号10,11も、正の接合レンズを構
成する2枚のレンズ、符号13は正メニスカスレンズ、
符号14は、正メニスカスレンズ13とともに、接合負
レンズを構成する負メニスカスレンズを示す。これら6
枚のレンズは、第3群を構成する。
第1図の実施例において、物像間距離は179.5mm、変倍
できる変倍領域は、−1倍ないし−7.48倍である。倍率
の符号は、像が倒立像であることを示す。また撮像サイ
ズは全倍率領域を通じて11φ以上である。また、第1
レンズ面から像点までの距離は、光学系が最短の状態で
も159.5mmであるから、作動距離はほぼ20mmである。
第1図におけるレンズ配置は、等倍(X(−1))のと
きのものであり、第1群は、倍率変換に応じて、直線1
−1にそって変位し、第3群は同じく、直線1−3にそ
って変位する。そして第2群は、変倍操作に拘らず、像
点を一定に保つように、曲線1−2に従って変位する。
なお、第1図において、符号Vは、物点と正レンズ1
との間の光軸上の距離,Vは、第1群の正レンズ5と
第2群の正メニスカスレンズ6の、光軸上のレンズ面間
距離、Vは、第2群の負レンズ8と、第3群のレンズ
9との間の光軸上のレンズ面間距離、Vは、第3群の
負メニスカスレンズ14と像点との間の光軸上の距離を
示す。この実施例にける具体的な数値を表1に示す。
なお、fAは、−42.7468であり、d線,g線,c線,F
線,e線の波長は、それぞれ587.56nm,435.84nm,656.
27nm,486.13nm,546.07nmである。また、空気の屈曲率
は各線とも1.00000である。
倍率;−1倍、−3.75倍,−7.48倍に対するV
,V,Vの大きさを、表2に示す。
条件(I)〜(IV)における各パラメータの、具体的な
値は、以下のとおりである。
条件(I):|R4/R3|=2.238 条件(II):|R12/R11|=1.435 条件(III):|0.3fA|=12.824,|R22|=17.000,
|0.7fA|=29.923 条件(IV):|n13/n12|=1.097 第2図ないし第4図に、収差図を示す。第2図は、倍
率;−1倍のときの収差図、第3図は−3.75倍のときの
収差図、第4図は、−7.48倍のときの収差図である。第
2ないし第4図において、実線の収差図はd線に関する
ものであり、破線の収差図はc線、鎖線の収差図は下線
に関するものである。
第2図ないし第4図から分かるように各収差とも変倍領
域にわたって良好に補正されている。なお、この発明の
ズームレンズ物体側と像側を逆にして使用することもで
き、このようにした場合、実施例のレンズは、−1倍な
いし、−0.1337倍の倍率領域で変倍可能である。
(効 果) 以上、本発明によれば、新規な有限系のズームレンズを
提供できる。このズームレンズは、3群13枚構成と小
型,軽量であり、百数十ミリないし、数百ミリの、物像
距離で、広い倍率領域で変倍操作できる。また動作距離
が大きいため操作性が良く、工業用ロボットやプラント
装置におけるビジュアルセンサー光学系用の好適であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の1実施例を説明するための図、第2
図ないし第4図は、収差図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3群構成で、変倍操作に伴い、各群がそれ
    ぞれ光軸に沿って移動する、有限系のズームレンズであ
    って、 第1群は、物体側から順に、正レンズ,負レンズ,正レ
    ンズ,正レンズの4枚のレンズを配して構成され、全体
    として正のパワーを有し、 第2群は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正メ
    ニスカスレンズ,負レンズ,負レンズの3枚のレンズを
    配して構成され、全体として負のパワーを有し、 第3群は、物体側から順に、それぞれ2枚の接合レンズ
    よりなる2組の正レンズ、物体側に凹面を向けた正メニ
    スカスレンズと物体側に凹面を向けた負メニスカスレン
    ズの接合負レンズの6枚のレンズにより、全体として正
    のパワーを有するように構成され、 上記第2群は、変倍操作に関して像点を一定に保つよう
    に移動し、 物体側から数えてi番目(i=1〜23)のレンズ面の
    曲面半径をRi、j番目(j=1〜13)のレンズの屈折
    率をnj,第12,第13番目のレンズによる接合レンズ
    の合成焦点距離をfAとして、 (I) 1.8<|R4/R3|<3.5 (II) 1.3<|R12/R11<2.0 (III) |0.3fA|<1R22 |<|0.7fA| (IV) 1<n13/n12<1.22 なる条件を満足することを特徴とする、3群13枚構成
    の、有限系のズームレンズ。
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JPS62183421A (ja) * 1986-02-08 1987-08-11 Sigma:Kk コンパクトなズ−ムレンズ
JP2639983B2 (ja) * 1988-10-11 1997-08-13 オリンパス光学工業株式会社 屈折率分布型レンズ
JPH116958A (ja) * 1997-06-16 1999-01-12 Minolta Co Ltd ズームレンズ
DE19943015A1 (de) * 1999-09-09 2001-03-15 Zeiss Carl Jena Gmbh Varioobjektiv

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