JPH0645965Y2 - ペリクル用容器 - Google Patents

ペリクル用容器

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JPH0645965Y2
JPH0645965Y2 JP1988016037U JP1603788U JPH0645965Y2 JP H0645965 Y2 JPH0645965 Y2 JP H0645965Y2 JP 1988016037 U JP1988016037 U JP 1988016037U JP 1603788 U JP1603788 U JP 1603788U JP H0645965 Y2 JPH0645965 Y2 JP H0645965Y2
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JP
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pellicle
container
lid
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inner bottom
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JP1988016037U
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敏男 賀屋
広秋 中川
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三井石油化学工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、IC,LSI等の半導体素子の製造工程におけるフ
ォトリゾグラフィ工程で使用されるフォトマスクやレチ
クル(以下、単にマスクという)の表面に塵あい等の異
物が付着するのを防止する目的で装着される防塵膜(以
下、ペリクルという)を収納するための容器に関する。
〔従来の技術〕
レジスト露光工程では、半導体基板上に塗布したレジス
ト膜にマスクを通して紫外線を照射することによってマ
スクに描かれた回路パターンを転写するが、転写に当た
ってはマスク上に異物が付着することのないようにして
おかねばならない。異物が付着しているとこれも一緒に
転写され、欠陥品の原因となるほか、マスクの回路パタ
ーンをも損傷させるからである。
このため、マスクは洗浄後検査して使用されているが、
検査後に異物が付着することがある。そこで、近年マス
クを被覆するペリクルが開発され使用されるようになっ
てきた。
このペリクルは一般にアルミ製のペリクル枠と、この枠
の一側面に張設されるニトロセルロース製のペリクル膜
とでなり、多くの場合両面接着テープを使用してマスク
上に装着される。これによれば、マスク上に異物が付着
するのを防止でき、また、仮に、ペリクル上に異物が付
着するようなことがあっても露光時には焦点がずれたい
わゆるピンボケ状態となるため、異物による影響が滅殺
される。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ペリクルにはこのようなメリットがあるが、ペリクル自
体にも異物が付着していない方が好ましいことは言うま
でもない。とりわけ、ペリクルの内側面に異物が付着し
ている場合には、マスク上への装着時、あるいは装着後
に何等かの拍子に異物が落下してマスクに付着すること
があるので、このようなことを避ける必要がある。
こうした異物等のペリクルへの付着は特に運搬中におい
て生じ易く、そのためペリクル使用時に内面を洗浄しな
ければならないという煩わしさがあった。
ところで、ペリクルは専用の容器に収容されて運搬、保
管されるが、衝撃等により容器内に塵あい等の異物が生
じ、ペリクルを使用する際、あるいはペリクルの受け入
れ検査時にペリクルを出し入れする時に、その異物がペ
リクルに付着し易い。
本考案は、このような問題点を解決するもので、ペリク
ルの運搬、保管用の容器において、衝撃等により容器内
に塵あい等の異物が発生するおそれがなく、また、たと
え塵あい等が発生したとしても、ペリクル内側面に塵あ
い等が付着しない構造のペリクル用容器とすることを技
術的課題とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、前記技術的課題を解決するため、次のような
技術的手段をとった。
すなわち、本考案の容器は、ペリクル枠1の一側面にペ
リクル膜2を張設したペリクル3を収容する容器であ
り、硬質樹脂製の容器本体4の内底部にペリクル枠1の
他側面を密接載置するようになっていて、容器本体4の
内底部に、内底部上に載置されたペリクル枠1を周囲か
ら保持する複数の支持体6を点在して立設し、さらに、
容器本体4上を硬質樹脂製の蓋体7で開閉自在に覆い、
この蓋体7は、閉蓋時に内底部上に載置されたペリクル
枠1の前記一側面に当接する当接部10をその内面に有す
るものである。
〔作用〕
ペリクル3は、ペリクル膜2を張設していない側の面を
底部側にして、載置台5上に支持体6で支持する形で載
置・保存される。そして、蓋体7を閉じると、蓋体7内
面の当接部10がペリクル枠1に当接してこれを押さえる
ので、ペリクル枠1の開口面が容器本体4の底面に密接
し、この状態でペリクル3が上下及び水平移動不能に保
持・固定される。
よって、ペリクル3と容器の各部が擦れあって、塵あい
等を発生するおそれが少なく、また、たとえ発生しても
容器内の塵あい等がペリクル3の内側に入り込む隙間は
ない。
しかも、支持体6で囲まれた容器本体4の内底部をその
周囲より高い載置台5とすると、この高い位置にペリク
ル3が保持されるため、塵あい等は載置台5周囲の低い
位置に集まり、ペリクル3に付着する機会が少ない。
ここで、前記支持体6は突起状のものを複数、ペリクル
枠1を取り巻く環状に配設した構造でもよいし、さら
に、この支持体6はそれ自体でペリクル枠1を嵌合保持
しうる高さ、形状を有するものに限らず、ペリクル枠1
を単に位置決めするだけの高さのものでも足りる。ま
た、ペリクル3を容器本体4から取り外す時には、支持
体6と支持体6の間からペリクル3に直接に手を掛けて
取り出す。
また、アイゾット衝撃強度が4以上であり、ロックウェ
ル硬度が95以下である合成樹脂で容器を成形すると、と
りわけ容器とペリクル3との擦れあいによる発塵防止効
果が顕著である。このような合成樹脂としては、例え
ば、三井石油化学ポリプロハイボールのJ740,J840,J94
0,J850Y,J950D等を例示できる。
また、容器本体4を帯電防止性合成樹脂で形成し蓋体7
を帯電性合成樹脂で形成すると、容器内の塵あい等は蓋
体7の内面に吸引され、よって、ペリクル3への付着が
より一層少なくなる。
ここで帯電防止性合成樹脂とは、合成樹脂中に例えば長
鎖脂肪族アミン及びアミン、燐酸エステル、第四アンモ
ニウム塩、ポリエチレングリコール、、ポリエチレング
リコールエステル及びエトキシ化長鎖脂肪族アミン等の
帯電防止剤を混入するか、あるいは塗布したもので、一
方、このような帯電防止処理を施していない合成樹脂は
通常帯電性を有するので帯電性合成樹脂といってよい。
ところで、前記したように、容器内のペリクル3を検査
する場合、従来、容器内からペリクル3を取り出してい
たが、容器本体4を黒色にすることにより、蓋体7を取
り容器本体4にペリクル3を置いたままでペリクル3の
外観検査をすることが可能となる。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図に示したように、この容器は、矩形状のアルミ製
ペリクル枠1の一側面にペリクル膜2を張設して形成し
たペリクル3を収容するものであり、周囲に側壁4aを立
設してあるとともに、内底部中央が盛り上がって周囲よ
り高い載置台5として形成されている硬質樹脂製の平板
状の容器本体4を有している。
ここで、載置台5はペリクル3の大きさに対応してお
り、載置台5の周縁には、ペリクル枠1の周囲を取り巻
いてこれを保持する突起状の支持体6が複数点在して立
設されている。逆にみると支持体6で囲まれた内底部が
周囲より高い載置台5となっている。載置台5部分を底
部外側から見ると、この部分は凹状になっており、この
ような載置台5を設けることにより容器本体4の剛性を
高めることができる。
ペリクル3を載置台5に載置する際には、ペリクル枠1
の他側面側、即ちペリクル膜2が張設されていない側を
載置台5に密接させるようにして、支持体6の内側に載
置する。ペリクル3は支持体6によって水平移動を阻止
される。
さらに、容器本体4の側壁4aに嵌合して、硬質樹脂製の
蓋体7が容器本体4の上面を開閉自在に覆っている。こ
の蓋体7は、載置台5に対応して、外面中央部が突出
し、内面中央部がくぼんだ形状の凹部として形成されて
いる。そして、蓋体7内面において、凹部の周縁部は、
閉蓋時に載置台5上に載置されたペリクル枠1に当接す
る段差状の当接部10となっている。すなわち、容器本体
4に蓋体7を嵌合すると、ペリクル3は載置台5と当接
部10に挟まれて上下移動を阻止される。
また、蓋体7の外面周縁部には蓋体7を外す際に把持す
るための突起状の取手8が立設されていて、最外周に
は、容器本体4の側壁4a内に嵌合する嵌合壁9が設けら
れ、この嵌合壁9の上縁は、容器本体4への嵌合時に、
その側壁4a上に覆いかぶさって、その端面が、側壁面と
面一となるようになっている。そこで、面一となった両
者間に跨って粘着テープが巻回されることにより蓋体7
が閉ざされた状態に保持される。
このような構造としたこと自体で、すでに発塵性の少な
い容器とすることができるが、以上の構造の容器を、特
定のアイゾット衝撃強度及び特定のロッククウェル硬度
の材料で形成するとさらに発塵性が少なくなる。
ここでは、アイゾット衝撃強度が2.5〜10、ロックウェ
ル硬度が85〜110の組合せのポリマーを使用して形成
し、その中にペリクル3を入れて70cmの高さから3回落
下させて発塵性を調べた。
結果を次の第1表に示す。
この表から明かなように、アイゾット衝撃強度が4以上
であり、かつ、ロックウェル硬度が95以下の場合により
発塵性が少ないことが判る。
なお、容器からペリクル3を取り出す場合には、容器本
体4から蓋体7を取り外した後、支持体6と支持体6の
間から直接にペリクル3に手を掛けることによって容易
に取り出すことができる。
〔考案の効果〕
以上のように、本考案では、前記構成としたことによ
り、発塵性の少ない容器とすることができ、運搬もしく
は保管後にペリクルを洗浄する必要が無い。しかも、容
器に対しペリクルの収納及び取り出しがきわめて容易に
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示した断面図、第2図はそ
の蓋体を外した状態の平面図である。 1……ペリクル枠、2……ペリクル膜、3……ペリク
ル、4……容器本体、5……載置台、6……支持体、7
……蓋体、10……当接部。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ペリクル枠1の一側面にペリクル膜2を張
    設したペリクル3を収容する容器であり、硬質樹脂製の
    容器本体4の内底部にペリクル枠1の他側面を密接載置
    するようになっていて、容器本体4の内底部に、内底部
    上に載置されたペリクル枠1を周囲から保持する複数の
    支持体6を点在して立設し、さらに、容器本体4上を硬
    質樹脂製の蓋体7で開閉自在に覆い、この蓋体7は、閉
    蓋時に内底部上に載置されたペリクル枠1の前記一側面
    に当接する当接部10をその内面に有することを特徴とす
    るペリクル用容器。
  2. 【請求項2】支持体6で囲まれた容器本体4の内底部を
    その周囲より高く形成して前記ペリクル枠1を載置する
    載置台5としたことを特徴とする実用新案登録請求の範
    囲第1項記載のペリクル用容器。
  3. 【請求項3】アイゾット衝撃強度が4以上であり、ロッ
    クウェル硬度が95以下である合成樹脂で成形されたこと
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載のペリ
    クル用容器。
  4. 【請求項4】容器本体4が帯電防止性合成樹脂で形成さ
    れ、蓋体7が帯電性合成樹脂で形成されたことを特徴と
    する実用新案登録請求の範囲第1項記載のペリクル用容
    器。
JP1988016037U 1988-02-09 1988-02-09 ペリクル用容器 Expired - Lifetime JPH0645965Y2 (ja)

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JPH01120148U JPH01120148U (ja) 1989-08-15
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