JPH0645427Y2 - 自動車用エアスポイラ取付構造 - Google Patents

自動車用エアスポイラ取付構造

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JPH0645427Y2
JPH0645427Y2 JP1184588U JP1184588U JPH0645427Y2 JP H0645427 Y2 JPH0645427 Y2 JP H0645427Y2 JP 1184588 U JP1184588 U JP 1184588U JP 1184588 U JP1184588 U JP 1184588U JP H0645427 Y2 JPH0645427 Y2 JP H0645427Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、自動車にエアスポイラを取り付ける構造に関
し、特に、エアスポイラの取付面とボデーとの間のシー
ル部分を改善した自動車用エアスポイラ取付構造に関す
る。
[従来の技術] 最近、自動車のボデー後部にエアスポイラを装着して、
車輪の路面グリップ力の向上や空力特性の向上を図った
ものが増加している。このような自動車用エアスポイラ
には、ボデーの後部上面に直接装着されたものがある。
例えば、第13図に示す従来例では、自動車用エアスポイ
ラ1が、ボデー2のトランクリッド3の後縁上面に直接
装着されている。なお、エアスポイラ1の本体1aは樹脂
材で形成されている。
このエアスポイラ1は、スポイラ本体1aの裏面に取り付
けられた基板4に直接形成された取付面4a[第15図参
照]を、または、基板4に装着されたブラケット5の取
付面5a[第14図参照]を、トランクリッド3上に整合さ
せて、ボルト6aおよびナット6bによりトランクリッド3
へ取り付けられている。これらのボルト6aおよびナット
6bによる固定は、エアスポイラ1の長手方向に適宜の間
隔で複数箇所施される。
このエアスポイラ1の取付工程は、トランクリッド3を
所定位置に位置決めしながら、トランクリッド3のボル
ト用穴部7に挿入されたボルト6aに、トランクリッド3
の裏面からナット6bを螺合締結させて、エアスポイラ1
の基板4を固定する。
なお、トランクリッド3に形成されるボルト用穴部7の
内径は、ボルト6aの外径よりも適当に大きく設定されて
おり、ボルト6aが穴部7内で移動可能となっている。こ
のため、エアスポイラ1のトランクリッド3上での位置
決めの際には、ボルト6aを穴部7内で移動させながら、
エアスポイラ1の位置を微調整する。
そして、取付面4a,5aとトランクリッド3の上面との間
には平板状のシール部材8aが介装され、穴部7の周囲が
シールされている。
また、この従来例では、トランクリッド上にエアスポイ
ラが配設されているが、テールゲートを有する自動車で
は、このテールゲートの後縁上部にエアスポイラが配設
される。
[考案が解決しようとする課題] ところで、上述の従来のエアスポイラの取付構造では、
エアスポイラ1の取り付けに際し、取付面4a,5aをトラ
ンクリッド3(またはテールゲート)上で滑らせるよう
にしてエアスポイラ1を所定位置に配置することがあ
る。特に、エアスポイラ1の位置決め微調整にあたって
は、必然的に滑らせることになる。このため、取付面4
a,5aとトランクリッド3の上面との間のシール部材8aが
歪んでしまい、所要のシール効果が得られない。
そこで、第16図に示すように、取付面44′に凹部44a′
を形成して、この凹部44a′内にシールパッド(シール
部材)43′を予め嵌め込んだ上で、エアスポイラ1を所
定位置に配置することが考えられる。
しかし、この場合も、エアスポイラ1の取り付けに際
し、第17図(a)に示すように、取付面44′をトランク
リッド3(またはテールゲート)上で滑らせると、第17
図(b)に示すように、シールパッド43′がトランクリ
ッド3(またはテールゲート)の上面の摩擦力で変形し
て、後方へ偏倚する。
この結果、第17図(c)に示すように、シールパッド4
3′が所定の位置から完全にずれてしまった状態で、ボ
ルト8によりエアスポイラ1が取り付けられることがあ
り、所要のシール効果が得られないおそれがある。
そこで、取付時に、エアスポイラの取付面をボデー上で
滑らせるようにしても、シール部材8aを所定の位置に確
実に保持しうる自動車用エアスポイラ取付構造の開発が
課題となっている。
本考案は、このような課題に鑑みて案出されたもので、
エアスポイラの取付面とボデーとの間のシールを確実に
施せるようにした、自動車用エアスポイラ取付構造を提
供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] このため、本考案の自動車用エアスポイラ取付構造は、
自動車用ボデーの所要箇所に取付穴部が形成されるとと
もに、自動車用エアスポイラにボルト用穴部を有する上
記ボデーへの取付面が設けられて、上記ボデーの上面と
取付面との間にシール部材が介装され、上記エアスポイ
ラが、上記穴部を貫通する取付用ボルトを上記取付面に
螺合されて上記ボデーに取り付けられる自動車用エアス
ポイラ取付構造において、上記の取付面のボルト用穴部
の周囲に環状の突起が形成されるとともに、上記環状の
突起の周囲の取付面部分に環状のシールビードが形成さ
れて、上記シール部材が、上記環状の突起の外周面およ
び上記シールビードに接合しうるように環状に形成され
ていることを特徴としている。
[作用] 上述の本考案の自動車用エアスポイラ取付構造では、ボ
デーの上面とエアスポイラの取付面との間に介装される
シール部材を、取付面の環状の突起の外周面およびシー
ルビードに接合させて保持させた上で、エアスポイラの
位置決めして、取付用ボルトで固定すると、位置決め時
等に、上記取付面を上記ボデー上で滑らせても、上記シ
ール部材が所定位置からはずれることがなく、所要のシ
ール効果が得られる。
[実施例] 以下、図面により本考案の一実施例としての自動車用エ
アスポイラ取付構造について説明すると、第1図はその
エアスポイラにそなえられる伸縮許容型車長方向固定用
クリップの取付面のシール部分を示す分解斜視図、第2
図はそのブラケットを示す分解斜視図、第3図(a)は
その取付過程を示す要部断面図、第3図(b)はその取
付完了状態を示す要部断面図、第4図は第3図(b)の
IV部拡大図、第5図(a)はその中央部ブラケットにそ
なえられる嵌合溝を示す正面図、第5図(b)はその側
部ブラケットにそなえられる嵌合溝を示す正面図、第6
図はその伸縮許容型車長方向固定用クリップの側部ブラ
ケットおよびその装着部を示す分解斜視図、第7図
(a),(b)はいずれもその伸縮許容型車長方向固定
用クリップをボデーに装着した要部断面図、第8図はそ
の伸縮許容型車長方向固定用クリップの要部断面図、第
9図はその全体構成を示す分解斜視図、第10図はその伸
縮許容型車長方向固定用クリップの変形例をその装着部
と共に示す分解斜視図、第11図はその伸縮許容型車長方
向固定用クリップの変形例のシール部分を示す分解斜視
図、第12図(a),(b)はいずれもそのシール作用を
示す側断面図である。
第9図に示すように、本実施例にかかる自動車のボデー
12にはテールゲート13がそなえられており、自動車用エ
アスポイラ11は、このテールゲート13の後縁上面に取り
付けられる。
このため、エアスポイラ11のスポイラ本体11aの下面に
は、車幅方向の中央部に位置する中央部ブラケット21
と、この中央部ブラケット21の両側部に左右に対をなし
て配設される側部ブラケット(このうち外側寄りを第1
の側部ブラケット22、内側寄りを第2の側部ブラケット
23とする)22,23とが装着されている。なお、第9図中
では、側部ブラケット22,23は、片方のみ示している。
また、ボデー12のテールゲート13上の所要箇所には、複
数のエアスポイラ装着用スタッド16が突設されている。
このスタッド16は、スポイラ本体11aにおける中央部ブ
ラケット21および第1の側部ブラケット22の取付位置
に、各ブラケット21,22ごとに前後2本ずつ設けられ、
第2の側部ブラケット23の取付位置では、それぞれ前方
に1本のスタッド16が設けられ後方に取付穴部17が形成
される。
なお、このスタッド16は、第4図に示すように、予めテ
ールゲート13の要所に嵌め込まれたグロメット36に螺合
装着される。このグロメット36は、樹脂製でテールゲー
ト13の穴部15に液密性をもって嵌着されている。
中央部ブラケット21および側部ブラケット22,23は共に
板金製でほぼ同形状のもので、中央部ブラケット21と第
1の側部ブラケット22については、第2図に示すよう
に、先端部に、前部クリップ装着部24が設けられるとと
もに、この前部クリップ装着部24の両側にブラケット2
1,22をスポイラ本体11aへ取り付けるための前部取付部2
5が設けられている。また、中間部には後部クリップ装
着部26が形成されている。さらに、後端部にはスポイラ
本体11aへ取り付けるための後部取付部27が設けられて
いる。
なお、ブラケット21,22の幅方向中央には、補強用リブ2
8,29が長手方向に突設され、ブラケット21,22の縁部に
は、補強用フランジ30,31が長手方向に延設されてい
る。
前部クリップ装着部24は、ブラケット21,22の通常面か
ら段部24aを介して下方へ一段下方に位置するコ字状の
平面であり、ブラケット21,22の前端に突出して形成さ
れいる。また、後部クリップ装着部26も、ブラケット2
1,22の通常面から段部26aを介して下方へ一段下方に位
置するコ字状の平面であり、この後部クリップ装着部26
の直前には適当な隙間26bが設けられている。
前記取付部25および後部取付部27には、それぞれビス挿
入穴25a,27aが形成されており、第3図(a),(b)
に示すように、ブラケット21,22は、これらのビス挿入
穴25a,27aを貫通するビス19の、スポイラ本体11aの裏面
に突設されたボス11b,11cへの螺合締結によりスポイラ
本体11aへ固定される。
中央部ブラケット21の前部および後部のクリップ装着部
24,26には中央前部クリップ32および中央後部クリップ3
3が装着され、これらのクリップ32,33は、いずれも、中
央部に前方へ開口した嵌合溝32b,33bをもつコ字状平板
のクリップ本体32a,33a[第5図(a)参照]と、この
クリップ本体32a,33aの外縁部に装着された樹脂製縁部
部材32c,33cとから構成されている。樹脂製縁部部材32
c,33cの周囲には溝が形成されており、この溝でクリッ
プ装着部24のコ字状内縁を挟持するようにして、クリッ
プ32,33が中央部ブラケット21に装着される。
なお、中央前部クリップ32の嵌合溝32bは、中央後部ク
リップ33の嵌合溝33bよりも適当に長く形成されてい
る。
第1の側部ブラケット22の前部および後部のクリップ装
着部24,26には側前部クリップ34および側後部クリップ3
5が装着され、これらのクリップ34,35は、それぞれ中央
前部クリップ32および中央後部クリップ33と同様に形成
されているが、側前部クリップのクリップ本体34aおよ
び側後部クリップのクリップ本体35aには、第5図
(b)に示すように、嵌合溝34b,35bの基部に直交する
車幅方向溝34d,35dが形成されている。なお、側前部ク
リップ32の嵌合溝32bも、側後部クリップ33の嵌合溝33b
よりも適当に長く形成されている。
一方、第2の側部ブラケット23は、第1の側部ブラケッ
ト22とほぼ同様な形状になっており(第2図参照)、そ
の前部には側前部クリップ34が装着されるが、この第2
の側部ブラケット23では、第6図(図中の斜線はブラケ
ット中心線を示す)に示すように、後部クリップ装着部
39が、ほぼ矩形の穴部39aと、この穴部39aの前後縁部に
下方への段部39d,39eを介して設けられた装着面39b,39c
とからなっている。
この第2の側部ブラケット23の後部クリップ装着部39に
は、第6図に示すような伸縮許容型車長方向固定用クリ
ップ37が装着される。
このクリップ37は、適当な弾性を有する可撓製樹脂材で
形成されており、穴部39aにほぼ整合する矩形の本体37a
と、本体37aの前後にそれぞれ左右1対ずつ突出した基
部37b,37bから左右外方へ向けて水平に突設されたリブ3
8,38とからなっている。
本体37aの中心部には、ボルト用穴部37dが穿設されてお
り、このボルト用穴部37dには、図示しない埋込ナット
が装備されている。また、本体37aの前後には、リブ38,
38と対向する突出部37cが形成され、これらのリブ38,38
と突出部37cとの間に、後部クリップ装着部39の装着面3
9b,39cを挟持する凹部40が形成されている[第7図
(a),(b参照)]。
なお、各リブ38の先端部には、第8図に示すように、そ
れぞれ左右へ向いた傾斜面38b,38cをもつ上方へ突出し
た山形突起38aが形成されている。この左右に対をなす
山形突起38aの基部の相互間距離は、第7図(a)に示
すように、後部クリップ装着部39の装着面39b,39cの左
右幅よりも適当に長く設定されている。
また、クリップ37の裏面の取付面44は、第1図に示すよ
うに形成されており、中心部にボルト用穴部37dを包囲
するように環状の突起41が形成されるとともに、この環
状の突起41の外周に環状のシールビード42が形成されて
いる。この環状の突起41の外周およびシールビード42の
上に、環状のシール用パッド(シール部材)43が嵌着さ
れた上で、クリップ37がテールゲート13上に装着され
る。
そして、第7図(a)に示すように、凹部40で後部クリ
ップ装着部39の装着面39b,39cを挟持するようにして第
2の側部ブラケット23に装着されたクリップ37は、ボデ
ー12の取付穴部17からボルト用穴部37dに挿通された取
付用ボルト18を、ボルト用穴部37d内部の図示しない埋
込ナットに螺合締結することでテールゲート13へ固定さ
れる。なお、第7図(a)における符号18aはワッシャ
を示す。
したがって、このクリップ37の取付の際、クリップ37と
テールゲート13の表面との間には、シール用パッド43が
介装される。また、取付後のクリップ37は、前後の突出
部37c,37cの各先端が、段部39d,39eにそれぞれ遊びなく
当接しているので、第2の側部ブラケット23がクリップ
37に対して前後に相対動しないようになっている。一
方、第2の側部ブラケット23の装着面39b,39cの左右端
と、リブ38,38の基部との間には、適当な間隔が設けら
れて、第2の側部ブラケット23がクリップ37に対して左
右に相対動できるようになっている。
なお、第10,11図に示すように、伸縮許容型車長方向固
定用クリップ37において、突出部37cと基部37aおよびリ
ブ38とを上下逆に配設してもよい。この場合、第10図に
示すように、クリップ37の第2の側部ブラケット23への
装着状態で、リブ38が後部クリップ装着部39の装着面39
b,39cの上方に位置し、突出部37cは装着面39b,39cの下
方に位置する。そして、リブ38の山形突起38aはいずれ
も下方へ突出した状態となる。
本考案の一実施例としての自動車用エアスポイラ取付構
造は、上述のごとく構成されているので、エアスポイラ
11のボデー12への取付は、以下のように行なわれる。
つまり、第9図に示すように、それぞれクリップを装着
したブラケット21,22,23を各ブラケット21,22,23の中心
線が車長方向を向くようにしてすべて(本実施例では合
計5個)スポイラ本体11aに取り付ける。
そして、第3図(a)に示すように、テールゲート13の
後方からスポイラ本体11aを前傾さて、テールゲート13
の後方から前進させながら、予めテールゲート13に取り
付けられた各スタッド16のうち前側のものを、各ブラケ
ット21,22,23の各前部クリップ32,34の嵌合溝32b,34bに
嵌入させていく。
この時、前部クリップ32,34の嵌合溝32b,34bの方が、後
部クリプ33,35の嵌合溝32b,34bよりも長く設定されてい
るので、嵌合溝32b,34bへのスタッド16の嵌入は、嵌合
溝32b,34bへのスタッド16の嵌入に先立って行なえる。
したがって、嵌合溝32b,34bの先端は、テールゲート13
への位置決めのためのガイドとなる。
各スタッド16が各嵌合溝32b,34bに嵌入し始めたら、第
3図(b)に示すように、スポイラ本体11aを、テール
ゲート13の表面に沿うように後傾させて、後部クリップ
33,35をスタッド16のうち後側のものに接近させた上で
前進させる。
これによって、前部クリップ32,34の嵌合溝32b,34bとと
もに、後部クリップ33,35の嵌合溝33b,35bにもスタッド
16が嵌入していく。
そして、すべてのスタッド16が、嵌合溝32b,34b,33b,35
bに嵌入したら(第4図参照)、最後に、第2の側部ブ
ラケット23に装着された伸縮許容型車長方向固定用クリ
ップ37を、第7図(a)に示すように、取付用ボルト18
でテールゲート13に固定することで、自動車用エアスポ
イラ11のテールゲート13への取付が完了する。
この結果、中央部ブラケット21の中央前部クリップ32お
よび中央後部クリップ33の各嵌合溝32b,33bへのスタッ
ド16の嵌合[第5図(a)参照]で、エアスポイラ11の
車幅方向位置が固定され、第2の側部ブラケット23の伸
縮許容型車長方向固定用クリップ37のテールゲート13へ
の固定で、エアスポイラ11の車長方向位置が固定され
る。
このようにして、本考案の自動車用エアスポイラ取付構
造によれば、エアスポイラ11を所定の位置に位置決めし
ながら取り付けることができ、エアスポイラ取付作業が
極めて容易になる。
ところで、ボデー12およびテールゲート13は通常板金製
であるが、エアスポイラ11はこれと異なり樹脂製である
ため、熱による伸縮特性は相互に異なり、一般にエアス
ポイラ11の方がボデー12およびテールゲート13よりも伸
縮率が大きい。
しかし、本自動車用エアスポイラ取付構造では、第1お
よび第2の側部ブラケット22,23の側前部クリップ34と
側後部クリップ35とに形成された車幅方向溝34d,35d内
を、スタッド16が左右に移動できることと、伸縮許容型
車長方向固定用クリップ37とにより、テールゲート13上
でのエアスポイラ11の車幅方向への伸縮が許容される。
このうち伸縮許容型車長方向固定用クリップ37における
エアスポイラ11の伸縮許容を説明すると、エアスポイラ
11の伸縮に伴って、第7図(b)に示すように、エアス
ポイラ11側に固定された第2の側部ブラケット23の装着
面39b,39cが、テールゲート13に固定されたクリップ37
に対して相対移動する。この時の移動が一定以上ある
と、クリップ37のリブ38の山形突起38aが、装着面39b,3
9cの側端と接触するが、リブ38が可撓性なので、リブ38
は装着面39b,39cの側端に押されて下方へ曲がる。特
に、山形突起38aの傾斜面38c装着面39b,39cの移動を滑
らかなものにする。このようにして、クリップ37におい
ても、エアスポイラ11の伸縮が許容される。
一方、エアスポイラ11の取付時には、第12図(a)に示
すように、クリップ37とテールゲート13との接合部に介
装されるシール用パッド43がテールゲート13の表面を滑
らされ、この際にテールゲート13の表面から摩擦力を受
けることになる。これによって、シール用パッド43が変
形されるが、このパッド43は、環状の突起41の外周およ
びシールビード42の上に嵌着されているので、シール用
パッド43はこれらの環状の突起41の外周およびシールビ
ード42から外れることなく、確実に、クリップ37とテー
ルゲート13との接合部に密着しシールする。
なお、本実施例では、内側寄りの第2の側部ブラケット
23に伸縮許容型車長方向固定用クリップ37を装備してい
るが、このクリップ37は、外側寄りの第1の側部ブラケ
ット22の方に装備してもよい。
また、ここでは、側部ブラケットを2対設けているが、
側部ブラケットは1対だけ、又は、3対以上設けること
も考えられ、この場合にも、これらの側部ブラケットの
いずれかに、伸縮許容型車長方向固定用クリップ37を装
備すればよい。
さらに、この実施例では、テールゲートの後縁上部にエ
アスポイラが配設されているが、車体の後縁上部にトラ
ンクリッドが位置していれば、トランクリッドの後縁上
部に、エアスポイラ装着用スタッド16を突設して、上述
と同様の取付構造でエアスポイラを配設すればよい。
なお、本実施例では、取付面44に設ける環状の突起41,
環状のシールビード42およびシール部材43がいずれも円
環状に形成されているが、多角形の環状等の他の環形状
に形成してもよい。
そして、上述のような取付面44は、他の種々のブラケッ
トに形成してもよく、また、エアスポイラ本体11aに直
接設けるようにしてもよい。
[考案の効果] 以上詳述したように、本考案の自動車用エアスポイラ取
付構造によれば、自動車用ボデーの所要箇所に取付穴部
が形成されるとともに、自動車用エアスポイラにボルト
用穴部を有する上記ボデーへの取付面が設けられて、上
記ボデーの上面と取付面との間にシール部材が介装さ
れ、上記エアスポイラが、上記穴部を貫通する取付用ボ
ルトを上記取付面に螺合されて上記ボデーに取り付けら
れる自動車用エアスポイラ取付構造において、上記の取
付面のボルト用穴部の周囲に環状の突起が形成されると
ともに、上記環状の突起の周囲の取付面部分に環状のシ
ールビードが形成されて、上記シール部材が、上記環状
の突起の外周面および上記シールビードに接合しうるよ
うに環状に形成されるという構成により、エアスポイラ
の取付面をボデー上で滑らせるようにしても、シール部
材が所定の位置に確実に保持されて、ボデーの上面と取
付面との間のシールが確実に施される利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1〜12図は本考案の一実施例としての自動車用エアス
ポイラ取付構造を示すもので、第1図はそのエアスポイ
ラにそなえられる伸縮許容型車長方向固定用クリップの
取付面のシール部分を示す分解斜視図、第2図はそのブ
ラケットを示す分解斜視図、第3図(a)はその取付過
程を示す要部断面図、第3図(b)はその取付完了状態
を示す要部断面図、第4図は第3図(b)のIV部拡大
図、第5図(a)はその中央部ブラケットにそなえられ
る嵌合溝を示す正面図、第5図(b)はその側部ブラケ
ットにそなえられる嵌合溝を示す正面図、第6図はその
伸縮許容型車長方向固定用クリップの側部ブラケットお
よびその装着部を示す分解斜視図、第7図(a),
(b)はいずれもその伸縮許容型車長方向固定用クリッ
プをボデーに装着した要部断面図、第8図はその伸縮許
容型車長方向固定用クリップの要部断面図、第9図はそ
の全体構成を示す分解斜視図、第10図はその伸縮許容型
車長方向固定用クリップの変形例をその装着部と共に示
す分解斜視図、第11図はその伸縮許容型車長方向固定用
クリップの変形例のシール部分を示す分解斜視図、第12
図(a),(b)はいずれもそのシール作用を示す側断
面図であり、第13〜15図は従来の自動車用エアスポイラ
取付構造を示すもので、第13図はそのエアスポイラの取
付状態を示す斜視図、第14図は第13図のXIV-XIV矢視断
面図、第15図は第13図のXV-XV矢視断面図であり、第16,
17図は本考案の案出過程で提案されたシール部分を示す
もので、第16図はその分解斜視図、第17図(a)〜
(c)はそれぞれエアスポイラの取付の過程におけるシ
ール部分の状態を示す要部断面図である。 11……自動車用エアスポイラ、11a……エアスポイラの
スポイラ本体、11b,11c……スポイラ本体のボス、12…
…ボデー、13……テールゲート、15……穴部、16……エ
アスポイラ装着用スタッド、17……取付穴部、18……取
付用ボルト、19……ビス、21……中央部ブラケット、22
……第1の側部ブラケット(側部ブラケット)、23……
第2の側部ブラケット(側部ブラケット)、24……前部
クリップ装着部、24a……段部、25……前部取付部、25a
……ビス挿入穴、26……後部クリップ装着部、26a……
段部、26b……隙間、27……後部取付部、27a……ビス挿
入穴、28,29……補強用リブ、30,31……補強用フラン
ジ、32……中央前部クリップ、32a……クリップ本体、3
2b……嵌合溝、32c……樹脂製縁部部材、33……中央後
部クリップ、33a……クリップ本体、33b……嵌合溝、33
c……樹脂製縁部部材、34……側前部クリップ、34a……
クリップ本体、34b……嵌合溝、34d……車幅方向溝、35
……側後部クリップ、35a……クリップ本体、35b……嵌
合溝、35d……車幅方向溝、36……グロメット、37……
伸縮許容型車長方向固定用クリップ、37a……クリップ3
7の本体、37b……クリップ37基部、37c……クリップ37
の突出部、37d……クリップ37のボルト用穴部、38……
クリップ37のリブ、38a……リブ38の山形突起、38b,38c
……傾斜面、39……後部クリップ装着部、39a……後部
クリップ装着部39の穴部、39b,39c……後部クリップ装
着部39の装着面、39d,39e……後部クリップ装着部39の
段部、40……凹部、41……環状の突起、42……環状のシ
ールビード、43……環状のシール用パッド(シール部
材)、44……取付面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車用ボデーの所要箇所に取付穴部が形
    成されるとともに、自動車用エアスポイラにボルト用穴
    部を有する上記ボデーへの取付面が設けられて、上記ボ
    デーの上面と取付面との間にシール部材が介装され、上
    記エアスポイラが、上記穴部を貫通する取付用ボルトを
    上記取付面に螺合されて上記ボデーに取り付けられる自
    動車用エアスポイラ取付構造において、上記の取付面の
    ボルト用穴部の周囲に環状の突起が形成されるととも
    に、上記環状の突起の周囲の取付面部分に環状のシール
    ビードが形成されて、上記シール部材が、上記環状の突
    起の外周面および上記シールビードに接合しうるように
    環状に形成されていることを特徴とする、自動車用エア
    スポイラ取付構造。
JP1184588U 1988-01-30 1988-01-30 自動車用エアスポイラ取付構造 Expired - Lifetime JPH0645427Y2 (ja)

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