JPH0645417Y2

JPH0645417Y2 - パワステ・コントロ−ラの取付装置

Info

Publication number: JPH0645417Y2
Application number: JP1986005231U
Authority: JP
Inventors: 進有澤; 潤二宮田
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1986-01-17
Filing date: 1986-01-17
Publication date: 1994-11-24
Anticipated expiration: 2001-01-17
Also published as: JPS62115966U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、トラクタの車体に回動自在に設けたキャビン
と、パワステ・コントローラとの取付装置に関する。

（従来の技術）トラクタの車体にキャビンを回動可能に装着し、該キャ
ビンに操縦ハンドル装置を取付け、該操縦ハンドル装置
にパワステ・コントローラを取付けたものとして、例え
ば、特開昭60-193761号公報に記載されたものが公知で
ある。

上記従来のものは、パワステ・コントローラがキャビン
本体に取付けられ、該コントローラとの車体側のパワー
ユニット間は油圧配管で連結されていた。

（考案が解決しようとする問題点）前記従来のものは、パワステ・コントローラがキャビン
本体に取付けられているため、キャビン本体を回動する
場合、配管を取外さなければならず、配管の取付け、取
外しに多大の時間を要していた。

（問題点を解決するための手段）上記問題点を解決するため、本考案は、次の手段を講じ
た。即ち、本考案の特徴とする処は、トラクタの車体に
装着されたキャビンの前部が上下方向に移動すべく、そ
の後部が前記車体に横軸心回りに回動自在に枢支され、
該キャビンの前部に操縦ハンドル装置が取付けられ、該
操縦ハンドル装置は、前記キャビンから突出する伝動軸
を有し、前記キャビンの前部近傍の車体にパワステ・コ
ントローラが固定され、該コントローラは、伸縮自在な
入力軸を有し、前記伝動軸と入力軸とが着脱自在に結合
される連結部を構成している点にある。

（作用）本考案によれば、キャビン本体を回動させる場合、パワ
ステ・コントローラと操縦ハンドルとを連結している連
結部の連結を解除する。しかしてパワステ・コントロー
ラとキャビンとは分離され、キャビンはパワステ・コン
トローラに拘束されることなく回動することができる。

（実施例）以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。

第１図において、１はトラクタ車体で、エンジン２、ク
ラッチハウジング３及びミッションケース４等からな
る。エンジン２はボンネット５で被覆されている。ミッ
ションケース４の後部の左右両側部から後車軸ケース６
が突出し、該後車軸ケース６の先端に後輪７が回動自在
に支持されている。ミッションケース４の後部上面に油
圧装置８が載置固定されている。

上記ボンネット５の後方で車体１の上部にキャビン９が
設けられている。キャビン９の後部は枢支軸10を介して
後車軸ケース６に上下方向回動自在に枢支されている。
キャビン９の前部は弾性部材11を介して車体１に着脱自
在に固定されている。

上記キャビン９には座席12や操縦ハンドル装置13が設け
られ、キャビン９を図示矢印ａ方向に回動させると、座
席12や操縦ハンドル装置13も一体的に回動する。

上記操縦ハンドル装置13は、キャビン９の内部に固定さ
れたハンドルポスト14と、該ハンドルポスト14に回動自
在に支持されたハンドル軸15と、該ハンドル軸15の上端
に固定されたハンドル輪16とを有する。ハンドル軸15の
下端部に自在継手軸17が連結されている。前記ハンドル
軸15と自在継手軸17により伝動軸が構成されている。こ
の自在継手軸17はキャビン９の前壁18の孔19より前方に
突出している。

20はパワステ・コントローラであり、車体１の上面に固
定されたブラケット21に取付けられている。このパワス
テ・コントローラ20は図示省略の油圧配管を介して前輪
操向用のパワーユニット及び油圧ポンプに接続されてい
る。そして、このパワステ・コントローラ20と前記自在
継手軸17とは着脱自在な連結部22で連結されている。

即ち、第２図に示すように、この連結部22は、パワステ
・コントローラ20のスプライン孔23に摺動自在にスプラ
イン嵌合している入力軸24と、前記自在継手軸17の前端
に取着されたユニバーサルジョイント25とからなる。ユ
ニバーサルジョイント25のボス部26に入力軸24の後端が
挿脱自在に挿入されている。入力軸24の後端部には半円
状の周溝27が設けられ、ユニバーサルジョイント25のボ
ス部26には、前記周溝27に係合するボルト28が螺合され
ている。

前記キャビン９の前壁18には、突出する自在継手軸17を
囲うように弾性部材から成る円筒状保護カバ29が取着さ
れ、該保護カバ29の前端縁はブラケット21の後端面に着
脱自在に密着接当している。この保護カバ29の前端縁を
手でもって後方へ移動させることにより、連結部22を露
出させることができる。

上記本考案の実施例によれば、キャビン９を図示矢印ａ
方向に回動させるには、まず、保護カバ29を上方へめく
り上げ、連結部22を露出させる。次に連結部22のボルト
28を取外し、ユニバーサルジョイント25と入力軸24とを
離反可能にする。その後、入力軸24をパワステ・コント
ローラ20側に押し込み、ユニバーサルジョイント25との
嵌合を解除する。しかして、パワステ・コントローラ20
と操縦ハンドル装置13とは分離され、キャビン９は回動
可能となる。

第４図に示すものは本考案の他の実施例であり、パワス
テ・コントローラ20と操縦ハンドル装置13の連結部22
が、フランジ結合されたものから成るものであり、結合
ボルト30を取外し、入力軸24′をパワステ・コントロー
ラ20側に押し込むことで、キャビン９は回動自在とな
る。

尚、第１図及び第５図に示すように、トラクタ車体１の
後部にトップリンク固定装置31が設けられている。この
固定装置31はキャビン９の後壁32に回動自在に枢支され
たフック33と、トップリンク34に取着された係合金具35
とから成り、係合金具35にフック係合孔36が設けられて
いる。

従来のトップリンク固定装置は、例えば、実開昭58-113
306号公報に記載のように、スプリングで係止していた
が、強度的に弱く、破損しやすかった。しかし、第５図
の構造では、破損の心配がなく、また安価製作できる。

尚、本考案は、上記実施例に限定されるものではない。

（考案の効果）本考案によれば、パワステ・コントローラを車体に固定
し、キャビン側の操縦ハンドル装置とは連結部を介して
着脱自在に連結している為、キャビンを回動させる場
合、この連結部の連結を解除すれば良く、従来のように
油圧配管を取外す必要がないので、キャビンの回動作業
が容易になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す側面図、第２図はその要
部拡大図、第３図は第２図のA-A線断面図、第４図は本
考案の他の実施例を示す要部拡大図、第５図はトップリ
ンク固定装置を示す斜視図である。１……トラクタ車体、９……キャビン、13……操縦ハン
ドル装置、20……パワステ・コントローラ、22……連結
部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】トラクタの車体（１）に装着されたキャビ
ン（９）の前部が上下方向に移動すべく、その後部が前
記車体（１）に横軸心回りに回動自在に枢支され、該キャビン（９）の前部に操縦ハンドル装置（13）が取
付けられ、該操縦ハンドル装置（13）は、前記キャビン
（９）から突出する伝動軸（17）を有し、前記キャビン（９）の前部近傍の車体（１）にパワステ
・コントローラ（20）が固定され、該コントローラ（2
0）は、伸縮自在な入力軸（24）を有し、前記伝動軸（17）と入力軸（24）とが着脱自在に結合さ
れる連結部（22）を構成していることを特徴とするパワ
ステ・コントローラの取付装置。