JPH0645039Y2 - たたみ込みシャッター - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 （産業上の利用分野） この考案は家屋の出入口や窓等に設置されるシャッター
に関するものであり、特にその開放時にはスラットを上
方へ積層してたたみ込むたたみ込みシャッターに関する
ものである。

（従来の技術） 従来、シャッターの一種類として独立した多数のスラッ
トの両側をリンク機構で上下に多数段連結し、そのリン
ク機構を両側のガイドレール内で伸縮させることにより
スラットを昇降させるとともに、各スラットを同位相で
角度調節可能とし、開放時には各スラットを積層した状
態で同シャッター開口部の上方へたたみ込むようにした
ものがある。

（考案が解決しようとする問題点） 上記のようなシャッターでは、スラットを回動させて開
閉するので同スラットとガイドレールとの間に所定の間
隙を必要とする。ところが、この間隙により屋内のプラ
イバシーを完全に確保することができないとともに、シ
ャッター全閉時にも外光が屋内へ漏れるという問題点が
あった。

考案の構成 （問題点を解決するための手段） この考案は上記問題点を解決するために、一対のガイド
レールの間にて同ガイドレール内に設けられたリンク機
構にスラットを多数段連結するとともに、前記リンク機
構の伸縮により各スラットを昇降及び回動可能とし、そ
のガイドレールを前記リンク機構が内蔵された本体と該
本体を所定箇所に取付け固定するための取付部材とから
形成し、その本体と取付部材とをスラットが配設された
側でネジ着したたたみ込みシャッターにおいて、スラッ
ト４とガイドレール２との間の隙間Ｓを屋内の視界から
遮る突片12をガイドレール２の本体７と取付部材６とを
固定するネジ11より屋内側で同取付部材６に設けた構成
としている。

（作用） 上記手段により、ネジ11及び隙間Ｓは屋内からの視界か
ら遮られる。又、突片12は取付部材６に設けられたもの
であるため、従前からのたたみ込みシャッターに対して
も取付部材６の交換のみで簡単にネジ11及び隙間Ｓを遮
る構成とすることが可能となる。

（実施例） 以下、この考案を具体化した一実施例を図面に従って説
明すると、たたみ込みシャッター１はガイドレール２か
ら突出されるスラットホルダー３にスラット４が支持さ
れ、同スラットホルダー３はガイドレール２内に配設さ
れるリンク機構５でガイドレール２に沿って上下動され
るとともに回動されるようになっている。そして、第２
図に示すようにスラットホルダー３の回動に基いてスラ
ット４が水平方向から垂直方向まで回動されるようにな
っている。

ガイドレール２は取付部材６と本体７とから構成されて
いる。取付部材６はその両側に前方へ突出する取付片8
a,8bが形成され、基端面がネジ９で柱10に固定されてい
る。本体７はほぼ四角筒状に形成され、その基端部が前
記取付片8a,8b間に嵌挿されるとともに、取付片8aに対
し上下方向複数箇所でネジ11により固定されている。

取付片8aの基端部外側面には突片12が直角方向に突出さ
れ、その突出幅はスラット４とガイドレール２との間の
隙間Ｓより大きいものである。

さて、このように構成されたたたみ込みシャッター１で
はスラット４より室内側においてガイドレール２に突片
12が形成されているので、第１図矢印Ａで示す屋外から
の隙間Ｓを介した屋内への視界は突片12で確実に遮られ
て屋内のプライバシーを確保することができるととも
に、隙間Ｓから屋内への外光の漏れも突片12で遮ること
ができる。また、ガイドレール２の本体７と取付部材６
とを固定するネジ11は突片12により屋内からの視界から
遮られるのでこのたたみ込みシャッター１の美観を向上
させることができる。

又、突片12は取付部材６に設けられたものであるため、
従前からのたたみ込みシャッターに対しても取付部材６
の交換のみで簡単にネジ11及び隙間Ｓを遮ることができ
る。

考案の効果 以上詳述したように、この考案はたたみ込みシャッター
のスラット４とガイドレール２との間の隙間Ｓを遮って
外光の漏れを遮断するとともにプライバシーを確保可能
とし、かつガイドレール２を固定するネジ11を屋内の視
界から遮って美観を向上させることができる。特に、本
考案では、スラット４とガイドレール２との間の隙間Ｓ
を遮る突片12を利用してネジ11を室内の視界から遮って
いるので、ネジ11を隠蔽するために突片12とは別の部材
を設ける必要がなく、部品点数を少なくすることができ
るとともに、その製造も容易になるという効果がある。
更に、突片12は取付部材６に設けられたものであるた
め、従前からのたたみ込みシャッターに対しても取付部
材６の交換のみで簡単にネジ11及び隙間Ｓを遮ることが
できるという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案を具体化したたたみ込みシャッターの
ガイドレールを示す横断面図、第２図は同じくその側面
図である。 ガイドレール２、スラット４、取付部材６、本体７、ネ
ジ11、突片12。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】一対のガイドレールの間にて同ガイドレー
   ル内に設けられたリンク機構にスラットを多数段連結す
   るとともに、前記リンク機構の伸縮により各スラットを
   昇降及び回動可能とし、そのガイドレールを前記リンク
   機構が内蔵された本体と該本体を所定箇所に取付け固定
   するための取付部材とから形成し、その本体と取付部材
   とをスラットが配設された側でネジ着したたたみ込みシ
   ャッターにおいて、スラット（４）とガイドレール
   （２）との間の隙間（Ｓ）を屋内の視界から遮る突片
   （12）をガイドレール（２）の本体（７）と取付部材
   （６）とを固定するネジ（11）より屋内側で同取付部材
   （６）に設けたことを特徴とするたたみ込みシャッタ
   ー。