JPH0644929U - フロアパネル - Google Patents

フロアパネル

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JPH0644929U
JPH0644929U JP8547292U JP8547292U JPH0644929U JP H0644929 U JPH0644929 U JP H0644929U JP 8547292 U JP8547292 U JP 8547292U JP 8547292 U JP8547292 U JP 8547292U JP H0644929 U JPH0644929 U JP H0644929U
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裕保 加藤
剛 梅沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 荷重による局所的な歪を防止して歪を全体に
わたって均一にする。 【構成】 正方形の上板11と、複数の凹凸を有する正
方形の下板12とが接合されて正方形のパネル形状に形
成された本体10の左右の辺にケーブル引出口17が形
成され、本体10に下板12の凹凸群によりリブが形成
されたフロアパネル1において、本体10に第1〜第4
縁辺リブ31〜34が各辺に沿って配設され、ケーブル
引出口17が配された第3縁辺リブ33、第4縁辺リブ
34と、第1縁辺リブ31、第2縁辺リブ32との間に
は、第1〜第4補強リブ35〜38がそれぞれ架橋され
ている。 【効果】 フロアパネル1に荷重が作用した際、第3縁
辺リブ33、第4縁辺リブ34が補強リブ35〜38群
によって引張応力を支持される状態になるため、フロア
パネル1における両引出口17同士を結ぶ線が折れるよ
うに局所的に大きく沈み込むのを防止できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、フロアパネルに関し、特に、建屋の床面上に敷設されて二重床を構 成するフロアパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
建屋の床面上にフロアパネル群を敷設して二重床を構築すると、フロアパネル 群と床面との間の空間に電話機やコンピュータ等の電気機器のケーブル類を自由 に配線することができる。そして、フロアパネルにケーブル引出口を予め開設し ておくことにより、フロアパネルと床面との間に配線されたケーブル類を所望の 場所からフロアパネル上に引き出して、所望の電話機やコンピュータ等の電気機 器に接続することができる。
【0003】 従来のこの種のフロアパネルとして、正方形の平板形状に形成された上板と、 複数の凹凸を有する正方形の板形状に形成された下板とが互いに接合されて四角 形のパネル形状の本体が形成されており、この本体の四辺のうち一方の対辺のそ れぞれにケーブル引出口が形成され、また、この本体に前記下板の凹凸群によっ てリブが形成されているフロアパネル、がある。
【0004】 なお、このようなフロアパネルを述べてある例としては、特開昭63−552 56号公報および実開平3−99140号公報がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、対向する一対の対辺にケーブル引出口がそれぞれ形成されてい るフロアパネルにおいては、荷重が作用すると、そのフロアパネルにおける両ケ ーブル引出口同士を結ぶ線が折れるように局所的に大きく歪む傾向がある(図4 (a)参照)。
【0006】 そこで、従来は、この局所的な歪みを防止するために、各フロアパネルの板厚 を全体的に厚く設計したり、各フロアパネルの空間部内に高強度のコンクリート 材等の補強材を充填することが予儀無くされている。
【0007】 本考案の目的は、荷重による局所的な歪の発生を防止し、荷重による歪を全体 にわたって均一化することができるフロアパネルを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るフロアパネルは、四角形の平板形状に形成された上板と、複数の 凹凸を有する四角形の板形状に形成された下板とが互いに接合されて四角形のパ ネル形状の本体が形成されており、この本体の四辺のうち一方の対辺のそれぞれ にケーブル引出口が形成され、また、この本体に前記下板の凹凸群によってリブ が形成されているフロアパネルにおいて、 前記本体の四辺には第1〜第4の縁辺リブが各縁辺に沿ってそれぞれ配設され ており、 この第1〜第4縁辺リブのうち前記ケーブル引出口がそれぞれ配された第3縁 辺リブおよび第4縁辺リブと、この両リブにそれぞれ交差する第1縁辺リブおよ び第2縁辺リブとの間には、4条の第1〜第4補強リブが、第3縁辺リブおよび 第4縁辺リブにおけるケーブル引出口に対向する各位置と、第1縁辺リブおよび 第2縁辺リブにおける中間部の各位置とを連結するようにそれぞれ架設されてい ることを特徴とする。
【0009】
【作用】
前記した手段によれば、第1〜第4縁辺リブのうち前記ケーブル引出口がそれ ぞれ配された第3縁辺リブおよび第4縁辺リブとこの両リブにそれぞれ交差する 第1縁辺リブおよび第2縁辺リブとの間に、4条の第1〜第4補強リブが架橋さ れているため、このフロアパネルに荷重が作用した際、ケーブル引出口が開設さ れた第3縁辺リブおよび第4縁辺リブは補強リブによって引張応力を支持される 状態になる。したがって、フロアパネルにおける両ケーブル引出口同士を結ぶ線 が折れるように局所的に大きく歪む傾向が防止されて、荷重による歪がフロアパ ネル全体にわたって均一化されることになる。
【0010】
【実施例】
図1は本考案の一実施例であるフロアパネルを示す図であり、(a)は底面図 、(b)はb−b線に沿う正面断面図である。図2(a)はそのフロアパネルの 一部省略平面図であり、(b)はそれが床面に載置された状態を示す要部断面図 である。図3はその作用を説明するための歪分布図であり、(a)は従来例のフ ロアパネルの場合を示す図、(b)は本考案の一実施例であるフロアパネルの場 合を示す図である。
【0011】 本実施例において、本考案に係るフロアパネルは、複数枚が建屋の床面上に敷 設されて二重床を構築するのに使用されるようになっている。このフロアパネル 1は本体10を備えており、この本体10は2枚の鋼板が上下(表裏)で接合さ れて全体的に正方形のパネル形状に構成されている。
【0012】 フロアパネル本体10における2枚の鋼板のうち一方の鋼板は上板11として 正方形の平板形状に形成されている。他方の鋼板は下板12として凹凸を有する 正方形の板形状に形成されている。上板11と下板12とは上下で重ね合わされ た状態で、下板12の上向き凸部の上面が上板11の下面と当接されてその当接 面間でスポット溶接部(図示せず)が形成されるとともに、その外周辺において かしめ加工が実施されることにより、互いに強固に結合されている。
【0013】 フロアパネル本体10の4隅には連結具装着部13が四半円形状にそれぞれ形 成されている。各連結部装着部13は上板11および下板12が接合した状態で 垂直方向下向きに屈曲された後、さらに水平に屈曲されて形成されている。4枚 のフロアパネル1が突き合わされた状態において、4個の連結具装着部13によ り円形の穴が形成され、この円形穴に連結具(図示せず)が挿入されて、4個の 装着部13の係合部に連結具が係合されることにより、4枚のフロアパネル1が 相互に連結されるようになっている。
【0014】 フロアパネル本体10における4箇所の連結具装着部13の内側には、支持脚 15を取り付けるための雌ねじ金具14がそれぞれ上下方向に挿入されて固定さ れている。この雌ねじ金具14には雄ねじ部を有する支持脚15が螺入されて取 り付けられるようになっている。そして、4本の支持脚15が床面16上に立脚 されることにより、フロアパネル1が床面16上から浮かされた状態で水平に支 持されるようになっている。
【0015】 フロアパネル本体10における前後左右の4辺のうち一方の対辺(以下、左辺 および右辺とする。)には、一対のケーブル引出口17、17が半円形にそれぞ れ開設されている。このケーブル引出口17は、上板11に半円形に切り欠かれ た切欠部18に、下板12に半円形に切り欠かれて上向きに屈曲形成された屈曲 部19がかしめ着けられることにより形成されている。このケーブル引出口17 によって、フロアパネル1群の下方空間に配線されたケーブル類(図示せず)が フロアパネル1群の上方空間に引き出されるようになっている。
【0016】 下板12における4箇所の隅部分には、いずれも平面視が各角部に丸みを有す る略直角二等辺三角形形状で横断面形状が略台形の第1コーナー凸部21、第2 コーナー凸部22、第3コーナー凸部23および第4コーナー凸部24が、各隅 から適度に離間した位置において各斜辺が対角線上に位置するようにそれぞれ配 されて、垂直方向上向きに膨出成形されている。そして、第1〜第4コーナー凸 部21、22、23および24における切欠部18側の角部のそれぞれは、左側 切欠部18、および、右側切欠部18から適度に離間した位置にそれぞれ配設さ れている。
【0017】 下板12における前辺の中央部および後辺の中央部には、いずれも平面視が長 円形状で横断面形状が略台形の前側縁辺凸部(第1縁辺凸部)25および後側縁 辺凸部(第2縁辺凸部)26が、縁辺から適度に離間した位置において左右方向 に長くなるように配されて、それぞれ垂直方向上向きに膨出成形されている。前 側縁辺凸部25の左右両端部は左右の第1コーナー凸部21および第2コーナー 凸部22に適度に離間してそれぞれ臨んでいる。また、後側縁辺凸部26の左右 両端部は左右の第3コーナー凸部23および第4コーナー凸部24に適度に離間 してそれぞれ臨んでいる。
【0018】 下板12における左辺の中央部および右辺の中央部には、いずれも平面視が長 円形状で横断面形状が略台形の左側縁辺凸部(第3縁辺凸部)27および右側縁 辺凸部(第4縁辺凸部)28が、切欠部18から適度に離間した位置において左 辺および右辺と平行に、かつ、それら自体が前後対称になるようにそれぞれ配さ れて、垂直方向上向きに膨出成形されている。
【0019】 また、下板12における中央部には、平面視が長円形状で横断面形状が略台形 の中央凸部29が、左側縁辺凸部27と右側縁辺凸部28との中央位置において これらの凸部27、28と平行に、かつ、それ自体が前後対称になるように配さ れて、垂直方向上向きに膨出成形されている。そして、左右に配された左側縁辺 凸部27および右側縁辺凸部28は、互いに等しい長さで、かつ、中央に配され た中央凸部29よりも短く形成されている。
【0020】 これら凸部21〜29によって相対的に、下板12には凹部がそれぞれ形成さ れており、これら凹部によってフロアパネル本体10には各種のリブがそれぞれ 実質的に形成されている。
【0021】 すなわち、フロアパネル本体10の前辺には第1縁辺リブ31が、前辺の屈曲 部と第1コーナー凸部21、前側縁辺凸部25および第2コーナー凸部22の各 立ち上がり側壁とによってそれぞれ形成されている。フロアパネル本体10の後 辺には第2縁辺リブ32が、後辺の屈曲部と第3コーナー凸部23、後側縁辺凸 部26および第4コーナー凸部24の各立ち上がり側壁とによってそれぞれ形成 されている。
【0022】 また、フロアパネル本体10の左辺には第3縁辺リブ33が、左辺の屈曲部お よびケーブル引出口17の屈曲部19と、第1コーナー凸部21、左側縁辺凸部 27および第3コーナー凸部23の各立ち上がり側壁とによって形成されている 。同様に、フロアパネル本体10の右辺には第4縁辺リブが、右辺の屈曲部およ びコード引出口17の屈曲部19と、第2コーナー凸部22、右側縁辺凸部28 および第4コーナー凸部24の各立ち上がり側壁とによって形成されている。
【0023】 フロアパネル本体10の前側左部には第1補強リブ35が、第1コーナー凸部 21の斜辺に沿うように形成されている。第1補強リブ35の両端は前辺の第1 縁辺リブ31の左側中間位置と、左辺の第3縁辺リブ33のケーブル引出口17 に対向する位置とにそれぞれ連結された状態になっている。すなわち、第1補強 リブ35は第1縁辺リブ31と第3縁辺リブ33との間に斜めに架橋された状態 になっている。
【0024】 フロアパネル本体10の前側右部には第2補強リブ36が、第2コーナー凸部 22の斜辺に沿うように形成されている。第2補強リブ36の両端は前辺の第1 縁辺リブ31の右側中間位置と、右辺の第4縁辺リブ34のケーブル引出口17 に対向する位置とにそれぞれ連結された状態になっている。すなわち、第2補強 リブ36は第1縁辺リブ31と第4縁辺リブ34との間に斜めに架橋された状態 になっている。
【0025】 フロアパネル本体10の後側左部には第3補強リブ37が、第3コーナー凸部 23の斜辺に沿うように形成されている。第3補強リブ37の両端は後辺の第2 縁辺リブ32の左側中間位置と、左辺の第3縁辺リブ33のケーブル引出口17 に対向する位置とにそれぞれ連結された状態になっている。すなわち、第3補強 リブ37は第2縁辺リブ32と第3縁辺リブ33との間に斜めに架橋された状態 になっている。
【0026】 フロアパネル本体10の後側右部には第4補強リブ38が、第4コーナー凸部 24の斜辺に沿うように形成されている。第4補強リブ38の両端は後辺の第2 縁辺リブ32の右側中間位置と、右辺の第4縁辺リブ34のケーブル引出口17 に対向する位置とにそれぞれ連結された状態になっている。すなわち、第4補強 リブ38は第2縁辺リブ32と第4縁辺リブ34との間に斜めに架橋された状態 になっている。
【0027】 フロアパネル本体10における前側縁辺凸部25の内側には第1サブ補強リブ 39が、前側縁辺凸部25に沿うように配されて形成されている。この第1サブ 補強リブ39は左右の第1補強リブ35と第2補強リブ36とに連結されて、架 橋された状態になっている。
【0028】 フロアパネル本体10における後側縁辺凸部26の内側には第2サブ補強リブ 40が、後側縁辺凸部26に沿うように配されて形成されている。この第2サブ 補強リブ40は左右の第3補強リブ37と第4補強リブ38とに連結されて、架 橋された状態になっている。
【0029】 フロアパネル本体10の中央部の左側位置には第3サブ補強リブ41が左側縁 辺凸部27と中央凸部29とに挟まれて形成されており、この第3サブ補強リブ 41は第1サブ補強リブ39と第2サブ補強リブ40とに連結されて架橋された 状態になっている。
【0030】 フロアパネル本体10の中央部の右側位置には第4サブ補強リブ42が右側縁 辺凸部28と中央凸部29とに挟まれて形成されており、この第4サブ補強リブ 42は第1サブ補強リブ39と第2サブ補強リブ40とに連結されて架橋された 状態になっている。
【0031】 本実施例においては、フロアパネル本体10における下板12の各凹部によっ て上板11の下側に形成された空間には、発泡性のセメントやモルタル等の補強 材20が充填されている。したがって、各リブ31〜42は上板11と下板12 とによって取り囲むパイプ形態部と、このパイプの胴壁によって形成された中空 部に充填されている補強材20の中実部とによって高強度に構築されていること になる。
【0032】 また、上板11と下板12が用いられてフロアパネル本体10が製造されるに 際しては、上板11と下板12とき縁辺部が全周にわたってかしめ加工されると ともに、溶接される。さらに、上板11と下板12との接触面がスポット溶接等 によって互いに接合されるとともに、補強材充填口(図示せず)からセメントや モルタル等の補強材20が中空部内に注入される。そして、フロアパネル1はこ の補強材20によって強度が保たれるとともに、床面16に敷設された状態にお いて人間が歩いた時や荷重運搬者が走行した時に振動が発生するのを防止される ようになっている。
【0033】 次に、前記構成に係るフロアパネルの使用方法について説明する。
【0034】 フロアパネル1が床面上に敷設されるに際しては、4箇所の各雌ねじ金具14 内に各支持脚15の雄ねじ部がそれぞれ螺入される。各支持脚15の螺入の長さ が適当に調整された状態で、フロアパネル1が支持脚15を下に向けられて床面 16上に載置される。フロアパネル1にがたつきがある場合には各支持脚15の 高さが適宜微調整される。
【0035】 複数枚のフロアパネル1が床面16上に載置された後、4枚のフロアパネル1 は互いに4隅が突き合わされる。4枚のフロアパネル1の対向する各連結具装着 部13によって形成された円形穴に連結具(図示せず)が装着され、4枚のフロ アパネル1相互が連結される。この連結により、複数枚のフロアパネル1は安定 した状態で、床面16上に敷設された状態になる。
【0036】 そして、電話機やコンピュータ等の電気機器に電気ケーブルや電話ケーブル等 が接続されるに際しては、床面16上に配線されたケーブル類(図示せず)がケ ーブル引出口17からフロアパネル10上に引き出されて電気機器や電話機等に 接続される。
【0037】 以上のようにして、複数枚のフロアパネル1が床面16上に敷設された後、各 フロアパネル1の上には机や電気機器等が設置される。このとき、フロアパネル 1には比較的大きな荷重が集中的に、しかも、場所を予め特定されずに任意的に 作用する場合がある。したがって、各フロアパネル1は二重床の全体にわたって 堅牢に設計する必要がある。
【0038】 ところで、左辺および右辺にケーブル引出口がそれぞれ開設されているフロア パネルの中央部に集中荷重が作用したと仮定すると、フロアパネルにリブが全体 にわたって均一に形成されている従来例の場合、左右のケーブル引出口相互間を 結ぶ線において腰折れするように局所的に歪む(変形する)傾向になる。
【0039】 すなわち、図3(a)に示されているように、フロアパネルにリブが全体にわ たって均一に形成されている従来例の場合には、フロアパネルの中央部に作用し た集中荷重による歪等高線は、真円形にならずに、左右のケーブル引出口相互間 を結ぶ線に沿う方向に延びる双曲線状になるとともに、密になる傾向になる。
【0040】 なお、図3において、各歪等高線に付された数字は、フロアパネルの各部が沈 み込んだ歪変形の度合いを示すものであり、例えば、4:3:2:1、を示して いる。そして、「4」が最も歪んだ箇所を示している。
【0041】 しかし、本実施例においては、左側のケーブル引出口17が形成された左側縁 辺リブ33と前側縁辺リブ31および後側縁辺リブ32との間には、第1補強リ ブ35および第3補強リブ37がそれぞれ架橋され、右側のケーブル引出口17 が形成された右側縁辺リブ34と前側縁辺リブ31および後側縁辺リブ32との 間には、第2補強リブ36および第4補強リブ38がそれぞれ架橋されているた め、図3(b)に示されているように、フロアパネル1の中央部に作用した集中 荷重による歪等高線は、全体にわたって略真円形になるとともに、粗になる。
【0042】 図3(b)から明らかな通り、本実施例に係るフロアパネル1においては、荷 重の負荷に伴って発生する歪分布は、全体にわたって均一化された状態になる。 このように荷重による歪分布が均一化される理由は次の通りである。
【0043】 今、フロアパネル1の中央部に集中荷重が作用したと仮定すると、このフロア パネル1の強度は左右のケーブル引出口17、17付近が最も弱いため、左右の ケーブル引出口17と17とを結ぶ線に沿う腰折れ状態に変形しようとする。し かし、本実施例においては、この左右のケーブル引出口17、17には各補強リ ブ35、37および36、38がそれぞれ連結されているため、左右のケーブル 引出口17、17付近が沈み込もうとする状態はこれら補強リブ35、37およ び36、38によって引っ張られるように支えられる状態になる。したがって、 フロアパネル1が左右のケーブル引出口17と17とを結ぶ線に沿うような腰折 れ状態に変形するのは防止されることになり、フロアパネル1の歪分布は全体に わたって均一な状態になる。
【0044】 さらに、本実施例においては、第1〜第4補強リブ35〜38が第1〜第4サ ブ補強リブ39〜42によって支えられた状態になっていることにより、第1〜 第4補強リブ35〜38が左右のケーブル引出口17、17と一緒に沈み込もう とするのを防止されるため、フロアパネル1が左右のケーブル引出口17と17 とを結ぶ線に沿うような腰折れ状態に変形するのはより一層確実に防止されるこ とになり、フロアパネル1の歪分布は全体にわたってより一層均一な状態になる 。
【0045】 そして、本実施例に係るフロアパネル1において、歪分布が全体にわたって均 一になるのは、フロアパネル1の中央部に集中荷重が作用した場合に限らず、一 方に片寄って荷重が作用した場合にも同様である。
【0046】 なお、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない 範囲において、種々変更可能であることはいうまでもない。
【0047】 例えば、各リブ31〜42は上板11と下板12との中空部内に補強材20を 充填して構成するに限らず、上板11と下板12とのパイプ形態部の胴壁のみで も充分な強度を得ることができるため、上板11と下板12との中空部内に補強 材20を充填せずに、上板11と下板12とによるパイプ形態部の胴壁のみによ って、各リブ31〜42を構成してもよい。
【0048】 また、第1〜第4サブ補助リブ39、40、41および42は条件に対応して 適宜、省略または低減することができる。
【0049】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、第1〜第4縁辺リブのうちケーブル引 出口がそれぞれ配された第3縁辺リブおよび第4縁辺リブとこの両リブにそれぞ れ交差する第2縁辺リブおよび第2縁辺リブとの間に、4条の第1〜第4補強リ ブが架橋されているため、このフロアパネルに荷重が作用した際、ケーブル引出 口が開設された第3縁辺リブおよび第4縁辺リブが補強リブによって引張応力を 支持する状態になる。したがって、フロアパネルにおける両ケーブル引出口同士 を結ぶ線が折れるように局所的に大きく歪む傾向を防止し、荷重による歪をフロ アパネル全体にわたって均一化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるフロアパネルを示す図
であり、(a)は底面図、(b)はb−b線に沿う正面
断面図である。
【図2】(a)はそのフロアパネルの一部省略平面図で
あり、(b)はそれが床面に載置された状態を示す要部
断面図である。
【図3】その作用を説明するための歪分布図であり、
(a)は従来例のフロアパネルの場合を示す図、(b)
は本考案の一実施例であるフロアパネルの場合を示す図
である。
【符号の説明】
10…フロアパネル、11…上板、12…下板、13…
連結具装着部、14…雌ねじ金具、15…支持脚、16
…床面、17…ケーブル引出口、18…切欠部、19…
屈曲部、20…補強材、21…第1コーナー凸部、22
…第2コーナー凸部、23…第3コーナー凸部、24…
第4コーナー凸部、25…前側縁辺凸部(第1縁辺凸
部)、26…後側縁辺凸部(第2縁辺凸部)、27…左
側縁辺凸部(第3縁辺凸部)、28…右側縁辺凸部(第
4縁辺凸部)、29…中央凸部、31…第1縁辺リブ、
32…第2縁辺リブ、33…第3縁辺リブ、34…第4
縁辺リブ、35…第1補強リブ、36…第2補強リブ、
37…第3補強リブ、38…第4補強リブ、39…第1
サブ補強リブ、40…第2サブ補強リブ、41…第3サ
ブ補強リブ、42…第4サブ補強リブ。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四角形の平板形状に形成された上板と、
    複数の凹凸を有する四角形の板形状に形成された下板と
    が互いに接合されて四角形のパネル形状の本体が形成さ
    れており、この本体の四辺のうち一方の対辺のそれぞれ
    にケーブル引出口が形成され、また、この本体に前記下
    板の凹凸群によってリブが形成されているフロアパネル
    において、 前記本体の四辺には第1〜第4の縁辺リブが各縁辺に沿
    ってそれぞれ配設されており、 この第1〜第4縁辺リブのうち前記ケーブル引出口がそ
    れぞれ配された第3縁辺リブおよび第4縁辺リブと、こ
    の両リブにそれぞれ交差する第1縁辺リブおよび第2縁
    辺リブとの間には、4条の第1〜第4補強リブが、第3
    縁辺リブおよび第4縁辺リブにおけるケーブル引出口に
    対向する各位置と、第1縁辺リブおよび第2縁辺リブに
    おける中間部の各位置とを連結するようにそれぞれ架設
    されていることを特徴とするフロアパネル。
  2. 【請求項2】 前記4条の第1〜第4補強リブには、前
    記ケーブル引出口同士を結ぶ線と平行な第1および第2
    サブ補強リブが、第1補強リブと第2補強リブとの間
    に、および、第3補強リブと第4補強リブとの間に架橋
    するようにそれぞれ連結されていることを特徴とする請
    求項1に記載のフロアパネル。
  3. 【請求項3】 前記第1サブ補強リブおよび第2サブ補
    強リブには第3サブ補強リブおよび第4サブ補強リブ
    が、第1サブ補強リブと第2サブ補強リブとにそれぞれ
    架橋するようにそれぞれ連結されていることを特徴とす
    る請求項2に記載のフロアパネル。
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JPH0291353A (ja) * 1988-09-29 1990-03-30 Naka Tech Lab フロアパネル

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