JP3441809B2 - フロアパネル - Google Patents

フロアパネル

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JP3441809B2
JP3441809B2 JP23817594A JP23817594A JP3441809B2 JP 3441809 B2 JP3441809 B2 JP 3441809B2 JP 23817594 A JP23817594 A JP 23817594A JP 23817594 A JP23817594 A JP 23817594A JP 3441809 B2 JP3441809 B2 JP 3441809B2
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勇綱 馬場
真澄 新川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に建屋の床面上に敷
設されて二重床を構成するフロアパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】建屋の床面上にフロアパネル群を敷設し
て二重床を構築すると、フロアパネル群と床面との間の
空間に、電話やコンピュータ等のケーブルを自由に配線
することができる。そして、フロアパネルにケーブル引
出口を設けておくことにより、フロアパネルと床面との
間に配線されたケーブルを所望の場所からフロアパネル
上に引出して、所望の電話機やコンピュータ等に接続す
ることができる。
【0003】従来、この種のフロアパネルとして、実開
平3−99140号公報に開示されたものが知られてい
る。図10(a)はこのフロアパネルの底面図、図10
(b)は図(a)のXb−Xb矢視断面図である。
【0004】このフロアパネル1は、正方形の平板状の
上板2と、この上板2と略同一輪郭の外周縁を有し上板
2の下側に重ねて配設されて上板2と接合された下板3
とからなる。上板2と下板3は共に鋼板から構成されて
いる。
【0005】下板3は、エンボッシング加工により各種
の凹突起が形成されることで、強度アップされている。
即ち、下板3には、下板3の外周縁に沿って正方形の環
状に形成された下向き突起形の周縁環状突起部4と、下
板3の板面中央位置で基端側が相互に合流すると共に、
該基端側合流部5aから外周縁の各コーナー部1aに向
かって放射状に延び、各先端が前記周縁環状突起部4の
各コーナー部4aに合流する下向き突起形の放射状突起
部5と、周縁環状突起部4の各コーナー部4aに配設さ
れた取付保持部6と、放射状突起部5の基端側合流部5
aの中心位置に配設された下向き凹形の中心凹部7と、
周縁環状突起部4と放射状突起部5とで囲まれた下向き
凹形の中間凹部8と、該中間凹部8内に配設された下向
き突起形の中洲状突起部9とが備わっている。これらは
すべて、下板3の板面の中心Oを基準にして対称形に形
成されている。
【0006】この場合、中心突起部7は比較的小径の円
錐台状をなしており、その側壁をなす傾斜壁7bと、中
間凹部8の側壁8bの縁との間の境界部には、割合と広
めの平坦部10が形成されている。この平坦部10は、
放射状突起部5の基端側合流部5a(ここも下向き突起
形の突起部である)の下面壁の一部をなす。
【0007】そして、下板3に形成された中心凹部7お
よび中間凹部8の各底壁7a、8aと、下板3の外周縁
に形成されたフランジ部11とが、上板2の下面に当接
されて接合されることにより、上板2と下板3が一体化
されている。図10(a)中の黒点で示す箇所は、スポ
ット溶接による接合箇所である。
【0008】このように構成されたフロアパネル1は、
四隅にある取付保持部6が支持脚等によって支持される
ことにより、施工基礎面から所定の間隔だけ浮いた状態
で保持される。
【0009】その状態で、フロアパネル1の中心部に下
向きの荷重が加わった場合、中心凹部7の傾斜壁7bに
沿って荷重が外側に分散され、平坦部10を介して放射
状突起部5に伝わり、この放射状突起部5によって、中
心Oから離れる方向に広く分散され、上板2側にも分散
される。そして、各種の方向に分散された力は、最終的
に周縁環状突起部4の下面壁(突起部4の頂壁)に伝達
され、ここから取付保持部6を介して床面に伝わる。
【0010】したがって、このフロアパネル1によれ
ば、板面の中央部に集中的に加わった荷重を広く分散す
ることができるので、中央部が局所的に沈み込むことが
なく、全体の歪みの低減を図ることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、遠近の要望と
して荷重に対する歪み量をさらに小さくしたいという要
望が出て来た。
【0012】本発明は、上記事情を考慮し、中央部に大
きな集中荷重が加わった場合の歪み量をさらに小さくす
ることのできるフロアパネルを提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、多角
形平板状の上板と、この上板と略同一輪郭の外周縁を有
し前記上板の下側に配設された下板とからなり、前記下
板には、上向きに突出して所定の巾を有し、外周縁に沿
ってほぼ環状のフランジ部と、前記フランジ部の内側で
下向きに突出しほぼ環状に形成された下向き凸形の周縁
環状下向き突起部と、前記下板の板面中央位置で基端側
が相互に合流すると共に、該基端側合流部から外周縁の
各コーナー部に向かって放射状に延び、各先端が前記周
縁環状下向き突起部の各コーナー部に合流する下向き突
起形の放射状下向き突起部と、前記放射状下向き突起部
の基端側合流部に配設された上向きに突出する中心上向
き突起部と、前記周縁環状下向き突起部と放射状下向き
突起部とで囲まれた部分で両方の下向き突起部の形状に
ほぼ対応した形状で上向きに突出する中間上向き突起部
とが備えられ、前記下板に形成された中心上向き突起部
および中間上向き突起部の各底壁と、下板の外周縁とが
前記上板の下面に当接されて接合されることにより、前
記上板と下板とが一体化されており、前記放射状下向き
突起部と周縁環状下向き突起部の合流部の前記取付保持
部より内側の位置には上向きに突出するコーナー上向き
突起部を配設し、該コーナー上向き突起部の底壁を前記
上板の下面に当接させて接合すると共に、前記中心上向
き突起部、中間上向き突起部、コーナー上向き突起部の
側壁を傾斜壁で構成してこれら上向き突起部の断面を下
側に開いた形状となし、しかも、前記中間上向き突起部
の傾斜壁と、前記中心上向き突起部の傾斜壁および/ま
たは前記コーナー上向き突起部の傾斜壁とを、相互に接
近または高さ方向の途中で交わらせて形成し、かつ前記
中間上向き突起部の傾斜壁と、コーナー上向き突起部の
傾斜壁および/ま たは中心上向き突起部の傾斜壁とを、
互いに接するように形成したことを特徴とする。
【0014】請求項2の発明は、多角形平板状の上板
と、この上板と略同一輪郭の外周縁を有し前記上板の下
側に配設された下板とからなり、前記下板には、上向き
に突出して所定の巾を有し、外周縁に沿ってほぼ環状の
フランジ部と、前記フランジ部の内側で下向きに突出し
ほぼ環状に形成された下向き凸形の周縁環状下向き突起
部と、前記下板の板面中央位置で基端側が相互に合流す
ると共に、該基端側合流部から外周縁の各コーナー部に
向かって放射状に延び、各先端が前記周縁環状下向き突
起部の各コーナー部に合流する下向き突起形の放射状下
向き突起部と、前記放射状下向き突起部の基端側合流部
に配設された上向きに突出する中心上向き突起部と、前
記周縁環状下向き突起部と放射状下向き突起部とで囲ま
れた部分で両方の下向き突起部の形状にほぼ対応した形
状で上向きに突出する中間上向き突起部とが備えられ、
前記下板に形成された中心上向き突起部および中間上向
き突起部の各底壁と、下板の外周縁とが前記上板の下面
に当接されて接合されることにより、前記上板と下板と
が一体化されており、前記放射状下向き突起部と周縁環
状下向き突起部の合流部の前記取付保持部より内側の位
置には上向きに突出するコーナー上向き突起部を配設
し、該コーナー上向き突起部の底壁を前記上板の下面に
当接させて接合すると共に、前記中心上向き突起部、中
間上向き突起部、コーナー上向き突起部の側壁を傾斜壁
で構成してこれら上向き突起部の断面を下側に開いた形
状となし、しかも、前記中間上向き突起部の傾斜壁と、
前記中心上向き突起部の傾斜壁および/または前記コー
ナー上向き突起部の傾斜壁とを、相互に接近または高さ
方向の途中で交わらせて形成し、かつ 前記上板の外周縁
に下方に折り曲げたフランジを形成し、前記下板の外周
縁を前記フランジの内側に配設したことを特徴とする。
【0015】請求項3の発明は、多角形平板状の上板
と、この上板と略同一輪郭の外周縁を有し前記上板の下
側に配設された下板とからなり、前記下板には、上向き
に突出して所定の巾を有し、外周縁に沿ってほぼ環状の
フランジ部と、前記フランジ部の内側で下向きに突出し
ほぼ環状に形成された下向き凸形の周縁環状下向き突起
部と、前記下板の板面中央位置で基端側が相互に合流す
ると共に、該基端側合流部から外周縁の各コーナー部に
向かって放射状に延び、各先端が前記周縁環状下向き突
起部の各コーナー部に合流する下向き突起形の放射状下
向き突起部と、前記放射状下向き突起部の基端側合流部
に配設された上向きに突出する中心上向き突起部と、前
記周縁環状下向き突起部と放射状下向き突起部とで囲ま
れた部分で両方の下向き突起部の形状にほぼ対応した形
状で上向きに突出する中間上向き突起部とが備えられ、
前記下板に形成された中心上向き突起部および中間上向
き突起部の各底壁と、下板の外周縁とが前記上板の下面
に当接されて接合されることにより、前記上板と下板と
が一体化されており、前記放射状下向き突起部と周縁環
状下向き突起部の合流部の前記取付保持部より内側の位
置には上向きに突出するコーナー上向き突起部を配設
し、該コーナー上向き突起部の底壁を前記上板の下面に
当接させて接合すると共に、前記中心上向き突起部、中
間上向き突起部、コーナー上向き突起部の側壁を傾斜壁
で構成してこれら上向き突起部の断面を下側に開いた形
状となし、しかも、前記中間上向き突起部の傾斜壁と、
前記中心上向き突起部の傾斜壁および/または前記コー
ナー上向き突起部の傾斜壁とを、相互に接近または高さ
方向の途中で交わらせて形成し、かつ 前記コーナー上向
き突起部を、略半球状または裁頭錘状に形成したことを
特徴とする。
【0016】請求項4の発明は、多角形平板状の上板
と、この上板と略同一輪郭の外周縁を有し前記上板の下
側に配設された下板とからなり、前記下板には、上向き
に突出して所定の巾を有し、外周縁に沿ってほぼ環状の
フランジ部と、前記フランジ部の内側で下向きに突出し
ほぼ環状に形成された下向き凸形の周縁環状下向き突起
部と、前記下板の板面中央位置で基端側が相互に合流す
ると共に、該基端側合流部から外周縁の各コーナー部に
向かって放射状に延び、各先端が前記周縁環状下向き突
起部の各コーナー部に合流する下向き突起形の放射状下
向き突起部と、前記放射状下向き突起部の基端側合流部
に配設された上向きに突出する中心上向き突起部と、前
記周縁環状下向き突起部と放射状下向き突起部とで囲ま
れた部分で両方の下向き突起部の形状にほぼ対応した形
状で上向きに突出する中間上向き突起部とが備えられ、
前記下板に形成された中心上向き突起部および中間上向
き突起部の各底壁と、下板の外周縁とが前記上板の下面
に当接されて接合されることにより、前記上板と下板と
が一体化されており、前記放射状下向き突起部と周縁環
状下向き突起部の合流部の前記取付保持部より内側の位
置には上向きに突出するコーナー上向き突起部を配設
し、該コーナー上向き突起部の底壁を前記上板の下面に
当接させて接合すると共に、前記中心上向き突起部、中
間上向き突起部、コーナー上向き突起部の側壁を傾斜壁
で構成してこれら上向き突起部の断面を下側に開いた形
状となし、しかも、前記中間上向き突起部の傾斜壁と、
前記中心上向き突起部の傾斜壁および/または前記コー
ナー上向き突起部の傾斜壁とを、相互に接近または高さ
方向の途中で交わらせて形成し、かつ 前記パネル本体の
外周縁のコーナー部を除く一部に切欠部を設けると共
に、前記切欠部にて、前記上板の外周縁が下方から内側
に折り返されて、前記下板の外 周縁を覆っていることを
特徴とする。
【0017】請求項5の発明は、多角形平板状の上板
と、この上板と略同一輪郭の外周縁を有し前記上板の下
側に配設された下板とからなり、前記下板には、上向き
に突出して所定の巾を有し、外周縁に沿ってほぼ環状の
フランジ部と、前記フランジ部の内側で下向きに突出し
ほぼ環状に形成された下向き凸形の周縁環状下向き突起
部と、前記下板の板面中央位置で基端側が相互に合流す
ると共に、該基端側合流部から外周縁の各コーナー部に
向かって放射状に延び、各先端が前記周縁環状下向き突
起部の各コーナー部に合流する下向き突起形の放射状下
向き突起部と、前記放射状下向き突起部の基端側合流部
に配設された上向きに突出する中心上向き突起部と、前
記周縁環状下向き突起部と放射状下向き突起部とで囲ま
れた部分で両方の下向き突起部の形状にほぼ対応した形
状で上向きに突出する中間上向き突起部とが備えられ、
前記下板に形成された中心上向き突起部および中間上向
き突起部の各底壁と、下板の外周縁とが前記上板の下面
に当接されて接合されることにより、前記上板と下板と
が一体化されており、前記放射状下向き突起部と周縁環
状下向き突起部の合流部の前記取付保持部より内側の位
置には上向きに突出するコーナー上向き突起部を配設
し、該コーナー上向き突起部の底壁を前記上板の下面に
当接させて接合すると共に、前記中心上向き突起部、中
間上向き突起部、コーナー上向き突起部の側壁を傾斜壁
で構成してこれら上向き突起部の断面を下側に開いた形
状となし、しかも、前記中間上向き突起部の傾斜壁と、
前記中心上向き突起部の傾斜壁および/または前記コー
ナー上向き突起部の傾斜壁とを、相互に接近または高さ
方向の途中で交わらせて形成し、かつ 前記上板と下板
が、上板の一部を下板の内部に食い込ませることによっ
て、相互に接合されていることを特徴とする。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【作用】請求項1〜5の発明では、上板の中心部に荷重
が下向きに作用すると、その力が下板の中心上向き突起
部の傾斜壁に沿って斜め下方に伝播する。中心上向き突
起部の傾斜壁と中間上向き突起部の傾斜壁を接近または
途中で交わらせた場合、中心上向き突起部の傾斜壁に伝
わった力はすぐに隣接する中間上向き突起部の傾斜壁側
に伝わる。つまり、中心上向き突起部の傾斜壁と中間上
向き突起部の傾斜壁との間の境界に大きめの平坦部が存
在すると、傾斜壁同士が離れた状態にあり、中心上向き
突起部の傾斜壁から中間上向き突起部の傾斜壁に力が伝
達しにくいが、その平坦部がほとんど無い状態に傾斜壁
同士が接近しているか交わっていると、中心上向き突起
部側の傾斜壁に加わった力が、すぐに中間上向き突起部
側の傾斜壁に伝わる。中間上向き突起部の傾斜壁は、周
縁環状下向き突起部よりも内側の部分では放射状下向き
突起部の側壁に相当するから、中間上向き突起部の傾斜
壁に伝わった力は、放射状下向き突起部によって放射方
向に効率良く分散して伝えられる。また、中間上向き突
起部の傾斜壁に伝わった力は、中間上向き突起部の底壁
が上板に接合されているので、上板に広く分散して伝わ
る。
【0026】放射状下向き突起部を介して放射方向に分
散して伝わった力は、放射状下向き突起部の延長上に位
置する取付保持部で受け止められ、各取付保持部を介し
て床面に伝わる。その際、取付保持部の内側には、底壁
が上板に接合されたコーナー凹部が配設されているか
ら、その部分の剛性が高められると共に、上板と下板と
の間で力の伝達が相互に行われて、下板側に伝わった力
が取付保持部を介して床面に伝えられる。また、上板側
に伝わった力は、外周縁側から下板に回り、取付保持部
を介して床面に伝えられる。
【0027】さらに、放射状下向き突起部に伝わった力
の一部は、コーナー上向き突起部を迂回して周縁環状下
向き突起部に分散し、周縁環状下向き突起部側から取付
保持部を介して床面に伝わる。また、コーナー上向き突
起部の傾斜壁と中間上向き突起部の傾斜壁が接近または
交わっている場合は、その付近の剛性がさらに高くなっ
て上板と下板の一体性が高まるので、特に取付保持部周
辺の力の分散が円滑に行われて、局部的な応力集中が緩
和される。したがって、フロアパネルの中心部に荷重が
集中的に加わった場合にも、力が効率良く分散されなが
ら床面側へ伝わることになり、局部的な応力の集中がよ
り一層改善される。
【0028】特に、請求項の発明では、傾斜壁を相互
に接する状態に設けたから、傾斜壁の高さを充分に取る
ことができる上、傾斜壁間の境界の平坦部を極小にする
ことができる。
【0029】特に、請求項の発明では、上板の外周縁
のフランジにより、上板および下板の外周縁付近の撓み
が防止される上、外周縁が保護される。また、下板の位
置決めをフランジによって行うことができる。
【0030】
【0031】特に、請求項の発明では、下板のコーナ
ー付近に配設したコーナー上向き突起部を、略半球状ま
たは裁頭錐状に形成したから、当該部分の断面係数を大
きくすることができる。
【0032】
【0033】特に、請求項の発明では、切欠部におい
て、上板を折り曲げることで下板の外周縁を覆っている
ので、エッジの露出を無くすことができる。また、折り
曲げにより強度がアップするので、撓みが防止される。
【0034】
【0035】
【0036】特に、請求項の発明では、上板の一部を
下板の内部に食い込ませることにより上板と下板を接合
しているので、接合部分に錆が生じにくく、確実性の高
い接合部を得ることができる。また、圧縮プレス加工が
可能であり、それにより面剛性のアップも図れる。
【0037】
【0038】
【0039】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0040】図1は本発明の一実施例のフロアパネルの
底面図である。図2は図1の各矢視断面図であり、
(a)はIIa−IIa矢視断面図、(b)はIIb−
IIb矢視断面図、(c)はIIc矢視断面図、(d)
はIId矢視断面図である。図2は上下を正して断面を
示している。
【0041】この実施例のフロアパネル21は、正方形
の平板状の上板22と、この上板22と略同一輪郭の外
周縁を有し上板22の下側に重ねて配設されて上板22
と接合された下板23とからなる。
【0042】上板22と下板23は共に鋼板から構成さ
れ、この実施例では上板22が1.4mm厚、下板23
が1.2mm厚の鋼板から構成されている。鋼板の厚さ
としては、強度性能および軽量化、加工性を考慮した場
合、0.8mm〜1.5mmの範囲にするのが望まし
く、下板23は上板22より多彩な絞り加工を施すの
で、薄いものとするのが望ましい。鋼板としては、価格
的に安価な普通鋼板や亜鉛メッキ鋼板、さらには制振鋼
板等を使用することができる。防錆処理された鋼板を用
いれば、錆の発生を防止することができる。
【0043】下板23は、絞り加工により各種の上下方
向突起が形成されることで、強度アップされている。即
ち、下板23には、下板23の外周縁の内側に外周縁に
沿って略正方形のほぼ環状に形成された下向き突起形の
周縁環状下向き突起部24と、下板23の板面中央位置
で基端側が相互に合流すると共に、該基端側合流部25
aから外周縁の各コーナー部23aに向かって放射状
(この場合、対角線に沿って十字状)に延び、各先端が
前記周縁環状下向き突起部24の各コーナー部24aに
合流する下向き突起形の放射状下向き突起部25と、周
縁環状下向き突起部24の各コーナー部24aに配設さ
れた取付保持部26と、放射状下向き突起部25の基端
側合流部25aの中心位置に配設された上向き突起形の
中心上向き突起部27と、周縁環状下向き突起部24と
放射状下向き突起部25とで囲まれた上向き突起形の中
間上向き突起部28と、該中間上向き突起部28内に中
洲状に配設された下向き突起形の高さの低い中洲状下向
き突起部29と、放射状下向き突起部25と周縁環状下
向き突起部24の合流部25bの取付保持部26より内
側の位置に配設された上向き突起形のコーナー上向き突
起部30とが備わっている。これらはすべて、下板23
の板面の中心Oを基準にして対称形に形成されている。
【0044】中心凹部27は、比較的大径の略円錐台状
(あるいは半球状で頂部を平にしたものでもよい)をな
しており、底壁27aと、それを囲む傾斜壁27bから
なる側壁とを有している。コーナー上向き突起部30
も、円錐台状(あるいは半球状で頂部を平にしたもので
もよい)をなしており、底壁30aと、それを囲む傾斜
壁30bからなる側壁とを有している。中間上向き突起
部28も、底壁28aと、それを囲む傾斜壁28bから
なる側壁とを有している。したがって、これら中心上向
き突起部27、中間上向き突起部28、およびコーナー
上向き突起部30の断面は、全て下側に開いた形状とな
っている。
【0045】また、中間上向き突起部28と中心上向き
突起部27とが隣接する箇所では、中間上向き突起部2
8の傾斜壁28bと中心上向き突起部27の傾斜壁27
bとの縁部(下端縁)同士が接近して、ほとんど接した
状態に形成され、それにより傾斜壁28bと傾斜壁27
bの境界にあった平坦部(図10の符号10で示す部
分)がほとんど無い状態になっている。この箇所は、図
1、図2においてP1で示す部分である。また、中間上
向き突起部28とコーナー上向き突起部30とが隣接す
る箇所でも、中間上向き突起部28の傾斜壁28bとコ
ーナー上向き突起部30の傾斜壁30bとの縁部(下端
縁)同士が接近して、ほとんど接した状態に形成され、
それにより傾斜壁28bと傾斜壁30bの境界に平坦部
がほとんど無い状態になっている。この箇所は、図1、
図2において、P2で示す部分である。
【0046】そして、下板23に形成された中心上向き
突起部27、中間上向き突起部28、コーナー上向き突
起部30の各底壁27a、28a、30aと、下板3の
外周縁に形成されたフランジ部31とが、上板22の下
面に当接されて接合されることにより、上板22と下板
23が一体化されている。図1中の黒点で示す箇所は接
合部100である。この場合の接合は、スポット溶接や
リベットによって行ってもよいが、本実施例の接合部1
00では、図4に示すようプレス型のパンチとダイで、
上板22の一部を下板23の内部に食い込ませることに
より、上板22と下板23を加締め接合している。即
ち、上板22に上からパンチで凹み101を設けて、反
対側(下面側)をダイで設けくさび形(下拡がりのテー
パ状)の突起102を形成し、その突起102を下板2
3の凹み103内に食い込ませることにより接合してい
る。なお凹み101の大きさは女性のハイヒールのカカ
トよりも小さい5mm程度とするのが好ましい。
【0047】また、下板23の外周縁のフランジ31部
は固定代として形成されたもので、上板22の外周縁に
下向きに折曲形成したフランジ33の内側に収容され、
ここで位置決めされた状態で上板22に接合されてい
る。なお突起部27,28,30の各頂部は実質的に平
面をなす量だけ突出さすが、中心突起部27の頂部を他
の突起部28,30よりやや高くするのが好ましい。
【0048】また、フロアパネル21の四隅には、連結
具装着部35が四半円形状にそれぞれ形成されている。
各連結具装着部35は、図3に示すように、上板22お
よび下板23を接合した状態で、垂直方向下向きに屈曲
させた後、さらに水平に屈曲させ、上板22の先端のみ
を上向きに折り曲げた形に形成されている。連結具装着
部35は、4枚のフロアパネル21を突き合わさせた状
態において、4個で円形の穴を形成するもので、この円
形穴に連結具(図示せず)が挿入されて4個の装着部3
5の係合部に連結具が係合されることにより、4枚のフ
ロアパネル21が相互に連結されるようになっている。
【0049】フロアパネル21の4箇所の連結具装着部
35の内側には、下板23側の取付保持部26としての
バーリング孔、および上板23側の取付保持部37とし
てのバーリング孔が形成されており、これらバーリング
孔には、内周に雌ねじの形成されたスリーブ39が嵌合
されている。なお、図2(c)に示すように、下板23
の取付保持部26の周囲には、スリーブ39を受ける段
差面26aが形成されている。そして、スリーブ39に
上下位置を調整するための調整ネジ40が螺合されてい
る。調整ネジ40の下端は、床面46上に突設された支
持スタンド42の受台44上に回転可能に係合されてお
り、調整ネジ40を、上板23側の取付保持部37とし
てのバーリング孔を通して回すことにより、調整ネジ4
0および支持スタンド42を介して床面46から浮いた
状態に保持されされているフロアパネル21の高さを調
整できるようになっている。
【0050】また、図1に示すように、フロアパネル2
1における前後左右の4辺のうち、一方の対辺には、一
対のケーブル引出口(切欠部)52が略U字形状にそれ
ぞれ形成されている。このケーブル引出口52は、図2
(d)に示すように、下板23に設けられた略U字形状
の切欠部の周縁52aを、上板22に設けられた略U字
状の切欠部の周縁部52bで覆った形に形成されてい
る。即ち、上板23側の周縁部52bは下方に折り曲げ
た上、さらに内方に折り返されており、その袋状に折り
返した部分で下板23側の周縁部52aを覆い、その状
態で周縁部52a、52b同士が加締められている。こ
のケーブル引出口52によって、フロアパネル21群の
下方空間に配線されたケーブル類(図示せず)を、フロ
アパネル21群の上方空間に引出せるようになってい
る。
【0051】次に、前記構成のフロアパネル21の使用
方法について説明する。
【0052】フロアパネル21を床面上に敷設するに際
しては、図3に示すように4箇所の各スリーブ39内
に、予め床面46上に設置した支持スタンド42の調整
ネジ40を螺合する。これにより、支持スタンド42を
介して床面46上にフロアパネル21を載置することが
できる。そして、その状態で調整ネジ40を回すこと
で、高さを調整し、一定の水平状態にフロアパネル21
を保持することができる。このようにして、複数枚のフ
ロアパネル21を床面に載置したら、4枚のフロアパネ
ル21の互い突き合わせられた四隅の連結具装着部3
5に連結具(図示せず)を係合させて、フロアパネル2
1を相互に連結する。これにより、複数枚のフロアパネ
ル21を安定した状態で床面46上に敷設することがで
きる。
【0053】そして、電話機やコンピュータ等のケーブ
ルを接続する場合は、床面46上に配線されたケーブル
を、ケーブル引出口52からフロアパネル21上に引出
して、電話機等に接続する。その後、フロアパネル21
の上に、机や電気機器等を設置する。この状態で、フロ
アパネル21には、全体的に大きな荷重がかかる場合も
あるし、集中的に大きな荷重がかかる場合もある。
【0054】本実施例のフロアパネル21は、下板23
が上下方向に突起形状に成形された上で上板22と一体
化されることにより、各突起部のある箇所でボックス断
面となっている。したがって、フロアパネル21の上面
全体に大きな荷重が加わった場合は、ボックス断面部分
が充分な剛性を発揮するため、フロアパネル21が局所
的に歪むことはない。
【0055】また、フロアパネル21の中央部に大きな
荷重が集中的に加わった場合は、まず中央部が、下板2
3の中心上向き突起部27で上板22と結合されている
ので、2倍の板厚になり、2倍の剛性を持つ。その上、
中心部に荷重が下向きに作用すると、その力が下板23
の中心上向き突起部27の傾斜壁27bに沿って斜め下
方に伝播する。ここで、中心上向き突起部27の傾斜壁
27bと中間上向き突起部28の傾斜壁28bが接して
いるので、中心上向き突起部27の傾斜壁27bに伝わ
った力は、すぐに隣接する中間上向き突起部28の傾斜
壁28b側に伝わる。つまり、中心上向き突起部27の
傾斜壁27bと中間上向き突起部28の傾斜壁28bと
の間の境界に大きめの平坦部(図10の符号10で示す
部分)が存在すると、傾斜壁27b、28b同士が離れ
た状態にあり、中心上向き突起部27の傾斜壁27bか
ら中間上向き突起部28の傾斜壁28bに力が伝達しに
くいが、その平坦部がほとんど無い状態に傾斜壁27
b、28b同士が接近しているので、中心上向き突起部
27側の傾斜壁27bに加わった力が、すぐに中間上向
き突起部28側の傾斜壁28bに伝わる。
【0056】中間上向き突起部28の傾斜壁28bは、
周縁環状下向き突起部24よりも内側の部分では放射状
下向き突起部25の側壁に相当するから、中間上向き突
起部28の傾斜壁28bに伝わった力は、放射状下向き
突起部25によって放射方向に効率良く分散して伝わ
る。また、中間上向き突起部28の傾斜壁28bに伝わ
った力は、中間上向き突起部28の底壁28aが上板2
2に接合されているので、上板22に広く分散して伝わ
る。
【0057】放射状下向き突起部25を介して放射方向
に分散して伝わった力は、放射状下向き突起部25の延
長上に位置する取付保持部26で受け止められ、各取付
保持部26を介して床面に伝わる。その際、取付保持部
26の内側には、底壁30aが上板22に接合されたコ
ーナー上向き突起部30が配設されているから、その部
分の剛性が高められると共に、上板22と下板23との
間で力の伝達が相互に行われて、下板23側に伝わった
力が取付保持部26を介して床面に伝えられる。また、
上板22側に伝わった力は、外周縁側から下板23に回
り、取付保持部26を介して床面に伝えられる。
【0058】さらに、放射状下向き突起部25に伝わっ
た力の一部は、コーナー上向き突起部30を迂回して周
縁環状下向き突起部24に分散し、周縁環状下向き突起
部24側から取付保持部26を介して床面に伝わる。ま
た、コーナー上向き突起部30の傾斜壁30bと中間上
向き突起部28の傾斜壁28bが接近しているので、そ
の付近の剛性がさらに高くなって上板22と下板23の
一体性が高まるので、特に取付保持部26周辺の力の分
散が円滑に行われ、局部的な応力集中が緩和される。し
たがって、フロアパネル21の中心部に荷重が集中的に
加わった場合にも、力が効率良く分散されながら床面側
へ伝わることになり、局部的な対折れ曲り性が一層改善
される。
【0059】次に、本実施例のフロアパネル21の特徴
点が有る場合と無い場合について、中央部に下向き集中
荷重(300kgf)を加えて撓み試験をした結果を説
明する。
【0060】特徴点を有する方の本実施例によるフロア
パネル21は、全体が500mm×500mmの正方形
で上板1.4mm厚さ、下板1.2mm厚さの亜鉛メッ
キ鋼板で作られ中心上向き突起部27の直径が112m
m、頂部の直径55mmであり、コーナー上向き突起部
30は直径80mm頂部の直径40mmを有してい
る。一方、これと比較するフロアパネル(比較例)の方
は、中心上向き突起部27の直径が100mmで、コー
ナー上向き突起部を有していない。その他の構成は全て
同じものとする。また突起部27,28,30の突出量
は23mmでその他の部分の寸法は図5にほぼ相似的縮
小形で示されている。
【0061】図5、図6は本実施例のフロアパネル21
を撓み試験するための測定点の位置を示している。図
はフロアパネル21の底面図、図6(a)は図5のVI
a矢視断面図、図6(b)は図5のVIb矢視断面図で
ある。図7(a)は測定した断面の位置を示す図、図7
(b)〜(d)はそれぞれ図7(a)に示す断面A、断
面B、断面Cの位置で測定した各測定点の変位量を示す
図である。測定点は、各断面A、B、C毎に間隔的に
、、、、(必要に応じて「’」「”」を付し
て区別してある)まで必要数だけ決めてある。図8は断
面Aにおける変形の様子を示し、(a)は比較例の場
合、(b)は本実施例の場合を示す。実線が変形前の形
状、点線が変形後の形状を示す。
【0062】測定の結果、図7(b)〜(d)に示すよ
うに、中心上向き突起部27の直径を100mmから1
12mmにし、直径80mm、頂部の直径40mmのコ
ーナー上向き突起部30を付加した本実施例では、比較
例に比べて変位量δが全体を通して大幅に減ることがわ
かる。特に、中央部での変位量は、図8でも分かるよう
に大幅に減る。これは、前述したように、比較例の場合
は、中心上向き突起部27の径が小さいことにより、中
心上向き突起部27の隣に平坦部10が存在し、この平
坦部10と中心上向き突起部27の傾斜壁27bの交点
10aが屈曲変形し、それによって中央部が下方に大き
く変位するが、本実施例の場合は、平坦部がほとんど無
いので、中心上向き突起部27の傾斜部27bに伝わっ
た力が、ほぼ直接、中間上向き突起部28側の傾斜壁2
8bに伝達して、放射状突起部25を介して拡散するた
めと考えられる。
【0063】ちなみに、比較例の場合の中心部の変位量
δ1は、2.5〜2.6mm/300kgfであるのに
対し、本実施例の場合の中心部の変位量δ2は、1.6
5〜1.7mm/300kgfであった。
【0064】その他の効果としては、本実施例のフロア
パネル21は、下板23に設けた上下方向の突起形状に
よって上板22の下側に空間を確保しており、この空間
により、床面に敷設された状態で人間が歩いた時や荷重
運搬時の振動が発生するのを防止することができる。
【0065】また、上板22の外周縁にフランジ33が
あることによって、上板22および下板23の外周縁付
近の撓みを防止することができる上、フロアパネル21
の外周縁を保護することができる。
【0066】また、このフランジ33は、下板23の位
置決めの容易化を図ることができるので、生産効率のア
ップにも寄与する。
【0067】さらに、本実施例のフロアパネル21で
は、中心上向き突起部27およびコーナー上向き突起部
30を、略半球状または裁頭錐状に形成したから、同部
分の断面係数を大きくすることができ、周辺の剛性アッ
プに寄与する。
【0068】また、ケーブル引出口52の切欠部では、
上板22側の周縁部52bを折り曲げることで、下板2
3の周縁部52aを覆っているので、エッジの露出を無
くすことができ、ケーブルを保護することができる。ま
た、折り曲げて加締めた構造をとることにより、この部
分の強度をアップし、撓み変形を防止することができ
る。
【0069】また、上板22と下板23の接合を、上板
22の一部を下板23の内部に食い込ませることにより
行っているから、接合部100に錆が生じにくく、確実
性の高い接合部を得ることができる。また、圧縮プレス
加工によるから、それによる面剛性のアップも図れる。
なお、使用の際の錆が心配されないときには上板22と
下板23をスポット溶接により接合することができ、圧
縮プレス加工よりも、容易に接合することができるう
え、表面の平滑化が図れる。
【0070】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々
変形可能であることはいうまでもない。
【0071】図9に示す別の実施例のフロアパネル12
1では、中心上向き突起部127とコーナー上向き突起
部130の形状を円錐台状ではなく、八角錐台形状にし
ている。この場合も、中心上向き突起部127は、底壁
127aと、それを囲む傾斜壁127bからなる側壁を
有する。また、コーナー上向き突起部130は、底壁1
30aと、それを囲む傾斜壁130bからなる側壁を有
する。そして、傾斜壁127b、130bと、中間上向
き突起部28の傾斜壁28bとの関係は、前記実施例と
同様に設定されている。それ以外の錐台形状であっても
もちろんよい。
【0072】また、前記実施例では、中心上向き突起
部、コーナー上向き突起部の傾斜壁と、中間上向き突起
部の傾斜壁とをそれらの縁部が接するように形成し、隣
接する傾斜壁の高さを充分高めにとっているが、傾斜壁
同士を高さ方向の途中で交わらせても、上述した効果に
近い効果を期待することができる。
【0073】また、フロアパネルの形状は、正方形の板
形状に形成するに限らず、三角形や六角形等の多角形の
板形状に形成してもよい。
【0074】また、前記構成にかかるフロアパネルは金
属板材を用いて形成することにより実用に耐えるのに充
分な荷重強度を確保することができるが、特にそれ以上
の荷重強度が必要になる場合や、鋼板が特に薄い場合等
においては、上板と下板との間の内部空間に発泡性のセ
メントやモルタル等の補強材を充填してもよい。
【0075】また、以上の説明において「上向き」「下
向き」という用語はこのフロアパネルを施工した状態を
基準として使用している。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜5の発
明によれば、フロアパネルの中心部に大きな荷重が集中
的に加わった場合の上板の沈み込みをさらに改善するこ
とができる。
【0077】特に、請求項の発明によれば、傾斜壁間
の平坦部が実質的になくなるので、上板の沈み込みをさ
らに改善することができる。
【0078】特に、請求項の発明によれば、上板の外
周縁に設けたフランジによって、フロアパネルの外周縁
の撓み防止と保護を図ることができる。また、上板側の
フランジによって下板の位置決めができるので、製造容
易となる。
【0079】
【0080】特に、請求項3の発明によれば、コーナー
上向き突起部の断面係数を大きくできるので、その部分
の撓み防止効果の増大が図れる。
【0081】
【0082】特に、請求項4の発明によれば、切欠部の
エッジを無くしたから、切欠部から配線を引き出した場
合の配線の保護を図ることができる。また、折り曲げ構
造によって切欠部の撓み防止効果の増大が図れる。
【0083】
【0084】
【0085】特に、請求項5の発明によれば、上板と下
板を確実に接合することができる。しかも接合部から錆
が生じにくく、接合部の剛性アップも図れる。
【0086】
【0087】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のフロアパネルの底面図であ
る。
【図2】図1の各矢視断面を上下の向きを正して示す図
で、(a)はIIa−IIa矢視断面図、(b)はII
b−IIb矢視断面図、(c)はIIc矢視断面図、
(d)はIId矢視断面図である。
【図3】本発明の一実施例のフロアパネルを床面に、支
持スタンドを介して載置した場合のコーナー部の構成を
示す断面図である。
【図4】本発明の一実施例のフロアパネルにおける上板
と下板の接合部の構成を示す拡大断面図である。
【図5】本発明の一実施例のフロアパネルに負荷が作用
した場合の変位量を測定するにあたり、各測定点をどこ
に設定したかを示すフロアパネルの底面図である。
【図6】同じく測定点をどこに設定したかを示す図1の
各矢視断面図であり、(a)はVIa矢視図、(b)は
VIb矢視図である。
【図7】従来例と本発明の一実施例のフロアパネルの負
荷作用時の変位量の違いを測定した結果を示す図であ
り、(a)は測定した断面の位置を示す説明図、(b)
はA断面における測定点と変位量の関係を示す図、
(c)はB断面における測定点と変位量の関係を示す
図、(d)はC断面における測定点と変位量の関係を示
す図である。
【図8】図7に示したA断面における変位前と変位後の
状態の違いを示す断面図で、(a)は比較例、(b)は
本実施例を示す図である。
【図9】本発明の他の実施例のフロアパネルの底面図で
ある。
【図10】従来のフロアパネルの一例を示し,(a)は
このフロアパネルの底面図であり(b)はXb−Xbの
矢視断面図である.
【符号の説明】
21 フロアパネル 22 上板 23 下板 23a コーナー部 24 周縁環状下向き突起部 24a コーナー部 25 放射状下向き突起部 25a 基端側合流部 25b 合流部 26 取付保持部 27 中心上向き突起部 27a 底壁 27b 傾斜壁 28 中間上向き突起部 28a 底壁 28b 傾斜壁 30 コーナー上向き突起部 30a 底壁 30b 傾斜壁 31 フランジ部 33 フランジ 52 ケーブル引出部(切欠部) 100 接合部 121 フロアパネル 127 中心上向き突起部 127a 底壁 127b 傾斜壁 130 コーナー上向き突起部 130a 底壁 130b 傾斜壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平6−62084(JP,U) 実開 平6−44929(JP,U) 実開 昭63−195043(JP,U) 特公 平4−73505(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 15/024

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多角形平板状の上板と、この上板と略同
    一輪郭の外周縁を有し前記上板の下側に配設された下板
    とからなり、 前記下板には、上向きに突出して所定の巾を有し、外周
    縁に沿ってほぼ環状のフランジ部と、 前記フランジ部の内側で下向きに突出しほぼ環状に形成
    された下向き凸形の周縁環状下向き突起部と、 前記下板の板面中央位置で基端側が相互に合流すると共
    に、該基端側合流部から外周縁の各コーナー部に向かっ
    て放射状に延び、各先端が前記周縁環状下向き突起部の
    各コーナー部に合流する下向き突起形の放射状下向き突
    起部と、 前記放射状下向き突起部の基端側合流部に配設された上
    向きに突出する中心上向き突起部と、 前記周縁環状下向き突起部と放射状下向き突起部とで囲
    まれた部分で両方の下向き突起部の形状にほぼ対応した
    形状で上向きに突出する中間上向き突起部とが備えら
    れ、 前記下板に形成された中心上向き突起部および中間上向
    き突起部の各底壁と、下板の外周縁とが前記上板の下面
    に当接されて接合されることにより、前記上板と下板と
    が一体化されており、 前記放射状下向き突起部と周縁環状下向き突起部の合流
    部の前記取付保持部より内側の位置には上向きに突出す
    るコーナー上向き突起部を配設し、 該コーナー上向き突起部の底壁を前記上板の下面に当接
    させて接合すると共に、 前記中心上向き突起部、中間上向き突起部、コーナー上
    向き突起部の側壁を傾斜壁で構成してこれら上向き突起
    部の断面を下側に開いた形状となし、 しかも、前記中間上向き突起部の傾斜壁と、前記中心上
    向き突起部の傾斜壁および/または前記コーナー上向き
    突起部の傾斜壁とを、相互に接近または高さ方向の途中
    で交わらせて形成し、かつ前記中間上向き突起部の傾斜
    壁と、コーナー上向き突起部の傾斜壁および/または中
    心上向き突起部の傾斜壁とを、互いに接するように形成
    したことを特徴とするフロアパネル。
  2. 【請求項2】 多角形平板状の上板と、この上板と略同
    一輪郭の外周縁を有し前記上板の下側に配設された下板
    とからなり、 前記下板には、上向きに突出して所定の巾を有し、外周
    縁に沿ってほぼ環状のフランジ部と、 前記フランジ部の内側で下向きに突出しほぼ環状に形成
    された下向き凸形の周縁環状下向き突起部と、 前記下板の板面中央位置で基端側が相互に合流すると共
    に、該基端側合流部から外周縁の各コーナー部に向かっ
    て放射状に延び、各先端が前記周縁環状下向き突起部の
    各コーナー部に合流する下向き突起形の放射状下向き突
    起部と、 前記放射状下向き突起部の基端側合流部に配設された上
    向きに突出する中心上向き突起部と、 前記周縁環状下向き突起部と放射状下向き突起部とで囲
    まれた部分で両方の下向き突起部の形状にほぼ対応した
    形状で上向きに突出する中間上向き突起部とが備えら
    れ、 前記下板に形成された中心上向き突起部および中間上向
    き突起部の各底壁と、下板の外周縁とが前記上板の下面
    に当接されて接合されることにより、前記上板と下板と
    が一体化されており、 前記放射状下向き突起部と周縁環状下向き突起部の合流
    部の前記取付保持部より内側の位置には上向きに突出す
    るコーナー上向き突起部を配設し、 該コーナー上向き突起部の底壁を前記上板の下面に当接
    させて接合すると共に、 前記中心上向き突起部、中間上向き突起部、コーナー上
    向き突起部の側壁を傾斜壁で構成してこれら上向き突起
    部の断面を下側に開いた形状となし、 しかも、前記中間上向き突起部の傾斜壁と、前記中心上
    向き突起部の傾斜壁および/または前記コーナー上向き
    突起部の傾斜壁とを、相互に接近または高さ方向の途中
    で交わらせて形成し、かつ 前記上板の外周縁に下方に折
    り曲げたフランジを形成し、前記下板の外周縁を前記フ
    ランジの内側に配設した ことを特徴とするフロアパネ
    ル。
  3. 【請求項3】 多角形平板状の上板と、この上板と略同
    一輪郭の外周縁を有し前記上板の下側に配設された下板
    とからなり、 前記下板には、上向きに突出して所定の巾を有し、外周
    縁に沿ってほぼ環状のフランジ部と、 前記フランジ部の内側で下向きに突出しほぼ環状に形成
    された下向き凸形の周縁環状下向き突起部と、 前記下板の板面中央位置で基端側が相互に合流すると共
    に、該基端側合流部から外周縁の各コーナー部に向かっ
    て放射状に延び、各先端が前記周縁環状下向き突起部の
    各コーナー部に合流する下向き突起形の放射状下向き突
    起部と、 前記放射状下向き突起部の基端側合流部に配設された上
    向きに突出する中心上向き突起部と、 前記周縁環状下向き突起部と放射状下向き突起部とで囲
    まれた部分で両方の下向き突起部の形状にほぼ対応した
    形状で上向きに突出する中間上向き突起部とが備えら
    れ、 前記下板に形成された中心上向き突起部および中間上向
    き突起部の各底壁と、下板の外周縁とが前記上板の下面
    に当接されて接合されることにより、前記上板と下板と
    が一体化されており、 前記放射状下向き突起部と周縁環状下向き突起部の合流
    部の前記取付保持部より内側の位置には上向きに突出す
    るコーナー上向き突起部を配設し、 該コーナー上向き突起部の底壁を前記上板の下面に当接
    させて接合すると共に、 前記中心上向き突起部、中間上向き突起部、コーナー上
    向き突起部の側壁を傾斜壁で構成してこれら上向き突起
    部の断面を下側に開いた形状となし、 しかも、前記中間上向き突起部の傾斜壁と、前記中心上
    向き突起部の傾斜壁および/または前記コーナー上向き
    突起部の傾斜壁とを、相互に接近または高さ方向の途中
    で交わらせて形成し、かつ 前記コーナー上向き突起部
    を、略半球状または裁頭錘状に形成した ことを特徴とす
    るフロアパネル。
  4. 【請求項4】 多角形平板状の上板と、この上板と略同
    一輪郭の外周縁を有 し前記上板の下側に配設された下板
    とからなり、 前記下板には、上向きに突出して所定の巾を有し、外周
    縁に沿ってほぼ環状のフランジ部と、 前記フランジ部の内側で下向きに突出しほぼ環状に形成
    された下向き凸形の周縁環状下向き突起部と、 前記下板の板面中央位置で基端側が相互に合流すると共
    に、該基端側合流部から外周縁の各コーナー部に向かっ
    て放射状に延び、各先端が前記周縁環状下向き突起部の
    各コーナー部に合流する下向き突起形の放射状下向き突
    起部と、 前記放射状下向き突起部の基端側合流部に配設された上
    向きに突出する中心上向き突起部と、 前記周縁環状下向き突起部と放射状下向き突起部とで囲
    まれた部分で両方の下向き突起部の形状にほぼ対応した
    形状で上向きに突出する中間上向き突起部とが備えら
    れ、 前記下板に形成された中心上向き突起部および中間上向
    き突起部の各底壁と、下板の外周縁とが前記上板の下面
    に当接されて接合されることにより、前記上板と下板と
    が一体化されており、 前記放射状下向き突起部と周縁環状下向き突起部の合流
    部の前記取付保持部より内側の位置には上向きに突出す
    るコーナー上向き突起部を配設し、 該コーナー上向き突起部の底壁を前記上板の下面に当接
    させて接合すると共に、 前記中心上向き突起部、中間上向き突起部、コーナー上
    向き突起部の側壁を傾斜壁で構成してこれら上向き突起
    部の断面を下側に開いた形状となし、 しかも、前記中間上向き突起部の傾斜壁と、前記中心上
    向き突起部の傾斜壁および/または前記コーナー上向き
    突起部の傾斜壁とを、相互に接近または高さ方向の途中
    で交わらせて形成し、かつ 前記パネル本体の外周縁のコ
    ーナー部を除く一部に切欠部を設けると共に、前記切欠
    部にて、前記上板の外周縁が下方から内側に折り返され
    て、前記下板の外周縁を覆っている ことを特徴とするフ
    ロアパネル。
  5. 【請求項5】 多角形平板状の上板と、この上板と略同
    一輪郭の外周縁を有 し前記上板の下側に配設された下板
    とからなり、 前記下板には、上向きに突出して所定の巾を有し、外周
    縁に沿ってほぼ環状のフランジ部と、 前記フランジ部の内側で下向きに突出しほぼ環状に形成
    された下向き凸形の周縁環状下向き突起部と、 前記下板の板面中央位置で基端側が相互に合流すると共
    に、該基端側合流部から外周縁の各コーナー部に向かっ
    て放射状に延び、各先端が前記周縁環状下向き突起部の
    各コーナー部に合流する下向き突起形の放射状下向き突
    起部と、 前記放射状下向き突起部の基端側合流部に配設された上
    向きに突出する中心上向き突起部と、 前記周縁環状下向き突起部と放射状下向き突起部とで囲
    まれた部分で両方の下向き突起部の形状にほぼ対応した
    形状で上向きに突出する中間上向き突起部とが備えら
    れ、 前記下板に形成された中心上向き突起部および中間上向
    き突起部の各底壁と、下板の外周縁とが前記上板の下面
    に当接されて接合されることにより、前記上板と下板と
    が一体化されており、 前記放射状下向き突起部と周縁環状下向き突起部の合流
    部の前記取付保持部より内側の位置には上向きに突出す
    るコーナー上向き突起部を配設し、 該コーナー上向き突起部の底壁を前記上板の下面に当接
    させて接合すると共に、 前記中心上向き突起部、中間上向き突起部、コーナー上
    向き突起部の側壁を傾斜壁で構成してこれら上向き突起
    部の断面を下側に開いた形状となし、 しかも、前記中間上向き突起部の傾斜壁と、前記中心上
    向き突起部の傾斜壁および/または前記コーナー上向き
    突起部の傾斜壁とを、相互に接近または高さ方向の途中
    で交わらせて形成し、かつ 前記上板と下板が、上板の一
    部を下板の内部に食い込ませることによって、相互に接
    合されている ことを特徴とするフロアパネル。
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