JP7311874B2 - フロアパネル及びフロアパネルの製造方法 - Google Patents

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Description

本開示は、一般には、フロアパネル及びその製造方法に関する。本開示は、詳細には、第一金属板と第二金属板との間にある空間内に芯材が充填されたフロアパネル及びその製造方法に関する。
従来、床の上にケーブル等を配置するための空間を設け、この空間の上に別の床を設けた二重床が知られている。この二重床に使用される床材として、フロアパネルが知られている。フロアパネルは、例えば、一対の金属板と、一対の金属板の間の空間内に充填された芯材とを備える。
例えば特許文献1には、表面板と裏面板を備え、表面板と裏面板との間の空間にセメント系の充填材を密封したフロアパネルが開示されている。
特開平8-226220号公報
セメント系の充填材は硬化時に収縮しやすい。このため、特許文献1のフロアパネルでは、表面板と裏面板との間の空間内に充填材のない隙間が形成されることがあった。空間内に隙間がある場合、人がフロアパネルを歩く際に、金属板から充填剤が剥がれて、音鳴りが生じることがあった。
本開示の目的は、音鳴りが生じにくいフロアパネル及びその製造方法を提供することにある。
本開示の一態様に係るフロアパネルは、第一金属板と、第二金属板と、前記第一金属板と前記第二金属板との間にある空間内に充填されている芯材とを備え、前記芯材が、膨張性を有するモルタル製である。
本開示の一態様に係るフロアパネルの製造方法は、第一金属板と第二金属板との間にある空間内に、膨張性を有するモルタルを注入し、前記モルタルを硬化させる。
本開示の上記態様によると、音鳴りが生じにくいフロアパネルを提供することができる。
図1は、本開示の一実施形態に係るフロアパネルを示す概略の斜視図である。 図2は、同上のフロアパネルのX-X線の断面図である。 図3は、同上のフロアパネルの概略の底面図である。 図4は、同上のフロアパネルが備える第二金属板の概略の斜視図である。 図5は、同上のフロアパネルを製造する方法を示す概略の断面図である。 図6は、同上のフロアパネルの変形例を示す概略の底面図である。
1.概要
本開示の一実施形態に係るフロアパネル1は、図1及び図2に示すように、第一金属板2と、第二金属板3と、第一金属板2と第二金属板3との間にある空間4内に充填されている芯材5とを備える。芯材5は、膨張性を有するモルタル製である。
芯材5が膨張性を有するモルタル製であることにより、空間4内に芯材5のない隙間ができにくい。空間4内に隙間がないことにより、人がフロアパネル1上を歩いても、芯材5が第一金属板2及び第二金属板3から剥がれにくく、音鳴りが生じにくい。
2.詳細
2-1.フロアパネルの構成
上述の通り、フロアパネル1は、第一金属板2、第二金属板3、芯材5を備える。フロアパネル1は、第一金属板2、芯材5、第二金属板3の順で重なった部分を含む(図2参照)。以下、第一金属板2、芯材5及び第二金属板3が重なる方向を、上下方向ともいう。上下方向のうち、上方向は、フロアパネル1が施工された状態での上方向とに対応し、下方向はフロアパネル1が施工された状態での下方向と対応する。以下、第一金属板2、第二金属板3及び芯材5の構成について、詳しく説明する。
(1)第一金属板
第一金属板2は、フロアパネル1が施工された状態で、上方向を向く面200と、下方向を向く面210とを有する(図1及び図2参照)。このため、面200は空間4外に位置し、面210の少なくとも一部は空間4内に位置している。
第一金属板2の材質は、例えば、鉄、アルミニウム、ステンレス、チタン、又はこれらの金属の合金である。
第一金属板2は、例えば、鋼板製であることが好ましい。この場合、第一金属板2の強度を確保しながら、第一金属板2の厚みを薄くしやすい。鋼板の一例として、めっき鋼板が挙げられる。めっき鋼板は、母材と、母材の表面上に形成されためっき層とを備える。めっき鋼板の一例として、溶融めっき鋼板が挙げられる。溶融めっき鋼板の例には、溶融亜鉛めっき鋼板、溶融アルミニウムめっき鋼板、溶融亜鉛アルミニウムめっき鋼板等が含まれる。
本実施形態のフロアパネル1では、芯材5が空間4を隙間なく充填することによって強度が向上される。すなわち、芯材5によってフロアパネル1の強度を確保することができる。このため、第一金属板2の厚みを小さくしても、フロアパネル1の強度を確保することができる。具体的には、厚みが0.3mm以上の第一金属板2を使用することができる。第一金属板2の厚みの上限値は、特に限定されないが、例えば2.3mmである。
本実施形態の第一金属板2は、第二金属板3に向かって開口した浅い箱状である(図1参照)。このため、第一金属板2は、上板部20と、上板部20の外周から下方向に突出した上板外周部21とで構成されている。本実施形態の上板部20の平面視の形状は矩形状である(図1参照)。上板部20の平面視の形状は、矩形状に限定されず、三角形状でもよく、五角形状でもよく、六角形でもよく、その他の多角形状でもよい。
上板部20には、図1に示すように、複数の上かしめ部22が設けられている。上かしめ部22は、面200が有する窪みである。上かしめ部22は、後述の下かしめ部321とかしめて固定される。このため、上かしめ部22の数は、下かしめ部321の数と同じであることが好ましい。上かしめ部22は、第一金属板2にプレス加工等を施すことによって形成できる。
(2)第二金属板
第二金属板3は、図2~図4に示すように、フロアパネル1が施工された状態で、上方向を向く面300と、下方向を向く面310を有する。このため、面300の少なくとも一部は空間4内に位置し、面310は空間4外に位置している。
第二金属板3の材質は、例えば、第一金属板2と同じである。このため、第一金属板2も、鋼板製であることが好ましい。この場合も、第二金属板3の強度を確保しながら、第二金属板3の厚みを薄くしやすい。すなわち、本実施形態では、第一金属板2及び第二金属板3が、鋼板製であることが好ましい。この場合、フロアパネル1の強度を確保しながら、フロアパネル1の厚みを薄くすることができる。
本実施形態では、芯材5が空間4を隙間なく充填することにより、フロアパネル1の強度を向上させることができる。このため、第二金属板3の厚みが小さくても、フロアパネル1の強度を確保することができる。具体的には、厚みが0.6mm以上の第二金属板3を使用することができる。第二金属板3の厚みの上限値は、特に限定されないが、例えば2.3mmである。
本実施形態の第二金属板3は、第一金属板2に向かって開口した浅い箱状である(図2~図4参照)。このため、第二金属板3は、下板部30と、下板部30の外周から上方向に突出した下板外周部31とで構成されている。本実施形態では、上板部20の平面視の形状が矩形状であるため、下板部30の平面視の形状も矩形状である(図3参照)。すなわち、下板部30の平面視の形状は、上板部20の平面視の形状と同様である。例えば、上板部20の平面視の形状が六角形状である場合には、下板部30の平面視の形状も六角形状であることが好ましい。
下板部30には、少なくとも一つの凹部32が設けられている(図2~図4参照)。すなわち、第二金属板3は、少なくとも一つの凹部32を有する。凹部32は、第二金属板3の空間4外に位置する面310の窪みであり、いわゆるディンプルである。第二金属板3が、凹部32を有することにより、リブ効果によって、第二金属板3の強度を向上させることができ、フロアパネル1の強度も向上させることができる。本実施形態の凹部32は、半球状である。このため、凹部32の平面視の形状は、円状である。凹部32は、その底部320が第一金属板2と接するように窪んでいる。このため、本実施形態の底部320は、第一金属板2と接している。凹部32は、例えば、第二金属板3にプレス成型を施すことによって形成することができる。本実施形態の第二金属板3は、複数の凹部32を有する。この場合、凹部32によるリブ効果を高めることができ、第二金属板3の強度を特に向上させることができ、フロアパネル1の強度も特に向上させることができる。
底部320には、下かしめ部321が設けられている。下かしめ部321は、面300が有する窪みである。下かしめ部321は、上かしめ部22を覆うように構成されている。このため、上かしめ部22を下かしめ部321でかしめ固定することができる。これにより、第一金属板2と凹部32とを固定することができ、第一金属板2と第二金属板3とを固定することができる。また下板部30の周縁にも下かしめ部321が設けられることが好ましい。下板部30の周縁に設けられた下かしめ部321と、上板部20の周縁に設けられた上かしめ部22とをかしめ固定することで、第一金属板2の周縁と第二金属板3の周縁とを固定することができる。
また下板部30には、凹部32とは異なる凹部33が設けられている。凹部33は、凹部32と同様に、第二金属板3の空間4外に位置する面310の窪みであるが、凹部32よりも平面視の大きさが大きく、且つ、凹部32よりも浅く窪んでいる。凹部33の平面視の形状は三角形状である(図3及び図4参照)。本実施形態では、凹部33の底部330に複数の凹部32が設けられている。また底部330に設けられた凹部32の下かしめ部321と、上かしめ部22とが、かしめ固定されている(図2参照)。これにより、凹部33内で、第一金属板2と凹部32とを固定することができ、第一金属板2と第二金属板3とを固定することができる。
(3)芯材
芯材5は、上述の通り、第一金属板2と第二金属板3の間にある空間4内に充填されている(図2参照)。まず、この空間4について説明する。
空間4は、第一金属板2の面210と、第二金属板3の面300と、の間に設けられている。このため、面210の少なくとも一部と、面300の少なくとも一部は、間隔をあけて対向している。
空間4は、面210と、面300の凹部32及び凹部33が設けられていない部分との間に設けられた空間40を含む。また空間4は、面210と、底部330との間に設けられた空間41を含む。空間40及び空間41は、繋がっていることが好ましい。この場合、空間4内にモルタルを注入する回数を少なくすることができる。
次に芯材5について説明する。本実施形態では、空間4内で、芯材5が第一金属板2及び第二金属板3と密着していることが好ましい。この場合、第一金属板2と第二金属板3と芯材5とを一体化させることができ、空間4内に隙間がある場合と比べて、フロアパネル1の強度を高くできる。また空間4内に隙間があると、フロアパネル1上を人が歩く際に、第一金属板2又は第二金属板3から芯材5が剥がれて、音鳴りが生じることがある。これに対して、芯材5が第一金属板2及び第二金属板3と密着していることにより、第一金属板2又は第二金属板3から芯材5が剥がれにくく、フロアパネル1上を人が歩いても、音鳴りが生じにくい。
本実施形態の芯材5は、膨張性を有するモルタル製である。膨張性を有するモルタルは、空間4内に注入されてから硬化するまでの間に、体積が大きくなる。このため、空間4内を芯材5で十分に充填させることができ、空間4内に隙間が形成されることを抑制できる。また本実施形態のフロアパネル1では、空間4内に注入されたモルタルが硬化するまでの間に膨張することから、芯材5から第一金属板2及び第二金属板3の少なくとも一方に対して力が掛かっていることが好ましい。その場合、芯材5と第一金属板2及び第二金属板3とが圧接された状態となり、またフロアパネル1に内圧を持たせることができる。それにより、第一金属板2及び第二金属板3から芯材5が剥がれにくくすることができるだけでなく、フロアパネル1の強度を向上させることができる。フロアパネル1に内圧を持たせることによって強度を向上させられるため、第一金属板2及び第三金属板3の厚みを薄くすることができ、それにより、フロアパネル1の軽量化及びコストダウンが可能となる。例えば第一金属板2及び第二金属板3の厚みが0.5mm以上0.8mm以下であっても、フロアパネル1の強度を十分に確保することができる。
本実施形態では、硬化前のモルタルの体積に対する、硬化後のモルタルの体積の膨張率が、0.01%以上0.3%以下であることが好ましい。膨張率が0.01%以上であることにより、空間4内に隙間が形成されにくくすることができる。また膨張率が0.3%以下であることにより、芯材5から第一金属板2又は第二金属板3に掛かる内圧によって第一金属板2又は第二金属板3に変形が生じることを抑制することができる。
本実施形態では、モルタルがグラウト材であることが好ましい。グラウト材は、膨張性を有すると共に、硬化するまでの間に収縮しにくい。このため、空間4をモルタルで満たすことができ、空間4内に隙間が形成されにくい。さらに、モルタルが硬化するまでの間に、モルタルが収縮して空間4内に隙間が形成されることを抑制できる。グラウト材は、主成分として、セメント、細骨材、及び水を含む。
セメントは、例えば、水硬性セメントである。水硬性セメントは、例えば、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、超早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセメント、エコセメント、超速硬セメント、混合セメント、アルミナセメントからなる群から選択される一種以上を含むことができる。
細骨材は、モルタルに配合され得る一般的な骨材であり、10mm網ふるいを全部通り、5mm網ふるいを質量で85%以上通る骨材を指す。細骨材は、例えば、川砂、山砂、陸砂、海砂、砂利、砕石、再生細骨材及び人口骨材からなる群から選択される一種以上を含むことができる。グラウト材において、セメント100重量部に対する細骨材の割合は、特に限定されないが、例えば100重量部以上500重量部以下である。
グラウト材は、膨張剤を含むことが好ましい。この場合、空間4内にモルタルを充填した際に、モルタルを十分に膨張させることができ、空間4内に芯材5のない隙間が形成されることを抑制することができる。膨張剤は、例えば、無水石膏、カルシウムサルホアルミネート、マグネシア、アルミニウム粉、生石灰、石灰系膨張剤、及びエトリンガイト系膨張剤からなる群から選択される一種以上を含むことができる。グラウト材において、セメント100重量部に対する膨張剤の割合は、特に限定されないが、例えば1重量部以上20重量部以下である。
グラウト材は、減水剤を含むことが好ましい。この場合、グラウト材の流動性を向上させることができ、空間4内にモルタルを充填しやすくすることができる。減水剤は、例えば、メラミン系減水剤、リグニン系減水剤、ナフタレン系減水剤、ポリカルボン酸系減水剤からなる群から選択される一種以上を含むことができる。グラウト材において、セメント100質量部に対する減水剤の割合は、特に限定されないが、例えば、0.1重量部以上5重量部以下である。
グラウト材は、セメント、細骨材、膨張剤、及び減水剤以外の種々の混和材を含むことができる。グラウト材は、例えば、粗骨材、消泡剤、増粘剤、凝結遅延剤、繊維、無水石膏、シリカヒューム、石灰石微粉末、消石灰等を含むことができる。
グラウト材として、市販のグラウト材(無収縮モルタル)を使用してもよい。
2-2.フロアパネルの製造方法
本実施形態のフロアパネル1の製造方法では、図5に示すように、第一金属板2と第二金属板3との間にある空間4内に、膨張性を有するモルタル50を注入し、このモルタル50を硬化させる。
本実施形態のフロアパネル1の製造方法では、膨張性を有するモルタル50を空間4内に注入して、このモルタル50を硬化させているため、空間4内に芯材5のない隙間ができにくい。空間4内に隙間がないことにより、人がフロアパネル1上を歩いても、芯材5が第一金属板2及び第二金属板3から剥がれにくく、音鳴りが生じにくい。
以下、本実施形態のフロアパネル1を製造する方法を、さらに詳しく説明する。
まず、第一金属板2と第二金属板3とを用意する。第一金属板2には、予めプレス成型等を施すことにより、上かしめ部22を形成することが好ましい。また第二金属板3には、予めプレス成型等を施すことにより、複数の凹部32及び複数の凹部33を形成することが好ましい。また第二金属板3には、モルタル50を注入するための充填口と、モルタル50を注入する際に空気を逃がすための空気穴とを予め形成することが好ましい。
次に、第一金属板2と第二金属板3とが対向した状態で固定する。これにより、第一金属板2と第二金属板3との間に空間4が形成される。本実施形態では、下板部30の周縁に設けられた下かしめ部321と、上板部20の周縁に設けられた上かしめ部22と、をかしめ固定する。さらに、凹部32に設けられた下かしめ部321と、上かしめ部22とをかしめ固定する。
次に、セメントと、細骨材と、膨張剤と、減水剤と、必要に応じて種々の混和材と含むプレミックス材を用意する。このプレミックス材と水とを混合することにより、モルタル50を作製できる。このモルタル50を、空間4内に注入する。具体的には、第二金属板3に設けられた充填口から空間4内にモルタル50を注入する。モルタル50は膨張性を有するため、空間4内に注入されたモルタル50は、膨張して、第一金属板2及び第二金属板3と密着した状態となる(図5参照)。
次に、空間4内のモルタル50を硬化させる。これにより、芯材5が形成される。モルタル50としてグラウト材を使用することにより、モルタルの硬化時の収縮が抑制され、空間4内に隙間が形成されることが抑制される。以上の方法により、フロアパネル1を製造することができる。
2-3.変形例
フロアパネル1の構成は、上述の構成に限定されない。
例えば、上述のフロアパネル1では、第二金属板3の凹部33内に複数の凹部32が設けられているが、凹部33内に凹部32が設けられていなくてもよい。例えば図6に示すように、第二金属板3の下板部30に、複数の凹部32と、複数の凹部33とが設けられていてもよい。この凹部33は、凹部32と同様に、第二金属板3の空間4外に位置する面310の窪みであり、その底部330が第一金属板2と接するように窪んでいることが好ましい。またこの場合、凹部33と第一金属板2と固定されていることが好ましい。具体的には、底部330が、第二金属板3の空間4内に位置する面300の窪みである下かしめ部331を備え、この下かしめ部331と上かしめ部22とが、かしめ固定されることが好ましい。
例えば、上述のフロアパネル1では、第二金属板3に複数の凹部32が設けられているが、第二金属板3に凹部32が設けられていなくてもよい。
例えば、上述のフロアパネル1では、第二金属板3に複数の凹部33が設けられているが、第二金属板3に凹部33が設けられていなくてもよい。
(実施例)
厚み0.6mmの溶融亜鉛めっき鋼板からなる第一金属板と、厚み0.6mmの溶融亜鉛めっき鋼板からなる第二金属板を用意した。第一金属板には、プレス加工を施し、複数の上板かしめ部を形成しておいた。また第二金属板には、プレス加工を施し、複数の凹部、充填口、空気穴を形成しておいた。この第一金属板と第二金属板とを固定して、第一金属板と第二金属板との間に空間を形成した。
次に、第一金属板の上板かしめ部と、第二金属板の下板かしめ部とをかしめ固定することにより、第一金属板と第二金属板とを固定して、第一金属板と第二金属板との間に空間を形成した。
セメント、細骨材、減水剤、膨張剤、混和材等からなるプレミックス材と、水とを混錬して、モルタル(グラウト材)を作製した。
このモルタルを第二金属板の充填口から充填して、第一金属板と第二金属板との間の空間を、すべてモルタルで充填した。
モルタルを養生して硬化させた。これにより、実施例1のフロアパネルを作製した。
(比較例)
第一金属板及び第二金属板の厚みを0.8mmとし、セメント、細骨材、混和剤等からなるプレミックス材と水とを混錬してモルタルを作製したこと以外は、実施例1と同様の方法によって、比較例1のフロアパネルを作製した。
(評価)
(1)強度
実施例及び比較例のフロアパネルを対象にして、JIS A 1450で規定される静荷重試験を行った。具体的には、フロアパネルの四隅を支持脚で支持した状態で、荷重試験機により、フロアパネルの最弱部に3000Nの荷重をかけた。フロアパネルに荷重をかけた際の、フロアパネルの変形量を測定した。その結果を下記の表1に示す。
(2)音鳴り
実施例及び比較例のフロアパネルに対して、JIS A 1450で規定される静荷重試験を行う際に、音鳴りが発生した荷重(音鳴り発生荷重(N))を測定し、記録した。その結果を下記の表1に示す。
Figure 0007311874000001
比較例のフロアパネルでは、2000N以下の荷重で音鳴りが発生したが、実施例のフロアパネルでは、2000N以下の荷重では音鳴りが発生せず、3000Nの荷重でも音鳴りが発生しなかった。また実施例及び比較例のフロアパネルに同じ荷重をかけた場合、実施例よりも比較例のフロアパネルの方が変形量が大きい。すなわち、比較例のフロアパネルの方が実施例のフロアパネルよりも第一金属板及び第二金属板の厚みが大きいにも関わらず、実施例のフロアパネルの方が高い強度を有していた。これは、実施例のフロアパネルでは、充填後のモルタル(グラウト材)が膨張して、芯材が空間内に隙間なく充填されているのに対して、比較例のフロアパネルでは、充填後のモルタルが収縮して、空間内に芯材のない隙間が形成されたためと考えられる。
1 フロアパネル
2 第一金属板
3 第二金属板
32 凹部
4 空間
5 芯材

Claims (6)

  1. 第一金属板と、
    第二金属板と、
    前記第一金属板と前記第二金属板との間にある空間内に充填されている芯材と、を備え、
    前記芯材は、セメント、細骨材、減水材、及び膨張剤を含むプレミックス材と、水とを混合したグラウト材であって、硬化前の体積に対する硬化後の体積の膨張率が0.01%以上0.3%以下であり、
    前記第一金属板及び前記第二金属板のそれぞれの厚みは0.5mm以上0.8mm以下であり、
    膨張して硬化した前記グラウト材から前記第一金属板及び前記第二金属板のそれぞれに対して、内圧が掛かっている、
    フロアパネル。
  2. 前記第一金属板及び前記第二金属板は、鋼板製である、
    請求項1に記載にフロアパネル。
  3. 前記第二金属板は、少なくとも一つの凹部を有し、
    前記凹部は、前記第二金属板の前記空間外に位置する面の窪みである、
    請求項1又は2に記載のフロアパネル。
  4. 前記第一金属板と前記凹部とが固定されている、
    請求項3に記載のフロアパネル。
  5. 前記第二金属板は、複数の前記凹部を有する、
    請求項3又は4に記載のフロアパネル。
  6. 第一金属板と第二金属板との間にある空間内に、グラウト材を注入し、前記グラウト材を硬化させるフロアパネルの製造方法であって、
    前記グラウト材は、セメント、細骨材、減水材、及び膨張剤を含むプレミックス材と、水とを混合したものであって、硬化前の体積に対する硬化後の体積の膨張率が0.01%以上0.3%以下であり、
    前記第一金属板及び前記第二金属板のそれぞれの厚みは0.5mm以上0.8mm以下であり、
    膨張して硬化した前記グラウト材から前記第一金属板及び前記第二金属板のそれぞれに対して、内圧が掛かる、
    フロアパネルの製造方法。
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