JP3872881B2 - 筋かい固定金具および筋かい固定方法 - Google Patents

筋かい固定金具および筋かい固定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3872881B2
JP3872881B2 JP31594297A JP31594297A JP3872881B2 JP 3872881 B2 JP3872881 B2 JP 3872881B2 JP 31594297 A JP31594297 A JP 31594297A JP 31594297 A JP31594297 A JP 31594297A JP 3872881 B2 JP3872881 B2 JP 3872881B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brace
horizontal
vertical
contact portion
fixing bracket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP31594297A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11131590A (ja
Inventor
弘行 永尾
卓 三川
薫 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Forestry Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Forestry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Forestry Co Ltd filed Critical Sumitomo Forestry Co Ltd
Priority to JP31594297A priority Critical patent/JP3872881B2/ja
Publication of JPH11131590A publication Critical patent/JPH11131590A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3872881B2 publication Critical patent/JP3872881B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、木造の軸組構造において、筋かいの下端部を鉛直材と横架材との隅角部に固定するために用いられる筋かい固定金具、および該筋かい固定金具を用いた筋かい固定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、木造の軸組構造では、柱や間柱等の鉛直材と梁や胴差や土台等の横架材とで囲まれる矩形枠体内に筋かいを設けることにより、構造体に作用する水平力に対して抵抗力を増強し、構造体の過大な変形や倒壊を防止するようにしている。
【0003】
上記筋かいは、その上下両端部において上記鉛直材と上記横架材との隅角部に固定されるが、筋かいの下端部を上記隅角部に固定する金具として、従来より、図8に示すような筋かい固定金具100が知られている。
この筋かい固定金具100は、鋼板の折り曲げ加工品であって、平板状の筋かい当接部102と、この筋かい当接部102の直角をなす二つの端縁からそれぞれ垂直に延出する鉛直材当接部104および横架材当接部106とからなっている。そして、上記筋かい当接部102には、釘・ビス等を挿通する複数の孔102aが形成されるとともに、上記鉛直材当接部104および横架材当接部106には、複数のビス孔104a、106aが各々形成されている。
【0004】
そして、図9に示すように、上記鉛直材当接部104および横架材当接部106を、隅角部Cにおいて鉛直材(柱)4および横架材(土台)6に各々当接させた状態で、上記各ビス孔104a、106aを介して鉛直材4および横架材6にビス18を固定するする。一方、筋かい2は鉛直材当接部104および横架材当接部106の折り曲げられた内側または鉛直材4および横家財6に直接突き当てられ、側面が筋かい当接部102に押し当てられる。そして、筋かい当接部102の孔102aを介して上記筋かい2に釘20を打ち付けること等により、上記筋かい2を固定するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の筋かい固定金具100においては、上記筋かい当接部102に形成された複数のビス孔または釘孔102aが、該筋かい当接部102の全域にわたってほぼ均一に分布するように形成されているので、次のような問題がある。
図9に示すように、居室部分には床材8が配設されるが、このような床材は、筋かいや間柱等のいわゆる端柄材を建て込む前に設置しておくと、作業性が向上するという利点があるとともに、安全性を確保するためにも望ましい。しかしながら、このような床工事が先に行われると、床材は一般に横架材の上面より上に設けられるために、上記筋かい固定金具の複数のビス孔または釘孔102aのうち上記筋かい当接部102の下部領域に位置するいくつかのビス孔または釘孔102aは上記床材8の上面8aよりも下方に隠れてしまい、釘打ち等の固定作業を行うことが不可能あるいは極めて困難になる、という問題がある。
【0006】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、床工事が先に行われる場合においても、筋かいの下端部を鉛直材と横架材との隅角部に容易にかつ強固に固定することができる筋かい固定金具および筋かい固定方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願発明に係る筋かい固定金具は、請求項1に記載したように、 筋かいの下端部を鉛直材と横架材との隅角部に固定する金具であって、ほぼ平板状の筋かい当接部と、この筋かい当接部の一端縁からほぼ垂直に延出する鉛直材当接部と、上記筋かい当接部の鉛直材当接部が延出する端縁と直角に隣り合う端縁からほぼ垂直に延出する横架材当接部とを備え、上記筋かい当接部に、筋かい固定用部材を挿通するための複数の挿通孔が形成されてなる筋かい固定金具において、 該筋かい固定金具が鉛直材の側面と横架材の上面とに当接されたときに、上記筋かい当接部の、上記横架材より上方に支持される床材の上面よりも下方に位置する部分が、上記挿通孔が形成されない挿通孔非形成領域として設定されており、 上記挿通孔非形成領域は水平方向に等幅となっており、 上記筋かい当接部の床材の上面より上方は、上記挿通孔非形成領域より水平方向の幅が急拡大されている、ことを特徴とするものである。
【0008】
また、本願発明に係る筋かい固定方法は、請求項6に記載したように、 請求項1から 請求項5までのいずれかに記載の筋かい固定金具を用いた筋かい固定方法であって、 上記筋かい固定金具を鉛直材と横架材との隅角部に固定した後、上記隅角部に対応する部位に筋かい挿入用の切欠き部が形成された床材を上記横架材またはこれに支持された部材に固定し、その後、上記筋かいの下端部を上記切欠き部に挿入するとともに上記筋かい当接部に当接させた状態で、上記複数の挿通孔に上記筋かい固定用部材を挿通させて上記筋かいを上記筋かい固定金具に固定する、ことを特徴とするものである。
【0009】
上記「鉛直材」はほぼ鉛直方向に立設されるものであれば特定の部材に限定されるものではなく、例えば柱、間柱等がこれに該当し、また、上記「横架材」は、ほぼ水平方向に配置されるものであれば特定の部材に限定されるものではなく、例えば梁、胴差、土台等がこれに該当する。
上記「筋かい当接部」、「鉛直材当接部」および「横架材当接部」は、1枚の金属板に折り曲げ加工等を施すことにより一体形成された構成としてもよいし、複数の金属板に溶接等の接合あるいは機械的締結等を施すことにより一体に形成された構成としてもよい。
【0010】
上記各「挿通孔」は、上記筋かい固定用部材を挿通させることが可能なものであれば、その形状、孔径等は特に限定されるものではない。また、上記「筋かい固定用部材」は、筋かいを筋かい当接部に固定することが可能なものであれば、特定種類の部材に限定されるものではなく、例えば、釘、ビス、ボルト等が採用可能である。
【0011】
(作用)
上記構成に示すように、本願発明に係る筋かい固定金具は、その筋かい当接部に、筋かい固定用部材を挿通させるための複数の挿通孔が形成されているが、横架材またはこれに支持される部材に床材が取り付けられたとき、該床材の上面よりも下方に位置する下部領域は、上記挿通孔が形成されない挿通孔非形成領域として設定されている。このため、筋かいを設ける前に床材の設置を行った場合においても、上記複数の挿通孔はすべて上記床材の上面よりも上方に露出することとなる。したがって、上記複数の挿通孔に上記筋かい固定用部材を挿通させて上記筋かいの固定を行うことが容易に可能となる。そして、これにより上記筋かいの下端部の上記隅角部に対する結合強度を十分に確保することができる。
このように本願発明によれば、床工事が先に行われる場合においても、筋かいの下端部を鉛直材と横架材との隅角部に容易に固定することができる。
【0012】
また、上記構成において、筋かい当接部の上記挿通孔非形成領域よりも上方に位置する領域を、挿通孔非形成領域よりも広幅に形成すれば、複数の挿通孔を該領域において広範囲にわたって分布させ、筋かいを広い面積で固定することができるので、筋かいの隅角部への結合強度を高めることができる。しかも、このような作用または効果を、上記床材に形成される筋かい挿入用の切欠き部の大きさを必要以上に大きくすることなく得ることができる。
【0013】
さらに、請求項2に記載したように、鉛直材当接部の延出幅が挿通孔非形成領域より上方の部分で狭くなっているので、鉛直材当接部の端縁を居室側の柱側面に合わせて取り付けた場合にも、床面より上の部分では鉛直材当接部の端縁が柱側面より奥まった位置となり、柱側面より壁面を後退した位置に形成しても、この筋かい固定金具が居室側に露出するのを回避できる。
【0014】
また、上記構成において、請求項3に記載したように、上記筋かい固定金具を、上記鉛直材当接部または横架材当接部に突き合わせ部を有する折り曲げ加工品として構成すれば、次のような作用または効果を得ることができる。
すなわち、上記筋かい固定金具は、その筋かい当接部のいずれの面に筋かいを当接させるようにしてもよいが、上記横架材と鉛直材との隅角部近傍部位にホールダウン金具が設けられている場合等のように、上記筋かい当接部の内側の面(すなわち上記鉛直材当接部および横架材当接部が延出する側の面)に当接させて使用せざるを得ない場合がある。このような場合、図8に示す従来の筋かい固定金具100のように、上記横架材当接部106の側端縁から垂直に延長形成された舌状片106bが上記鉛直材当接部104の内面に重ね合わされた構成になっていると、図9に示すように、上記筋かい2の下端部2aと上記鉛直材当接部104および横架材当接部106との密着性が不十分となり、上記筋かい2にガタツキが発生しやすくなる。そこで、請求項3に記載したように、上記筋かい固定金具を、上記鉛直材当接部または横架材当接部に突き合わせ部を有する折り曲げ加工品として構成すれば、製造価格を低廉に抑えるとともに、上記筋かいの下端部と上記鉛直材当接部および横架材当接部との密着性を高めることができ、これにより上記筋かいの軸力が確実に作用し、柱や横架材で構成される枠体の変形を拘束する機能が確実に発揮される。
【0015】
上記床材の上面の位置は、通常、横架材の上面から30mm程度以上高い位置となるので、請求項4に記載したように、上記筋かい当接部の、横架材当接部が延出する端縁から少なくとも30mm程度の高さ位置までの領域を、上記挿通孔非形成領域として設定するのが望ましい。
【0016】
さらに、請求項5に記載したように、上記鉛直材当接部における上記各ビス孔の周縁部位を鉛直材当接面側に凹むように形成するとともに、上記横架材当接部における上記各ビス孔の周縁部位を横架材当接面側に凹むように形成しておけば、上記鉛直材あるいは横架材に固定されたビスの頭が上記鉛直材当接部あるいは横架材当接部の内面に突出する(図9参照)のを、防止することあるいは最小限に抑えることが可能となる。これにより、上記筋かいの下端部と上記鉛直材当接部および横架材当接部との密着性を一層高めることができる。
【0017】
また、本願発明に係る筋かい固定方法は、請求項6に記載したように、筋かいや間柱等のいわゆる端柄材を建て込む前に床材を設置しているので、上記端柄材を建て込む作業等を効率よくかつ安全に行なうことが可能となる。また、上記床材は、鉛直材と横架材との隅角部に対応した位置に切欠き部が形成されているので、床材が設置された後であっても筋かいをこの切欠き部に挿入して固定することができる。このとき隅角部に固定されている筋かい固定金具の筋かい当接部に設けられた挿通孔は床材の上面より上に位置しているので、この挿通孔を利用して筋かいを容易に固定することが可能となる。そして、これにより上記筋かいの下端部の上記隅角部に対する結合強度を十分に確保することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明に係る筋かい固定金具および筋かい固定方法の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る筋かい固定金具10を示す平面図(a)、正面図(b)および側面図(c)であり、図2は、その斜視図である。また、図3は、図1中に示すIII-III 線における断面図であり、図4は、上記筋かい固定金具10により筋かい2の下端部2aを柱4と土台6との隅角部Cに固定する際の状態を示す斜視図である。
これらの図に示すように、上記筋かい固定金具10は、厚さ2.5mmの鋼板からなる折り曲げ加工品であって、上記筋かい2の下端部2aの側面に当接する筋かい当接部12と、上記柱4等の鉛直材の側面に当接する鉛直材当接部14と、上記土台6等の横架材の上面に当接する横架材当接部16と、で構成されている。
【0019】
上記筋かい当接部12は、平板状で縦長に形成されており、その全高は150mmである。この筋かい当接部12は、その下端縁12aから高さ35mmまでの下部領域12Aは幅75mm一定で形成されており、高さ50mmを超える上部領域12Bは、幅90mm一定で形成されており、その間の中間領域12Cは、上方に向けて幅75mmから幅90mmに広がるように形成されている。この筋かい当接部12には、直径5.5mmの複数(7つ)の釘孔12cが形成されている。これら複数の釘孔12cは、すべて上記上部領域12Bに形成されている。
【0020】
上記鉛直材当接部14は、その全領域が上記筋かい当接部12の側端縁12bから垂直に延出するように折り曲げ形成されている。一方、上記横架材当接部16は、上記筋かい当接部12の下端縁12aから垂直に延出するように折り曲げ形成された領域16Aと、上記鉛直材当接部14の下端縁14aから垂直に延出するように折り曲げて形成された領域16Bとからなっている。上記横架材当接部16の2つの領域16Aおよび16Bは、同一平面上に形成されるとともに、互いに対向する端面が、僅かな間隔をおいて折れ線状の突き合わせ部16aを構成している。
【0021】
上記鉛直材当接部14および横架材当接部16には、直径5.5mmの複数のビス孔14bおよび16bが各々形成されている。図3に示すように、上記鉛直材当接部14における上記各ビス孔14bの周縁部位14cは、鉛直材当接面側に凹むように形成されており、また、上記横架材当接部16における上記各ビス孔16bの周縁部位16cも同様に、横架材当接面側に凹むように形成されている。そして、これにより上記各ビス孔14bおよび16bにビス18を挿通してこの筋かい固定金具を上記柱4および土台6に固定したとき、該ビス18の頭18aが上記鉛直材当接部14および横架材当接部16の内面に突出するのを防止するようになっている。
【0022】
次に、上記筋かい固定金具10を用いた筋かい固定方法を、図4および5に基づいて説明する。
まず、図4に示すように、上記筋かい固定金具10を柱4と土台6との隅角部Cに配置して、その鉛直材当接部14および横架材当接部16を上記柱4の側面および上記土台6の上面に当接させる。そして、ビス孔14bおよび16b(図2参照)にビス18を挿入して該ビス18を上記柱4および土台6にねじ込むことにより、上記筋かい固定金具10を上記隅角部Cに固定する。
【0023】
次に、図5に示すように、上記隅角部Cに対応する部位に筋かい挿入用の切欠き部8bが形成された床パネル8を上記土台6またはこれに支持される大引き、根太等の上に設置する。なお、この実施形態では床材として床パネル8を用いているが、これに代えて、根太上に床板材を取り付ける構造等を採用することもできる。
その後、上記筋かい2の下端部2aを上記切欠き部8bに挿通し、上記筋かい固定金具10の鉛直材当接部12、横架材当接部14および筋かい当接部16に当接させる。この状態で、上記複数の釘孔12cに釘等を挿通し、上記筋かい2に釘20を打ち付けて、該筋かい2の下端部2aを柱と土台との隅角部に固定する。
【0024】
上記筋かい固定金具10は、その筋かい当接部12に複数の釘孔12cが形成されているが、上記床パネル8が設置されたとき該床パネル8の上面8aよりも下方に位置する上記下部領域12Aは、上記釘孔12cが形成されない挿通孔非形成領域として設定されているので、上記筋かい2を設ける前に上記床パネル8の設置を行うようにした場合においても、上記複数の釘孔12cはすべて上記床パネル8の上面8aよりも上方に露出することとなる。したがって、上記複数の釘孔12cに上記釘20を挿通させて上記筋かい2に打ち付けることが容易となる。そして、これにより上記筋かい2の下端部2aの上記隅角部Cに対する結合強度を十分に確保することができる。
このように本実施形態によれば、床工事が先に行われる場合においても、筋かいの下端部を柱4と土台6との隅角部に容易かつ強固に固定することができる。
【0025】
また、本実施形態においては、上記複数の釘孔12cが形成された上部領域12Bが上記下部領域12Aよりも広幅に形成されており、上記複数の釘孔12cは該上部領域12Bにおいて広範囲にわたって分布し、上記筋かい2を広い面積で固定して該筋かい2の上記隅角部Cへの結合強度を高めることができる。しかも、このような作用または効果を、上記床パネル8に形成される筋かい挿入用の切欠き部8bの大きさを必要以上に大きくすることなく得ることができる。
【0026】
さらに、本実施形態においては、上記筋かい固定金具10を、その横架材当接部16に突き合わせ部16aを有するように折り曲げ加工して構成することにより、上記鉛直材当接部14および横架材当接部16の各内面に段差が生じないようにしている。また、上記鉛直材当接部14および横架材当接部16の各ビス孔14b、16bの周縁部位14c、16cを各々鉛直材当接面側および横架材当接面側に凹むように形成することにより、上記柱4および土台6に固定されたビス18の頭18aが上記鉛直材当接部14あるいは横架材当接部16の内面に突出しないようにしている。このため、上記筋かい2の下端部2aと上記鉛直材当接部14および横架材当接部16との密着性を極めて高いものとすることができ、これにより上記筋かい2の軸力によって、柱および横架材からなる矩形枠体の変形をより確実に拘束することが可能となる。
【0027】
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
図6は、上記実施形態の第1の変形例を示す斜視図である。
図示のように本変形例は、上記実施形態に対して上記筋かい固定金具10の上記隅角部Cへの固定位置が異なっている。
すなわち、上記実施形態においては、上記鉛直材当接部14および横架材当接部16の端縁が上記柱4および土台6の側面と同一平面内に位置するようにして上記筋かい固定金具10が固定されているが、本変形例においては、上記筋かい当接部12の外面が上記柱4および土台6の側面と同一平面内に位置するように固定されている。
本変形例においては、上記床パネル8における筋かい挿入用の切欠き部8bの形成位置を上記実施形態とは異なったものとする必要はあるものの、上記実施形態と同様の作用または効果を得ることができる。
【0028】
図7は、上記実施形態の第2の変形例を示す斜視図である。
図示のように本変形例は、上記実施形態とは上記筋かい2の下端部2aの固定位置が異なっている。
すなわち、上記実施形態においては、上記筋かい2の下端部2aが上記筋かい当接部12に対してその内側に当接する場合について説明したが、本変形例においては、上記筋かい2の下端部2aが上記筋かい当接部12に対してその外側に当接している。
本変形例においては、上記筋かい2の下端部2aが上記鉛直材当接部14および横架材当接部16の内面ではなく、上記柱4および土台6に直接当接することとなり、また上記釘20の打ち付け方向が上記実施形態とは逆になり、さらに上記床パネル8の筋かい挿入用の切欠き部8bの形状が上記実施形態とは異なったものとなるが、上記実施形態と同様の作用または効果を得ることができる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本願発明に係る筋かい固定金具では、取り付けられたときに床面より下に位置する部分が挿通孔非形成領域となっており、この筋かい固定金具と筋かいとを固定するための挿通孔は床面より上に位置する。このため、床材を設置した後に筋かいを建て込む場合にも、ビス、釘等の筋かい固定用部材を上記挿通孔に通して容易に筋かいに留め付けることが可能となる。
また、本願発明に係る筋かい固定方法では、筋かいや間柱等のいわゆる端柄材を建て込む前に床材を設置するので、端柄材を建て込む作業等を効率よく安全に行なうことができる。また、柱等の鉛直材と土台等の横架材との隅角部に取り付けられた筋かい固定金具の、筋かいと接合されするための挿通孔が床面より上に位置しているので、床材を設置した後であっても筋かいを容易かつ強固に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明に係る筋かい固定金具の一実施形態を示す平面図(a)、正面図(b)および側面図(c)である。
【図2】 図1に示す筋かい固定金具の斜視図である。
【図3】 図1中に示すIII-III 線における断面図である。
【図4】 図1に示す筋かい固定金具により筋かいの下端部を柱と土台との隅角部に固定する状態を示す斜視図である。
【図5】 図1に示す筋かい固定金具を用いて、床材が設置された後に筋かいを固定する状態を示す斜視図である。
【図6】 上記実施形態の第1の変形例を示す斜視図である。
【図7】 上記実施形態の第2の変形例を示す斜視図である。
【図8】 従来の筋かい固定金具の例を示す平面図(a)、正面図(b)および側面図(c)である。
【図9】 図8に示す、従来の筋かい固定金具により筋かいの下端部を柱と土台との隅角部に固定する状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 筋かい
2a 筋かいの下端部
4 柱(鉛直材)
6 土台(横架材)
8 床パネル
8a 床パネルの上面
8b 筋かい挿入用の切欠き部
10 筋かい固定金具
12 筋かい当接部
12A 筋かい当接部の下部領域(挿通孔非形成領域)
12B 筋かい当接部の上部領域
12C 筋かい当接部の中間領域(挿通孔非形成領域)
12a 筋かい当接部の下端縁
12b 筋かい当接部の側端縁
12c 筋かい当接部の釘孔(挿通孔)
14 鉛直材当接部
14a 鉛直材当接部の下端縁
14b 鉛直材当接部のビス孔
14c ビス孔の周縁部位
16 横架材当接部
16a 突き合わせ部
16b 横架材当接部のビス孔
16c ビス孔の周縁部位
18 ビス
18a ビスの頭
20 釘(筋かい固定用軸部材)
C 隅角部

Claims (6)

  1. 筋かいの下端部を鉛直材と横架材との隅角部に固定する金具であって、ほぼ平板状の筋かい当接部と、この筋かい当接部の一端縁からほぼ垂直に延出する鉛直材当接部と、上記筋かい当接部の鉛直材当接部が延出する端縁と直角に隣り合う端縁からほぼ垂直に延出する横架材当接部とを備え、上記筋かい当接部に、筋かい固定用部材を挿通するための複数の挿通孔が形成されてなる筋かい固定金具において、
    該筋かい固定金具が鉛直材の側面と横架材の上面とに当接されたときに、上記筋かい当接部の、上記横架材より上方に支持される床材の上面よりも下方に位置する部分が、上記挿通孔が形成されない挿通孔非形成領域として設定されており、
    上記挿通孔非形成領域は水平方向に等幅となっており、
    上記筋かい当接部の床材の上面より上方は、上記挿通孔非形成領域より水平方向の幅が急拡大されていることを特徴とする筋かい固定金具。
  2. 上記鉛直材当接部は、上記挿通孔非形成領域に相当する範囲より上方の部分で、延出幅が狭くなり、柱側面より後退した位置に形成された壁面より居室側に露出しないものであることを特徴とする請求項1記載の筋かい固定金具。
  3. 上記鉛直材当接部と横架材当接部とのいずれか一方は、筋かい当接部から垂直に延出するように折り曲げられた領域と、上記鉛直材当接部と横架材当接部との他方から垂直に延出するように折り曲げ形成された領域とからなり、これらが同一平面上に形成されるととともに、互いの端面が対向して突き合わせ部を形成するものである、ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の筋かい固定金具。
  4. 上記挿通孔非形成領域には、横架材当接部が延出する端縁から少なくとも30mmの範囲を含み、上記端縁から150mmまでの範囲内で設定されている、ことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載の筋かい固定金具。
  5. 上記鉛直材当接部および横架材当接部に各々複数のビス孔が形成されており、
    上記鉛直材当接部における上記各ビス孔の周縁部位が、鉛直材と当接される面側に凹むように形成されるとともに、上記横架材当接部における上記各ビス孔の周縁部位が、横架材と当接される面側に凹むように形成されている、ことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の筋かい固定金具。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれかに記載の筋かい固定金具を用いた筋かい固定方法であって、
    上記筋かい固定金具を鉛直材と横架材との隅角部に固定した後、上記隅角部に対応する部位に筋かい挿入用の切欠き部が形成された床材を上記横架材またはこれに支持された部材に固定し、その後、上記筋かいの下端部を上記切欠き部に挿入するとともに上記筋かい当接部に当接させた状態で、上記複数の挿通孔に上記筋かい固定用部材を挿通させて上記筋かいを上記筋かい固定金具に固定する、ことを特徴とする筋かい固定方法。
JP31594297A 1997-10-31 1997-10-31 筋かい固定金具および筋かい固定方法 Expired - Fee Related JP3872881B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31594297A JP3872881B2 (ja) 1997-10-31 1997-10-31 筋かい固定金具および筋かい固定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31594297A JP3872881B2 (ja) 1997-10-31 1997-10-31 筋かい固定金具および筋かい固定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11131590A JPH11131590A (ja) 1999-05-18
JP3872881B2 true JP3872881B2 (ja) 2007-01-24

Family

ID=18071466

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31594297A Expired - Fee Related JP3872881B2 (ja) 1997-10-31 1997-10-31 筋かい固定金具および筋かい固定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3872881B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017035647A1 (en) * 2015-09-01 2017-03-09 Under The Roof Decorating Inc. Hanging member
US9801477B2 (en) 2015-09-01 2017-10-31 Under The Roof Decorating Inc. Picture hanging bracket and method of installation
US9826845B2 (en) 2015-09-01 2017-11-28 Under The Roof Decorating Inc. Method and apparatus for hanging an object
US9839307B2 (en) 2015-09-01 2017-12-12 Under The Roof Decorating Inc. Wall hanging bracket
US10098483B2 (en) 2015-09-01 2018-10-16 Under The Roof Decorating Inc. Hanger bracket for use with picture frames
US10945540B2 (en) 2015-09-01 2021-03-16 Under The Roof Decorating Inc. Hanger bracket for use with picture frames

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7278587B2 (ja) * 2019-11-14 2023-05-22 株式会社創研 筋交い金物およびそれを用いた木造建物の接合構造

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017035647A1 (en) * 2015-09-01 2017-03-09 Under The Roof Decorating Inc. Hanging member
US9801477B2 (en) 2015-09-01 2017-10-31 Under The Roof Decorating Inc. Picture hanging bracket and method of installation
US9826845B2 (en) 2015-09-01 2017-11-28 Under The Roof Decorating Inc. Method and apparatus for hanging an object
US9839307B2 (en) 2015-09-01 2017-12-12 Under The Roof Decorating Inc. Wall hanging bracket
US10098483B2 (en) 2015-09-01 2018-10-16 Under The Roof Decorating Inc. Hanger bracket for use with picture frames
US10575663B2 (en) 2015-09-01 2020-03-03 Under The Roof Decorating Inc. Wall hanging bracket
US10945540B2 (en) 2015-09-01 2021-03-16 Under The Roof Decorating Inc. Hanger bracket for use with picture frames

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11131590A (ja) 1999-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001336269A (ja) 留め付け金具
JP3872881B2 (ja) 筋かい固定金具および筋かい固定方法
US20050279051A1 (en) Structural wall framework
JPH10140653A (ja) ツーバイフォーの建物
JP2807524B2 (ja) 柱と梁の接合構造
JP2009138494A (ja) スチールハウス用独立柱及びこれを用いたスチールハウス並びにパネル工法
JP3869975B2 (ja) 床下地材の固定構造
JP2019214923A (ja) 耐力壁およびその施工方法
JPH11107368A (ja) 筋かい固定金具及び筋かい固定構造
JP3787140B2 (ja) 壁体の構造
JPH06136872A (ja) 梁受け金具
JPS6132014Y2 (ja)
JP3018685U (ja) 耐力壁パネル
JPS6123124Y2 (ja)
JP3168041B2 (ja) 木パネル下地の接続構造
JP3101360U (ja) 建築用パネル
JP3025901U (ja) 軸組の補強金具
JP2597952Y2 (ja) 組み立てパネル
JPH08312025A (ja) 壁パネルの固定構造
JP2024013679A (ja) スクエアパネル連結金具、スクエアパネルを用いた建築構造、及び、スクエアパネルを用いた建築工法
JP3074676U (ja) 間仕切り壁
JP3049439U (ja) 筋かい固定金具
JP2534427Y2 (ja) 壁パネルと床パネルの接合構造
JP2019214878A (ja) 耐力壁およびその施工方法
JPH08338070A (ja) 木造建築物の補強金物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040921

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060405

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060606

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060804

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061023

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101027

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131027

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees