JP3442321B2 - フロアパネル - Google Patents

フロアパネル

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JP3442321B2
JP3442321B2 JP24172599A JP24172599A JP3442321B2 JP 3442321 B2 JP3442321 B2 JP 3442321B2 JP 24172599 A JP24172599 A JP 24172599A JP 24172599 A JP24172599 A JP 24172599A JP 3442321 B2 JP3442321 B2 JP 3442321B2
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明 池内
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロアパネルに関
し、特に、建屋の床面上に敷設されて二重床を構成する
フロアパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】建屋の床面上にフロアパネル群を敷設し
て二重床を構築すると、フロアパネル群と床面との間の
空間に電話機やコンピュータ等の電気機器のケーブル類
を自由に配線することができる。そして、フロアパネル
にケーブル引出口を予め開設しておくことにより、フロ
アパネルと床面との間に配線されたケーブル類を所望の
場所からフロアパネル上に引き出して、所望の電話機や
コンピュータ等の電気機器に接続することができる。
【0003】従来のこの種のフロアパネルとして、例え
ば、実用新案登録第2597936号公報に示されてい
るものがある。すなわち、このフロアパネルは、正方形
の平板形状に形成された上板と、複数の凹部と凸部とを
有する正方形の板形状に形成された下板とが互いに接合
されて四角形のパネル形状の本体が形成されており、こ
の本体には下板の凹凸群によって補強リブが形成されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記したフロアパネル
を持ち運ぶに際しては、フロアパネルを両手で抱えて運
ばなくてはならないため、作業効率が低い。そして、本
体の上板と下板との空間に発泡性のセメントやモルタル
等の充填材が充填されて重量が大きく設定された場合に
は、持ち運びの安全性を確保するために、フロアパネル
の持ち運びは台車を利用したり二人がかりで行ったりす
ることを余儀無くされている。
【0005】本発明の目的は、持ち運びの作業効率や安
全性を高めることができるフロアパネルを提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ための手段は、四角形の平板形状に形成された上板と、
複数の凹部と凸部とを有する四角形の板形状に形成され
た下板とが互いに接合されて四角形のパネル形状の本体
が形成されており、この本体には前記下板の凹部と凸部
とによって補強リブが形成されているフロアパネルにお
いて、前記補強リブを形成した下板の前記凸部における
外側に位置した立ち上がり側壁面部には、傾斜角度(Θ
a)が内側に位置した立ち上がり側壁面部の傾斜角度
(Θb)よりも急な角度を有した持ち運び用手掛け部が
形成されていることを特徴とする。
【0007】前記した手段によれば、下板の凸部の立ち
上がり側壁面部によって形成された手掛り部に指を掛け
てフロアパネルを持ち運ぶことができるため、作業効率
や安全性の向上を図ることができる。そして、手掛り部
の傾斜面の傾斜角度を46度〜80度に設定することに
より、手掛りし易くすることができるとともに、手掛り
部に応力が集中するのを防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に即して本発明の一実
施形態を説明する。
【0009】本実施形態において、本発明に係るフロア
パネルは、複数枚が建屋の床面上に敷設されて二重床を
構築するのに使用されるようになっている。図1および
図2に示されているように、このフロアパネル1は本体
10を備えており、この本体10は2枚の鋼板が上下
(表裏)で接合されて全体的に正方形のパネル形状に構
成されている。
【0010】図2に示されているように、フロアパネル
本体10における2枚の鋼板のうち一方の鋼板は上板1
1として正方形の平板形状に形成されている。図1に示
されているように、他方の鋼板は下板12として凹凸を
有する正方形の板形状に形成されている。上板11と下
板12とは上下で重ね合わされた状態で、下板12の上
向き凸部の上面が上板11の下面と当接されてその当接
面間でスポットかしめ加工部が形成されるとともに、そ
の外周辺において折り曲げかしめ加工が実施されること
により、互いに強固に結合されている。
【0011】フロアパネル本体10の4隅には連結具装
着部13が四半円形状にそれぞれ形成されている。各連
結具装着部13は上板11および下板12が接合した状
態で垂直方向下向きに屈曲された後、さらに水平に屈曲
されて形成されている。4枚のフロアパネル1が突き合
わされた状態において、4個の連結具装着部13により
円形の穴が形成され、この円形穴に連結具(図示せず)
が挿入されて、4個の連結具装着部13の係合部に連結
具が係合されることにより、4枚のフロアパネル1が相
互に連結されるようになっている。
【0012】図2(b)に示されているように、フロア
パネル本体10における4箇所の連結具装着部13の内
側には、支持脚15を取り付けるための雌ねじ金具14
がそれぞれ上下方向に挿入されて固定されている。この
雌ねじ金具14には雄ねじ部を有する支持脚15が螺入
されて取り付けられるようになっている。そして、4本
の支持脚15が床面16上に立脚されることにより、フ
ロアパネル1が床面16上から浮かされた状態で水平に
支持されるようになっている。
【0013】図1および図2に示されているように、フ
ロアパネル本体10における前後左右の4辺のうち一方
の対辺(以下、左辺および右辺とする。)には、一対の
ケーブル引出口17、17が長方形にそれぞれ開設され
ている。このケーブル引出口17は、下板12に長方形
に切り欠かれた切欠部18に、上板11に長方形に切り
欠かれて下向きに屈曲形成された屈曲部19がかしめ着
けられることにより形成されている。このケーブル引出
口17によって、フロアパネル1群の下方空間に配線さ
れたケーブル類(図示せず)がフロアパネル1群の上方
空間に引き出されるようになっている。
【0014】下板12における4箇所の隅部分には、い
ずれも平面視が各角部に丸みを有する略直角二等辺三角
形形状で横断面形状が略台形の第1コーナー凸部21、
第2コーナー凸部22、第3コーナー凸部23および第
4コーナー凸部24が、各隅から適度に離間した位置に
おいて各斜辺が対角線上に位置するようにそれぞれ配さ
れて、垂直方向上向きに膨出成形されている。そして、
第1〜第4コーナー凸部21、22、23および24に
おける切欠部18側の角部のそれぞれは、左側切欠部1
8、および、右側切欠部18から適度に離間した位置に
それぞれ配設されている。
【0015】下板12における前辺の中央部および後辺
の中央部には、いずれも平面視が長円形状で横断面形状
が略台形の前側縁辺凸部(第1縁辺凸部)25および後
側縁辺凸部(第2縁辺凸部)26が、縁辺から適度に離
間した位置において左右方向に長くなるように配され
て、それぞれ垂直方向上向きに膨出成形されている。前
側縁辺凸部25の左右両端部は左右の第1コーナー凸部
21および第2コーナー凸部22に適度に離間してそれ
ぞれ臨んでいる。また、後側縁辺凸部26の左右両端部
は左右の第3コーナー凸部23および第4コーナー凸部
24に適度に離間してそれぞれ臨んでいる。
【0016】下板12における左辺の中央部および右辺
の中央部には、いずれも平面視が長円形状で横断面形状
が略台形の左側縁辺凸部(第3縁辺凸部)27および右
側縁辺凸部(第4縁辺凸部)28が、切欠部18から適
度に離間した位置において左辺および右辺と平行に、か
つ、それら自体が前後対称になるようにそれぞれ配され
て、垂直方向上向きに膨出成形されている。
【0017】また、下板12における中央部には、平面
視が真円形状で横断面形状が略台形の中央凸部29が一
対、左側縁辺凸部27と右側縁辺凸部28との中央位置
においてこれらの凸部27、28と平行に、かつ、それ
ら自体が前後対称になるように配されて垂直方向上向き
に膨出成形されている。そして、左右に配された左側縁
辺凸部27および右側縁辺凸部28は、互いに等しい長
さで、かつ、中央に配された中央凸部29、29よりも
短く形成されている。
【0018】これら凸部21〜29によって相対的に、
下板12には凹部がそれぞれ形成されており、これら凹
部によってフロアパネル本体10には各種のリブがそれ
ぞれ実質的に形成されている。
【0019】すなわち、フロアパネル本体10の前辺に
は第1縁辺リブ31が、前辺の屈曲部と第1コーナー凸
部21、前側縁辺凸部25および第2コーナー凸部22
の各立ち上がり側壁とによってそれぞれ形成されてい
る。フロアパネル本体10の後辺には第2縁辺リブ32
が、後辺の屈曲部と第3コーナー凸部23、後側縁辺凸
部26および第4コーナー凸部24の各立ち上がり側壁
とによってそれぞれ形成されている。
【0020】フロアパネル本体10の左辺には第3縁辺
リブ33が、左辺の屈曲部およびケーブル引出口17の
屈曲部19と、第1コーナー凸部21、左側縁辺凸部2
7および第3コーナー凸部23の各立ち上がり側壁とに
よって形成されている。フロアパネル本体10の右辺に
は第4縁辺リブ34が、右辺の屈曲部およびケーブル引
出口17の屈曲部19と、第2コーナー凸部22、右側
縁辺凸部28および第4コーナー凸部24の各立ち上が
り側壁とによって形成されている。
【0021】フロアパネル本体10の前側左部には第1
補強リブ35が、第1コーナー凸部21の斜辺に沿うよ
うに形成されている。第1補強リブ35の両端は前辺の
第1縁辺リブ31の左側中間位置と、左辺の第3縁辺リ
ブ33のケーブル引出口17に対向する位置とにそれぞ
れ連結された状態になっている。すなわち、第1補強リ
ブ35は第1縁辺リブ31と第3縁辺リブ33との間に
斜めに架橋された状態になっている。
【0022】フロアパネル本体10の前側右部には第2
補強リブ36が、第2コーナー凸部22の斜辺に沿うよ
うに形成されている。第2補強リブ36の両端は前辺の
第1縁辺リブ31の右側中間位置と、右辺の第4縁辺リ
ブ34のケーブル引出口17に対向する位置とにそれぞ
れ連結された状態になっている。すなわち、第2補強リ
ブ36は第1縁辺リブ31と第4縁辺リブ34との間に
斜めに架橋された状態になっている。
【0023】フロアパネル本体10の後側左部には第3
補強リブ37が、第3コーナー凸部23の斜辺に沿うよ
うに形成されている。第3補強リブ37の両端は後辺の
第2縁辺リブ32の左側中間位置と、左辺の第3縁辺リ
ブ33のケーブル引出口17に対向する位置とにそれぞ
れ連結された状態になっている。すなわち、第3補強リ
ブ37は第2縁辺リブ32と第3縁辺リブ33との間に
斜めに架橋された状態になっている。
【0024】フロアパネル本体10の後側右部には第4
補強リブ38が、第4コーナー凸部24の斜辺に沿うよ
うに形成されている。第4補強リブ38の両端は後辺の
第2縁辺リブ32の右側中間位置と、右辺の第4縁辺リ
ブ34のケーブル引出口17に対向する位置とにそれぞ
れ連結された状態になっている。すなわち、第4補強リ
ブ38は第2縁辺リブ32と第4縁辺リブ34との間に
斜めに架橋された状態になっている。
【0025】フロアパネル本体10における前側縁辺凸
部25の内側には第1サブ補強リブ39が、前側縁辺凸
部25に沿うように配されて形成されている。この第1
サブ補強リブ39は左右の第1補強リブ35と第2補強
リブ36とに連結されて、架橋された状態になってい
る。
【0026】フロアパネル本体10における後側縁辺凸
部26の内側には第2サブ補強リブ40が、後側縁辺凸
部26に沿うように配されて形成されている。この第2
サブ補強リブ40は左右の第3補強リブ37と第4補強
リブ38とに連結されて、架橋された状態になってい
る。
【0027】フロアパネル本体10の中央部の左側位置
には第3サブ補強リブ41が左側縁辺凸部27と中央凸
部29、29とに挟まれて形成されており、この第3サ
ブ補強リブ41は第1サブ補強リブ39と第2サブ補強
リブ40とに連結されて架橋された状態になっている。
【0028】フロアパネル本体10の中央部の右側位置
には第4サブ補強リブ42が右側縁辺凸部28と中央凸
部29とに挟まれて形成されており、この第4サブ補強
リブ42は第1サブ補強リブ39と第2サブ補強リブ4
0とに連結されて架橋された状態になっている。
【0029】フロアパネル本体10の中央部には第5サ
ブ補強リブ43が前後で一対の中央凸部29と29とに
挟まれて形成されており、この第5サブ補強リブ43は
第3サブ補強リブ41と第4サブ補強リブ42とに連結
されて架橋された状態になっている。
【0030】本実施形態においては、フロアパネル1を
持ち運ぶのに利用するために、第1縁辺リブ31、第2
縁辺リブ32、第3縁辺リブ33および第4縁辺リブ3
4の幅は成人の掌に対応して約80mmに設定されてお
り、第1縁辺リブ31の内側側壁面を形成した前側縁辺
凸部25の立ち上がり側壁面部、第2縁辺リブ32の内
側側壁面を形成した後側縁辺凸部26の外側立ち上がり
側壁面部、第3縁辺リブ33の内側側壁面を形成した左
側縁辺凸部27の外側立ち上がり側壁面部および第4縁
辺リブ34の内側側壁面を形成した右側縁辺凸部28の
外側立ち上がり側壁面部には、傾斜角度がそれらの内側
立ち上がり側壁面部の傾斜角度よりも急な角度を有した
各手掛け部25a、26a、27a、28aがそれぞれ
形成されている。すなわち、図1(b)および図3に示
されているように、前側縁辺凸部25、後側縁辺凸部2
6、左側縁辺凸部27および右側縁辺凸部28の内側傾
斜面部25b〜28bの傾斜角度Θbが約45度に設定
されているのに対して、手掛け部25a、26a、27
a、28aの傾斜角度Θaは65度に設定されている。
【0031】本実施形態においては、フロアパネル本体
10における下板12の各凹部によって上板11の下側
に形成された空間には、発泡性のセメントやモルタル等
の充填材47が充填されている。したがって、各補強リ
ブ35〜43は上板11と下板12とによって取り囲ま
れたパイプ形態部と、このパイプの胴壁によって形成さ
れた中空部に充填された充填材47の中実部とによって
高強度に構築されていることになる。そして、フロアパ
ネル1はこの充填材によって強度が保たれるとともに、
床面16に敷設された状態において人間が歩いた時や運
搬車が走行した時に振動が発生するのを防止されるよう
になっている。ちなみに、下板12には充填口45およ
び空気抜き口46がそれぞれ開設されており、充填材4
7はこの充填口45および空気抜き口46を利用して充
填されるようになっている。
【0032】次に、前記構成に係るフロアパネルの使用
方法並びに作用および効果について説明する。
【0033】まず、フロアパネル1が持ち運ばれるに際
しては、例えば、前側縁辺凸部25の外側立ち上がり側
壁面部によって形成された手掛け部25aと、後側縁辺
凸部26の外側立ち上がり側壁面部によって形成された
手掛け部26aとに指が掛けられた状態で、フロアパネ
ル1が持ち上げられ運ばれる。この際、手掛け部25
a、26aの傾斜角度Θaは65度に設定されているた
め、掛けられた指が手掛け部27a、28aの傾斜面を
滑って外れるような事態は発生しない。したがって、フ
ロアパネル1は容易かつ安全に持ち運ぶことができる。
つまり、本実施形態によれば、フロアパネル1の持ち運
びについての作業効率や安全性を高めることができる。
なお、手掛け部の傾斜角度Θaは65度に設定されて掛
けた指が滑らないようになっているため、フロアパネル
は一つの手掛け部に指を掛けて片手でも持ち運ぶことが
できる。
【0034】フロアパネル1が床面上に敷設されるに際
しては、4箇所の各雌ねじ金具14に各支持脚15の雄
ねじ部がそれぞれ螺入される。4本の支持脚15の螺入
の長さが適当に調整された状態で、フロアパネル1が4
本の支持脚15を下に向けられて床面16上に載置され
る。フロアパネル1にがたつきがある場合には各支持脚
15の高さが適宜微調整される。
【0035】複数枚のフロアパネル1が床面16上に載
置された後、4枚のフロアパネル1は互いに4隅が突き
合わされる。4枚のフロアパネル1の対向する各連結具
装着部13によって形成された円形穴に連結具(図示せ
ず)が装着され、4枚のフロアパネル1相互が連結され
る。この連結により、複数枚のフロアパネル1は安定し
た状態で、床面16上に敷設された状態になる。フロア
パネル1のこれらの敷設作業や位置調整作業等に際して
も、前後左右四辺の縁辺凸部25〜28の手掛け部25
a〜28aが適宜に使用されることにより、これらの作
業が効率よく、かつ、安全に実行されることになる。
【0036】そして、電話機やコンピュータ等の電気機
器に電気ケーブルや電話ケーブル等が接続されるに際し
ては、床面16上に配線されたケーブル類(図示せず)
がケーブル引出口17からフロアパネル1上に引き出さ
れて電気機器や電話機等に接続される。
【0037】以上のようにして、複数枚のフロアパネル
1が床面16上に敷設された後、各フロアパネル1の上
には机や電気機器等が設置される。このとき、フロアパ
ネル1には比較的大きな荷重が集中的に、しかも、場所
を予め特定されずに任意的に作用する場合がある。した
がって、各フロアパネル1の強度はできるだけ均等にな
るように設計する必要がある。
【0038】例えば、前側縁辺凸部25の外側(左側)
立ち上がり側壁面部および内側(右側)立ち上がり側壁
面部の傾斜角度がいずれも手を掛け易いように約90度
に形成されていた場合には、その強度分布は図3(c)
に示されている状態になるため、応力集中の原因になっ
てしまう。
【0039】しかし、本実施形態においては、図3
(a)に示されているように、前側縁辺凸部25の外側
(左側)立ち上がり側壁面部である手掛け部25aの傾
斜角度Θaは65度に設定され、内側(右側)傾斜面部
の傾斜角度は45度に設定されているため、その強度分
布は図3(b)に示されている状態になるため、応力集
中は緩和されることになる。つまり、本実施形態によれ
ば、前後左右四辺の縁辺凸部25〜28に手掛け部25
a〜28aがそれぞれ形成されている場合であっても、
フロアパネル1の強度はできるだけ均等に配分されてい
ることになる。
【0040】図4は本発明の他の実施形態であるフロア
パネルを示しており、(a)は底面図、(b)は(a)
のb−b線に沿う断面図である。
【0041】本実施形態が前記実施形態と異なる点は、
フロアパネル1には右辺にのみケーブル引出口17が開
設されており、下板12における直線状の左辺と左側縁
辺凸部27との間には手掛け用縁辺凸部48が形成され
ている点である。すなわち、手掛け用縁辺凸部48は左
辺から成人の掌に対応した約80mmの位置に左辺と平
行に配置されている。また、手掛け用縁辺凸部48は平
面視が略直線形状で横断面形状が略台形形状に形成され
ており、左辺の縁辺側傾斜面に形成された手掛け部48
aの傾斜角度Θaが65度に設定されている。
【0042】手掛け用縁辺凸部48を有したフロアパネ
ル1が持ち運ばれるに際しては、手掛け用縁辺凸部48
の手掛け部48a、前側縁辺凸部25の手掛け部25
a、後側縁辺凸部26の手掛け部26aが使用可能にな
る。すなわち、ケーブル引出口17が設けられていない
三辺の持ち運び用手掛け部25a、26a、48aの使
用が便利である。なお、ケーブル引出口17が開設され
た側の右側縁辺凸部28の手掛け部28aはフロアパネ
ル1の端辺から離れているため、また、ケーブル引出口
17が邪魔になるため、手を掛けるのに不便である。
【0043】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、
種々に変更が可能であることはいうまでもない。
【0044】例えば、手掛け部の傾斜角度Θaは65度
に限らず、46度〜80度の範囲、すなわち、46<Θ
a<80、に設定することができる。Θaが46度未満
であると、手掛け部に掛けられた指が滑って外れてしま
う。Θaが80度を越えると、フロアパネルに荷重が加
わった時に手掛け部の傾斜面による応力の分散平面積が
少なくなり応力集中が発生してしまう。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
補強リブを形成した下板の凸部に手掛け部を形成するこ
とにより、フロアパネルの搬送に際しての作業効率や安
全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるフロアパネルを示す
図であり、(a)は底面図、(b)は(a)のb−b線
に沿う断面図である。
【図2】(a)はそのフロアパネルの一部省略平面図で
あり、(b)はそれが床面に敷設された状態を示す拡大
部分断面図である。
【図3】その作用を説明するための各説明図である。
【図4】本発明の他の実施形態であるフロアパネルを示
す図であり、(a)は底面図、(b)は(a)のb−b
線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1…フロアパネル、10…フロアパネル本体、11…上
板、12…下板、13…連結具装着部、14…雌ねじ金
具、15…支持脚、16…床面、17…ケーブル引出
口、18…切欠部、19…屈曲部、21…第1コーナー
凸部、22…第2コーナー凸部、23…第3コーナー凸
部、24…第4コーナー凸部、25…前側縁辺凸部(第
1縁辺凸部)、26…後側縁辺凸部(第2縁辺凸部)、
27…左側縁辺凸部(第3縁辺凸部)、28…右側縁辺
凸部(第4縁辺凸部)、25a〜28a…手掛け部、2
5b〜28b…内側傾斜面部、29…中央凸部、31…
第1縁辺リブ、32…第2縁辺リブ、33…第3縁辺リ
ブ、34…第4縁辺リブ、35…第1補強リブ、36…
第2補強リブ、37…第3補強リブ、38…第4補強リ
ブ、39…第1サブ補強リブ、40…第2サブ補強リ
ブ、41…第3サブ補強リブ、42…第4サブ補強リ
ブ、43…第5サブ補強リブ、44…段部、45…充填
口、46…空気抜き口、47…充填材、48…手掛け用
縁辺凸部、48a…手掛け部。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−36562(JP,A) 特開 昭64−71969(JP,A) 特開 平8−100511(JP,A) 特許2711240(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 15/024 601 E04F 15/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四角形の平板形状に形成された上板と、
    複数の凹部と凸部とを有する四角形の板形状に形成され
    た下板とが互いに接合されて四角形のパネル形状の本体
    が形成されており、この本体には前記下板の凹部と凸部
    とによって補強リブが形成されているフロアパネルにお
    いて、 前記補強リブを形成した下板の前記凸部における外側に
    位置した立ち上がり側壁面部には、傾斜角度(Θa)が
    内側に位置した立ち上がり側壁面部の傾斜角度(Θb)
    よりも急な角度を有した持ち運び用手掛け部が形成され
    ていることを特徴とするフロアパネル。
  2. 【請求項2】 外側に位置した立ち上がり側壁面部の傾
    斜角度(Θa)が略65度に設定されており、内側に位
    置した立ち上がり側壁面部の傾斜角度(Θb)が略45
    度に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の
    フロアパネル。
  3. 【請求項3】 四角形の平板形状に形成された上板と、
    複数の凹部と凸部とを有する四角形の板形状に形成され
    た下板とが互いに接合されて四角形のパネル形状の本体
    が形成されており、この本体には前記下板の凹部と凸部
    とによって補強リブが形成されているプロアパネルにお
    いて、 前記下板の前記補強リブの外側に前記上板の縁辺と平行
    な手掛け用凸部が設けられていることを特徴とするフロ
    アパネル。
  4. 【請求項4】 四角形の平板形状に形成された上板と、
    複数の凹部と凸部とを有する四角形の板形状に形成され
    た下板とが互いに接合されて四角形のパネル形状の本体
    が形成されており、この本体には前記下板の凹部と凸部
    とによって補強リブが形成されているフロアパネルにお
    いて、 前記補強リブを形成した下板の前記凸部における外側に
    位置した立ち上がり側壁面部が持ち運び用の手掛け部に
    形成されており、前記本体の中央部には前記補強リブが
    前記下板の一対の凸部によって形成されていることを特
    徴とする フロアパネル。
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