JPH0644718Y2 - 合成樹脂製ペン先 - Google Patents

合成樹脂製ペン先

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JPH0644718Y2
JPH0644718Y2 JP1986194019U JP19401986U JPH0644718Y2 JP H0644718 Y2 JPH0644718 Y2 JP H0644718Y2 JP 1986194019 U JP1986194019 U JP 1986194019U JP 19401986 U JP19401986 U JP 19401986U JP H0644718 Y2 JPH0644718 Y2 JP H0644718Y2
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JP
Japan
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rib
ribs
ink
long
tip
Prior art date
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Application number
JP1986194019U
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JPS63178185U (ja
Inventor
照雄 渡部
Original Assignee
テイボ−株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はサインペン,マーキングペン等の筆記具のペン
先として用いられるペン先に関し、特に軸方向のリブで
インキ通路が形成されていて且つそのインキ通路が中心
で連通している横断面構成のもの特有の筆先におけるリ
ブのハネがないペン先に関する。
(従来の技術) インキ通路が中心で連通している横断面構成のペン先と
しては、例えば第9図に示すところの、外壁(50)の内
面から求心方向に向けて中心まで到達しない種々長さの
リブ(51)を突出して、各リブ(51)間に中心で相互に
連通し合うインキ通路(52)を形成している構造のペン
先(B)がある。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、このような横断面構成のものでは、筆先にお
けるリブのハネがあるため、滑らかな筆感が得られない
ばかりか、最悪の場合にはインキがハネて、筆跡が乱れ
てしまう所謂インキハネ現象が発生する問題点があっ
た。
第10図はインキハネ現象が最も発生しやすい次の条件下
で筆記試験した筆跡(a)とインキハネ(b)を3.7倍
に拡大して示している。
尚、試験ペン先は径が0.8mmφで、横断面構造が第9図
に示す構成になっているものとした。
試験条件 筆 角:50° 筆記速度 : 3.5cm/min ペン回転数:10rpm 筆 圧:250g このように、筆角そして筆圧下でペン先をその軸線周り
に回転させながら筆記した結果、筆跡(a)に対してイ
ンキハネ(b)がかなり激しく認められる。もっとも斯
るインキハネ現象は実際の運筆上ではほんど生じないも
のの、希にでることがあり、インキハネ現象の前兆であ
るリブのハネによる滑らかな筆感を得ることができず、
解決されなければならない問題である。
このインキハネ現象の理由は今だ十分に解明されていな
いが、筆圧を受けた最も中心寄りのリブ先端部分が隣の
次に中心寄りのリブ先端部分を押し退けるまで弾性変形
した後に、その筆圧が除かれるのにともない瞬間的に弾
性復帰する際におけるリブのハネによるものと考えられ
る。
本考案はこのような事情に鑑みてなされたもので、中心
で相互に連通するインキ通路を有しながら、各リブが互
いにハネ動きを牽制し合って、インキハネがないペン先
を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本考案は叙上の目的を達成するために、管状体内面にリ
ブを軸線方向に設けて、中心で連通しているインキ通路
を有する合成樹脂製ペン先において、管状体内面から3
〜5本の長尺状リブを等角度状且つ夫々の先端部分が接
触することなく中心部分以外の方向に向けて延びて中心
部分から同じ間隔をおいて相互に同間隔状に位置する態
様に突出すると共に、前記各長尺状リブ間における管状
体内面から短尺状リブを一方の長尺状リブを間にして隣
合う長尺状リブとほぼ正対する方向に沿い前記間の長尺
状リブ脇寸前まで延びる態様に突出してなる構成とした
ことを特徴とする。
(作用) 各長尺状リブがその先端部分の左右に夫々ほぼ直角的に
隣接している一方の長尺状リブと他方の短尺状リブとに
左右への揺動を牽制されることになり、インキハネが生
じるような弾性変形をしないことになる。
(実施例) 以下図面を参照して本考案の実施の一例を詳細に説明す
る。
図中(A)は本考案の合成樹脂製ペン先を示しており、
このペン先(A)は、横断面において、管状体(1)内
面から4本の長尺状リブ(2)を等角度状且つ夫々の先
端部分(2a)が接触することなく中心部分以外の方向に
向けて延びて中心部分から同じ間隔をおいて相互に同間
隔状に位置する態様に突出すると共に、前記各長尺状リ
ブ(2)間における管状体(1)内面から短尺状リブ
(3)を一方の長尺状リブ(2)を間にして隣合う長尺
状リブ(2)とほぼ正対する方向に沿い前記間の長尺状
リブ(2)脇寸前まで延びる態様に突出しており、各長
尺状リブ(2)を間にして夫々直角的に隣接している長
尺状リブ(2)と短尺状リブ(3)がその先端部分(2
a)(3a)間における長尺状リブ(2)の支えとなっ
て、同長尺状リブ(2)の突出基部側を支点とする揺動
範囲を同リブ(2)が両先端部分(2a)(3a)に当って
揺動阻止される範囲に規制されるようにしている。
そして、軸線方向のこれらのリブで(2)(3)間に、
特に各先端部分(2a)により囲まれている中心で相互に
連通するインキ通路(4)を軸線方向に形成している。
又、ペン先(A)はそのインキ通路(4)を、インキ濡
れ面積が拡大されて且つインキの好ましい毛細管が働く
ように、さらに短尺状リブ(5)を管状体(1)内面或
いは短尺状リブ(3)若しくは長尺状リブ(2)のいず
れか又は複数から軸線方向に沿い適宜突出させて形成し
ている。
又、各リブ(2)(3)(5)のインキ濡れ面は凹凸の
ないフラット状よりも、円の連珠状による凹凸面である
ほうが、インキ濡れ面の拡大のうえでは好ましい。
さらに、各リブ(2)(3)(5)を、気孔率がインキ
通路(4)の中心部分で大きくて周囲部分で小さくなる
ように、たとえば中心部分側のリブ間隔を広くして、周
囲部分のリブ間隔が狭い比率関係に構成した態様では、
中心部分でのインキフローを多くすることができるため
高速筆記等においてもインキ引出し量相当を過不足なく
流出させることができる。そして、中心部分におけるイ
ンキフローが多くなっている(中心部分側のリブ間隔が
広い)ことによって発生する弊害であるインキドロップ
およびドレインバックは、周囲部分のリブ間隔を狭くし
ていることにより、その現象すなわちインキドロップお
よびドレインバックが生じないように調整している。
第1図および第2図に例示したペン先(A)はそれぞれ
4本の長尺状リブ(2)と短尺状リブ(3)を、横断面
において、管状体(1)の内面の90度の等分位置より突
出せしめている態様を示している。
第3図に例示したペン先(A)はそれぞれ5本の長尺状
リブ(2)と短尺状リブ(3)を、横断面において、管
状体(1)の内面の72度の等分位置より突出せしめてい
る態様を示している。
第4図乃至第6図に例示したペン先(A)はそれぞれ3
本の長尺状リブ(2)と短尺状リブ(3)を、横断面に
おいて、管状体(1)の内面の120度の等分位置より突
出せしめている態様を示している。
第7図は本考案ペン先(A)の長尺状リブ(2)と短尺
状リブ(3)の基本的な横断面構成を示しており、
(0)は中心である。
そして第8図は一例として第4図の横断面構成における
ペン先(A)の筆跡(a)を、第9図に示した従来品の
試験条件と同様に試験した結果を示しており、その筆跡
(a)にはインキハネは全くと言えるほど生じないこと
が確認された。
その他の実施例においても、同様の効果を確認できた。
(考案の効果) したがって本考案によれば次の利点がある。
各長尺状リブがその先端部分の左右に夫々ほぼ直角的
に隣接している一方の長尺状リブと他方の短尺状リブと
に左右への揺動を牽制されているため、筆先を形成する
各長尺状リブの揺動範囲すなわち弾性変形が少なく、同
リブのハネがなくなって、高筆圧時や筆記方向転換時に
おいてもインキハネを全く起さない効果がある。
筆先そしてインキ通路の中心部分を、同中心部分以外
の方向に向けて延びて中心部分から同じ間隔をおいて相
互に同間隔状に位置している各長尺状リブにおける先端
部分が形成していて、ペン先の軸筒にカシメ付けられる
際の中心方向の締付け力にも、各先端部分がそのまま突
出方向に向かって動くだけで、中心部分すなわちインキ
通路中心部分の通路断面積はほとんど変わらないところ
の安定したインキフローを約束する横断面構造である。
各長尺状リブ相互と短尺状リブとによる略支承構造に
ともない高い座屈強度を有するものである。
適度の硬筆感を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案ペン先の実施の一例を示す横断面図。第
2図乃至第6図は他の実施例を示す横断面図。第7図は
長尺状リブと短尺状リブの基本的構成を示す概略図。第
8図は本考案ペン先のインキハネについて試験した筆跡
を示す拡大図。第9図は従来品を例示した横断面図。第
10図は第9図に例示した従来品のインキハネについて試
験した筆跡およびそのインキハネを示す拡大図である。 図中 (A)はペン先 (1)は管状体 (2)は長尺状リブ (3)は短尺状リブ (2a)(3a)は先端部分 (4)はインキ通路

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】管状体内面にリブを軸線方向に設けて、中
    心で連通しているインキ通路を有する合成樹脂製ペン先
    において、管状体内面から3〜5本の長尺状リブを等角
    度状且つ夫々の先端部分が接触することなく中心部分以
    外の方向に向けて延びて中心部分から同じ間隔をおいて
    相互に同間隔状に位置する態様に突出すると共に、前記
    各長尺状リブ間における管状体内面から短尺状リブを一
    方の長尺状リブを間にして隣合う長尺状リブとほぼ正対
    する方向に沿い前記間の長尺状リブ脇寸前まで延びる態
    様に突出してなる合成樹脂製ペン先。
JP1986194019U 1986-12-16 1986-12-16 合成樹脂製ペン先 Expired - Lifetime JPH0644718Y2 (ja)

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JP1986194019U JPH0644718Y2 (ja) 1986-12-16 1986-12-16 合成樹脂製ペン先

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JPS63178185U JPS63178185U (ja) 1988-11-17
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JPS6350145Y2 (ja) * 1980-09-10 1988-12-22
JPS641097Y2 (ja) * 1980-04-14 1989-01-11

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JPS63178185U (ja) 1988-11-17

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