JPH0436290Y2 - - Google Patents
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- JPH0436290Y2 JPH0436290Y2 JP8176086U JP8176086U JPH0436290Y2 JP H0436290 Y2 JPH0436290 Y2 JP H0436290Y2 JP 8176086 U JP8176086 U JP 8176086U JP 8176086 U JP8176086 U JP 8176086U JP H0436290 Y2 JPH0436290 Y2 JP H0436290Y2
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- Japan
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- writing
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- pen tip
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- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 3
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 2
- JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N Ethyl urethane Chemical compound CCOC(N)=O JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 102100025490 Slit homolog 1 protein Human genes 0.000 description 1
- 101710123186 Slit homolog 1 protein Proteins 0.000 description 1
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 1
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000001737 promoting effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Coating Apparatus (AREA)
- Pens And Brushes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
幅広の筆記当接部を有するペン先を軸体に取付
けてなる筆記具に関する。セラミツクなどのよう
に硬質であつて充分な変形が期待できない筆記当
接部を有するものには特に好適である。
けてなる筆記具に関する。セラミツクなどのよう
に硬質であつて充分な変形が期待できない筆記当
接部を有するものには特に好適である。
(従来の技術)
幅広の筆記当接部を有するペン先の代表的一例
は、チズル形状と称されるところの先端を刃状に
整形した繊維集束体製のペン先である。その他、
プラスチツク製のものも知られているし(例えば
特開昭53−47728号公報や実開昭59−166976号公
報など)、また、一般万年筆の中にも幅広の筆記
当接部を有するものがある。
は、チズル形状と称されるところの先端を刃状に
整形した繊維集束体製のペン先である。その他、
プラスチツク製のものも知られているし(例えば
特開昭53−47728号公報や実開昭59−166976号公
報など)、また、一般万年筆の中にも幅広の筆記
当接部を有するものがある。
(考案が解決しようとする問題点)
筆記時、ペン先の筆記当接部が筆記面に不均一
に当接し、筆跡が不鮮明となつてしまう問題であ
る。詳述すると、手書き、即ち、手に把持して使
用する場合であつても、あるいはプロツターなど
の機械に取付けて使用する場合であつても、把持
した筆記具の筆記面に対する角度を正しく合わせ
ることは困難あるいは面倒であり、往々にして幅
広の筆記当接部の両端で筆記面との当接度合が異
なり、その結果、インキ吐出が不均一となり、筆
跡がむらになつてしまう問題である。
に当接し、筆跡が不鮮明となつてしまう問題であ
る。詳述すると、手書き、即ち、手に把持して使
用する場合であつても、あるいはプロツターなど
の機械に取付けて使用する場合であつても、把持
した筆記具の筆記面に対する角度を正しく合わせ
ることは困難あるいは面倒であり、往々にして幅
広の筆記当接部の両端で筆記面との当接度合が異
なり、その結果、インキ吐出が不均一となり、筆
跡がむらになつてしまう問題である。
この問題は、筆記当接部が変形し難いほど顕在
化する傾向にある。なぜならば、筆記当接部が容
易に変形すれば、筆記面に対する角度合わせが完
全でなくても、筆記当接部のいずれか一端がまず
筆記面に当接した後、この部分が変形することで
他端も筆記面に容易に当接することになるので、
両端における当接度合差による影響は余程筆記面
に対する角度合わせが不完全でない限り無視でき
るようになるが、筆記当接部が変形し難ければ、
少々筆圧を高くしても筆記当接部の一端に加わる
荷重のみが増大するだけで他端における筆記面と
の当接性は然程向上しないからである。勿論、不
完全ではあつてもかなりのところまでは角度合わ
せを容易にできることや筆記面側の柔軟性も考慮
されるべきであるが、ほんの数度といつた些細な
角度合わせの不完全さが筆跡を甚々しく不鮮明に
することも稀ではない。
化する傾向にある。なぜならば、筆記当接部が容
易に変形すれば、筆記面に対する角度合わせが完
全でなくても、筆記当接部のいずれか一端がまず
筆記面に当接した後、この部分が変形することで
他端も筆記面に容易に当接することになるので、
両端における当接度合差による影響は余程筆記面
に対する角度合わせが不完全でない限り無視でき
るようになるが、筆記当接部が変形し難ければ、
少々筆圧を高くしても筆記当接部の一端に加わる
荷重のみが増大するだけで他端における筆記面と
の当接性は然程向上しないからである。勿論、不
完全ではあつてもかなりのところまでは角度合わ
せを容易にできることや筆記面側の柔軟性も考慮
されるべきであるが、ほんの数度といつた些細な
角度合わせの不完全さが筆跡を甚々しく不鮮明に
することも稀ではない。
従つて、例えばセラミツクよりなつていたり硬
質耐摩耗皮膜を形成したりして硬質であつて充分
な変形が期待できないような筆記当接部を有する
筆記具であつても、角度合わせの不完全さがもた
らす筆跡の不鮮明さが生じ難くなるような一例を
提供することが本考案の目的である。
質耐摩耗皮膜を形成したりして硬質であつて充分
な変形が期待できないような筆記当接部を有する
筆記具であつても、角度合わせの不完全さがもた
らす筆跡の不鮮明さが生じ難くなるような一例を
提供することが本考案の目的である。
(問題点を解決するための手段)
軸体の把持軸心から偏つたところに筆記当接部
を位置せしめるとともに、筆記当接部の幅広方向
と異なる方向の軸心を有する回動部をペン先と軸
体との間に設けることで上記問題点を解決でき
る。即ち、本考案は、幅広の筆記当接部を有する
ペン先を軸体に取付けてなる筆記具であつて、前
記軸体の把持軸心から偏つたところに前記ペン先
の筆記当接部を位置せしめるとともに、前記筆記
当接部の幅広方向と異なる方向の軸心にしてその
前方が前記筆記当接部の偏心側に向かうか前記把
持軸心と平行である軸心を有する回動部を前記ペ
ン先と軸体との間に設けてなる筆記具を要旨とす
る。
を位置せしめるとともに、筆記当接部の幅広方向
と異なる方向の軸心を有する回動部をペン先と軸
体との間に設けることで上記問題点を解決でき
る。即ち、本考案は、幅広の筆記当接部を有する
ペン先を軸体に取付けてなる筆記具であつて、前
記軸体の把持軸心から偏つたところに前記ペン先
の筆記当接部を位置せしめるとともに、前記筆記
当接部の幅広方向と異なる方向の軸心にしてその
前方が前記筆記当接部の偏心側に向かうか前記把
持軸心と平行である軸心を有する回動部を前記ペ
ン先と軸体との間に設けてなる筆記具を要旨とす
る。
(実施例)
添付図面に基づき説明する。
第1実施例を示す第1図、第2図において、ペ
ン先11は円柱体の一端を2面そぎ落し状に形成
した筆記当接部11a、中間小径部11b,円錐
状後部11aを有し、必要に応じ複数の部材を一
体に固着されてなるチツプホルダー21は全体と
して次第に後方拡開しつつ偏心する内孔21a
に、ペン先、ペン先11の円錐状後部11cと弾
発当接するウレタン等の連通多孔質の弾性体3
1、繊維集合体等よりなるインキ中継芯41を順
に配設し、インキ中継芯41の後端が捲縮繊維束
等よりなるインキ吸蔵体51に埋入している。ま
た、参照符号61がインキ吸蔵体51を内蔵する
とともにチツプホルダー21を先端に固着する、
従つて、チツプホルダー21と一体であつてよい
軸体である。尚、ペン先11は焼結体等の連通多
孔インキ通路を有するものとして示してあり、参
照符号71は空気孔である。
ン先11は円柱体の一端を2面そぎ落し状に形成
した筆記当接部11a、中間小径部11b,円錐
状後部11aを有し、必要に応じ複数の部材を一
体に固着されてなるチツプホルダー21は全体と
して次第に後方拡開しつつ偏心する内孔21a
に、ペン先、ペン先11の円錐状後部11cと弾
発当接するウレタン等の連通多孔質の弾性体3
1、繊維集合体等よりなるインキ中継芯41を順
に配設し、インキ中継芯41の後端が捲縮繊維束
等よりなるインキ吸蔵体51に埋入している。ま
た、参照符号61がインキ吸蔵体51を内蔵する
とともにチツプホルダー21を先端に固着する、
従つて、チツプホルダー21と一体であつてよい
軸体である。尚、ペン先11は焼結体等の連通多
孔インキ通路を有するものとして示してあり、参
照符号71は空気孔である。
この例はよく知られたインキ吸蔵体式筆記具の
一適用を示す。この種の筆記具にあつては、使用
部品として単純形状、特に直線的なものを使用す
ることが多い。そこで、良好なインキ接続のもと
に大きな偏心量を確保するために各部材を徐々に
偏心させるとようにしてあるが、例えば、インキ
中継芯41といつたように何らかの部材を、図
中、二点鎖線で示す軸体の把持軸心と平行でない
ものとしたり、あるいは「く」字状等に曲がつた
ものとしたりすることでも筆記当接部11aの偏
心性を確保することができる。
一適用を示す。この種の筆記具にあつては、使用
部品として単純形状、特に直線的なものを使用す
ることが多い。そこで、良好なインキ接続のもと
に大きな偏心量を確保するために各部材を徐々に
偏心させるとようにしてあるが、例えば、インキ
中継芯41といつたように何らかの部材を、図
中、二点鎖線で示す軸体の把持軸心と平行でない
ものとしたり、あるいは「く」字状等に曲がつた
ものとしたりすることでも筆記当接部11aの偏
心性を確保することができる。
また、この例の回動部はチツプホルダー21に
遊嵌されるペン先11の中間小径部11bとチツ
プホルダー21の内孔21aの最小径部とによつ
て脱落防止のもと形成されており、図中、一点鎖
線で示す回動軸心はペン先11の軸心と一致し、
軸体の把持軸心と平行になつている。同時に、こ
の例においてはペン先11の軸心に対し筆記当接
部11aの幅広方向(点線で図示)とは垂直にし
てあるので、この例は回動軸心が筆記当接部の幅
広方向と垂直になつているものの一つでもある。
遊嵌されるペン先11の中間小径部11bとチツ
プホルダー21の内孔21aの最小径部とによつ
て脱落防止のもと形成されており、図中、一点鎖
線で示す回動軸心はペン先11の軸心と一致し、
軸体の把持軸心と平行になつている。同時に、こ
の例においてはペン先11の軸心に対し筆記当接
部11aの幅広方向(点線で図示)とは垂直にし
てあるので、この例は回動軸心が筆記当接部の幅
広方向と垂直になつているものの一つでもある。
次に、第2実施例を示す第3図において、ペン
先12は前例同様の筆記当接部12aを有してお
り、このペン先12を固着するチツプホルダー2
2は軸体前部材62aの内孔の大径部に膨出後部
22bを位置させるよう軸体前部材62aに遊嵌
されており、チツプホルダー22の内孔22aに
ペン先12とインキ溜りとなる小間隙を配して挿
入されたインキ中継芯42は多数のインキ溜め溝
を有する一時的インキ溜め部材(所謂、ジヤバ
ラ)82の内孔82a内を延在しインキタンク9
2開口部に到つている。また、参照符号62bは
軸体前部材62aを固着する前軸であり、同じく
62cは前軸62bと螺合された後軸であり、こ
れら3者で軸体62を形成している。尚、インキ
中継芯42は適宜インキ通路を有していてよく、
この例ではスリツト42aを有するものとした。
また、参照符号72は空気孔である。
先12は前例同様の筆記当接部12aを有してお
り、このペン先12を固着するチツプホルダー2
2は軸体前部材62aの内孔の大径部に膨出後部
22bを位置させるよう軸体前部材62aに遊嵌
されており、チツプホルダー22の内孔22aに
ペン先12とインキ溜りとなる小間隙を配して挿
入されたインキ中継芯42は多数のインキ溜め溝
を有する一時的インキ溜め部材(所謂、ジヤバ
ラ)82の内孔82a内を延在しインキタンク9
2開口部に到つている。また、参照符号62bは
軸体前部材62aを固着する前軸であり、同じく
62cは前軸62bと螺合された後軸であり、こ
れら3者で軸体62を形成している。尚、インキ
中継芯42は適宜インキ通路を有していてよく、
この例ではスリツト42aを有するものとした。
また、参照符号72は空気孔である。
この例は生インキ式筆記具の一適用を示すもの
である。筆記当接部12aの偏心性は軸体前部材
62aと一時的インキ溜部材82のそれぞれの内
孔の偏心によつて確保されている。また、回動部
はチツプホルダー22の膨出後部22bと軸体前
部材62aの内孔の大径部とによつて脱落防止の
もと形成されており、回動軸心、把持軸心、筆記
当接部の幅広方向の関係は前例と同様である。
である。筆記当接部12aの偏心性は軸体前部材
62aと一時的インキ溜部材82のそれぞれの内
孔の偏心によつて確保されている。また、回動部
はチツプホルダー22の膨出後部22bと軸体前
部材62aの内孔の大径部とによつて脱落防止の
もと形成されており、回動軸心、把持軸心、筆記
当接部の幅広方向の関係は前例と同様である。
次に、第3実施例を示す第4図乃至第7図にお
いて、ペン先13は全体として平板状であり、4
面そぎ落し状に形成した縦断面尖頭状の筆記当接
部13a、上背面に形成した横断面「V」字状の
中間凹部13b、インキ通路としてのスリツト1
3cを有し、軸体63内に配設した弾性体33の
図面上方への弾発付勢を受けて軸体63内面に形
成した横断面「V」字状の凸部63aに中間凹部
13bをペン先の回動軸心に一致させて当接させ
ている。尚、図示しない後方部は前述したインキ
吸蔵体式、生インキ式といつた適宜インキ吐出構
造を有している。また、弾性体33は、第1実施
例の弾性体13の場合も同様であるが、ペン先1
3の回動に伴う変形がインキ吐出の促進に寄与す
る点で好適であるので連通多孔質体として示し
た。更に、軸体63は横断面多角形としたが、勿
論、円形その他の横断面を有するものであつてよ
い。
いて、ペン先13は全体として平板状であり、4
面そぎ落し状に形成した縦断面尖頭状の筆記当接
部13a、上背面に形成した横断面「V」字状の
中間凹部13b、インキ通路としてのスリツト1
3cを有し、軸体63内に配設した弾性体33の
図面上方への弾発付勢を受けて軸体63内面に形
成した横断面「V」字状の凸部63aに中間凹部
13bをペン先の回動軸心に一致させて当接させ
ている。尚、図示しない後方部は前述したインキ
吸蔵体式、生インキ式といつた適宜インキ吐出構
造を有している。また、弾性体33は、第1実施
例の弾性体13の場合も同様であるが、ペン先1
3の回動に伴う変形がインキ吐出の促進に寄与す
る点で好適であるので連通多孔質体として示し
た。更に、軸体63は横断面多角形としたが、勿
論、円形その他の横断面を有するものであつてよ
い。
この例は、ペン先の回動が制限されていてよい
ことを示すものである。即ち、ぺン先13は凹部
13bと凸部63aとの当接部を天秤支点として
揺動するだけである。大ざつぱな角度合わせは、
手書きの場合は本能的と言える位に当然になし、
機械取付けの場合であつても容易であることによ
る。しかし、回動軸心、把持軸心、筆記当接部の
幅広方向の関係はこの例も前2例と同様である。
ことを示すものである。即ち、ぺン先13は凹部
13bと凸部63aとの当接部を天秤支点として
揺動するだけである。大ざつぱな角度合わせは、
手書きの場合は本能的と言える位に当然になし、
機械取付けの場合であつても容易であることによ
る。しかし、回動軸心、把持軸心、筆記当接部の
幅広方向の関係はこの例も前2例と同様である。
以上の他にも種々変形等なせる。例えば、ペン
先11,12,13の筆記当接部11a,12
a,13aの幅広方向はこれらペン先11,1
2,13の軸心と垂直でなくてもよい。回動軸心
の方向が筆記当接部の幅広方向と同じであれば、
筆記当接部はただ上下運動の可能性を与えられる
だけであるが、異なつておれば、少くとも揺動以
上の回動性は確保される。また、例えばペン先1
3の軸心に回動軸心を一致させないようにするこ
ともできる。中間凹部13bの凹度を全体に浅く
したり深くしたりすることもできる訳である。こ
れによつてペン先13の揺動は筆記当接部13の
両端2等分点を軸とする単純性を欠くことになる
が、一方の端部が筆記面に当接したときに反作用
として受ける筆記面から離す方向の力が、他方の
端部を筆記面に当接させる方向に働くという点で
の回動性は維持される。更に、回動軸心は把持軸
心と平行でなくてもよい。例えばペン先11,1
2が第1図や第3図において左上方に向くものと
したり、ペン先13の中間凹部13bの凹度を前
方に向かうにつれ浅くするとともに、軸体63の
凹部63aの凸度を前方に向かうにつれ短くした
りすることもできる訳である。これによつて回動
軸心は、その前方が筆記当接部の偏心側に向かう
ことになるが、偏心側を上にして筆記面に筆記当
接部を当接させたとき、角度合わせする方向の力
として働く点では同様である。つまり、回動軸心
は筆記当接部の幅広方向と同じ方向になく、ま
た、筆記当接部偏心側と逆の側にその前方が向か
つていなければよい訳である。
先11,12,13の筆記当接部11a,12
a,13aの幅広方向はこれらペン先11,1
2,13の軸心と垂直でなくてもよい。回動軸心
の方向が筆記当接部の幅広方向と同じであれば、
筆記当接部はただ上下運動の可能性を与えられる
だけであるが、異なつておれば、少くとも揺動以
上の回動性は確保される。また、例えばペン先1
3の軸心に回動軸心を一致させないようにするこ
ともできる。中間凹部13bの凹度を全体に浅く
したり深くしたりすることもできる訳である。こ
れによつてペン先13の揺動は筆記当接部13の
両端2等分点を軸とする単純性を欠くことになる
が、一方の端部が筆記面に当接したときに反作用
として受ける筆記面から離す方向の力が、他方の
端部を筆記面に当接させる方向に働くという点で
の回動性は維持される。更に、回動軸心は把持軸
心と平行でなくてもよい。例えばペン先11,1
2が第1図や第3図において左上方に向くものと
したり、ペン先13の中間凹部13bの凹度を前
方に向かうにつれ浅くするとともに、軸体63の
凹部63aの凸度を前方に向かうにつれ短くした
りすることもできる訳である。これによつて回動
軸心は、その前方が筆記当接部の偏心側に向かう
ことになるが、偏心側を上にして筆記面に筆記当
接部を当接させたとき、角度合わせする方向の力
として働く点では同様である。つまり、回動軸心
は筆記当接部の幅広方向と同じ方向になく、ま
た、筆記当接部偏心側と逆の側にその前方が向か
つていなければよい訳である。
(作用効果)
筆記当接部の偏心側を上にして筆記するとき、
モーメント的に最も安定にならんとする力が偏心
性および回動性の両方から働く。即ち、角度合わ
せが完全な状態からこれを不完全な状態とするの
は把持軸心周りの角度変化によるが、軸体を回そ
うとするには軸体自体の変位を伴わなければなら
ず、従つて、角度変化は軸体の運動より小さく抑
えられることになり、同時に、回動性がこの小さ
く抑えられる角度変化そのものを無にせんとす
る。よつて、些細な角度合わせの不完全さが往々
にして招く筆跡の不鮮明は、これを大きく抑制さ
れたものとなる。
モーメント的に最も安定にならんとする力が偏心
性および回動性の両方から働く。即ち、角度合わ
せが完全な状態からこれを不完全な状態とするの
は把持軸心周りの角度変化によるが、軸体を回そ
うとするには軸体自体の変位を伴わなければなら
ず、従つて、角度変化は軸体の運動より小さく抑
えられることになり、同時に、回動性がこの小さ
く抑えられる角度変化そのものを無にせんとす
る。よつて、些細な角度合わせの不完全さが往々
にして招く筆跡の不鮮明は、これを大きく抑制さ
れたものとなる。
第1図は第1実施例の要部縦断面図、第2図は
第1実施例におけるペン先の斜視図、第3図は第
2実施例の要部縦断面図、第4図は第3実施例の
要部縦断面図、第5図、第6図はそれぞれ第4図
の−線、−線横断面図、第7図は第3実
施例におけるペン先の部分斜視図。 11,12,13……ペン先、11a,12
a,13a……筆記当接部、61,62,63…
…軸体、一点鎖線……回動軸心、二点鎖線……把
持軸心、点線……幅広方向。
第1実施例におけるペン先の斜視図、第3図は第
2実施例の要部縦断面図、第4図は第3実施例の
要部縦断面図、第5図、第6図はそれぞれ第4図
の−線、−線横断面図、第7図は第3実
施例におけるペン先の部分斜視図。 11,12,13……ペン先、11a,12
a,13a……筆記当接部、61,62,63…
…軸体、一点鎖線……回動軸心、二点鎖線……把
持軸心、点線……幅広方向。
Claims (1)
- 幅広の筆記当接部を有するペン先を軸体に取付
けてなる筆記具であつて、前記軸体の把持軸心か
ら偏つたところに前記ペン先の筆記当接部を位置
せしめるとともに、前記筆記当接部の幅広方向と
異なる方向の軸心にしてその前方が前記筆記当接
部の偏心側に向かうか前記把持軸心と平行である
軸心を有する回動部を前記ペン先と軸体との間に
設けてなる筆記具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8176086U JPH0436290Y2 (ja) | 1986-05-29 | 1986-05-29 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8176086U JPH0436290Y2 (ja) | 1986-05-29 | 1986-05-29 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62191483U JPS62191483U (ja) | 1987-12-05 |
JPH0436290Y2 true JPH0436290Y2 (ja) | 1992-08-27 |
Family
ID=30933788
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8176086U Expired JPH0436290Y2 (ja) | 1986-05-29 | 1986-05-29 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0436290Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0737908Y2 (ja) * | 1989-07-28 | 1995-08-30 | セーラー万年筆株式会社 | マーキングペン |
JP6143429B2 (ja) * | 2012-09-05 | 2017-06-07 | 三菱鉛筆株式会社 | 筆記具 |
JP7418199B2 (ja) * | 2019-12-18 | 2024-01-19 | 三菱鉛筆株式会社 | 筆記具 |
-
1986
- 1986-05-29 JP JP8176086U patent/JPH0436290Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62191483U (ja) | 1987-12-05 |
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