JP2012126096A - 塗布具及び塗布具用チップ - Google Patents

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Abstract

【課題】 線幅の異なる線を筆記できる塗布具を開発する。
【解決手段】ペン先チップ5(塗布具用チップ)は、フェルトを成形して作られたものであり、先端領域30と、中間領域31と、吸着領域32に分けられる。先端領域30は、さらに塗布部16と台座部25とに分かれている。塗布部16自体を仮想的に切り出して平板上に置いたと仮定した際の形状は、笠貝の様な形状をしており、中心軸がずれた錐形をしている。塗布部16は、吸着領域32及び中間領域31の共通軸線に対して傾斜関係にある。描かれる線の幅は、塗布部16の母線のいずれかと略等しいものとなるが、塗布部16では、母線の長さが角度位置によって異なる。
【選択図】図4

Description

本発明は、ラインマーカーやフェルトペン等のペン先にチップを有する塗布具に関するものである。また本発明は、塗布具の先端に取り付けられる塗布具用チップに関するものである。
近年、実用書や参考書等の読本は、文字の字体や大きさのバリュエーションを増やすことによって、視覚性や芸術性を高めている。それに伴い、塗布具メーカー側も多種多様な線幅の塗布具を開発している。
しかし、こうした所望の線幅に対応するためには、複数本の塗布具を用いる必要がある。そこで、従来からペンの両側に細字と太字の2種類の太さのペン先を設けることで、1本のペンで2種類の線幅を描くことに成功している。(例えば、特許文献1)
特開2004−114601号公報 特開2001−80276号公報
しかし、ペン先には太字用と細字用にキャップが付いており、太字書から細字書にする度にキャップを外して上下を持ち替えなければならない。このようなペンを持ち替えるという煩わしさを無くしたいという市場からの要求があった。
そこで本発明は、上記した問題点を解決するものであり、太字書から細字書にする度に上下を持ち替えずに線幅の異なる線を筆記できる塗布具を開発することを課題とするものである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、本体部と塗布部を有する塗布具用チップにおいて、塗布部は、塗布液を漏出可能な素材で形成され、且つ、裾部と頂部を有した略錐形であり、当該塗布部は前記錐形部分の裾部の中心と頂部の中心とがずれていることを特徴とする塗布具用チップである。
ここで「略錐形」とは円錐を変形させた様な形状であり、山形とも言えるような様な形である。
「略錐形」には、裾部の断面形状が円形のもの、楕円形のもの、あるいは多少の角張りを有するものを含む。
また頂部側は、点であっても平面であってもよい。さらに頂部側は、丸まった形状であってもよい。また頂部側を構成する面と、裾部側を構成する面(仮想平面)とが平行であってもよく、平行でなくてもよい。
本発明の構成によれば、中心がずれた略錐形の塗布部を備えていることから、塗布部と紙等の被塗布物との接触位置によって、線幅を自在に変えることができる。即ち塗布部は略錐形であるから、前記した様に頂部と裾部があり、頂部に対して裾部が広がっている。そして頂部と裾部とを繋ぐ側面部は、曲面である。塗布部で線を描く場合、前記した曲面部分を紙等の塗布対象に押し当てることとなる。ここで、塗布部の前記曲面と紙等とは、理論的に線接触することとなり、描かれる線の幅は、母線の長さに近い幅となる。即ち裾部と頂部とを結ぶ直線の長さと略同じ幅の線が描かれる。
ここで、直円錐(頂部の中心と裾部の中心とが一致する円錐)の場合であるならば母線の長さが常に一定であるけれども、本発明で採用する錐形は、中心がずれた錐形であって、頂部の中心と裾部の中心とが不一致である。そのため角度位置によって母線の長さが変化する。そのため本発明の塗布具用チップでは、紙等と当接する部位の回転角度位置を変化させることによって線の幅を変化させることができる。
請求項2に記載の発明は、本体部の先端に塗布部があり、裾部を構成する仮想平面に対して垂直であって頂部を通過する直線たる塗布部の中心軸は、本体部の中心軸に対して傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の塗布具用チップである。
かかる構成によれば、塗布部の錐形の中心軸は、本体部の中心軸に対して傾斜しているため、線を引く際の持つ角度を緩やかにでき、手への負担を軽減できる。
請求項3に記載の発明は、本体部の中心軸の延長線上に塗布部の頂部があることを特徴とする請求項1又は2に記載の塗布具用チップである。
本発明の塗布具用チップは、ペン軸(インキを内蔵するものを含む)等に取り付けられて使用されることとなるが、本発明の塗布具用チップでは、塗布部の頂部が本体部の中心軸の延長線上にあるから、手でペン軸等を回転させる際に、塗布具用チップの先端部分が偏心しない。そのため本発明の塗布具用チップは回転させやすく、使用しやすい。
請求項4に記載の発明は、塗布部は、円錐形又は円錐台形の先端部分を斜めに残して周辺部分をカットした形状であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の塗布具用チップである。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の塗布具用チップを備えたことを特徴とする塗布具である。
本発明の塗布具によると、塗布具用チップの角度を変えるだけで、線の幅を変化させることができる。
本発明に係る構成を用いれば、中心軸がずれた錐形の塗布部を備えていることから、塗布部と紙等の被塗布物との接触位置によって、線幅を自在に変えることができる。
本発明の第1の実施形態における塗布具の斜視図である。 図1の塗布具からキャップを外した状態を図示した塗布具の斜視図である。 図1の塗布具の分解斜視図である。 図1の塗布具で採用するペン先チップの斜視図である。 (a)は図1の塗布具で採用するペン先チップの先端部分の正面図であり、(b)は同左側面図であり、(c)は同右側面図であり、(d)は同平面図である。 図1の塗布具で採用するペン先チップと先栓との関係を説明する斜視図であり、ペン先チップを先栓に挿入する前の状態を示す。 図1の塗布具で採用するペン先チップと先栓との関係を説明する斜視図であり、ペン先チップを先栓に挿入した後の状態を示す。 (a)は、図1の塗布具で採用するペン先チップの先端部分の正面図であり、(b)から(f)は、(a)のそれぞれの位置での断面図である。 図1の塗布具で採用するペン先チップの塗布部だけを仮想的に切り出して平板上に置いたと仮定した際の斜視図である。 図1の塗布具で採用するペン先チップの塗布部だけを仮想的に切り出して平板上に置いたと仮定した際の正面図(a)と、平面図(b)である。 (a)〜(c)は、ペン先チップの製造工程を示す正面図及び平面図である。 図5(a)の拡大図である。 図1の塗布具で採用するペン先チップの塗布部だけを仮想的に切り出して平板上に置いたと仮定した際の正面図(a)と、平面図(b)であり、等高線と、母線を加筆したものである。 (a)は、図1の塗布具で採用するペン先チップの先端部分の正面図であり、(b)から(g)は、ペン先チップをそれぞれの角度位置にして筆記した場合の線幅を示す参考図であり、(h)は、ペン先チップを回転しながら線を描いた場合の線幅を示す参考図である。 ペン先チップを回転しながら線を描いた場合の様子を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態で採用するペン先チップの塗布部だけを仮想的に切り出して平板上に置いたと仮定した際の正面図(a)と、平面図(b)である。 本発明のさらに他の実施形態で採用するペン先チップの塗布部だけを仮想的に切り出して平板上に置いたと仮定した際の正面図(a)と、平面図(b)である。
以下に、本発明の実施形態に係る塗布具及びペン先チップ(塗布具用チップ)について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明の第1の実施形態における塗布具1は、図1、図2、図3、図15に示されており、具体的には樹脂の焼結合多孔質体をペン先チップとするマーキングペンである。そして、塗布具1は、図1、図2のように、キャップ2とペン本体3とを備えている。塗布具1の構成部材はそれぞれ中心軸が同一軸線上に配されている。
キャップ2は一方が開口する断面形状が略三角形の筒状体であり、開口側からペン本体3の端部に着脱可能に嵌合させることができる部材である。キャップ2にはクリップ7が設けられている。キャップ2の開口の内径は、ペン本体3の端部付近の凸部8の外径よりやや小さい。
キャップ2内には連結溝(図示しない)を備えている。キャップ2を端部側から挿入すると、ペン本体3の端部付近の凸部8と係合して連結することができる。
ペン本体3は図2、図3に示すように本体筒11と、グリップ6と、先栓12と、インク吸蔵体14及びペン先チップ5(塗布具用チップ)とで構成されている。
本体筒11は、プロピレン樹脂等の硬質合成樹脂やアルミニウム等の金属によって成形されたものであり、一方の端部が開口する筒状体である。即ち本体筒11の一端側には、開口15がある。
本体筒11の外観に目を移すと、本体筒11の中間にはグリップを保持するグリップ保持部10が存在し、グリップ保持部10の下端部にはフランジ状の止め部13が設けられている。
そしてグリップ保持部10には、グリップ6が装着されている。グリップ6は、適度な弾力性を有する中空体であって、図3のように、略三角柱状の外観形状を有している。グリップ6には軸方向に孔が貫通しており、中空部17を形成している。
インキ吸蔵体14は、筒状の樹脂成形体の内部にインキを含ませた繊維を設けたものである。
先栓12は、プロピレン樹脂等の硬質合成樹脂やアルミニウム等の金属によって形成された部材であり、図6に示されるように、両端が開口する筒状である。即ち先栓12には軸方向に連通する貫通孔60が設けられている。先栓12の全長はペン先チップ5の長手方向の長さよりも短い。
先栓12内側には突起部24が設けられている。突起部24は、軸方向に延びて設けられており、ペン先チップ5を保持するものである。
先栓12の外観は、大きくテーパー部18と、本体筒結合部22に分かれている。本体筒結合部22の外径は、テーパー部18との連続部の外径よりも小さく、本体筒11の開口15の内径に略等しい。また、本体筒結合部22には、中央付近に凸状の凸部23を有している。凸部23は本体筒結合部22を周方向に1周するように2カ所設けられている。
ペン先チップ5(塗布具用チップ)は、例えばポリエチレン樹脂等の焼結多孔質体を素材として成形されたものであり、図4〜図14に示す様な特異な外観形状をしている。
即ちペン先チップ5は、大きく先端領域30と、中間領域31と、吸着領域32に分けられる。
ペン先チップ5の先端領域30と、中間領域31と、吸着領域32の内、中間領域31と吸着領域32とは公知のペン先チップ5と大差無い構造である。
即ち中間領域31は、ペン先チップ5の中間部を構成するものであり、円柱状をした部位であって断面形状は円形である。中間領域31の断面形状は一様であって、直径はいずれの部位も一定である。
これに対して吸着領域32は、テーパー状であって、後端側に向かうにつれて直径が小さくなって行く。
先端領域30は、さらに塗布部16と台座部25とに分かれている。塗布部16自体を仮想的に切り出して平板上に置いたと仮定した際の形状は、図9、図10の通りであり、あたかも笠貝の様な形状をしている。即ち塗布部16は、中心軸Xがずれた錐形をしている。塗布部16は、山形であるとも言える。
より詳細には、塗布部16は、頂部Aと、裾部Bを有し、頂部Aと裾部Bとは高さ方向に離れている。そして頂部Aと、裾部Bとは曲面で構成された側面部Dによって接続されている。即ち側面部Dは、略円錐面であり、周方向に曲面である。ただし母線方向には直線で結ばれる。
本実施形態では、頂部Aと裾部Bとは共に楕円形である。ただし頂部Aと裾部Bとは面積が相違し、頂部Aに比べて裾部Bの方が大きい。即ち頂部Aは点であり、面積が極めて小さいのに対し、裾部Bは大きな面積を有している。しかし裾部Bの面積は、中間領域31の断面積よりも小さい。
本実施形態では、頂部Aと裾部Bとは平行である。しかしながら、本実施形態の塗布部16では、頂部Aの中心Eと、裾部Bの中心Fがずれている。
即ち頂部Aの中心軸Xは、図12に示すように裾部Bの中心Fを通過しない。より具体的に説明すると、頂部Aの中心軸Xは、裾部Bを構成する仮想平面に対して垂直であって且つ頂部Aの中心Eを通過する線であると定義されるが、中心軸Xは、裾部Bの中心Fを通過しない。
本実施形態では、先端領域30の塗布部16は、ペン先チップ5の他の領域に対して傾斜した姿勢をとっている。
即ちペン先チップ5を構成する吸着領域32と中間領域31とは、軸線が一致していて全体が直線状であると言える。
これに対して塗布部16だけは、吸着領域32及び中間領域31の共通軸線Gに対して傾斜関係、または食い違いの関係にある。即ち吸着領域32及び中間領域31の共通軸線Gと頂部Aを通る塗布部16の中心軸Xは、傾斜関係、または食い違いの関係にある。
ここで「共通軸線Gと中心軸Xとが傾斜関係にある」とは、共通軸線Gと中心軸Xとが交差する関係にある場合を言う。また「共通軸線Gと中心軸Xとが食い違いの関係にある」とは、平行ではなくまた交差もしない関係を言う。
前記した様に、塗布部16は、吸着領域32及び中間領域31の共通軸線Gに対して傾斜関係、または食い違いの関係にあるが、共通軸線Gは、塗布部16の頂部Aの中心を通過する。
先端領域30の台座部25は、中間領域31を構成する立体面と、塗布部16の立体面とを円滑に連結する形状をしている。
先端領域30の形状及び先端領域30と中間領域31との関係は、上記した様に複雑であって、表現し難いものであるから、形状の理解を容易にするために、先端領域30を切削加工によって成形する場合の工程を説明する。
即ち先端領域30の形状は、図11(a)の様なローソク状の素材の側面部分を削った構造であると言える。即ち塗布部16は、円錐形又は円錐台形の先端部分を斜めに残して周辺部分をカットした形状であると言える。
具体的には、中間領域31と同一の太さを持つ円柱部50と、円柱部50の先端に設けられた円錐部52を有する素材を出発素材48とする。出発素材48の円錐部52は、直円錐であり、頂部Aの中心と裾部Hの中心とが一致する。
そして図11(b)の様に出発素材48の円錐部52を頂部Aを含んで傾斜状に残し、他の部分を削る。即ち図11(b)の正面図の二点鎖線の部分及び平面図のハッチングの部分を削る。その結果、図11(c)の様に、円錐部52の残部が笠貝状の略楕円円錐となり、頂部Aの中心Eと新たに形成された裾部Bの中心Fがずれる。詳細に説明すると、新たに形成された裾部B(塗布部16の裾部B)は楕円形であり、当該裾部Bを構成する平面に対して垂直の線は、吸着領域32及び中間領域31の共通軸線Gに対して傾斜関係または食い違い関係となる。そのため図11(c)の様に、残った略楕円円錐の部位(塗布部16)は、頂部Aの中心Eと、裾部Bの中心Fがずれる。
また頂部Aを通過する中心軸Xと吸着領域32及び中間領域31の共通軸線Gが傾斜関係となる。新たに形成された略円錐形の部位(塗布部16)の頂点Aは、出発素材48の円錐部52の頂点Aであるから、共通軸線Gは、塗布部16の頂部Aの中心を通過する。
また台座部25は、中間領域31を構成する立体面と、塗布部16の立体面とを円滑に連結する形状となる。
次に、塗布部16の頂部Aと裾部Bとを結ぶ直線(母線)の長さについて説明する。
本実施形態で採用する塗布部16は、あちかも笠貝の様な形状であって、頂部Aと裾部Bの中心E,Fがずれているから頂部Aと裾部Bとを結ぶ直線の長さが角度によって変化する。
図13(a)は、裾部Bを平面上に置いた場合を想定し、同じ高さに相当する線を細線で描いている。即ち山の等高線に相当する線を細線で描いている。なおこの線が描く形状は、同じ高さの位置における断面形状を表しているとも言え、本実施形態では、いずれの位置でも楕円形状である。
一方、一点鎖線で示す線は、頂部Aを基準として頂部Aから30度づつ引き出した線である。即ち時計の如く、1時の位置(30度)、2時の位置(60度)、3時の位置(90度)・・・0時の位置(0度、360度)と、放射状に線を引き出している。
この線分の長さに注目すると、9時の位置が最も短く、時計回りに、10時、11時、0時(12時)・・と順次長くなり、3時の位置が最も長い。また3時の位置から、4時、5時、6(12時)・・と順次短くなり、9時の位置に戻る。
そしてこれらの線分の長さの変化は、連続的である。
次に、本実施形態の塗布具1の各部財の位置関係について説明する。
塗布具1は、本体筒11の先端に、先栓12を介してペン先チップ5が装着されたものである。
即ち図6、図7の様に、先栓12の貫通孔60に、ペン先チップ5が挿入され、ペン先チップ5と先栓12とが一体化されている。
そしてこの状態で、ペン先チップ5と先栓12とが本体筒11の先端の開口15に装着されている。また本体筒11の内部には、インキ吸蔵体14が配置されている。そして前記したペン先チップ5の後端たる吸着領域32がインキ吸蔵体14の内部に埋設されている。
またペン本体3の一方の端部側にキャップ2が装着される。
次に本実施形態の塗布具1の機能について説明する。塗布具1を使用する場合には、通常の塗布具と同様に、キャップ2を取り外して、塗布対象に塗布部16を押しつけて塗布する。また、使用しないときには、キャップ2を取り付けて、インキなどの塗布液の乾燥を防止する。
ペン先チップ5は樹脂の焼結体であって多孔質体で作られており、且つ後端部がインキ吸蔵体14の内部に埋設されているから、インキ吸蔵体14内のインキが毛細管現象で先端側の塗布部16に導かれている。そのためペン先チップ5の塗布部16はインキで湿潤状態である。
そのため塗布部16を塗布対象に押し当てると、塗布部16のインキが塗布対象に移行し、塗布対象にインキが付着する。そのため塗布部16を塗布対象に押し当てた状態で、塗布具1を移動させると、塗布対象に線が描かれる。
ここで塗布部16の側面部Dは、曲面であるから、側面部Dを利用して線を描く場合、側面部Dと塗布対象との接触は理論的に線接触となる。即ち塗布部16の裾部Bのいずれか一点と、頂部Aとを結ぶ直線が、塗布対象と接触することとなる。そのため描かれる線の幅は、前記した塗布部16の裾部Bのいずれか一点と、頂部Aとを結ぶ直線に等しいものとなる。即ち描かれる線の幅は、塗布部16の母線のいずれかと略等しいものとなる。
ここで本実施形態で採用する塗布部16は、母線の長さが角度位置によって異なる。即ち前記した様に、9時の位置が最も短く、時計回りに、10時、11時、0時(12時)・・と順次長くなり、3時の位置が最も長い。またこれらの母線の長さの変化は、連続的である。そのため本実施形態の塗布具1では、塗布部16の角度位置を変化させることによって、線の幅を任意に変更することができる。
即ち図14に示す様に、塗布部16の9時の位置を塗布対象に接触させて線を描くと細い線が描かれ、10時、11時、1時の線は、順次太い。また3時の位置を接触させて線を描くと、最も太い幅の線が描かれる。勿論、これらの中間の線幅も作り出すことができる。
また筆記中に塗布部16を回転させると、線の途中で線幅を変更させることができる。
また本実施形態では、本体筒11にグリップ6が装着されており、グリップ6の形状は、円ではなく、異形とも言える三角形状である。筆記時には、使用者は、当該グリップ6を握って筆記を行うこととなるが、グリップ6は弾性があり、且つ異形であるから、手で握った状態を維持して指先だけでグリップ6を回転させやすい。そしてグリップ6は本体筒11と一体であるから、グリップ6を回転させることによってペン先チップ5も回転し、線幅が変わる。そのため図15に示す様に、筆記中に線の幅を変えることとも容易である。
また本実施形態で採用する塗布部16は、ペン先チップ5の他の領域に対して傾斜した姿勢をとっており、そのため本体筒11の軸線に対して塗布部16が傾斜している。そのため塗布部16の側面部Dを塗布対象に接触させ易い。
また先端吸着領域32及び中間領域31の共通軸線(本体部の中心軸)Gの延長線上に塗布部16の頂部Aの中心があるから、筆記中に塗布部16を回転させても、塗布部16の頂部Aは移動しない。即ち本実施形態では、塗布部16を回転させても、塗布部16の頂部Aは触れ回らない。
そのため塗布部16を回転させ易い。
以上説明した実施形態では、塗布部16は、頂部Aが点であり、裾部Bの断面形状が楕円形であった。しかしながら本発明は、この構成に限定されるものではなく、頂部Aがある程度の面積を有するものであってもよい。即ち円錐台形であってもよい。また頂部Aや裾部Bの断面形状は、楕円形に限定されるものではなく、円形等であってもよい。
図16は、塗布部16の変形例を示すものであり、頂部Aは楕円形の平面であり、裾部Bの断面形状は円形である。
また以上説明した実施形態では、頂部Aと裾部Bとは平行であったが、図17に示す様に、一方が傾斜していてもよい。
上記した実施形態は、いわゆる中綿式のペンであるが、本発明は、フリーインキ式と称される様な、液状のインキを保持する形式の塗布具にも応用することができる。また上記した実施形態では、ペン先チップ5の素材として樹脂の焼結物を例示したが、フェルト等の他の素材でペン先チップ5を製造することもできる。
1 塗布具
2 キャップ
3 ペン本体
5 ペン先チップ(塗布具用チップ)
6 グリップ
10 グリップ保持部
11 本体筒
12 先栓
14 インク吸蔵体
16 塗布部
25 台座部
30 先端領域
31 中間領域
32 吸着領域
A 頂部
B 裾部
D 側面部

Claims (5)

  1. 本体部と塗布部を有する塗布具用チップにおいて、塗布部は、塗布液を漏出可能な素材で形成され、且つ、裾部と頂部を有した略錐形であり、当該塗布部は前記錐形部分の裾部の中心と頂部の中心とがずれていることを特徴とする塗布具用チップ。
  2. 本体部の先端に塗布部があり、裾部を構成する仮想平面に対して垂直であって頂部を通過する直線たる塗布部の中心軸は、本体部の中心軸に対して傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の塗布具用チップ。
  3. 本体部の中心軸の延長線上に塗布部の頂部があることを特徴とする請求項1又は2に記載の塗布具用チップ。
  4. 塗布部は、円錐形又は円錐台形の先端部分を斜めに残して周辺部分をカットした形状であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の塗布具用チップ。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の塗布具用チップを備えたことを特徴とする塗布具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014149760A (ja) * 2013-02-04 2014-08-21 Ricoh Co Ltd ペン形入力装置及び電子情報ボードシステム

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